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和歌山県県道の構造の技術的基準等に関する条例(案)について

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和歌山県県道の構造の技術的基準等に関する条例(案)について
和歌山県県道の構造の技術的基準等に関する条例(案)について
【基本方針】
安全かつ円滑な道路交通の確保を図るとともに喫緊の課題である歩行者・自転車の安全性の
確保、防災機能の強化を図るために、現行道路構造令(政令)を基本としつつも、和歌山県の独
自の規定を定めます。
○追加する主な独自基準
(1)都市部の道路
(1)都市部の道路における停車帯、植樹帯に関する基準
都市部の道路における停車帯、植樹帯に関する基準
■円滑な事業の推進を図るため、必要に応じて設けている停車帯の幅員を2.5mから1.5mに
縮小します。
※道路構造令(政令)では、大型の自動車を想定していますが、条例では、小型自動車を想定し、標準を1.5mとします。
また、大型の自動車交通量が多い場合は、2.5mに広げることができるようにします。
■沿道の良好な生活環境を確保するため、日交通量4,000台以上の道路に設置義務のあった
植樹帯を、条例では必要に応じて設置できるようにします。
(2)歩道、自転車歩行者道に関する基準
■自転車歩行者道の幅員は、地形の状況等に応じ、2.5mまで縮小して設置できるようにします。
※道路構造令(政令)では、縮小規定は無く、3.0mの幅員が最小となっています。
■歩道の幅員は、地形の状況等に応じ、1.5mまで縮小して設置できるようにします。
※道路構造令(政令)では、縮小規定は無く、2.0mの幅員が最小となっています。
■通学路等の児童・生徒等の通行の安全の確保を図るため、応急措置として、最小幅1.0mの
歩道を設置できるようにします。
※道路構造令(政令)では、規定がありません。
都市部の道路の横断構成の例
現在【政令】
改正【条例案】
○2車線
必要に応じて標準
2.5mの停車帯を設
置
少
必要に応じて植樹帯を設置
2.5mまで縮小可
14.00
自歩道 路肩 車線
16.00
自歩道 植樹帯
3.00※ 1.50
0.50
車線
3.00
車線
3.00
植樹帯 自歩道
1.50
0.50
3.00 ※
3.00 ※
(m)
※歩道の場合は、2.0m
必要に応じて標準
1.5mの停車帯を設置
0.50 3.00
0.50
車線 路肩 自歩道
3.00 0.50
3.00※
0.50
(m)
※歩道の場合は、1.5mまで縮小可
交
通
量
○4車線
必要に応じて標準
2.5mの停車帯を設
置
必要に応じて
中央帯を設置
2.5mまで縮
小可
必要に応じて植樹帯
を設置
23.00
自歩道 植樹帯
車線
3.00 ※ 1.50
3.25
0.50
※歩道の場合は、2.0m
大
車線
車線
3.25
3.25
車線
3.25
植樹帯 自歩道
1.50 3.00
0.50
(m)
自歩道 路肩 車線
3.00※ 0.50 3.25
0.50
必要に応じて
中央帯を設置
必要に応じて標準
1.5mの停車帯を設置
21.00
車線
車線
車線 路肩 自歩道
3.25
3.25
3.25
※歩道の場合は、1.5mまで縮小可
0.50 3.00
0.50
(m)
地方部の道路(2車線)の横断構成の例
現在【政令】
改正【条例案】
○2車線
7.00
路肩
0.75
[歩道なし]
車線
2.75
車線 路肩
2.75 0.75
7.00
路肩
0.75
車線
2.75
(m)
車線 路肩
2.75 0.75
(m)
応急措置として1m
の歩道設置が可能
7.00
歩道
1.00
[歩道あり]
車線 路肩
2.75 0.50
車線
2.75
(m)
9.25
歩道
2.00
路肩 車線
0.50
0.50
2.75
車線 路肩
2.75
0.75
1.5mまで縮小可
9.25
(m)
歩道 路肩 車線
2.00 0.50 2.75
0.50
車線 路肩
2.75 0.75
(m)
その他の配慮事項
和歌山県県道の構造の技術的基準等に関する条例(案)について
(3)防災機能を強化する必要がある道路の幅員等に関する基準
■防災機能を強化する必要がある道路の区間の幅員については、緊急自動車の通行又は災害
時の復旧活動等を勘案して定めるものとします。例えば、図1のような幅員の広い道路の整備
が可能となります。
※道路構造令(政令)では規定がありません。
■津波により被害が想定される箇所には、必要に応じ図2のような避難のための通路、又は車を
停車する箇所を設けることができるようにします。
※道路構造令(政令)では規定がありません。
災害時の緊急停車帯の設置
避難のための通路等
避難のための通路
9.00
1.50
3.00
3.00
避難場所
1.50
停車
停車
自動車を停車する箇所
図1
路側に自動車が停車された場合においても、
緊急自動車の通行が可能
図2
津波発生時において、自動車を停車し、
避難場所へ避難することが可能
その他の配慮事項
和歌山県県道の構造の技術的基準等に関する条例(案)について
(4)自転車及び歩行者の安全性の確保に関する基準
■自転車道又は自転車歩行者道を設けない道路の路肩の幅員は、自転車及び歩行者の通行の
安全性を勘案して定めることができるようにします。
※道路構造令(政令)では、路肩の幅員は道路種別により、0.5m又は0.75mの規定があります。
通行者のための路肩の設置
路肩の幅が広くて
走りやすい。
7.50
1.00
2.75
2.75
1.00
自転車や人がはみ
出てこなくなったの
で運転しやすい。
路肩は自転車及び歩行者の安全な通行を
考慮した幅員の確保が可能
(5)交差点部の車道幅員の縮小に関する基準
■屈折車線を設ける場合の直進車線幅の縮小や、右折車線を設けず、右折車線相当のふくらみ
を確保した直進と右折の混合車線に代えることができるようにします。
※道路構造令(政令)では規定がありません。
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