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特集 工学修士課程のための 日本語 一スウェ

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特集 工学修士課程のための 日本語 一スウェ
専 門 日本 語 教 育研 究 第9号2007
特集
工 学 修 士 課 程 の た め の 日本 語
一 ス ウ ェ― デ ン王 立 工 科 大 学 の 国 際 プ ロ グ ラム に お け る
日本 語 の あ り方一一
高 宇 ド ル ビ ー ン 洋 子*
ス ウェ ー デ ン、 ス トック ホル ム に あ る王 立 工科 大 学(KTH)は2004年
に 工 学修 士 課 程 の 国 際 プ
ログ ラ ム を 立 ち上 げ た。 この プ ロ グ ラ ムで は、 言 語 学 習 と異 文 化 体 験 を、 従 来 の 工 学 修 士 課 程 に副 専
攻 と して組 み 入 れ た も ので 、 日本 語 は副 専 攻 言 語 と一 つ と して 選 ば れ た 。 本 報 告 は こ の国 際 プ ロ グ ラ ム
の背 景 、方 針 と内容 を、 ヨー ロ ッパ の 現 状 を踏 ま えた グ ロー バ ル 化 の 戦 略 の 一 部 と して 、 紹 介 す る。
キ ー ワ ー ド:工
1.は
学 系 専 門 日本 語 、 ボ ロー ニ ャ体 制
じめ に
年 半教 育 の学 士修 士 一貫 教 育プ ログ ラム だ った が、今
王 立 工 科 大 学(英
Technology,ス
語 名 、The
Royal
Institute
ウ ェ ー デ ン 名 、Kungliga
hogskolan,以
下KTH)は
of
Tekniska
ス ウ ェ ー デ ン の 首 都 ス ト ック
学 年 度 か ら、EUの ボ ロー ニ ャ体 制 に 沿 っ て 、学 士3年
修 士2年
KTHは
の5年
制 とな った。
、理 工学 教育 の専 門大 学 では あ るが 、独 立 し
ホ ル ム に あ る理 工 学 系 の 高 等 教 育 機 関 で あ る。 そ の 歴
た 言 語 教 育 学 科 を 持 つ 。そ の 歴 史 は1970年
史 も古 く130年
第 二 言 語 と して の ス ウ ェ ー デ ン語 か ら始 ま り、 現 在 で
員3100名
を数 え る。 現 在 学 生 数12000名
、教職
を擁 す る注1。
代 に英語 と
は 、 フ ラ ン ス ・ ドイ ツ語 ・ス ペ イ ン語 ・イ タ リア 語 ・
こ こ で 、 ス ウ ェー デ ン の 高 等 教 育 制 度 に つ い て 少 し
ロ シ ア 語 ・日本 語 ・中 国 語 を教 え て い る。KTHで
の言
説 明 をす る。 ス ウ ェ ー デ ン で は 高 等 教 育 は 一 般 教 育 と
語 学 習 は 選 択 科 目で 、一 学 期14週
特 殊 教 育 に 大 別 され る。 一 般 の 高 等 教 育 は個 々 の 学 生
一 講 座 を 構 成 して い る
が 各 自 の 希 望 で 履 修 す る 科 目 を選 択 し、 そ れ の合 計 で
と ス ペ イ ン語 に は 初 級 講 座 は な か っ た が 、 近 年 、 中 等
kandidat(日
教 育 で の 第 二 外 国 語 教 育 が 衰 退 した の に あ わせ て 、初
本 の 学 士 相 当)、magister(修
士 相 当)等
の 学 位 を 取 得 す る。 特 殊 教 育 は 職 業 教 育 と言 う こ とが
で 一 ユ ニ ッ トと して
。 以 前 は ドイ ツ 語 、 フ ラ ン ス 語
級 講 座 も で き 、 学 生 の 人 気 も高 い 。
あ り、 こ こで は 学 生 は 医 師 、 法 律 家 な どの 専 門 家 とな
第 二 言 語 と して の ス ウ ェ ー デ ン語 は 協 定 校 か らの 交
る べ く、 決 め られ た コー ス デ ザ イ ン に よ っ て 編 成 され
換 留 学 生 の た め に 開 講 され て い る。 これ に は 、 留 学 生
た カ リ キ ュ ラ ム に 沿 っ て 単 位 を 取 得 し、 卒 業 時 に 、 そ
生 活 には 、ス ウェー デ ン語 の基礎 知識 が必 要 で あ る と
れ ぞ れ の デ ィ プ ロ マ(こ
い う実 用 性 の ほ か 、 一 年 間 の 留 学 の 終 了 後 に 、 交 換 留
の 場 合 は 学 位 証 書 で あ り、 同
時 に 資 格 証 書 で も あ る)を
授 与 され る 。 特 殊 教 育 は職
種 に よ っ て そ の 長 さ が違 い 、医 学 が 最 長 で6年
KTHで
で あ る。
学 生 が身 に付 けた ス ウェーデ ン とス ウェー デ ン語 に 関
す る知 識 を そ れ ぞ れ の 母 国 で 広 め て ほ しい と い う願 意
は、 この 特殊教 育 の うち、理 工学 修 士 の教育
が 込 め られ て い る。 少 数 言 語 ス ウ ェ ー デ ン語 を 母 語 と
と 、 日本 の 学 士 教 育 に相 当 す る 理 工 学 士 と国 際 修 士 の
して い るス ウ ェ ー デ ン 人 に とっ て 、 国 際 化 の 進 む 現 代
教 育 を行 な っ て い る 。 理 工 学 修 士 プ ロ グ ラ ム は 従 来4
社会 で、 リン グ ワ ・
フ ラ ン カ(Lingua
franca)と
して
の 地 位 を 確 定 しつ つ あ る英 語 と ど う向 き合 うか は 重 要
*KTH、
王 立 工 科 大 学 言 語 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 科 、
日本 語 常 任 講 師
な 課 題 とな っ て い る 。 そ して こ の 問 題 は 、 理 工 学 の 世
界 で は さ らに そ の 問題 性 を 先 鋭 化 し、 理 工 学 修 士 教 育
の過 程 で、 英語 とス ウェーデ ン語 を どの よ うなバ ラン
の人事 担 当副社 長 は 「うちで は 、留学 経 験 のな い学 生
ス で教 育言語 とす るべ きな のか につ いて 、 ヨー ロ ッパ
は雇 わ ない。」 とま で言及 して い る。
の教 育 関係者 の間 で議 論 が続 い てい る。KTHで も、 昨
この よ うなニー ズ に応 え るた め、化 学 工学 部 で は、
年 この問題 を全 学 規模 で議 論 す るた め、 ラ ンチセ ミナ
国際企 業 が化 学 工学技 術者 に求 めて い る国 際的 な視 野
ー が開催 され た注2。
や 異文 化 体験 を卒 業生 に与 え る とい うキ ャ リア デ ザイ
英 語 が 、特 に理 工学 におい て はす で に リンガ フ ラ ン
ン をそ の 目的 と して 、 国際 プ ログ ラム を開始 した。 こ
カ で あっ て も、少 数言 語使 用 圏 で は、そ れ ぞれ の言語
れ は、5年 制 の 工学修 士 号取 得 プ ロ グラム に、 言語 文
は専 門分野 の先 端 研 究 の用語 を一 般 に伝 える とい う社
化 学 習 を副専 攻 と して織 り込 ん だ もの で、化 学 工学 で
会 的役 割 が あ る。さ らにEU全 体 を考 えた とき、状況 は
はス ウェーデ ンで始 め ての試 み で あ る注4。このプ ログ
さらに複雑 にな る。 なぜ な ら ヨー ロ ッパ 内 で は、英語
ラ ム を志 望す る学生 は 、願 書 出願 時 にフ ラ ンス語 、 ド
はEUに 属す る一 国の言 語 で あ りなが ら、優勢 語 で あ る
イ ツ語 、スペ イ ン語 の三 つ の ヨー ロッパ 言 語 、 あ るい
ドイ ツ語や フ ランス語 圏 で リンガ フ ランカ と して地位
は 日本語 と中国語 の うちの一 つ を副 専攻 言 語 と して選
を獲得 しつつ あ る状 況 に ある。 フラ ンス人 と ドイ ツ人
択 す る。 卒 業時 に 、学生 た ち には化 学 工学 修士 号 のデ
が第 三国 で 出会 い、英 語 で会 話 をす る とい う、50年 前
ィプ ロマ に加 えて言 語 学習 と異 文化 体 験 の証書 が授 与
には あ りえなか っ た状況 が 日常化 して い る。 しか し、
され る。
この フ ラ ンス人 と ドイ ツ人 が双 方 の国 に 出向 く時 に は、
ス ウェー デ ンで は、今 学年 度 か ら、高等 教育 の体系
お互 い相 手側 の言 語 の知 識 が不 可欠 で あ る場 合が 多い。
をボ ローニ ャ体 制 に完全 移行 し、成 績 制度 もそれ に の
では 、英語 以 外 の母 語 を持 つEUの 国民 は第 二外 国語 、
っ と り、ECTS制 を使 用 してい る。そ の新体 制 の ポイ ン
第 三外 国語 を取得 す る こ とが必 要 なの か。 高度 な専 門
トで説 明す る と、 ス ウェー デ ン の工学 修士 は、 国際 プ
性 の 必要 が 叫ば れ る理 工学 の学 生 は第 二外 国語 、第 三
ログ ラム の学生 を含 めて 、5年 で300ポ イ ン トを習得
外 国語 をいつ どの よ うに習得 す るのか は 、 ヨー ロ ッパ
し、修 士号 を取 得す るが 、そ の うち、最終 学期 に 当た
の高 等教 育 の抱 える大 き な問題 の一 つ で あ る。
る30ポ イ ン トが修 士論文 に当 て られ て い る。これ は 日
本 で の修 士論 文 が修 士課 程 に 占め る比 重 と、 単位 数 的
学 工学 修 士 国際 プ ログラム の誕 生
には あま り差異 が な いが 、ス ウェーデ ンで は1週 間 の
2004年 にKTHの 化 学 工学 部 が化 学工 学修 士 国際 プ ロ
学 業 で1.5ポ イ ン トとい う考 え方 を基 本 と して い るの
グ ラム を立 ち上 げ た背景 には 、ス ウェーデ ンを取 り巻
で 、修 士論 文 も半年 で完成 させ る こ とが理 想 と され て
く上記 の よ うな言語 状 況 があ った。
い る。 国 際プ ログ ラムで は、 この300ポ イ ン ト中、 ヨ
2.化
KTHの 卒業 生 の 多 くは卒 業後 、博 士 課程 に進 む20%
ー ロ ッパ言 語 副専攻 では 、30ポ イ ン トが、また ア ジア
を除 き 、管理 職候 補 として企業 に就 職 す る。 国際化 の
言 語副 専攻 で は、KTHで30ポ
進 む今 、 就職 活 動 をす る卒 業生 は、そ の就 職先 を グロ
イ ン トの合 計60ポ
ーバ ル企 業 に求 める傾 向 が大 きい。KTHの キャ リアー
あて られ る。
イ ン ト、留学 中に30ポ
イ ン トが副専 攻 で あ る言 語 学習 に
サー ビス部 門が 卒業 生 に最 近行 った ア ンケー ト調査 に
この 二 つ の 言 語 グル ー プ の コー スデ ザ イ ン とカ リ
よる と、 留学 経 験 の あ る修 士課 程 卒業 生 の過 半数 が 、
キ ュラム の相違 は、 この 国 際プ ログ ラム草案 時 か らす
専 門に よ って多 少 の ば らつ きは あ るもの の、 自身 の留
で に 、国 際企 業が 技術 系社 員 に どの よ うな言 語 能力 を
学経 験 が よ り良い仕 事 に就 く こ とに貢 献 した と答 えて
求 め てい るか とい う点 を検 討 す るこ とか ら始 まっ た。
い る注3。また雇 用 す る企業 も、営 業活 動 が国 際的 で あ
化 学 工学部 の 関係者 た ちは長 年 の企 業 との コンタ ク ト
れ ば、 当然雇 用 す る学 生 に国 際性 を求 め る。KTHが 行
に よる経験 か ら、 下記 の結 論 に達 した。 それ は フラ ン
った企 業 ア ンケ ー ト調査 に よれ ば、多 くのス ウェーデ
ス語 ・ドイ ツ語 に関 して は 、企業 は国際 的 に通 用す る
ンの 国際企 業 は雇 用 す る学 生 に大 学在 学 中の 留学 経験
言 語能 力 を母語 話者 に ほぼ近 い もの を想 定 してい る。
が あ るこ とを メ リッ トと して捉 えてい る。 あ る大企 業
しか し、言 語 体系 が ヨー ロ ッパ言 語 とは非 常 に異 な っ
てい る 日本 語 ・中 国語 に関 して は 、母語 話者 に近い 言
を習 得 し、 最 終 学 年 度 の5年
語 能 力 を習得 す る に要す る時間 を考 慮 にいれ 、 専 門技
本 語 の 場 合 は 日本 語 学 習 を継 続 す る と と も に 、 修 士 論
術 知識 を有 す る技 術 系社員 に必ず しもそれ を要 求 して
文 の プ ロ ジ ェ ク トワー ク を し、 修 士 号 を 取 得 す る。 こ
いな い。 む しろそ こで要 求 され るのは 、異文 化 体験 を
の 修 士 論 文 の 日本 で の 指 導 は 主 に英 語 で 行 な わ れ る 。
含 めた一般 コ ミュニ ケー シ ョン能 力 で あ る とい う結論
こ の2点
であ る。
ン を 決 定 した 。ま た 、表2に
よっ て1)ヨ ー ロ ッパ 言語 副 専 攻 は初 級 既 習者 を対
を 決 め 、 表1-1、
生 時 に 留 学 し、 そ こ で 日
表1-2に
あ る コー ス デ ザ イ
見 られ る よ うに2006年
秋
か らは さ ら に 情 報 工 学 部 の 情 報 工 学 とマ イ ク ロ エ レ ク
象 と し、留 学 に よ る異 文化 体 験 は専 門履修 が 始 ま る4
トロ ニ ッ ク も国 際 プ ロ グ ラ ム を 、 化 学 工 学 部 と ほ ぼ 同
年 生時 と し、対 象言 語使:用国の協 定校 で 、対象 言 語 で
じ内 容 で 始 め た 。 来 学 年 度(2008年/2009年)に
行 われ る講 義 を履修 す る こ と、2)ア ジア言 語 副専攻 に
コ ン ピ ュー タ ー 工 学 部 が コ ン ピ ュ ー タ ー 工 学 と メ デ ィ
お いて は、初 心 者対 象 で 、KTHで 、 中級 の初 段 階 まで
ア 工 学 の 二 つ の 国 際 プ ロ グ ラ ム を 始 め る 予 定 で あ る。
表1-1化
学 工学 修士 国 際 プ ログ ラム
仏語 独語 西 語副 専 攻 コー スデ ザイ ン
3.KTHの
は、
日本 語 ク ラ ス と 国 際 プ ログ ラ ム
筆 者 が1997年 にKTH日 本 語講 座 を前 任者 か ら引 き継
い だ とき、 日本 語 ク ラス は 日本 語 及び 日本 事 情 の1講
座 しか なか っ た。 この講 座 は表3に 示 す よ うに 、 その
名 の通 り、 日本 語 と 日本 事 情 が50%ず つ を 占 め る もの
で、 この講座 の新 カ リキ ュ ラム を考 え るに当 た っ て コ
ー スデ ザ イ ンの 中心 とな った のは
、 この コー ス だ けで
日本語 をそれ 以 上学 習 しな い理 工学 系 の学 生 に 日本語
の何 を教 え るべ き か とい うこ とだ った。
結 論 は 日本 語 の文 法 の骨 子 を教 え る とい うこ とだ
った。 日本 語 をす ぐに使 うこ とが な く、 また学 習 を継
表2国
表1-2化
学 工学修 士 国 際プ ログ ラム
日本 語 中国語副 専攻 コー スデ ザイ ン
際 プ ログ ラム副 専攻 別 内訳
表3KTHに
続 す る こ と が な い 学 生 に とっ て 、講 座 が 終 了 した 後 も 、
お け る 日本 語講 座
長 く残 る知 識 と して 、 日本 語 文 法 とス ウ ェ ー デ ン語 文
法 と の 対 峙 学 習 は 知 的 刺 激 と な っ た よ うで あ る 。
2003年
語1の
に は 、数 年 来 の 学 生 の 要 望 に応 え て 、続 日本
コ ー ス が 開 講 さ れ た 。 こ の 新 しい コ ー ス の 開 講
で 、 日本 語 お よ び 日本 事 情 の 日本 語 部 分 の コ ー ス デ ザ
イ ン を一 部 改 定 して 、 自 己 紹 介 を 中 心 と した コ ミ ュ ニ
ケ ー シ ョ ン 練 習 を 取 り入 れ 、 続 日本 語 につ な げ る こ と
に した 。 続 日本 語 に 関 して は 文 法 の 英 語 説 明 が あ り、
ま た 機 能 中 心 に も使 え る 『初 級 日本 語 げ ん き 』 注5を
教科 書 に選 ん だ。
2004年
の 国 際 プ ロ グ ラ ム の 誕 生 で 、こ の 二 つ の レベ
ル しか な か っ た 日本 語 を2008年
春 学期 ま で に四つ の
レベ ル ま で 増 や す こ と と な っ た。 この 間 、 ス ウ ェー デ
シ 高 等 教 育 庁 は ボ ロ ー ニ ャ 体 制 移 行 に伴 い 、 高 等 教 育
カ リキ ュ ラ ム をCERFRのCan-Do-Statementに
沿 って改
定 す る よ うに 指 示 した 。 そ の た め筆 者 はKTHの
協 定校
の うち、東 京大 学 工学 系研 究科 、東 北 大学 工 学系研 究
国 際 交 流 室 の 日本 語 教 室 と東 京 工 業 大 学 留 学 生 セ ン タ
そ の ため に筆者 の学 ば なけれ ば な らない研 究 分 野 は専
ー の 日本 語 教 育 担 当 の 先 生 方 と、 国 際 プ ロ グ ラ ム の 考
門 日本 語教 育 や コンテ ン トベ ー スの カ リキ ュ ラム な ど
え る 日本 語 能 力 到 達 点 の 確 認 と承 認 と、 学 生 の 日本 語
をは じめ広 範 に わた って い る。
学 習 の継 続 を ス ム ー ズ に す る た め の 準 備 の た め 、 何 回
か の 懇 談 を 行 っ た 。ま た 筆 者 は2007年
の 夏 、国 際 交 流
注
基 金 の 日本 語 上 級 研 修 に 参 加 す る 機 会 を 与 え られ 、 講
注1www.kth.se参
座 の コ ー ス デ ザ イ ン と カ リ キ ュ ラ ム をCERFRの
注2上
CarDo-Statementを
注3www.kth.se/alumini/参
基 準 に 再 考 し、卒 業 時 の 言 語 学 習
の 証 書 の た め の 最 終 試 験 に 関 して 検 討 す る機 会 を得 た 。
これ に よ っ て 、表3に
示 す よ うに2008年
Can-Do-Statement中
の 、読 み 書 き で はB1、 聞 き と り と
会 話 部 門 で はA2と
し、加 え て 専 門 分 野 の 語 彙 を 導 入 す
る こ と と した 注6。
のCan-Do-Statementに
秋 に留学 す る第一 期 生
そ った言 語能 力 の 向上度 の調
査 とそ の フ ィー ドバ ッ ク 、 学 生 が 実 際 に 修 士 論 文 研 究
を す る研 究 室 や 企 業 の 現 場 で の ニ ー ズ調 査 な ど を 行 い 、
そ の 結 果 を カ リ キ ュ ラ ム に 反 映 させ る こ とで あ る 。
照 産 業 経 済 学 で は5年
ほ ど
め られ た 。
注4産
業 経 済 学 で は5年
ほ ど前 か ら ス ウ ェ ー デ ン の 他 大 学
で 国 際 プ ロ グ ラ ム が 始 め られ た 。
注5坂
注6
今 後 の 課 題 と して は 、2008年
記 の サ イ トの 、KTH国 際 ポ リ シ ー 参 照
前 か ら ス ウ ェー デ ン の他 の 大 学 で 国 際 プ ロ グ ラ ム が 始
春 学 期 に初
開 講 され る 中 級 日本 語 の 講 座 は 、 そ の 目標 をCERFRの
照
野 永 理 他1999年
初版
Council
of Europe,
Language
Policy
of
Reference
Cambridge
ジ ャパ ン タ イ ム ズ 発 行
Steering
Division,
for
Committee
Common European
Languages,
University
for Education,
Press,
Teaching,
2001
参照
Framework
Assessment,
Fly UP