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長期優良住宅先導的モデル事業 提案申請書
【これは(1)住宅の新築 ①戸建て住宅の提案です】 *本様式は全部門共通の様式です。 (様式1) 平成 国土交通大臣 金子一義 21 年 8 月 24 日 殿 長期優良住宅先導的モデル事業 提案申請書 以下の内容により、長期優良住宅先導的モデル事業の提案を申請します。 応募事業提案名 H&H サスティナブルシステム 提案事業の部門 申請する 提案部門 提案事業の部門 (1) 住 宅 の新築 に関す る提案 (当てはまるものいずれ かに○をしてください) ①-1 木造等循環型社 会形成部門 ①-2 維持管理流通強 ①戸建 化部門 て住宅 ①-3 まちなみ・住環境 の提案 部門 ①-4 自由課題部門 (上記①-1~3 以外) ②共同住宅の提案 ○ (2)既存住宅等の改修に関する提案 (3)維持管理・流通等のシステムの整備に関 する提案 (4)技術の検証に関する提案 (5)情報提供及び普及に関する提案 (代表提案者) 住 所 〒060-0809 北海道札幌市北区北 9 条西 3 丁目 7 番地 電話番号 :011-717-0771 提案団体名:㈱土屋ホーム 代 表 者:代表取締役社長 佐藤 1 孝司 印 (様式3-新築戸建) ②提案の基本的な考え方(住宅の新築・戸建て住宅の提案) [A4版・最大2枚] ※受付番号は事務局で記入します。 提案者(代表者) ㈱土屋ホーム 代表取締役社長 佐藤 孝司 応募事業提案名 H&H サスティナブルシステム 部 門 □木造等循環型社会形成 □まちなみ・住環境 受付番号※ 09-2- □維持管理流通強化 ■自由課題 テーマの名称 ①長期優良住宅の基本的な考え方 ◆基本コンセプト◆ 全ては「お客様のサスティナブルな住生活」を支援するものでなければならない。それを実現す るのが「土屋グループのサスティナブルな技術」であり、そのために存在するのが「サスティナブ ルなグループ体制」であり、 「グループ体制のサスティナビリティの担保となるグループ関連組織」 である。 お客様が「新築・建替」、 「リフォーム」、 「賃貸・売却」というステージを過ごすなかで「お客様 のサスティナブルな住生活」は、お客様ご自身が自立的に行うものだが、それを支援する仕組みと して第三者機関スマイルシステムの利用や情報の保管が用意されている。このスマイルシステムは 「サスティナブルなグループ体制」と連携し維持保全計画や記録の保全をお客様と相互に行うだけ でなく、省エネ家計簿やお客様自身で作成する記録を保管する事により、維持管理や記録に対して 意識の向上につながるものである。さらにグループのサポートを確実におこなうことで、継続的な 「お手入れ」や必要に応じて「リフォーム」がなされ、建物を永く維持し続けることができる。こ れらのシステムを本提案における「サスティナブルな物づくり(HOUSING)」とする。 併せて、 「お客様のサスティナブルな住生活」を継続的に支援するための取り組みとして、サス ティナブルな人材育成を行う。 「土屋グループのサスティナブルな技術」を実践する為に必要な技 術者、職人を企業内職業訓練校で教育し、輩出することで将来的な職人不足を踏まえた提案をおこ なう。又、グループ社員についても、新入社員から幹部までそれぞれの段階で社員教育プログラム が組まれているだけでなく、営業、技術、管理社員毎に年 2 回の専門部署での研修を行うなど、徹 底した社員教育により専門知識の向上、正しい理念の習得をおこない、どの部署でも確実なサポー トができる体制を構築する。これを「サスティナブルな人づくり(HUMAN)」とする。 この「サスティナブルな物づくり(HOUSING)」と「サスティナブルな人づくり(HUMAN)」を実践 する事で、単に建物を永く維持するのを目的とするだけではなく、サポートを継続する事による、 お客様の維持管理意識の向上、お客様満足の持続を目指すものである。 これを、「土屋グループのH&Hサスティナブルシステム」として提案するものである。 ◆グループとしての具体的取り組み◆ ・土屋グループのサスティナブルな技術 図1 「お客様のサスティナブルな住生活」への支援を実現するためには、技術的裏付けが必要となる。 それが「土屋ホームのサスティナブルな技術」である。 「土屋ホームのサスティナブルな技術」は、 新築時を担う土屋ホーム等では「土屋サスティナブル構造システム」「土屋サスティナブル設備シ ステム」「土屋サスティナブル外装システム」 「土屋サスティナブル外溝システム」 「土屋サスティ ナブル評価システム」等の初期計画段階での必要な技術、リフォーム時を担うホームトピアでは「土 屋サスティナブル メンテナンスシステム」 「土屋サスティナブル保管システム」等で記録の保管、 維持管理計画の支援や維持管理意識の向上、流通部では「土屋サスティナブル支援システム」等に よる記録を活用した賃貸、売却時における的確な情報提供とアドバイス、これらの基本技術から構 成されている。 各基本技術は顧客管理システム DBMS を介してグループ会社間で情報共有し、お客様のサスティ ナブルな住生活をインタラクティブに実現するため、お客様から当グループへはお客様相談室を通 じ、当社からお客様へは定期的な訪問(お得意様訪問)を実施していく。 また、それぞれの基本技術は、部門間でフィードバックすることで持続的な改善を行っており、 リフォーム部門から新築部門へは増改築のノウハウを提供することで新築部門に必要とされる基 本技術を支えると共に、新築部門から流通部へはお客様の住宅で行われた維持管理情報を提供する ことで、住宅保証期間を次の住宅所有者の方へ承継できる仕組みを提供している。 ・サスティナブルなグループ体制 図1 「土屋グループのサスティナブルな技術」を担当するのが「サスティナブルなグループ体制」で ある。新築部門を担う土屋ホーム等、リフォームを担うホームトピア、賃貸・流通を担う土屋ホー ム流通部がグループ力により「お客様のサスティナブルな住生活」を総合的に支援していく。 グループは前述の DBMS により連携され、お客様の「リフォーム」の要望に対してはホームトピ アが専門的なアドバイスにより費用面を含めた的確な対応など、 「売却」に対しては流通部門が「長 2 期優良住宅」を明示することによる適正価格の提案や一般流通ルートを活用したスムーズな対応な ど、これらの要望にワンストップで対応可能なのが「サスティナブルなグループ体制」のメリット である。このことでお客様にストレスを与えることなく、さまざまな要望に対応し、継続的なお客 様満足を構築していく。 又、グループとしてそれらを担保する、人材育成にも独自のシステムをもって対応しており、前 述の社員教育のほか、「3KM 生涯幸福設計」のプログラムによりグループ社員全員は会社、個人、 家庭の項目について 1 年後、3 年後、10 年後、定年後の目標と具体的な行動計画を設定し、手帳に 記載するとともに朝礼時に読む時間を設けている。これにより、業務に必要な資格取得や自身の住 宅の計画などが具体化され、確実にプロフェッショナルとしての意識と実力が身につくとともに、 継続して業務をおこなうための意識を持たせる取り組みも実践している。 ・グループ体制のサスティナビリティの担保となるグループ関連組織 図1 グループ体制を長期に保証するため存在するのが「グループ体制のサスティナビリティの担保 となるグループ関連組織」であり、「土屋サスティナブル人材育成サポートシステム」を実現して いる。ノーマライゼーション住宅財団は、少子高齢化を見据えた、高齢者及び身体障害者対策とし ての情報発信や研究、補助制度を行う非営利団体であるが、グループの一員として新築、増改築に おいて「お客様のサスティナブルな住生活」に則した提案を行う。これには、将来的な車椅子の利 用を見据えたスロープの設置や段差の解消など、トイレや浴室の手摺りの設置などや介護スペース の確保など、具体的な提案をおこなうことで高齢者や身障者に対する安全な住環境を継続的に創造 する。 また、当グループの住宅施工のサスティナビリティを確保するため、次代の施工部門要員の育成を 目的に、アーキテクチャカレッジを設置し、毎年 5~15 名を企業内で1年間の課程で育成し輩出し ている。卒業後はグループ企業のアーキテクノに移籍することで、グループの住宅施工体制につい て、持続性を確保していく。 《H&H サスティナブルシステムイメージ 3 図1》 (様式5-新築戸建) ④住宅の提案の概要(住宅の新築・戸建て住宅の提案) [A4版・1枚] ※受付番号は事務局で記入します。 ㈱土屋ホーム代表取締役社長 提案者(代表者) 応募事業提案名 H&H サスティナブルシステム 佐藤 項 目 ア.構造躯 体の耐久性 イ.住宅の 耐震性 (参考)関連する長期優良住宅 建築等計画の認定基準案※ ○劣化対策 劣化対策等級:等級3 +一定の措置 ○耐震性 ・免震建築物による場合、層間 変形角による場合、または耐 震等級(倒壊等防止):等級 2 ウ.内装・ 設備の維持 管理容易性 ○維持管理・更新の容易性 エ.変化に 対応できる 良質な居住 空間 更新対策等級:(戸建住宅につ いては基準なし) 維持管理対策等級(専用配管) :等級3 ○可変性 ・一定の躯体天井高を確保 ○住戸面積 孝司 受付番号※ 09-2- 提案の概要 (単に基準を満たしていることを示す記述はしないでください) ◎土屋サスティナブル構造システム ・高強度断熱基礎による基礎の耐久性向上 ・外断熱工法による断熱補強・改修の提案 ◎土屋サスティナブル外装システム ・5 年毎の繰り返しの防蟻対策 ・軒の出、霧よけ庇設置による劣化対策の提案 ◎土屋サスティナブル設備システム ・給水給湯ヘッダーの設置による耐久性向上及び交換の 容易性 ・排水管基礎貫通部の交換容易性向上 ・基礎断熱工法による床下環境の改善 ◎土屋サスティナブル構造システム ・外周耐力壁による可変性の向上 ・戸建住宅75㎡以上(一の階 の床面積は40㎡以上) オ.長期に 利用される 躯体におい て対応して おくべき性 能 ○省エネルギー性 ・省エネルギー対策等級:等級 4 相当以上の措置 ○バリアフリー性 ◎土屋サスティナブル評価システム ・CASBEE 評価による環境負荷数値の確認 ・省エネルギー性能向上とランニングコストシュミレーシ ョンの提案 (戸建住宅については基準な し) ○居住環境(まちなみ形成) ◎土屋サスティナブル外溝システム ・郷土種の植樹による街並み景観配慮及び、日射対策 ・地区計画、景観計画等がある 場合はこれらの内容との調 査が図られている カ.維持保 全計画等の 作成 キ.記録の 作成及び保 存・流通促 進等その他 の取り組み ○維持保全計画 ・構造耐力上主要な部分等、所 定の項目の点検の時期、内 容、少なくとも 10 年毎に点 検を実施 ◎土屋サスティナブル メンテンナンスシステム ・住まいの保守メンテナンススケジュール表の作成、保管 ・住まいの保守メンテナンススケジュールの実行 ・お客様相談室によるメンテナンスサポート ◎土屋サスティナブル記録システム ・顧客カルテによる記録の作成、保管 ・第三者機関による記録の保管 ◎土屋サスティナブル支援システム ・不動産流通部門による、売却のサポート ・メンテナンススケジュールにもとづく積立精度の提案 ・年 2 回のお得意様訪問によるメンテナンス、増改築、売 却のサポート ◎土屋サスティナブル人材育成サポートシステム ・職業内訓練校による技術力の継承と品質向上 ク.その他 ・バリアフリー理念による福祉住宅の普及、支援 の先導的な 取り組み ※ 2月4日現在、認定基準案はパブリックコメントに係る意見の調整中であり、変更となる可能性があ ります。認定基準が記載された施行規則等は2月下旬に公布する予定であり、認定基準決定後はその 内容を(独)建築研究所HPに掲載するので、参照してください。 4 (様式6-新築戸建) ⑤住宅の提案の内容説明(その1) [A4版・各1枚] ※受付番号は事務局で記入します。 提案者(代表者) ㈱土屋ホーム代表取締役 佐藤 孝司 H&H サスティナブルシステム 応募提案事業名 受付番号※ 09-2- ■ア.構造躯体の耐久性 □イ.住宅の耐震性 □ウ.維持管理の容易性 ■エ.変化に対応できる良質な居住空間 □オ.省エネルギー性、バリアフリー性、居住環境 □カ.維持保全計画の作成等 □キ.記録の作成及び保存等・流通促進等に関する取組み □ク.その他の先導的取組み ◎土屋サスティナブル構造システム ◆提案内容◆ ライフスタイルの変化に伴う、内装や間取りの変更等はリフォーム部門で依頼の多い施工内容のひと つではあるが、間仕切りの変更等を当初より想定して計画を行った住宅は少ない。この事により構造的 に依頼者の要望を満たす事が出来ないケースも多く、間仕切りを変更する事により、他の壁に筋交いや 面材による耐力壁の補強も想定される。特に、地震や台風などの災害で被害をうけた場合、金物の補強 や耐力壁の補強が後から必要になることも考えられ、これらの対応を容易にする必要がある。又、基礎 部分については、将来的に交換や補強が容易ではない為、事前に長期的に使用が可能となる措置をとる 必要がある。その他、断熱についても本提案では、「外断熱工法」により省エネルギー対策等級4を確 保するが、これらの基準も技術革新と共に変化し、今以上の性能が求められる時代が訪れることも想定 され、経年劣化により断熱、気密性能が低下した場合の補強方法についても長期優良住宅として事前に 計画を行わなければならない。 これらを踏まえ、ライフスタイルの変化への対応や地震/断熱/気密への長期に渡る対応に幅広く応え る為のシステムを「土屋サスティナブル構造システム」として先導的提案に位置付け、その内容を以下 の3項目に分けて説明する。 ①「外周耐力壁」による、可変性の向上(スケルトン・インフィル住宅) ※図1参照 初期の性能としては、「長期優良住宅促進に関する法律」にもとづき、耐震等級2を基本とし、外周 部に耐力壁を多く配置し、内部の耐力壁を最小限に抑えることで間取りの自由度が大幅に向上しライフ スタイルに合わせて間取りが自由に変更できる。(スケルトン・インフィル住宅) 外周部の耐力壁は面材により耐震性能が確保できる設計とし、間仕切り壁については、階段廻りなど の後から間仕切りの変更の無い部分に筋交い、面材などでバランスを確保する。併せて、外周部の内装 材の下地となるプラスターボード(12 ㎜)や合板は釘留め施工ではなく、ビス留めの施工とする事で、 脱着を容易にし、後からの筋交いの追加や接合金物の追加などの耐震補強も可能とする。特に地震大国 である日本においては、大きな地震に見舞われることも当然想定しなければならず、地震後も大きな費 用負担をかけずに、壁量の追加や金物の交換など、耐震補強が容易に行える事も長期に性能を維持して いく上で非常に重要である。 ②「高強度断熱基礎」による基礎の耐久性の向上 ※表1参照 住宅の基礎に使用する普通コンクリートの強度は 21~27N/㎜ 2 程度が一般的だが、普通コンクリ ートの耐用年数は 40 年~60 年程度と言われている。長期優良住宅を検討するうえで、基礎について は後からの交換や補修は難しく、予め十分な対策が必要である。 これらの点を踏まえて、本提案においては高強度コンクリート36N/㎜ 2 以上を使用し、地震などに 耐えうる十分な強度をもたせるのはもちろん、ひび割れも少ないことから鉄筋の錆びやコンクリートの 中性化の抑制に対しても有効で、かつ、コンクリート自体に100 年以上の耐久性をもたせる事ができ る。又、基礎の耐久性を考慮した場合、コンクリート強度だけでなく鉄筋に対するかぶり厚さも重要と なってくる。これらを踏まえ、鉄筋のかぶり厚さは建築基準法上の規定プラス 10 ㎜とし、布厚も15 0㎜とし、中性化対策として有効な施工をおこなう。 ③「外断熱」による、断熱補強、改修の提案 ※図2、3参照 外断熱工法は施工上、躯体の状況に係わらず断熱材を連続して施工できるため熱橋(ヒートブリッジ) もなく、建物全体に均一な断熱層を形成することができる。又、本提案では吸湿性の少ない断熱材を使 用することにより、断熱材に気密材としての機能をもたせることで、連続した気密層が形成され、相当 隙間面積で 1 ㎝2/m2以下の数字が確保されている。(気密認定 C ランク取得) 外装材は断熱材の上に施工する形となるため、外装材の脱落に施工上注意を払わなければならない が、外装材の下地と躯体(柱、間柱、合板など)との接合部には、専用断熱パネルビスを使用し、外装 材の材質や重量により、金物の引き抜き強度及びせん断強度を検討したうえで、施工ピッチを決定し、 長期にわたり脱落の無い施工をおこなっている。 外断熱工法は、壁内部に断熱材が施工されないことで、現在の省エネルギー基準の値が向上した場合 にも、ここに後から容易に断熱材の追加施工も可能であるのが工法上のメリットである。又、建物の性 能低下が認められた場合の対処としても、断熱補強は有効である。 前述の提案内容の通り、可変性の向上のため外周部壁下地をビス留めの施工として耐震補強が可能な 施工としており、このことにより、断熱補強の容易性の提案を同時に行うことが可能である。 本提案を行うことにより、居住者の安全を確保するだけでなく、永く快適に、そして安心して生活で きる環境が構築される。建物の性能向上によるランニングコストの低減も、居住者の満足につながる重 要な要素である。 提案 項目 5 ◆提案資料◆ スケルトン・インフィル住宅のイメージ図 (図1) 大規模補修不要予定期間及び併用限界期間の水準(日本建築学会) 大規模補修不要期間 A、及び併用限界期間 B 一般 A としておよそ 30 年、B としておよそ 65 年 標準 A としておよそ 65 年、B としておよそ 100 年 長期 A としておよそ 100 年 コンクリート耐久設計強度 18N/㎜ 2 24N/㎜2 30N/㎜ 2 コンクリートの耐久設計強度(表1) 外断熱工法の断面 (図2) 内断熱(充填断熱)工法の断面図 (図3) 内断熱(充填断熱)工法の場合は壁内に断熱材が充填されているため、後からの断熱補強は断熱性能 の高い断熱材に後から交換するなどの対応しかできない。 外断熱工法は壁内部が空洞(中空層)のため、室内側の石膏ボードを容易に脱着可能な施工方法によ りこの中空層に断熱材を付加することが容易なため、将来的な断熱補強が可能である。尚、外部の断熱 材の交換についても、外装の張替えなどの対応をおこなう際、居住空間に影響を与える事無く、交換が 可能で、この点においても外断熱工法は有利である。 ※断熱材(SE ベストボード)、防湿ボード(ベスト E ボード)は社内での名称であり、実際の商品名 とは係わりはありません。又、断面図は在来工法(土屋ホーム、土屋ホーム東北)のもので、2×4 工法については、断面形状が一部異なります。 上記を 確認す る具体 的方法 性能評価書及び平面図に耐力壁記載 6 (様式6-新築戸建) ⑤住宅の提案の内容説明(その2) [A4版・各1枚] ※受付番号は事務局で記入します。 提案者(代表者) ㈱土屋ホーム代表取締役 佐藤 孝司 H&H サスティナブルシステム 応募提案事業名 受付番号※ 09-2- □ア.構造躯体の耐久性 □イ.住宅の耐震性 ■ウ.維持管理の容易性 □エ.変化に対応できる良質な居住空間 □オ.省エネルギー性、バリアフリー性、居住環境 □カ.維持保全計画の作成等 □キ.記録の作成及び保存等・流通促進等に関する取組み □ク.その他の先導的取組み ◎土屋サスティナブル設備システム ◆提案内容◆ 比較的早い段階で交換や補修が必要となる設備配管については、施工方法によっては配管の交換だけ でなく、隠蔽された部分を露出しなければ施工ができず、大掛りな工事となるケースも少なくない。又、 点検や交換を想定した計画がなされていなければ、床下の目に見えない部分の状況も把握できず、使用 不可能な状態になってからの対応では工事も大規模なものとなり、居住者の生活にも支障が発生する。 上記はリフォーム部門であるホームトピアの現場でも現実に多く遭遇する問題であり、本提案ではこ れらリフォーム部門で蓄積されたノウハウを最大限に活用したシステムとして、「土屋サスティナブル 設備システム」を本提案における先導的提案として位置付け、その内容を以下の3項目に分けて説明す る。 提案 項目 ①給水給湯ヘッダーの採用による、設備配管の耐久性向上と交換容易性の向上 一般的な給水配管材料としては金属管が用いられる事が多く、また、金属管は加工が容易で施工面で のメリットがある反面、錆びや腐食などの耐久性にはデメリットが多い。そのことで交換などの工事が 発生した場合も内壁をはがすなどの大規模な工事が必要である。 この問題に対応するため、給水給湯配管はサヤ管と架橋ポリエチレン管の二重管構造とし、交換の際 には架橋ポリエチレン管を引き抜き、新しい配管を挿入するだけで交換可能である。併せて、配管の接 続部は給水、給湯配管毎にヘッダーを設置し、1ヶ所に集約することで点検・交換も容易に行なうこと が出来る。尚、ヘッダーは床下点検口より容易に点検可能な床下空間に設置することとし、維持管理容 易性の向上をはかる。 ②排水管の基礎貫通部分の交換容易性の向上 排水管については通常樹脂管を使用するため、耐久性は比較的高いものの将来的な交換も視野にいれ て事前の計画を行う必要がある。特に基礎貫通部は従来の施工では交換の際、基礎を一部壊すか、配管 を残して 別に配管し直すしか方法がなく、基礎の耐久性に影響を与えてしまう。 本提案においては、基礎に排水管貫通用のスリーブ管を先行配管し、そこに外部への排水管を施工す る方法を採用する。このため、排水配管交換の際に基礎を壊す必要もなく、基礎の耐久性に影響を与え ることがなくなる。 ③基礎断熱工法採用による床下環境の向上 基礎断熱工法を採用し床下空間を室内環境と同様とすることで、冬季間にトラップの封水や給排水配 管が凍結することもなくなる。 架橋ポリエチレン管 ※ 排水スリーブ管イメージ 排水スリーブ管断面イメージ 配管に架橋ポリエチレン管を使用することで継ぎ手も無く、錆びや腐食などがないため、高い耐久性がある。 上記を 確認す る具体 的方法 仕様書及び設備配管図面により確認 7 (様式6-新築戸建) ⑤住宅の提案の内容説明(その3) [A4版・各1枚] ※受付番号は事務局で記入します。 ㈱土屋ホーム代表取締役 佐藤 提案者(代表者) H&H サスティナブルシステム 応募提案事業名 孝司 受付番号※ 09-2- ■ア.構造躯体の耐久性 □イ.住宅の耐震性 □ウ.維持管理の容易性 □エ.変化に対応できる良質な居住空間 □オ.省エネルギー性、バリアフリー性、居住環境 □カ.維持保全計画の作成等 □キ.記録の作成及び保存等・流通促進等に関する取組み □ク.その他の先導的取組み ◎土屋サスティナブル外装システム ◆提案内容◆ 木造住宅の劣化対策において重視するべき問題である、白蟻による被害は現在本州全域に留まらず、 北海道の道央以南まで被害が報告されている。この対策としては、木材への薬剤塗布や、床下への薬剤 散布が一般的であるが、後者は床下に潜っての作業となり施工性が悪く、作業に伴って空気中に薬剤が 飛散する事で、お客様の健康や環境に影響を及ぼす危険がある。 さらに薬剤の効果が持続する期間は 5 年程度であり、防蟻処理を行うたびに作業性と環境への問題 が発生することになる。これを解消するため、施工性がよく、かつ環境に影響を与えない施工方法を提 案する。又、外装材やシーリング材の劣化の原因として一般的に雨水による劣化や、紫外線による劣化 などがあげられるが、特に寒い寒冷地においては雪害や凍害による劣化が非常に多い。これらが原因で 外装材やシーリング材が傷み外装材の張替えやシーリング材の差し替えなどのリフォームが発生する。 これらのリフォームは住まい手側にとっては金銭的負担となるものであり、長期に維持管理していく為 にはこの費用負担を出来る限り少なくする事が非常に重要となってくる。これらについては決して真新 しいものでは無いが、本屋の軒の出を大きくし、窓上に霧よけ庇を設ける事で外壁材にかかる雨がかり や紫外線を防ぎ、外壁材の劣化を抑え、リフォーム負担を軽減することが出来る。 これらの上記のシステムを「土屋サスティナブル外装システム」とし、本提案における先導的提案と して以下の 2 項目に分けて説明を行う。 提案 項目 ①5 年毎の繰り返しの防蟻対策 ※図1参照 防蟻対策として、建物の基礎外周の土中に薬剤散布用の樹脂管を建物新築時に埋設し、地表面に専用 の薬剤注入口を設けて薬剤処理を容易にし、効果の薄れる 5 年毎の施工により繰り返しの施工と保証を 受ける事ができるものである。 地表面の注入口より注入された薬剤は、一定間隔置きに孔の開いた樹脂管から地中に均等に散布され るため、薬剤処理の際に空気中に薬剤が飛散する危険性がなく、施工においても周囲への環境に影響を 及ぼす事が無い。 薬剤処理は基礎断熱材の外側の土壌に対して行うため、蟻道となりやすかった発泡系断熱材を白蟻に よる食害から守ることができ、躯体性能を永続的に保持できる。 又、薬剤はフィプロニル成分を主成分とした土壌処理材を水で約 300 倍に希釈したものを使用する ため、人体及び環境に対しての安全性もクリアしているだけでなく、薬剤の効果が遅効性のため、効果 が発揮されるまでに薬剤は蟻から蟻へ伝播し、最終的には蟻の巣自体を壊滅させる効果がある。 お客様の日常生活への安全対策としては、薬剤の注入口は防蟻施工会社による特殊な工具を用いない と開閉しないため、施主が誤って薬剤に触れてしまうリスクもない。 また、万が一保証期間中に施工物件より白蟻が発生した場合、防蟻施工会社が発生箇所を無料で駆除 施工する。さらに建物に損害があった場合、防蟻施工会社が修復費用を賠償する。(上限金額あり)保 証期間は施工完了日(薬剤注入日)より 5 年間で、 保証期間満了時に防蟻再施工を実施することによ り、 更に 5 年間保証期間が延長され、以後も同様となる。 ②軒の出、霧よけ庇の設置による劣化対策の提案 ※図 2~5 参照 屋根の形状や勾配においてデザインのみを優先するのではなく、 軒の出を 600~900 ㎜程度確保し、 雨水の影響の範囲を事前に建築計画に取り入れる事(図 2、3)と、併せて窓上には霧よけ庇を設置す ることで窓廻りの雨水侵入対策や外装材の劣化対策、夏季日射取得の低減(図 4、5)を目的とする。 霧よけ庇の設置については、梅雨時期等の雨天時においても窓の開口が可能となり、外部の空気を建 物内部に取り入れることができる為、機械換気や除湿に頼らずに自然換気が行える事は、エネルギー消 費、環境配慮の観点からも有効である。 又、壁面の雨水や日射の影響も受け難くなり、外壁材自体の劣化の軽減にもつながることから、外壁 の維持管理容易性(塗装、交換など)や窓廻りのシーリング材の耐久性も向上し、寒冷地における外装 材の凍害対策にもなる。 寒冷地においては、軒を出す事により起こりうる、「スガ漏れ」対策も併せて行う。このスガ漏れと は寒冷地特有の現象で、屋根の雪解け水が軒先で凍結し室内に雪解け水が侵入する現象であるが、しっ かりとした断熱、及び気密施工で防止することが出来る。 そのために、徹底した気密と断熱として室内側の防湿気密シート(0.2 ㎜)と吹き込み GW300 ㎜ (天井断熱の場合)を施工し、外気と室内とを完全に分離することでスガ漏れを防止する。 8 ◆提案資料◆ 白蟻の習性を利用した駆除方法 ステップ① 土壌に散布された薬剤が ステップ① ステップ② ステップ③ 土壌に散布された薬剤が 有効成分が付着した白蟻と他 有効成分が付着した白蟻が巣 白蟻の体に付着する。 の白蟻の接触で有効成分が に戻った後、効果が発現する。 白蟻の体に付着する。 伝播される。 薬剤処理された土壌 5年毎の防蟻対策(図 1) ◆雨水対策◆ 軒の出450 ミリの場合(図 2) 軒の出 900 ミリ(霧よけ庇設置)の場合(図 3) 一般的には軒の出の 3 倍までの下がり部分が雨のかからない範囲と言われている。この事からも通常の 軒の出 450 ミリから 900 ミリにする事で雨がかり部分を通常の2分の1に抑えることが出来る。併せ て窓上部に霧よけ庇を付ける事で、シーリングや防水テープに頼りがちな窓回りには第一のバッファー として庇が重要な役割を果たす他、壁面の伝わり雨水も減少させる。 (図 2、3 参照)その他、雨樋の設 置が無い地域では、軒の出+300 ㎜の玉砂利を建物外周部に施し跳ね返り水を防止する。 ◆日射対策◆ 軒の出450 ミリの場合(図 4) ②軒の出 900 ミリ(霧よけ庇設置)の場合(図 5) 札幌市を例とすると、北緯約 43 度と日本の中では高緯度で、冬至の南中高度約 24 度、夏至の南中高 度約 70 度という南中時の日射進入角度が低い地域である。2 階窓に関しては、軒の出を 900 ㎜・サッ シ高さ 1,100 ㎜とすると冬至日で室内の約 3,500 ㎜まで日射が確保出来る。また、夏季は夏至日より 南中高度が低くなっても十分に日射を遮蔽することが出来る。1 階に関しては、霜よけ庇を利用し日射 を遮蔽する。庇の出 450 ㎜・サッシ高さ 1,800 ㎜の窓上端に庇を取り付けることにより、夏季に日射 を遮蔽し、冬季は日射を確保できる。 上記を 確認す る具体 的方法 平面図、立面図、各伏図及び仕様書に内容記載 9 (様式6-新築戸建) ⑤住宅の提案の内容説明(その4) [A4版・各1枚] ※受付番号は事務局で記入します。 提案者(代表者) ㈱土屋ホーム代表取締役 佐藤 孝司 H&H サスティナブルシステム 応募提案事業名 受付番号※ 09-2- □ア.構造躯体の耐久性 □イ.住宅の耐震性 □ウ.維持管理の容易性 □エ.変化に対応できる良質な居住空間 ■オ.省エネルギー性、バリアフリー性、居住環境 □カ.維持保全計画の作成等 □キ.記録の作成及び保存等・流通促進等に関する取組み □ク.その他の先導的取組み ◎土屋サスティナブル外構システム ◆提案内容◆ 造成地などの開発においては、既存の郷土種である樹木が伐採され、自然環境の変化に伴いそこに生 活していた虫や鳥など動物の生活圏が失われるだけでなく、郷土種である木や花が失われてしまうの は、人間の生活が豊かになる事による弊害でもある。その問題を改善するだけでなく、新築時に郷土種 である樹木を植樹することにより、木は居住者とともに成長し、土地、建物に対する「思い入れ」にも つながる。 これらのことから、街並み景観を郷土種の植樹でより豊かにするだけでなく、将来的な日射対策にも 効果があるこのシステムを本提案では「土屋サスティナブル外構システム」として先導的提案に位置付 け、「思い入れ」のある家づくりを先導する。 提案 項目 ①郷土種の植樹による街並み景観の配慮と日射対策 ※図1、2参照 国の政策においても現在、生物環境保全のための取り組みを推進しており、特に市街地における自然 環境の改善による生物や植物の生態系の保全や創出に寄与することが望まれている。そのために住宅の 建築にあわせ植樹などの外溝計画を行うことは、環境保護という観点からも必要なことで、特に地場の 木や花を植える事で、もともとそこに生育していた鳥や蝶などの生態系の改善にもつながるものであ る。 郷土種の植樹を5本植える事を本提案のなかに計画し、行っていくものである。 尚、植樹を行う際は、地場の標準的な郷土種とし、南西面の日射の強い場所には落葉樹である広葉樹 を植栽し、夏季の日射遮蔽計画についても木の種類などを考慮し計画する。夏季における真南方向の日 射遮蔽対策は、「土屋サスティナブル外装システム」で記述した庇も併せて利用する。 <植栽による夏季日射遮蔽イメージ> (図1) <冬季日射取得イメージ> (図2) 札幌市を例として ○ 設置樹木 ・・・・ ○ 樹木高さ ・・・・ ○ 発芽時期 ・・・・ ○ 落葉時期 ・・・・ 札幌市日照条件 ○ 南中高度 ・・・・ 8 月南西方面高度・・・ ○樹木設置条件 ・・・ ナナカマド 6m~10m 3 月~4 月頃 12 月頃 23 度(冬至) 70 度(夏至) 約 30 度 南西方面に窓面より 5m以内に設置 ナナカマド(札幌郷土種) 上記を 確認す る具体 的方法 配置図に樹木及び外溝計画図を作成 10 (様式6-新築戸建) ⑤住宅の提案の内容説明(その5) [A4版・各1枚] ※受付番号は事務局で記入します。 ㈱土屋ホーム代表取締役 佐藤 提案者(代表者) H&H サスティナブルシステム 応募提案事業名 孝司 受付番号※ 09-2- □ア.構造躯体の耐久性 □イ.住宅の耐震性 □ウ.維持管理の容易性 □エ.変化に対応できる良質な居住空間 ■オ.省エネルギー性、バリアフリー性、居住環境 □カ.維持保全計画の作成等 □キ.記録の作成及び保存等・流通促進等に関する取組み □ク.その他の先導的取組み ◎土屋サスティナブル評価システム ◆提案内容◆ 相当隙間面積や熱損失係数の数値が高い性能を示していても、実生活にどの程度のメリットがあるか が明確でなければ、居住者の省エネ意識の向上には繋がらない。 そのために建物の初期性能を居住者が事前に理解し、それが生活にどの様な効果がもたらされるかを 知ることで、生活費などを含めた生活スタイルを具体的に計画することができる。併せて、生活上のエ ネルギーコストを居住者が知る事で省エネ意識の向上につながるだけでなく、経年劣化による性能の低 下を確認でき、断熱改修等を検討する目安を得る事もできる。 この様な建物に対しての様々な評価基準を総合的に表示できるシステムとして、「土屋サスティナブ ル評価システム」を本提案における先導的提案として位置付け、その内容を2項目に分け説明を行う。 提案 項目 ①CASBEE評価による環境負荷数値の確認 住宅における総合的な環境負荷数値は、敷地条件等個別の住宅で数値が変動するため、住宅ごとに環 境負荷数値として、住まい手に報告することにより、住まい手の省エネ・CO2 排出量の削減への意識 を向上させる。この為に総合的評価の指標である CASBEEにより、全ての住宅でSランクを取得す る。 ②省エネルギー性能向上とランニングコストシュミレーションの提案 プランニング打ち合わせの初期段階で、熱負荷計算プログラムを使用し、熱損失係数を計算し、ラン ニングコストシュミレーションも併せて行う。 住宅における毎月の冷暖房費は、維持管理費と同様に大きなウェイトを占める部分であり、居住者が それを把握できるのは重要でかつ、省エネ意識の向上にもつながる。 プランニング打ち合わせの段階で、年間・月別のランニングコストシミュレーションを事前に行うこと で、建物の間取りや、外部建具の大きさ等のアドバイスを行うことができる。このことにより、住まい 手の省エネ・CO2 削減への意識を更に向上させ、居住後の生活スタイルを具体的にイメージできる。 実生活においては、インターネットによる第三者データ保管機関のシステム内に月々のエネルギー消費 量を蓄積可能である事を利用し、住まい手が電気・ガス・水道の使用量・使用料金を記録する。これを 「省エネ家計簿」 (図1)と呼び、月々のエネルギー消費に対する住まい手の意識を高める。 又、4 年 毎に省エネグランプリを開催し、上位 3 家族を表彰することで更なる意識向上を図る。 このデータは当社でも管理 し、当社物件における省エネ性の 確認と今後の基本性能の更なる レベルアップに役立てる為のツ ールとする。熱負荷計算プログラ ムによる熱損失係数等の数値と 実際のエネルギー消費量の対比 など、住んでからかかる光熱費の 参考として提示する事で、より分 かりやすく省エネへの取組を促 進するものである。 Web 上における「省エネ家計簿」 (図1) ※電気使用量の記録 上記を 確認す る具体 的方法 新築時の Q 値計算書の提示及び性能評価書により確認 11 (様式6-新築戸建) ⑤先導的提案の内容説明(その6) [A4版・各1枚] ※受付番号は事務局で記入します。 提案者(代表者) 応募提案事業名 ㈱土屋ホーム代表取締役社長 H&H 佐藤 孝司 受付番号※ 09-2 サスティナブルシステム □ア.構造躯体の耐久性 □イ.住宅の耐震性 □ウ.維持管理の容易性 □エ.良質な居住空間 □オ.省エネ、高齢者等への配慮、街並み等への配慮 ■カ.維持保全計画の作成等 □キ.記録の作成及び保存等 □ク.流通促進等に関する取組み □ケ.その他の先導的取組み ◎土屋サスティナブル メンテナンスシステム ◆提案内容◆ 建物の初期性能は、居住者のお手入れによって維持する事ができる。しかし、自身によるお手入れの 必要性を感じていない居住者は多く、建物の性能劣化を招いている。施工業者として、必要なお手入れ の時期・内容・費用等を伝え、居住者自身によるメンテナンスの必要性を訴え、誘導しなければならな い。又、突発的な問題にスムーズに対応できるシステムの構築が必要である。これに対応するため、主 に Web上の「SMILE システム」を利用した「土屋サスティナブル・メンテナンスシステム」を本提 案における先導的提案として位置付け、その内容を3項目に分け説明を行う。 提案 項目 ①住まいの保守メンテナンススケジュール表の作成・保管 ※図2参照 当社では従来より住宅の10年保証を行っており、希望されるお客様には5年毎の有償点検によりで 保証延長を行い、トータル 30年まで保証する。更に今回の提案では、居住者自身によるメンテナンス を誘導するため、第三者機関「SMILE システム」内に「住まいの保守メンテナンススケジュール」 (図 2)を保管し、必要なお手入れの時期・内容・費用等を示す。 これにより居住者によるお手入れや費用の積み立てが、いかに大事かを意識付ける。また、「住まい の保守メンテナンススケジュール」はお引渡し時の書類にも含める事で二重三重に情報を保管する。ス ケジュールの運用については事項②に記載する。 ②住まいの保守メンテナンススケジュールの実行 ※図3参照 定期点検については、 「SMILE システム」からの E メール(あるいは郵送)により当社のメンテナン ス担当者・居住者の双方に点検時期を自動通知する事で、適正な時期に確実にメンテナンスを行える仕 組を構築する。居住者側でのメンテナンスその他の維持管理計画の実行においても、お手入れが必要な 時期に「SMILE システム」から「お知らせメール」を居住者・当グループ双方に自動配信する(図3①青矢印)。これにより「気づく」機会を作り、当社からも状況を伺う(図3-②)事で、居住者のお手 入れをサポートする。同時にお手入れの記録は居住者自身の手で「SMILE システム」に入力され、住 宅履歴情報が蓄積・更新される。(図3-③) ③ 「お客様相談室」によるメンテナンスサポート ※図1参照 住宅では、計画的にメンテナンス対応しなければならない場合だけでなく、地震・台風等の災害によ るものを含め、突発的に発生する問題にすぐに対応しなければならない事も考えられる。 生活する上で、冬季間の暖房の問題、水やお湯の問題、電気設備の障害など日常生活に支障がある 場合は後で対応という訳にはいかず、 早急な対応が必要である。そのため、 当グループではお客様相談室による 24 時間体制で対応する。 本提案では、お客様相談室のフリー ダイヤルにより、365 日 24 時間体制 で対応するシステムを構築し、いつ如 何なる時でも問題に対応する。それに 伴い対応可能な協力業者についても連 絡網を構築する。ホームページ内にサ ポート・メンテナンス専用ページを設 置し、フリーダイヤルを確認できるほ か、メールによる対応も可能なシステ ムである。 ホームページにおける お客様相談室画面(図1) 12 ◆提案資料◆ 補修箇所 屋根 目安金額 表示 足場代別途 20~25 万円 目地 サイ ディ ング 全面打替 30~40 万円 1 年点検 2年点検 無料 バル コニ ー 足場代別途 20~25 万円 床下防蟻処理 10~20 万円 5 年毎 フローリング 状況に応じ部分補修 1~3 万円/ヶ所 玄関ドア 金物点検交換 0.5~1 万円 屋根表面塗装 40~60 万円 20 年目全面張替 90~140 万円 屋根表面塗装 40~60 万円 樋 部品交換 15~20 万円 20 年目 全面交換 40~50 万円 樋 全面打替 全面打替 30~40 万円 部品交換 15~20 万円 30~40 万円 外壁表面塗装 60~80 万円 外壁全面張替 200~300 万円 バルコニー防水部分補修 10~20 万円 バルコニー防水本体張替 25~40 万円 床下防蟻処理 10~20 万円 5 年毎 床下防蟻処理 10~20 万円 5 年毎 タタミ表 裏返し 0.5~1 万円/ 畳 20 年目交換 1.5~3 万円 タタミ表 裏返し 0.5~1 万円/畳 フローリング張替 1.5~3 万円/㎡ クロス張替え 0.15~0.3 万円/㎡ クロス張替え 0.15~0.3 万円/㎡ 内部ドア 金物交換(20 年 目も)0.5~1.5 万円/ヶ所 内部ドア 本体交換 5~10 万円/ヶ所 玄関ドア クローザ交換 1~3 万円 本体・ガラス交換 70~100 万円 住まいの保守メンテナンススケジュール例(仮) 保守メンテナンススケジュール(図2) ③記録の閲覧・入 ①定期点検・お手入れ時 期のお知らせメール ②点検・補修 日時の打合せ 土屋グループ ③定期点検・補修・お手入 れ時期の登録、記録入力 ①定期点検・お手入れ 時期のお知らせメール SMILE システムの運用の流れ(図3) 保守メンテナンススケジュール(図2)に従い、システムを運用(図3)する事で、定期的に維持 管理を行う意識を居住者に持たせると共に、当グループにおける維持管理業務の漏れを防止すること が出来る。 また、簡単なメンテナンス方法を記した「住まいのお手入れハンドブック」の提供と、Web 上でのお 手入れ情報の公開により、居住者自身のお手入れをサポートする。 上記を確 認する具 体的方法 メンテナンススケジュール表の提示 Web 上の「システム」内容の確認 13 (様式6-新築戸建) ⑤先導的提案の内容説明(その7) [A4版・各1枚] ※受付番号は事務局で記入します。 提案者(代表者) 応募提案事業名 ㈱土屋ホーム代表取締役 H&H 佐藤 孝司 受付番号※ 09-2 サスティナブルシステム □ア.構造躯体の耐久性 □イ.住宅の耐震性 □ウ.維持管理の容易性 提案 □エ.良質な居住空間 □オ.省エネ、高齢者等への配慮、街並み等への配慮 □カ.維持保全計画の作成等 ■キ.記録の作成及び保存等 項目 □ク.流通促進等に関する取組み □ケ.その他の先導的取組み ◎土屋サスティナブル保管システム ◆提案内容◆ 長期に住宅を維持するには、補修や場合によっては増改築が必要であり、この時に履歴情報が無いと、 建物の現状把握により多くの時間を必要とする。これらの問題を避けるため、履歴情報を当グループと 第三者機関で二重保管する事で情報の散逸を防ぎ、蓄積・閲覧を容易にする。これにより、補修・増改 築の容易性を高め、住宅の価値を明確にする「土屋サスティナブル保管システム」を本提案における先 導的提案として位置付け、その内容を 2 項目に分け説明を行う。 ①顧客カルテによる記録の作成・保管 ※図1参照 住宅の履歴を残す書類として、顧客カルテ設計編、工事編、メンテナン ス編の3部構成で作成する。設計編については、敷地調査資料、打ち合わ せ、資金計画等の記録を記載。工事編は、工程、現場での確認内容、社内 検査記録、施工に携わった業者のリスト等を記載。メンテナンス編は定期 点検、メンテナンス記録を、対応毎に施主様、建設業者側双方で保管でき る書式(複写紙)としたものである。これを社内資料として、設計図書、 顧客カルテを含む全書類をファイルにまとめて、施工年度ごとに施工対応 支店にて当該建物が存在する限り保管を継続する。 当社顧客カルテ図1 ②第三者機関による記録の作成・保管 ※図2参照 顧客カルテに記録される情報は、Web上の第三者機関 SMILE システム内に全て保存し、お引渡し 後に行った工事・メンテナンスの内容は、当グループと居住者双方でそれぞれが行った内容についてシ ステムに入力し、履歴情報を蓄積していく。システムは、Web ブラウザがあれば何時でもどこからでも 住宅履歴情報の閲覧・更新可能で、長期にわたり記録を保管し、永続的な活用が可能である。また、セ キュリティについては通信暗号化処理、ファイアウォールのプログラムにより情報を保護する。契約形 態は、システム運営会社と当グループ、居住者の間でそれぞれ結ばれる為、当社の状況によらず居住者 の元で安価に履歴情報を保管し続ける事が出来る。 グループ内においては共通顧客管理システム DBMS に(第三者機関システムと同様に)お客様の情 報を共有し、第三者機関 SMILE システムとの連携により、お客様と関連する事業者を含む社内外へ共 通のデータ公開を可能とする。以上のように記録の作成・保存を行い、情報の散逸を防ぐ事により、補 修・増改築時に設計図書・保管書類が容易に活用でき、売買する上でも住宅の資産価値を明確にする。 システム活用で住宅の長寿命化を実現! 設計・施工時のコミュニケーションにより ご自身の要望を的確に反映 計画的な点検、リフォームを行うことで、 建物の資産価値を維持。 システムを活用することで、継続的な住宅履歴記録・管理を実現。リフォ ームの資金計画を立てる上でも役立ちます。 新築時に各プロセスで生成された住宅履歴をSMILE システムに登録して住宅オーナー様にお引渡しします 定期点検 定期点検 (例) 設計 施工 引渡 建物診断 環境変化 補修工 転売 引渡 リフォーム工事 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 運用を重ねることで住宅履歴が充実 価値が明確。 売買しやすい。 ・・・・・・ 第三者 システムによる 住宅履歴管理 長期的な維持管理をサポートし 継続的な住宅履歴管理を実現! 第三者機関の「SMILE システム」の履歴管理イメージ(図2) 上記を確 認する具 体的方法 顧客カルテ及び第三者機関の ID 及びパスワード配布 14 (様式6-新築戸建) ⑤先導的提案の内容説明(その8) [A4版・各1枚] ※受付番号は事務局で記入します。 提案者(代表者) 応募提案事業名 ㈱土屋ホーム代表取締役 H&H 佐藤 孝司 受付番号※ 09-2 サスティナブルシステム □ア.構造躯体の耐久性 □イ.住宅の耐震性 □ウ.維持管理の容易性 提案 □エ.良質な居住空間 □オ.省エネ、高齢者等への配慮、街並み等への配慮 □カ.維持保全計画の作成等 □キ.記録の作成及び保存等 項目 ■ク.流通促進等に関する取組み ■ケ.その他の先導的取組み ◎土屋サスティナブル支援システム ◆提案内容◆ 住宅を長持ちさせるということは、売却や賃貸など居住者が変わる場合も想定され、長期優良住宅と してこの点も含めたサポートも必要となってくる。居住者が変わった場合には、維持管理計画や記録の 保管などのシステムも継承する事が重要である。この対応については土屋グループの不動産流通部門が 行ない、「土屋サスティナブル保管システム」に保管された記録を利用し、建物の基本性能や維持管理 内容について明確にする事で、高い資産価値を明示する事ができる。このように、売却等において新築 部門、増改築部門で施工した高品質住宅を提供し、売り手、買い手ともに満足のいく対応をグループと しての優位性を生かしおこなっていくものである。 新たな取り組みとして、メンテナンススケジュールにもとづく「住まいのお手入れ貯金」を提案する。 これは、維持管理計画に示されるメンテナンスや補修を確実に実行するためのもので、お手入れに関わ る費用についても具体的にいつまで、どの程度の費用が必要かを明確にし、積立についても計画的に行 うものである。これを継続して行うことで、住宅を良い状態に保つ事ができ居住者の快適な生活をそこ なうことなく、建物を維持し続けることが可能となる。 また、メンテナンスを初め、維持管理、増改築、売却等のサポートも含めて「お得意様訪問」を行な う。「お得意様」とはグループで新築、増改築の引き渡し後のお客様である。定期的に訪問する事でお 客様の状況を把握し、状況に応じたより的確なサポートを行なう事で、維持管理の継続、流通の促進、 顧客満足を達成するものである。 これら、維持管理、増改築、売却等の支援提案を行なう「土屋サスティナブル支援システム」を本提 案における先導的提案として位置付け、その内容を3項目に分け説明を行う。 ①不動産流通部門による、売却のサポート ※図 1 参照 住宅の売却に際しては、不動産流通部門が対応する。長期優良住宅は高い基本性能や、お手入れの記 録が保管されている事など、従来の不動産物件と比較しても資産価値が高いことは明確である。不動産 流通部門では、物件概要に長期優良住宅である事を明示し、「土屋サスティナブル保管システム」に保 管されている記録についても表示する。この際、必要に応じて一般流通会社とも連携する。尚、新築時 における保証内容についても、保証期間(10 年間。希望に応じて 30年まで延長)内で、維持管理情 報をシステム、当グループ保管情報により確認し(図 1②-1) 、住宅の点検を行った上で継承する。も し保証に適合しない場合は適切に修補し、保証できる状態で売却をサポートする(図 1②-1、④) 。併 せて顧客管理においても、所有者変更を更新する事で新築と同様のサポートを提供する。 ②メンテナンススケジュールにもとづく、積立制度の提案「住まいのお手入れ貯金」 居住者はメンテナンススケジュールにより、維持管理の時期について理解はしていても、資金的な余 裕が無い事から実施が遅れ、結果的に大掛かりな手直しに発展する場合も想定される。これらを避ける ために、損害保険会社と提携し、維持管理計画とあわせた積立制度「住まいのお手入れ貯金」を建築計 画段階から提案していく。これは、新築時に必ず必要な火災保険に積立部分を付加し、10年間で10 0万円程度の満期返戻金を維持管理費用に充当させるものである。この制度は10年後に再加入する事 で継続できる為、長期的な維持管理が可能である。 ③年 2 回のお得意様訪問によるメンテナンス、増改築、売却のサポート お得意様訪問日を毎月12日に設定し、年2回グループ全員でお得意様を訪問する事で、メンテナンス 対応と併せ、お客様とのお付き合いを継続するのが「お得意様訪問」の主旨である。これはグループの 創業以来継続しているシステムで、訪問日時、内容については「土屋サスティナブル保管システム」に 記録を行い、建物が存在する限り継続する。お得意様訪問時には、メンテナンスや増改築(あるいは転 勤等による売却等)のニーズを聞き取り、必要に応じて不動産流通部門や別会社である増改築部門に情 報を委譲し継続して対応する。これにより、お客様との信頼関係が構築される他、お客様のメンテナン スの意識向上と、それに伴う顧客満足を目的とする。また、定期的に季刊紙の送付(資料1)を行ない、 コミュニケーションツールのひとつとしている。 15 <資料 1・住まいの季刊誌「一億の住まいと財産」> 社内季刊誌である「一億の住まいと財産」を 30 年間送付することで、お客様に対する 情報提供やサポートを連携して年四回行なっている。 一般流通会社 ①-1 住宅売却の 打合せ 土屋ホーム等 お客様 (売主) ホームトピア 維持管理 情報確認 土屋ホーム流通部 維持管理情報 入力・確認 ①-1 住宅売却の 打合せ 上記を確 認する具 体的方法 ③流通部によ るお客様(買 主)との交渉 ②―1維持管理情報の確認 住宅点検・修補、④保証継承 第三者データ保管 システム 売却時の流れ ①-1、お客様(売主)より売 却の依頼 ②-1、当グループの維持管理情 報、システム内維持管理情 報の確認、住宅点検・修補 ②-2、一般流通会社へのお客様 (買主)からの情報請求 ①-2、②-3、一般流通会社に依 頼された場合に建物に関 する問い合わせ ③、流通部によるお客様(買主) との交渉 ④、契約締結時、保証継承 ①-2、②-3 一般流通会社 からの情報提供 お客様 (買主) ②-2 一般流通会社への 情報請求・打合せ 売却等による連携図(図 1) 流通部門ホームページに流通物件の概要を示す。(長期優良住宅) 積立貯金明細提示 16 顧客管理システム DBMS による情報共有 (様式6-新築戸建) ⑤先導的提案の内容説明(その9) [A4版・各1枚] ※受付番号は事務局で記入します。 提案者(代表者) 応募提案事業名 ㈱土屋ホーム代表取締役社長 H&H 佐藤 孝司 受付番号※ 09-2 サスティナブルシステム □ア.構造躯体の耐久性 □イ.住宅の耐震性 □ウ.維持管理の容易性 □エ.良質な居住空間 □オ.省エネ、高齢者等への配慮、街並み等への配慮 □カ.維持保全計画の作成等 □キ.記録の作成及び保存等 □ク.流通促進等に関する取組み ■ケ.その他の先導的取組み ◎土屋サスティナブル人材育成サポートシステム ◆提案内容◆ 大工職人も高齢化などにより絶対数の不足が予想され、長期優良住宅の計画として、その点も当然考 慮していかなければならない。又、建築技術の進歩や基準改定などにより、これまでの経験や勘で仕事 を行うことは益々難しくなってきている。これを踏まえ、技術の伝承と技術知識の習得を目指し、企業 内職業訓練校「アーキテクチュアカレッジ」の提案を行う。又、さらに加速していく少子高齢者社会を ふまえて、高齢者や身障者に対応した住環境の整備への取り組みとして「ノーマライゼーション住宅財 団」についても併せて提案する。これらを「土屋サスティナブル人材育成システム」として、本提案に おける先導的提案と位置付け、その内容を 2 項目に分け説明を行う。 提案 項目 ①社内職業訓練校による技術力の継承と品質向上 昨今の建築業界においては、新しい法律の導入や技術の革新などにより、大工工事における施工方法も 著しく変化している。又、専門的な技術が必要な業務であるがゆえに、正しい価値観を身につけていかな ければ、工夫や改善も無く、正確な仕事にはつながらない。 この対策として土屋グループでは、平成3年に企業内職業訓練校である大工養成学校「アーキテクチュ アカレッジ」を北海道北広島市に創立し、毎年 10~20 名の卒業生を輩出している。高等学校卒業後の 人材を試験と面接で選抜し入校させている。アーキテクチュアカレッジは全寮制となっており、生活全般 の基本動作や専門知識の習得、そして正しい仕事観を集中して1年間で身につけていく。 卒業後は、グループ施工専門会社「㈱アーキテクノ」に移籍し、専門の指導員のもと実地訓練を行い、 北海道のみならず全国各地にプロの技術集団として活躍の場を広げていく。これにより施工現場の品質を 均一に高い水準で継続的に保つことが出来る。 アーキテクチュアカレッジ アーキテクチュアカレッジ 入校式風景 ②バリアフリーの理念による福祉住宅の普及、支援 土屋グループでは、ノーマライゼーション(※)理念にたって、身障者や高齢者が快適、安心して暮らす 事の出来る福祉住宅の普及・支援活動を目的とした、財団法人ノーマライゼーション住宅財団を設立して いる。ノーマライゼーション住宅財団では、国内外の福祉住宅・施設視察のための研修団派遣を行い、福 祉住宅の調査及び福祉住宅の在り方研究を行うとともに、福祉住宅を新築又は増改築した建築主に対する 助成金の給付を行うことで、より一層の福祉住宅普及に努めている。 また、関連する各専門分野での研究者との意見交換会やセミナーの開催を通じて、よりよい福祉住宅の 普及活動を続けている。 土屋グループとして、ノーマライゼーション住宅財団との情報共有により、ハード、ソフト両面から、 総合的な提案をおこない、お客様満足を目指していく。 ※ノーマライゼーション・・・Normalization (意:常態にする) 障害のある人や、高齢者が健常者と共に暮らし、共に生きることがノーマル(正常)であるという考え方。 上記を確 認する具 体的方法 アーキテクチュアカレッジ、及びノーマライゼーション住宅財団運営状況報告 17 ⑥長期優良住宅普及への寄与内容の説明、本事業による新たな取組み、強化さ れた取組みの説明 [A4版・1枚] 提案者(代表者) 応募事業提案名 ㈱土屋ホーム代表取締役社長 H&H 佐藤 孝司 受付番号※ 09-2- サスティナブルシステム ①長期優良住宅普及への寄与内容の説明 ・構造現場、及び完成現場見学会 ホームページでの公開 長期優良住宅においては、構造現場(金物状況、断熱状況が確認できる)、及び完成現場においてそれ ぞれ各 1 回以上の現場見学会を開催し、長期優良住宅の意義、目的について広く普及させることで、これ からの住宅の方向性や長期優良住宅に対して意識の向上を目指す。 現場見学会の日程、場所については土屋ホールディングスのホームページより各事業会社のイベントを 案内するとともに、現場の近隣に対してチラシや広告等の配布により長期優良住宅の見学会であること を案内する。尚、当社ホームページのアクセス数は約 50000 件/月の実績があり、普及については十分 貢献できるものと考えている。 構造現場においては、断熱施工の内容、接合金物、面材による耐力壁のメリット等を目で見て確認いた だくとともに、パネルにより施工内容を説明し、完成現場においては、維持管理容易性やランニングコス トシュミレーションの説明により、長期優良住宅の優位性を公開していく。 ・名刺に長期優良住宅の取り組みを記載する 長期優良住宅先導的モデル事業については、採択された内容について会社として普及にむけて対応して いくこととなるが、全グループ全社員がそれらを強く認識するためにも、名刺に長期優良住宅に適合した 内容を記載して、広く普及に貢献していく。 尚、2009年 6 月に施工された「長期優良住宅促進に関する法律」に対しても、当社の新築住宅は全 て標準として対応しており、この内容についても専用パンフレットを作成し、普及を目指していく。 ②本事業による新たな取組み、強化された取組みの説明 ・ 防蟻対策として、繰り返し施工可能な薬剤処理方法について提案。 ・ 基礎の耐久性向上のため、高強度コンクリートを使用する。 ・ 軒の出の検討、霧よけ庇の設置により、劣化対策及び夏季に日射対策を行う。 ・ 新築時及び引渡し後のランニングコストのシュミレーションの提案。 ・ 郷土種の樹木の植樹により、まちなみ景観配慮及び夏季日射対策を行う。 ・ 外部第三者機関との連携により、記録の保管および維持管理サポートの強化。 ・ 維持管理計画のもとづく、積立制度「住まいのお手入れ貯金」の提案。 本提案において、新築部門、増改築部門、不動産流通部門、建築施工部門のそれぞれの専門会社が単 独で長期優良住宅をサポートしていくのではなく、それらのグループ全体で「人づくり」 「物づくり」に 取り組んでいくのが最大の目的である。 グループとして永続的にお客様をサポートしていくためのシステムについても、提案内容に織り込み、 それを確実に全社員が実践することで、会社として永続的に発展し、社会資本の充実につながり、そし てお客様の「豊かさの人生を創造」することが可能であると考えている。 土屋グループは、北海道発信の住宅メーカーとして、これまでも寒冷地の住宅に対する新しい技術を 開拓し、普及してきたことで、現在の高断熱高気密住宅にみられる寒冷地住宅の発展にも寄与してきた。 これからも、全グループでお客様に安心、快適な住宅を提供するという使命を実践することにより、さ らなる技術開発と業界全体のレベルアップに貢献できるよう、全力で業務にあたっていく。 18