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稲作管理情報 (溝掘り・中干し)
平 成 28 年 5 月25日 高岡市農業協同組合 高岡農林振興センター 稲作管理情報 (溝掘り・中干し) 田植後1ヶ月を目安に溝掘りと中干しを実施しましょう! 水 管 理 水管理のイメージ 5/14頃 6/12頃 溝掘り 田植え やや深水 浅水管理 中干し 軽い田干し 水位の イメージ 溝 掘 り 7/中旬 間断 かん水 幼穂形成期 頃まで (コシヒカリ) ~ 中干しや間断かん水を効果的に行うため、溝掘りを確実に実施~ 水が流れるように溝の連結部をつなぐ。 内容 溝掘りの効果 水口 目次項目が見つかりません。 ・田全体の排水が図られ、中干しの効果を高める。 ! ・入水が速やかになり、夏場の水管理が行いやすい。 枕地との境目の溝 掘りはしない。 ・入水や落水が一律となり、イネの生育が揃う。 溝掘りのポイント ・軽く田干しを行い、泥を落ち着かせて溝を掘る。 ・額縁排水溝を必ず設置する。 ・溝は5m(15条)に1本を目安に設置する。 ・溝は必ず排水口に連結する。 ・枕地との境目に溝を掘らない。(水がスムーズに抜け なくなるため) 額 縁 溝 を 確 実 に 設 置 乾 き に く い 部 分 3m 5m 5m(15 条)に 1 本程度を目安に溝を 掘る。(乾きにくい部分は 3m に 1 本) 水尻 溝は排水口に連結する。 <土が硬いと溝がしっかり残る> <土が柔らかいと溝が崩れてしまう> 営農記録ノートを活用しましょう ○溝掘り・中干しの基本技術については、「営農記録ノート」 6月 P28 を確認し、作業を行ってください。 ○農作業を行ったら、P29 の「農作業のあしあと」 にしっかりと記録しておきましょう。 中 干 し ~中干し&間断かん水で、生育をコントロールしましょう~ 実施時期 : 田植えの1ヶ月後を目安に遅れず開始! (茎数が目標値に達していない場合でも開始しましょう。) ※出穂期以降の湛水管理を実施したうえで、収穫作業時の圃場の硬さを確保するには、本格的な 梅雨に入る前に中干しを実施することが必要です。 中干しの必要性 ① 土壌中の有害ガスの抑制 中干しの効果 根が伸長し、稲体の健全化を図ることができます ② 根の生育を促進 ③ 過剰な分げつの抑制 ④ 収穫時の圃場の硬さを確保 出穂後 20 日間の湛水管理と収穫 5~7 日前までの 間断かん水が効率的に実施できます 中干しの程度 ・土壌条件に応じて実施し、田面に小さいひびが入る程度を目安と干し過ぎないようにしましょう。 ・茎数が多くなりやすい圃場や、乾きにくい圃場では、やや強めに干しましょう。 中干し後の水管理(間断かん水) ・中干し後は、間断かん水を行いましょう。 ⇒根に水と酸素を交互に与えることにより、健全な稲体を維持しましょう。 中間追肥 ・カリ入りの土づくり肥料を施用しなかった場合は、中干し後の入水時に『エスアイ加里特号』を 15kg/10a 施用 しましょう。 カメムシが増殖しにくい環境づくり ・畦畔・雑草地のカメムシ類越冬後調査ではカメムシ類の発生が平年及び前年より多くなっています。 ・カメムシの増殖を抑えるためには、餌となる雑草の穂が出ないように管理することが大切です。特に7月上旬 までの発生量を抑えることがカメムシ被害粒の発生抑制につながりますので雑草管理を徹底しましょう。 溝掘り・中干し巡回実施中!!