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携帯電話のコミュニティサイト等利用による 犯罪被害にあわないために
平成23年7月個人懇談会資料 携帯電話のコミュニティサイト等利用による 犯罪被害にあわないために・・・ 情報機器が飛躍的に進歩し、便利な社会になってきました。それにともなっ て、今までにはなかった犯罪が多発し、被害者・加害者ともに低年齢化している ことが大きな社会的問題になっています。 子どもたちをこれらの犯罪被害から守るために、学校でも「情報モラル」の学 習に取り組んでいるところです。一本の『携帯電話』が、子どもたちをとりかえ しのつかない犯罪被害に遭遇させることもある現実を知り、身近にある危険性に ついて、ご家庭でも話し合っていただければと思います。 携帯電話の危険性 ① コミュニティサイトから犯罪に巻き込まれる危険性 「出会い系サイト」の危険性は、社会的に認識され、その利用による被害は 減少していますが、次のようなコミュニティーサイトの利用による子どもの 犯罪被害が増加しています。 「プロフ」〔プロフィールサイト〕 自己紹介を作成・登録して公開するサイト 「交流サイト(SNS) 自分のプロフィールや写真を公開する機能 互いにメールアドレスを知られることなくメッセージを送る機能 「ブログ」 日々、継続して更新される日記形式のホームページの総称 「掲示板」(電子掲示板) ネットワークを使用した環境で、記事を書いたり、見たり、コメン トを付けられるようにした仕組み ② 「ゲームサイト」が悪用され、犯罪に巻き込まれる危険性 携帯無料サイトなど、簡単に楽しめるものがたくさんありますが、コミュ ニティー機能があるということは、誰とでも知り合えるということであ り、この機能が悪用され、犯罪に巻き込まれる子どもが増加しています。 ③ 「ネット上でのいじめ」 ブログや掲示板などで、実名をあげて悪口や誹謗中傷を書き込まれるとい った「ネット上でのいじめ」での被害が後を絶ちません。また、これらの 「いじめ」は、誰が書き込んだのか分からないため、解決が難しく、被害 - 1 - 者の心の傷はなかなか癒されません。 ④ 「チェーンメール」などの被害・加害に巻き込まれる危険性 「チェーンメール」とは、連鎖的に不特定多数への配布をするように求め る手紙で、かつて「不幸の手紙」と呼ばれたものが典型的な例です。携帯 電話や電子メールが一般的になったことにより、広まる早さが加速しまし た。「チェーンメール」が送ってこられた子どもは不安になり、自分の友 だちに「チェーンメール」を送りつけてしまい、自分が遭った被害を与え るという加害者にもなってしまいます。 ⑤ 個人情報が悪用される危険性 子どもたちは人を疑うということを知らず、非常に無防備です。聞かれた ことには素直に答えてくれます。しかし、社会の中には、そんな子どもた ちの素直さを悪用し、電話番号やメールアドレスなど、個人情報を手に入 れようとする大人がいます。そのようにして手に入れられた個人情報が、 犯罪に使われる危険があります。 これ以外にも、携帯電話には、 ・子どもたちが有害情報にさらされる危険性 ・携帯電話の多用によって、携帯電話への依存が深刻化する危険性 ・携帯電話への過度の依存が日常生活に悪影響を与える危険性 等々、さまざまな弊害があります。さらに、犯罪被害に遭ってしまった子どもた ちは、なかなか大人に相談できないでいる現実があることも知っておく必要があ ります。 現在の携帯電話は、個人と世界をつなげる機能を持っています。役にたつ便利 なものではありますが、どんなに重要な秘密でも、一度ネットなどに載せてしま えば、いつまでも、誰からでも勝手に操作できる情報になってしまします。この ような大きな危険性をもっていることを大人が知り、子どもたちと向き合ってい くことが大切です。 - 2 -