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「テロップ制作時のミスを削減し、 作業のスピードアップを実現できました」

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「テロップ制作時のミスを削減し、 作業のスピードアップを実現できました」
導入事例
業界 メディア(放送)
部門 テロップ・CG 制作部門
会 社 名:株式会社 TBS テレビ
日本語入力システム ATOK
所 在 地:東京都港区赤坂5丁目3番6号
創 立:2004年10月1日
文章校正支援ツール Just
資 本 金:3億円
Right!
従業員数:1,114人
事業内容:放送法による一般放送事業
(テレビの放送)
及びその他放送事業
ATOK Business Solution
辞書配信システム
「テロップ制作時のミスを削減し、
作業のスピードアップを実現できました」
テロップ入力時の精度を高め、ミスを3分の1削減
株式会社 TBS テレビ(以下、TBS テレビ)の CG ルームは、
「サンデーモーニング」
「総力報道!THE NEWS」など、局内の情報・報道
番組に関わる「テロップ」
「CG」制作・送出を一手に引き受ける専門部署。放送設備の導入・管理は技術局 プロダクション技術センター
CG が行い、運用は(株)赤坂グラフィックスアートをはじめとした数十人のスタッフが担当。24 時間体制で放送の現場を支えている。
制作されるテロップは、1 時間で約 600 枚にも上るが、元は手書きの発注原稿。報道記者や番組ディレクターが、CG ルームに発注
原稿を持ち込み、CG ルームのスタッフが 1 枚 1 枚、テロップの入力や
しかし、元原稿に間違いがあったり、緊急対応の場合は、時として
背景
デザインを行っている。
誤字・脱字のミスを起こしてしまう。これまで、ミス削減のため「用語集
ミス削減への取り組み
スタッフの作業負荷の増大
の作成」や「注意書きの貼り出し」などの対策はとってきた。しかし、
近年のテロップ多用により、4 年前と比べ約 10,000 枚 / 月も制作機会
課題解決のため、TBS テレビでは、テロップシステムの刷新に際し、
校正フローの効率化も検討。
「専門用語の追加が容易なこと」
「テロップ
解決策
が増加。スタッフの作業を圧迫していた。
システム上で校正作業ができること」が決め手となり、2007 年 4 月から、
ATOK とオプションの共同通信社 記者ハンドブック辞書 /NHK 新用字
ATOK Business Solution
専門用語をスムーズに管理・運用
異なるOSでも、
入力環境を統一
入力、
入 校正までテロップシステム上で完結
用語辞書、Just Right! および 辞書配信システムを導入。人名や地名、
独自の表記ルールなどをスタッフ使用の PC 端末へ配信し、テロップと
この結果、制作したテロップの表記ミスや入力ミスを 3 分の 1 削減。
PC 画面上で入力から校正まで完了するため、テロップ制作時間の効率
化も実現することができた。
成果
CG 制作時の入力支援と文字校正を行っている。
制作ミスを3分の1削減
テロップ制作時間の効率化
導入事例
テロップ・CG制作フロー
本来業務に注力できるように
CGルーム
テロップ入力
報道記者
制作ディレクター
映像
支持
CG作成
内閣支持率
43%
CG
不支持
48%
支持
前年より15Pアップ
テロップ
43%
制作依頼原稿
前年より15Pアップ
不支持
以前は手元に本物の辞書を置き、確認
しながらテロップを入力していました。
その
時 間 が 大きく短 縮 でき、デ ザインや
48%
放送
映像データとして一元化
装飾/送出など本来の制作業務により
時間を割けるようになりました。
システム構成図
変換
辞書
株式会社赤坂グラフィックスアート
技術センター 次長 兼
制作センターCG部次長
小林 淳一 氏
校正
辞書
アラートでミスを未然に防止!
辞書配信システム
定期的に辞書を配信
変換
辞書
校正
辞書
用語管理者
ファイル
サーバー
変換
辞書
iCalとAutomatorで
定期的に更新 *2
です。その注釈に、
よくある間違った用語
正
誤
の使い方を「誤辞書」
として登録して、
安倍晋三
安部晋三
最大瞬間風速 瞬間最大風速
*1
テロップ入力担当(Windows)
*1 Just Right! はテロップシステムに組み込み
ATOKの変換の良いところは、入力時に
現場の担当者数人で
人名・地名・外字などを
登録・管理
CG 制作担当(Mac)
*2 Macの機能を使い、
TBSテレビ独自でカスタマイズ
注 釈などがアラート表 示されるところ
表示させています。
株式会社赤坂グラフィックスアート
テロップ部
岸 絵里子 氏
■ 誤辞書変換の例
他部署へも波及させ、
正確さを追求したい
当部で培ってきた独自の用語と、この
MacでもWindowsでも同じ辞書を共有
仕組みはひとつの資産です。今後は、
記者や他部門で原稿作成時に使って
CGルームでは、
テロップ制作用にWindows、CG制作用にMacを利用。双方のマシンに最新のATOK変換
もらうことで、
さらに正 確さと速 報 性を
辞書を配信している。
フローとしては、
まず、用語管理者がExcelで辞書データを作成し、
ファイルサーバーに
追求したいと思います。
株式会社TBSテレビ
技術局
プロダクション技術センターCG
斉藤 勇喜 氏
格納。その後、Windowsには、辞書配信システムで自動的に辞書データを配信。一方、Macには、iCalと
Automatorでファイルサーバーと各マシンのデータを定期的に同期させる仕組みを構築している。
人名や肩書きなど13種類の辞書を活用
テロップの入力から校正まで1つのシステム上で完結
テロップで使う用語は、
ニュースやトレンドにあわせ、
ほぼ毎日追加・見直しを実行。今では共同通信やNHKの
以前は入力したテキストを目視で確認後、
テロップ送出していたが、
辞書に独自用語を加えた13種類、
5,000語超の辞書を、
入力・校正に活用している。例えば、
政治家の人名辞書
テロップ
テロップシステム*にJust Right!が組み込まれているため、
では、
「 人名」
を入力するだけで所属議院、政党、党職など肩書きまで表示。
また、沖縄など読みが難しい地名は、
システムの画面上でも表記ゆれのチェック/修正が可能になった。
「県名」
を入力すれば市町村名が変換候補に表示できるよう工夫している。
■ 独自の辞書を活用
テロップ入力時と送出前のダブルチェックを行うため、表記ゆれが大幅
に減少した。*株式会社朋栄「HD/SDキャラクタジェネレータ VWSシリーズ」
■ テロップシステム上で、
デザインを確認しながら、単語や文章をチェック
■ 難しい地名もスムーズに入力
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