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第3号 - なか国際交流ラウンジ
在日本大韓民国民団(MINDAN)横浜支部 No.3 発行日:2009 年 6 月 3 0 日 中区にある外国人コミュニティや多文化共生に取り組む団体紹介コーナー。第 3 回目は、中区の 韓国人コミュニティ、在日本大韓民国民団横浜支部を紹介します。民団の誕生と歴史は、多くの困 難を伴うものでした。結成から約 60 年、現在の活動とその想いを、事務部長の孫 正寅さんに伺い ました。 index 日本からの占領統治が終わり、晴れて自由となった独立記念日 ★★在日本大韓民国民団 横浜支部★★ 1 学習支援事業 2 ボランティア日本語教室事情 3 ブラッシュアップ講座 4 団体紹介 <民団> です。この日は歴史を振り返る日として、韓国から歌手を呼び、 食事を提供して、独立記念の祝賀会を開催します。昨年は、関 1945 年の終戦(解放)以降、祖国への帰還、配給 内ホールで行いました。 などの支援を行う団体が全国に出現し、1948 年大韓 その他にも、年間行事として、新年会に婦人会が伝統的な手 民国の樹立により、現在の民団が形成されました。 料理を振舞うなど、お年寄りを敬い、若い人には自分のルーツ 横浜支部は、1947 年中区山下町で結成され、2008 を考える機会を提供しています。 年時点で団員は約 2,500 世帯、約 7,000 名。現在は、 なか国際交流ラウンジ 〒231-0021 横浜市中区日本大通 34 ZAIM別館 1F TEL 045-210-0667 FAX 045-224-8343 E-mail: [email protected] URL http://www.yoke.or.jp/nakalounge/ 【開館時間】月・水・木・金・日:10:00~17:00 火・土:10:00~20:00 【休館日】毎月第4月曜日 年末年始 ※第4月曜日が祝日の場合は、その翌日 【対応言語】日本語・英語・中国語 各種行事、団員への生活支援、相談、翻訳、若い世 代への文化の継承、韓国語講座、文化交流などの活 動を行っています。 「中区・外国人生徒(中学生)のための学習支援」 事業 地域の一員として 毎年 10 月の中区区民祭りにはいつも参加し、音楽やチヂミ など韓国の文化を紹介しています。また、週1回横浜支部事務 韓国語ができない?! 民団横浜支部では、団員のために韓国語と日本語の翻訳をサ 所でハングル講座を行っていますが、韓流ブームの影響もあり、 横浜に住む外国人は年々増加しており、現在では 7 万 9 千 生徒の 8 割は日本人です。日本人が韓国に興味を持ってくれて 人を超え、人口の 2.2%に達しています。特に中区では 1 万 いるのはとてもうれしいですね。独立記念の祝賀会も、はじま ポートしています。韓国籍の団員がパスポート取得、出生届や りの挨拶は韓国語ですが、それ以降はすべて日本語で行われ、 結婚届などの手続きをする際、必要となる証明書などを日本語 もちろん韓国の方以外も参加できます。 に翻訳したり、提出書類を韓国語に翻訳したりしています。 6,290 人が外国籍で、区の人口の 11.1%にものぼります。 (2009 年 4 月現在) 事業スケジュール 定住化も進んでおり、それにともなう様々な問題もクロー 日本で生まれ育った在日韓国人は、日本人の通う学校へ行き、 6 月 18 日(木)~ 8 月 25 日(火) ボランティア研修会 ズアップされてきました。例えば家族滞在の場合は、子ども 教育を受けることが殆どです。最近は 4 世までいますので、既 イベント等の予定は、民団神奈川県本部HP にその両親も祖父母も韓国語が分からないという世代になって の教育が問題になります。特に学齢期の子どもにとって、異 (http://homepage2.nifty.com/mindan_kanagawa/index.htm) います。また、団員が通う韓国人学校があるのは、東京・大阪・ 京都などに数校で、行かせたくても自宅から遠く難しいのが現 や民団新聞(同HPから購読申込み)に掲載されるので、是非 実です。 参加してみてはいかがでしょうか。 改めて韓国へ留学する人も増えました。今は、日本人が韓国へ 在日本大韓民国民団(MINDAN)横浜支部 旅行したり、留学したりと、高い関心を持っている時代。それ 〒231-0055 横浜市中区末吉町 3-45 を考えると、若い世代にはやっぱり自分のルーツを探り、韓国 ありません。 例えば、日本の中学生時の年齢に来日すると、日本語学習 そのため、20 歳頃になってから、自分のルーツに興味を持ち、 TEL:045-251-1809 語もできるようになって、国際人として活躍して欲しいと願っ 6/18(木) 外国につながる子どもたちの 現状と課題 7/2(木) 外国語としての日本語指導 ~子どもたちに必要なことは~ と教科学習を並行して行わなければなりません。日本語力が ある程度のレベルになった時には高校受験が迫る、というの が実情です。母国では得意だった科目が、問題文の日本語が 理解できないため、不得意科目とみなされてしまうこともあ 7/9(木) 日本語ゼロの生徒への 初期指導法 7/16(木) 教科学習へつなげるための 具体的指導法 ります。中学生は思春期の入り口で、アイデンティティーの ています。 確立の時期でもあり、学習以外の問題もあります。 中区内の公立中学校には、外国人の生徒が多数在籍してい ~なか国際交流ラウンジMLのご案内~ 助け合いってこういうこと テーマ 日時 ます。日本語の不自由な生徒が 5 人以上在籍している学校に は国際教室が設置され、日本語学習や教科学習等の指導が行 8/24( 月 ) 実習 いまや1世はほとんど高齢で、一人暮らしの方も多くいます。 なか国際交流ラウンジからのお知らせ・参 われています。しかし、日本語力の不足などから授業につい 25( 火 ) 横浜支部では、24 時間対応のフリーダイヤルを設置し、行政と 加者募集・イベント情報等を発信します。 ていけない生徒も少なくありません。 連携しながら電話連絡や巡回訪問などもしています。民団の 多文化共生・国際的な活動に関心のある方は、 このようなことから、「なか国際交流ラウンジ」では外国 モットーは「相互扶助」なのです。また、韓国式の結婚式やお ぜひご参加を!(無料)直接加入申込のメー 葬式などができるよう冠婚葬祭サポートも実施しています。 人生徒の日本語学習や教科学習を支援する学習支援ボラン ルをお送りください。 ティアを募集し、研修を経て学習支援活動を実施します。 E メール [email protected] なお、本事業は、横浜市立富士見中学校、横浜市立港中学校、 件名は、【なか国際交流ラウンジML参加希 もう一つの8月15日 9 月~ 2010 年 3 月 学習支援活動 横浜市立吉田中学校の協力のもとに実施されます。 望】として下さい。 日本にとっては 8 月 15 日は終戦記念日。韓国人にとっては、 4 講師 国での生活という環境の変化に戸惑いを覚えることも少なく 1 樋口 万喜子さん (中学・高校生の日本語 支援を考える会・代表) 小高 愛さん (千葉大学国際教育 センター講師) 金 早苗さん ( (社)国際日本語 普及協会所属日本語教師) 関口 真理恵さん (元横浜市立中学校教諭) 杉澤 勝廣 (元横浜市立中学校教諭) 中区内におけるボランティア日本語教室事情 中区ボランティア教室一覧表 2つの団体へのインタビューからは、地 域の外国人住民を支えたいという思いで、 現在中区には、いくつかのボランティアによる日本語教室があります。日本で生活していく上で必要な日本語を 学びたいという外国人は、毎年増加傾向にあり、ボランティア教室での学習を希望する外国人も増えてきています。 今回は、なか国際交流ラウンジのある「なか区民活動センター」内のフリースペースや研修室を拠点として活動す それぞれの持ち味を活かし、日々奮闘され ている姿が見えます。その活動が、地域の 外国人を孤立させず、よりよいコミュニティ 作りにつながっているのでしょう。 教室名 住所 連絡先 担当者 曜日 時間 費用 1 カトリック末吉教会 日本語教室 カトリック 末吉教会 045-731-3816 水野洋子 月 10:00-12:00 100 円 / 回 2 にほんごの会 グルッペ本牧 2F 045-622-3863 小池貴美子 月 13:30-15:00 100 円 / 回 3 日本語の会21 045-786-1403 石丸玲子 土 4 日本語ひろば なか区民 活動センター 045-224-8138 なか区民 活動センター 火 14:00-16:00 17:30-19:00 無料 5 互相学習会 なか区民 活動センター 直接会場へ 木 14:00-16:00 無料 6 互相学習会 不老町地域 ケアプラザ 直接会場へ 水 14:00-16:00 無料 本牧 地区センター 045-651-2468 045-624-4727 高木正子 藤井久子 金 13:00-14:30 200 円 / 回 カトリック 山手教会 045-314-0307 藤沼護 土 15:30-17:30 100 円 / 回 横浜 栄光教会 045-212-0061 金環煥 木 る 2 団体を紹介します。 一方で、なか国際交流ラウンジ窓口には、 学習者側からの「複数回勉強したい」「もっ と長い時間勉強したい」「いつも同じ先生に 「互相学習会」へのインタビュー (話:大畑千年さん・仲田忠昭さん) に ご ほん 「日本語ひろば」へのインタビュー 習いたい」といった声が寄せられています (話:青柳嚴雄さん) が、ボランティアの手が足りないという現 7 本牧日本語の会 実もあります。なか国際交流ラウンジでは、 8 山手日本語教室 「絆」 9 横浜栄光教会 日本語教室 各ボランティア団体との連携を進め、外国 「互相(ふーしゃん)学習会」は、今から 20 年ほど前に「中 日本語ひろばの特色は、どなたでも受け入れることです。学 国帰国者福祉援護協会」という名前で発足しました。当時は、 習者が帰国後に、横浜に来てよかったと思ってくれることを期 中国からの残留孤児を援助する会として国からの援助や団体か 待して、2007 年から活動しています。「外国人が、日本で生活 らの寄付もあり、料理や遠足の会など活発に活動していました。 していくためのお手伝い」という考えが根本にあります。学習 最近では、帰国者の定着も進み、これらの支援はなくなりまし 者の 7 割が女性、出身国は中国、欧米、インド、インドネシア、 たが、その後もボランティアにより会を存続させ、途絶えるこ トルコなど様々で、今まで大体 150 名くらいの学習者がここで となく現在に至ります。 勉強しました。 人住民への支援体制の整備に取り組んでい 横浜市健康 福祉総合 センター 10:15-11:45 (新規受け入れ 休止中) 11:00-12:15 (夏まで休止) 500 円 / 期 無料 きます。 スタ 「日本語学習支援者のための ブラッシュアップ講座」(全 6 回) ッフメモ 私は高校 2 年生になった 4 月、父の転勤に伴い渡米しました。 米国は高校まで義務教育なので、中学 1 年生から英語を勉強 相互という意味の通り、以前は留学生などから中国語を教わ ボランティア登録者は約 40 名ですが、実際活動しているの る代わりに、日本語を教えていました。今も、学習者と「うち は、昼間の教室が約 15 名、夜間の教室が 7 ~ 8 名で、活動場 のお店の方が安いよ」など情報交換を楽しんでいます。彼らが 所はなか区民活動センターです。少人数制が理想ですが、現在 日本で疎外されることのないように、少しでも日本語が上達す 1 グループ 6 名程度に膨らんでいるのが現状です。 ることや、いずれ彼らが帰国し、本国の人々の反日感情が改善 また、なか国際交流ラウンジでは入門初級レベルの日 し始めたとはいえ、殆ど英語が分らない私を受け入れてくれ 本語教室(受講上限 60 回)を展開するため、9 月から「日 ました。米国は 9 月が新学期で、6 月から長い夏休みに入るま 本語学習支援者のためのブラッシュアップ講座」を開催 での間は、外国人の為の英語のクラス(ESL)を中心に授 します。 業を受けました。 詳しくは、チラシ・HPまたは直接なか国際交流ラウン 数学はレベルでクラスが分かれていて、日本で決して数学 ジへお問合せ下さい。 が得意でなかった私でしたが、試験の結果、優秀者のクラス されることなどを期待しながら教えています。若い学習者が それぞれのレベル別 年々増えていて、日本語力がそれぞれ違うところが難しいです。 に「みんなの日本語」 ≪日時≫2009 年 9 月 10 日(木)~ 10 月 22 日(木) スでしたが、授業では文章問題ばかりで、問題の内容が分か 本当は、小グループ制で教えたいのですが、ボランティア数が にそって勉強していま 毎週木曜日 (10 月 8 日を除く) 10:00 ~ 12:00 らず、先生の質問に答えることができませんでした。先生に 足りないのが現状です。 す。 ≪場所≫ なか国際交流ラウンジ はどうしてわからないのか理解してもらえず、そのうち順番 生活に活かせる日本語 日本語を教えるには、学習者が何を望んでいるのかをよく理 を教えたいので、話題 解し、そして日本語を正確に話す人がよいでしょう。この会の はいつも日常生活の中 名前の通りに、学習者とボランティアの双方が楽しめる会を続 から取り上げています。季節の行事、バスの乗り方、買い物の けていきたいと願っています。 (聞き手:なか国際交流ラウンジスタッフ) に入ることになりました。数学としての知識では優秀者クラ で答える問題も私は飛ばされる様になりました。 また他のクラスでは、親切心からだと思うのですが、一生 懸命話しかけてくれるのはうれしいのですが“ どんな名詞を 仕方など、毎回工夫しています。日本での生活に馴染めるよう に、支援できる教室を目指していきたいと思っています。 (聞き手:なか国際交流ラウンジスタッフ) 知ってる?犬や猫はわかる? ”と 2,3 歳児扱いでした。 日本語学習相談窓口 外国人ばかりのESLのクラスでも、例えば試験の範囲を 知りたくて質問したかったが、上手く出来ずに思った通りの なか国際交流ラウンジでは、日本語教室の情報提供 答えが返って来ない、でも正しい言い方がわからないという とともに、学習の仕方、ボランティア教室の運営、教 ようなことの連続でした。そのクラスの先生はスペイン語を え方、教材等に関して、日本語学習コーディネーター 話したので、スペイン語圏のクラスメイトがとっても羨まし が相談に応じています。 (なかラウンジ集計) 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 対象:日本語学習者、ボランティア日本語教室の先生・ 外国人が多数在籍している中区では、外国人生徒さんの日 運営者など 本語学習や教科学習を支援する学習支援ボランティア活動が 対応言語:英語・中国語・日本語 開始します。各生徒さんが何を求めているかに耳を傾けてサ 78 67 64 57 39 35 人数 ポートして下さる事を期待しています。 22 (なか国際交流ラウンジ スタッフT) 11月 2 かったです。 日時:毎週火曜日 14:00 ~ 18:00 日本語教室入室相談者数 12月 1月 2月 3月 4月 5月 3