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窒化鉄粉末の合成および熱分解過程における常磁性-強磁性
l r 窒化鉄粉末の合成お よび熱分解過程 における常磁性 一強磁性相変化 S yn t he s i sofI r o nNi t idePo r wde ra ndThe i rPha s eTr a ns f o ma r t i o nf ro m Pa r a ma g ne t i s mt oFe r r o ma g ne t i s munde rPyr ol ys i sPr oc e s s 平塚信 之 1*, 北地誠 1 ,柿崎浩一 1 ,小林秀彦 1 , , 中川順平 2 ,露木祐理子 2 北原清志 2 ,福 島洋一 2 * NobuyukiHi r at s ukal,M akot oHokuchi l ,Koi chiKaki zakil ,Hi dehi koKoba yas hi l , i yos K hiKi t ahar a2 ,Youi chiFuk ns hi ma2 ,J umpeiNakagawa2 ,Yur ikoTs uyuki 2 1 埼 玉大学工学部 l Fa c ul t yofEngi ne e r i ng,Sa i t a maUni ve r s i t y 2共 同印刷株式会社 2 KyodoPr i nt l ngCot , Lt d・ SYNOPSI S 04powde ra ndt he i rt he ma lde c ompos i t i onbe ha vi orwe r es t udi e d,a ndt he i r Thes ynt he s i sofFe 2 Npo wde r丘om Fe C2 ma gne t i cpr ope r t i e swe r ei nve s t l ga t e d・ Fe C2 04po wde r , whi c hi sas t a r t l ngma t e r i a lofi r onni t r i de , wa spr e pa r e dbyt he pr e c i pi t a t i onme t hodi ne t ha nols ol ve nt( Fe C1 2 a q. H2 C2 04 ・ Et OH) ,c ons e que nt l yf i nepowde rwa sobt a i ne d・ Fe 2 Npowde r wa spr e pa r e dbyt he m ra lde c ompos i t i onoff i neFe C2 0.powde runde rNH3ga Sf low41 0o C,a ndt hepyr ol ys i s t e mpe r at ur ewa sl owe rt ha nt ha tof Fe C2 04madef rom wa t e rs ol ve nt( Fe C1 2 a q. ( NH4 ) 2 C2 04 a q・ ) ・W h e nt heFe 2 N powde rwa she a t e di na i ra ndArga sno w, t hepyr ol ys I SS t a r t e da t1 50o Ca nd35 0o C,r e s pe c t i ve l y・ Fe 3 Ns i ngl epha s e wa sobt a i ne dbypyr ol ys i sofFe 2 Npowde ra t4000 Cunde rArga sf lo w,a ndi r onni t idet r r a ns f or ma t i onf r om pa r a ma gne t i s mt of e r r oma gl ne t i s mwa sc a us e d. KEYWORD f e r r ousoxa l a t e , pr e c i pi t a t i onme t hod,i r o nni t r i de, t he ma r lde c ompos i t i on,f e r r oma gne t i s m, ma g ne t i cpr ope r y t 1 緒言 装置 に近赤外線 を用いた Fe 2 N 粉末の熱分解 について 検討 した。 データキャリアの一つである磁気カードは、銀行 のキャ ッシュカー ド、信販会社 のクレジットカード、テレホンカー ドやオレンジカードなどのプリペイドカードとして広く普及 している。しかし、テレホンカードをはじめとする磁気カー ドは、磁 気ストライプ上の磁 気情報 の判 読 および書換 が 比較 的容 易であり、偽 造 ・ 変造 ・ 不正使 用 の危 険性 が高 く、セキュリティに問題 がある 1)。 そこで、磁 気 カー ドに強磁性 体 とともに塗布 した常磁 性体を低温 ・ 短時間の熱分解で強磁性体-変化させるこ とにより、一度使 用したメモリを再使 用できなくするセキュ リティを考案した。すなわち、常磁性 体として構造 的 に不 2 実験方法 安定な Fe 2 N を選択し、それが熱分解後 に強磁性 窒化鉄 , N,Fe 4 N、あるいは強磁性酸化鉄の 五 一 Fe 2 0, ,Fe , 0. の Fe に変化することを利用した。 2 N の低温短時間での熱分解 を目的と 本研 究では、Fe し、窒化鉄合成 の出発原料 となるシュウ酸鉄 ( Fe C2 04 ) 粉 末を、水 およびエタノールを‡ 容妹 とした沈殿 法 により調製 C2 04粉末の熱分解 挙動 および合成した し、得 られた Fe Fe 2 N 粉末の熱分解挙動 と磁気特性 について比較 ・ 検討 04粉末 につ した。同時に、CFミル を用いて粉砕 した FeC2 2 N 粉末の熱分 いてもその熱分解挙動および合成した Fe 解挙動と磁気特性 について詳細 に調べた。併せて、加熱 Fe C2 04粉末は、塩化鉄水溶液とシュウ酸アンモニウムの Cl 2 a q. 1即 H4 ) 2 C2 0。 a q. とする)、および 組み合わせ ( 以下 Fe 塩化鉄水溶液とシュウ酸エタノール溶液の組み合わせ ( 以 C1 2 a q. -H2 C2 0。 ・ Et OH とする)を用いた沈殿法により調 下 Fe C2 04を CFミルにより粉砕した粉末 製した。また、市販の Fe ( 以下粉砕 Fe C2 04とする) も使用した。 調製および粉砕 した FeC2 04粉末を、電気炉を用いて NH3ガス流通下において 350∼600o Cで熱処理し、窒化鉄 2 N 粉末を Arガス流通 下におい を合成した。得られた Fe て 200-500o C、および大気 中において 1 00-300o Cで電気 N 粉末を、近赤外線を用 炉を用いて熱処理した。また Fe2 いて熱分解した。 XRD) 得られた粉末中の結晶相の同定 には X 線 回折( 装 置 を、また粒 子 形 態 の観 察 には走査 型 電 子 顕微鏡 ( SEM)を、磁 気 特 性 の 測 定 に は振 動 試 料 型 磁 力 計 ( VSM) をそれぞれ用いた。なお、各結晶相の生成割合は、 測定した X 線 回折図中の各結晶相のピーク面積 の割合 で算出した。 51 3 結果および考察 ∫. : III i 一方、大気 中での熱分解では、1 50o C で一部の Fe 2 N が分解 し始め、強磁性 体である Fe , 04が生成した。200o C 以上でさらに Fe 2 N の分解 が進行 し200 -250o Cの範 囲で の分解生成物 は非磁性 の Fe O,aFe 2 03および強磁性 の Fe 3 0。 の混合物であり、その飽和磁化値 は20-23e mu/ gで , N 粉末の熱処理時の雰囲気を酸化雰囲気 下 あったo Fe とすることで、Fe 2 N の熱分解 温度 は約 200K低温側へ移 ,04単一相 行したが、得られた分解生成物 は強磁性 の Fe とはならなかった。 ㌔、 ;I EIl I ' , I ) 2 C2 04 a q. および Fe Cl 2 a q . -H2 C2 04 ・ Et OHを Fe C1 2 a q∴(NH4 用 いた沈殿 法 により調 製 して得 られた Fe C2 04粉 末の SEM 写真を Fi g. 1に示すO用いた溶媒により、粒子径 に 明確 な違 いが見られ 、前者 の組 み合わせ の場合 は( a ) に m、後 者 の場 合 には( ら)に示 す ように 示 す ように約 5p 0. 2-0. 5pm となり、粒子径 は 1 / 1 0以下となった。この原 因 として F e C204 の水およびエタノール-の溶解度 の相違 C204 はエタノール に不溶で が考えられる。すなわち、Fe あり、溶解度 は水の方 が高い。溶媒に対する溶解度 が低 いと、沈殿 時に過飽 和度 は瞬時に臨界値を超 えるため多 数 の核 が生成 し、しかも沈殿 物 の析 出が短 時 間に終 了 す るた め 、粒 成 長 を 伴 わ な い 。そ の 結 果 として Fi g. 4は市販の Fe C2 04粉末および粉砕 Fe C2 04粉末の SEM 写真 を示 す。市販 の Fe C2 04粉 末 は粒 子径 が約 6-1 0ト I m、粉砕 Fe C2 04粉末は平均粒子径が約 1 . 7岬1と なった。粉砕 処理を施すことにより粒子が微 細化されたこ とが確認される。 Fe Cl , a q. イNH4 ) 2 C2 04 a q. の組 み 合 わせ の場合 に、微 細 な F e C204粉末が得られたと考えられるO 粉砕 Fe C, 04をNH, ガス流通 下において 350-400o Cで 一 T li J 1 l u一 ・l )Ll(,!7/ 1 7! l nI T7 T T L L 〓二二t t 7 T nt l ? S また、得られた2種類の Fe C2 04 粉末をNH3ガス流通下で ) 2 C2 04 a q. より調製 1時間熱処理したところ、Fe C1 2 a qr押 H4 した Fe C2 04では 450o C において Fe 2 N の単一相が得ら れ 、Fe Cl 2 a q. 一日2 C2 04 ・ Et OH より調 製 した Fe C2 04で は 41 0-450o C の範囲で Fe 2 N の単一相が得られたOこれ は Fe C2 04粉末の微細化 により反応性が向上したためと考え られる。また、430o C において得 られた Fe 2 N が最も飽和 磁化値が小さかったことから、この条件を Fe 2 N 粉末合成 の最適条件 とした。 卿 槍 成 した. N 現 艶秋野 31 前述の最適条件 により合成 した Fe 2 N粉末を Arガス流 通 下において 200-500o Cで 30分間熱処理 した場合の、 聖 00 4 0 0 5 00 2 0 0 3 He a t i n gt e mp e r a t u r el o C] Fi g・ 2De pe nde nceofpyr ol ys I SPr oduc t sofFe っ Na nd s a t ur a t i onma gne t i za t i ononhe a t i ngt e mpe r a t ur ei n Arga snow. U。 ニ ー J \7 1. ・1〓TiT7≡ t ⋮ 0 0 0 r , , r Z - Fi g. 3 にそれぞれ示す。Arガス流通 下での熱分解 では 300o Cまで Fe 2 N の分解 は起こらないが、350o Cでは分解 が始 まり Fe 3 N が生成 し始 める。さらに温度 を上 げると 400o Cで Fe 3 N の単一相が、450o Cで Fe 4 N の単一相が、 500o Cで aI Feの単-相がそれぞれ得られた。Fe 2 N 粉末 は Arガス流通 下において熱処理温度の上昇とともに、 ZT 7 7 Jn LLヱ 0 . i 加熱温度と生成割合 および飽和磁化値の関係をFi g. 2に、 また大気 中において 1 00-300o Cで 30分間熱処理 した場 合 の、加 熱 温度 と生成割 合 および飽 和磁 化値 の関係 を I rT Fe 2 N-Fe 3 N-Fe ヰ N-良一 Feと窒化鉄 中の N/ Fe比が連続 的 に小さくなる傾 向を示した。また、各熱処理温度で得ら 0 ) 1 7 √ I T .1 [1 3 Nで 138emu/ g, れた単一相の窒化鉄の飽和磁化値 は Fe Fe 4 Nで 1 69e mt t / gとなり、過去に報告された Fe 3 N および Fe 4N の磁化 値 1 23e mu/ g,1 83e mu/ g2)にそれぞれほぼ等 3 N しいO以上より、常磁性 の Fe 2 Nは400o Cで強磁性の Fe へ変化することから、常磁性 一強磁性相 変化が実現でき た。 i 00 200 300 He a t i r l gt e mp e r a t u r el o C] Fi gs De pe nde nc eofpyr ol ys I SPr oduc t sofFe っ Na nd s a t ur a t i onma gne t i za t i ononhe a t i ngt e mpe r a t ur ei na i r . Fi g. 4 SEM phot og1 a Phs of c omme r c i al FeC2 04 pa r t i c l es( a )a ndbr e a ki i l 針downFe C, 04pa r t i c l e s( b) . Fi g. 1SEM phot ogr a phsofFe C2 04Pa r t i cl espr e pa r e d bywa t e rs ol ve nt( a )a nde t ha nols ol ve nt( b) . 5 2 「 1時間熱処理したときの加熱温度と生成割合および飽和 g. 5 に示 す 。Fe 2 N の単一相 は 磁 化 値 の 関 係 を Fi 360-400o Cの範囲で得られた。これはエタノールを溶媒と C2 04より合成できる Fe 2 N の温 し沈殿法により調製した Fe 度よりも低 い。粉砕 して新 しい表面をつくり出すと、表面 積が増加することにより余剰のエネルギーを持つ。この増 加したェネルギーのため、より活性な状態となり反応性が 向上したと推察される。飽和磁化値は Fe 2 Nの単一相が得 AOO o C で約 1 e mu / g となり、強磁性を示さず られた 360F Fe 2 N の単一相であることが裏付けられる。 3 . 4 勝 砕顔によク合成 L , たFeN の熱分解 そこで、粉砕 Fe C2 04粉末を7 削、 て、最も低温で単一相 o C において合成した Fe 2 N 粉末を、Arガ が得られた 360 ス流通下において 200 -50o Cで 30分間熱処理した場合 の、加 熱 温 度 と生成 割 合 および飽 和磁 化 値 の関係 を Fi g. 6に、また大気 中において 1 00 -300 o Cで 30分間熱処 理した場合の、加熱温度 と生成割合および飽和磁化値 g. 7にそれぞれ示す。Arガス流通下での熱分 の関係をFi 解では窒化鉄 と酸化鉄の生成 が確認 された。窒化鉄 に 関しては沈殿 法 によるものと同様 の傾 向を示 し Fe 2 NFe 3 N→ Fe 4 N- aFeとN/ Fe比が連続的に小さくなった。し かし、それぞれの窒化鉄 はより低温で得 られた。飽和磁 化値 は Fe 3 N の生成する 35 0 o Cで急激 に増大した。酸化 Cで Fe 30 。 、450 -5 00 o Cで Fe Oが 鉄については 250叫50o 生成した。Arガス流通下にも関わらず酸化鉄が生成する 原 因として、次のことが考えられる。粉砕 Fe C2 04よりFe 2 N を合成するときに、反応終了後すぐに反応生成物を系よ り取り出す と、試料 が非常に活性なため、大気 中の酸素 と急速 に結合し燃焼してしまう。そこで、反応終了後 に系 を開放 にして 1 0分間放置し、急な燃焼を避けるという処 理をしているため、試料表面に酸化膜が形成されている ことによると考えられる。 一方、大気 中での熱分解では、1 00 o C で一部の Fe , N が分解し始め、Fe O が生成した。1 5 0 -200 o C で強磁性体 304が生成したが飽和磁化値は 7 -1 0 e mu ノ gと非常に の Fe 低い値であった。また、加 熱温度 の上昇 とともに非磁性 の aFe 2 0,の生成量が増加し 300o C で単一相となった。 C2 0。を出発原料 に用いることにより、沈殿法に比 粉砕 Fe べ合成した Fe 2 Nはより低温で分解したが、Arガス流通下 においては酸化鉄 が生成 し、また大気 中においては非 磁性相の生成 により飽和磁化値が低くなった。 3 . 5棚 によるFe N の熱分解 沈殿法からの最適条件 にI より合成した Fe 2N 粉末を、 200 W の近赤外線装置を用いて Arガス流通下において 3 -5秒照射した場合の、照射時間と生成割合および飽和 g. 8に、また大気 中において 1 -5秒照 磁化値の関係を Fi 射 した場合 の、照射 時間と生成割合および飽和磁化値 の関係をFi g. 9にそれぞれ示す。Ar流通下では 5秒 間の 照射で温度は 1 000 o Cに達し、Fe 4 N,aFeが生成し、飽和 磁化値は 1 75 e mu/ gとなった。大気 中では 1秒の照射で pt l ta [ Sr t t uJ a ]u o ! ) 。Z! J au叫t Z t uuO! T t Z J nT t 2 S [叫 。Z! u叫t z O u !) t a ] dO. 5 !J n t uuo!Tt J Z S t 二 二 o F 35 03 6 03 70 3 8 03 90 400 He a t i n gt e mp e r a 山r e[ o C] 1 0 0 2 00 3 00 He a t i n gt e mp e r a mr e[ O C] Fi g・ 5De pe nde nc eofpyr ol ys i spr od uc t sofbr e a ki ngdow n Fe C2 04a nds a t ur a t i o nma g ne t i z a t i o no nhe a t ng i t e mpe r a t ur ei nNH 3ga Sf lo w. Fi g. 7De pe nd e nc eofpyr ol ys i spr o血c t sofFe 2 Na nd s a t u r a t i o nma g ne t i z a t i o nonhe a t ngt i e mpe r a t ur ei na i r . ︻ 仙pt B 3 0 0 400 ]u O ! )。ZtJauBduluO!)]ZJnttZS [ 仙pt L t a ]uO! ) 。Z!1au的1 2 uluOでt unJ t Z S 2 0 0 0 5 00 He a t i n gt e mp e r a t u r e[ o C] 1 2 3 4 5 Ⅰ 汀a d i a t i o nt i me[ s e c . ] Fi g. 8De pe nde nc eofpyr ol ys i spr oduc t sofFe 2 Na nd s a t ur a t i onma g ne t i za t i ononi r r a di a t i ont i mei n Ar ga sno w. Fi g. 6De pe nde nc eofpyr ol ys I Spr oduc t sofFe 2 Na nd s a t ur a t i onma gne t i z a t i ononhe a t i ngt e mpe r a t ur ei n Argasf low. 5 3 0 2 1 2 3 4 [ 仙\ n ua ]uo!ttZz! T 3u仙t 2 t uuO1 ! t un T t Z S 0 0 5 I r r a d i a t i o nt i mel s e c . ] Fi g. 9De pe nde nc eofpyr ol ys i spr od uc t sofFe 2 Na nd s a t ur a t i onma g ne t i z a t i o no ni r r a di a t i ont i mei na i r . 30. ,Fe , N,Fe . N,aFeが生成し 温度は 200o Cに達し、Fe た。近赤外線 は試 料 に直接 エネルギーを伝 えて加熱す るため、熱の放射などによるエネルギーロスが無いため、 短時間で急速 に温度 が上昇す る。そのため、酸化よりも 脱窒素が先行したと考えられる。5秒 間の照射で aFeの 生成量が増加 し、約 1 5 0e mu / gの飽和磁化値となった。 4 まとめ 2 N の合成および Fe 2 Nの低温 ・ 短 時間 Fe C204からのFe での熱分解 について検討 したところ、以下の知 見が得 ら れた。 ( 1 )沈殿法による Fe C204 の調製 において、溶媒をエタノ ールとすることにより、粒子は微細化された。 ( 2)微細化された Fe C204より合成した Fe 2N は Ar ガス流 通下では400 o CでFe 3 Nを生成し、窒化鉄の常磁性 一 強磁性相変化 が実現できた。また、大気 中において は熱分解が低温化されたが、強磁性体の Fe 30 .の単 一相とはならなかった。 ( 3 )粉砕 Fe C204よりFe 2 N を合成する温度は沈殿 法のそ れより低くなった。また、得られた Fe 2 N の熱分解 は Ar 2N ガス流通下および大気 中で沈殿法より合成した Fe と比較して低温化した。 ( 4)近赤外線照射 によりFe 2 N は大気 中において 1秒 間 で分解LaFeなどの強磁性体を生成した. 5 参考文献 1 )竹 田春美 : データキャリア Ⅰ バーコード・ 磁 気カー ド 編,日本工業新聞社( 1 991 )1 65 2)喜 多 英 治 ,田崎 明 : エレクトロセラミクス,23( 1 992) 1 1 1 2 5 4