3「映画を100年残す方法」

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#3
from
post &Lab.
未来へ残すこと
映画を 100 年残す方法
映画が撮影から上映までデジタルで行われるようになってから、映画の
保存方法が論議されています。デジタルをデジタルのままで保存するとい
う方法もありますが、メディアやフォーマットは日進月歩で変化しており、
実際 20 年前に広く使用されていた１インチテープは現在では再生が困
難となっています。
私たちが日頃ご提案させていただいている映像の保存方法に、フィルムで
残すという選択肢があります。
フィルムは適正な条件で保存すると 100 年以上品質を保つ事が可能といわれています。さらに映像を RGB の
三色に分解して、それぞれの色相ごとに専用の白黒フィルムで残す方法をとるとフィルムの持つ色情報を安定
した状態で保存することができ、復元時に経年を感じさせない鮮やかな色の再現が期待できます。しかもデー
タ化されていないので専用の機材がなくても中身が確認でき、データ消去などのリスクもありません。そこで後
世に残したい貴重な映像は、デジタル映像であってもフィルムに
レコーディングして保存するという考え方が生まれました。
私たちは、過去の貴重な映像を修復し、今の世の中で見られるよ
うにするだけでなく、それらを未来につなげるまでが仕事だと考え、
日夜フィルムアーカイブに取り組んでいます。
デジタルなものをアナログで保存 100 年後の上映会をのぞいてみたいものです。
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