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第2期下関市地域福祉計画

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第2期下関市地域福祉計画
~誰もが健康で、ふれあいを大切にした温かみのあるまち~
第 2 期 下 関 市 地 域 福 祉 計 画 ~誰もが健康で、ふれあいを大切にした温かみのあるまち~
平成 年
市
月 下 関 市
下 関
3
平成25年3月
25
第2期下関市地域福祉計画
はじめに
市長顔写真
近年、少子高齢化や核家族化の急速な進行、地域社会における人間関係の希薄化など、
地域社会をとりまく環境が大きく変化してきています。
また、地域社会からの孤立、高齢者や児童、障害のある人への虐待、認知症高齢者や介
護が必要な方への対応など、福祉にかかわる課題も複雑化・多様化し、行政の福祉サービ
スだけでは十分に対応することが困難となってきており、地域での支え合いなどによる地
域の福祉力が今後一層求められるようになってきております。
本市では、「下関市総合計画」に掲げる施策の一つである「誰もが健康で、ふれあいを
大切にした温かみのあるまち」を基本理念とする「下関市地域福祉計画」を第1期計画と
して平成20年3月に策定し、地域福祉の充実に取り組んでまいりました。
このたび、第1期計画の計画期間が終了することに伴い、これまでの基本理念を継承し、
本市が今後進めていく地域福祉の方向性を総合的に定める計画として、
「第2期下関市地域
福祉計画」を策定いたしました。
本計画の策定に当たっては、下関市地域福祉計画審議会をはじめ、地域懇話会やアンケ
ート等を通じて市民の皆様から数多くの貴重なご意見をいただきました。また、下関市議
会基本条例に基づき議会から貴重な提言をいただき、このたびの策定に至ることができま
した。この場をおかりして、ご協力いただきました皆様に対し、心から感謝申し上げます。
最後になりましたが、本計画の推進に当たっては、福祉分野における個別計画と連携を
図りながら、市はもちろんのこと、あらゆる主体が積極的に役割を果たし、協働しながら
地域社会全体で計画を実現するための取組を推進してまいりますので、関係団体や事業者
の皆様、地域住民の皆様の一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
平成25年3月
下関市長
中 尾 友 昭
目
第1章
次
計画の概要
1
計画策定の趣旨 ························································ 1
2
地域福祉の考え方 ······················································ 2
3
計画が目指す地域福祉のイメージ ········································ 3
4
計画の位置付け ························································ 4
5
計画の期間 ···························································· 6
6
計画の策定体制 ························································ 7
第2章
地域福祉を取り巻く状況
1
人口と世帯の状況 ······················································ 8
2
支援を必要とする人の状況 ············································· 15
3
地域活動の主な担い手の現状 ··········································· 19
第3章
第1期計画の取組の状況
1
基本目標1 地域のみんなが出会い、いつも笑顔で過ごせる関係をつくろう ···· 21
2
基本目標2 地域のみんなが健やかに安心して暮らせる環境をつくろう ····· 22
3
基本目標3 地域のみんながお互いさまの気持ちで助け合える仕組みをつくろう ··· 24
第4章
計画の基本的な考え方
1
計画の基本理念 ······················································· 25
2
基本目標 ····························································· 25
3
計画の体系 ··························································· 27
第5章
1
計画の取組
基本目標1 地域のみんなが出会い、いつも笑顔で過ごせる関係をつくろう ····· 28
(1)交流機会・社会参加の機会の充実 ································· 28
(2)地域福祉の担い手となる人材の育成 ······························· 30
(3)共に支え合い、助け合う意識づくり ······························· 32
基本目標2 地域のみんなが健やかに安心して暮らせる環境をつくろう ····· 34
2
(1)福祉サービスの充実 ············································· 34
(2)福祉サービスの情報提供の充実 ··································· 36
(3)相談体制の充実 ················································· 38
(4)地域の防犯・防災体制づくり ····································· 40
(5)人にやさしいまちづくり ········································· 42
基本目標3 地域のみんながお互いさまの気持ちで助け合える仕組みをつくろう ···· 44
3
(1)地域福祉を推進するネットワークの構築 ··························· 44
(2)福祉に関する市民活動の促進 ····································· 46
(3)民生委員・児童委員との連携 ····································· 48
詳細説明 ····························································· 50
4
(1)災害時の支援体制の整備 ········································· 50
(2)地域の見守りネットワークの整備 ································· 52
(3)民生委員・児童委員の役割と活動 ································· 54
5
第6章
地域における活動事例 ················································· 56
計画の推進
1
協働による計画の推進 ················································· 62
2
計画の推進体制と評価の方法 ··········································· 63
3
計画の周知・啓発 ····················································· 63
資料
1
下関市地域福祉計画審議会規則 ········································· 64
2
下関市地域福祉計画審議会委員名簿 ····································· 66
3
下関市地域福祉計画審議会開催状況 ····································· 66
4
地域福祉に関する市民アンケート調査結果(抜粋) ······················· 67
5
地域懇話会の実施結果 ················································· 80
6
パブリックコメントの実施結果 ········································· 82
7
用語解説 ····························································· 83
第1章
1
計画の概要
計画策定の趣旨
本市の平成 22 年の国勢調査結果による人口は、280,947 人であり、15 歳未満
人口は、平成 17 年と比較して 7.8%減、65 歳以上の高齢者人口は平成 17 年と比
較して 8.4%増、高齢化率は 28.7%と、少子高齢化が進行しています。
また、平成 22 年の世帯数の状況は、世帯人員が2人以下の世帯は増加、3人以上
の世帯は減少しており、特に単身世帯数は平成 17 年と比較して 12.8%増、65 歳
以上の単身世帯数は 12.5%増となっています。
一方、近年特に問題となっている、社会からの孤立、高齢者や児童、障害のある人
への虐待、認知症高齢者や介護を必要とする高齢者への対応など福祉にかかわる課題
は、多様化・複雑化しています。
このような、急速な社会状況の変化を背景とした、拡大、多様化する福祉ニーズに
対応するには、これまで行政が提供してきた福祉サービスだけでは対応が困難であり、
今後さらに、地域がつながり、支え合う仕組みをつくり、「地域の福祉力」を高めて
いくことが必要となっています。
地域福祉計画は、平成 12 年に社会福祉法(昭和 26 年法律第 45 号)が改正され、
新たに「地域福祉の推進」の概念が提示され、それを推進するための計画として、第
107 条に市町村地域福祉計画の規定が設けられたことに遡ります。
この計画は、市が定める「行政計画」という位置付けではありますが、福祉サービ
スにおける個人の尊厳の保持を基本に据えて、自己決定、自己実現の尊重、自立支援
など住民等による「地域福祉の推進」のための参加や協力に立脚すべきであるとの考
え方が基本となっています。
本市では、下関市総合計画の7つの施策の柱の一つである「誰もが健康で、ふれあ
いを大切にした温かみのあるまち」を基本理念とする「下関市地域福祉計画」を平成
20 年3月に策定し、下関市における「地域福祉の推進」に取り組んできました。
「第2期下関市地域福祉計画」は、第1期計画の実施状況を踏まえ、地域福祉に関
する市民アンケート調査結果、地域懇話会での意見聴取、議会からの提言等を基に、
今後の本市における「地域福祉の推進」のあり方について学識経験者や社会福祉事業
関係者等によって構成される「下関市地域福祉計画審議会」において審議し、策定し
ています。
1
2
地域福祉の考え方
地域福祉とは、すべての市民が、健康で、住み慣れた地域で安心して生きがいのあ
る生活が送れるよう、市民自らが地域の生活課題を発見し、その解決に取り組むとと
もに、地域で支え合い、助け合う関係や仕組みを築いていくことです。
市民、地域の活動団体、民生委員・児童委員、事業者、社会福祉協議会、市など、
地域のあらゆる主体の協働による、地域福祉の推進における概念である「自助」、
「共
助」、「公助」を、本計画では次のように定義します。
自助
市民一人ひとりが、自らの主体的な取組で生活課題を解決することを「自助」
といいます。
日々の生活で、困ったことが起こったときに自分自身や家族で解決すること、
健康づくりや介護予防に取り組み自らの健康を維持すること、自分や家族に必要
な情報を自分自身で収集すること、家族を大切にしたり、積極的に地域の人との
つながりをもつことなどが「自助」の取組に当たります。
共助
隣近所の住民同士や友人、知人との助け合いや、自治会や民生委員・児童委員、
福祉員、市民活動団体、NPO 団体、事業者、社会福祉協議会などの地域で活動
する団体の支えにより生活課題を解決することを「共助」といいます。
近隣のひとり暮らしの高齢者に声をかけること、近隣住民の悩みを聞くこと、
その悩みを一緒に解決したり相談機関を紹介したりすること、近隣の住民に子ど
もを預けたり、預かったりすること、地域で活動する団体による見守り活動など
が「共助」の取組に当たります。
公助
公的な制度として、福祉・保健・医療その他の関連するサービスを提供するこ
とを「公助」といいます。
「いきいきシルバープラン」、
「下関市障害者計画・下関市障害福祉計画」、
「下
関市次世代育成支援行動計画」等の計画に基づいて推進する福祉サービスの提供
が「公助」に当たります。
2
3
計画が目指す地域福祉のイメージ
自らの力で生活課題を解決する「自助」を基本とし、地域の支え合いによる「共助」
により支援し、行政がその「共助」の取組を支援するとともに、「公助」で提供する
べき福祉サービスの充実を図り、地域福祉を推進します。
共 助
≪
地
域
≫
*見守り、声かけ *支援が必要な人を福祉
*情報の発信
サービスにつなぐ 等
*相談、話し相手
*災害時の助け合い
支援
参加
自治会・老人会
婦人会・子ども会
市民活動団体
自 助
NPO 団体
支援を
必要とする
市民
自分
民生委員
児童委員
家族・親類
*家庭の中での助け合い
*情報収集・窓口への相談
*自身の健康づくり・介護予防
*災害時の備え
*地域の人とのコミュニケーション 等
事業者
保健・医療関係者
支援
支援
支援
協働
協働
福祉員
地区社協
協働
社会福祉協議会
*住民の活動支援
*専門的な生活課題への対応
*情報の発信
*地域福祉にかかわる人材育成
*地域福祉関係者等のネットワー
クづくり 等
公 助
協働
連携
支援
市
*福祉サービスの提供
*相談
*情報提供
*災害時の要援護者の支援体制の整備
*市民や地域の活動を促進するための基盤整備
3
等
4
計画の位置付け
(1)法令の根拠
平成 12 年の改正後の社会福祉法第 4 条において、
「地域福祉の推進」という言
葉が初めて規定され、「地域福祉の推進」は、誰が何のために行うべきものである
かが明確に規定されることとなりました。
同条では、「地域福祉の推進」に努めなければならない主体として、地域住民、
事業者及び社会福祉に関する活動(ボランティア等)を行う者の三者を定めていま
す。
これは、地域住民等が、従来の福祉事業を実施するに当たって理解と協力を得る
べき存在にとどまっていたものから、地域住民等そのものが、努力義務の主体とな
っている点がポイントとなっています。
そして、「地域福祉の推進」のためには、地域住民や事業者、ボランティア団体
等が、地域の実情について十分に理解した上で、限られた資源を有効活用しつつ、
その地域における福祉の水準をどのように設定していくかについて、幅広い合意が
形成される必要があるとされています。
本計画は、社会福祉法第 107 条に規定されている市町村地域福祉計画として位
置付けられ、下関市における地域福祉の推進について定めるものであり、策定過程
における住民参加が不可欠となっています。
社会福祉法(抜粋)
第 4 条(地域福祉の推進)
地域住民、社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関す
る活動を行う者は、相互に協力し、福祉サービスを必要とする地域住民が
地域社会を構成する一員として日常生活を営み、社会、経済、文化その他
あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられるように、地域福祉の推進
に努めなければならない。
第 107 条(市町村地域福祉計画)
市町村は、地域福祉の推進に関する事項として次に掲げる事項を一体的
に定める計画(以下「市町村地域福祉計画」という。)を策定し、又は変更
しようとするときは、あらかじめ、住民、社会福祉を目的とする事業を経
営する者その他社会福祉に関する活動を行う者の意見を反映させるため
に必要な措置を講ずるよう努めるとともに、その内容を公表するよう努め
るものとする。
1
地域における福祉サービスの適切な利用の推進に関する事項
2
地域における社会福祉を目的とする事業の健全な発達に関する事項
3
地域福祉に関する活動への住民の参加の促進に関する事項
4
(2)関連計画との整合性
本計画は、上位計画である「下関市総合計画」
(「基本構想」
、
「基本計画(前期)」
平成 19 年1月策定、
「後期基本計画」平成 22年 11 月策定)の分野別計画とし
て、本市の地域福祉を総合的に推進するための計画です。
また、保健福祉分野の関連する個別計画である「第五次いきいきシルバープラン
(高齢者福祉計画・介護保険事業計画)」
(平成 24 年 3 月策定)、
「下関市障害者
計画・下関市障害福祉計画(第Ⅲ期)」(平成 24 年 3 月策定)、
「下関市次世代育
成支援行動計画(
“For Kids”プラン 2010)
」
(平成 22 年 3 月策定)等との整
合性を図っています。
保健福祉分野の関連計画は、個別の法律や制度に基づき、対象者ごと、分野ごと
の施設やサービスの必要量と整備計画を中心とした計画です。一方、地域福祉計画
は、地域の生活課題の解決に向けて、対象者や施策を横断的に捉える計画です。
さらに、下関市社会福祉協議会が策定する「第2次下関市地域福祉活動計画」と
整合性を図り、相互に連携を強化し、地域福祉を推進します。
【他計画との関係図】
下関市総合計画 平成 19 年度~平成 26 年度
第2期下関市地域福祉計画
平成 25 年度~平成 29 年度
第五次いきいきシルバープラン
(高齢者福祉計画・介護保険事業計画)
平成 24 年度~平成 26 年度
地域福祉の推進
*地域における福祉サービ
スの適切な利用の推進
*地域における社会福祉を
目的とする事業の健全な
発達
*地域福祉に関する活動へ
の住民の参加の促進
下関市障害者計画
平成 24 年度~平成 26 年度
下関市障害福祉計画(第Ⅲ期)
平成 24 年度~平成 26 年度
下関市次世代育成支援行動計画
(“For Kids”プラン 2010)
平成 22 年度~平成 26 年度
下関市社会福祉協議会
第2次下関市地域福祉活動計画
平成 25 年度~平成 29 年度
5
5
計画の期間
本計画は、平成 25 年度から平成 29 年度までの5か年を計画期間とします。
なお、関連計画との整合性や社会状況の変化への対応のため、必要に応じて見直し
を行うものとします。
【本計画と関連計画の期間】
平成
25 年度
平成
26 年度
基本構想
平成 19 年度~平成 26 年度
基本計画
(後期)平成 23 年度~平成 26 年度
平成
27 年度
平成
28 年度
平成
29 年度
平成 27 年度~
下関市総合計画
平成 25 年度~平成 29 年度
第2期下関市地域福祉計画
第五次いきいきシルバープラン
(前期)平成 27 年度~
平成 24 年度~平成 26 年度
(第六次)平成 27 年度~平成 29 年度
(高齢者福祉計画・介護保険事業計画)
下関市障害者計画
平成 24 年度~平成 26 年度
下関市障害福祉計画(第Ⅲ期)
平成 24 年度~平成 26 年度
下関市次世代育成支援行動計画
(“For Kids”プラン 2010)
平成 27 年度~
(第Ⅳ期)平成 27 年度~平成 29 年度
平成 22 年度~平成 26 年度
下関市子ども・子育て支援事業計画
(第 1 次)平成 27 年度~平成 31 年度
(仮称)
6
6
計画の策定体制
(1) 策定体制
本計画の策定は、福祉政策課が、庁内関係部局と連携を図りながら進めました。
また、検討に当たっては、市民の立場、専門分野からの総合的な意見を聴くこと
を目的として、学識経験者、社会福祉事業に従事する者、市民団体の関係者、公募
委員(市民)によって構成される、
「下関市地域福祉計画審議会」を組織しました。
【計画の策定体制】
下関市地域福祉計画審議会
・学識経験者
・社会福祉事業に従事する者
・市民団体の関係者
・公募委員(市民)
【役割】
・計画原案に対する審議、答申
下関市地域福祉計画策定推進会議
・市関係部局職員
【役割】
・計画原案の検討
・その他策定推進に関すること
事務局(福祉政策課)
ワーキンググループ
・市関係課職員
福祉部関係課
総合支所関係課
【役割】
・計画原案の検討
・所管計画との整合性確認
・地域特性の情報収集
・地域における啓蒙活動
・その他策定推進に関すること
(2) 市民参画の方策
本計画の策定に当たり、住民相互の交流状況や見守り活動等に対する意識、要支
援者の生活課題を把握するため、市民を対象に地域福祉に関する市民アンケート調
査を実施しました。
また、市民からの意見を計画に反映するとともに、市民の意識を高め、今後の計
画推進のきっかけづくりとなるよう、市内 8 地域で地域懇話会を開催しました。
7
第2章
1
地域福祉を取り巻く状況
人口と世帯の状況
(1)少子高齢化の進行
本市の少子高齢化は、急速に進行しており、高齢化率(65 歳以上人口割合)
は全国よりも高い値で推移しています。
また、高齢化率は地域により大きな差がみられます。
国勢調査によると、本市の人口は減少が続いており、平成 22 年の人口は
280,947 人であり、平成 2 年と比較すると 11.0%の減少、平成 12 年と比較す
ると 6.7%の減少となっています。
年齢 3 区分別人口をみると、平成 22 年の年少人口は 33,744 人であり、平成
12 年と比較すると 16.6%減、平成 22 年の老年人口は 80,199 人であり、平成
12 年と比較すると 19.5%増となっています。
本市の将来人口推計を見ると、今後も人口は減少し、少子高齢化が進行すること
が予測され、平成 32 年の高齢化率は 35.4%となる見込みです。
【推計人口】
【年齢 3 区分別人口の推移】
(人)
300,000
315,643
47,577
310,717
57,389
老年人口(65歳以上)
生産年齢人口(15~64歳)
(千人)
年少人口(0~14歳)
350
301,097
67,137
290,693
73,990
280,947
300
80,199
33.1
36.3
35.4
36.6
総人口
高齢化率 (%)
40
37.2
30
250
200,000
200
212,066
206,099
20
193,482
178,637
100,000
150
269
165,406
254
237
219
100
200
10
50
55,433
46,960
40,440
0
36,583
33,744
0
0
2015年
(H27)
平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年
2020年
(H32)
2025年
(H37)
2030年
(H42)
2035年
(H47)
資料:財団法人九州経済調査協会
資料:国勢調査
*人口総数には年齢不詳を含む
8
平成 24 年 3 月末現在の住民基本台帳及び外国人登録に基づく本市の人口構成は、
男女ともに 60~64 歳人口が突出して多くなっています。
【人口ピラミッド】
男性
2,646
19
90-94歳
5,510
18
85-89歳
2,473
4,933
8,309
17
80-84歳
7,203
10,288
16
75-79歳
8,126
8,747
12,619
15
70-74歳
10,643
14
65-69歳
10,675
13
60-64歳
9,294
13,820
12
55-59歳
7,831
9,864
11
50-54歳
7,194
8,505
8,021
10
45-49歳
8,312
9,006
7,387
40-44歳9
8,900
35-39歳8
8,940
30-34歳7
6,654
25-29歳6
6,568
20-24歳5
6,584
15-19歳4
6,175
(人) 15,000
955
20
95歳以上
192
750
女性
7,560
6,967
6,368
6,314
10-14歳3
5,927
5,527
5-9歳 2
5,344
5,403
0-4歳 1
5,170
10,000
5,000
0
0
5,000
15,000 (人)
10,000
資料:住民基本台帳及び外国人登録
国勢調査による 65 歳以上人口割合(高齢化率)は、上昇が続いており、平成 2
年までは 0~14 歳人口割合を下回っていましたが、平成 7 年以降逆転し、平成
22 年には 28.7%と、約 3 割となっています。また、全国よりも高い値で推移し
ています。
【年齢区分別人口割合の推移】
【高齢化率(全国・県との比較)】
(%)
(%)
65歳以上人口割合
30
20
25
25.6
22.3
17.6
20
18.5
15
15.1
15.1
10
15
13.4
25.6
28.7
0~14歳人口割合
25
28.7
30
12.6
12.1
10
22.3
19.0
15.9
15.1
12.1
23.0
22.2
20.2
18.5
17.4
14.6
28.0
25.0
下関市
山口県
全国
5
5
平成2年
平成7年
平成12年 平成17年 平成22年
平成2年
平成7年 平成12年 平成17年 平成22年
資料:国勢調査
9
本市の高齢化率の高さは、県内 13 市のうち 6 位(山口県は全国で 4 位)
、中核
市 41 市のうち 1 位となっています。
【高齢化率の比較】
山口県内市部(13 市中)
順位
市
中核市(41 市中)
高齢化率
順位
市
高齢化率
1位
萩市
34.3%
1位
下関市
28.2%
2位
長門市
33.9%
2位
函館市
27.3%
3位
美祢市
32.9%
3位
旭川市
25.7%
4位
柳井市
32.0%
4位
横須賀市
25.1%
5位
岩国市
28.7%
和歌山市
24.9%
6位
下関市
28.2%
長崎市
24.9%
5位
資料:住民基本台帳(平成 23 年 3 月末現在)
地域別に平成 24 年 3 月末現在の高齢化率をみると、豊北地域が最も高く 4 割
を超え、最も低い山陰地域と比較すると 19.3 ポイントの差があります。
高齢化率を第1期計画策定時(平成 19 年)と比較すると、豊北地域の伸びが最
も高く 4.3 ポイント上昇、続いて豊浦地域が 3.9 ポイント上昇、彦島地域が 3.7
ポイント上昇、菊川地域が 3.5 ポイント上昇となっています。
【地域別高齢者数及び高齢化率の推移】
地 域
(本庁・支所・総合支所区分)
本 庁
(本庁)
彦 島
(彦島)
山 陽
(長府・王司・清末・小月・王喜・吉田)
山 陰
(勝山・内日・川中・安岡・吉見)
菊 川
(菊川)
豊 田
(豊田)
豊 浦
(豊浦)
豊 北
(豊北)
市全体
平成 19 年
平成 24 年
増減(H24-H19)
高齢者数
高齢化率
高齢者数
高齢化率
高齢者数
高齢化率
22,294 人
29.5%
22,750 人
31.8%
456 人
+2.3 ポイント
8,750 人
27.2%
9,133 人
30.9%
383 人
+3.7 ポイント
14,043 人
24.9%
15,213 人
27.4%
1,170 人
+2.5 ポイント
16,842 人
20.7%
18,937 人
23.3%
2,095 人
+2.6 ポイント
2,135 人
25.4%
2,347 人
28.9%
212 人
+3.5 ポイント
2,196 人
33.6%
2,200 人
36.5%
4人
+2.9 ポイント
5,875 人
29.4%
6,287 人
33.3%
412 人
+3.9 ポイント
4,619 人
38.3%
4,583 人
42.6%
△36 人
+4.3 ポイント
76,754 人
26.3%
81,450 人
28.9%
4,696 人
+2.6 ポイント
資料:住民基本台帳及び外国人登録(各年 3 月末現在)
10
(2)家族形態の変化
本市の家族形態は変化しており、親族世帯の割合は低下、単独世帯の割合が
上昇し、親族世帯のうち核家族世帯の割合が上昇しています。
本庁地域では、他の地域より親族世帯の割合が低く、単独世帯の割合が高く
なっています。
国勢調査による世帯数は、それまで上昇傾向にあったものが平成 17 年にいった
ん減少し、平成 22 年に再び増加しています。一方、一般世帯の一世帯当たりの人
員は減少が続いています。
家族類型別の割合をみると、親族世帯は低下し、単独世帯が上昇しています。
また、親族世帯についてみると、核家族世帯の割合が上昇し、その他の親族世帯
の割合は低下しています。
【世帯数及び世帯割合の推移】
世帯の家族類型
平成 2 年
平成 7 年
平成 12 年
平成 17 年
平成 22 年
総世帯(世帯)
109,846
115,193
117,744
117,436
118,178
一般世帯(世帯)
[一世帯当たり人員(人)]
親族世帯(世帯)
[一般世帯に占める割合]
核家族世帯(世帯)
[親族世帯に占める割合]
その他の親族世帯(世帯)
[親族世帯に占める割合]
非親族世帯(世帯)
[一般世帯に占める割合]
単独世帯(世帯)
[一般世帯に占める割合]
109,227
[2.82]
84,619
[77.5%]
67,818
[80.1%]
16,801
[19.9%]
155
[ 0.1%]
24,453
[22.4%]
114,764
[2.64]
84,686
[73.8%]
69,324
[81.9%]
15,362
[18.1%]
224
[ 0.2%]
29,854
[26.0%]
117,519
[2.50]
83,755
[71.3%]
69,965
[83.5%]
13,790
[16.5%]
339
[ 0.3%]
33,425
[28.4%]
116,041
[2.42]
81,975
[70.6%]
69,542
[84.8%]
12,433
[15.2%]
439
[ 0.4%]
33,627
[29.0%]
117,928
[2.31]
79,258
[67.2%]
68,350
[86.2%]
10,908
[13.8%]
698
[ 0.6%]
37,921
[32.2%]
資料:国勢調査
*一般世帯には、世帯の家族類型「不詳」を含む
【家族類型別一般世帯数及び一世帯当たり人員の推移】
(世帯)
160,000
(人)
2.82
2.64
140,000
3
2.50
2.42
80,000
2.31
一世帯当たり人員
24,453
155
29,854
33,425
33,627
37,921
224
339
439
698
84,619
84,686
83,755
81,975
79,258
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
60,000
40,000
非親族世帯
親族世帯
120,000
100,000
単独世帯
2
1
20,000
0
0
資料:国勢調査
11
平成 22 年の国勢調査の世帯数を地域別にみると、本庁地域で親族世帯の割合が
低く、単独世帯の割合が高くなっており、一世帯当たりの人員も少なくなっていま
す。
一方、菊川地域では、親族世帯の割合が高く、単独世帯の割合が低くなっていま
す。
【地域別世帯数及び世帯割合】
一般世帯(世帯)
親族世帯(世帯)
[一般世帯に占める割合]
核家族世帯 その他の
親族世帯
(世帯)
地 域
一世帯当たり
人員(人)
[親族世帯に
占める割合]
(世帯)
[親族世帯に
占める割合]
非親族
世帯
単独
世帯
(世帯)
(世帯)
[一般世帯に [一般世帯に
占める割合] 占める割合]
本 庁
34,289
2.04
19,701
[57.5%]
17,500
[88.8%]
2,201
[11.2%]
225
[0.7%]
14,343
[41.8%]
彦 島
11,993
2.40
8,673
[72.3%]
7,558
[87.1%]
1,115
[12.9%]
62
[0.5%]
3,254
[27.1%]
山 陽
21,509
2.46
15,862
[73.7%]
13,739
[86.6%]
2,123
[13.4%]
102
[0.5%]
5,540
[25.8%]
山 陰
33,540
2.35
22,608
[67.4%]
19,925
[88.1%]
2,683
[11.9%]
244
[0.7%]
10,674
[31.8%]
菊 川
2,733
2.83
2,231
[81.6%]
1,670
[74.9%]
561
[25.1%]
13
[0.5%]
488
[17.9%]
豊 田
2,263
2.57
1,671
[73.8%]
1,220
[73.0%]
451
[27.0%]
6
[0.3%]
585
[25.9%]
豊 浦
7,264
2.50
5,396
[74.3%]
4,381
[81.2%]
1,015
[18.8%]
37
[0.5%]
1,826
[25.1%]
豊 北
4,337
2.38
3,116
[71.8%]
2,357
[75.6%]
759
[24.4%]
9
[0.2%]
1,211
[27.9%]
資料:平成 22 年国勢調査
*一般世帯には、世帯の家族類型「不詳」を含む
高齢者保健福祉実態調査の結果による、65 歳以上ひとり暮らし高齢者数、75
歳以上ふたり暮らし世帯数は、年々増加しています。
【65 歳以上ひとり暮らし高齢者数・75 歳以上ふたり暮らし世帯数の推移】
区 分
65 歳以上ひとり暮らし高齢者数
75 歳以上ふたり暮らし世帯数
平成 20 年
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
13,179
13,408
13,604
13,785
14,099
3,520
3,745
3,986
4,218
4,394
資料:高齢者保健福祉実態調査(平成 21 年は 7 月 1 日時点、他は各年 5 月 1 日時点)
12
(3)高齢者世帯の増加
高齢化に伴い、高齢者のいる世帯が増加しており、平成 22 年国勢調査の結果
では、一般世帯に占める高齢者のいる世帯の割合は 44.6%、高齢者単独世帯の
割合は 13.5%となっています。
豊北地域では、高齢者のみの世帯が 37.7%に上っており、他の地域よりも高
くなっています。
高齢者のいる世帯は、増加を続け、平成 22 年国勢調査の結果では、52,585 世
帯であり、平成 12 年と比較すると 15.5%増、一般世帯に占める割合は 44.6%
となっています。
また、高齢者単独世帯は、15,909 世帯であり、平成 12 年と比較すると 31.5%
増と、大きな伸びとなっています。
【高齢者世帯数及び世帯割合の推移】
世帯の家族類型
平成 2 年
平成 7 年
33,930
[31.1%]
39,666
[34.6%]
45,517
[38.7%]
49,330
[42.5%]
52,585
[44.6%]
高齢者単独世帯(世帯)
[高齢者のいる一般世帯に占める割合]
7,171
[21.1%]
9,382
[23.7%]
12,100
[26.6%]
14,140
[28.7%]
15,909
[30.3%]
高齢者夫婦世帯*(世帯)
[高齢者のいる一般世帯に占める割合]
7,750
[22.8%]
10,649
[26.8%]
13,214
[29.0%]
14,753
[29.9%]
15,960
[30.4%]
19,009
[56.0%]
19,635
[49.5%]
20,203
[44.4%]
20,437
[41.4%]
20,716
[39.4%]
高齢者のいる一般世帯(世帯)
[一般世帯に占める割合]
その他の高齢者のいる世帯
(世帯)
[高齢者のいる一般世帯に占める割合]
平成 12 年 平成 17 年 平成 22 年
資料:国勢調査
*高齢者夫婦世帯:夫 65 歳以上妻 60 歳以上の夫婦 1 組のみの一般世帯
【家族類型別高齢者世帯数及び世帯割合の推移】
(世帯)
70,000
44.6% 50.0%
42.5%
高齢者夫婦世帯
38.7%
60,000
34.6%
50,000
その他の高齢者のいる世帯
40.0%
高齢者単独世帯
30.0%
一般世帯に占める
高齢者世帯の割合
31.1%
20,716
40,000
20,437
20,203
30,000
19,635
20.0%
19,009
20,000
13,214
14,753
15,960
10,649
10,000
10.0%
7,750
9,382
14,140
7,171
12,100
15,909
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
0
0.0%
資料:国勢調査
13
平成 22 年国勢調査の高齢者のみの世帯を地域別にみると、一般世帯に占める割
合が最も高いのは豊北地域であり、平成 12 年と比較すると 9.4 ポイント上昇して
います。
【地域別高齢者のみの世帯数及び世帯割合の推移】
平成 12 年
地 域
(世帯)
平成 22 年
一般世帯に
占める割合
(世帯)
増減(H22-H12)
一般世帯に
占める割合
一般世帯に
占める割合
(世帯)
本 庁
8,429
23.5%
10,068
29.4%
1,639
+5.9 ポイント
彦 島
2,694
21.2%
3,373
28.1%
679
+6.9 ポイント
山 陽
3,816
18.6%
5,326
24.8%
1,510
+6.2 ポイント
山 陰
3,923
12.5%
6,320
18.8%
2,397
+6.3 ポイント
菊 川
449
17.6%
596
21.8%
147
+4.2 ポイント
豊 田
576
24.2%
716
31.6%
140
+7.4 ポイント
豊 浦
1,503
20.8%
2,078
28.6%
575
+7.8 ポイント
豊 北
1,359
28.3%
1,637
37.7%
278
+9.4 ポイント
市全体
22,749
19.4%
30,114
25.5%
7,365
+6.1 ポイント
資料:国勢調査
14
2
支援を必要とする人の状況
(1)ひとり親世帯の状況
母子世帯は、平成 17 年に大きく増加していますが、平成 22 年にやや減少し
ています。
しかし、一般世帯に占める割合は、山口県、全国よりも高い値で推移してい
ます。
国勢調査結果による母子世帯数は、平成 17 年に大きく増加し 2,435 世帯でし
たが、平成 22 年は減少し 2,281 世帯であり、一般世帯に占める割合もやや低下
しています。
しかし、母子世帯の一般世帯に占める割合は、山口県、全国よりも高い値で推移
しています。
一方、父子世帯は、200 世帯台で推移しており、平成 22 年は平成 17 年より
もやや減少しています。
【母子世帯・父子世帯数及び世帯割合の推移】
世帯の家族類型
平成 2 年
母子世帯(世帯)
[一般世帯に占める割合]
6 歳未満の子どものい
る世帯(世帯)
父子世帯(世帯)
[一般世帯に占める割合]
6 歳未満の子どものい
る世帯(世帯)
平成 7 年
平成 12 年
平成 17 年
平成 22 年
1,924
1,827
2,088
2,435
2,281
[1.76%]
[1.59%]
[1.78%]
[2.10%]
[1.93%]
301
304
475
504
410
289
237
217
241
201
[0.26%]
[0.21%]
[0.18%]
[0.21%]
[0.17%]
22
17
25
16
11
資料:国勢調査
【母子世帯割合の推移(全国・県との比較)】
(%)
2.5
2.10
2.0
1.76
1.78
1.59
1.5
-
1.42
1.44
1.0
1.21
1.53
1.34
1.46
0.5
0.0
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
資料:国勢調査
15
山口県
全国
1.71
1.72
1.28
1.36
下関市
1.93
(2)障害者の状況
5 年前と比較し、身体障害者手帳所持者数、療育手帳所持者数、精神障害者保
健福祉手帳所持者数、難病患者数は増加しています。
身体障害者手帳所持者数は、平成 21 年以降増加傾向にあり、平成 24 年を平成
19 年と比較すると 563 人増加、4.2%増となっています。
平成 24 年 4 月現在における等級別の構成比をみると、重度(1・2 級)の人の
割合が 44.9%となっています。
【身体障害者手帳所持者数の推移】
(人)
6級
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
2,000
13,881
877
861
791
772
1,051
13,259
880
13,565
881
1,008
850
824
807
2,933
3,075
3,216
3,234
3,278
2,576
2,633
2,707
2,748
2,753
2,743
2,225
2,211
2,237
2,229
2,189
2,155
3,736
3,752
3,841
3,917
4,011
4,072
平成19年
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
13,318
2,722
6,000
4,000
13,855
13,804
887
5級
4級
3級
2級
1級
0
資料:障害者支援課(各年 4 月 1 日現在)
療育手帳所持者数は、増加を続け、平成 24 年を平成 19 年と比較すると 255
人増加、14.0%増となっています。
【療育手帳所持者数の推移】
(人)
2,500
2,000
1,500
2,018
1,817
1,906
1,956
2,072
1,864
971
1,011
1,048
1,093
1,140
939
878
893
895
908
925
932
平成19年
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
B
A
1,000
500
0
資料:障害者支援課(各年 4 月 1 日現在)
16
精神障害者保健福祉手帳所持者数は、平成 21 年から平成 23 年まで増加傾向で
したが、平成 24 年にやや減少しています。
平成 24 年を平成 19 年と比較すると 513 人増加、40.7%増となっています。
【精神障害者保健福祉手帳所持者数の推移】
(人)
2,000
1,640
1,435
1,500
1,259
1,265
141
157
1,789
1,772
231
248
911
900
190
3級
2級
1級
170
1,000
801
663
559
559
559
549
602
649
647
624
平成19年
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
500
0
資料:保健予防課(各年 4 月 1 日現在)
特定疾患の患者数は、増加を続け、平成 24 年を平成 19 年と比較すると 466
人増加、30.8%増となっています。
また、小児慢性特定疾患の患者数は、横ばいとなっています。
【難病患者数の推移】
(人)
2,500
特定疾患
2,000
1,712
1,616
1,513
1,979
1,853
1,738
小児慢性特定疾患
1,500
1,000
500
194
196
平成19年
平成20年
196
201
201
195
0
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
資料:保健予防課(各年 4 月 1 日現在)
17
(3)要介護認定者の状況
要介護認定者数は、増加を続けており、平成 23 年 10 月 1 日現在 16,473 人、
認定率は 20.0%、要介護 4・5 の重度者の割合は 24.3%となっています。
また、認定率は山口県、全国よりも高い割合で推移しています。
要支援・要介護認定者数は、増加を続け、平成 23 年 10 月 1 日現在 16,473
人であり、平成 19 年と比較すると 1,901 人増加、13.0%増となっています。
また認定率(要支援・要介護認定者の第 1 号被保険者に占める割合)は、平成
23 年 10 月 1 日現在 20.0%であり、山口県、全国よりも高い割合で推移してい
ます。
【要支援・要介護認定者数の推移】
(人)
18,000
16,000
14,572
14,000
1,731
15,118
16,473
15,837
15,369
1,832
1,899
1,998
1,819
1,878
1,941
1,996
2,013
12,000
1,705
1,991
2,078
2,027
1,918
10,000
2,039
2,212
2,460
8,000
2,045
6,000
2,637
2,574
2,658
2,935
2,803
1,701
1,991
1,977
2,131
2,297
2,596
2,722
2,802
2,731
2,743
平成19年
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
4,000
2,000
1,874
2,615
要介護5
要介護4
要介護3
要介護2
要介護1
要支援2
要支援1
0
資料:介護保険事業状況報告(各年 10 月 1 日現在)
【要支援・要介護認定率の推移】
20.0
(%)
20
18.3
18.7
下関市
19.3
18.8
18.3
17.6
16.6
16.8
山口県
全国
17.0
17.2
15
16.6
16.0
16.1
16.1
平成19年
平成20年
平成21年
10
平成22年
平成23年
資料:介護保険事業状況報告(各年 10 月 1 日現在)
18
3
地域活動の主な担い手の現状
(1)民生委員・児童委員
民生委員・児童委員は、厚生労働大臣から委嘱されます。
民生委員は、地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を
行い、社会福祉の増進に努める役割を担っており、児童委員を兼務します。
児童委員は、地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように、子どもたちを
見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援等を行う役割を担って
います。
【民生委員・児童委員定数の推移】
平成 20 年度
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
地 域
民生委員・
児童委員
(人)
主任
児童委員
(人)
民生委員・
児童委員
(人)
主任
児童委員
(人)
民生委員・
児童委員
(人)
主任
児童委員
(人)
民生委員・
児童委員
(人)
主任
児童委員
(人)
本 庁
彦 島
山 陽
山 陰
菊 川
豊 田
豊 浦
豊 北
計
191
67
101
122
25
27
53
48
634
16
5
11
10
2
2
3
3
52
191
67
101
122
25
27
53
48
634
16
5
11
10
2
2
3
3
52
192
66
101
122
25
27
53
48
634
16
5
11
10
2
2
3
3
52
192
66
101
122
25
27
53
48
634
16
5
11
10
2
2
3
3
52
資料:福祉政策課(各年度 12 月 1 日現在)
(2)自治会
自治会は、一定の地域に住む人たちが、明るく住みよい豊かなまちづくりを目指
し、地域における生活上の諸問題、身近な環境の整備や安全、福祉など、様々な問
題の解決に取り組むとともに、地域の祭りや運動会などの行事を通じ、住民の連帯
意識の向上に努めている自主的に組織された団体です。
【自治会数・世帯数の推移】
平成 20 年度
地 域
自治会数
(団体)
本 庁
彦 島
山 陽
山 陰
菊 川
豊 田
豊 浦
豊 北
計
215
41
142
167
42
35
90
100
832
世帯数
(世帯)
33,397
11,910
20,510
29,009
2,592
2,323
6,990
4,427
111,158
平成 21 年度
自治会数
(団体)
215
41
141
167
42
35
90
100
831
世帯数
(世帯)
33,117
11,799
20,676
28,594
2,576
2,339
6,988
4,368
110,457
平成 22 年度
自治会数
(団体)
215
41
141
167
42
35
90
99
830
世帯数
(世帯)
32,683
11,729
20,624
28,394
2,593
2,290
6,964
4,336
109,613
平成 23 年度
自治会数
(団体)
214
41
141
167
42
35
90
99
829
世帯数
(世帯)
32,359
11,498
20,610
28,390
2,533
2,265
6,956
4,304
108,915
資料:市民文化課(各年度 5 月 1 日現在)
19
(3)福祉員
福祉員は、地域における福祉活動の推進役として、下関市社会福祉協議会が平成
20 年度から自治会に1名以上の設置を進めています。自治会長からの推薦をもと
に、下関市社会福祉協議会長が委嘱します。
地域の生活課題の発見、福祉関係者への地域の様子の報告・連絡・相談、地域内
の支援活動の手伝い、住民の地域福祉活動への理解・参加の促進等の活動を行って
います。
【福祉員数の推移】
地域
平成 20 年度
(人)
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
本 庁
139
149
157
165
彦 島
24
33
35
39
山 陽
104
113
117
116
山 陰
89
119
123
121
菊 川
44
44
44
44
豊 田
84
89
89
88
豊 浦
0
0
90
90
豊 北
100
99
99
99
計
584
646
754
762
資料:下関市社会福祉協議会(各年度末現在)
(4)地区社会福祉協議会
地区社会福祉協議会(以下「地区社協」という。)は、地域性に応じた住民の創
意と工夫による福祉活動を推進するための仕組みとして、概ね自治連合会の区域ご
とに設置されています。
住民相互のふれあい・交流、地域生活の支援、福祉の心の育成、担い手の育成、
地域課題の解決等の活動を行っています。
【地区社協設置数の推移】
地域
本 庁
彦 島
山 陽
山 陰
菊 川
豊 田
豊 浦
豊 北
計
平成 20 年度
平成 21 年度
25
5
7
9
0
5
5
7
63
25
5
7
9
1
5
5
7
64
平成 22 年度
26
5
7
9
1
5
5
7
65
平成 23 年度
26
5
7
9
1
5
5
7
65
資料:下関市社会福祉協議会(各年度末現在)
20
第3章
1
第1期計画の取組の状況
基本目標1
地域のみんなが出会い、いつも笑顔で過ごせる関係をつくろう
市民の交流の場・機会の拡大、地域福祉を担う人材育成、地域福祉に関する理解の
促進に取り組みました。
(1)これまでの取組

「For Kids フォーラム」を開催し、次世代育成支援対策の啓発及び市民の交
流を図りました。

地区の交流のイベント及び集いの場として、公民館等において「公民館まつり」
などを開催し、市民の交流・参加機会の拡大を図りました。

老人クラブの活動を支援することにより、高齢者の社会参加の促進を図りまし
た。

障害者スポーツ大会及び障害者スポーツ教室の開催、各スポーツへの選手の派
遣により、障害のある人の社会参画の促進を図るとともに、障害者スポーツ指
導員、ボランティア養成を行いました。

市民協働参画啓発事業(協働わいわいワークショップ)等、市民活動参加型の
講座を開催し、市民活動の担い手となる人材を育成するとともに、交流を図り
ました。

手話奉仕員・要約筆記奉仕員養成講座を開催し、専門技術をもったボランティ
ア養成の支援を行いました。

小中学校において、社会福祉協議会等から外部指導者を招き、車椅子や点字体
験、高齢者との交流等の授業を実施し、福祉教育を推進しました。
(2)今後の課題

様々な交流の機会やイベントが実施されていますが、住民同士の関係を築くた
めには、誰もが参加できる身近な交流の場づくりを行う必要があります。
☞p.28

市民活動への参加意向があっても、
「活動の内容や方法がわからないから」
、
「誰
からも誘いがないから」等の理由により参加していない市民がいます。そのよ
うな市民の意欲を活動につなげるきっかけづくりや、人材育成講座等の情報提
供を行う必要があります。☞p.30

地域の助け合い、支え合いの必要性を感じている市民の割合は高くなっていま
す。そのような市民の、地域福祉に関する理解を深め、自らが地域福祉の担い
手であるという意識をもつことができるよう、啓発の充実を図る必要がありま
す。☞p.32
21
2
基本目標2
地域のみんなが健やかに安心して暮らせる環境をつくろう
健康づくり・介護予防の推進、情報提供・相談体制の充実、ボランティア活動・
NPO 活動の促進、防犯・防災体制の整備、福祉サービスの充実、生活しやすい環境
の整備に取り組みました。
(1)これまでの取組

要介護状態等となる可能性の高い高齢者(二次予防事業対象者)の把握を行い
ました。平成 22 年の地域支援事業実施要綱の改正に伴い、把握方法を見直し
たことにより、二次予防事業対象者の決定数は、平成 21 年度 709 人に比べ
て、平成 23 年度は 6,212 人と、大きな増加が見られました。

地域において高齢者等の相談に総合的な対応をするとともに、訪問により実態
を把握し、必要な福祉サービスにつなげるなどの支援を行いました。相談件数
は、増加傾向にあります。

相談支援事業者と連携し、障害のある人及びその家族等へ、福祉サービスの利
用援助や日常生活全般の相談への対応、専門機関への紹介等、相談支援の充実
を図りました。

市報及びホームページにおいて、福祉に関する情報を提供するとともに、「福
祉のしおり」
、
「高齢者の在宅福祉・施設サービスガイド」、
「高齢者在宅福祉サ
ービス一覧」
、
「
(子育て情報誌)ちゃいるど」、
「
(子育て情報誌)ちゃいるど保
存版」を発行しました。

市民活動を支援するため、市民活動支援補助金を交付しました。

チラシの配布及び情報誌「ふくふくサポートだより」の発行、ホームページへ
の掲載などにより、市民活動に関する情報の収集及び提供を行いました。

災害時要援護者登録制度について、市報、ホームページ及びテレビテロップな
どの広報媒体による広報活動や、民生児童委員協議会での案内等を実施し、要
援護者の情報把握を行いました。

市災害対策本部から発令された大雨等による避難準備情報等を受け、要援護者
を担当する民生委員に防災情報の伝達を行い、安否確認及び避難誘導等の支援
を実施しました。

高齢者や介護を行う家族が、住み慣れた地域で安心して生活を継続することが
できるよう、支援が必要な高齢者に対する介護予防や生活支援、緊急時の対応
等の事業を実施しました。

自立支援給付等の障害福祉サービスを提供するとともに、支援体制の充実を図
りました。

通常保育、ホリデイ保育、特定保育事業、延長保育、一時預かり事業、民間保
育施設整備補助事業、障害児保育の推進、豊田及び豊北地区で幼保一体化施設
整備事業を実施しました。
22
(2)今後の課題

関係する各計画に基づき、福祉サービスの充実を図るとともに、支援を必要と
する市民を把握する体制整備を図る必要があります。☞p.34

高齢者福祉、障害者福祉、子育て支援等、様々な施策を推進してきましたが、
その情報が十分に市民に伝わっていない状況です。また、地域で実践されてい
る様々な地域福祉活動についても同様に、市民に十分周知されていない状況で
す。必要な情報が市民に伝わるよう、情報提供体制の充実を図る必要がありま
す。☞p.36

社会的孤立が深刻な問題となっています。今後も、相談窓口の周知、民生委員・
児童委員、福祉員等の連携による身近で利用しやすい相談体制の充実を図り、
支援が必要な市民を、相談や福祉サービスの利用につなげる仕組みを整備する
必要があります。☞p.38

災害時要援護者登録制度を実施し、援助が必要な高齢者や障害のある人等、災
害時に支援が必要な市民の把握を進めてきましたが、まだ十分に把握できてい
るとは言えない状況です。緊急時の支援体制を整備するため、今後も制度の周
知とともに、関係機関、地域住民、地域の活動団体等との連携を図る必要があ
ります。☞p.40

高齢者や障害のある人が、日常的な生活を送ることが困難な状況があるため、
移動環境の整備とともに、ユニバーサルデザインの普及啓発を推進する必要が
あります。☞p.42
23
3
基本目標3 地域のみんながお互いさまの気持ちで助け合える仕組みをつくろう
身近な支え合いの仕組みの構築、社会福祉協議会との連携、地域福祉の基盤整備に
取り組みました。
(1)これまでの取組

平成 23 年度から、
高齢者のための重層的なセーフティネットを確立するため、
地域住民とかかわりをもつ事業者に、「高齢者見守り隊」として高齢者を見守
り、緊急事態を発見した場合の連絡等の協力を依頼し、地域の高齢者の見守り
環境を整備しました。

平成 23 年度から、ひとり暮らし高齢者等に、医療情報、緊急連絡先等の情報
を整理し、まとめて保管してもらうことにより、緊急時に迅速な救命活動等が
行えるよう、
「下関あんしん情報セット」の配布を行いました。

ファミリーサポートセンター事業の市民への周知を図り、登録者数の拡大を図
りました。

児童虐待・高齢者虐待・障害者虐待に関する正しい知識を周知するとともに、
虐待に関する相談窓口の充実、関係機関、団体等との情報共有による虐待の防
止、早期発見や適切な支援を図りました。

地域福祉活動の中核団体である社会福祉協議会へ、運営費補助を行い、社会福
祉協議会の適正な運営に寄与しました。
(2)今後の課題

多様化した生活課題を解決していくことは、行政や一部の専門機関の取組だけ
では困難な状況です。今後は、市民、地域の活動団体、民生委員・児童委員、
事業者、社会福祉協議会等の協働による取組が、さらに重要となります。しか
し、地域の見守りネットワークの構築は、十分に進んでいない状況です。第 2
期計画において、支援が必要な市民を把握し、相談や福祉サービスの利用につ
なげる、地域が一体となった仕組みを構築する必要があります。☞p.44

地域福祉の推進のために、今後さらに重要となる、市民や地域の活動団体等の
取組を促進するため、活動の場づくりや情報の収集・提供等、活動の支援を進
める必要があります。☞p.46

地域住民に身近な存在である民生委員・児童委員の役割を市民に周知するとと
もに、連携を強化し、活動しやすい環境づくりを進める必要があります。
☞p.48
24
第4章
1
計画の基本的な考え方
計画の基本理念
第1期計画においては、本市のまちづくりの基本指針である「下関市総合計画」の
保健・医療・福祉分野の将来像である「誰もが健康で、ふれあいを大切にした温かみ
のあるまち」を基本理念として掲げてきました。
第2期計画においても、「下関市総合計画」及び第1期計画との整合性を踏まえ、
「誰もが健康で、ふれあいを大切にした温かみのあるまち」を基本理念とし、お互い
の個性を認め、尊重し合いながら、人と人とのふれあいを軸に地域の特性を考慮の上、
地域福祉を推進します。
また、地域福祉の推進を、地域の活性化につなげることにより、子ども、若者、子
育て世代から高齢者まで、すべての市民が、「住み続けたい」と思う「下関市」を目
指します。
誰もが健康で、ふれあいを大切にした温かみのあるまち
2
基本目標
計画の基本理念を実現するため、第1期計画に引き続き、3つの基本目標を設定し
ます。
基本目標1
ふれあい
地域のみんなが出会い、いつも笑顔で過ごせる関係をつくろう
地域福祉を推進するためには、市民一人ひとりが、地域への愛着と、人と人との
つながりを大切にする意識、自分自身が地域の一員として地域福祉を担うことの自
覚をもち、主体的に地域の生活課題の解決に取り組むことが重要です。
特に、将来を築いていく若い世代が地域福祉の担い手として活躍していくことが
求められています。
地域住民が世代間の隔たりなくつながり、お互いを思いやり、助け合う関係を育
むため、住民同士の交流の場・機会づくりを推進します。
また、市民一人ひとりの地域福祉への理解を深め、地域福祉の活動への参加を促
すための啓発、学習機会の充実を図ります。
25
基本目標2
あんしん
地域のみんなが健やかに安心して暮らせる環境をつくろう
すべての市民が、健康で、住み慣れた地域で安心して生きがいのある生活を送る
ためには、支援を必要とする市民が、必要な福祉サービスを適切に受けることがで
きる体制整備が必要です。
「いきいきシルバープラン」
、
「下関市障害者計画・下関市障害福祉計画」、
「下関
市次世代育成支援行動計画」等の関係計画に基づき、福祉サービスの充実を図ると
ともに、必要な福祉サービスが適切に提供されるよう、福祉サービスを必要とする
市民の把握、情報提供、相談体制の充実を図ります。
また、市民が安心して生活できるよう、災害時の要援護者の支援体制を整備する
とともに、誰もが活動しやすいまちづくりを推進します。
基本目標3
ささえあい
地域のみんながお互いさまの気持ちで助け合える仕組みをつくろう
社会状況の変化に伴い、拡大、多様化する福祉ニーズに対応するため、市民、地
域の活動団体、民生委員・児童委員、事業者、社会福祉協議会、市など地域福祉に
かかわる様々な主体の協働による取組が必要です。
何らかの支援を必要とする市民が、周囲から孤立することなく、必要な福祉サー
ビスを受けることができるよう、市民、地域の活動団体、民生委員・児童委員、事
業者、社会福祉協議会、市が連携を図り、地域の見守りネットワークづくりを促進
します。
また、地域が一体となった見守り、助け合いの活動を進めていくためには、必要
な情報の集約と共有が重要であるため、個人情報の保護に配慮しつつ、関係機関が
共有できる適切な運用の手法を検討します。
26
3
計画の体系
市民、地域、市が一体となって「誰もが健康で、ふれあいを大切にした温かみのあ
るまち」の実現を目指し、下記の体系に沿って地域福祉の取組を推進します。
基本
理念
基本目標1
~ふれあい~
地域のみんなが出会い、いつも笑顔で過ごせる関係をつくろう
施策の方向
誰もが健康で、ふれあいを大切にした温かみのあるまち
基本目標2
(1)
交流機会・社会参加の機会の充実
(2)
地域福祉の担い手となる人材の育成
(3)
共に支え合い、助け合う意識づくり
~あんしん~
地域のみんなが健やかに安心して暮らせる環境をつくろう
施策の方向
基本目標3
(1)
福祉サービスの充実
(2)
福祉サービスの情報提供の充実
(3)
相談体制の充実
(4)
地域の防犯・防災体制づくり
(5)
人にやさしいまちづくり
~ささえあい~
地域のみんながお互いさまの気持ちで助け合える仕組みをつくろう
施策の方向
(1) 地域福祉を推進するネットワークの構築
(2) 福祉に関する市民活動の促進
(3) 民生委員・児童委員との連携
27
第5章
1
計画の取組
基本目標1 地域のみんなが出会い、いつも笑顔で過ごせる関係をつくろう
(1)交流機会・社会参加の機会の充実
課
題
地域の人と人とのつながりは地域福祉の活動の基礎となりますが、地域福祉に
関する市民アンケート調査結果によると、深い近所付き合いをしている人は多い
とは言えず、地域内であいさつが少ないという声も聞かれます。
地域により近所付き合いの状況に大きな差があり、近所付き合いをしていない
人が多い地域があります。
また、高齢者や子育て家庭等の地域からの孤立が社会的な問題となっています。
・地域の人が気軽に集うことができる身近な場や行事の充実を図る必要が
あります。
・集いの場に参加するきっかけづくりが重要です。
・交流機会、交流場所等の情報提供の充実を図る必要があります。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
多様な交流の場づくりの
推進
高齢者・障害のある人の
社会参加促進
地域関連団体への支援
参加の場・機会の情報提
供の充実
内
容
高齢者、障害のある人、子育て家庭等、地域の誰
もが気軽に参加できる身近な集いの場づくりを推進
します。
高齢者、障害のある人が地域の構成員の一人とし
て、能力や意欲を活かし、地域の様々な活動へ参加
することを促進します。
地域関連団体が取り組む活動を支援するとともに
活動への理解や行事への参加を促進します。
市が実施する福祉関係の交流の機会、集いの場の
情報を収集し、提供します。
28
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
住 民
○地域の人にあいさつをしまし
○地域のあいさつ運動を進めましょう。
ょう。
○団体、事業者の活動として住民が交
参加
○地域の行事に積極的に参加し
流する機会をつくりましょう。
ましょう。
○行事や交流の機会へ、住民が参加し
○地域の行事や集いの場にご近
やすい工夫をしましょう。
所さんを誘いましょう。
協働
支援
社会福祉協議会
○高齢者同士や子育て世帯相互の出会い、仲間づく
協働
支援
りの場として、ふれあい・いきいきサロン活動や
子育てサロン活動を進めます。
○様々な機会を通じて、市民が相互にふれあい、交
流できる場づくりを進めます。
○高齢者の社会参加の機会を提供するための取組を
進めます。
○多様な交流の場づくりを推進します。
○高齢者・障害のある人の社会参加を促進します。
○地域関連団体への支援を行います。
○参加の場・機会の情報を提供します。
29
連携
協働
支援
市
(2)地域福祉の担い手となる人材の育成
課
題
地域福祉の推進においては、住民の参加が不可欠ですが、地域の活動団体等で
は、参加者の高齢化や新規参加者の減少、リーダーとなる人材の不足などの問題
が見られます。
一方、地域福祉に関する市民アンケート調査結果によると、地域の活動やボラ
ンティア・NPO 活動へ参加している割合は約 3 割ですが、今後の参加意向があ
る割合は約4割となっています。現在参加していない理由として、「活動内容や
方法がわからない」
、
「誘いがない」
、
「活動する仲間がいない」、
「特技がない」と
いう今後の解決により、活動へつなげることが可能なものも挙がっています。
・活動を支えるリーダーの育成を図る必要があります。
・性別や年齢にかかわらず、すべての市民が参加のきっかけをつくる場や
学習の機会を提供する必要があります。
・市民の参加意向を活動につなげる仕組みをつくる必要があります。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
福祉ボランティア養成講
座の充実
リーダー育成
子育てを支援する人材の
育成
理解と参加のきっかけづ
くり
福祉ボランティア等の活
動や学習機会の情報提供
内
容
手話、要約筆記、認知症サポーター等の福祉ボラ
ンティア養成講座の充実を図ります。
社会福祉協議会と連携を図り、地域福祉活動を担
うリーダーを育成します。
子育て支援の担い手となる人材を育成するため、
子育て支援活動の援助や担い手の資質向上を図りま
す。
生涯学習講座等の開催により、市民協働の福祉の
まちづくりに関する学習機会の提供を図ります。
福祉ボランティア活動の養成講座等の学習機会の
情報を収集し、提供します。
30
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
住 民
○地域活動やボランティア活動
○住民が、活動に参加しやすい体制づく
に、興味や関心をもちましょ
りを進めましょう。
参加
う。
○住民に、活動の情報をわかりやすく伝
○町内会や老人クラブ、子ども
えましょう。
会等の地域の活動に、積極的
○市、社会福祉協議会等が開催する養成
に参加しましょう。
講座に参加するなど、団体メンバーの
育成を行いましょう。
協働
支援
社会福祉協議会
○ボランティア活動の担い手や地域福祉活動のリー
ダーを発掘・養成する取組を進めます。
協働
支援
○地域生活を支援するための個別支援ボランティア
や福祉施設等のニーズに対応するボランティアを
養成する取組を進めます。
○市民のボランティア活動に対する理解を深めるた
めの普及啓発を図ります。
○市民やボランティア団体等の活動を支援する体制
の充実強化を図ります。
○福祉ボランティア等の養成講座の充実を図ります。
○地域福祉活動を担うリーダーを育成します。
○子育てを支援する人材を育成します。
○参加のきっかけをつくる学習機会の提供を図ります。
○福祉ボランティア等の活動や学習機会の情報を提供します。
31
連携
協働
支援
市
(3)共に支え合い、助け合う意識づくり
課
題
地域における支え合いを進めていくためには、住民一人ひとりの地域福祉への
理解と支え合う気持ちが大切です。
地域福祉に関する市民アンケート調査結果によると、地域における支え合いが
必要であると考える市民の割合は、8割を超えて高くなっていますが、実際に地
域における支え合いを感じている割合は、5 割にとどまっています。
・地域の様々な場において、地域福祉の推進に関する理解と認識を深める
ための啓発や学習機会の充実を図る必要があります。
・子どものころから地域で支え合うことの大切さを学ぶことが重要です。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
地域福祉に関する啓発・
広報活動の推進
内
容
市広報紙、ホームページ及びパンフレット等の各
種広報媒体を活用し、地域福祉に関する啓発・広報
活動を推進します。
地域福祉やボランティア活動に関する出前講座の
福祉教育の推進
実施等により福祉教育を推進します。また、社会福
祉協議会等が行う福祉教育に関する情報を市民へ提
供します。
認知症の原因と予防、適切な介護のあり方に関し
認知症に関する理解の促 て正しい知識の普及啓発を行い、市民の認知症に対
進
する理解を深め、地域で見守り支え合う意識を高め
ます。
市広報紙、ホームページ及びパンフレット等の各
障害に関する理解の促進
種広報媒体を活用し、障害に関する市民の理解を深
めるための啓発・広報活動を推進します。
32
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
住 民
○家族など身近な人との助け合
○地域福祉の担い手として、団体とし
いを大切にしましょう。
ての意識を向上させましょう。
○自ら情報を収集したり、学習
○住民に地域福祉に関する情報を提供
参加
機会に積極的に参加するな
しましょう。
ど、地域福祉に関する理解を
○活動において、住民が地域福祉につ
深めましょう。
いて学ぶ機会を設けましょう。
○自身が福祉活動の担い手であ
るという意識をもち、できる
ことから取り組みましょう。
協働
支援
社会福祉協議会
○地域福祉活動の意義や社会福祉協議会の活動等に
ついての普及啓発を行います。
協働
支援
○児童生徒、地区社協、当事者組織、学校、福祉施
設等の協働による福祉体験講座等を開催します。
○ふれあい福祉講座の運営をサポートするボランテ
ィアを養成します。
○発達段階や年代に応じた新たな福祉体験プログラ
ムの開発を進めます。
○地域福祉に関する啓発・広報活動を推進します。
○地域における福祉教育を推進します。
○認知症に関する理解の促進を図ります。
○障害に関する理解の促進を図ります。
33
連携
協働
支援
市
2
基本目標2
地域のみんなが健やかに安心して暮らせる環境をつくろう
(1)福祉サービスの充実
課
題
急速な少子高齢化の進行、就労形態の多様化や家族形態の変化等の社会状況の
変化を背景として、認知症高齢者の増加、要介護認定者の増加、社会からの孤立
等、福祉ニーズは増大、多様化しています。
総合計画後期基本計画市民アンケートの結果によると、高齢者福祉、子育て支
援等の福祉に関する項目は、重要だと思う生活項目の上位となっていますが、満
足度は低くなっています。
・各計画(
「いきいきシルバープラン」、
「下関市障害者計画・下関市障害福
祉計画」
、
「下関市次世代育成支援行動計画」等)に基づき、福祉サービ
スの充実を図る必要があります。
・福祉サービスが必要な市民を的確に把握する体制を整備する必要があり
ます。
・地域包括ケア体制を構築し、関係機関と連携を図り、福祉サービスを提
供する必要があります。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
高齢者福祉サービスの
充実
内
容
高齢者が、住み慣れた地域で安心して暮らすこと
ができるよう、各種福祉サービス及び認知症高齢者
対策等の充実を図ります。
障害のある人が、自らの選択により、必要な福祉
障害者福祉サービスの サービスを受け、自立と社会参加の実現を図ること
充実
ができるよう、障害福祉サービス、地域生活支援事
業の充実を図ります。
子育て支援サービスの
充実
子どもの成長を支援する地域一体となった体制づ
くりを進め、保育サービス等の子育てに関する事業
の充実を図ります。
判断能力が不十分な高齢者や障害のある人の権利
権利擁護の推進
を守ることができるよう、成年後見制度の普及啓発
を図ります。
34
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
住 民
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
○福祉サービスの利用に関する
○市や関係機関と連携を図り、地域の
情報を収集して、必要なサー
福祉サービスを充実させましょう。
○地域で福祉サービスが必要な
参加
ビスを選択しましょう。
○福祉サービスが必要な住民を把握
し、利用につなげましょう。
人に気を配り、サービスに関
する情報を提供したり、関係
機関を紹介しましょう。
協働
支援
社会福祉協議会
○地域における、住民参加型在宅福祉サービスを推
進します。
協働
支援
○認知症や知的障害などの理由により判断能力が不
十分な市民の福祉サービス利用の支援を行うとと
もに、その仕組みの充実を図ります。
○当事者団体の活動を支援するため、団体の情報の
普及啓発を図ります。
○福祉サービス利用者等の声を各種行政計画に反映
させるための取組を進めます。
○各計画に基づき、福祉サービスの充実を図ります。
○権利擁護の推進のため、成年後見制度の普及啓発を図ります。
35
連携
協働
支援
市
(2)福祉サービスの情報提供の充実
課
題
本市においては、これまで、広報紙、ホームページ及び各種パンフレット等、
様々な媒体を通して福祉に関する情報提供を行ってきました。
しかし、市や地域における福祉サービスの情報が、サービスを必要とする市民
やその家族に、十分に伝わっていない状況があります。また、総合的な情報を得
ることが困難だという声も聞かれます。
・情報を入手しやすい体制を整備する必要があります。
・福祉サービスや支援が必要な市民に、サービスの情報が伝わるように体
制を整備する必要があります。
・地域福祉に関する活動の情報提供の充実を図り、市民の活動への参加を
促す必要があります。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
内
容
市広報紙、ホームページ及びパンフレット等の各
情報提供の充実
種広報媒体を活用し、福祉サービスや福祉制度の紹
介を行い、周知を図ります。
関係機関・団体と連携を
図った情報提供体制の構
築
高齢者や障害のある人等
への配慮
市民に必要な情報が伝わるよう、社会福祉協議会、
自治会、市民活動団体、NPO団体、事業者、民生
委員・児童委員等と連携を図り、情報提供体制の充
実を図ります。
高齢者及び障害のある人等に情報が行き届くよ
う、ユニバーサルデザインの考え方に基づき提供方
法について配慮します。
36
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
住 民
○市の広報紙やホームページ等
ょう。
○団体の活動の情報を住民に公開しま
参加
から必要な情報を収集しまし
しょう。
○地域の福祉サービスに関する情報を
○地域の人に、自分が知ってい
住民に提供しましょう。
る福祉サービスに関する情報
を伝えましょう。
協働
支援
協働
支援
社会福祉協議会
○福祉サービスや制度に関する情報の普及啓発を図
ります。
連携
協働
支援
市
○市民に必要な情報が伝わるよう、福祉サービスに関する情報提
供体制の充実を図ります。
○関係機関・団体と連携を図り、情報提供体制の充実を図ります。
○高齢者や障害のある人等へ配慮し、情報を提供します。
37
(3)相談体制の充実
課
題
少子高齢化の進行、家族形態の変化等の社会状況の変化により、ひとり暮らし
高齢者や子育て家庭等が地域から孤立し、支援を必要としていても福祉サービス
の利用につながらない場合があります。
地域福祉に関する市民アンケート調査結果によると、悩みや困りごとを相談し
ていないケースがあり、プライバシー保護の問題や相談窓口がわからないからと
いう理由も挙げられています。
また、福祉課題の多様化により、悩みや困りごとについても多様化、複雑化し
ており、専門的な対応が必要なケースも多くなっています。
・市民が気軽に相談できるよう、身近で、利用しやすい相談体制の整備を
推進する必要があります。
・相談窓口の周知を図る必要があります。
・支援が必要な市民の相談に対応できるよう、専門的な相談員の配置等、
相談窓口の充実を図る必要があります。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
相談窓口の充実
内
容
関係各課が相互に連携し、誰もが利用しやすい相
談体制の充実を図ります。
地域包括支援センター、在宅介護支援センター、
地域における総合的な相 相談支援事業所、子育て支援センター等、市民から
談窓口の利用促進
の様々な相談について総合的に対応する、地域にお
ける相談窓口の利用促進を図ります。
地域における相談活動の
充実
民生委員・児童委員、身体障害者相談員、知的障
害者相談員に対して、情報提供、研修及び研修受講
補助等を行い、地域での相談機能の強化を図ります。
高齢者虐待、障害者虐待、児童虐待、配偶者等へ
専門的な相談体制の充実
の暴力などに関する相談や介護、障害、子育てに関
する相談等、専門的な相談体制の充実を図ります。
38
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
住 民
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
○ご近所さんと困ったことを
○地域で悩んでいる人や困っている
相談し合えるお付き合いを
人を把握し、相談にのったり、地域
しましょう。
ている人がいたら相談にの
の相談機関を紹介しましょう。
参加
○地域で悩んでいる人や困っ
○活動の中で、気軽に相談できる機会
をつくりましょう。
ったり、地域の相談窓口を紹
○団体の専門性を活かした相談の対
介しましょう。
応を行いましょう。
○地域の問題に気付いたら地
域の関係機関に相談しまし
ょう。
協働
支援
社会福祉協議会
○総合相談支援窓口情報の普及啓発を図ります。
○総合相談支援体制の充実強化を図るための取組を
協働
支援
進めます。
○課題を抱える世帯を早期に発見し、適切に専門機
関などにつなぐことのできる、ニーズキャッチシ
ステムづくりを進めます。
○身近で利用しやすい相談体制の充実を図ります。
○総合的な相談窓口の利用促進を図ります。
○地域における相談活動の充実を図ります。
○専門的な相談体制の充実を図ります。
39
連携
協働
支援
市
(4)地域の防犯・防災体制づくり
課
題
近年、東日本大震災や台風、豪雨、竜巻など日本各地で大きな自然災害が発生
しており、災害時の地域コミュニティの重要性が再認識されています。
しかし、地域の人間関係の希薄化や地域活動を支える人材の高齢化等、地域コ
ミュニティの強化にも課題があります。
本市においては、災害時要援護者登録制度を実施し、援助が必要な高齢者や障
害のある人等、災害時に支援が必要な市民の把握を進めてきましたが、まだ十分
に把握できているとは言えません。
また、高齢者が被害者となる詐欺や子どもが被害に遭う犯罪が多く起こってい
ます。地域によっては住民同士のつながりがないことが、このような犯罪を未然
に防ぐことが難しい環境につながっています。
・地域の団体等と連携を図り、災害時に支援が必要な住民を把握し、見守
り、助け合う体制整備をさらに推進する必要があります。
・日頃から災害に対する地域での対策に取り組み、減災につなげる環境づ
くりを推進する必要があります。
・地域で日常的な声かけや見守りを行うことにより、犯罪を未然に防ぐ環
境づくりを推進する必要があります。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
内
容
要援護者の情報の把握、防災情報の伝達及び避難
緊急時における支援体 誘導等の支援体制の整備を図ります。また、災害時
制の整備
要援護者登録制度の普及啓発を図ります。
☞詳細はp.50
自主防災組織の育成に努めるとともに、関係機関
自主防災組織の育成
との連携協力体制を強化し、災害に強い地域づくり
を推進します。
地域における防犯・防災
体制の強化
防災訓練や講習会を通じて、地域住民の防災意識
の向上を図ります。また、地域の安全活動を支援し
ます。
消費生活センターにおいて、消費者トラブルの発
消費者保護の推進
生防止に向けた啓発を推進するとともに、相談に応
じ、その解決に向けた助言や情報提供等を行います。
40
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
住 民
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
○支援が必要な場合は、災害時
○活動を通じて、災害時に一人で避難
要援護者登録制度に登録し
できない人を把握しましょう。
ましょう。
○災害時に、地域の人の安否確認や避
○日頃から防災に関する情報
難の手助けを行いましょう。
を収集し、災害に備えましょ
○地域で、防災訓練や避難訓練を行い
参加
う。
ましょう。
○地域の防災訓練や避難訓練
○地域で防犯活動や子どもの見守り活
等に積極的に参加しましょ
動に取り組みましょう。
う。
○日頃から支援が必要な人に
気を配り、災害時には地域の
人と協力して避難の手助け
を行いましょう。
協働
支援
社会福祉協議会
○地区社協や自治会による組織だった、防犯・防災体
協働
支援
制づくりや支援の仕組みづくりを推進します。
○指定の避難所の点検、新たな避難所の設定に向けた
取組を進めます。
○災害ボランティアセンターの設置、運営主体の明確
化、運営にかかわるマニュアル等の整備を進めま
す。
○緊急時における支援体制の整備を図ります。
○自主防災組織を育成します。
○地域における防犯・防災活動を支援します。
○消費者保護を推進します。
41
連携
協働
支援
市
(5)人にやさしいまちづくり
課
題
子どもから高齢者、障害がある人もない人も、すべての市民が暮らしやすく、
地域の様々な活動に参加することができる生活環境は、地域福祉を推進する基盤
となるものです。
しかし、病院や買物に行く移動手段がないことや、道路や建築物などの段差に
より移動が困難であったり、案内が見えないなど、高齢者や障害のある人が日常
的な生活を送ることが困難な状況があります。
・ユニバーサルデザインの普及啓発を推進する必要があります。
・公共交通の整備や利便性の向上等、移動環境の整備を推進する必要があ
ります。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
ユニバーサルデザインの
普及啓発
内
容
ユニバーサルデザインの考え方について普及啓発
を図ります。
各地域の状況に応じ、効率的なバス路線の維持及
生活交通の確保
び確保を図ります。また、鉄道交通の利用促進によ
る活性化や主要駅における交通環境の充実に取り組
みます。
移動環境の整備
低床バス、リフト付のバス・タクシーの導入を働
きかけます。
歩道の拡幅、段差及び傾斜の解消等道路施設の改
バリアフリーの促進
良、公共施設等の多目的トイレやエレベーター、ス
ロープ等の設置改善を促進します。
42
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
住 民
○ユニバーサルデザインに対す
○福祉施設のバリアフリー化を推進し
る理解を深めましょう。
ましょう。
参加
○高齢者や障害のある人の目線
○活動の中で、ユニバーサルデザイン
に立ち、移動が困難な道路や
に対応した製品の導入を進めましょ
建築物、移動手段などに問題
う。
意識をもちましょう。
協働
支援
協働
支援
社会福祉協議会
○ユニバーサルデザインの啓発やバリアフリーのま
ちづくりを推進します。
○ユニバーサルデザインの普及啓発を図ります。
○生活交通の確保、移動環境の整備を図ります。
○公共施設等のバリアフリー化を促進します。
43
連携
協働
支援
市
3
基本目標3 地域のみんながお互いさまの気持ちで助け合える仕組みをつくろう
(1)地域福祉を推進するネットワークの構築
課
題
さらなる少子高齢化の進行により、要介護認定者や認知症の高齢者等、支援を
必要とする市民が増加することが予測されます。
また、高齢者、障害のある人、児童への虐待、身寄りのないひとり暮らし高齢
者や育児により孤立する保護者等への対応等、行政の支援だけでは困難な状況は
ますます多くなっています。
地域において、住民同士や地域の活動団体、事業者等による様々な取組が進め
られていますが、それぞれの活動において課題があり、市全体に目を向けるとそ
の取組や課題を共有できていない状況があります。
地域全体で助け合う地域福祉のネットワークを整備することは、重要な課題の
一つです。
また、地域の見守り、支え合いを推進していくためには、支援を必要とする住
民や支援内容に関する情報が、そのネットワーク内で共有されることが求められ
ます。
・地域住民、地域の団体、事業者、民生委員・児童委員、福祉員、社会福祉
協議会、市等の活動の連携を図るネットワークを整備する必要がありま
す。
・ネットワークの構築により、活動状況や課題を共有する必要があります。
・地域と市の情報共有を行う際に個人情報の保護に配慮する必要があります。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
内
容
社会福祉協議会、自治会、地域住民、民生委員・児
地域の見守りネットワ 童委員、市等の関係者が連携し、支援を必要とする市
民が適切な福祉サービスを受けることができるよう、
ークづくりの促進
見守るためのネットワークづくりを促進します。
☞詳細はp.52
社会福祉協議会との連
携強化
地域福祉の効果的な推進を図るため、社会福祉協議
会との連携を強化し、地域福祉活動を支援します。
高齢者の重層的なセーフティネットを確立するた
高齢者の見守り環境の め、地域の住民とかかわりをもつ事業者、地域住民、
地域の関係機関等と連携を図り、見守り環境を整備し
整備
ます。
情報共有の手法や個人情報の適正な取り扱いを検
討します。また、福祉情報を共有する民生委員・児童
個人情報の保護
委員に対して、個人情報の保護に関する啓発、研修を
行います。
44
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
住 民
○ひとり暮らし高齢者や障害が
○市や社会福祉協議会が進める活動と
ある人など、地域で支援が必
連携を図りましょう。
参加
要な人への声かけや見守りを
○自治会や地域の団体、民生委員・児
行いましょう。
童委員などで地域内の情報や課題を
○地域の見守りネットワークの
共有しましょう。
活動に関する理解と関心を高
○ひとり暮らし高齢者や障害がある人
めましょう。
など、地域で支援が必要な住民を把
握し、声かけや見守りを行いましょ
う。
協働
支援
社会福祉協議会
○自治会、地区社協による、福祉員や民生委員・児
童委員等と連携した見守りネットワーク活動の推
協働
支援
進を図ります。
○自治会役員、福祉員、民生委員・児童委員、地区
社協、相談機関、市社協、その他の地域福祉の関
係者相互の連携を強化する取組を進めます。
○地域福祉関係者の個人情報保護法に関する正しい
理解の促進を図ります。
連携
協働
支援
市
○地域の見守りネットワークづくりを促進します。
○社会福祉協議会との連携を強化します。
○高齢者の見守り環境を整備します。
○個人情報の保護に配慮しつつ、情報共有の手法について検討します。
45
(2)福祉に関する市民活動の促進
課
題
現在、各地域において、住民同士の見守りや助け合いの様々な市民活動が行わ
れています。
しかし、活動の実施は地域により差があり、活動が行われていても高齢化や後
継者の問題、人材不足、地域住民への情報提供の難しさなど問題を抱えるケース
もあります。
・活動を促進する情報の収集・提供を行う必要があります。
・市民が活動に参加しやすい仕組みづくりを進める必要があります。
・活動の場の提供や助成制度等、地域における活動の支援を検討する必要
があります。
・市民活動のネットワークづくりを促進する必要があります。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
市民活動を促進する情報
の収集及び提供
市民活動の場づくりの支
援
市民活動のネットワーク
づくりの促進
市民活動を側面的に支援
する助成制度の実施
NPO・福祉ボランティ
ア団体等の育成・支援
内
容
市民活動の情報を様々な広報媒体によって市民に
紹介し、理解や関心を深めるとともに、活動への参
加のきっかけづくりとなる情報提供を行います。
しものせき市民活動センター等を拠点にした市民
活動の場づくりを支援します。
人的交流や必要な情報を収集する機能と社会に向
けて情報を発信する双方向性のネットワークづくり
を促進します。
市民活動団体が組織的な活動を維持発展できるよ
う、既存制度の充実とともに、活動の多様性に応じ
た制度の整備・検討を行います。
社会福祉協議会が実施する地域で活動する人材の
発掘及び育成を支援します。
46
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
住 民
○地域福祉活動を進める地域の
を深めましょう。
○地域の課題を発見し、地域や団体で
参加
団体や市の活動について理解
取り組める活動を行いましょう。
○活動の情報を住民へ伝えましょう。
○地域福祉活動を進める地域の
○住民が活動に参加しやすい仕組みを
団体や市の活動に参加しまし
つくりましょう。
ょう。
協働
支援
社会福祉協議会
○福祉員活動の普及啓発を図ります。
○福祉員の資質向上と未設置自治会への設置を進め
ます。
協働
支援
○地区社協活動の普及啓発を図ります。
○地区社協活動の活性化に向けた取組を進めるとと
もに、未設置地区への設立に向けた取組を進めま
す。
○自治会における福祉活動を推進します。
○地域の多様な組織・団体相互のネットワークづく
りと連携、協働の取組を進めます。
○市民活動に関する情報収集を行い、市民へ提供します。
○市民活動の場づくりを支援します。
○市民活動のネットワークづくりを促進します。
○市民活動に対する助成制度を実施します。
○NPO・福祉ボランティア団体等の育成・支援を行います。
47
連携
協働
支援
市
(3)民生委員・児童委員との連携
課
題
民生委員・児童委員は、地域の子どもから高齢者まですべての住民に対し、相
談や生活・福祉ニーズの把握、福祉サービス情報の提供、福祉サービス利用の支
援、見守り等、様々な活動を行っています。
しかし、地域福祉に関する市民アンケート調査結果によると、市民の認知度は
3 割と低くなっています。
また、地域の他の活動や機関との連携が十分に図られていないという課題も挙
がっています。
・民生委員・児童委員の活動を市民へ周知する必要があります。
・市と民生委員・児童委員の連携を強化する必要があります。
・民生委員・児童委員と住民、地域の団体や関係機関の連携を図るため、
地域福祉のネットワークを構築する必要があります。
今後の取組
●●市の取組●●
取
組
民生委員・児童委員の活
動の周知
民生委員・児童委員の活
動の支援
内
容
民生委員・児童委員の役割や活動内容を市民に周
知します。 ☞詳細はp.54
福祉に関する知識や制度等に関する情報を適切に
提供できるよう、研修の充実を図ります。
48
●●住民・地域・社会福祉協議会・市の役割●●
地 域
《自治会、市民活動団体、NPO 団体、
事業者、民生委員・児童委員等》
住 民
○民生委員・児童委員の活動に関
○民生委員・児童委員と活動情報や課
参加
する理解を深めましょう。
題を共有しましょう。
○地域での民生委員・児童委員の
○民生委員・児童委員と連携を図り、
活動に協力しましょう。
地域での活動を推進しましょう。
協働
支援
社会福祉協議会
協働
支援
○民生委員・児童委員との連携を図り、地域福祉を推
進します。
○民生委員・児童委員の活動を周知します。
○民生委員・児童委員の活動を支援します。
49
連携
協働
支援
市
4
詳細説明
(1)災害時の支援体制の整備
誰もが安全で安心して暮らすことができる災害に強い地域社会をつくるため、地域
と行政が一体となり、平常時から災害時要援護者情報を共有することで、災害時にお
ける情報伝達、安否確認及び避難誘導等の支援活動体制を構築します。
○ 要援護者の把握に関する事項
災害時要援護者登録制度を制定し、支援を希望する人の情報を把握する台帳(災
害時要援護者登録台帳)を作成しています。
登録台帳への登録、登録台帳に登録された情報の変更、削除及び登録台帳の管理
に関する事務は福祉政策課、各総合支所市民生活課において行います。
今後も、制度の周知を徹底し、要援護者の把握を行います。
① 災害時要援護者として支援を希望する市民が、登録申請書を提出します。
② 市は支援に必要な情報を、台帳に登録します。
○ 要援護者情報の共有に関する事項
登録者の同意を得た上で、災害時要援護者登録台帳の写しを、市関係課所室及び
地域支援団体(自治会、民生児童委員協議会等)に提供し、登録情報を共有します。
○ 要援護者の支援に関する事項
災害発生時には、市の災害対策本部内の福祉対策部及び各総合支所に設置する災
害時要援護者支援班において、要援護者及び避難支援者等への災害情報の伝達、要
援護者の安否確認、避難誘導・避難状況の把握、要援護者のニーズの把握に関する
事務を行います。
また、避難支援者、地域の活動団体等は、警察、近隣住民等の協力を得て、要援
護者の安否確認、避難誘導等の支援を行います。
50
【災害時要援護者登録制度の流れ】
下 関 市
災害時要援護者
登録申請書/
登録情報提供同意書
登録台帳に登録
災害時の避難支援
登録台帳の写し配布
普段の見守り
避難支援者/地域支援団体
○下関市防災メールに登録し、市よりお送りする緊急情報を自ら収集することで、いざ
という時の避難行動に役立てて下さい。登録方法は下記のとおりです。
*登録・変更用アドレス「[email protected]」へ空メール(件名・
本文なし)を送信して下さい。
*QRコード対応の携帯電話をご利用の場合は、右図か
らアドレスを読み取ることができます。
51
(2)地域の見守りネットワークの整備
○ 地域の見守りネットワークとは
「地域の見守りネットワーク」とは、高齢者のひとり暮らしや高齢者のみの世帯、
障害のある人や子どもとその世帯等、身近な地域の中で援助を必要としている市民
を、隣近所の人、自治会や民生委員・児童委員、福祉員、地域の団体や事業者など、
様々な人が連携して、日常生活の中で見守りや声かけ、生活援助を行うといった、
見守り・支え合うための人と人とのつながりのことです。
誰もが健康で、住み慣れた地域で、安心して生活を送るためには、身近な人々と
の様々な形のつながりをつくっていくことはとても重要なことです。
気軽にあいさつをしたり、話し相手になったりすること、自治会や町内の催しの
開催や参加への呼びかけも見守り活動です。また、市内では、
「高齢者おたすけ隊」
や「サポート隊」といった地域団体の活動、自治会の活性化などに積極的に取り組
んでいる団体もあり、これらも、見守りネットワークの一つと考えられます。
○ 市の主な取組
本市では、平成 23 年度以降、国の「地域支え合い体制づくり事業」に基づく県
からの補助金で、地域での見守りネットワークの充実のための事業として下記のよ
うな取組を実施しています。
 災害時要援護者等の情報の一元化…高齢者や障害のある人など、災害時に援護
が必要と考えられる人の情報を一元化し、災害時等に消防や防災部門に迅速に
情報提供できるようにしています。
 福祉員の活動支援…社会福祉協議会を通じ、福祉員活動のための支援をしました。
 「下関あんしん情報セット」の配布
【下関あんしん情報セットの概要】
自宅の冷蔵庫に保管
専用容器に入れるもの
☆あんしん情報シート
専用容器
(生年月日、緊急時に必要
な医療情報等を記入)
「あんしん情報セット」があるこ
とがわかるように、掲示用マグネ
ットを冷蔵庫の外側に貼ります。
☆本人写真
☆診察券
☆薬剤情報提供書
☆薬の手帳 等の情報
外出時に
外出時等の緊急時に備えて、「あん
しん携帯カード」(医療情報や連絡
先を記入)を携帯します。
52

「下関市高齢者見守り環境整備事業」の実施…日常業務の中で、ひとり暮らし
の高齢者や高齢者のみで暮らしている人とかかわりをもっている事業者に、
「高齢者見守り隊」(協力事業者)として協力を得ています。
【高齢者見守り隊ステッカー】

地域見守り拠点の備品整備…災害が起こったときの避難時や地区の催しの開
催時に使用できる発電機、投光器等を整備・配置し、拠点の機能強化を行いま
した。
○ 今後の取組
市内では、すでに、あいさつ運動や交流活動を積極的に行っている自治会や町内
会もあり、また、多くの事業者や地域団体等が福祉活動に取り組んでいます。この
ような取組と社会福祉協議会の活動や地域包括支援センター、在宅介護支援センタ
ーなどの連携を図るネットワークづくりを促進していきます。
53
(3)民生委員・児童委員の役割と活動
本市では、686 人(平成 24 年 10 月 1 日現在の定数)の民生委員・児童委員が、
それぞれの担当区域において日々住民の相談に応じ、必要な援助を行い地域福祉の増
進に努めています。しかし、民生委員・児童委員の高齢化や職務の多様化による負担
感の増大等の課題もあります。
○ 民生委員・児童委員の役割
民生委員は、民生委員法(昭和 23 年法律第 198 号)に基づき、社会奉仕の精
神をもって、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の
増進に努めることを任務として、配置されている民間の奉仕者であり、児童福祉法
(第 16 条第2項)に基づき児童委員を兼ねるとされています。
また、児童に関することを専門的に担当する「主任児童委員」が配置されていま
す。
民生委員・児童委員は、民生委員法第 15 条で守秘義務が課せられています。
なお、民生委員・児童委員は、無給のボランティアであり、給与は支給されませ
ん。
○ 民生委員・児童委員の選出
民生委員・児童委員の選考は、市に設置された市議会議員、民生委員・児童委員、
社会福祉や教育の関係者、行政機関職員等によって構成される民生委員推薦会によ
り行われ、市長に推薦されます。
市長は、推薦された人について市に設置された地方社会福祉審議会に意見を聴い
たのちに、厚生労働大臣に推薦し、厚生労働大臣が委嘱します。任期は、3年間で
再任も可能となっています。
○ 民生委員・児童委員の活動組織
民生委員・児童委員は、小区域(市の区域を26区域に分けています。)ごとに
地区民生児童委員協議会を組織し、互選によって会長を定めています。会長は、毎
月1回会長会を開催し、会議の結果をもって各地区民生児童委員協議会の定例会を
開催しています。定例会は、地域の福祉問題の分析や担当している世帯への援助方
法の検討などを行い、日ごろの活動を推進する上で大切な場となっています。
○ 民生委員・児童委員の活動
民生委員・児童委員の具体的な活動内容は、次のとおりです。
① 社会調査のはたらき
担当区域内の住民の実態や福祉需要を日常的に把握します。
(活動例)民生児童委員協議会では、
「声かけ」や「安否確認」などの活動を通
して住民の実態や福祉需要を日常的に把握します。
54
② 相談のはたらき
地域住民が抱える問題について、相手の立場に立ち、親身になって相談にのり
ます。
(活動例)高齢者宅を訪問したときなどに、家族から、自宅で介護を続けたい
などの相談を受けたり、ゆっくり話を聞いたりします。
③ 情報提供のはたらき
社会福祉の制度や福祉サービスについて、その内容や情報を住民に的確に提供
します。
(活動例)家族の希望に対応し、介護保険制度で利用できるホームヘルプサー
ビスやショートステイ等の在宅サービスについての情報を提供しま
す。
④ 連絡通報のはたらき
住民が、個々の福祉需要に応じた福祉サービスが得られるよう関係行政機関、
施設、団体等に連絡し、必要な対応を促すパイプの役割を務めます。
(活動例)本人と家族からの申し出により市の窓口に連絡し、福祉サービスを
受けるために必要な対応を依頼します。
⑤ 調整のはたらき
住民の福祉需要に対応し、適切な福祉サービスの提供が図られるよう支援します。
(活動例)介護保険制度にはない通院の送迎等のニーズに対し、福祉サービス
を利用できるよう関係機関の事業やボランティア活動利用の調整を
します。
⑥ 生活支援のはたらき
住民の求める生活支援活動を自ら行い、支援体制をつくっていきます。
(活動例)自ら支援活動を行うとともに、近所の人やボランティアグループと
ネットワークをつくって対応するなど、家族だけでは対応しきれな
い様々な問題の解決に取り組みます。
⑦ 意見具申のはたらき
活動を通じて得た問題点や改善策についてとりまとめ、必要に応じて民生児童
委員協議会を通して関係機関などに意見を提起します。
(活動例)民生児童委員協議会では、各委員の訪問活動等を通じて、問題点を
とりまとめるとともに、家族がゆっくり休めるようなプログラムを
関係機関が協力して実施してはどうかという意見を提起します。
55
5
地域における活動事例
市内には、地域における様々な課題を解決するために独自の活動(共助の取組)を
積極的に行っている団体があります。ここでは、地域において活動を行っている団体
の活動事例を紹介します。
活動事例1 子育て支援
本庁地域(大学町) 育児ボランティア「ほほえみ」(平成 10 年 4 月から活動)
「遠くに住む孫より、地域の孫
支援~親育ち・子育ち応援団~」
子育てサロンの様子
をスローガンに、約 20 名の会員
(平均年齢は 70 歳オーバー)に
より、子育てサロンの開催等、地
域の子育てを支援しています。
≪子育てサロン≫
北部公民館で第1、第3水曜日
の月 2 回実施し、市内全域から
25~30 組の親子が参加してい
ます。
親子が「ほっ」とくつろげる場
づくりを心掛け、暮らしの中で役
立つ情報交換を行ったり、歌や手
遊び、ティータイム、絵本の読み
聞かせといったプログラムをゆ
るやかな流れで進めるとともに、
お母さんが子育てに自信がもてる
よう、子育てに楽しみを感じられるよう支援しています。
また、参加するお母さん同士が情報交換や交流を行うことで、子育てに関する不
安の解消や仲間づくりにつながっています。
≪祖父母の子育て支援研究会≫
近年は、地元大学の先生の協力を得て、子育て支援に関心のあるシニア世代を対
象に子育て支援の講座やフォーラムを開催しています。
≪下関市ツインズ・ファミリー支援≫
双子(多胎児)の育て方や苦労話を共有するフリートーク等を開催しています。
56
活動事例2 高齢者等の支援
(平成 23 年 4 月から活動)
山陽地域(長府豊城町) 豊城東自治会「サポート隊」
豊城東自治会は、世帯数 130
戸、住民は約 320 名の地区です。
“サポート隊”メンバー
自治会内の高齢化の進行に問
題意識をもち、「安全・安心・温
かいまちづくりの輪」を広げるた
めに、高齢者のひとり暮らし世帯、
障害のある人等を対象として、困
りごとのお手伝いをする活動を
行っています。
現在、仕事を引退した 60~70
手作りの掲示板
歳代を中心とした 28 人のメンバ
ーが、それぞれの経験や能力を活
かして活躍しています。
お手伝いの内容は、①話し相手、
よろず相談ごと、②電球などの交
換、③水まわり等の簡単な修理、
④庭掃除、庭木の伐採、⑤買物、
⑥簡単な家具の移動などで、事務
局を通してお手伝いの依頼を受けています。(話し相手、相談等については、メン
バーへの直接依頼を受けています。
)
【サポートの流れ】
手助けの実行
依頼者の承諾
サポートを直接
メンバーへ依頼
依頼人
依頼人
メンバー A
サポートを
依頼
用件内容
の確認
メンバーに手助
けの依頼
話し相手、
相談を受ける
メンバー B
メンバー C
メンバー A
メンバー B
メンバー C
事務局
事務局
手助け終了の連絡
手助け終了の連絡
また、地域住民が必ず立ち寄る町内7か所の「ごみステーション」に、メンバー
手作りの掲示板を設置し、サポート隊の情報を提供しています。
町内の行事が比較的活発であり、新年会、福祉研究会、町内バス旅行などが実施
されるなど、住民同士の交流やつながりが活動の背景にあります。
活動によって、高齢者等の生活のお手伝いをするとともに、地域の見守り、防犯、
地域住民の助け合い・支え合う意識を高めることも目指しています。
57
活動事例3
高齢者等の支援
山陽地域(長府中之町) 「長府商店街・高齢者おたすけ隊」
(平成 24 年 10 月から活動)
これまで、長府商店街の活性化を図るための活動を行ってきたメンバーが、
「日々
の生活に不便を感じているお年寄り」と「お年寄りのお手伝いをする地域のボラン
ティア」とを相互に紹介することにより、地域の連携を深め、より住みやすい長府
をつくることを目的として活動しています。
ひとり暮らしの高齢者や老老介護世帯等、生活に支障をきたす問題を抱えた高齢
者を対象として、買物代行や同行補助、ペットの散歩、掃除・洗濯等の家事補助、
庭の草刈りや剪定、通院の補助、話し相手などのお手伝いを行っています。
【活動の紹介】
58
活動事例4 地域福祉の推進
山陰地域(安岡町) 安岡自治会福祉委員会(平成 23 年 6 月に設置)
安岡自治会は、世帯数 480 戸、
住民は約 1,500 人の地区です。
リスク抽出作戦
年度初めの総会には約 100 人の
住民が参加し、年度計画、活動報
告等を活発に審議してきました。
新しい団地の建設により住民の
転入が多い状況もあります。
そのような状況を背景に、自治
会内の災害等の緊急時の対応と
福祉等に対応する体制整備を図
そうめん流しの準備(遊び発見隊)
るため、総務委員、民生委員、福
祉員、保護司、保健推進委員、長
寿会会長、婦人会会長、子供会会
長を構成員とする福祉委員会を
設置しました。
また、活動について、住民の理
解を得るとともに、次の世代に活
動をつなげていくためにはルー
ルづくりが重要であると捉え、
自治会の古い規定を改めるとともに、福祉委員会規定、防災規定等の新しいルール
を整備してきました。
自治会内の様々な組織が連携を図り、地域の福祉活動を進めており、防災、見守
りの観点から、町名簿を作成する際に独居老人に対しては緊急連絡先を記入しても
らっています。また、援助が必要な住民の家が一目でわかるように地図を作成し、
自治会長が代々申し送りをできるように取り組んでいます。
また、平成 24 年度は、福祉委員会を 3 回開催し、子どもに遊びを通して和を教
える交流活動「遊び発見隊」
、地域の清掃を行いながら危険箇所を確認する「リス
ク抽出作戦」
、子どもと保護者、農家の人の交流を進めて故郷の良さを伝える「ひ
まわり活動」などに取り組んでいます。
今後は、活動を通して地域住民全体の理解を深めていくこと、活動に参加しやす
い体制づくり、孤立する住民の見守りが課題です。ひとり暮らし高齢者の見守りや
生活支援、緊急時の支援等を行う仕組みづくり、高齢者の交流の場づくり、子ども
と高齢者の交流活動等へ取組を広げていきます。
59
活動事例5 福祉バスの運行
豊北地域(豊北町二見) 二見自治会(平成 19 年 5 月から活動)
二見自治会は、世帯数 130 戸、
住民約 260 人の地区です。
福祉バス利用の様子
自治会内は高齢化が非常に進
んでいますが、病院がなく、高齢
者が公共交通機関を利用して、遠
くの病院へ通院することが困難
であることが、課題として挙がっ
ていました。
そのような状況を背景として、
自治会で車を購入し、自治会内の
ボランティアのメンバーが運転
手となり、病院へ通院するための
福祉バスの運行を始めました。
現在は、19 名のメンバーが運
転手として活動を行っており、滝
部、豊浦、綾羅木の病院へ、月
16 日運行しています。年間延べ
800 人以上の利用があります。
60
活動事例6 地区社協の活動
市内全域 地区社協
地区社協の活動内容は、それぞれの地域特性により異なりますが、ふれあい活動、
情報交換、地域の支え合い等の基礎活動をベースに、概ね次のとおり 10 の分野に
整理することができます。活動の内容は、次のとおりです。
(1)意識啓発・調査研究活動
◇地区社協だより、福祉かわら版、チラシの作成配布
◇住民アンケート(地域の課題把握)の実施
◇住民福祉講座の開催
(2)福祉教育活動
◇子ども福祉講座の開催
◇福祉体験講座(介護体験、認知症サポート講習など)の開催
◇福祉研修会(視察研修会など)の開催
(3)小地域福祉活動
◇高齢者世帯等の見守り・声かけ活動の実施(見守りネットワーク活動)
◇ふれあい交流事業(花見、納涼祭、もちつき大会など)の実施
(4)ボランティア活動
◇ボランティアグループの育成、支援
(5)ネットワーク活動
◇民生委員・児童委員、福祉員等の意見交換会の開催
◇地域内の各種団体や福祉施設等と連携した事業(男性料理教室、介護講座の開
催など)の実施
(6)ふれあい・生きがい活動
◇ふれあい・いきいきサロンの開催
◇健康づくり、介護予防講座の開催
(7)相談支援活動
◇相談窓口情報の啓発(地区社協だよりへの窓口掲載)
(8)自立生活支援活動
◇サポート隊の結成(御用聞き、外出・買い物・ゴミ出し支援など)
◇住民参加による福祉サービスの実施(会食会の開催・食事サービスの実施など)
(9)防犯・防災活動
◇災害時の要援護者支援体制づくり
◇地域の点検活動(危険箇所マップづくり)
◇見守り・防犯パトロールの実施
(10)その他の活動
◇役員研修会、福祉員研修会の開催
◇小地域福祉活動計画の策定
61
第6章
1
計画の推進
協働による計画の推進
個人の尊厳を守り、それぞれの個性を認め合いながら、多様化した生活課題を解決
していくことは、行政や一部の専門機関の取組だけでは困難な状況であり、市民一人
ひとり、地域の活動団体等の力が不可欠です。
そのため、市民、地域の活動団体、民生委員・児童委員、事業者、社会福祉協議会、
市など、あらゆる主体が積極的に役割を果たし、協働しながら、地域社会全体で経験
や知恵を結集し、計画の実現に向けた取組を推進します。
(1)市民の役割
市民は福祉サービスの利用者であるとともに、地域福祉の担い手でもあります。
市民一人ひとりが、地域の人とかかわり、地域福祉についての理解を深めるととも
に、自らが身近な地域で何ができるのか考え、主体的に地域の福祉活動に参加する
ことが求められています。
(2)地域の活動団体の役割
自治会や民生委員・児童委員、ボランティア団体、NPO 団体等の地域の活動団
体は、それぞれがもつ特性や専門性を活かすとともに、きめ細やかな活動により、
公的なサービスでは対応できない地域の多様な生活課題を、解決することが求めら
れます。
(3)社会福祉事業者の役割
福祉サービスの提供者として、市民のニーズに積極的に応え、利用者の自立支援、
サービスの質の確保、利用者保護、情報提供・公開をはじめ、関係機関や他のサー
ビス事業者との連携の中で、総合的なサービスの提供が求められています。
また、専門的な知識・技術を活かした地域福祉活動への支援が期待されています。
(4)社会福祉協議会の役割
地域福祉の推進を担う団体として、社会福祉を目的とする事業の実施、地域福祉
活動への市民参加の促進など、地域に密着した様々な事業を実施しています。
今後も、地域福祉の推進・調整役として、地域の様々な問題を的確に把握し、市
民の生活を支援していくための活動を推進するとともに、地域の活動団体、民間福
祉団体の先導役として、大きな役割を担うことが求められています。
62
(5)市の役割
市は、地域福祉の推進に向け、常に地域の実態や市民ニーズを把握するとともに、
市民や地域の活動団体などの自主的な活動が促進されるよう、情報提供や関係機関
との連携、交流機会の確保など、基盤整備を推進します。
また、本計画の基本理念に則り、地域福祉を推進するための取組を、市民、地域
の活動団体、民生委員・児童委員、事業者、社会福祉協議会等と協働で推進します。
2
計画の推進体制と評価の方法
庁内関係部局職員で構成される「下関市地域福祉計画策定推進会議」において計画
の進捗状況を管理するとともに、関係部局が連携を図りながら、計画の推進に取り組
みます。
また、「下関市地域福祉計画審議会」へ本計画の進捗状況を報告し、評価、意見を
求め、計画の推進を図ります。
【計画の推進イメージ図】
下関市地域福祉計画審議会
・学識経験者
・社会福祉事業に従事する者
・市民団体の関係者
・公募委員(市民)
下関市地域福祉計画策定推進会議
・市関係部局職員
事務局(福祉政策課)
3
計画の周知・啓発
地域福祉の推進において、本計画の目指す地域福祉の方向性や取組について、市民、
地域の活動団体、民生委員・児童委員、事業者、社会福祉協議会、市など、計画にか
かわるすべての人が、共通の認識をもつことが重要です。
市広報紙やホームページ、地域における様々な機会を通じて、本計画及び地域福祉
の重要性についての周知・啓発を図ります。
63
資料
1
下関市地域福祉計画審議会規則
平成 22 年 3 月 31 日
規則第 47 号
(趣旨)
第1条
この規則は、下関市附属機関設置条例(平成 22 年条例第 3 号)第 3 条の規定
に基づき、下関市地域福祉計画審議会(以下「審議会」という。)の組織、委員その他
必要な事項について定めるものとする。
(委員)
第2条
審議会の委員(以下「委員」という。)は、次に掲げる者のうちから、市長が委
嘱又は任命する。
(1)学識経験者
(2)社会福祉事業に従事する者
(3)市民団体の関係者
(4)公募に応募した市民
(任期)
第3条
委員の任期は、5 年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期
間とする。
2 委員は、再任されることができる。
(会長及び副会長)
第4条
審議会に会長を置き、委員の互選によりこれを定める。
2
会長は、会務を総理し、審議会を代表する。
3
審議会に副会長を置き、会長が指名する。
4
副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるとき、又は欠けたときは、その職務を
代理する。
(会議)
第5条
審議会の会議(以下「会議」という。)は、会長が招集する。ただし、会長を定
めるための会議は、市長が招集する。
2
会議の議長は、会長をもって充てる。
3
会議は、委員の過半数が出席しなければ開くことができない。
4
会議の議事は、出席した委員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決すると
ころによる。
64
(意見の聴取等)
第6条
審議会は、必要と認めるときは、委員以外の者を会議に出席させて意見を聴
き、又は資料の提出を求めることができる。
(庶務)
第7条
審議会の庶務は、福祉部福祉政策課において処理する。
(委任)
第8条
この規則に定めるもののほか、審議会の運営に関し必要な事項は、会議に諮
って定める。
附
則
この規則は、平成 22 年 4 月 1 日から施行する。
65
2
下関市地域福祉計画審議会委員名簿
氏
名
所
属
等
備 考
杉山 直子
学校法人梅光学院梅光学院大学子ども学部教授
田中 裕美子
公立大学法人下関市立大学准教授
兼田 一郎
社会福祉法人下関市社会福祉協議会会長
岸野 保則
下関市民生児童委員協議会会長
田中 義道
下関市保育連盟副会長
中島 弘
下関市連合自治会副会長
向江 伸子
下関市連合婦人会理事
西本 純雄
下関市老人クラブ連合会会長
金原 洋治
NPO法人下関市身体障害者団体連合会理事長
中野 千枝美
下関市地域活動連絡協議会会長
倉岡 美代子
財団法人下関21世紀協会常任理事
田中 クゲヨ
下関市女性団体連絡協議会会長
桶本 健児
公募委員
副会長
会長
(敬称略・順不同)
3
下関市地域福祉計画審議会開催状況
回
数
開催日
内 容
・第2期下関市地域福祉計画の策定方針
第1回
平成 24 年 7 月 31 日
・地域福祉に関する市民アンケート調査結
果報告
第2回
平成 24 年 10 月 23 日
・第2期下関市地域福祉計画(案)の審議
・地域懇話会の実施結果報告
・第2期下関市地域福祉計画(案)の審議
第3回
平成 25 年 2 月 12 日 ・答申(案)についての協議
・パブリックコメントの実施結果報告
66
4
地域福祉に関する市民アンケート調査結果(抜粋)
(1)アンケート調査の概要
調査時期
平成 23 年 11 月~12 月
調査方法
郵送法
調査対象
20 歳以上の下関市民
抽出方法
無作為抽出
対象者数
3,000 人
回収数(回収率)
1,966 票(65.5%)
*本文及び図中に示した調査結果の数値は百分比(%)で示してある。これらの数値は小数点以下第2位を
四捨五入しているため、全項目の回答比率の合計が 100.0%とならない場合がある。
(2)地域の評価・課題について
今住んでいる地域が好きだと思う割合(「そう思う」+「まあそう思う」
)は、全
体では 87.1%に上っており、
年齢別にみると年齢が上がるほど高くなっています。
[今住んでいる地域が好きか/年齢別]
0%
20%
40%
60%
48.7
全体
20~39歳
38.4
36.1
65~74歳
75歳以上
11.1
33.5
64.2
そう思う
28.3
まあそう思う
67
あまりそう思わない
2.4
3.1
14.7
40.1
56.1
100%
10.5
46.1
46.2
40~64歳
80%
8.4
2.5
2.0
5.8 1.7
そう思わない
「地域における支え合い」を感じられる割合(「感じられる」+「どちらかとい
えば感じられる」
)は、全体では 50.4%であり、地域別にみると豊北町、菊川町、
豊田町、豊浦町地域の順で高くなっています。
[「地域における支え合い」を感じられるか/地域別]
0%
20%
全体
12.8
本庁
11.4
彦島
13.3
山陽
10.2
山陰
11.5
40%
37.6
80%
22.8
29.3
40.0
25.1
21.5
26.9
44.2
豊田町
14.3
52.4
豊浦町
14.7
49.6
23.1
14.7
13.9
19.0
38.6
100%
12.1
28.7
37.1
菊川町
豊北町
60%
16.6
12.8
14.9
12.5
15.1
12.8
15.6
15.4
1.9
19.0
15.5
52.6
7.1
10.1
11.5
11.5
7.1
10.1
5.1 7.7
「支え合い」が感じられる
どちらかといえば「支え合い」が感じられる
どちらかといえば「支え合い」は感じられない
「支え合い」は感じられない
わからない
現在の下関市の福祉の水準について、
『進んでいる』と感じている割合(
「非常に
進んでいる」+「やや進んでいる」
)は、全体では 6.0%と低くなっています。
[下関市の福祉の水準についてどのように感じているか]
0%
20%
1.2
4.8
40%
38.5
非常に進んでいる
やや遅れている
60%
18.1
80%
6.9
やや進んでいる
非常に遅れている
68
30.5
ふつう
わからない
100%
住んでいる地域で課題だと感じていることは、「高齢化・少子化・人口減少が進
んでいる」の割合が最も高く 6 割を超え、続いて、
「見守りや安否確認が必要な高
齢者世帯などの増加」
、
「世代間の交流が少ない」
、
「ショッピング施設、娯楽施設が
少ない」
、
「ご近所との交流が少ない」となっています。
[地域の課題]
0
10
20
30
40
高齢化・少子化・人口減少が進んでいる
50
60
70 (%)
62.3
見守りや安否確認が必要な高齢者世帯などの増加
35.2
世代間の交流が少ない
29.1
ショッピング施設、娯楽施設が少ない
28.6
ご近所との交流が少ない
26.1
災害時や緊急時に対する備えが遅れている
24.3
公園や子どもの遊び場が少ない
23.7
地域文化の継承や自治会・地域行事の継続が難しい
23.5
交通マナーが悪い(駐車違反、速度超過など)
23.0
生きがいづくりの場が少ない
19.6
地域の子育て力が低下している
19.2
バス停や駅が近くになく移動に不便
19.2
17.4
バリアフリー化が遅れている
ゴミ出しマナーが悪い
16.1
あいさつをしない人が多い
16.0
空地や空き家、危険な場所がある
14.6
道ばたのゴミが増えた、不法投棄が目につく
14.5
救急や医療の体制が十分でない
13.7
地域活動の拠点(集える場所)が少ない
11.9
学校と地域のつながりが弱い
10.3
道路整備が遅れている
9.5
騒音・悪臭などの問題が発生している
6.6
治安が悪い(犯罪が増えている)
4.3
その他
4.8
地域に課題はない
4.9
69
(3)地域における住民のつながり
近所付き合いが必要だと思う割合(「そう思う」+「まあそう思う」
)は 8 割を超
えています。
一方、実際の近所付き合いは、「お互いに訪問しあう人がいる」という深い付き
合いがある割合は全体で 21.2%となっており、
年齢別にみると若い年代ほど低く、
20~39 歳では 9.2%にとどまっています。
地域別にみると、「お互いに訪問しあう人がいる」の割合が最も高いのは豊北町
地域で 46.7%、最も低いのは本庁地域で 15.0%となっています。
[近所付き合いは必要だと思うか]
0%
20%
40%
60%
50.4
80%
32.4
そう思う
まあそう思う
あまりそう思わない
そう思わない
100%
11.9
4.1
1.2
どちらともいえない
[近所付き合いの状況/年齢別]
0%
20%
21.2
全体
20~39歳
40~64歳
65~74歳
75歳以上
40%
60%
35.2
9.2
9.5
46.9
37.7
30.3
35.8
お互いに訪問しあう人がいる
あいさつをかわす程度の人がいる
その他
70
19.7
34.8
40.9
33.4
100%
33.5
23.8
18.2
80%
0.3
9.0
24.0
24.7
0.5
0.2
4.6 0.3
4.2
立ち話をする程度の人がいる
ほとんど付き合いがない
1.8
[近所付き合いの状況/地域別]
0%
本庁
彦島
山陽
山陰
20%
15.0
30.0
30.3
35.6
19.6
100%
12.3
36.9
21.6
豊田町
80%
37.2
24.6
28.8
豊北町
60%
34.7
菊川町
豊浦町
40%
35.6
32.8
36.2
42.3
19.2
42.5
25.6
25.0
39.5
46.7
26.4
32.0
お互いに訪問しあう人がいる
あいさつをかわす程度の人がいる
その他
71
16.0
0.8
7.7
0.5
7.2
0.0
11.1
0.4
9.6
0.0
2.5 0.0
8.5
0.0
2.7
2.7
立ち話をする程度の人がいる
ほとんど付き合いがない
(4)福祉サービスの充実
福祉に関する情報の入手先は「広報紙、機関紙、チラシ」の割合が最も高く、続
いて「家族や親せき、友人から」、
「新聞・雑誌」となっており、地域の団体や福祉
関係機関等の割合は低くなっています。
しかし、地域別にみると「自治会長」の割合が菊川町、豊北町地域、
「民生委員・
児童委員」の割合が豊浦町地域、
「福祉員」の割合が菊川町、豊田町地域、
「社会福
祉協議会の窓口」の割合が豊北町、菊川町地域でそれぞれ高くなっています。
[福祉に関する情報の入手先/地域別]
病院や福
広 報 紙 、 家 族 や 親 新 聞 ・ 雑 祉施設、福 テ レ ビ ・ ラ インターネ 市 や 県 の
行政機関
回答者数 機 関 紙 、 せ き 、 友
ット
誌
祉サービス ジオ
の窓口
チラシ
人から
事業者から
全体
本庁
彦島
山陽
山陰
菊川町
豊田町
豊浦町
豊北町
全体
本庁
彦島
山陽
山陰
菊川町
豊田町
豊浦町
豊北町
1,966
494
198
394
539
54
42
132
79
43.2%
39.1%
42.4%
49.0%
43.2%
59.3%
40.5%
37.9%
45.6%
22.5%
21.9%
19.2%
23.4%
23.2%
18.5%
33.3%
20.5%
29.1%
19.9%
17.2%
20.7%
20.1%
22.3%
18.5%
14.3%
22.0%
22.8%
16.9%
18.4%
18.7%
15.7%
15.4%
9.3%
14.3%
23.5%
17.7%
15.4%
13.0%
15.2%
15.0%
16.9%
20.4%
14.3%
21.2%
12.7%
13.4%
12.1%
10.6%
15.5%
16.1%
3.7%
14.3%
12.9%
11.4%
6.9%
9.1%
5.6%
5.6%
6.9%
11.9%
6.1%
6.3%
民 生 委
社会福祉
特に入手
学校や会
していな
社 の 人 か 自 治 会 長 員 ・ 児 童 福 祉 員 か 協 議 会 の 市 議 会 議 その他
ら
員から
から
委員から
窓口
い
ら
5.3%
4.3%
4.2%
3.5%
2.6%
1.0%
1.1%
25.7%
4.3%
4.3%
3.2%
2.0%
0.8%
1.6%
30.0%
4.5%
4.5%
1.5%
2.0%
2.5%
1.0%
1.5%
0.5%
27.3%
6.3%
3.8%
2.5%
1.3%
0.5%
0.3%
1.5%
22.8%
5.9%
2.6%
2.8%
2.8%
1.7%
1.3%
0.4%
27.5%
7.4%
18.5%
9.3%
14.8%
9.3%
1.9%
1.9%
9.3%
4.8%
7.1%
4.8%
14.3%
7.1%
2.4%
2.4%
14.3%
4.5%
12.9%
6.8%
8.3%
2.3%
1.5%
22.0%
6.1%
3.8%
15.2%
8.9%
5.1%
10.1%
20.3%
72
悩みや困りごとを家族や友人以外に相談した経験がある中で、「ご近所の人」の
割合が最も高く、続いて「主治医などの医療関係者」、
「学校や職場の関係者」とな
っています。
また、
「誰にも相談したことがない」と回答した人のうち約 6 割が「家族や友人
への相談で解決できるから」と回答していますが、「どこに相談すればよいかわか
らないから」の割合が約 1 割となっています。
[家族や友人以外に相談した相手・機関]
0
10
主治医などの医療関係者
40 (%)
9.1
学校や職場の関係者
7.7
4.7
福祉施設、福祉サービス事業者などの関係者
市や県の行政機関
3.9
民間の相談機関(弁護士事務所、相談ダイヤルなど)
3.1
自治会長
2.9
民生委員・児童委員
2.6
2.1
社会福祉協議会
1.2
市議会議員
1.2
福祉員
1.0
その他
30
11.9
ご近所の人
高齢者・障害者・子育てなどの専門の相談支援センター
20
2.1
特に悩んだり、困ったりしたことがない
26.5
誰にも相談したことがない
36.1
[誰にも相談したことがない理由/誰にも相談したことがない人]
0%
20%
40%
16.7
60%
58.0
自分で解決できるから
家族や友人への相談で解決できるから
誰にも相談したくないから
プライバシーが守られるか心配だから
どこに相談すればよいかわからないから
その他
73
80%
4.0 7.5
100%
10.1
3.8
(5)地域の助け合いの仕組みづくり
仕事以外の地域の活動やボランティア・NPO活動への参加状況は、参加してい
る割合(
「積極的に参加している」+「なるべく参加している」+「時々参加してい
る」)は全体では 29.7%、年齢別にみると 65~74 歳が最も高く 36.6%となっ
ています。
地域別にみると、参加している割合は豊北町地域で最も高く、本庁地域で最も低
くなっています。
また、現在、活動に参加していない理由は、「時間がないから」の割合が最も高
くなっていますが、「活動の内容や方法がわからないから」、「誰からも誘いがない
から」
、
「一緒に活動する仲間がいないから」との回答も挙がっています。
今後の参加意向は、参加しようと思う割合(「思う」+「まあそう思う」)は全体
では 39.2%、年齢別にみると、現在の参加の割合が低い 20~39 歳においても
32.7%となっています。
[地域の活動やボランティア・NPO 活動への参加状況/年齢別]
0%
全体
20%
6.1
11.3
20~39歳 3.1 7.7
40~64歳
65~74歳
75歳以上
5.4
6.4
12.3
10.0
13.5
11.9
10.6
16.1
10.3
60%
80%
100%
54.3
15.9
13.0
11.0
40%
63.2
15.5
13.7
13.1
21.2
積極的に参加している
時々参加している
参加したことがない
74
52.7
50.1
51.4
なるべく参加している
過去に参加したことがある
[地域の活動やボランティア・NPO 活動への参加状況/地域別]
0%
20%
本庁 4.6
8.4
40%
9.5
7.0
8.1
山陽
5.6
13.0
11.4
山陰
6.6
10.2
14.1
豊田町
豊浦町
豊北町
12.4
6.6
10.7
59.7
14.6
55.6
15.4
7.7
46.2
20.5
14.9
12.2
53.5
15.6
13.5
15.4
100%
59.3
12.9
21.2
10.3
80%
18.1
彦島
菊川町 3.8
60%
46.2
20.7
47.1
32.4
20.3
積極的に参加している
時々参加している
参加したことがない
12.2
23.0
なるべく参加している
過去に参加したことがある
[地域の活動やボランティア・NPO 活動へ参加していない理由]
0
10
20
30
37.9
時間がないから
23.7
健康や体力面で自信がないから
22.1
活動の内容や方法がわからないから
19.2
誰からも誘いがないから
17.5
一緒に活動する仲間がいないから
14.9
自分の自由な時間を優先したいから
13.5
経済的な余裕がないから
これといった特技がないから
12.5
参加する気持ちがないから
12.2
地域の人との付き合いが面倒だから
40 (%)
5.4
移動手段がないから
4.6
その他
5.0
75
[今後の活動への参加意向/年齢別]
0%
20%
14.6
全体
9.5
20~39歳
65~74歳
17.6
75歳以上
16.0
60%
24.6
80%
29.9
23.2
15.0
40~64歳
40%
16.0
35.6
16.0
14.8
21.6
28.8
32.1
24.0
100%
14.4
30.1
17.6
思う
まあそう思う
あまりそう思わない
思わない
10.1
15.3
13.0
17.6
9.7
32.9
どちらともいえない
地域の支え合いについて「支え合いは必要であり、今後も充実させるべきだと思
う」の割合は全体で 42.9%であり、「現在の自分には必要ないが、大切なことだ
と思う」の割合が 40.2%であり、多くの人が必要性や重要性を認識しています。
年齢別にみると、「支え合いは必要であり、今後も充実させるべきだと思う」の
割合は 75 歳以上で 5 割を超えて高くなっています。
[地域の支え合いの必要性/年齢別]
0%
20%
40%
60%
80%
100%
全体
42.9
40.2
3.6 11.4 1.2
20~39歳
41.2
45.0
3.1
40~64歳
40.4
41.5
4.1
65~74歳
40.1
43.0
3.2 12.0 1.2
75歳以上
55.2
27.8
8.7 0.8
12.2 0.9
2.5 11.7
1.3
1.0
0.6
2.5
支え合いは必要であり、今後も充実させるべきだと思う
現在の自分には必要ないが、大切なことだと思う
行政が対応できない課題は、市民活動団体などに任せた方がよい
支え合いに頼らず、公的な福祉サービスを充実させるべきだと思う
自分でなんとかなるので、地域における支え合いは必要ない
その他
76
0.9
0.3
地域の福祉に関する機関等の認知度は、下関市社会福祉協議会について「名前も
活動内容もよく知っている」の割合は全体では 15.0%ですが、豊田町、豊浦町地
域では 3 割を超えており、菊川町、豊北町地域では 2 割を超えています。
地区社会福祉協議会について「名前も活動内容もよく知っている」の割合は全体
では 11.2%ですが、豊田町地域では 3 割を超えており、菊川町、豊浦町、豊北町
地域では 2 割を超えています。
福祉員について「名前も活動内容もよく知っている」の割合は全体では 10.3%
ですが、豊田町地域では 3 割を超えており、菊川町、豊北町地域では 2 割を超え
ています。
民生委員・児童委員について「名前も活動内容もよく知っている」の割合は全体
では 29.6%ですが、豊田町、豊浦町、豊北町地域では 4 割を超えています。
[下関市社会福祉協議会の認知度/地域別]
0%
20%
40%
60%
80%
100%
全体
15.0
本庁
12.4
彦島
11.2
山陽
12.3
59.1
28.6
山陰
12.7
59.1
28.2
菊川町
59.0
60.3
豊北町
27.3
54.8
25.5
豊田町
豊浦町
26.0
34.0
64.7
37.5
9.8
55.0
31.1
55.7
24.0
69.3
名前も活動内容もよく知っている
名前は聞いたことがあるが活動内容はよく知らない
名前も活動内容も知らない
77
7.5
13.1
6.7
[地区社会福祉協議会(地区社協)の認知度/地域別]
0%
20%
40%
60%
80%
全体
11.2
本庁
8.1
36.9
55.0
彦島
5.9
40.4
53.7
山陽
8.4
山陰
8.4
38.1
50.7
35.3
56.3
32.6
菊川町
58.9
22.0
豊田町
100%
56.0
33.3
22.0
47.6
豊浦町
27.2
51.2
豊北町
27.0
54.1
19.0
21.6
18.9
名前も活動内容もよく知っている
名前は聞いたことがあるが活動内容はよく知らない
名前も活動内容も知らない
[福祉員の認知度/地域別]
0%
20%
全体
10.3
本庁
8.5
8.6
山陰
7.4
34.2
豊北町
60.9
54.2
34.2
58.4
20.0
60.0
38.1
19.7
100%
57.3
37.2
豊田町
80%
53.0
34.9
山陽
豊浦町
60%
36.7
彦島 4.2
菊川町
40%
20.0
42.9
44.1
24.0
42.7
名前も活動内容もよく知っている
名前は聞いたことがあるが活動内容はよく知らない
名前も活動内容も知らない
78
19.0
36.2
33.3
[民生委員・児童委員の認知度/地域別]
0%
20%
全体
29.6
本庁
26.9
彦島
山陽
山陰
菊川町
40%
60%
80%
56.5
13.9
57.4
35.4
15.7
52.9
11.6
61.5
27.4
24.3
11.1
60.3
27.5
15.4
58.8
豊田町
45.2
豊浦町
46.5
豊北町
45.3
13.7
45.2
36.2
48.0
名前も活動内容もよく知っている
名前は聞いたことがあるが活動内容はよく知らない
名前も活動内容も知らない
79
100%
9.5
17.3
6.7
5
地域懇話会の実施結果
(1)実施の概要
市民の意見を反映させるとともに、一人ひとりの意識を高め、今後の地域福祉の
推進のきっかけづくりとなるよう、市内 8 か所で地域懇話会を実施し、計 381 人
の参加がありました。
月
日
曜日
対象地域
開催場所
市民出席者数
7
火
本庁
生涯学習プラザ
79 人
8
水
豊北
滝部公民館(太陽館)
39 人
21
火
豊田
豊田生涯学習センター
29 人
22
水
菊川
菊川ふれあい会館
43 人
23
木
山陰
川中公民館
50 人
24
金
山陽
長府東公民館
64 人
28
火
豊浦
川棚公民館
38 人
29
水
彦島
彦島公民館
39 人
8
計
381 人
80
(2)主な意見
・自治会の中であいさつをしたりして、地域の人とかかわりをもつように活動してい
る。今後、懇親会を開催し、付き合いの輪を広める。
・自治会の中で高齢者が集まる場をつくることで、子ども達と接する機会をつくった
り、地域とどのように連携していくかということを考えたり、いろいろな案が出る
と思う。
・地域内での福祉活動は、一朝一夕でできることではないことを実感している。隣近
所とふれあうことから、時間をかけて積み重ねていくことが必要だと思う。
・活動の担い手が高齢化しているので、どのように若い世代の担い手を育成していく
かが問題だと思う。何らかの機会を通じて、地域福祉の重要性を若い世代に意識付
けることが大切だと思う。
・民生委員と福祉員の後を継いでくれる人が、なかなかいない。
・どのように地域とかかわり、助けを受けていくのか、元気なうちに考えておき、困
ったときには声をあげることができるように、備えるべきだと思う。元気なうちの
自助努力をもっと促してほしい。
・市民の福祉活動に対する関心が、低いと思う。今後の啓発が必要だと思う。
・独居高齢者が、認知症にならないための取組を市、社会福祉協議会で取り組んでほ
しい。
・民生委員に、保証人になってほしいと言う高齢者が多い。独居高齢者の身元保証人
問題について解決できる方法を考えてほしい。
・市報での情報を高齢者の方が見逃している。高齢者にもわかりやすく、見やすくし
てほしい。
・災害時の安否確認、災害後の支援を災害福祉ボランティアに要請したい。
・バスの運行を充実させてほしい。
・杖や車いすがあれば外出できる人がいても、道が悪ければ外出できない。本当の自
立を考えるなら、自立を支援する環境づくりが必要だと思う。
・ひとり暮らしのお年寄りが多くなる中で、やはり見守りが大切なのだということが
わかった。
・緊急時などの場合、ある程度、情報を共有することで有効的に機能する場合もある
のではないか。
・民生委員の役割、重要性をもっと前面に出せばよいと思う。
81
6
パブリックコメントの実施結果
本計画を策定するに当たり、市民から意見を求めるため、策定の過程で計画案を公
表し、パブリックコメントを実施しました。
募
集
期
間
平成 24 年 12 月 20 日~平成 25 年 1 月 18 日
閲 覧 場 所 等
福祉政策課、各総合支所、各支所、市ホームページ
応
意見はありませんでした。
募
状
況
82
7
用語解説
■■
あ行 ■■
一時預かり事業
について、保育所等で一時的に預かり、保育する事業。
民間非営利団体。政府や企業などではできない社会的
NPO 団体
■■
家庭において保育を受けることが困難になった乳幼児
な問題に、非営利で取り組む民間団体。
か行 ■■
共通の目的を達成するために、互いの立場の違いを認
協働
識し、協力して行動すること。
社会福祉の分野では、自己の権利や援助にニーズを表
権利擁護
明することの困難な障害のある人等に代わって、援助
者が代理としてその権利やニーズ獲得を行うこと。
国の人口・世帯の実態を明らかにすることを目的とし
国勢調査
て行われる統計調査。日本国内に住んでいるすべての
人・世帯を対象として5年ごとに行われる。
地域の集会所などの身近な場所において、子育て中の
親同士が、気軽に集い、仲間づくりと情報交換を行う
子育てサロン
場。地域のボランティア、福祉員、民生委員・児童委
員(主任児童委員)などが運営を行っている場合があ
る。
地域全体で子育てを支援する基盤の形成を図るため、
子育て支援センター
育児不安等についての相談・指導、子育てサークル等
への支援を通して、地域の子育て家庭に対する育児支
援を行う。
誰にも看取られずに自宅で亡くなる死であり、亡くな
孤立死
■■ さ行
ったことに近隣住民も気付くことが難しい。
■■
必要な情報を迅速かつ的確に把握し、災害から自らを
守るために安全な場所に避難するなどの災害時の一連
災害時要援護者
の行動をとることに支援が必要な人であり、一般的に
高齢者、障害のある人、外国人、乳幼児、妊婦等をい
う。
災害ボランティアセンター
主に災害発生時のボランティア活動を効率よく推進す
るための組織。
83
在宅介護支援センター
地域の高齢者やその家族からの相談に応じ、必要な保
健・福祉サービスが受けられるように行政機関・サー
ビス提供機関・居宅介護支援事業所等との連絡調整を
行う機関。社会福祉士・看護師などの専門職員が在宅
介護などに関する総合的な相談に応じる。
自主防災組織
「自分たちの地域は自分たちで守る」という自覚、連
帯感に基づき、自主的に結成し、災害による被害を予
防、軽減するための活動を行う組織。
市民活動団体
組織的かつ継続的に市民活動を行うことを主たる目的
とする団体であり、その活動が次のいずれにも該当し
ないもの。
ア 宗教の教義を広め、儀式行事を行い、及び信者を
教化育成することを主たる目的とするもの
イ 政治上の主義を推進し、支持し、又はこれに反対
することを主たる目的とするもの
ウ 特定の公職の候補者若しくは公職にある者または
政党を推薦し、支持し、若しくはこれらに反対す
ることを目的とするもの
エ 営利を目的とするもの
社会的孤立
日常的なコミュニケーションの相手、相談相手、緊急
時に支援してくれる相手がいないなど社会的なつなが
りが欠如した状態。
社会福祉協議会
社会福祉法の規定に基づき組織される地域福祉の推進
を目的とする団体。社会福祉を目的とする事業を経営
する者及び社会福祉に関する活動を行う者が参加する
ものとされている。
消費生活センター
専門の相談員が、消費者からの商品やサービスなど消
費生活全般に関する苦情や問合せなどの相談を受け、
公正な立場で処理する窓口。
介護老人保健施設等に短期間入所し、入浴、排せつ、
ショートステイ(短期入所生 食事等の介護や、医師による医学的な管理のもとで行
活介護)
われる看護、理学療法士や作業療法士による機能訓練
等を行うサービス。
自立支援給付
身体障害者相談員・知的障害
者相談員
身体障害者手帳
障害者自立支援法に基づく福祉サービスであり、本市
では介護給付、訓練等給付がある。
障害がある人や家族に対し、身近な地域で、家庭での
養育・生活・就学・就職等に関する相談に応じ、助言、
指導を行う民間の協力者。市が任命する。
身体に障害のある人が、身体障害者福祉法に定める障
害に該当すると認められた場合に交付される手帳。
84
生活課題
地域福祉推進の主体である住民等の参加を得て地域の
要支援者の生活上の解決すべき課題。
精神障害者保健福祉手帳
精神障害のある人が、各種の支援を受けやすくするこ
とを目的として、交付される手帳。
成年後見制度
認知症高齢者、知的障害のある人、精神障害のある人
など、判断能力が不十分であるために法律行為におけ
る意思決定が不十分又は困難な者について、その判断
力を補い保護・支援する制度。
世帯の家族類型
一般世帯を、その世帯員の世帯主との続き柄により、
「親族世帯」、「単独世帯」、「核家族世帯」等に区
分した分類。また、一般世帯数には、家族類型が判断
できない世帯数も含まれる。
[親族世帯]
二人以上の世帯員から成る世帯のうち、世帯主と親族
関係にある世帯員のみから成る世帯
[単独世帯]
世帯人員が一人の世帯
[核家族世帯]
夫婦のみの世帯・夫婦と子どもから成る世帯・男親と
子どもから成る世帯・女親と子どもから成る世帯
セーフティネット
社会的・個人的な危機に対応する方策。雇用保険、生
活保護、年金、預金保険、融資に対する信用保証など。
安全策。
障害のある人の身近な地域において、安心して生活で
相談支援事業所
きる地域の支援体制をつくることを目的として、障害
のある人やその家族等に対し、窓口での相談や家庭訪
問による相談等を行う。
双方向性のネットワーク
■■
情報の伝達が一方向だけではなく互いに可能な、情報
交換組織。
た行 ■■
地域コミュニティ
一定の地域に居住する住民が、日常のふれあいや様々
な分野の活動を通して、連帯感や共通意識をもち、地
域の課題解決に取り組む共同体。
障害のある人及び障害のある子どもが、自立した日常
地域生活支援事業
生活または社会生活を営むことができるよう、地域の
特性や利用者の状況に応じて行う事業であり、本市で
は、障害者デイサービス、日中ショートステイ、移動
支援等を実施している。
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地域包括支援センター
高齢者への総合的な生活支援の窓口となる地域機関。
市町村または市町村から委託された法人が運営し、主
任介護支援専門員・保健師・社会福祉士が配置される。
介護予防の拠点として、高齢者本人や家族からの相談
に対応し、介護、福祉、医療、虐待防止など必要な支
援が継続的に提供されるように調整する。平成 17 年
に改正された介護保険法に基づいて創設された。
特定疾患
症例が少なく、原因が不明であって、治療法が確立し
ていないいわゆる難病のうち、厚生労働省が研究事業
等において対象としている疾患。治療がきわめて困難
で医療費も高額となる特定疾患は特定疾患治療研究事
業の対象とされ、医療費の自己負担が補助される。
特定保育事業
親の就労形態の多様化に伴い、週2・3日程度、また
は午前か午後のみの保育需要に対応するため、必要に
応じて柔軟に利用できる保育サービス。
■■
な行 ■■
二次予防事業
二次予防事業対象者
ニーズキャッチシステム
主として要介護状態等となるおそれの高い状態にある
と認められる 65 歳以上の人を対象に、要介護状態等
となることを予防するために行う事業。
要介護状態等となるおそれの高い状態にあると認めら
れる 65 歳以上の人。地域支援事業実施要綱の改正(平
成 22 年 8 月)により、
「特定高齢者」から「二次予
防事業対象者」へ名称が変更された。
支援を必要とする世帯や地域共通の課題を早期に発見
し、必要に応じて専門機関や専門職につなぐことので
きる仕組み。
認知症
成人後に、脳に損傷を受けることによって認知機能が
低下する状態。脳血管障害、脳外傷、変性疾患、アル
コール中毒などが原因で起こる。原因疾患からアルツ
ハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認
知症などに分類される。
認知症サポーター
都道府県、市町村、職域団体等が実施する「認知症サ
ポーター養成講座」を受けた人。認知症を正しく理解
し、地域で認知症の人や家族を温かく見守る応援者と
なり、自分のできる範囲で活動する。
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■■ は行
■■
パブリックコメント
行政機関の基本的な施策等を決定する過程において、
その施策等の案を広く住民に公表し、これに対して住
民から提出された意見等の概要及びこれに対する行政
機関の考え方等を公表するとともに、その住民から提
出された意見等を考慮して当該施策等の案の決定を行
う一連の意見募集に関する手続。
バリアフリー
公共の建築物や道路、個人の住宅等において、高齢者
や障害のある人の利用に配慮した設計。道幅を広げる
ことや段差の解消、手すりの設置、点字案内などがあ
る。
ファミリーサポートセンタ
ー事業
福祉ニーズ
育児の援助を受けたい人と行いたい人が、それぞれ依
頼会員と提供会員として助け合う事業であり、有償ボ
ランティアで行う。
福祉に関する要望。必要とされている福祉サービス。
身近な場所において、高齢者等の地域住民が気軽に集
ふれあい・いきいきサロン
ホームヘルプサービス(訪問
介護)
ホリデイ保育
■■ や行
まり、ふれあいを通して生きがいづくり、仲間づくり、
また、介護予防等を行う場。
訪問介護員(ホームヘルパー)が家庭を訪問し、入浴、
排せつ、食事等の介護その他の日常の世話を行うサー
ビス。
日曜日及び祝日に、保育に欠ける児童を保育所におい
て保育するサービス。
■■
ユニバーサルデザイン
高齢であることや障害の有無などにかかわらず、すべ
ての人が快適に利用できるように製品や建造物、環境
などをデザインするという考え。
寝たきりや認知症等で常時介護を必要とする状態(要
介護状態)あるいは、家事や身支度等の日常生活に支
要支援・要介護認定者
援が必要であり、特に介護予防サービスが効果的な状
態(要支援状態)であり、保険者である市に認定され
た者。
質の高い幼児教育・保育の一体的提供、保育の量的拡
幼保一体化
■■
大、家庭における養育支援の充実を目的として、制度
的に異なる幼児教育・保育内容を一体化すること。
ら行 ■■
療育手帳
児童相談所または知的障害者更生相談所において、知
的障害と判定された人に対して交付される手帳。
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■ ■
第2期下関市地域福祉計画
■ ■
発行年月/平成25年3月
発
行/下関市
編
集/下関市 福祉部 福祉政策課
〒750-8521 下関市南部町 1 番 1 号
TEL 083-231-1723
FAX 083-231-1735
*本計画書の音声コードは、携帯電話対応音声コードのため携帯電話以外
の活字文書読上げ装置では、正確に読み取れないことがあります。
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