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シングルナノ粒子の高速合成技術
公開資料 1 / 37 「ナノ粒子の合成と機能化技術プロジェクト」 事後評価分科会 資料 5-4 公開 「ナノ粒子の合成と機能化技術プロジェクト」 事後評価分科会 プロジェクト説明資料 議題 6.1 シングルナノ粒子の高速合成技術の研究開発 平成18年11月7日 公開資料 2 / 37 1 報告内容 1 シングルナノ粒子の高速合成技術の研究開発 (1)電子情報素子向けナノ粒子 ①高密度磁気記録向けFePt材料 ②極微細配線向けAu、Ag系材料 (2)光機能素子向けナノ粒子 ①発光素子向けCdSe等金属カルコゲナイド系粒子 ②蛍光素子向けZnS:X、Y2O3:X等蛍光体材料 (X : 賦活剤) ③その他光学素子向けZnO等金属酸化物系材料 (3)構造体材料向けナノ粒子 ①構造体向けSiO2等材料 (4)高温高圧水熱合成技術 ①高温高圧水熱合成による酸化物ナノ粒子大量合成手法の基盤確立 (5)その他の合成技術 2 1 公開資料 3 / 37 報告内容 1 シングルナノ粒子の高速合成技術の研究開発 (1)電子情報素子向けナノ粒子 ①高密度磁気記録向けFePt材料 ②極微細配線向けAu、Ag系材料 (2)光機能素子向けナノ粒子 ①発光素子向けCdSe等金属カルコゲナイド系粒子 ②蛍光素子向けZnS:X、Y2O3:X等蛍光体材料 (X : 賦活剤) ③その他光学素子向けZnO等金属酸化物系材料 (3)構造体材料向けナノ粒子 ①構造体向けSiO2等材料 (4)高温高圧水熱合成技術 ①高温高圧水熱合成による酸化物ナノ粒子大量合成手法の基盤確立 (5)その他の合成技術 公開資料 4 / 37 3 電子情報素子向けナノ粒子の合成 研究目的 次世代1Tbits/cm2クラス高容量HD用の磁気記録素子素材として FePt磁性ナノ粒子の大量合成技術を確立 目標及び目標の達成度 ① 高密度磁気記録素子向けFePt 材料 項 目 粒子径 最終目標 ナノ粒子・手法 結果 達成度 1∼10nm FePt(液相・気相法) 3∼10nm ◎ 粒子径分布 変動係数 10%以下 FePt(液相・気相法) 10% ◎ 粒子形状分布 変動係数 10%以下 FePt(液相・気相法) 10% ◎ 生産量 1反応器当り 100g/hr以上 FePt(液相法) 100g/hr以上 ◎ 4 2 公開資料 5 / 37 電子情報素子向けナノ粒子の合成 研究目的 極微細配線向け 金属 (Au , Ag , Cu) ナノ粒子大量合成技術の確立 目標及び目標の達成度 ② 極微細配線向けAu、Ag、Cu系材料 項 目 粒子径 最終目標 ナノ粒子・手法 結果 達成度 1∼10nm Au(液相法) Ag(液相法) 2∼10nm 5∼10nm ◎ 粒子径分布 変動係数 10%以下 Au(液相法) 10% ◎ 粒子形状分布 変動係数 10%以下 Au、Ag(液相法) 球状 ◎ 生産量 1反応器当り 100g/hr以上 Au(液相法) Ag(液相法) 120g/hr 800g/hr ◎ 公開資料 6 / 37 5 磁性体ナノ粒子の気相合成(FePtナノ粒子) 特許出願済、世界初 事業原簿P.102-105 ○粒子を気相合成し基板に直接堆積 I. Matsui, J. Nanoparticle Res. 8 (3-4): 429 (2006) ○結晶基板上の加熱を利用して垂直磁化膜を作製 FePtナノ粒子気相合成装置 特徴 原料ガス 電極 ナノ粒子連続合成 プラズマ 凝集抑制(粒子マイナス帯電) ナノ粒子 サイズ制御(放電印加時間制御) 基 粒子組成制御(供給ガス蒸気圧制御) ガス排出 板 結晶基板を用い垂直配向を実現 気相合成FePtナノ粒子のTEM写真 1nm無凝集FePtナノ粒 (b) プラズマ印加時間で 粒子径を制御(20nm) 子の合成に成功 25 Size distribution 30 100 80 60 40 20 15 10 5 20 48 44 40 36 32 28 24 8 20 16 0 12 Particle size (nm) 6 50 45 40 35 30 25 20 5 15 4 0 0 10 Size distribution 120 0 (a) Particle size (nm) 3 公開資料 磁性体ナノ粒子の液相大量合成法 7 / 37 2液混合超音波高速反応試験装置を開発 小スケールバッチ法(< 数100mg/h) 概略図 N2 反応ゾーン ポンプ PG 流量計 冷却ユニット ミキサー Pt(acac)2 200℃ Max 10atm 多連式 超音波 反応セル 200℃ Max 10atm 流量計 N2 特許出願済、世界初 T. Iwaki, et al., J. Appl. Phys., 94, 6807 (2003) 連続大量合成法へ(> 100g/h) Fe(acac)3 ポンプ 事業原簿P106-116 FePt 貯蔵槽 500ml / min 概観写真 FePt合成反応 ・超音波照射 + ポリオール還元反応 均一なFePtナノ粒子 を大量合成 ・2液均一混合 溶剤・還元剤: EtGL Fe3+ 分散剤: アミノエトキシエタノール Pt2+ 超音波 (キャビテーション) FePt 公開資料 8 / 37 合成FePtナノ粒子の特性解析 Fe:Pt 組成 比が53:47 でHc は ピーク値を 示す 20 16 L10 FePt(111) ピーク FeXPt100-X 8 Fe3Pt 4 0 30 40 50 60 70 従来のアニーリング温度 580℃ → Ag添加により300∼400℃ 500℃ 400℃ Intensity 12 4 300℃ 200℃ As made FePt Ag 80 x 20 20 強磁性多孔質薄膜の形成(FePtナノ粒子) 拡大図 事業原簿P106-116 Ag添加によりアニーリング温度を低下可能 XRD intensity [au] Hc [kOe] 12 合成速度 7 100g/h F. Iskandar, et al., Nano Lett., 5(7), 1525 (2005) FePt 組成比により磁気特性(Hc)制御 8 10nm 30 30 40 40 50 50 60 60 70 70 80 80゜ FePtナノ粒子の高磁性発生起因を解明 FePt ナノ粒子 FePtナノ粒子 3nm ヘキサゴ ナル構造 単結晶 FePtナノ粒子の磁性: Pt5d電子の軌道の寄与が大きい 8 4 公開資料 9 / 37 金属(金)ナノ粒子の合成 事業原簿P117-121 特許出願済 液相還元法を用いた金ナノ粒子の合成 Au3+ Frequency / % 50 Au 還元剤 りん系保護剤 Dp = 2.6nm 変動係数 40 12% 30 20 10 0 4nm 1 2 3 4 diameter / nm 課題 還元反応 同時 + 粒子の凝集保護剤が消費 粒子径約2nmの金ナノ粒子 手法 ・濃度 数 wt % で合成可能 ・りん系の保護剤選定 ・プロセス選定 公開資料 10 / 37 生産量が少ない 均一粒子径の粒子が合成できない ・100g / hr 以上で量産可能 金属(金)ナノ粒子の合成 合成された金ナノ粒子の特徴 解決! 9 事業原簿P117-121 粒子径約2nmの金ナノ粒子 光学特性 (UV-VIS 吸収スペクトル) DP = 2.6nm 電気特性 比抵抗率 10−5Ω·cmレベル (アルミナ基板 300 ºC) Absorbance ※ 透明導電性材料 ITOと 同程度の比抵抗率 粒子径約8nmの金粒子 コロイドでは520nm近傍で プラズモン吸収が観測 プラズモン吸収がない 300 400 500 600 Wavelength / nm 700 800 光機能素子 応用展開 電子情報素子 10 5 公開資料 11 / 37 金属(銀)ナノ粒子の合成 事業原簿P122-126 銀ナノ粒子の高濃度・大量合成法を開発 銀ナノ粒子の高濃度・大量合成法を開発 合成法スキーム アスコルビン酸 (還元剤) 新しいナノ粒子合成法 Ag AgNO3 特許出願済 トルエン溶液 オレイルアミン (分散剤) 粒子特性 ・平均粒子径 5.3nm ・変動係数 17.5% ・アスペクト比 1.3% 生成反応 アスコルビン酸(固体) Agナノ粒子 トルエン溶剤に徐々に溶解 分散剤が溶解促進 Ag+が還元され Agナノ粒子の生成 機能特性 合成速度 800g/hr 成 果 Agペーストとしての要求特性 低い焼成温度 高い導電性 150∼250℃ 20 nm 双晶 構造 230℃ 2∼4μΩcm 公開資料 12 / 37 50wt%分散溶液 3.4μΩcm 5 nm 11 報告内容 1 シングルナノ粒子の高速合成技術の研究開発 (1)電子情報素子向けナノ粒子 ①高密度磁気記録向けFePt材料 ②極微細配線向けAu、Ag系材料 (2)光機能素子向けナノ粒子 ①発光素子向けCdSe等金属カルコゲナイド系粒子 ②蛍光素子向けZnS:X、Y2O3:X等蛍光体材料 (X : 賦活剤) ③その他光学素子向けZnO等金属酸化物系材料 (3)構造体材料向けナノ粒子 ①構造体向けSiO2等材料 (4)高温高圧水熱合成技術 ①高温高圧水熱合成による酸化物ナノ粒子大量合成手法の基盤確立 (5)その他の合成技術 12 6 公開資料 13 / 37 光機能素子向けナノ粒子の合成 次世代DVD等、電子デバイス用の 半導体ナノ粒子の連続合成技術の開発 研究目的 目標及び目標の達成度 ① 発光素子向けCdSe/ZnS金属カルコゲナイド系およびGaN系粒子合成 項 目 粒子径 最終目標 ナノ粒子 結果 達成度 1∼10nm CdSe・液相法 GaN・気相法 2∼5nm 6∼10nm ◎ 粒子径分布 変動係数 10%以下 GaN・気相法 15% △ 粒子形状分布 変動係数 10%以下 GaN・気相法 10% ◎ 生産量 1反応器当り 100g/hr以上 CdSe・液相法 10g/hr △* 13 *廃液処理の関係上、中断 公開資料 14 / 37 光機能素子向けナノ粒子の合成 研究目的 液晶・PDP等薄型テレビ等、電子デバイス用 蛍光体ナノ粒子の大量合成技術の確立 目標及び目標の達成度 ② 蛍光素子向けZnS:X、 Y2O3 :X等蛍光体材料 項 目 粒子径 最終目標 ナノ粒子 結果 達成度 1∼10nm Y2O3 :Eu 噴霧熱分解法 13nm ○ 15% ○ 球形 ◎ 50g/hr ○ 粒子径分布 変動係数 10%以下 粒子形状分布 変動係数 10%以下 生産量 1反応器当り 100g/hr以上 Y2O3 :Eu 噴霧熱分解法 Y2O3 :Eu 噴霧熱分解法 Y2O3 :Eu 噴霧熱分解法 14 7 公開資料 15 / 37 光機能素子向けナノ粒子の合成 研究目的 次世代電子デバイス用 蛍光体ナノ粒子の大量合成技術の確立 目標及び目標の達成度 ③ その他光学素子向けZnO等金属酸化物系材料 項 目 粒子径 最終目標 ナノ粒子・手法 結果 達成度 1∼10nm ZnO・液相法 2∼10nm ◎ 粒子径分布 変動係数 10%以下 ZnO・液相法 22% △ 粒子形状分布 変動係数 10%以下 ZnO・液相法 STO・噴霧熱分解法 球形 ◎ 生産量 1反応器当り 100g/hr以上 ZnO・液相法 47g/hr △ 15 公開資料 16 / 37 液相での半導体ナノ粒子(CdSe)の合成 連続式半導体ナノ粒子合成装置を開発 連続式半導体ナノ粒子合成装置を開発 背景:半導体ナノ粒子の合成条件 − 高温 & 迅速 & 均質 従来 : 回分式フラスコ合成 低生産性(20∼30 mg/hr) 目標 : 液相連続合成 (100 g/hr) 13 g/hr の合成能力達成 貯槽 TOPO (P(=O)(nOctyl)3) 10 nm 貯槽 ・ジメチルカドミウム Cd(CH3)2 ・セレン Se ・トリブチルホスフィン P(nButyl)3 ・オクチルホスホン酸 P(=O)(nOctyl)3 2液合流型連続製造装置の 実用的な基礎技術を確立 反応器 原料A 原料B 事業原簿P127-129 特許出願済 CdSeナノ粒子TEM像 ポンプ 供給配管 加熱熟成配管 冷却器 その他のナノ粒子の合成 10 nm ZnO/SiO2ナノ粒子 16 HAADF-STEM像 8 公開資料 液相での半導体ナノ粒子(CdSe)の合成 17 / 37 事業原簿P127-129 CdSeナノ粒子の発光スペクトル M. Kawa, et al., J. Nanoparticle. Res., 5, 81 (2003) Intensity [a.u.] 200 反応器の 温度制御で 達成 溶媒の 組成制御で 達成 0 Particle Diameter [nm] 420 470 520 570 4.7 3.3 2.5 620 670 ・発光スペクトル可変ピーク波長幅 :500∼600nm ・粒子径:2∼5nm 5 nm 520 720 580 600 17 Wavelength [nm] 公開資料 18 / 37 CVD法による13族窒素(GaN)粒子の気相合成 熱CVD法による合成 特許出願済、世界初 事業原簿P141-149 問題点・課題点 液相合成法: 不純物濃度が高い 気相合成法: 粒子径が不揃いかつ大きい 合成に爆発性がある原料を使用 熱CVD法によるGaNナノ粒子の合成 安定な原料供給のためMOCVD源(TMG)を用いた 高速合成が可能な常圧プロセス設計をした 反応の均一性を向上させるためガスの混合方法を改良した 粒子径 7.9 nm 変動係数 15% MFC NH3 MFC N2 ~ 1100 ̊C トリメチルガリウム(TMG) Azuma, et al., Chem. Vapor Deposition, 10, 11 (2004) 高純度・高結晶性のGaN ナノ粒子 高純度・高結晶性のGaNナノ粒子 18 を世界で初めて合成できた 9 公開資料 19 / 37 CVD法による13族窒素(GaN)粒子の気相合成 プラズマCVD法による合成、世界初 事業原簿 P141-149 Shimada, 328 (2006) Shimada, et et al., al., Jpn. Jpn. J. J. Appl. Appl. Phys., Phys., 45(1A), submitted 熱CVD法の課題点 ・合成した粒子が容易に凝集 ・反応には高温度場が必要 プラズマCVD法によるGaNナノ粒子の合成 ・プラズマ中での電子の衝突による凝集の緩和 ・非平衡度が高く低温度にて高エネルギー場 新規マイクロ波プラズマを発生 粒子径 5.2 ~ 7.3 nm 変動係数 18.3 ~ 28.0 % 5.0 4.0 Photon Energy (eV) 3.0 2.5 Emission Intensity (a.u.) Excitation マイクロ波プラズマCVD 法で マイクロ波プラズマCVD法で 19 非凝集の を世界で初めて合成できた 非凝集のGaNナノ粒子 GaNナノ粒子を世界で初めて合成できた バルクGaN(370 nm)と同じ紫外域で発光 200 公開資料 20 / 37 300 400 Wavelength (nm) 500 600 塩添加噴霧熱分解法による蛍光体ナノ粒子の合成 事業原簿P130-135 Xia Xia et et al., al., Adv. Adv. Mater., Mater., 13, 13, 1579 1579 (2001) (2001) 原料溶液 特許出願済 世界初 ガス 加熱炉内 (反応) 核生成・成長 噴霧器 焼結・凝集 洗浄 SP法 乾燥 (従来の噴霧熱分解法) 原料液滴 (数μm) SASP法の特徴 塩 洗浄 (フラックス塩除去) 30 nm ` SASP法 (塩を添加した 噴霧熱分解法) 0.1∼1μm ナノ結晶子 フラックス塩を含む 凝集粒子(∼1μm) 数nm ∼100nm 合成したY2O3:Eu TEM写真 目標:100g/hr ‐ 塩がフラックスとして働き、粒子の結晶性が促進 → 高結晶性粒子を製造 ‐ 焼成や再加熱のような熱処理が不必要 → 製造時間の短縮 ‐ SASP法における操作温度は従来(SP)法よりも低温度 → 省エネルギー化 20 10 公開資料 蛍光体ナノ粒子の大量合成実験装置事業原簿P130-135 21 / 37 蛍光体粒子連続大量合成装置 (噴霧熱分解法) 炉心管 電気炉 バグフィルタ 電気炉 反応区間 長さ:2m 平均径13nmの Y2O3:Eu蛍光体ナノ粒子 を30~50g/hで生産可能 大型噴霧器の 2噴霧口化 排ガス装置 流量計 圧縮機 バグフィルタ 3 4 5 2 1 超音波噴霧器 6 7 8 原料: 硝酸中にY2O3,Eu2O3, フラックス塩NaClを溶解 公開資料 22 / 37 コールドトラップ 冷却器 排風機 21 捕集粒子 報告内容 1 シングルナノ粒子の高速合成技術の研究開発 (1)電子情報素子向けナノ粒子 ①高密度磁気記録向けFePt材料 ②極微細配線向けAu、Ag系材料 (2)光機能素子向けナノ粒子 ①発光素子向けCdSe等金属カルコゲナイド系粒子 ②蛍光素子向けZnS:X、Y2O3:X等蛍光体材料 (X : 賦活剤) ③その他光学素子向けZnO等金属酸化物系材料 (3)構造体材料向けナノ粒子 ①構造体向けSiO2等材料 (4)高温高圧水熱合成技術 ①高温高圧水熱合成による酸化物ナノ粒子大量合成手法の基盤確立 (5)その他の合成技術 22 11 公開資料 23 / 37 構造体向けナノ粒子の合成 研究目的 構造体材料の性能を十分に発揮する 構造体材料向け高純度ナノ粒子 (SiO2) の高速合成 目標及び目標の達成度 ① 構造体向けSiO2等材料 項 目 最終目標 粒子径 ナノ粒子・手法 1∼10nm 粒子径分布 変動係数 10%以下 結果 達成度 5∼10nm ◎ 9.8% ◎ SiO2・液相法 (ゾルゲル法) 粒子形状分布 変動係数 10%以下 4.6% ◎ 生産量 1反応器当り 100g/hr以上 750g/hr 23 ◎ 公開資料 24 / 37 ゾルゲル法によるSiO2ナノ粒子の合成 従来法の欠点 火炎法 ゾルゲル法 Si源:TEOS,TMOS P150-154 特許出願済 目的 凝集体の形成 高含水率 事業原簿 高純度・単分散・粒子径制御の条件下、 高速合成可能な新規プロセスの開発 混合 加熱・反応 噴霧等 乾燥・表面修飾 触媒:NH3,amine ・高純度 ・高分散 ・粒径制御 SiO2ナノ粒子 分散剤:2,2’-bipyridine 表面修飾ナノ粒子 SiO2ナノ粒子 ゾルゲルプロセス 噴霧精製プロセス (粒子精密合成) (純度向上、表面修飾) 特徴 世界初のハイブリッドプロセス 粒子径制御 融着防止 凝集防止(分散性向上) 不純物除去 ・処理温度:<300℃ ・水分除去 ・分散剤熱分解 ・分散剤および反応条件の最適化 表面修飾 ・カップリング剤同時噴霧等 24 12 公開資料 25 / 37 ゾルゲル法によるSiO2ナノ粒子の合成 事業原簿 P150-154 6∼80nmに粒子径を制御した、高純度・低凝集ナノ粒子の合成に成功 本法により合成したSiO2ナノ粒子 合成速度 max 750g/hr 達成 20nm 20nm 不純物(水分)量 0.1wt%以下 (カールフィッシャー法) 単分散 粒子径変動係数 10%以下 100nm Dp=8.3nm 100nm 100nm Dp=18.2nm 単分散 単分散 IPA 2-butanone AcetylAcetylacetone Dp=45.6nm 透明性が高く、光学素子用途にも応用展開可能 透明性が高く、光学素子用途にも応用展開可能 MMA CycloCyclohexane 平均粒子径 6.3nm 濃度7.0wt%の高濃度シリカ分散液 透過率(580nm)98.6∼99.5% 120日以上経過しても同等の透過性を維持 25 樹脂モノマー(ex MMA)にも高分散 公開資料 26 / 37 報告内容 1 シングルナノ粒子の高速合成技術の研究開発 (1)電子情報素子向けナノ粒子 ①高密度磁気記録向けFePt材料 ②極微細配線向けAu、Ag系材料 (2)光機能素子向けナノ粒子 ①発光素子向けCdSe等金属カルコゲナイド系粒子 ②蛍光素子向けZnS:X、Y2O3:X等蛍光体材料 (X : 賦活剤) ③その他光学素子向けZnO等金属酸化物系材料 (3)構造体材料向けナノ粒子 ①構造体向けSiO2等材料 (4)高温高圧水熱合成技術 ①高温高圧水熱合成による酸化物ナノ粒子大量合成手法の基盤確立 (5)その他の合成技術 26 13 公開資料 27 / 37 高温高圧水熱合成技術 研究目的 高温高圧水熱合成による酸化物ナノ粒子大量合成手法の基盤確立 目標及び目標の達成度 ①高温高圧水熱合成による酸化物ナノ粒子大量合成手法の基盤確立 項 最終目標 目 粒子径 ナノ粒子・手法 1∼10nm 合成反応時間 1反応器当り 1 分以下 生産量 1反応器当り 10g/hr以上 TiO2・高温高圧 水熱合成法 結果 達成度 3nm ◎ 2秒 ◎ 100g/hr ◎ 27 公開資料 28 / 37 流通式超臨界水熱合成装置 事業原簿P163-165 流通式超臨界水熱合成装置 Mixing part Heater Reactor Cooling Pump in-line filter Metal Salt Solution Distilled Water 生産速度100g/hに達成した装置 粒子径: 7nm 粒子径:3nm 金属酸化物 (TiO2等) 複合金属酸化物 (YVO2等) 28 14 公開資料 29 / 37 高温高圧水熱合成法による ハイブリッドナノ粒子の合成 事業原簿P163-165 世界初 ハイブリッド ナノ粒子 有機表面修飾無機ナノ粒子(5nm) 分散挙動: (CeO2+C5COOH) 有機溶媒(トルエン)中へ (単分散ハイブリッドナノ粒子) の完全(透明)分散 有機表面修飾したハイブリッドナノ粒子の合成が可能に 公開資料 30 / 37 29 報告内容 1 シングルナノ粒子の高速合成技術の研究開発 (1)電子情報素子向けナノ粒子 ①高密度磁気記録向けFePt材料 ②極微細配線向けAu、Ag系材料 (2)光機能素子向けナノ粒子 ①発光素子向けCdSe等金属カルコゲナイド系粒子 ②蛍光素子向けZnS:X、Y2O3:X等蛍光体材料 (X : 賦活剤) ③その他光学素子向けZnO等金属酸化物系材料 (3)構造体材料向けナノ粒子 ①構造体向けSiO2等材料 (4)高温高圧水熱合成技術 ①高温高圧水熱合成による酸化物ナノ粒子大量合成手法の基盤確立 (5)その他の合成技術 30 15 公開資料 31 / 37 気相法により合成されたナノ粒子の電子顕微鏡写真 (a) (b) (c) (d) 10nm 40 nm 50nm 50nm (e) (f) (g) (h) 20nm 50nm 20nm 50nm PECVD法 (a, b, c), ES-CVD法 (d, e, f), 熱CVD法 (g, h) (a) FePt; 2 nm,(b) GaN; 5 nm, (c) SiO2; 9 nm, (d) SiO2; 20 nm, (e) TiO2; 10 nm, (f) ZrO2; 15 nm, (g) GaN; 8 nm, and (h) BaTiO3; 27 nm 公開資料 32 / 37 31 ポリマー溶液を用いた新規液相合成法 Abdullah, et al., J. Ceram. Soc. Jpn. 113, 97 (2005); J. Non-Cryst. Solids., 351, 697 (2005) 事業原簿P93-101 通常の液相合成法 粗粒子の生成 結晶成長 原料溶液 原料溶液 熱分解 核生成 ポリマーを用いた液相法 (PCS法) ポリマーネットワーク ポリマー溶液 (分子量高い水溶性 ポリマーを使用) 核生成 ポリマーにより粒子の凝集、焼結を抑制 結晶成長 原料溶液 & ポリマー 熱分解 ナノ粒子(Y2O3:Eu) 32 16 公開資料 33 / 37 液相法により合成されたナノ粒子の電子顕微鏡写真 (a) (b) (c) (d) 100nm 20nm 20nm 20nm (e) (f) (g) (h) 10nm 20nm 100nm (j) (i) 液相法により合成されたナノ粒子の電子顕微鏡写真 (k) 2nm 塩添加噴霧熱分解法 (a-f), 減圧噴霧熱分解法 (g-j) (a) Y2O3-ZrO2; 10 nm, (b)BaTiO3; 32 nm, (c)(Ba0.5,Sr0.5)TiO3; 20 nm, (d)ZnS:Mn2+;40 nm, (e)ZnS; 6 nm, (f)NiO; 9 nm, (g) NiO; 20 nm, (h)In2O3:Sn; 10 nm, (i)Y2O3:Eu3+; 10 nm, 33 100nm (j) Ni; 20 nm 30nm 公開資料 34 / 37 20nm 5nm 20nm (t) 4nm (q) 5 nm 20nm (s) 10nm 100nm (p) (o) (n) (m) (l) 10nm (r) 100nm 20 nm 300nm ゾル-ゲル法 (k, l), ポリオール還元法 (m,n), ホットソープ法 (o, p), 噴霧火炎法(q), 減圧噴霧熱分解法(r), 液相還元法 (s, t) (k) GaN; 20 nm, (l) SiO2; 18 nm, (m) FePt; 4 nm, (n) FePtAg; 4nm,(o) InSb; 25 nm, (p) CdSe; 5 nm, (q) Y2O3:Eu; 30 nm ,(r) BaTiO3; 23 nm, 34 10nm (s) Au; 3 nm, (t) Ag; 3 nm 17 公開資料 35 / 37 ナノ粒子合成各論のまとめ Ⅰ. ナノ粒子高速合成技術として、 ・磁性材料向けナノ粒子の高速合成技術 ・電子材料向け金属ナノ粒子の高速合成技術 ・光機能材料向け半導体ナノ粒子の高速合成技術 ・構造体材料向けナノ粒子の高速合成技術 の研究開発を行った結果、 それぞれの目的に応じ最適化されたナノ粒子高速合成技術を 確立し目標を100%達成した。 Ⅱ. 上記ナノ粒子合成技術は、実用化の上でも極めて可能性が高く、 次に示すような用途展開が大いに期待できる。 35 公開資料 36 / 37 ナノ粒子の実用化 磁性材料 Cu ・FePtナノ粒子 ・Auナノ粒子 ・Agナノ粒子 下地層 基板 超高密度 磁気記録媒体素子 Au 電子材料 Si基板 無電解銅めっき触媒 垂直磁化配向 FePtナノ粒子膜 ナノ粒子 高速合成 技術 光機能材料 ・13族窒化物ナノ粒子 ・CdSeナノ粒子 ・ZnOナノ粒子 ・InSbナノ粒子 ・各種蛍光体ナノ粒子 半導体ナノ配線 微細配線パターン印刷 構造体材料 ・SiO2ナノ粒子 ・BSTナノ粒子 医用材料 次世代基板材料 ・ Auナノ粒子 →ドラッグデリバリー,生体マーカー ELディスプレー LED ・蛍光体ナノ粒子 〔+生理活性有機化合物による表面修飾〕 →生体投与薬剤 (造影剤・放射線療法剤等) 36 光学フィルム 18 公開資料 37 / 37 論文・講演件数 論文数 133件 合成技術 (84件) 計測技術 (27件) 機能化技術 (22件) Nano Letters (3報) Iskandar, F., et. al., In Situ Production of Spherical Silica Particles Containing Self-Organized Mesopores Nano Lett., 1(5), 231-234 (2001) → Science に Highlight paper として引用 Advanced Materials (3報) Xia, B., et. al., Novel Route to Nanoparticle Synthesis by Salt-Assisted Aerosol Decomposition Adv. Mater., 13(20), 1579-1582 (2001). Langmuir (2報) Song, D. K., et. al., Changes in the Shape and Mobility of Colloidal Gold Nanorods with Electrospray and Differential Mobility Analyzer Methods Langmuir, 21(23), 10375-10382 (2005) 講演総数 76件 招待講演(65件) 基調講演(7件) 特別講演(2件) 展望講演(2件) 37 19