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月刊
HRタイムズ
株式会社アヴァンティスタッフ
Monthly Human Resource Times
ニュースレター
40号
/
2016年06月 (毎月第2水曜日発行)
HRタイムズでは、人材活用や人事労務に関する旬な情報を毎月お届けします。
人事労務ニュース
◆1億総活躍を実現=増税延期を明記、財政再建も-骨太方針など決定・政府
政府は2日の繰り上げ閣議で、経済財政運営の基本指針「骨太の方針」と、子育て支援の充実などを盛り込んだ
「ニッポン1億総活躍プラン」、「新成長戦略」を決定した。各種政策の実行を通じ、名目GDP(国内総生産)
600兆円と1億総活躍社会の実現を目指す。骨太の方針には安倍晋三首相が表明した消費税増税の再延期も明
記。参院選の事実上の与党公約となる。(2016/6/2
時事ドットコム)
消費増税の再延期決定に伴い5月末に予定されていた閣議決定は見送られましたが、6月2日の閣議で、「骨太の方
針」 等と併せて「ニッポン1億総活躍プラン」が決定されました。
3ページに同プランのうち、「働き方改革の推進」の具体的施策とロードマップを示しました。
同一労働同一賃金以外に、長時間労働の是正や定年年齢の引上げ等について掲載されています。
◆定年後賃下げ「不合理」=再雇用の運転手勝訴-東京地裁
定年後に嘱託社員として再雇用されたトラック運転手3人が、職務の内容は変わらないのに賃金を約3割引き下
げられたのは違法として、勤務先の運送会社に是正を求めた訴訟の判決が13日、東京地裁であった。佐々木宗啓
裁判長は「同じ職務内容での賃金格差は不合理だ」と述べ、差額の支払いなどを命じた。(2016/5/13
時事
ドットコム)
記事だけでは詳細はわかりませんが、インパクトの大きな判決であることは間違いありません。
本判決が依拠する労働契約法20条について、厚生労働省作成のパンフレットには、次の記載があります。
「定年後に有期労働契約で継続雇用された労働者の労働条件が定年前の他の無期契約労働者の労働条件と相違する
ことについては、定年の前後で、業務の内容および当該業務に伴う責任の程度、今後の見込みも含め、転勤、昇進
といった人事異動や本人の役割の変化の有無や範囲等が変更されることが一般的
であることを考慮すれば、特段の事情がない限り不合理と認められないと解され
目次
ます。」
「特段の事情」がどこまで考慮されているのか、判決文の公表が待たれます。
◆届出率は約71%に
女性活躍推進法
「行動計画」義務企業
•
人事労務ニュース
•
改正労働契約法に関す
る調査結果より
•
特集①
一億総活躍プランに
見る同一労働同一賃金
の方向性
•
特集②
社保対象者拡大 Q&A
女性活躍推進法に基づき4月1日までに「一般事業主行動計画」を都道府県
労働局に届け出た企業が71.5%に達したことが、厚生労働省の集計で分かっ
た。同法では、自社の状況把握・分析を踏まえた一般事業主行動計画の作
成・届出を義務化している。義務化の対象である常用労働者301人以上企業1
万5472社(全国計)のうち、4月1日までに届け出を済ませたのは1万1068
社、71.5%だった。(2016/4/25
労働新聞)
1
改正労働契約法に
関する調査結果
より
今月号は、労働政策研究・研
修機構が5月に公表した「改
正労働契約法とその特例への
対応状況及び多様な正社員の
活用状況に関する調査」結果
よりお伝えします。
()は前回2013年調査結果
■無期契約転換ルールへの
対応方針・状況
<フルタイム契約労働者>
・有期契約が更新を含めて通
算5年を超えないように運
用していく 6.0(14.7)%
・通算5年を超える有期契約
労働者から、申込みがなさ
れた段階で無期契約に切り
換えていく 45.4(28.4)%
・有期契約労働者の適性を見
ながら、5年を超える前に
無期契約にしていく
19.6(12.8)%
人事労務ニュース(続)
◆過重労働撲滅へ監督強化
対象事業場を拡大
改正派遣法遵守も徹底
東京労働局は、平成28年度の行政運営方針を明らかにした。長時間労働の抑
制と過重労働による健康障害防止を重点事項とし、監督指導を強化する。監督対
象を拡大し、月80時間超の時間外労働を確認したすべての事業場と、労災請求
があった事業場に対する重点的な監督指導を実施する。昨年9月施行の改正労働
者派遣法の遵守に向けた指導にも注力する。派遣先に対する個別指導を増やすと
ともに、定期的な集団指導を展開する方針だ。(2016/4/25
労働新聞)
すでに様々報じられているとおり、行政(労働基準監督署)による監督対象とな
る残業は「80時間」が基準となります。次ページ特集にもあるように、36協定の
特別条項が80時間を超過している場合にも指導対象となります。
また、改正派遣法に関し派遣先が現時点で注意すべき内容としては、「募集情報
の周知義務」への対応等が挙げられます。
◆千葉市の会社に是正勧告
全国初公表、最長月197時間
違法長時間労働
月100時間を超える違法な長時間労働を複数の職場で行っていたとして、千葉
労働局(福沢義行局長)は19日、●●に対して是正勧告を行った。同社では4
営業所で月最長197時間の長時間労働があった。厚生労働省では昨年5月18
日から違法な長時間労働を繰り返している企業の指導・公表を実施しており、企
業名の公表は全国初。(2016/5/20
千葉日報)
是正勧告に対し適切な対応がとられなかった場合に書類送検に至るというケース
が多く、これまで企業名の公表は、この書類送検等に至った段階で行われていま
・対応方針未定・わからない
23.9(38.6)%
した。是正指導段階での企業名公表は、昨年の運用開始以降、全国初とのこと。
■無期契約に転換するメリッ
トと転換する上での課題
スクが非常に大きくなったと言えます。
<メリット>
・長期勤続・定着が期待でき
る
72.0(61.2)%
こと長時間労働に関しては、「言われたら対応する」姿勢はレピュテーションリ
また、若者雇用促進法や女性活躍推進法(前ページ参照)による情報の公開が
一般化されるにつれ、長時間の残業(残業状況を公表しないことも含む)は、学
生や転職希望者から敬遠されるリスクも高めます。
・不安を払拭し、働く意欲を
増大できる 57.8(56.5)%
◆退社→翌日出社、一定時間空けて 就業規則明記で助成
・要員を安定的に確保できる
ようになる 48.1(37.0)%
空ける制度を導入した企業に助成金を出す方針だ。就業規則への明記を条件に、
<課題>
・雇用調整が必要になった場
合の対処方法
54.9(55.6)%
・正社員との間の仕事や労働
条件のバランスの図り方
42.7(41.4)%
・業務量の変動に伴う労働条
件の調整方法
32.4(33.8)%
厚生労働省は従業員がオフィスを退社してから翌日に出社するまで一定時間を
早ければ2017年度から最大100万円を支給する。深夜残業や早朝出勤を減らす
ことで、長時間労働の解消につなげる。
退社から翌日の出社まで一定時間の間隔をとる仕組みは「勤務間インターバル制
度」と呼ばれる。欧州連合(EU)は1993年に法律を制定し、この制度を導入
した。EU加盟国の企業に対して労働者の休息時間として退社から出社まで11
時間を確保したうえで、4カ月平均で1週間に48時間以上は働かせてはならな
いと義務づけている。(2015/5/4
日本経済新聞電子版)
「長時間労働」に関するニュースをもうひとつご紹介。
昨年ごろから、春闘で「勤務間インターバル」を要求する労働組合が出始めてお
り、上記記事後半でも、KDDIやJTBの導入事例を紹介しています。
現時点では、助成金の活用で普及を促進する段階ですが、次のステップとして、
EUに倣って法制化することも充分に考えられます。
2
特集①
一億総活躍プランに見る同一労働同一賃金の方向性
一億総活躍社会の実現に向けて政府が策定する「ニッポン一億総活躍プラン」が、6月2日に閣議決定のうえ公表
されました(1ページ参照)。同一労働同一賃金の実現、長時間労働の是正などを具体的な施策として掲げる
「働き方改革の推進」についてご紹介します。
働き方改革の推進
(希望出生率1.8&介護離職ゼロの実現のための取組)
具体的な施策1 非正規雇用労働者の待遇改善
・女性や若者などの多様で柔軟な働き方の選択肢を広げるべく、非正規雇用労働者の待遇改善を
更に徹底していく必要があり、同一労働同一賃金を実現するため
① どのような待遇差が合理的であるかまたは不合理であるかを事例等で示すガイドラインを策定する。
② ガイドラインの策定等を通じ、不合理な待遇差として是正すべきものを明らかにする。
その是正が円滑に行われるよう、欧州の制度も参考にしつつ、不合理な待遇差に関する
司法判断の根拠規定の整備、待遇差に関する事業者の説明義務の整備などを含め
労働契約法・パートタイム労働法・労働者派遣法の一括改正等を検討し、
関連法案を国会に提出する。
・最低賃金については、年率3%程度を目途として引き上げ、全国加重平均が1000円となることを
目指す。
具体的な施策2 長時間労働の是正
・総労働時間を抑制するため
① 36協定で月80時間超を設定した事業者に対して指導を強化する。
② 関係省庁が連携して下請けなどの取引条件にも踏み込んで長時間労働を是正する仕組みを構築する。
③ 長時間労働是正や勤務間インターバルの自発的導入を促進するため、新たな支援策を展開する。
・労働基準法については、36協定における時間外労働規制の在り方について再検討する。
・テレワークを推進するとともに、若者の長時間労働の是正を目指し、女性活躍推進法、次世代育成支援
推進法等の見直しを進める。
具体的な施策3 高齢者就業の促進
・将来的に継続雇用年齢や定年年齢の引上げを進めていくため、2016年度からの5年間を集中取組期間
と位置づけ、65歳以降の継続雇用・65歳までの定年延長を行う企業への支援を拡充するとともに
企業へ働きかける。
・2020年度に継続雇用延長・定年引上げに係る制度の在り方を再検討する。
<ロードマップ>
年度
施策
2015
年度
同一労働同一
賃金の実現など
非正規雇用労
働者の待遇改善
総労働時間
抑制等の
長時間労働
是正
2016
年度
2017
年度
2018
年度
2019
年度
2020
年度
ガイドラインの策定・運用
ガイドラインの運用
制度の検討、法案提出
新制度の施行
2021
年度
2022
年度
2012年改正労働契約法の附則に
基づく検討
時間外
月100時間
超に対する
指導強化
36協定において月80時間超の時間外労働を設定した事業者に対する指導強化
関係省庁が連携して下請けなどの取引条件にも踏み込んで長時間労働を是正する仕組みを構築、運用
労働基準法について、36協定 における時間外労働規制の在り方について再検討
継続雇用延
高齢者就労
促進
2023
年度以降
65歳以降の継続雇用・65歳までの定年延長を
長、定年引
行う企業の支援、働きかけ
上げに係る制
度の再検討
3
検討を踏まえた施策の実施
特集② 社保対象者拡大 Q&A
10月1日からスタートする社会保険の適用範囲拡大に関し、5月中旬、日本
年金機構がQ&Aを発表しました。全29項目の中から、いくつかピックアッ
プしてご紹介します。
問1
適用拡大の実施により、厚生年金保険・健康保険の被保険者資格の
取得要件はどのようになるのですか?
→
施行日(2016年10月1日)以降は、
 勤務時間・勤務日数が4分の3以上(※)の場合 → 被保険者になる。
 勤務時間・勤務日数が4分の3未満(※)の場合
以下の5つの要件をすべて満たす
→ 被保険者になる。
以下の5つの要件を1つでも満たさない
→ 被保険者にならない。
(1)週の所定労働時間が20時間以上であること。
(2)雇用期間が継続して1年以上見込まれること。
(3)月額賃金が8.8万円以上であること。
(4)学生でないこと。
(5)被保険者数が常時500人を超える企業に勤めていること。
(※)「1週の所定労働時間」及び「1月の所定労働日数」が、
同じ事業所に使用される通常の労働者の4分の3以上か未満か
問16
→
問19
→
問24
→
問25
→
問29
→
所定労働時間が1か月単位で定められている場合、1週間の所定労働
時間をどのように算出すればよいのですか?
1か月の所定労働時間を12分の52で除して算出します。
(1年間を52週として計算)
施行日時点において、雇用期間が継続して1年以上見込まれるか否か
の判定は、どの時点から行うのですか?
施行日時点において判定を行います。施行日より前から引き続いて
雇用されている場合についても、施行日時点で雇用期間が継続して
1年以上見込まれるときに要件を満たすことになります。
月額賃金が8.8万円以上であるほかに、年収が106万円以上であるか
ないかも勘案するのですか?
月額賃金が8.8万円以上であるかないか、のみで判定します。
年収106万円以上というのはあくまでも参考値です。
健康保険の被扶養者として認定されるための要件の一つに、年収が
130万円未満であることという収入要件がありますが、この要件に
変更はあるのですか?
健康保険の被扶養者の認定について、収入要件の変更はありません。
なお、年収が130万円未満であっても、4分の3基準または5要件を
満たした場合は、厚生年金保険・健康保険の被保険者となります。
被保険者資格を取得後に月額賃金が8.8万円未満となった場合は、
被保険者資格は喪失するのですか?
原則として資格取得後に雇用契約等が見直され、月額賃金が8.8万円
を下回ることが明らかになった場合等を除き、被保険者資格を喪失
することはありません。
アヴァンティスタッフは、2016年オリコン日本顧客
満足度で 『総合人材派遣会社部門 総合第1位』に
選ばれました。
4
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ヒューリック兜町ビル
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