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五 害く態度を指導すること 理想に向か っ て 「書かせること」 を実践しても
作文指導についてのレポート Ⅲ 五 哲く態院を指導すること 竹.内 頗 夫 分因っただろう。うろうろしている内に'少し閃かれた拓から私を >l:':^-- '-.!'- '(.¥:-!'. '.>・?・・・-!. '- ''.・'.:-∴ 、 ト ひょっと事の中に入た人がある。兵送の人だ。同じ眼'ギスギスし ∴′に㌧ ︰It'蝣言・ ・'.'>蝣 i∵ I* ・* > 理想に向かって﹁啓かせること﹂を実践しても'その役の指導が 十分になされなければ効果はない。容かせっ放しでは'生徒たちに =っこ ';ご'.¥rサ*"上 ・・'¥'sご り'--.-,. たしか'私が四才'戦争は真中途であった時'母に違れられV' 再びあの悲惨を自分達自身が犯さないと心がけよ-と思う。 っていいのだろうか。私は'あの人々の冥福を祈ると共に'誓って しかし'あの涙を流した兵逐の人々を又再び私達が見ることがあ もの兵遂さん達にも会いたいと良く思う。 ただこれだけだ.しかし今でさえ、あのコンペイ糖を食たい。又 りのそり出て行く。そして大きい森の中にすいこまれていったO くれた。母が現を下ている時にもう、発車だO にぷい音をたて、のそ に又窓から出してくれた。そして数多くの袋を各々とり出して私に 駅で母がt,心に自分を見つけている。一人の人が入た時と同じよ- に袋から出してくれたのをへスカートの前に一杯たまった。小さな でも私は小さかったので何故涙を出すかもわからなかった。人ごと ∴∵ ∴C;[い,:・呈・蝣'・:i"-t-''.:'.'・E その場限りの押しっけだという印象を与えへひいてほ﹁mく串の盲 び﹂も、雷き上げたという感動も味わせずにしまうのである。で 実例を挙げてみよう。 は'具体的にどう指導するか'これが損も大切な間鎚である。 (文例ハ)忘れ得ね人 t-1-!h(一・女) このせわしい現矢の流れと共に'もう私達の能斑から消えかかっ た、あの戦争。 私は生まれつきの億忘症である.しかし、この時のことは'今だ -、し-IS-J. 'StTJ':- いT. '︹ に 二- 'ti'ベ目そうな に思い起すことが出来る。 人又人で大の男の人でさえ乗れないのであるO母も私まで遅れて大 51 私はこの文章に赤インクで添削した。結果としては次のようにな った。 このせわしい現実の流れとともに、もう私たちの悩宗から消えか ・(". >ォ *: i'.-・'.*︰・/ ∴. ''蝣蝣・.蝣一-一'.' 中の一つの出来串は、今でも時々思い出す。 たしか私が四才'戦争は真最中であっただろう。母に連れられ て,人と荷物でこの上もなく混雑した黒い箱へつまり汽車に乗っ た.はみ出そ-な人また人で'大の男の人でさえ容易に飛れないほ ただこれだけだ。しかし'今でもあのコンペイ糖を食べたいOま たあの兵隊さんたちにも会いたいとよ-思う。しかし'あの'涙を ォ--W-. ''︰・>:蝣..-、・・・∵ い''.'*-∵.. '. '. ';:v :'".i i 流した兵隊さんたちを'再び私たちが見ることがあっていいのだろ 自分たち白身が犯さない上-に'心がけようと恩-0 わW::・:*.∴ りr--1 ∴'*-i--0'7∴蝣;-蝣蝣蝣.¥蝣'.'蝣蝣-('.--'¥' もちあまりに群明に冒けばうそだとい-ことになろう0もっともへ < H - - ∵ ・ ・ . し 、 ' ・ r . - ' ト ∵ 、 私は'極度に強烈な印象であったならへ長く蛍く残っ∪いることは 私は手を加え過ぎないようにと甲心しながらへどうしてもここま x;・'蝣*-''^・.-・/・-,;:㍗/-⋮工÷∵・A・ハLv.:,る・う 一 ︰ ︰ . ' - . . ' - . 蝣 " ' . ' ' ' ' * i ∵ リ た。 ちに少し開かれた窓から私をひょっと革の中に入れた人がある。海 軍の兵隊だ。同じ眼'同じよ-にギスギスした体つきの人たちが密 v . " ' . ; " * ' - 1 ・ 蝣 ' ' 蝣 ' 蝣 ! . - 蝣 ' 蝣 ' ︰ 一 ∵ ∴ ・ . - > i - ' ; - ' + ・ ﹁冥福蘇る﹂のは変である。しかし何よりも心配なのは、朱を加 ・ る・そこで私は巣を加えた後、原稿用紙の末尾に次のよぅに短評を ﹁よろしい。幼なかったとはいえ'あの時代の兵はさんの涙は忘 記した。 ∵・・・・・ こ ∴ (.蝣 蝣蝣_-.蝣蝣'こい(',・蝣' れられないものでしよう。﹂ 点がしぼられていてよいがへその素材の受けと埼方がやゝ観念的と i 蝣 ; ㌢、・・:一・ ' ∴, '・.*''. '-I 'l'∴∴・・:∴ 誤字も多くへ送り仮名の誤りもある.句読点の有無から来る暖味な 言x<.s-'','-'.'i./.∵' ・蝣"'・,.','"!,:ML・・v,..'-.'蝣・' し'-・・<蝣・蝣i・蝣--.'-'・1C二豆一∴二い.'・--v-.' ∴︰ ながら、〓エ祝的になっても仕方がない﹂という気持も動いていた。 常にいい人たちだ。その人たちは私にコソ`へイ糖をくれた。私はそ れを無心にたべた。味といっても無いといった方がよいくらいであ る。ところが、その時へ私の食べるのを見ていた人の会いほおをつ たって流れ落ちる涙を私は見た。でも私は小さかったので、その時 は何故涙を流すのかもわからなかった。人ごとに袋から出してくれ たコンペイ糖が'スカートの前にいっぱいたまっていたo 小さな駅で母が一心に私を探しているO一人の兵隊が'私を入れ た時と同じよ-にまた窓から出して-れたoそして多くの袋から各 々コンペイ糖をとり出して私にくれた。母が頭を下げている時に' もう発車だ。にぷい音をたてて汽幸はのそりのそりと出て行く。そ して大きい森の中にすいこまれていったo '' 52 亭見るO殊に結論との結びつきにおいてそれが言える。それはま 食がにく-なり、また社会がにくくなったoなぜあんな身なりをし 忠 わずか原稿用紙一枚の短い文革であるが、純なヒューマニティが 存競争がはげしいのではなかろう て'人をみょうな気符に落ちいらすのだ.あまりにも今の社会は生 叫.->'?"-・-∴∴・,・、﹁ ∴∵,J∵'・・1!・.' ﹂も・。 たへ結論の出し方が早退ざるとも亭見るのである。平和を願う気持 いは﹁ひらめき﹂によったものである時には'その後の励輿つけが く'日本人全役に見られることかもしれない。)私はそのようなこ は十分瞥成しなければならない。そこで私は最後の一文を次のよ- 姿勢もある。殊にへ自分たちの竜務を怠って社会の罪をなじる傾向 らないと思う。ただ、この文軍でも結論が班念的であり'早過ぎる 嬉しかった。私はこ-したヒューマニズムこそ伸ばしてゆかねばな とについてへ励ましながら注意を促したかった。しかし'一度に何 ..<'.-'"*-. ''*∵;-蝣 *蝣・y-7. *''*'-**'・*-'-'・**^ こ こ.L PV 強ければどちらにでも向きへどちらの方向へでも簡単に理論化して もかも問題として与えることは'先述の﹁意気喪失﹂を恐れて控え に改めた。 け上-。結論は急がなくてもよいからo ﹂ 語を啓いたo ﹁君のビュー了一ティが盗れていて好ましい。これからも考え続 それが私に男気を出させたのでもあるoそして最後に次の上-な評 この一文はt p君自身も苦心したらしく、何回も書き直していた。 今の自分にはどうしても割り切れないものが残る。﹂ ﹁はげしい生存競争の落伍者と亭ズばそれまでかもしれないが' た。そして全体への講評にゆだねることにした。それに何よりも百 五十余人の作文(原稿用紙五百枚余り)が机上にあって'先が急が れた。 次の文例は'添削した後へ本人の納得を椙た上で文糞に入れたも のである。添削のまJl試すo (文例ニ) ルソtへン >・・fe(一・男) 後に'このF君は放密な論理を組み立てるよ-になった。 ある日の学校帰りであったoぽろぽろの着物を育てへ髪はぼ-ほ うと鉄面までたれへ女か男かわからないみなりをした乞食らしいも 今一つの例を挙げよう。これも添削の形のままで示す。 る。何故実力がつかないか、大分考えて、勉強の仕方も考えてみた 高校に入学して'半年も過ぎた・のに供の実力は低下する一方であ (文例ホ)私の不安 H・ォC一・男) のを見た。ぼくはそれをゆっ-りとあるきながら見た。上-見ると 日は見えないらしく'天をじっとへ 見えるかのようににらみ'なに かもとのているようだった。そしてつえで一歩一歩とあるきながら 言った。﹁明日今日かは死ぬかもしれない﹂と。 ないかと思うけれ¥l鍔に¥i,¥j.つい^﹂<ilが少ない。このまゝにこの がやっぱり止まらず下がるばかりである.これも自分の努力が足り なにかさけんでいたo鞘兄弟などいないのだろ-か。ぽ-は友人に 家に帰っく勉強しようとした。しかしあの乞食のことが思いださ ncoxa払sifta*3= れて'なんだか落ち背かなかった。あの乞食を思えば思-ほど、乞 53 ノ r思うと1とうなのか'ここも書け0 才﹂iVォ?一㌫してし・"うCか^jyj¥..-、J日・ また母も僕に大きな期待をかけて無理して学校に出してくれてい ・'*.1.3,千-'・)・-・汗.∵し蝣Hit々し∼・して.はた トへ 、と または勇気づけのことばを考えた後に'再びそれでいいかどうか考 らn ないし とて 恩蝣 うK O, ' つま う。それなのにt.:-'>>:c:i︰.蝣ay.-f--ptitIえ lて lみ sな 'け *れ *ば fな -り に評 ・語 3そのものを推離しなけ 忠-。 徒と' はi 情/ 的' に^ もV 密-C' 十I,サにはな・﹂蝣>'*い-^^*ハう。﹂i'-::v.小一.,れ しば ;な ,ら -な jい ;と .恩 ・-。 -そ .れ ・と ;い ・︰の 什も S' -教 1師 rと i生 ' に結びつかなければならないが'鰐だけに頼っていると甘えさせる t;Mに''.サ.!・.-.-?蝣.::蝣?小-蝣&蝣"#11︹いてい*.'・*.'い.-IJJJJ-・-**・V.'*-' tJない二呈H:・1-^--Jこ、ニのぶけ一蝣・?-ハflT*2 ことになりがちだし、それでなければ逆に反発を感じさせることに なるのである。情も知的に整理されたものでなければならないと しい。 らい'せ幼くも 救いとなっている.良-なるが全文を掲げさせて のだろ-と思われた。ただ、卒業後就職先から次のような手紙をも の K君はその後の私の﹁勇気づけ﹂から次第に 高だ一言なき.';.>:-<t-;-・.'.こ:'."r*c*-"・蛇 i足 *に :な 蝣る .が ∵へ し たこ * K 反発して行ったoそれはちょうど位石の同極が反発し合-ようなも らないものである。この文革にも'すべての生徒に共通に見られる ﹁飾る﹂とい-梁努が見られるー[﹂でぼかしたりするとこ ろに端的に表われていると言える。しかし'ここでは﹁生沼が苦し 拝啓 いた -J 。-・-蝣'-'.;'・'.'"いた いと.いt・ K'. 蝣t '?t.*蝣"・'^;-'--,,"・"A∵・・わし ・だ > らないのである。人前ではあまり話したがらないことを容きなが ら'飾ろ-とする姿勢は、臆せずにmくよ-に勇気づけてやること 郁盟を離れて控の郡へ来てはまや三ケ月。思い出します'先生。先 ぶ︰IVS'Wv...・L,'-,:r:々 トい山-;i> ㌧C"・>'-'・'<"狗 仁よ二,蝣蝣?.<蝣*;;り'・''蝣Jに己-".¥"''S:'-'*'* ¥>Jt・・Iに・'▲蝣蝣?-.蝣-:・?a: 休心下さい。 生 :L'/>'.-'う 三Z 1, -'. ": iO -' 1< '1 i' ?! :に I -教 L :え ' :て . >いただいたニケ年間へ今思えば'随分先生には御迷惑を ら'流削した後にへ ﹁負けるな、押して行け。これでもかこれでもかと押して行け。 !・、︰件へ;:>・︰叩 かけ なfuいる'<>JZ<:りK'-川∵'.">-,'<・・蝣'-:^f 蝣た 蝣こ :と 言で Tし :ょ 一う '。 *先 ・生 Jに 昌は 一一つ一つ反抗してへまたいやな串も 大分言ったことでしょうがへ先生はじっと我慢していらっしゃった だけだ。﹂ "蝣・; よrtJT㌢ォ;<?-.!・. '*・∵ で-,. -.﹂;^i蝣"})'-・LJlう+;]し と記した. -vo4V、-;So.'蝣︰.',た1-1C-帆:"蝣蝣'-蝣:'か 蝣し '今 "思 蝣う "と '' ペ先 ∴生 言の苦労話が私をどんなに勇気づけたことでしょ 巽中よく限っていたでしょう。あれもアル.バイトの為でした.その う一 " .'' .¥Lは三ご' 'If -K: ', 'P .︰ 山i '. *"' *1) .一・ t'1、 ・, <蝣 -.・ . : --サ蝣-・'_. い蝣﹂・>-'tV'>︰,・:>-¥・.,;*・;','.-7''∵ 二 ト , ・ . ' い . , " ,"' * ないか﹂とじれった-てたまらない。こうした評語を読みかえす定 L-J ?蝣-.-::v:¥---1・と∵'--¥"j・"*蝣小 の.叫,︰㌧--t--*''' ,・蝣--rJ-一'-' ほならないと思-o更にそれは生い立ちや環境などから広く結合的 -r%-..-t∵∴八 しばしば深息をつかせるのであるが'根気強く指導しなければなる ^'・蝣--^v..サー>j-v-;:jォf 誉-'.-'-∴︰ト¥',---.'*'*"'・ふん.::亨I・ ず,三豪にも多少の手伝いをしなければならなかったのです。学 まいH・M君の上-な生活はかなりに多いのである。 校に何の為に行くか,それさえわかりませんでした。限ってもよい からただ行きさえすればtという気特でした。一晩中寝ないでその べきだと思う。そして'この﹁どう昏いたらよいか﹂は全体に対し -:・-・-蝣'-・;:'->一 0' 中" でV﹁'・.'iT"∴'.蝣;蝣',-蝣﹂∴︰いて、ノ 方法を元すかtであるが'私は絶えず具体的な作品に即して行なう (:∴・昌一.'71'-i'7、17言㌧ti'.'itV--' ・1'・'..-*,1-t--': ちょっとしか眠りませんでした。そんな時、自分は何の為にこんな 苦し∴-Q..V︰い:Oi*'-・-'い∴∵ト汀了J fr て 一 括 し て 指 導 す る こ と が 出 来 る L へ む し ろ そ の 方 が 効 果も上がる る の に と 、 妬 け て ' ぐ れ そ う に な り ま し た o し か し 先 生 の 話 を 聞 い ・*-'蝣 .蝣 '・ '. '. <-i 蝣M 、.v 蝣>v :.. '4 .日 蝣' 蝣・ "i' .V i蝣 /-.:;てし¥'' て自分というものを取り戻したよ-でした。こ-した生活の中で' ⊥∵J・,﹁こ・、'.1.¥へ∴-:::.・-.'.:-?・∴<蝣-' ∵∵ー一∵り︰=i----;-'.蝣>蝣し・;.蝣.・.蝣蝣?^".'-i7> v;-.:>v-*'-<--0-.1'Ji-'r-!,iiA:-.-. -"'*;<i-蝣蝣i.・・,し・,J・、-..'->-.-・こ・・ーかて言も・‖?w︰∵、のiijiiを ・1蝣蝣-i^i.-r:リ,v-i.r<z--y;*vpォー 考えたこともない'愚かな私でした。けれども先生の話を開いて二 :j[M・!蝣:..蝣蝣蝣:¥1年iJ.一・ iO '1 .& ''jj-'-J-'・ 年の終り項から自分の立場というか'将来について考えるようにな >' . ;∵蝣. '' 蝣∴ '∴二・lい∴-J--:-∵︰->蝣 ・ 蝣 > , 蝣 ' : ''こ4-W.¥,.I,V'""*∴i・:?=-!-な二)﹁rij-.v.-^Jという 把えた。その時私は次のように例を挙げながら解説した。今'その のおかげだと'有難さが身にしみてわかって采ました。 x>-v呈ユ:・・ニl,・ごJ:'蝣サ・(.・1品はliJi*1.サJ-i*ii'-V 蝣蝣'・'"*<")J**・∴∴︰﹂上,-t'蝣"1たいーようです時 .の J原 し稿のまゝ記す。(江5) かし皆がよくかわいがってくれますので'私も楽しく毎日が送れ ますO 出苗'-jLり/で&-.?.*¥<¥>い 問題としてゆ-ことにする。 らないのである。ただしへ今は主として﹁どう容いたらよいか﹂を か﹂' で. あV りO '. 次エ に蝣 ﹁・ そ" れ* をt ど''-'.'・..*-・ .蝣 '' ., '* .蝣 '蝣 '' 蝣* ・' "' '∵ 蝣' '.・ 7; J蝣 -'蝣 '︰し'. S冒 -・か﹂である。上道すればへその ﹁表現の効果﹂を考えねばならない。すなわち推敵がなされねばな ︰..蝣."--.蝣Il*る・・・こ蝣・"->-it 文指導は,表現薮術の指導と同時にへ書かれている内層についての てもそこには何の希望もわかなかった。二・男) (文例A)将来の事については考えてみたことはない。考えてみ -でなくへないようであるのだから'そう思い出せないが'一 (文例B)僕の持っている不安といっても'どれといってあるよ うとしたことが誰にも伝わらないことになるから'﹁内容はよい ている。(文例B)では﹁はっきりしない﹂と言いながらへ ﹁それ も希望はわかなかった﹂と'考えてはいるのだから明らかに矛盾し (文例A)では﹁考えてみたことはない﹂と言いながらへ ﹁考えて つだけmJ,てみ上-.それSi'(下略) (一・男) が﹂という言い方も﹁内容はよいらしいが﹂としなければならな は--﹂以下に具体的に響いているのだから矛盾しているoそれ に'﹁持っている不安﹂を'思い田すとか思い出さないなどと言う ところでへ ﹃徒然草﹄の胃頭の1節を読んでみると'そこには、 のもw-y。 文題が与えられた場合はその文恩にふさわしい自己の生沼体験をす やしうこそものぐるはしけれ﹂と容かれている。しかし'これはへ あくまでも長い期間にわたって、その時その時で﹁うつりゆく上し 昏き綴っているうちには前後に矛盾が生じ_ることもあってか'﹁あ なしごとをそこはかとなく容き﹂つけてゆく-ちに生じて-ること ばやく恩いつ-ことが必要である。もちろんへ訊問が与えられなく るから、どしどし雷-べきである。むしろ強訂されずに昏いたもの であって'﹃徒然草﹄の一軍〓早について見れば決して矛盾したこ とは昏いてない。私たちが文章を甘く場合にも'例えば高校一年の 時に習いたことと三年になって習いたことは矛盾していることがあ まい。文例には短い部分しか挙げなかったが、長い文章になると' か二日のうちにmく'しかも一編の文革の中に矛盾があってはなる り得るし、あっても監し支えはないのであるが'長くても僅か一日 次の例は、その論理的思考力の不足から来た欠陥を示したもので 冒き出しと結びが矛盾しているよ-な例はかなりあるO要するに前 文章構成には論理的思考力が必要であることは言うまでもない。 I前後に矛盾のある文章を甘くな ﹁こういうふうには書くな﹂という点を述べる。 陶で抹'それをど-昏いたらよいか。以下に実例を示しながら の方がどれほどかすはらしいものになる。 ても'文章に表現することは自己の生長を大いに助長するものであ いZ¥!!_':''.つい人蝣-"'^.・'-L^:-'ォ・・?'J'1-'^:."''-1^"'ll*>﹂' 肖作文に暫くことは'知識であることもあるが、むしろ具体的な う立場(紋点)から話を進迫ることにする。 い..つ﹂・.=、zi--tl'J'i-?. 'ieeりr?>-- 'v-LLとしたいく・てォ>・>'うい を比tへてみると、Cのように容き方が感ければ'せっか-表現しよ むろんt AがよくてDが悪いことははっきりしている。がt BとC 内容も雪き方も悪い文軍 内容はよいが、雪き方の悪い文章 内容はそれほどでもないが'容き方としてほよい文革。 内容もよい'容き方もよい文章 0文環の類型として次のように言われている。 A B C D ある。 56 一 一 \ ・,;-f三"-.".. '-"蝣:- '蝣-・o﹂'・- '-*- *蝣<サ*--'-∴∴Lt ︰ 要なのである。 工 ひとくぎりの文の中に何もかも+nタブタつめ込んだような文を 暫くな このことも1と同様、論理的思考力の欠如から生ずるものであ ・・** 蠎-!''''上 二 t ':1-.-V∴t TJ・t: >.∴ いlr蝣!*蝣+・ ば芯味の蝣3'->ないものになっ¥JL1・iサr (文例C)記事の中には八代の子供達が七十五才以上の孤独な お年寄に色々の糟り物を摺りへ歌へ踊りと'人生も後少ない ・・、 いi.--・-** ・ 蝣・蝣∵∵ ∴.:-.;?'./ii:-:った.:、 蝣r-(一・期) i 蝣蝣."-蝣蝣'-・ ∵男) (V:.・:-)一 ∴ ニー"l*-*・∴いり・i巧蝣& し+'K-Z (一・男) 手、y.1.-^)︰ユ ト 一∵-Z'-".i^∴j?.∴,・'・・' tた上JJにト..蝣>-'!サ (文例F)私達が芽生えようとする時期に'このような女先生を ー.・蝣蝣-Ijの (.I : >','・・*.'人∵∵' トL このような文例は枚挙すれば限りがない。(私は時間の許す限り で、こうした契例を修正させてみた。生徒たちは話し合った上で立 派に 蛸るCで﹂・蝣0-) 文革はハンコで押して暫くのではないO鉛itや'へンの先で'自 甘 印鑑を押したよ-な文等を甘くな 分の生沼の中から'頭の中から流れ出てくるものを自分のことば で容きとめねばならない。だから'古くからどこにでもあること 出て来たことばでむけと言うのであるo ばを'ハンコで押したよ-に冒くな'自分の脳みそをくぐりぬけ これも右の甘と関連したことであるが'むずかしい言い方をす u わざわざむずかしい言い方をするな るとかえって意味の通じないことになり がちである。 采串が尭馬藍の如く薄れ消えゆきわずかに残った記憶をたどっ (文例G)過去の思い出を今一度思い起す時、あらゆる人物と出 (一・男) て綴ってみよう。というのはそ-古い話ではありませんo 蝣 . ) 蝣 ' 蝣 蝣 ∴ い - . : . t . . ・ > ・ し 小 、 - ・ サ ' . - ・ ・ * " 礼 * ' " ' ' 古くないのに﹁わずかに残った﹂とい-のも変だが'﹁走馬燈の如 古されたことばで'かえって変な感じを与えている。﹁綴ってみよ う﹂と﹁ありません﹂も統一したいものだo cvi.:=j- いニふよう一 ︰、・T .57 ソモデルスターのよ-だo若き乙女は何をか求めん。そして何 をか椙ん。僕は騒々しい所は大任いだ。それよりか供は長大の .孤独という代物を求めるだろ-。そして何をか為さん。(一・男) ﹁何をか求めん﹂とか﹁最大の孤独とい-代物﹂などとい-習き方 より'﹁まるで--﹂とか﹁大縫いだ﹂といった調子で誓いた方が 誤りもなく、書き易くもあっただろ-に。 るのだ。(一・男) (文例1)つくづく日本の外交方針に疑念の祝が-かがわれくく ﹁日本の外交方針が疑がわしくなった。﹂では何故いけないのだ l i s a (文例1)私は、あの広い水辺にただ一人へ深考第一の少女とし て案内されたoそして波と共に語らい、また笑って、欲求全満 の幸を味-と共に'--・(下略﹁ c一・男) ﹁いつもふさぎ込みがちだった私はへただ一人で'いつの問にかあ の広い水辺にたどりついていた。そしてそこで'波を相手に話した り笑ったりしていると、何だか自分の欲求がすべて満ら足りたよう な快さをおぼえた。﹂としたらど-だろ-0 Ⅴ ﹁書き出し﹂や﹁結び﹂でうまい文茸にしてやろうと思うな 文葺は全体のなかみとその貫き方が大切なのだ。﹁文例G﹂に し ﹁ ' ' t ・ ︰ 言 1 - ' . 蝣 ・ ' , ' ・ ' ・ ' ' 蝣 ・ 蝣 ' 蝣 ' ; ・ , ・ ∴ . : ' い し ︰ ' J t かえってわかりにくいものとなり'また以下の文体とも不つり合 いなことになる。 I ・ ・ 蝣 ' ・ 蝣 * > ・ ・ 蝣 蝣 ・ 蝣 ・ 蝣 ∴ . し ⊥ ' ・ - I . ︰ 二 ∴ ∵ でしので四年前です。とも子ちゃんは (一.・女) はっきり﹁四年前﹂と亭k'るのに、﹁も-何年たったでしょ-か﹂ とは大けさではないか。 句読点を打ち過ぎると読む者にじれったさを感じさせるが'必 YI 句読点もことばとして扱え 要な所に省略するととんでもない誤解を招くことになる。 (前出) (文例L)私は無心にくれたコンペイ糖をポリポリたべた。 ﹁無心に﹂という部分は﹁たべた﹂を修飾することばなのだが'読 点がないので﹁寒心にくれた﹂と続いてしまいそ-であるo 段落のこと・対話符号のこと・かなづかいのこと・当用漢字の Ⅶ 表記法について こと・略字のこと・送りがなのこと など、それぞれの作品に 赤インクで訂正しておいたからよく見ておくことO 5と… l *l'.'-・蝣.・ ∴ Li:)'い,/,Iい Ⅶ 苦く態度として次の四点を銘記せよ 容くか(構想)を一応頭の中で秩序づけよ。そしてその中心点 を担当しているならへそれぞれ他の学級の文例を用意するぐらいの 配慮は当然なされねばならない。もちろんその場合も匿名でする方 とにかくへ こ-して﹁表現﹂を客観的なものとして考察させるの がよい。 である。そ-した後に、流削された各自の文革を:Mみ直させて﹁拒 ∵'・∴ . "・-'"*,二∵ ∵∴iJ・、" らいの周到さがあってよいOもちろん文章の転校によっては必 して来たのであるが'これらは導入期においてカを注ぐべきものだ 、 71 こ 主 言 っ て ' ( 蝣 > " 。 モ 十 一 〇 ! . ! 作 i -¥ .' 琴 \ i i i ' i i . ∵ ' i r . i j V i ' K c . ' s い て 撞 r 唱 ﹁真美を自由に語れ﹂と言い'それをこしうい-ふうには醤く 六 語法の指導を採り入れる 敬﹂ の姿勢を作るのである。 、三・二 ∵い t ¥ v " ' ' ' . 1 " J サ い ずしも結論を必要としない。 啓け。 c t : 、 ・ J J ∵ ∵ ・ ・ ' ∴ t 3 文字は一字も消してはならないと思って討け。 ・ ・"・:・'・、 ∴ ∵・.・ か、段落はつけてあるか、そしてよくまとまっているかへなど びたい。そこには語確的な吾桑速折のことはもちろんのこと'﹁語 かねばならない。私はへ この﹁効果的な表現﹂ への志向を惟孤と呼 をよくt'=rぺ止してl¥蝣蝣>>﹂LJがo唱だ。 以上の解説の後で'私は優秀作を読んで聞かせた.生徒たちは' に口︰'pr>:-?・やiij﹂fv. '﹂i".<5:るうといLつ、﹁苅﹂'r:的蝣i-'-i-r.珂﹂<蝣>;﹂蝣 と思う。私たちI '更にどう表現したらより一層正砧に'また鮮明 私のこのような、教科書から離れての授業を(﹁作文の苔き方﹂の 法﹂のことも'句読点のことも含まれてくる。しかもそれはどこま O 合にはそれはないのである。だからこそへ私たちに明確な伝達を期 あごJ二 軍蝣:蝣&サ>)蝣㌻-i-1"間->,'ら 足してくれるので蝣V^'う-f.'草\鞘 話す場合には相手との共通な場・共通の話磁などとい-補助手段が も文字の抵抗があって'話すことに比べれば不自由なものである。 ともあれへ真実を自由に語れと言っても'作文となるとどうして L一 ヽ その点ではむしろ思考の指導と言った方が当っているかもしれな でも主題の強調ということと結びついた粍故でなければならない。 ・."I ∵ こ ∴',.Jが、この講義も&,IDに脱講してくれた。-ぬほれのようにも甲見る だろうが、その後の作文からみて、少しずつでも前進させることが =*tサ** い,'S∵ い.r-- ;".-,-'ニー・・->-. ・'・.-_¥j>-・ 蝣蝣--"iz'∵・--'I\ ∵ こうした指導の際へ留記しなければならない点は、本人の前で本 * ' ・ - " ' - 、 一 人の作品はたとえ一部分でも読まないことである。それは、覧幼く う L t - - .;, ∴ ∴.・:・..'蝣'∵ 菜・ f>ミ1 して、ここでど-しても﹁語法﹂の指導を作文指導に採り入れねば (.・'∵'-蝣J:',-蝣:I.︰∴r.--'・.蝣;)'...・ ・′'V' かくこうい-文革に接する時、文表現の技術などにいつの間にか 白:・、誉I.︰・、'・""g' るを得ないであろ-0 さてへこの文軍を板サして生徒たちにいろいろ改めさせたとこ ﹁語法﹂の学習を作文に採り入れる時へそれは孤立した﹁文法﹂ ならないのである。 ろ、生徒たちはいつもの授業には見られぬ張り切り方を見せたo以 という授業には見られない沼気を提供する。そして'それがそのま ま﹁ことばによる思考﹂の鍛陳に役立つ。﹁ことばによる思考﹂の ちであるから。要するに自己のペースで容きたいことが雪ききれる ました注意・忠告は煩雑な感じを与えへ意気喪失への近道となりが あまり接近して行なうことは好ましくない。何事によらず'こまご ○やはり述語を改めるべきだ。 なっている0..j。 だ。 ・'!・∴ilj..-'蝣'・・'.'.*"1∴﹂,,irf.'." o﹁訪ソのことが全部である﹂とい-述語が主語に対して不自然 ∵;,-''・-・'*・'""∴',--.'1'.'t 鍛練はまへ作文指導には欠かせられないものである。 ように'何度かの機会を経た後に'惟敵の作業は来るべきものであ o﹁ほとんど新関の一面全部に書いてあった﹂と正したらよい。 ただし'距離(ないしは語法) の指導は'前記の導入期の指n・と るo早ければ一年の未頃'遅くとも二年の始めが好ましいと恩-ぐ J_'.ォ∴"*<.'**,∴1'".'∵∴!∵1・・蝣''V'蝣' 一ヽ また推敵の機会は'習いた後何ヶ月かの冷却期間を定いて再び読む とい-手数をかける方が'いわゆる﹁他人の限﹂になり易くて効果 ヽ> ヽ_ 0> _ ○それに﹁新開を見ていたら﹂﹁新聞の﹂と屯ねて容く必要はな 実例を示しながら話を具体的に進めよう。 とんど新聞の一面全部である。(中略)次に三両に非常に感ず るのだから'﹁一両全部﹂と言-のは大けさ過ぎるO ・1...--、・・^∵ 'ハ:'・'-',-C- (小 ∵ ;"(J-・;'1'1.1∴ ・,>JL ることは殺人事件とか自殺とかグレン隊などのことが'このう こ-して結局'節一文は次のよ-に改められたQ Lかしへこういう文章があるからこ 次いで第二文では' 容いてあった。﹂ I-.蝣:-∵∵!7.,・・-.'-;.V。 ちの一つか二つは必ず一二両に出てくるが'こういう生ぐるしい 以前だとい-人もあるだろうQ !- "、.二'L.了/-,;・サ・/,i・ 蝣'.- 'M'. '蝣-"-蝣 こ[.'ごVii.一TT・ 二男) ことを平気でやる人達は気が狂ってやるとしか思えない。 j いから一方を消してもよい。 ○それにしても﹁見ていたら﹂とい-のはうそだO一両全部に書 的である。 CO O﹁三由に﹂は﹁三両で﹂と旺さねばならないo o﹁三両に-由てくるしだからそれでよい。そんな遠くへ係って 行-前に,﹁三両に・・・感ずる﹂とあるから変だ。やはり正した 方がよい。 ○ここでも﹁三両に応ずることは﹂﹁三両に出てくる﹂とダラダ ラしているから一方の﹁三由に﹂は削った方がよい0 なま ﹁・生ぐるしいクということばはこのまゝでいいか﹂と。すると、一 〇それはイキグルシイと読むのだろ-0 0 0それなら﹁生-toぐるしい﹂と送り仮名がいるはずだ。 し ヽ 0 ○どう託んでも意味がしっくりしない。ふさわしいことではな ということになった。そこでへ ﹁殺人とかグレン隊のケンカなどの o﹁が﹂をとっても主語と述語は何とかしなければならない。 が-思えない﹂となって変だし'わかりにくい。 oその抗に﹁が﹂を消した方がよいo﹁応ずることは・・・出て-ち と、これは生徒の方から言い出した。ここは当然,﹁非常に醜く思 - よいのであるから。すると今度は'﹁非常に感ずる﹂も不自然だ、 を選ばせることはしなかったOそれぞれ眉分のことばで形容すれば 惨酷な・非人遠的な﹂などが挙げられた。私はそれらの中から一つ 尋ねた。考え出した生徒たちから'﹁生ぐさい・醜い・見苦しい・ なま -﹁ノIll*..'-∴・・一"'''サ蝣・ ・ ・' l 'i .・ '・ "" !{ .蝣 '蝣'∵J 記串を読んで'みんなだったらどう感ずるか。どう形容するか。﹂と ここまで共ると、性急なハイティーン気只からかへ﹁いっそのこと i _ ' い - . ・ : . . - . - ・ - 蝣 ォ : ・ - . ' 識させ過ぎて'あまりにも煩雑な感じを与えることは避けねばなら ' うのは﹂または﹁非常に臨立たしく応ずるのは﹂としなければなら 6 初めから措き荘しましょう﹂と言い出丁者が現われた。私はそこで ﹁出来るだけ諾いた本人の意志は尊重しなければならない.だから 以上のよ-に'多数のカで相互に添削し合うと間屯のありかもわ かるLt妥当な表現も出来るのであるが'冨く時は一人であるので 特に主試(言いたいこと)だけは変えないよ-にして訂正してみ上 ∼﹂と促したO暫く考え込んでいたがt o﹁応ずることは・・・必ず出三誉Oということだ﹂とすればよい0 ウカツに過ごしてしまうのであるO は変らずに伝わって-るからへ全部削ってしまおう。 から。対外コンクールに人選するような文軍をいきなり望むのでは 語法の指導が必要であることは言-までもないのだが'それを意 ○(-...と感ずる﹂とい-ふうに述語にまわしたらど-だろう。 ということになり'結局'第二文は' ﹁次に'設八番件とか自殺とか〆レン隊などのことが必ずのよう のにして行くためにも'いわゆる﹁内容のある文等﹂に重きを冠か ないけれど'不安定な青替期を、mくことに上って豊かで随かなも O﹁一二両に非常に感ずることは﹂はなくても本人の言いたいこと に一二両に出てくるが'こうい-生ぐるしいことを平気でやる人た あることを念頭に蟹いて指.JgLなければならない。 ねばならないのである。﹁語法﹂の開抱はあくまでも基礎的手段で ない。﹁喜き方はよいけれども内容の乏しい文章﹂が出来てしま- ちは気が-るっているとしか思えない。﹂ と落ち古いたo ところで、最後まで指摘がなかったので私の方から問いを出した。 ∴ ・ ∴ ∴ ∵ 1 - * ・ 蝣 サ . " i V L * ' ・ " 蝣 。 せばすぐに気づ-はずの誤りである。 H^"'/∵ ∵.. 4 - 芸f 大切な捲'そして例の短距群コース航路である所のスエズ,q河 (文例b)世界の動力の一つである石油、この石油について一番 です。中近間における第二is^'frr^QOR;"]'in譜が沼St.とな り、イランの石油紛争へ そして今だ他界の一大問顧となったス 三八m刊のエジプトE,'-"化でし人'." C一EP) ﹁スエズ運河です﹂の主語もないo ﹁スエズ運河は-大切な棒であ り・・・航路であるごとい-気持であろ-.いやに翻訳調の文である。 また﹁イランの石油紛争'エジプト国有化でした﹂の主語は何なの ﹁世界の動力の一つ﹂は﹁動力資源の一つ﹂とあるべきところだ。 か'書き出しのこの文では決して省略できるものではなrL.また ただ'文脈の力などを借りて、主語や述語や修飾語を省略し得る 場合もあるし、また指示語で代えることが出来る場合もあることは (・∴-I"蝣''-''?-¥Hi∴∵ ; ;・. rtエ'.% 'lフトK*nがやまとなっている。 . * ' * " . ' 蝣 ' *.*-り∴・ー ∵ ︰ ニ'*>サ ÷.., , * ' ' ∵ ∵ J 'i':蝣 ∵ハ 二・男) 何が何を拒否するのか、容いている本人にしかわからない.また、 ト'J*,サ-*蝣... ・j蝣%蝣!・,-'∴、 ∵<:-・;. ',t.;.蝣蝣蝣∴∴'(.'・-._..蝣・.,;.'.'蝣-蝣{∴︰・If 例はその極端な一例とも言えるのだが'まるで エジプト拒否がやま スエズ問題 塵大段階へ という見出しをわずかばかり繕った上-な文になっている.こうし ' た文体はそのま1思考法まで新聞記事的であって'片寄らないが深 - 行かねばならない。 ∵ - J . , こ ている途中での主語とが錯綜したものと言うことが出来る。 ると思います。 二・女) (文例d)大抵の現代人の考え方は'人によって非常に違ってい ﹁考え方は﹂までと﹁人によって﹂からとに主題の錯綜が見られ 私は財布を盗まれた.が'問もな-出て来た。 認めさせてよい.例えば、 とい-文例では'﹁出て来た﹂の主語はな-ても'前の文から﹁盗 る。また﹁大抵の﹂と﹁人によって﹂という修飾語の使い方がまず (文例e)この映画は昨年五月へ京都大学の木原教授を隊長とす いjJも:.3えるo こ-いうEii*い。 まれた財布が﹂とい-主語は明臆である。しかし'文例bは文章の 冒頭であり、そこでは許されないことだo次の例も文革の冒項で ある。 J 62 一 E R ) る学術探険隊がパキスタン・イラン・アフガニスタンに向っ ( おそらくへ ﹁この映画は﹂と'映画の成立について解説しようと召 き始めたものだろうが'習いている-ちに﹁挟隈隊﹂のことに主顕 ち , . _ / . I ∵ ・ ' * 、 . ト ∴ ・ v ^ ・ - ・ ・ . . : - ) - - ' ∵ ∵ } ! - 蝣 蝣 蝣 ' . : 蝣 蝣 蝣 ﹂ ・ 蝣 > ; . * v つ叫'.''", '蝣''*'∴ 主蝣・-.&-."・∴r*-"-・'",'¥:た であろう。私は﹁・向った際に抗映されたものである﹂と桶なわせ 1-.,,﹁ ( えのある作品だ。 (一・男) もLrぅ即rj封'.C<- (一・七) (文例h)次ににくらしいと思うことで'彼の悪いくせのlつ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ﹁毎日を過ごすことが出来る﹂に続いて行き'その間に﹁今でも・・・ ヽ としても'﹁毎日をどのよ-に週'こすのか﹂また﹁先生の何に上っ 利となって﹂がはさみ込まれているというふ-に1応の説明はつく てなの.か﹂を説明する文節がなければ意味は不鮮明である。 れないものがある.つまり容いて行くうちに主題が他の方に移行 T 助詞の使い方 - これも全く文法の問題であるとだけは言い切 しLJと・史a-.-i-.Oのである。 (文例k)この人臭い私は今までの-ちで忘れられぬ人はいない だろ-。 二.女) 打 ∵iや・︰∴-f ﹁こ ∵ -, t-4∵、.i.ォ'.-I. -. う0 ﹂または﹁この人こそ私にとっての忘れ椙ぬ人である。﹂とし (一・男) だったろうか。それが途中で﹁父親のよ-にかわいがった﹂と変っ これも初めは﹁子猫にも父瀞のよ-な愛情を注いだ﹂と習くつもり かわいかった。 (一・男) ('-/.;ユー一¥'-蝣<:蝣,ti-K'-z∴・ ニ﹁つ ∴14・・∴_ -。そこに閏尾がある。 からには'﹁忘れられない﹂とい-述語を予憩して雪いたであろ て上かろう。けれども'﹁この人こそ﹂と言えば﹁忘れられね人 でtだまって供の物を拝借する。 (﹁男) だ。﹂という述語を予想して容いたであろうLへ ﹁私は﹂と言った (一・男) (文例⋮) ﹁勉強﹂とか﹁運動﹂とか﹁入試﹂とか﹁就職﹂とか いったものがそれではなかろ-か。きっとそ-だO副は矧骨組 らに打ちかつとい-串である 出ごすことが出-i:9" (文例・⊥その恩師のために今でも大へん供の利となって毎日を 以上はいずれもそそっかしい文軍と言うことが出来る.,三見・構想 もてずに書け〇一文の中に何もかも容きこも-とするなO短文で' て来た。初めから後者のつもりなら﹁子猫到射﹂としなければな を練るとい-修練ができていないとも言えよう。ここでもへ ﹁あわ ち上-ど蜘妹が糸をたぐり出すよ-に'順次に昏け。﹂とい-指導 く も が必要となってくる.最後の例-でも、﹁その恩師のために﹂は 63 ヽ O ; . : : - : - - . - : - ? j - 蝣 蝣 . 蝣 > . . - : , ﹂ % : , . ︰ 、 ( ! ・ " ' ) .リi-i' ∵ ・・・;it.¥-1'追ぺ ・ト;蝣::;ォV.tinはならな J> へ ∵ 、 - Z ) s . ・t<;㌦な一丁・'-蝣?'サ>--・*'.-¥''*-・・∴:-*-:i'": 'J*--<><:二に蝣<.いl∵ 二し'・<・蝣・﹂蝣・'.'.'ト・ド︰ ない、Zi:i'¥∵V-・ L1二,.'蝣*.sj・二言 ︰i、', '',7"*A*.i^': '"∴し・-・/・/. 'X叫︰ M-1∵(・'*.・;-/-蝣.し-・・-㍗ となっていることも考えてやらねばならない。 ト ∵ ∴ 吉︰リ;・..r し・HJだト小 ∵ ∴'''¥-r,;I*∵蝣.-.蝣・・?'.1蝣-蝣-J・*・.t ない王i.-∵ ∵ ∵-ll f - ︰ > : ' . - . - . - < 蝣 ∵ ∵ ∵ / V! ハ*'*'Iり m r--.-;で → 至.・・.'<-∴':H︰ ∽ ﹁ところが・しかし・にもかかわらず・けれども﹂などの逆 接の接続詞や,﹁だから・従って・故に・それで﹂などの順接 の接続詞はそれに次ぐ. ㈱ ﹁つまり・襲するに・すなわち・むしろ・なお﹂などの追加 i ' 私はじっと耐え忍んだ.﹂という - '﹂":¥Z:㍑r/,Lt' 一ォ蝣;蝣・."CV;'蝣'"?・'-'!:'.'':''蝣︰Tt^t:t":-'.'->> l'->¥<-︰ない 蝣 ・ ウ =?-・><-..・' ∴'・'蝣V. m ﹁私は涙が出そうだっ みてわかるように' 終止法ではウエイトは這いがt ii ﹁-.ii;ォ. '.. -サー.=i--'-∴∵ : ﹂・・∴.-{.-・)ォ, 続詞にするとへ同じ内容でも軽くなる。 それをじっと耐え忍んだ。﹂と惨 - '""・',1∵ ∴二 ・ てし*>蝣・-' 仰 ﹁-﹂'・ォ﹂・'<蝣-うだった私は' ということを知っておく必要もあろう。これらのことがらは、読解 の時にも十分認識させることが大串だが'それを表現する時にも役 立てねばならない。 こ 、一・わ IJi﹂か﹁蝣j﹂":.-' ∴'・'-¥'';ド-'・.'・>蝣!y'蝣"蝣.・ i^-i-'**・い 伝で 、 -*-.*な ・*'''.'/'*蝣∴ 上 ・o・--":・・...・'蝣;-<' ∴︰︰∴ ∵LC': l ・・'・-Cォ.白y'<'-- = y- -∴--<*>---.で*蝣:.・. -'' する傾向が強く、中途半端な用語法が多-見られるのである0第 I (一・女) fv'::c・・蝣c-"--?1し・・.蝣/・'.i-'-ji'!二).-J:・・㌢7蝣S-土† ヽ ヽ ° 回数が多いのだから﹁たくさん﹂より﹁定々﹂がふさわしくはな _ > n (?蝣'ォ.。1・・L--,'.'てJ一ーl。 i.-:--付.:八二二二"'?- 弱い。 二・女) ﹁一番﹂ときめつけるのはどうでもろ-。﹁非常に﹂の方が穏当で ある。 (一・男) (V --.) 工∴\Z,I--'r*J一 一 ∵j_',-;;・ (一・女) やぶ'こちらの草原からと四方八方から'美しい虫の音楽がき そった。 ﹁聞こえよがし﹂とい-ことばをどんなつもりで使ったのであろ- いようだ.﹁音楽をきそった﹂のではなかろ-かo か。また、﹁音楽がきそう﹂とい-言い方も'ここでは熟していな たい。 (一・女) ∴ ︼*i: t'*:---'.∵、t! *、1*-i'・'''・-﹁ ∴・∴ 点﹂とすべきところだO ﹁悪点﹂とは﹁物事を悪く批評すること(広辞苑)﹂である。﹁欠 への忠告は開こうとしないことです。 (一・女) i蝣-蝣.:=)‖ -''.'*--.'︰I'・-,',.-...で・・1∵ ﹁ちらほら﹂では雨の重畳店は感じられない。たとえ少畳の雨 (一・女) でも。 (文例q)彼は一枚の写真と共に去った。 ﹁風と共に去りぬ﹂とはわけが違う。﹁・を残して﹂とすべき所。 ﹁わざわざむずかしい言い方をするな﹂という注意がここでも必 sm (文例r)クラスの先生もホガラカでと-しゆ満々の背きにもえ (一 ETJ ﹁有名になろうとは思わない。平凡でもいいから・・・-﹂とい-気符 た先生で、供には大へん気やすかった。 むずかしい言い方をしてかえって何のことやら判断しかねるものに であろ-。﹁立派な﹂を否定するのはことばを疎略にし過ぎたと言 ﹁日本語への愛惜を持たせる﹂という点に軍ざをおくべきである。 でもへ荊立した﹁文法学﹂として与えるべきでな-'表現に当って ない.ただへ 私たちは'こうして﹁語法﹂の指導をする場合へどこま -い-ふうには暫くな﹂とい-住まをさらに共体化したものに過ぎ 以上'一部の例を挙げたに過ぎないが'項するに'導入期の﹁こ えよう0 なった。 (一・男) (文例S)この三毛は﹁しろ﹂に比べると雲泥の差の程根性が悪 ヽ O Jサ 何とこなれの悪いことばであろ-。これも消化不良の例である。 I'/SJ-J†・蝣>-J蝣'・・-:>'-'仙 つ1#.'i蝣-. 1・ -︰ ∴'*/ そi し ' て 蝣へ : '同時に﹁主題を強調するしことをも強調すべきである0 - 65 - ・.'蝣'.y,'..':'∵ト ︰.;=∴二・こ蝣rt-c'-if ( 八 代 芯 ' 蝣 ' 蝣 > ' -' 蝣 曇 ] ) i . ︰ i * - ; - は・急がなくてもよいLt全員にする必要もないのだから。 I - 言 ・ . 小 ∵ 一 ; 蝣 ・ 蝣 蝣 ' ・ i いこよ︰-},蝣_.%--1∵∴︰'.,.-1..'_.;-LtJ、:蝣-.・. :蝣':・-!:VjV 学﹂所収)の中の意見が参考になった。 )?ov-︰いてt㌻・-'t¥'蝣∵'、1,リir蝣・.'.=hTrJ上りに 私たちの多忙さも少なくなり、しかも効果は上がるのである。私は 二誉・7tv'・*行い"'-蝣'1*1i芸:∴1.・,∴川ド>-'i︼ し、 L'i︰(I:;てこ・・'-.A'-サ・#・"誉り"蠎--蝣-・,蝣・・・ハ*%'・*蝣i*・"")トLvl'べ 唱53/I o﹁この助詞の使い方はこれでいいでしょぅか。﹂ O﹁こ蝣}・J--'*'1'!-'1ご工*jj'--だ・∵・1.﹂ ,蝣-・・・.-.蝣-.'・-.;言∵JL∴いil、i;'-︰∵・こ'1・ -v.-1.・・. >蝣 ;' '蝣 ・' ・'V .・ '' 蝣・: '->' --H '蝣 -蝣 .蝣 :" 蝣. ・! '' ・・ i"" -∴* "r-*い∵。'.:' 法であった。また'回収した作文には指摘した個所が訂正されてい ることが多い. ;・これ・.∵︰;・'i'蝣蝣r¥蝣i>'﹁小∴い﹂l∴ ・..;'.:-.-:I∴こいV・・?--'こ い。大久保忠利氏他の﹁言葉の魔術﹂(ZWM)もことばに上る思 V''サ**'卜v.v.'-':---:∴':・い ・・∴∵﹁∴・(j:.-.'.バーー・・蝣'∵*.--!∵︰!li?'Aすめたい。小説家の、例えば谷崎潤一郎氏や川端浜成氏へ宇野浩二 氏や三島由紀夫民らの﹁小説の文章﹂﹁文章読本﹂﹁小説作法﹂な 蝣'.."':-,,r蝣・'l卜︰-','¥"-、 - * - ' -