Comments
Description
Transcript
「運動大好きな幼児を育てる」(PDF:175KB)
たきさんだより 6 月 平成28年5月31日 北区立たきさん幼稚園 園 長 奈良部 健治 運動大好きな幼児を育てる 園長 奈良部 健治 さわやかな青空の下、小学校と一緒の運動会が行われました。今年も、開会式や応援合戦にも参加しました。 園児たちも初めての経験に戸惑いながらも、元気いっぱい取り組むことができました。この経験からたくさん のことを学び、秋の幼稚園運動会でも園児なりに生かしてほしいと考えています。 さて、近年、子どもたちの運動のやり過ぎによるスポーツ障害と、食べ過ぎによる肥満など生活習慣の乱れ から来る運動不足の 2 極化が問題になっています。運動器検診が健康診断に取り入れられた背景もここにあり ます。幼児の時期から運動が大好きという幼児を育てることが必要です。 運動ができる子供を育てるためには、 「好きこそものの上手なれ」という言葉を頭に入れてサポートするの がおすすめです。苦手意識がなく、 「楽しい!」と感じながら運動と向き合える子供は、自分にできない対象 が出てきた時にも、 「乗り越えることを楽しむ」というプラス思考でいられます。 これに対して、最初から運動があまり好きではない子供たちは、 「自分に乗り越えられないかも?」と感じ るレベルのハードルを見ただけで、早々と「無理!」という結論を出してしまうのです。 しかし普通の人と比べて少なめの運動神経や能力をカバーするのは、何事に対しても楽しめる気持ちでいる こと、ということを知っておいた方が良いと言えるでしょう。 方法① 運動の楽しさを教える 幼い頃の運動は、特別な競技ではなく遊びの中で「楽しみ」を教えてあげることから始まります。テレビや 音楽に合わせて踊ったり、公園で猛ダッシュしたり…というのも、十分な運動です。コツを要する競技やスポ ーツができない幼少期は、 「体を動かす楽しみを感じること」が十分な運動となりますので、天気の良い日は 親子で一緒に運動公園などに行ってみると良いでしょう。 方法② 友達の真似をさせてみる 鉄棒などができるようになるスキルは、兄弟や友達の真似をすることからスタートします。友達が楽しそう に鉄棒に掴まっていれば、 「自分もあんな風にやってみたい!」という想いからその動作を真似るようになる のです。特に兄弟姉妹のいる子供たちは、周囲の真似をすることでどんどん運動神経を伸ばしていきますので、 家族みんなで運動場などに行く機会を増やしてみても良いでしょう。また一人っ子の場合は「真似をする相手」 に恵まれない傾向がありますので、地域の公園や幼稚園の園庭開放などに出掛けて、真似ができる同年代の子 供と触れ合う機会をたくさん与えた方が良さそうです。 方法③ いろんな運動を体験させる 運動能力の発展途上である幼少期は、 「世の中にどんな運動があるのか?」ということを知りません。そん な子供たちの運動能力をアップさせるためには、 「こんな運動もあるんだよ?」と周囲が教えてあげることも 大事な策となります。また興味を持てるように「楽しさを教えてあげること」も重要ですので、パパや兄弟が 運動をしているシーンを見せながら、 「自分もやってみたい!」と言える環境を与えることもおすすめです。 幼稚園でもたくさんの運動遊びを通して、運動大好きな子供たちを育てていきます。ご協力をよろしくお願 いします。 6月のねらい つき組 ・友達と一緒に遊びを進めていく楽しさを味わう。 ・興味をもった遊びにじっくり取り組み、工夫したり、試したりして遊ぶことを 楽しむ。 ゆき組 ・好きな遊びに取り組んだり、友達とかかわって遊ぶことを楽しんだりする。 ・いろいろな活動に興味をもち、やってみようとする。