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モニタリング基本計画(案)(PDF:270KB)

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モニタリング基本計画(案)(PDF:270KB)
沖縄県大型MICE施設整備運営事業
モニタリング基本計画(案)
平成 28 年 11 月 18 日
沖
縄
県
目
次
総論 ................................................................................................................................. 1
Ⅰ
1.モニタリング基本計画................................................................................................. 1
2.モニタリング計画書の作成 ......................................................................................... 1
3.モニタリング対象業務及び実施体制........................................................................... 1
4.モニタリングの費用負担 ............................................................................................. 1
設計・建設業務に関するモニタリング ........................................................................... 3
Ⅱ
1.モニタリングの方法 .................................................................................................... 3
2.具体的なモニタリングの手順...................................................................................... 6
3.是正措置等 ................................................................................................................... 8
開業準備業務に関するモニタリング ............................................................................ 10
Ⅲ
1.モニタリングの方法 .................................................................................................. 10
2.具体的なモニタリングの手順.................................................................................... 10
3.水準未達があった場合の措置.....................................................................................11
運営・維持管理業務に関するモニタリング ................................................................. 12
Ⅳ
1.モニタリングの方法 .................................................................................................. 12
2.具体的なモニリングの手順 ....................................................................................... 14
3.減額対象及び是正措置............................................................................................... 14
4.運営・維持管理業務に係る対価(指定管理料)の減額等の方法 ............................. 14
5.指定の取消等 ............................................................................................................. 14
財務状況等に関するモニタリング ................................................................................ 15
Ⅴ
1.財務状況等に関するモニタリングの概要 ................................................................. 15
2.モニタリングの方法 .................................................................................................. 15
事業期間終了業務に関するモニタリング ..................................................................... 17
Ⅵ
1.モニタリング方法 ...................................................................................................... 17
2.確認方法 .................................................................................................................... 17
Ⅰ
総論
1.モニタリング基本計画
モニタリング基本計画(以下、「本書」という。)は、モニタリングを実効的に行うた
めには、沖縄県大型MICE施設整備運営事業要求水準書で提示する性能規定の達成状況を確
認し、設計・建設業務、工事監理業務、開業準備業務、及び運営・維持管理業務に係る対
価の支払いと連動させる手法を早い段階から検討する必要があることから、要求水準書と
合わせて提示し、モニタリングの基本的な考え方を示すものである。
なお、本書において用いる用語は、特段の定めのない場合を除き、沖縄県大型MICE施設
整備運営事業入札説明書(以下、「入札説明書」という。)に従うものとする。
2.モニタリング計画書の作成
落札事業者は、建設工事請負契約、開業準備業務委託契約、指定管理業務に係る協定を
締結した後、自らが作成する「業務計画書」に基づき、
「モニタリング計画書」の案を作成
し業務毎に定める期間内に県に提出する。落札事業者は県と協議し、県の承諾を得てモニ
タリング計画書を確定する。モニタリング計画書には、以下の事項を記載するものとする。
①モニタリングの時期
②モニタリングの内容
③モニタリングの実施体制
④モニタリングの手順
⑤モニタリングの様式
3.モニタリング対象業務及び実施体制
モニタリングの対象となる業務及び実施者は、以下のとおりである。
本書では、県が実施するモニタリングを「モニタリング」とし、落札事業者が実施する
モニタリングを「セルフモニタリング」とする。
なお、県が実施するモニタリングは、基本的に整備事業者及び運営事業者が実施するセ
ルフモニタリングの結果を受けて実施する。
対象業務
セルフモニタリング実施者
① 設計・建設業務
整備事業者
② 開業準備業務
運営事業者
③ 運営・維持管理業務
運営事業者
④ 上記以外の業務
整備事業者もしくは運営事業者
4.モニタリングの費用負担
モニタリングの実施に際し、県に発生した費用は県が負担する。ただし、県が実地調査
1
等を行う場合に、事業者に発生する費用は、事業者の負担とする。
事業者が自ら実施するセルフモニタリング及び報告書の作成等に係る費用は、事業者の
負担とする。
2
Ⅱ
設計・建設及び工事監理業務に関するモニタリング
1.モニタリングの方法
(1)概要
施設整備業務に関するモニタリングは、沖縄県大型MICE施設の整備にかかる要求水準の
確保を図るために設計・建設及び工事監理業務が適切に実施されているかどうかを、設計
業務、建設業務、工事監理業務の業務責任者が要求水準書に基づき業務の管理及び確認を
行ったうえで、統括管理者が自らにより確認し、その報告に基づき県が確認を行うもので
ある。
統括管理者は、設計・建設及び工事監理業務の履行について、要求性能確認計画書によ
る確認を行うとともに、設計・建設及び工事監理業務の履行に伴って作成する各提出書類
及び実際の施工状況を基に、要求水準書の内容を満たしているかどうかの確認を行い、県
に報告を行う。
県は、整備事業者の報告に基づき確認を行うことを基本とし、統括管理者の提出する要
求性能確認報告書、各提出書類及び実際の施工状況を基に、要求水準書の内容を満たして
いるかどうかの確認を行う。また、県は、必要と認めた場合は、施工状況の確認のため実
地における確認を行う場合がある。
(2)書類による確認
整備事業者は、次表の提出書類を、それぞれの提出時期までに県に提出して、要求水準
の達成状況について確認を受ける。
統括管理者が作成する書類
提出書類
①
統括管理者届(変更届)(設計・建 統括管理業務開始前(変更届は必要に応じて随
設段階)
② 業務実施体制図
③
提出時期
整備事業者が締結する契約又は覚
時)
基本契約締結後 5 営業日以内
実施体制の変更後 5 営業日以内
建設工事請負契約締結後 7 営業日以内
書の一覧(保険契約の一覧を含む) 一覧の変更後 7 営業日以内
④ 工程表
建設工事請負契約締結後 15 日以内
⑤ 業務計画書
建設工事請負契約締結後 15 日以内
⑥ 要求性能確認計画書
各業務の着手前
⑦ 要求性能確認報告書
⑧ その他県が必要とする書類
基本設計、実施設計の完了時、および県が必要と
判断した際に随時
随時
要求性能確認計画書・同報告書の作成は、建設工事請負契約書に定めるとおり各業務に
3
つき関係法令に基づく責任を負う者が実施するものとするが、統括管理者がこれを提出す
るとともに、その内容につき包括的な責任を負う。
また、県は、総括管理者に対して、業務実施状況についての説明又は書類の提出をいつ
でも求め、確認することができる。
事前調査業務責任者が作成する提出書類
提出書類
提出時期
①
調査業務責任者届(変更届)
業務着手前(変更届は必要に応じて随時)
②
調査計画書 着手前
着手前
③
調査報告書
各業務の完了後
④
その他県が必要とする書類
随時
県は、事前調査業務責任者に対して、業務の実施状況について説明又は書類の提出をい
つでも求め、確認することができる。なお、事前調査業務責任者は県が別途設定する CMr
と協議した上で、業務計画書・同報告書を提出すること。
設計業務責任者が作成する提出書類
提出書類
提出時期
① 設計業務責任者届(変更届)
設計着手前(変更届は必要に応じて随時)
② 設計体制表
設計着手前
③ 設計計画書
建設工事請負契約締結後速やかに
④ 各種許認可の書類の写し
認可申請時及び認可承認時
基本設計・実施設計終了時提出物
(設計図書、設計計算書、基本設計
説明書、実施設計説明書、工事工程
⑤ 表、工事費概算内訳書、工事費内訳
書、数量調書、備品リスト及びカタ
基本設計・実施設計終了時に県が指示する資料を
提出
ログ、パース、各種諸官庁申請書類、
打合せ記録、その他必要図書)
⑥ その他県が必要とする書類
随時
県は、設計業務責任者に対して、業務の実施状況について説明又は書類の提出をいつで
も求め、確認することができる。なお、設計業務責任者は県が別途設定する CMr と協議し
た上で、業務計画書・同報告書を提出すること。
建設工事業務責任者が作成する提出書類
提出書類
提出時期
① 建設業務責任者届(変更)
建設工事着手前(変更届は必要に応じて随時)
② 各種許認可の書類の写し
建設工事着手前
③ 施工計画書
建設工事着手前
4
④ 工事実施体制
建設工事着手前
⑤ 工事着手届
建設工事着手前
⑥ 現場代理人及び管理技術者届
建設工事着手前
⑦ 承諾願(工事記録写真撮影計画書) 建設工事着手前
⑧ 承諾願(仮設計画書)
建設工事着手前
⑨ 承諾願(施工計画書)
建設工事着手前
⑩ 承諾願(主要機器一覧表)
建設工事着手前
⑪ 報告書(下請業者一覧表)
建設工事着手前
⑫ 施工体制台帳
建設工事中
⑬ 工事工程表
建設工事中
⑭ 工事報告書
建設工事中
⑮ 工事監理報告書
建設工事中
⑯ 承諾願(残土処分計画書)
建設工事中
⑰ 承諾願(産業廃物処分計画書)
建設工事中
⑱ 承諾願(再資源利用(促進)計画書) 建設工事中
⑲ 承諾願(主要工事施工計画書)
建設工事中
⑳ 承諾願(生コン配合計画書)
建設工事中
21
○
報告届(各種試験結果報告書)
建設工事中
22
○
報告届(各種出荷証明書)
建設工事中
23
○
マニフェスト
建設工事中
24
○
機器承諾書
建設工事中
25
○
主要機材一覧表
建設工事中
完成検査及び舞台設備、機器、器具、
26
○
什器・備品等の試運転検査等実施計 実施日 7 日前
画書
27
○
舞台設備、機器、器具、什器・備品
の試運転結果報告書
完工検査完了後
28
○
工事完了届
完工検査完了後
29
○
完工検査調書
完工検査完了後
30
○
揮発性有機化合物等の室内濃度測
定結果報告書
完工検査完了後
31
○
音響検査結果報告書
完工検査完了後
32
○
完工図書
完工検査完了後
33
○
維持管理業務開始前まで
インフラ長寿命化計画
34
○
その他県が必要とする書類
随時
県は、建設業務責任者に対して、業務の実施状況について説明又は書類の提出をいつで
も求め、確認することができる。なお、設計業務責任者は県が別途設定する CMr と協議し
た上で、業務計画書・同報告書を提出すること。また、承諾願については、工事監理者の
承諾を受けたものを工事監理者が県に提出し、報告するものとする。
5
工事監理業務責任者が作成する提出書類
提出書類
提出時期
① 工事監理業務責任者届(変更届)
建設工事着手前(変更届は必要に応じて随時)
② 工事監理計画書
建設工事着手前
③ 工事監理体制表
建設工事着手前
④ 工事監理者選任届
建設工事着手前
⑤ 工事監理業務着手届
建設工事着手前
⑥ 工事監理状況報告書
建設期間中(月報)
県は、工事監理業務責任者に対して、業務の実施状況について説明又は書類の提出をい
つでも求め、確認することができる。
(3)現地における確認
県は、完工検査時点において要求水準書を満たしていることの確認が極めて困難である
場合、同時点において要求水準書を満たしていない場合にその是正を行うことが経済的・
時間的・技術的に極めて困難である場合又は施工品質を確保するうえで特に重要な場合等
で、施工の各段階で県が必要と認めた時には、整備事業者の業務内容が、設計図書、要求
水準確認計画書、要求水準書に従っているかの確認を行う。
県が現地における確認を行う場合は、整備事業者は立ち会うものとする。
なお、その際、県は、必要に応じて、施工部分を最小限度破壊し、品質及び性能の確認
を行うことができる。その確認又は復旧にかかる費用は、整備事業者の負担とする。
2.具体的なモニタリングの手順
施設整備業務に関するモニタリングの手順及び整備事業者と県の作業内容は、以下のと
おりである。
(1)設計段階
設計段階におけるモニタリング手順及び作業内容
①
整備事業者
県
・事前調査の着手に当たり、事前調査
・内容を整備事業者と協議し、確定する。
計画書を作成し、県へ提出する
②
・設計着手前までに提出すべき提出物
・内容を整備事業者と協議し、確定する。
の作成を行い、県へ提出する。
③
・基本設計時提出物の作成を行い、県
へ提出する
・内容が建設工事請負契約、提案内容等に
基づき設計していることについて、整備
事業者と協議し、確認を行う。
④
・実施設計時提出物の作成を行い、県
へ提出する。
・内容が建設工事請負契約、提案内容等に
基づき設計していることについて、整備
6
事業者と協議し、確認を行う。
(2)建設段階
建設段階におけるモニタリング手順及び作業内容
整備事業者
県
① ・建設の実施に当たり、建設工事着手前に
提出すべき提出物、年度業務報告書(建
・内容を整備事業者と協議し、確定する。
・各種許認可の取得状況等を確認する。
設業務)様式、工事監理状況報告書等各
主報告書様式の作成を行い、県へ提出す
る。
② ・工事監理の状況の報告として、工事監理 ・内容を確認し、必要に応じて整備事業者
状況報告書(月報)を作成し、県へ提出
と協議する。
する。
・整備事業者が行う工程会議に立ち会うこ
・工事施工者より提出される施工体制台帳
を県へ提出する。
とができるとともに、いつでも工事現場で
の施工状況の確認を行うことができる
・建設業務に当たる者が作成した、工事工
程表、各種承諾願、各種報告書、マニフ
ァスト、主要機材一覧表の写しについ
て、工事監理業務に当たる者が承認等を
行った旨を県へ書面により報告する。
・建設工事完了時に施工記録書を作成し、
県へ提出する。
② ・完工検査及び舞台設備、機器、器具、什 ・完工検査及び舞台設備、機器、器具、什
器・備品の試運転検査等の実施について
器・備品の試運転に立ち会うことができ
は、それらの実施日の 7 日前に県に書面
る。
で通知する。
・計画等、報告書等の確認を行う。
・県に対して完工検査、舞台設備、機器、
器具、什器・備品の試運転の結果を、必
要に応じて、検査済証その他の検査結果
に関する書面の写しを添えて報告する。
③ ・自ら実施した完工検査が完了後に、速や
・内容を確認する。
かに工事完了届、完工検査調書、揮発性 ・舞台設備、機器、器具及び什器・備品の
有機化合物等の室内濃度測定結果報告
試運転検査の終了後、整備事業者の立会
書、展示場及び多目的ホール音響検査結
の下で完工確認を実施する。
果報告書を県へ提出する。
④
・完工確認終了後、完工図書を提出する。 ・要求水準書等に規定された性能及び仕様
・各種許認可の取得等を行う。
を充足し、運営・維持管理業務を実施し
得る状態にあることを、整備事業者の立
ち会いのもと速やかに確認する。
7
3.是正措置等
(1)注意
県は、前項1に定めるところに従って実施されたモニタリングの結果、提出された計画
書や設計工事請負契約等に従って設計又は建設されていないと判断した場合は、口頭又は
文書により整備事業者に対して注意することができ、整備事業者はこれに従い、是正を行
うものとする。
注意後に、是正が見込まれない場合は、文書による厳重注意を行うものとする。
(2)是正勧告
県は、厳重注意を行っても是正が見込まれないと判断した場合は、相当な猶予期間を定
めて、整備事業者に対してその是正を勧告することができ、整備事業者はこれに従うもの
とする。
また、設計・建設工事の責めにより設計・建設業務に係る対価の支払が遅れた場合に生
じる一切の損失は、整備事業者が負うこととする。
(3)減額
施設整備に係る業務要求水準が、是正勧告及び改善・復旧の措置を講じてもなお達成さ
れないことが明らかになった場合は、県は、当該時点の対価の内訳に基づき、当該部分に
係る施設整備費を減額できるものとする。
(4)契約解除
県は、上記の再度の是正勧告を行い、これによっても是正が見込まれない場合は、建設
工事請負契約の全部又は一部を解除することができるものとする。
また、予定工期中の施設完成が不可能と見込まれる等相応の理由がある場合においても
同様に、県は、建設工事請負契約の全部又は一部を解除することができるものとする。
8
設計・建設及び工事監理業務のモニタリングフロー
モニタリング(設計・建設段階)
整備事業者
要求水準を満たしているか自ら確認、書類を提出、報告
県
書類による確認(必要に応じて実地における確認)
(要求水準を達成している場合)
措置なし
(要求水準の未達成が確認された場合)
県
整備事業者
注
意
注意に従い是正
改善・復旧
(是正が見込まれない場合)
注意後に是正が見込まれない場合に
は、県は文書による厳重注意を行う
県
厳 重 注 意
整備事業者
厳重注意に従い是正
改善・復旧
(是正が見込まれない場合)
整備事業者の責めにより設計・建設
業務に係る対価の支払が遅れた場合
の損失は整備事業者が負う
県
是 正 勧 告
整備事業者
是正勧告に従い是正
改善・復旧
(是正がされない場合)
業務不履行の状態の改善・復旧が明らかに困難と判断し
た場合、契約の全部又は一部を解除することができる
契約の解除
(状況により減額もできる)
9
Ⅲ
開業準備業務に関するモニタリング
1.モニタリングの方法
(1)概要
開業準備業務に関するモニタリングは、運営事業者が履行する開業準備業務にかかる要
求水準の確保を図るために、開業準備業務が適切に実施されているかどうかを、開業準備
業務責任者が要求水準書に基づき業務の管理及び確認を行ったうえで、統括管理者が自ら
により確認し、その報告に基づき県が確認を行うものである。
統括管理者は、開業準備業務の履行について、業務計画書等による確認を行うとともに、
開業準備業務の履行に伴って作成する各提出書類及び実際の開業準備の実施状況を基に、
要求水準書の内容を満たしているかどうかの確認を行い、県に報告を行う。
県は、運営事業者の報告に基づき確認を行うことを基本とし、運営事業者の提出する業
務報告書、各提出書類及び実際の開業準備の状況を基に、要求水準書の内容を満たしてい
るかどうかの確認を行う。また、県は、必要と認めた場合は、開業準備の実施状況につい
て実地における確認を行う場合がある。
(2)書類による確認
運営事業者は、業務従事者の業務遂行状況及び要求水準達成状況を自ら確認のうえ、次
表の提出書類を、それぞれの提出時期までに県に提出して確認を受ける。
開業準備業務責任者が作成する書類
提出書類
① 開業準備業務に必要な書類
② 開業準備業務責任者届(変更届)
③ 業務計画書
④
業務報告書(月次業務報告書、半期
業務報告書、年度業務報告書))
⑤ その他県が必要とする書類
提出時期
開業準備業務開始前まで
開業準備業務開始前まで(変更届は必要に応じて
随時)
業務開始年度 開業準備業務開始前まで
それ以降の年度 年度開始 30 日前まで
月次業務報告書:翌月 10 日まで
半期業務報告書:各半期の翌月 10 日まで
年次業務報告書:各事業年度終了後 6 月末日まで
随時
県は開業準備業務責任者に対して、業務実施状況についての説明又は書類の提出をい
つでも求め、確認することができる。
2.具体的なモニタリングの手順
開業準備業務に関するモニタリングの手順及び運営事業者と県の作業内容は、以下のと
おりである。ただし、モニタリング方法についての詳細は、運営事業者が提供するサービ
スの方法に依存するため、基本契約締結後に策定するモニタリング実施計画書において確
10
定する。
開業準備業務におけるモニタリング手順及び作業内容
運営事業者
日常
県
・開業準備業務の実施に大きな影響を ・運営事業者の報告内容を検討し、当
モニタリ
及ぼすと思われる事象が生じた場
ング
合は、直ちに県に報告する。
定期
該事象の関係者と協議を行う。
・業務報告書を県に提出する(月次業 ・年度業務報告書の内容を確認し、業
モニタリ
務報告書、四半期業務報告書、年度
務実施状況の評価を行い、評価結果
ング
業務報告書)。
を運営事業者へ通知(受領した翌日
・モニタリング結果の公表について、
県へ協力する。
から 10 日以内)する。
・定期的に業務監視、運営事業者に対
する説明要求及び立会い等を行う。
・モニタリング結果に基づいて、開業
準備業務に係る対価の支払いを行
う。
・モニタリング結果について対外的に
発表する。
随時
モニタリ
・適宜、説明要求や現場立会いの対応 ・定期モニタリングのほかに、必要に
を行う。
応じて、業務監視、運営事業者に対
ング
する説明要求及び立会い等を行う。
この結果については、定期モニタリ
ングの結果に反映する。
・県が是正指導等を行った場合、運営
事業者からの是正指導に対する対
処の完了の通知等を受けて実施す
る。
3.水準未達があった場合の措置
Ⅳの3.~5.の措置に準じるものとする。ただし、県の責めに帰すべき事由又は不可
抗力若しくは法令変更による供用開始日の遅延等により、開業記念式典、こけら落としイ
ベントの実施内容が当初の計画から変更となった場合には、その対応措置について県と運
営事業者との間で協議を行うものとする。
11
Ⅳ
運営・維持管理業務に関するモニタリング
1.モニタリングの方法
(1)概要
運営・維持管理業務は県の指定管理者である運営事業者が実施することから、具体的
な手法は、基本的に、沖縄県の定める「指定管理者制度導入施設に係るモニタリングマニ
ュアル」に基づき実施し、必要に応じて本書に定める追加事項を実施することとする。
運営・維持管理業務に関するモニタリングは、運営・維持管理業務にかかる要求水準の
確保を図るために、運営・維持管理業務が適切に実施されているかどうかを、運営業務及
び維持管理業務の業務責任者が要求水準書に基づき業務の管理及び確認を行ったうえで、
統括管理者が自らにより確認し、その報告に基づき県が確認を行うものである。
統括管理者は、運営・維持管理業務の履行について、要求性能確認計画書等による確認
を行うとともに、運営・維持管理業務の履行に伴って作成する各提出書類及び実際の運営・
維持管理状況を基に、要求水準書の内容を満たしているかどうかの確認を行い、県に報告
を行う。
県は、運営事業者の報告に基づき確認を行うことを基本とし、運営事業者の提出する要
求性能確認報告書、各提出書類及び実際の維持管理を基に、要求水準書の内容を満たして
いるかどうかの確認を行う。また、県は、必要と認めた場合は、維持管理状況の実地にお
ける確認を行う場合がある。
(2)書類による確認
指定管理者は、沖縄県の定める「指定管理者制度導入施設に係るモニタリングマニュア
ル」で規定された書類をそれぞれの提出時期までに県に提出する。さらに、本事業ではそ
の特徴に鑑み、下記の書類についても提出を求める。
統括管理者が作成する書類
提出時期
提出書類
①
(変更届は必要に応じて随時)
統括管理者届(変更届)(開業後) 統括管理業務開始前
②
事業実施体制図
③
基本契約締結後 7 日以内
事業実施体制の変更後 7 日以内
運営事業者が締結する契約又は覚
各契約締結後 10 日以内
(変更届は必要に応じて随
書等の写し
時)
④
保険の一覧
⑤
定款の写し
⑥
株主名簿の写し
各契約締結後 10 日以内
(変更届は必要に応じて随
時)
SPC 設立後 7 営業日以内
定款変更後 7 営業日以内
SPC 設立後 7 営業日以内
12
株主名簿変更後 7 営業日以内
⑦
株主総会の資料及び議事録
株主総会の会日から 20 日以内
⑧
取締役会の資料及び議事録
取締役会の会日から 20 日以内
計算書類等(以下の書類)
・当該定時株主総会に係る事業年
度における監査済みの会計法第
435 条第 2 項に定める計算書類
⑨
定時株主総会の会日から 10 日以内
及びその附属明細書
・上記に係る監査報告書の写し
・当該事業年度におけるキュッシ
ュフロー計算書その他県が合理
的に要求する書類
⑩
各種許認可の書類の写し
随時
⑪
その他県が必要となる書類
随時
県は統括管理者に対して、業務実施状況についての説明又は書類の提出をいつでも求め、
確認することができる。
運営業務責任者が作成する提出書類
提出書類
①
運営業務責任者届
②
担当者配置届
提出時期
運営業務の開始前まで(変更届は必要に応じ
て随時)
運営業務開始前まで
業務計画書
(以下の事項を記載)
③
・運営業務基本方針
運営業務開始 6 ヶ月前まで
・実施体制
・収入増・経費節減への取組み方針
等
④
年度業務計画書
年度開始 30 日前まで
⑤
業務計画書(自主収益事業)
⑥
危機管理マニュアル
運営業務開始前まで
⑦
管理物品の一覧表
毎年度終了後 30 日以内
⑧
その他県が必要とする書類
随時
運営業務開始 6 ヶ月前まで(変更届は必要に
応じ随時)
県は運営業務責任者に対して、業務実施状況についての説明又は書類の提出をいつでも
求め、確認することができる。
維持管理業務責任者が作成する提出書類
提出書類
提出時期
13
①
維持管理業務責任者届
②
担当者配置届
維持管理業務の開始前まで(変更届は必要に応じ
て随時)
維持管理業務の開始前まで
業務計画書
③
(以下の事項を記載)
・維持管理業務基本方針
維持管理業務開始 6 ヶ月前まで
・実施体制
④
年度業務計画書
年度開始 30 日前まで
⑤
長期修繕計画書
維持管理業務の開始前まで
⑥
長期修繕報告書
事業期間終了時
⑦
インフラ長寿命化計画
維持管理業務開始前まで
⑧
その他県が必要とする書類
随時
県は維持管理業務責任者に対して、業務実施状況についての説明又は書類の提出をいつ
でも求め、確認することができる。
(3)現地における確認
県は、運営・維持管理業務に関するモニタリング実施に当たり、県が必要と認める時は、
現地における確認を行う。運営事業者は、県の現地における確認に必要な協力を行う。
2.具体的なモニリングの手順
(1)基本的な手順
沖縄県の定める「指定管理者制度導入施設に係るモニタリングマニュアル」で規定され
た内容に基づき、指定管理者の行う管理運営業務の履行確認や、サービスの質の評価、指
定管理者の財務状況の確認、及び連絡調整会議の開催といったモニタリングを実施する。
上記の手順等に関する詳細は、指定管理業務に係る協定締結(以下「指定管理協定」とす
る)後に策定するモニタリング計画書において確定する。
(2)履行確認に係る提出書類の様式
業務記録(日報、月報)及び各種業務報告書の様式は「指定管理者制度導入施設に係る
モニタリングマニュアル」の別紙を参考に要求水準書の内容を踏まえ作成し、業務開始 30
日前までに県へ提出するものとする。
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Ⅴ
財務状況等に関するモニタリング
1.財務状況等に関するモニタリングの概要
県は、開業準備業務及び運営・維持管理業務の最終責任者であることから、運営事業者
におけるサービスの提供が停止される、あるいは運営事業者が債務超過等によって事業継
続が困難になる、といった事態を回避するため、「指定管理者制度導入施設に係るモニタ
リングマニュアル」に基づき、運営事業者の財務状況等を確認し、必要に応じて適切な指
導・助言を行う。
特に、本事業では、運営業務や維持管理業務を担当する企業が出資してSPCを設立するこ
とや、指定管理者の収入に占める料金収入の割合が大きく需要変動の影響が大きいことに
鑑み、追加的な措置を実施することとする。具体的には、運営事業者の実施体制やリスク
対応方法の確認、資金収支のタイムリーな状況把握、株主総会資料等による経営状況の確
認等、多様な方法により、運営事業者の財務状況等についてより詳細に確認する。
2.モニタリングの方法
(1)財務状況に関するモニタリング
県は、公認会計士等による監査済みの計算書類等の提出、維持管理を担当する企業及び
運営を担当する企業の計算書類等の提出を運営事業者に義務付ける。
県は、運営事業者からの事業収支報告が、応募段階の収支計画と乖離していないかの確
認を行うとともに、運営事業者の財務状況の報告を求め、継続的にサービスが提供できる
状態にあるかの確認を行う。この際、運営事業者の計算書類では事業計画との関係が確認
できない場合は、必要に応じて、会計データに反映される取引に関する契約書類や、運営
事業者の実施体制、リスク対応、運営事業者の経営活動等の確認を行う。
県は、運営事業者の財務状況の確認結果が芳しくない場合は、今後の対策等について、
運営事業者から説明を受け、業務の継続的な運営を主眼として合理的・客観的な指導・助
言を行うこととする。
ただし、運営事業者の財務運営の健全化に向けた対策は自己責任で行うことが基本であ
ることに留意する。
(2)実施体制についてのモニタリング
県は、運営事業者の定款、登記簿謄本、株主名簿や、運営事業者が締結する契約等によ
り、開業準備業務委託契約の締結前に運営事業者が設立されたかどうか、業務遂行体制が
事業計画どおりに構築されたかどうかの確認を行う。
(3)リスク対応についてのモニタリング
県は、運営事業者がリスク分担を図るための指定管理協定を締結する段階において、事
業計画に提案されたリスク対応として、保険の付保であれば保険契約の内容を、受託企業
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へ移転するのであれば、運営事業者との間で締結される契約の内容等を確認する。
(4)経営についてのモニタリング
県は、運営事業者の経営における重要な意思決定がなされる取締役会や株主総会の議事
録等によって、事業計画に定めのない契約の締結や、運営事業者と関係のない契約や業務
を行っていないか等、安定的な事業の継続が困難になるような意思決定がなされていない
かどうかを確認する。
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Ⅵ
事業期間終了業務に関するモニタリング
1.モニタリング方法
(1)運営
① 運営事業者は、県との協議により決定した引継ぎ期間の前までに、運営業務の引継ぎ
のために必要となる資料を提出する。
② 県は、上記①の提出資料について確認を行う。
③ 県及び運営事業者は、上記②による確認の内容に基づき、必要に応じて協議する。
④ 運営事業者は、次期事業者が円滑かつ支障なく本施設の業務ができるよう、引継ぎに
必要な協力を行う。
(2)維持管理
運営事業者は、事業終了時の2年前までに、施設の状況についてチェック・評価を行い
①
長期修繕計画の修正を行うとともに報告書を県に提出する。
②
県は、上記①の報告内容について確認を行う。
③
県及び運営事業者は、上記②による確認の内容に基づき、必要に応じて協議する。
④
運営事業者は、要求水準を満たすよう、事業終了時までに、協議の結果反映した長期
修繕計画書に基づき修繕を行うほか、必要となる資料を整備し、県に確認等を受ける。
2.確認方法
(1)書類による確認
運営事業者は、現況図面、施設の保全にかかる資料等を含めた取扱説明書等の書類を、
事業終了時に県に提出して確認を受ける。
事業期間終了時の提出書類
提出書類
提出時期
①
消耗品リスト
事業期間終了時まで
②
各種図面・機器台帳・備品台帳
事業期間終了時まで
③
施設の運営に係る資料
引継ぎ期間の3ヶ月前まで
(引継ぎに必要なデータ等)
④
施設の保全に係る資料
事業期間終了時まで
(取扱説明を含めたマニュアル)
⑤
その他県が必要とする種類
事業期間終了時まで
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