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データバックアップ

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データバックアップ
第
2章
データバックアップ
CD-Rの最も基本的な活用法、データバックアップを紹介します。
パソコンのハードディスクの内容をCD-Rに書き込んでおくと、ハードディス
クにトラブルが発生したときに安心です。
また、あまり使わないデータはCD-Rに書き込んでから削除すれば、
ハードディスクを有効に使えます。
データバックアップの
ポイント
CD-Rの容量の大きさと、データが消えないという特徴をいかす最も身
近な用途は、ハードディスクなどのデータのバックアップです。書き込
みソフトの具体的な説明にはいる前に、データバックアップのポイント
をまとめておきましょう。
■ハードディスクまるごと/ファイルを選ぶ
バックアップの方法は2つあります。ひとつは、ハードディスクをまるごと
CD-Rに書き込むボリューム単位のバックアップ、もうひとつはファイルやフォ
ルダーを選んで行うバックアップです。Windows用の書き込みソフトでは、ボ
リューム単位の選択がなく、常にファイルを選ぶバックアップになります。Mac
ではボリューム単位のバックアップで起動ボリュームを選択すると、簡単に起動
CD-ROMが作れます。
■ファイルフォーマットを決める
使っているパソコンやバックアップの用途に合わせてファイルフォーマットを
選びます。Windowsの場合は、ロングネームに対応しているJolietを選ぶとよい
でしょう。Macの場合は、Mac OSのファイルフォーマットであるHFSを選びま
す。テキストファイルや画像ファイルなどを、複数のOSで使う目的でバックア
ップするならCD-ROMの標準的な規格であるISO9660を選びます。
■イメージファイルを作るかオンザフライか
CD-Rにデータを書き込むときに、データの配置やファイルのディレクトリー
構造を決める必要があります(この作業をマスタリングといいます)。マスタリ
ングは書き込みソフトが行ってくれるのですが、データを書き込む前に済ませて
おくか、書き込みながら行うかを選べます。
26
データバックアップのポイント
書き込む前にマスタリングを行うには、イメージファイルというデータファイ
ルを作ります。イメージファイルは、実際にCD-Rに書き込むデータと同じ内容
を持っているため、バックアップの総容量とほぼ同じ容量(少し大きくなります)
のファイルになります。もし、600MBのバックアップを取るなら、イメージフ
ァイルを作るために別のハードディスクに600MB以上の空きスペースを用意す
ることになります。ずいぶんぜいたくな方法だと思われるかもしれませんが、あ
らかじめマスタリングを済ませておくことで、CD-Rドライブに安定してデータ
を送れるようになります。失敗なく確実に書き込める方法といえます。
オンザフライは、マスタリングを行いながらデータをCD-Rに書き込む方法で
す。イメージファイルを作らないので、ハードディスクに大きな空き容量を用意
せずに済みます。ただし、マスタリングと書き込みを同時に行うため、CPUに大
きな負担がかかり、CD-Rドライブへのデータ転送も効率よく行う必要がありま
す。このためマシンの実行速度が遅かったり、SCSIの転送速度が遅いとうまく
書き込めないことがあります。とはいえ最近のマシンならノートタイプをのぞい
てまず失敗することはありません。
■マルチセッションの書き込み
容量いっぱいまで使わなかったCD-Rは、データを追記できます。何回か追記
することをマルチセッションといいますが、WindowsとMacで違いがあります。
Windowsで追記したCD-Rは、CD-ROMドライブに入れると普通は一番最後のセ
ッションだけが認識されます。とはいえ前のセッションのデータが消えてしまう
わけではありません。追記を行うときに前回の書き込み内容を調べ、前回にしか
ないものはそのまま引き継ぎ、前回にも今回にもあるものは今回のものに置き換
えます。ですから書き込んだデータは消えることがなく、常に最新の状態にして
おけます。ハードディスクの定期的なバックアップには便利です。なお特別なソ
フトを使えば、過去のセッションのファイルを個別に読み出せます。
MacでHFSでCD-Rに追記すると、それぞれのセッションは別のボリュームとし
て扱われます。例えば3回追記したCD-RをCD-ROMドライブに入れると、デス
クトップにCD-ROMのアイコンが3つ現れます。Windowsのように差分のバック
アップを取るにはISO9660で書き込みます。
27
第
2
章
デ
ー
タ
バ
ッ
ク
ア
ッ
プ
の
ポ
イ
ン
ト
Easy CD Creatorで
バックアップ
最速コース
ウィザードでバックアップ
Easy CD Creatorを起動すると、自動的にウイザードが開きます。ウィザードは、
CD-Rにデータを書き込むために必要な設定を順を追って指示してきます。ウィ
ザードのひとつ一つの画面に答えていくだけで、ファイルの登録から書き込みま
でが簡単にできます。では一番簡単にバックアップを取る方法として、ウィザー
ドを使ってみましょう。CD-Rドライブにメディアを入れて、Easy CD Creatorを
起動してください。
①CDの種類を選ぶ
ウィザードの最初の画面では、これから作るCDの種類を「データCD」か「音
楽 CD」から選びます。ハードディスクのバックアップを取るので、ここでは
「データCD」を選択して「次へ」ボタンを押します。
バックアップの場合は「データCD」を選ぶ
②書き込むファイルを選ぶ
CD-Rに書き込むファイルを登録する画面が現れます。中央のリストから書き
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最速コース ウィザードでバックアップ
込みたいファイルやフォルダーを選択して「追加」ボタンを押します。すると
「レイアウトに追加中」というメッセージが現れます。追加が終わると、下のバ
ーが伸びてあとどれだけ書き込めるかが表示されます。ほかにバックアップを取
りたいファイルやフォルダーがあれば、同じ要領で追加していきます。ここでは、
ルダーを選択しています。登録を終えたら「次へ」ボタンを押します。
Easy CD Creator
本書の原稿のデータをCD-Rに書き込むために、原稿が入っている「NEW」フォ
第
2
章
で
バ
ッ
ク
ア
ッ
プ
ファイルやフォルダーを選んで「追加」ボタンを押す
③テストの確認
CD-Rへデータを書き込む前にテストを行うか確認する画面が現れます。テス
トでは、CD-Rメディアにデータを書き込む以外は、本番とまったく同様の作業
を行います。そのため、現在の設定でCD-Rにうまくデータが書き込めるかどう
かが確認できます。初めて書き込む場合や、小さいファイルをたくさん書き込む
場合は、テストを行ってみるとよいでしょう。
「テストする」か「テストしない」を選んで、「次へ」ボタンを押します。
書き込む前にテストをしておくと安心
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④書き込み
最後に書き込みを実行する画面が現れます。「今、CDを作成する」を選んで
「完了」ボタンを押すと、CD-Rへの書き込みが始まります。
「後でCDを作成する」を選んで「完了」ボタンを押すと、ウィザードが終了
してEasy CD Creatorの本来の画面になります。ここでは書き込みに関するさま
ざまな設定を変更できます。詳しくは「使いこなしコース」で説明しています。
「今、CDを作成する」を選んで「完了」ボタンで書き込み開始
書き込み中の画面。「詳細」ボタンを押して情
報を表示している
ウィザードで追記はできるの?
できます。Eascy CD Creatorのウィザードでの書き込みは、トラックアットワ
ンスでマルチセッションなので、追記が可能な形式です。追記もウィザードを
使って同じ手順で行います。
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使いこなしコース① レイアウトウィンドウを使ってバックアップ
使いこなしコース①
レイアウトウィンドウを使ってバックアップ
ウィザードは質問に答えていくだけで簡単にCD-Rにデータを書き込めますが、
そのぶん細かな設定はできません。書き込み方法を変えたりデータを最適化する
ている方法は、すべてウィザードを使わない書き込み方です。慣れてしまえば難
しくないので、まずはウィザードを使わない書き込み方の基本を紹介します。
①レイアウトウィンドウを表示する
Eascy CD Creatorを起動するとウィザードが開きます。ここで「キャンセル」ボ
タンを押すと、ウィザードが終了してレイアウトウィンドウになります。またオプ
ションの設定で、起動時にウィザードが開かないようにできます。
「ツール」メニ
ューの「オプション」を選び、
「一般設定」パネルの「起動時にEascy CD Creatorウ
ィザードを開く」という項目のチェックマークをはずします。これでEascy CD
Creatorを起動すると、すぐにレイアウトウィンドウが開くようになります。
オプションでウィザードが起動しないように設定する
②書き込むファイルを選ぶ
レイアウトウィンドウで「データCDレイアウト」タブを選びます。レイアウ
トウィンドウの表示はエクスプローラとよく似た形式で、大きく4つに分かれて
います。上の2つはハードディスクの内容を表示します。下の2つはCD-Rのレイ
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Easy CD Creator
には、ウィザードを使わずに自分で設定します。「使いこなしコース」で紹介し
第
2
章
で
バ
ッ
ク
ア
ッ
プ
アウトです。いずれも左側にボリュームとディレクトリー、右側にディレクトリ
ーとファイルを表示します。
レイアウトには、ウィンドウを開いた日時を名前に持つ新しいボリュームが作
られます。名前を変更するには、ボリュームをクリックします。書き込むファイ
ルやフォルダーを登録するには、上部のエクスプローラから下部のレイアウトに
ドラッグ&ドロップするだけです。ファイルやフォルダーを登録すると、ウィン
ドウの下にある容量を示すバーが伸びます。図では、Dドライブの「アスキー」
フォルダーを登録しています。
「アスキー」フォルダーをレイアウトにドラッグ中
データCDのボリュームに「アスキー」フォルダーが登録された
レイアウト内のファイルやフォルダーの構成は、ハードディスクのディレクト
リー構造とはまったく関係なく自由に変更できます。ファイルの位置を変更した
32
使いこなしコース① レイアウトウィンドウを使ってバックアップ
り、新しいフォルダーを作ったりできます。ファイルやフォルダーの移動は、ド
ラッグ&ドロップでできます。CDのアイコンにドラッグ&ドロップすると、ル
ートディレクトリーに移動します。
第
2
章
「ファイル」メニューの「CDレイアウトのプロパティ」を選んで、フォーマ
ットを設定します。まず「データ設定」タブで、ファイルシステムを選びます。
デフォルトは「Joliet」で、通常のバックアップではこのままでOKです。ほかに
ISO9660が選べますが、こちらはファイル名の付け方に制限があり、Windows
でのファイル名をそのまま使えないため不便です。実はJolietは、Windows95/
98 / NT4.0 な ど の ロ ン グ フ ァ イ ル ネ ー ム を サ ポ ー ト す る た め に 作 ら れ た
ISO9660の拡張規格なのです。もし、テキストファイルや画像ファイルなどを、
ほかのOSのマシンでも使う目的でバックアップするなら、ISO9660にします。
通常のバックアップではファイルシステムは
Jolietにする
ファイルシステムの「プロパティ」ボタンを押すと、さらに細かい設定がで
きます。ボリュームラベルや著作者の登録、モードの選択などです。出版社名
とデータ編集者名は、入力しなくても大丈夫です。これは、大量にプレスして市
販するCDのための情報です。
モードの選択は注意してください。もし追記をしないのなら「モード1」、追
記をするなら「モード2」と覚えておきましょう。
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Easy CD Creator
③フォーマットを選ぶ
で
バ
ッ
ク
ア
ッ
プ
追記をしないなら「モード1」、追記をするなら
「モード2」を選択
④書き込み
CD-Rにデータを書き込むには、レイアウトウィンドウのツールバーにある「●」
ボタンを押します。
「CD作成セットアップ」ウィンドウが開くので、書き込み時の
設定を行います。
「一般設定」パネルで、書き込み速度の設定と、テストを行うかど
うかを選択します。初めて書き込む場合は、書き込み速度を使用するCD-Rドライブ
の最高速度に設定して、
「テストのみ」を選択してテストを行うといいでしょう。
書き込み速度とテストを行うかどうかを決める
「高度な設定」パネルでは、書き込み方法を設定します。大きく分けてトラッ
クアットワンスとディスクアットワンスの設定になっています。ハードディスク
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使いこなしコース① レイアウトウィンドウを使ってバックアップ
のバックアップを取る場合は、追記できるのがトラックアットワンス、追記でき
ないのがディスクアットワンスと覚えてきましょう(使用するCD-Rドライブに
よってディスクアットワンスが選択できない場合があります)。トラックアット
ワンスでは選択肢が2つあります。今回の書き込みのあと、さらに追記する場合
き込みで最後にする場合は「CDをクローズする」を選びます。
Easy CD Creator
は「セッションはクローズするがCDはクローズしない」を選びます。今回の書
第
2
章
で
バ
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ク
ア
ッ
プ
通常は「セッションはクローズするがCDはクロ
ーズしない」を選ぶ。もう追記しないなら「CD
をクローズする」を選ぶ
追記あり/なしの設定
●追記できるデータCDを作る……「CDレイアウトのプロパティ」のファイルシス
テムの「プロパティ」でモード2を選択。
「CD作成セットアップ」の「高度な設
定」パネルで「セッションはクローズするがCDはクローズしない」を選択。
●追記できないデータCDを作る……「CDレイアウトのプロパティ」のファイルシ
ステムの「プロパティ」でモード1を選択。
「CD作成セットアップ」の「高度
な設定」パネルで、
「ディスクアットワンス」か「CDをクローズする」を選択。
追記できるデータCDの作り方をマルチセッションといいます。これに対して追
記できないデータCDはシングルセッションと呼びます。シングルセッションは
1回きりの書き込みになるのでメディアの容量が無駄になることがありますが、
CD-ROMドライブに入れてマウントするまでの時間がマルチセッションより短
くなります。
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「詳細情報」パネルは、これまで行った設定をまとめて表示するので、設定項
目はありません。
「詳細情報」パネルで設定を確認する
すべての設定を終えたら「OK」ボタンを押します。すぐに書き込みが始まっ
て、「CD作成プロセス」ウィンドウが開きます。
Easy CD Creatorはこんなソフト
『Easy CD Creator』(デラックス版)は、米Adaptec社が開発していた『Easy CD
Pro』の後継にあたる製品です。Easy CD ProはいろいろなCD-Rドライブにバンドル
されているマスタリングソフトで、いままで幅広いユーザーに親しまれてきました。
Easy CD Proをバージョンアップするにあたり、Adaptec社は加Corel社が開発して
いた「Corel CD Creator」を買い取り、データCDの書き込み以外に多機能化をはか
り、製品としての幅を強化しました。付属のユーティリティーも豊富で、ビデオ
CDのためのオーサリングが可能な「ビデオCDクリエータ」、音楽CDを制作するた
めの「CDスピンドクター」、サウンドのデジタル編集を行う「サウンドエディタ」、
画像ファイルをカタログ化する「ピクチャーCDクリエータ」などがあり、CD-Rで
書き込めるほとんどすべてのフォーマットをサポートしています。単なる書き込み
ソフトというより、CD-R制作の統合ソフトといってもよい製品です。
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使いこなしコース② マルチセッションでのバックアップ
使いこなしコース②
マルチセッションでのバックアップ
追記可能な形で書き込んだCD-Rは、容量に空きがなくなるまで追記できます。追
記の方法には2種類あります。ひとつは、以前のセッションの内容を引き継ぐ方法
す。次に同じフォルダーをバックアップするとき、以前の内容を引き継ぐようにし
ておけば、前回と今回のフォルダーの内容を比較して、更新されたり新しく作成さ
れたファイル(サイズか日付が変わっているもの)だけを追加で書き込みます。
もうひとつは、以前の内容とは関係なく新たに書き込む方法です。この場合は、
以前と同じフォルダーを書き込んでも前回との比較は行われず、そのまますべて
書き込まれます。
①追記の方法を選ぶ
「ファイル」メニューの「CDレイアウトプロパティ」を選びます。「データ設
定」パネルの下の追加オプション「自動的に直前のセッションをインポートする」
をチェックしておくと、以前の内容を引き継ぐ追記になります。
追加オプションをチェックしておくと、以前の内
容を引き継ぐ
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Easy CD Creator
です。例えば、ハードディスクのあるフォルダーをCD-Rにバックアップしたとしま
第
2
章
で
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プ
インポートしたデータの変更
インポートされたデータは、ディレクトリー情報だけを引き継ぐので、実際
の容量を消費しません。また、内容を自由に変更できるので、不要な古いデー
タをレイアウトから消去することも可能です。ただしバックアップの目的から
すると、インポートしたデータはそのままにしておく方がいいでしょう。
②書き込むファイルを選ぶ
通常の書き込みと同じ方法でファイルやフォルダーを登録します。そのとき、
以前のセッションに同じ名前のファイルやフォルダーがあれば、今回のデータと
置き換えるかどうかを確認するウィンドウが現れます。ファイルについては、ひ
とつずつ以前のデータを使用するか、今回のデータと置き換えるかを選択します。
フォルダーの場合は、フォルダー内のファイルをまとめて置き換えるかどうかを
指定できます。このためバックアップはフォルダー単位で行うほうが便利です。
ファイルの置き換えを確認するウィンドウ
・「置換」……今回のデータと置き換える
・「全置換」……すべて置き換える
・「置換しない」……以前のデータを使う
・「全置換しない」……すべて以前のデータを使う
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使いこなしコース② マルチセッションでのバックアップ
第
2
章
ディレクトリマージオプションの「ディレクトリを新しくするまたは項目を変更
する」を選択して、さらに「サイズまたは日付が異なるファイルのみ表示する」
をチェックします。そして「全置換」ボタンを押すと、自動的に変更されたり追
加されたファイルが登録され、変更がないファイルは以前のデータが使用されま
す。もしファイルひとつ一つの置き換えを確認するなら、「置換」ボタンを押し
ます。またディレクトリマージオプションで「ディレクトリ全体を置換」を選択
して「置換」ボタンを押すと、以前のデータは無視されて、今回のデータで書き
込むことになります。
登録されたファイルのどれが以前のデータで、どれが今回のデータなのかは、
レイアウトウィンドウの下部のCD-Rのレイアウトで確認できます。ファイル名
に付いているグレーのマークが、以前のデータであることを示しています。
グレーのマークが付いているファイルは、以前の書き込みのデータを引
き継いでいる
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Easy CD Creator
フォルダ内のファイルの置き換えを確認するウィンドウ
で
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ク
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プ
Adaptec Toastで
バックアップ
最速コース
ドラッグ&ドロップでバックアップ
Adaptec Toast(以下 Toast)を起動すると、メインのウィンドウが開きます。
ウィンドウは大きく2つのエリアに分かれています。上の「Macボリューム」と
表示されているエリアでは、作成するCDの種類と書き込むデータを選択します。
下の「CDレコーダ」と表示されているエリアには、Macに接続しているCD-Rド
ライブの情報が表示されます。
①書き込むデータをドラッグ&ドロップ
Toastはドラッグ&ドロップに対応しているので、CD-Rに書き込むデータの登
録が簡単にできます。登録は、ボリューム、フォルダー、ファイルなどのアイコ
ンを、Finderからメインウィンドウの上のエリアにドラッグ&ドロップするだけ
です。ドロップしたデータによって、自動的にフォーマットも設定されます。こ
こではハードディスクを丸ごとバックアップしてみましょう。図では
「WasteLand」をドラッグ&ドロップしました。
ハードディスクをドラッグ&ドロップすると、フォーマ
ットが自動的に「Macボリューム」になる
②書き込み
「CD書き込み」ボタンを押すと、書き込み開始を確認するウィンドウが現れ
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最速コース ドラッグ&ドロップでバックアップ
ます。書き込み速度は、接続しているCD-Rドライブの最高速度になっているの
で、変更する場合はポップアップメニューから選びます。書き込みを開始するに
は、「セッション書き」ボタンか「ディスク書き」ボタンを押します。
「セッショ
ン書き」を押すと、追記できる形で書き込みます。「ディスク書き」を押すと、
スクアットワンスを連想してしまいますが、Toastはディスクアットワンスには
対応していません。「ディスク書き」は、セッションを書き込んだあとCDをクロ
ーズする書き込み方です。
Adaptec Toast
今回の書き込み以降、追記ができなくなります。「ディスク書き」というとディ
第
2
章
で
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プ
速度を確認して「セッション書き」か
「ディスク書き」を押すと書き込み開始
書き込みを確認するウィンドウには、「シミュレーションモード」「最初にCD
イメージを作成する」という2つのチェックボックスがあります。
「シミュレーションモード」をチェックして書き込みを開始すると、実際の書
き込みと全く同じ動作をしますが、レーザー光の出力を弱くしてCD-Rメディア
にはデータを書き込みません。またメニューバーに「シミュレションモード」と
表示します。実際の書き込みと同様、途中で中止できないので、テストはメイン
ウィンドウの「速度チェック」ボタンで行うのがいいでしょう。
「最初にCDイメージを作成する」をチェックして書き込みを開始すると、選択
したデータのイメージファイルを作成し、そのイメージファイルをCD-Rに書き
込みます。イメージファイルは、書き込もうとしてるデータの総容量より少し大
きなファイルになるので、あらかじめハードディスクに空き容量を用意しておく
必要があります。
書き込みが終了すると、確認のウィンドウが表示されます。
「取り出し」ボタンを
押すと、CD-Rがレコーダーから取り出せます。
「検証」ボタンを押すと、書き込ん
だデータとCD-Rの内容を比較して、正しく書き込まれたかどうかをチェックします。
このウィンドウが表示されてしばらく操作しないと自動的に検証が始まります。
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大切なバックアップは検証する
Adaptec Toastはこんなソフト
『Adaptec Toast』は、独Astarte社が開発していた書き込みソフト『Toast』がもと
になっています。米Adaptec社がバージョン3.5から買い取り、その後も開発を続
けています(日本ではアダプテックジャパン㈱が販売)
。バージョン3.5からオーデ
ィオデータ(CD-DA)の取り扱いやWindows95のJolietロングファイルネームのサ
ポートといった強化がなされ、現在Macでは最強の書き込みソフトといってもよい
製品になっています。
Adaptec Toastの書き込み方法はトラックアットワンスのみで、ディスクアットワ
ンスはサポートしていません。実際にはトラックアットワンスの書き込みで十分な
機能をもっているので、何も問題になることはありません。もし音楽CDのマスタ
ー制作など、ディスクアットワンスで書き込む必要があるときは、別売りの
『Adaptec JAM』(Adaptec Toastと組み合わせて使う)というソフトを利用します。
Macでのマルチセッションの扱い
書き込みを実行するとき「セッション書き」ボタンを選ぶと、追記ができる形で
データを書き込みます。セッション書きをしたCD-Rに、続けて何回かデータを書き
込むことをマルチセッションといいます。「Macボリューム」か「Macファイル&
フォルダ」で追記したCD-RをCD-ROMドライブに入れると、セッションの数だけデ
スクトップにアイコンが現れます。「ISO9660」で追記したCD-Rの場合、何回追記
してもデスクトップに現れるアイコンはひとつで、内容は最後のセッションです。
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使いこなしコース① ボリュームのバックアップ
使いこなしコース①
ボリュームのバックアップ
ハードディスクやMOのアイコンをToastのウィンドウにドラッグ&ドロップ
すると、フォーマットが「Macボリューム」になります(CD-RにはHFSで書き込
ームのバックアップでは、「データ」ボタンを押すといくつかの設定ができます。
①バックアップの設定
メインウィンドウの「データ」ボタンを押します。ボリュームの選択ウィンド
ウが現れて、書き込むボリュームの選択と書き込みの設定ができます。
ボリュームの選択と書き込みの設定が
できる
「オン・ザ・フライ最適化」をチェックすると、メディアの最適化を行いながら
CD-Rに書き込みます。最適化の方法は、書き込みを終えたCD-Rの読み込み速度を
優先する「速度優先」と、空き容量を多くする「容量優先」です。「速度優先」
を選ぶと、1セクター内のデータエリアを2048バイトにします。こうするとCDROMドライブでの読み込み速度が一番速くなります。しかし、容量の小さなファ
イルに対しては無駄な容量を使ってしまうため、全体のファイルサイズが大きく
なってしまいます。「容量優先」を選ぶと、メディアを効率良く使う最適なセク
ターサイズを選択して、CD-Rの容量を十分に活用します。バックアップしたデー
タを引き出す頻度を考え、どちらで最適化するかを決めるとよいでしょう。
「空き領域コピー禁止」をチェックすると、ボリュームの容量が620MBを超え
ていても、ファイルの総容量が620MB以下ならバックアップできるようになり
ます。ただし『Norton Utilites』(米Symantec社)のようなハードディスクメンテ
ナンスソフトでハードディスクの断片化を解消し、ファイルをハードディスクの
77
Adaptec Toast
みます)。これでフォーマットの選択とデータの登録が同時にできます。ボリュ
第
2
章
で
バ
ッ
ク
ア
ッ
プ
先頭から並ぶようにしておく必要があります。こうすることでCD-Rドライブへ
のデータ転送が効率良く行え、できあがったCD-Rのデータ読み取り速度が速く
なります。
「起動可能」は起動CD-ROMを作るときの設定です。起動CD-ROMについては
「使いこなしコース④」で紹介します。
「自動起動」をチェックすると、CD-ROMドライブに入れたときに自動的に開
くファイルやアプリケーションを指定できます。指定できるファイルはボリュー
ムのルートレベルにあり、名前が半角で11文字以内(全角で5文字)のものに
限ります。また、この機能は、QuickTime2.5以降をインストールしているMacで、
コントロールパネルの「QuickTime設定」の「CD-ROMの自動再生」がオンにな
っているときに有効です。
「情報」ボタンを押すと、選択したハードディスクやMOの使用状況を表示し
ます。
「情報」ボタンでハードディスクの使用状況
がわかる。青い部分が散らばっているほど断
片化が激しい
『Norton Utilites』に付属の「Speed Disk」で
断片化を解消した
78
使いこなしコース① ボリュームのバックアップ
設定を終えたら「OK」ボタンを押します。通常のバックアップでは「オン・
ザ・フライ最適化」の方法を設定するだけです。
第
2
章
「自動起動」の使いみち
ると自動的に開きます。
「SimpleText」で作った「Read Me」ファイルやインスト
ーラーを指定することが考えられますが、CD-ROMドライブに入れるたびに必
ず開くので、何度も使用するCDでは指定しないほうがいいでしょう。
②書き込み
「CD書き込み」ボタンを押すと、書き込み開始を確認するウィンドウが現れま
す。ここからは「最速コース」と同じ操作になります。
CD-Rのアイコン
ボリュームにカスタムアイコンが張ってあれば、ボリュームをバックアップ
したCD-Rもそのアイコンになります。カスタムアイコンを張っていないボリュ
ームをバックアップすると、システム標準のCD-ROMのアイコンになります。
79
Adaptec Toast
自動起動で指定したファイルはアプリケーションは、CD-RをCD-ROMに入れ
で
バ
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ク
ア
ッ
プ
使いこなしコース②
ファイルとフォルダーのバックアップ
ファイルやフォルダーのアイコンをToastのウィンドウにドラッグ&ドロップ
すると、フォーマットが「Macファイル&フォルダ」になります(CD-RにはHFS
で書き込みます)。フォーマットの選択とデータの登録が同時にできて便利なの
ですが、複数のファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップ登録すると、思った
通りのフォルダー構成にならない場合があります。
最初にフォルダーをドラッグ&ドロップすると、CDの名前がそのフォルダー
と同じになり、次にファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップすると、最初の
フォルダーの中に登録されてしまいます。また最初にファイルをドラッグ&ドロ
ップすると、CDの名前は「名称未設定CD」になり、続けてファイルやフォルダ
ーをドラッグ&ドロップすると、CDのルートレベル(一番上の階層)に登録さ
れていきます。最初にドラッグ&ドロップするもので登録の方法が変わってしま
うのですが、これはドラッグ&ドロップへの対応としては正しい方法です。しか
し、複数のファイルやフォルダーをバックアップするときは、CDのルートレベ
ルに配置されてほしいものです。このための手順を紹介します。
①データを登録する
メインウィンドウの「データ」ボタン押します。CD-Rのレイアウトを作成す
るウィンドウが表示されるので、「新規 CD」ボタンを押してレイアウトの中に
CDを作ります。あとは登録するファイルやフォルダーをこのウィンドウにドラ
ッグ&ドロップするか、
「追加」ボタンを押して選択します。
ルートレベルにファイルやフォルダーを登
録するにはCDを作っておく
「新規CD」ボタンで作られるCDは、名前が「名称未設定CD」になっています。名
80
使いこなしコース② ファイルとフォルダーのバックアップ
前を変更するには、CDのアイコンをダブルクリックして情報ウィンドウを開きます。
第
2
章
②登録の変更
間違って登録したデータは、アイコンを選択して「削除」ボタンを押すか、
「delete」キーを押すと登録を解除できます。ここでの削除はCD-Rのレイアウトを
変更するだけなので、ハードディスクの中の実際のデータが削除されるわけでは
ありません。同様に名前を変更したり、新しいフォルダーを作って配置を整えた
りできます。これらの操作は、ハードディスクの中のデータには影響しません。
名前の変更は、アイコンをダブルクリックすると現れる情報ウィンドウで行い
ます。情報ウィンドウの「非表示」をチェックすると、Finderでは見えないアイ
テムになります。フォルダーを作るには「新規フォルダ」ボタンを押します。配
置の変更はドラッグ&ドロップでできます。
CD-Rのレイアウトを自由に変更できる
③書き込み
「CD書き込み」ボタンを押すと、書き込み開始を確認するウィンドウが現れま
す。ここからは「最速コース」と同じ操作になります。
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Adaptec Toast
情報ウィンドウでCDの名前を変更できる
で
バ
ッ
ク
ア
ッ
プ
使いこなしコース③
ISO9660でのバックアップ
ISO9660は、Mac以外の OS(Windowsや UNIX)でもサポートしている CDROMのファイルフォーマットです。テキストやグラフィックデータをISO9660
で書き込むと、ほかのOSのマシンでも利用できます。また、普段のバックアッ
プにISO9660のインクリメントバックアップを使えば、CD-Rの内容をいつもハ
ードディスクと同じ状態に保てます(一部制限があります)。
ISO9660をMacで使うときの制限
オリジナルのISO9660はそのままでは制限が多く、Macのバックアップには
使えませんでした。現在はフォーマットが拡張されて、あとで説明する
「Macintosh名称を認める」と「Apple機能拡張を使用」というオプションを使え
ば、MacのファイルとしてCD-Rに書き込めます。その場合でもFinder情報が一
部しか書き込まれないので、ウィンドウやアイコンの位置、カスタムアイコン
が CD-R の中で再現できません。こうした情報も含めて書き込みたい場合は、
Mac のファイルフォーマットである HFS を使う「Mac ファイル&フォルダ」
「Macボリューム」でバックアップします。
①フォーマットを選ぶ
「フォーマット」メニューから「ISO9660」を選びます。またはメインウィン
ドウに表示されているフォーマット名をマウスでプレスし、現れたポップアップ
メニューから「ISO9660」を選びます。
②データを登録する
ISO9660ではボリューム単位のバックアップができません。ファイルかフォル
ダーを登録します。メインウィンドウにファイルやフォルダーをドラッグ&ドロ
ップするか、「データ」ボタンを押してレイアウト作成ウィンドウを表示して作
業します。レイアウト作成ウィンドウには、「ファイル」「レイアウト」「各種設
定」というパネルがあります。データの登録は、
「ファイル」パネルで行います。
82
使いこなしコース③ ISO9660でのバックアップ
第
2
章
③ISO9660の設定
レイアウト作成ウィンドウの「レイアウト」と「各種設定」パネルは、
ISO9660特有の設定を行うパネルです。
「レイアウト」では、ファイルを書き込む順序を設定します。先頭に書き込ん
だほうが速く読み出せるので、必要なら順序を変更します。
ファイルを選択して、
「先頭に移動」ボタンか「末尾に
移動」ボタンで順序を変える
「各種設定」では、ISO9660のさまざまなオプションを設定します。
「フォーマット」では「CD-ROM」「CD-ROM XA」「電子ブック」が選べます。
バックアップでは「CD-ROM XA」を選択します。このフォーマットなら、ほと
んどのCD-ROMドライブで読み出せる形で追記ができます。
「名称設定」では「ISO9660レベル1」「MS-DOS名称を認める」「Macintosh
名称を認める」「Joliet(MS-DOS + Windows 95)」が選べます。これらは
83
Adaptec Toast
ISO9660のレイアウト作成ウィンドウ。パネルを切り
替えるタブがある
で
バ
ッ
ク
ア
ッ
プ
ISO9660フォーマットのバリエーションです。「ISO9660レベル1」が基本的な
フォーマットですが、ファイル名に関する制限が厳しいため(使える文字や文字
数)、それを解消する目的でフォーマットが拡張されてきました。ほかの3種類
は、ISO9660レベル2のバリエーションになります。Macのバックアップでは
「Macintosh名称を認める」を選択すると、Finderのファイル名と同じになります。
「バージョン番号を追加」は、「名称設定」で「Macintosh名称を認める」以外
を選択したときに選べます。これは以前のフォーマットとの互換性のためのオプ
ションなので、特にチェックする必要はありません。
「Apple機能拡張を使用」をチェックすると、Macのファイルに特有のリソース
フォークとFinder情報の一部をCD-Rに書き込みます。これにより書き込んだデー
タがMacのファイルとして使えるようになります。Macのバックアップとして
ISO9660を使うときは、必ずチェックしましょう。
ISO9660は、必要に応じて拡張されてきたため多くの
オプションがある
84
使いこなしコース③ ISO9660でのバックアップ
リソースフォークとFinder情報
Macのファイルはデータフォークとリソースフォークの2つの部分からでき
ていて、通常のISO9660ではデータフォークしか書き込みません。リソースフ
ョンの場合)、ウィンドウやメニューのデータなどが格納されているので、デー
タフォークだけではMacのファイルになりません。
Finder情報には、ファイルやフォルダーの属性(作成日、更新日、表示/非表
示、カスタムアイコンの有無など)が格納されています。特にファイルが持つ
タイプとクリエーターという情報は、Finderがファイルを正しく扱うために欠か
せない情報です。タイプはファイルの種類を表し、クリエーターはファイルを
作ったアプリケーションを表します。この2つの情報がないと、Finderでアイコ
ンが正しく表示されなかったり、ダブルクリックで正しく開けなかったりしま
す。「Apple機能拡張を使用」をチェックすると、タイプとクリエーター情報を
書き込みます。しかし、カスタムアイコンの有無を示す情報は書き込まれない
ので、フォルダーに張ったアイコンはCD-Rの中では表示されません。アイコン
データ自体は書き込まれているので、ハードディスクにコピーしてからユーテ
ィリティーソフトなどでカスタムアイコン情報をオンにすればアイコンは復活
します。
④書き込み
「CD書き込み」ボタンを押すと、書き込み開始を確認するウィンドウが現れま
す。初めての書き込みのときは「最速コース」と同じ手順になりますが、追記の
ときは追記方法を選ぶウィンドウが現れます。
追記方法を選択するウィンドウ
85
Adaptec Toast
ォークには、書類の設定やアプリケーションの実行コード(68Kアプリケーシ
第
2
章
で
バ
ッ
ク
ア
ッ
プ
「既存セッションを無視する」……
すでに書き込まれているセッションと関係なく新
しいセッションとして書き込む
「
“……”へ追加する」……
直前のセッションで書き込んだ“……”に、今回
登録したデータを追加する。直前のセッションに
同じ名前のファイルがあり、今回のデータの方が
新しければ置き換える
「インクリメンタル・バック・アップ」……
直前のセッションで書き込んだデータと今回登録
したデータを比較し、追加(前回なかったファイ
ル)、置き換え(前回より新しくなっているファイ
ル)
、削除(今回含まれていないファイル)を行う
古いセッションのデータを取り出す
追記方法を選択するとき、「既存のセッションを無視する」を選ぶと、以前の
セッションの内容が取り出せなくなります。また「インクリメンタル・バッ
ク・アップ」でファイルを削除すると、やはりデータが取り出せなくなります。
直前のセッション以外の古いセッションの内容を取り出すには、「レイアウト作
成ウィンドウ」の「ファイル」パネルの右下に表示されるポップアップメニュ
ーで「セッションの読み込み」を選びます。CD-Rに書き込まれているセッショ
ンの一覧が表示されるので、データを取り出したいセッションを選んで「ディ
レクトリに配置する」を選び、「OK」ボタンを押します。選んだセッションが
フォルダーとして登録され、書き込み後に普通にアクセスできるようになりま
す。「併合する」を選ぶと、登録しているデータと選んだセッションの内容がマ
ージされます。つまり古いセッションへの追記になります。
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