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ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を

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ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を
ロータリーを実践し
みんなに豊かな人生を
第 号 年 月 日
2137
2013
11
5
No.
Engage Rotary, Change Lives
例 会 日:毎週火曜日 12:30~13:30
例 会 場:岐 阜 都 ホ テ ル TEL. 295-3100
事 務 所:岐阜商工会議所 TEL. 264-9235
RI会長 ロン D.バートン
<四つのテスト>
1.真実かどうか
2.みんなに公平か
3.好意と友情を深めるか
4.みんなのためになるかどうか
W E E K L Y
18
会 長:小林ひろし 会長エレクト:渡辺 英夫
副 会 長:桑原 一男 幹 事:篠田 正幸
会報委員長:平井 繁利
B U L L E T I N
本日のプログラ ム
次例会の予 定
11 月5日(火) 第 2137 例会
第1例会行事
卓話:田口 和也 様
(仮題)
演題:「岐阜県農政部農産物流通課の取り組みについて」
担当 会長・幹事
11 月 12 日(火) 第 2138 例会
卓話:渡辺 敏昭 会員
担当 R財団
< 前 回 の 記 録 >
会 長 挨 拶
会長 小林ひろし みなさん、こんにちは。先週はパスト会長会議が行われ、いろいろご指導をいただき誠
にありがとうございました。また、ご案内を差し上げるのが直前でご参加頂けなかったパ
スト会長様には心よりお詫び申し上げます。
さて、会長会でご指導を頂いた中のひとつである「会長が各会員の事業所を訪問するこ
と」は東RCの会員意識の高揚につながり、ひいてはより良いRCをつくることに繋がる
のではとの指摘がありましたので、早速、新入会員の佐藤さんと林武さんのところを訪問
し、佐藤会員宅にはロータリーの4つのテストが額に飾られ、会員増強について熱く語り
合いました。また、林武さんのところでは今度やっていただく職場例会について老人ホー
ムの設立当初の入居者の方々の社会的立場や当日の車の駐車の問題など話合うとともに、
当日は皆さんに入居者と同じ食事を食べて頂きますが、食事代については400円と言われ、大変安く我がクラブ
の運営に予算上貢献するとありがたく思いそのことをお話すると、もっと安くてもいいとの話もありました。非
常に協力的な話で、感激して帰ってまいりました。また、パスト会長会議のなかで、会長が自分の職業上、知り
えるようなお話をしていただくのもいいのではないかとの話もありましたので、今、わたくしはお米作りをやっ
ており、刈り取り、収穫作業の真っ最中でありますが、お米の品質を良くするために努力していることをどのよ
うにしているか今日は少しお話させていただきます。
お米は刈り取り適期を見逃すと、味が落ちますので、先ず水分20%前後になった時が刈り取り適期でありま
す。稲の穂を見たとき、穂先から4分の1程度の緑色が無くなり枯れてきたときがまさしく刈り取り適期であり
ます。昔は刈り取ったものをはさに掛け、自然乾燥をしていましたが、今は乾燥機で乾燥しております。はさ干
しの米が美味しいと言われるのは、ゆっくり時間をかけて乾燥をすることがひとつの要因であります。農協のラ
イスセンターとか、個人でも営農組合でも利益目的優先でやっているところは出来る限り温度を上げ、米がつい
たときに割れるようなことがないような限界で乾燥をしております。このことはお米の本来の食味を落とす一つ
の原因ともなっておりますが、事業としてやっている場合には多くの農家の米を早く処理しなければなりません
ので、その分品質低下し、味が落ちるのは大変残念なことです。私の家では出来る限り低温で長時間かけ、はさ
掛けに近いような乾燥条件にするため努力をしております。また、お米が乾燥した時の水分の状態も味覚に大変
影響しますので、味が良いといわれる水分14~15%の間で籾の乾燥が終わるように心掛けております。また、
農薬についても出来る限り使わないように努力をしております。本年も玄米の養分を吸って玄米を黒くしてしま
うカメムシの大量発生情報が流されました。自分の耕作している田の中に入り、発生状況を確認して多少の被害
が出ても米を消毒しないことにしました。このことは、少しでも農薬の少ない安全なお米を消費者に食べて頂き
たいと思う私の米生産に対する熱い思いから消毒は控えているのです。もちろん、見た目には多少悪く、お米の
等級は2等しかとれませんが、小林ひろしが作った米は安全で美味しいと食べた方にその思いを感じてもらいた
いと生産に努力している次第であります。今日はお米について収穫時の話をさせていただきました。
GIFU EAST ROTARY CLUB
お 客 様 米山奨学生 三重大学 教育学教育科学専攻 修士2年生(ホストクラブ:松阪RC)
張 彬(チョウ・ヒン)様
出 席 報 告
委員長 安田 達雄 会員総数 55名 / 出席免除者 8名 / 本日の出席者 39名 / 本日の出席率 75.00%
会員基盤増強維持・職業分類委員会報告
委員長 杉山 行生 先日、9月26日のIDMに於きまして我がクラブの「入会のお勧め」をもう一度配布
してほしいという会員増強に熱意のある会員さんの要望がありました。
本日皆様にお渡ししましたが、会員の皆様には一人ひとりが会員増強委員としてご協力
お願いします。
ニ コ B O X
委員長 長谷川 隆志 富田幸雄君 先のプロ野球ドラフト会議で、富田高校出身の東明大貴(とうめい だいき)投手が、オリックス
から2位指名を受けました。彼はなにしろ大変な努力家なので、夢の舞台で必ず活躍してくれるものと信じ
ています。
渡辺敏昭君、宇佐見眞一君 本日の卓話者 米山奨学生 張彬(チョウ・ヒン)さんをお迎えした事を喜んで。
高橋隆雄君 米山の特別寄付金、御協力ありがとうございました。お忘れの方は早めにお願いします。
卓 話
プログラム委員長 宇佐見眞一 こんにちは。プログラム委員長の宇佐見です。本日はプログラム委員会の担当例会です。本日の卓話者には米
山奨学生の張彬さん(三重県松阪市より)をお招き致しております。テーマは「私の夢見た日本」です。卓話者
のプロフィールは本年6月まで2630地区 米山委員でありました渡辺敏昭さんよりお願い致します。
渡辺 敏昭 会員 卓話者紹介
皆様こんにちは。本日はプログラム担当例会ですが、宇佐見委員長にご無理申し上げま
した。本日の卓話者、米山奨学生の張彬(チョウ・ヒン)さんをご紹介致します。
張さんは中国で日本語を勉強していましたが、日本が大好きで、日本へ来ることが夢で
したが、2012年4月、両親や周囲の反対を押し切って中国河南省から三重大学への留学
生として来日しました。そして今年初めロータリー米山奨学生となりました。
今、日本と中国の関係は非常に緊張した状態ですが中国と日本はお互いに隣国として
2,000年以上の交流があり、切っても切れない関係にあります。
張さんは来年中国へ帰ったら大学で日本語の教授として中国の多くの若い学生たちに
「平和日本の心、日本人の良い習慣と自分で体験した日本の文化」を伝えてくれることと確信しています。
GIFU EAST ROTARY CLUB
今月は米山月間であり先日はモハマド・ジアウル・ラハマンさんの卓話がありましたが、今こそロータリーの
米山奨学金制度の原点である「平和日本人の心」を張さんを通して日中友好の架け橋として、中国の若者たちに
日本で体験した「日本人の真心と日本の文化」を伝えてくれると信じて宇佐見プログラム委員長にご無理をお願
いしました。また張さんには遠路はるばる卓話をお願いしました。皆様にはご清聴賜りますようお願い申しあげ
ます。それでは張さんお願いします。
百聞は一見にしかず
-私の夢見た日本と私の体験した日本-
第2630地区 米山奨学生 張 彬 様
「日本人は怖い」、「日本人に騙されたら大変だ」、「絶対に行かないで」。
これらは、来日する前に私が周りの皆から言われてきた言葉だ。
それに、大学に入る前に、日本に関することは殆ど教科書やドラマから習ったつもり
だった。その影響で、私の夢見た日本は怖い国だった。わたしならぜったいに好きになる
はずがないと信じていた。しかし、不思議なことに、そう信じていたわたしが、子供時代
に日本のアニメなどに魅了された。それに周りの人が使っている電気製品などに非常に興
味を持っている。日本はいったいどんな国でしょうかと思いながら、大学に入ったら、日
本語を専攻にした。日本語を勉強したり、日本人の先生と接したりするうちに、ぜひいつ
か日本へ留学したいとずっとその夢を抱えていた。
留学の夢をかなえるために両親や周りの反対を押し切り、昨年の4月に来日した。それからちょうど一年間日
本で過ごした。
来日する前に、日本に関することは大体教科書や先生から習ったつもりだった。しかし、日本に来て実際に感
じたことと、教科書から習ったこととはずいぶん違うと感じた。その中でも、特に印象的だったことはトイレの
清潔さと日本人の接客の丁寧さである。
まず、トイレの清潔さについてだ。
私が育った中国の農村では、今でも土に穴を開けて、そのままトイレとして使うところがある。ボタンを押せ
ば水が出て、トイレを洗うなどの設備はない。日本では、高級デパートや、高級レストランばかりではなく、駅
のような人が大勢いるところも、トイレがとても綺麗です。さらに、どのトイレでも必ずトイレットペーパーが
ついています。また、シャワーや音消しなどの機能がついています。日本人にとっては当たり前なのかもしれな
いが、私にとっては大きな驚きだった。
来日してから、日課として日本で撮った写真と自分の感想などをブログに載せているが、日本のトイレの写真
は中国にいる学生にとっても、感動的に映るようだ。
次に、日本人の接客の丁寧さについてだ。この接客の丁寧さは私の心を打った。
レストランなどにおける接客業なら理解できるが、市役所の職員までもが、とても親切に対応してくれること
は不思議に思った。日本に来て出会った、銀行員、バスの運転手、大学の職員、入管の係員などは、至る所で私
にとても親切に対応してくださった。
私の名前は “彬” である。この名前は、父が「周りの人に対して、礼儀正しくするように」と願って、名付け
てくれた。私はずっと、父の願いどおりになれるように頑張っていた。ところが日本人の姿を見ると、自分も
もっと頑張らないと、父の期待にこたえられないなと感じさせる。
これら二つの話からも分かるように、私は来日してから日本の良さをこの身で体感している。しかし、残念な
がら、この「日本の良さ」を知る中国人はあまり多くない。
中日両国は一衣帯水の隣国であり、二千年にわたる文化交流の長い伝統をもっている。しかし、中日間の歴史
問題が原因で、中国の一部の学生は正しい角度で日本を理解しようとせずに、日本と日本人に対して、ごく極端
な態度をとっている。日本がどのような国であるのかを理解しないまま、マスコミに影響され、間違った反日感
情を抱いてしまっている。だから、私は自分の目で見た日本、自分の身で体験したありのままの日本を、中国の
学生に伝えたい。そのため、私は大学院を修了後に帰国し、日本語教師の仕事を続けていきたいと考えている。
私が体験したありのままの日本を中国人学生に伝えることによって、一人でも多くの中国人が日本のことを正し
く理解し、親しみを持ってくれればうれしい。
私は今、ボランティアとして週に一度、5人の日本人に中国語を教えている。「中国と日本の架け橋」と言う
には大げさかもしれないが、日本人にも中国の文化や風俗習慣などを知ってほしいと思っている。中国のことを
多く知ってもらい、お互いへの理解を深めれば、両国に対する誤解や行き過ぎた言動は少なくなるのではないか
GIFU EAST ROTARY CLUB
と思う。
一人の力は弱いだろう。しかし、どんなに弱くても、伝えたいと思う気持ちは大切だと信じている。
今、関係が良くない中国と日本は喧嘩している兄弟のようなものだ。兄弟なら、ぶつかってもいつか仲直りが
できるはずだ。経済にせよ、政治にせよ、文化往来にせよ、両国には切っても切れない絆がある。今は困難が多
くとも、必ず両国に平和と友好が訪れると信じ、自分にできることを精一杯行っていきたいと思う。
「明けない夜はない」。これは、私の大好きな言葉である。この言葉にならって、私は中国と日本の関係が良く
なることを信じ続けようと思う。人生には必ずいろいろな困難が待ち受けている。私が感じている中国と日本の
関係もその一つだろう。しかし、どんなひどい目にあっても、諦めてはいけない。そこでやる気を失ってしまっ
ては何も変えることはできない。私は、落ち込まずに、やる気満々で、笑顔で自分が信じた道を積極的に生きて
いきたい。
中国にいる両親に日本で撮った笑顔いっぱいの写真を見せ、困ったときに助けてくれたり、励ましてくれたり
した日本人の話をした。すると両親は「安心しました」と言ってくれた。そのほっとした両親の笑顔を見て、
「あ
あ、日本のことをちゃんと伝えられた!これからもたくさんの人に伝えていこう」と改めて自分に言い聞かせ
た。
(編集責任者 平井 繁利)
GIFU EAST ROTARY CLUB
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