Comments
Description
Transcript
シドニー事務所 - CLAIR(クレア)一般財団法人自治体国際化協会
豪州の訪日観光の現状 と 効果的なプロモーション (財)自治体国際化協会 シドニー事務所 次長 伊藤毅 豪州の海外旅行動向 豪州からの訪日客の動向 効果的な観光プロモーション -豪州の海外旅行動向- 概 要 (ABS(オーストラリア統計局)統計 単位:人) 全人口:2290万人 ダーウィン QLD州 460万 WA州 250万 パース SA州 170万 アデレード VIC州 570万 NSW州 730万 ブリスベン シドニー キャンベラ メルボルン ACT 40万 -豪州の海外旅行動向- 概 要 (ABS、JNTO、総務省 統計) 人口:2290万人 海外旅行者数: 820万人 前年比5.4%増 出国率 豪州 日本 36% 13% うち訪日旅行者数:16万人 前年比29% 増 -豪州の海外旅行動向- 海外旅行者数 (豪州全体) (ABS 統計) (単位=万人) 2003年比で2.43倍 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 -豪州の海外旅行動向- 豪州からの海外旅行者数 (国別内訳 2012年) 順位 国名 1 ニュージーランド 2 インドネシア 3 米国 4 タイ 5 英国 6 中国 7 フィジー 8 シンガポール 人数(千人) 前年比 1,103 (0.2%増) 912 (3.9%増) 864 (8.2%増) 623 (12.7%増) 489 (0.1%増) 381 (3.2%増) 333 (1.4%減) 307 (6.4%増) (ABS 統計) 順位 国名 9 マレーシア 10 香港 11 ベトナム 12 インド 13 フィリピン 14 日本 15 イタリア 16 フランス 人数(千人) 前年比 259 (0.5%増) 230 (2.2%増) 217 (3.0%増) 214 (11.9%増) 169 (10.4%増) 163 (29.2%増) 154 (2.1%増) 136 (6.8%増) -豪州の海外旅行動向- 豪州からの海外旅行者数 (国別内訳 2013年1-6月) 順位 国名 1 ニュージーランド 2 人数(千人) (ABS 統計) 人数(千人) 順位 国名 544.3 9 マレーシア 128.6 米国 440.5 10 ベトナム 107.2 3 インドネシア 425.3 11 日本 106.7 4 タイ 298.9 12 香港 106.4 5 英国 251.1 13 インド 96.6 6 中国 190.8 14 フィリピン 86.2 7 シンガポール 161.3 15 イタリア 78.8 8 フィジー 149.7 16 フランス 69.4 前年比 前年比 豪州の海外旅行動向 豪州からの訪日客の動向 効果的な観光プロモーション -豪州からの訪日客の動向- 豪州からの訪日トレンド(月別) (JNTO 統計) (千人) (2010年~2013年) (月) -豪州からの訪日客の動向- 豪州人の特徴・嗜好 陽気な国民性 スポーツ大好き (スキーだけでなく、トレッキング、サイクリングも人気) メリハリのある生活 歴史・伝統に関心 多民族国家~多様性 日本語学習者29.7万人(世界4位。教育旅行) 飲食嗜好:洋風朝食(日本食も人気だが) -豪州からの訪日客の動向- 訪日客の傾向(その1) (観光庁「訪日外国人の消費動向」平成24年) 1人当たり旅行支出: 196,978円(全市場129,798円) 平均泊数:13.0泊(観光目的12.1泊) (全市場12.3泊(観光目的6.3泊)) 観光・レジャー目的の割合:59.2%(全市場49.0%) 来訪回数:初来日が48.6%(全市場36.9%) 旅行形態:個人旅行94.3% 団体ツアー5.7%(全市場75.8%:24.2%) -豪州からの訪日客の動向- 訪日客の傾向(その2) (観光庁「訪日外国人の消費動向」平成24年) 順位 オーストラリア(観光目的) 都道府県名 訪問率 順位 全市場(観光目的) 都道府県名 訪問率 1 東京 74.0% 1 東京 50.5% 2 京都 39.1% 2 大阪 30.1% 3 大阪 26,4% 3 京都 23.4% 4 北海道 19.1% 4 北海道 13.0% 5 長野 16.5% 5 福岡 12.7% 6 広島 14.5% 6 神奈川 12.5% 7 神奈川 11.3% 7 千葉 11.3% 8 千葉 9.5% 8 山梨 8.5% スキー 平和教育 その他、岐阜(9.2%)、和歌山(4.0%)などに全市場と比べて多く来訪 ゴールデンルート(東京、京都、大阪、広島等)、 セカンドゴールデンルート(高山、白川郷、高野山、熊野)+スノーリゾート -豪州からの訪日客の動向- 訪日客の傾向(その3) (観光庁「訪日外国人の消費動向」平成24年) 今回したこと(満足度) 1 日本食 98.7% 2 ショッピング 78.9% 3 繁華街の街歩き 72.7% 4 自然・景勝地観光 70.4% 5 生活文化体験 53.0% 6 歴史・伝統文化体験 50.3% 7 ナイトライフ 43.9% 8 旅館に宿泊 43.3% その土地ならではの 「体験」や「交流」へ の関心が大きい 訪日旅行の満足度 大変満足82.4%(全市場:40.7%) 日本の再訪意向 必ず来たい79.3%(全市場:57.8%) 豪州の海外旅行動向 豪州からの訪日客の動向 効果的な観光プロモーション -効果的な観光プロモーション- 訪日旅行の環境 強 み:伝統文化と現代文化のコントラスト、 日本食、四季折々 スノーリゾートの優位性、公共交通機関の信頼性 おもてなしの心、日本への好感 課 題:訪日したくなる情報がまだ少ない、英語環境整備の遅れ アジア間との競争、日豪間の直行便座席数の制約 機 会:個人旅行者、ファミリー層、富裕層 日本語学習者(世界で4番目、29.7万人) 脅 威:日本全体のプレゼンスの低下、豪州経済の動向・豪ドル安 他国のプロモーション ピーク:12~2月 スキー、3~4月 桜、9&4月 教育旅行 -効果的な観光プロモーション- 訪日の最近の動向 (旅行会社ヒアリングより) スキー・桜などを中心に震災前の水準を超えて、 過去最高の水準にもどりつつある 訪日旅行商品については、日系だけでなく、 現地系のホールセラーによる造成が拡大 インターネット利用が普及 情報を収集し、自ら手配する層が増加 一方、自分で手配するのが難しい部分だけを旅行会社に依頼 する現象(ピーク時の宿予約)も増加 予約時期も数ヶ月前からの事前予約が減り、価格等を比較して 見極めてからの予約が増加(出発間際の予約も増加) 先に航空券を予約してから、旅行内容を検討すること増加 -効果的な観光プロモーション- 豪州におけるターゲット 1.ファミリー層 →カップル、子連れをターゲット 2.スキー層 →国内で満足しないスキー客の海外需要を取り込み 3.教育旅行層 →日本語学習者層を将来的な訪日層の形成へ 4.高年富裕層 →お金とゆとりがあり、単価も高い -効果的な観光プロモーション- JNTOシドニーによるプロモーションとの連携 旅行会社 プロモーション ・ セミナー (スノー&アドベンチャー / 一般観光 / 教育旅行) 2013年5月スキーセミナー(シドニー) 2013年5月スノートラベルEXPO2013シドニー (東北観光推進機構ブース) -効果的な観光プロモーション- JNTOシドニーによるプロモーションとの連携 連携プロモーション(日本映画祭、ジャパンエキスポ等) ・ ・ ・ ・ ・ 大使館および総領事館 政府関係機関(JF、CLAIR、JETRO など) 日本のインバウンド関係者 在豪日系企業 在豪民間団体 Japan Expo and Matsuri in Sydney 2012 -効果的な観光プロモーション- 地方自治体の観光PR(その1) (豪州内での取り組み) 1.何よりも継続的なアプローチが重要 →継続的に地域情報を英語で提供、ニーズを捉え、 フォローアップを実施 →まずは地域の特産品などのPR! ※JNTO、JETROのセミナー出展の活用等 2.個人旅者が9割、個人への情報提供も重要 ※豪州内のメディア・Facebookの活用 -効果的な観光プロモーション- 地方自治体の観光PR(その2) (ハードとソフトの体制強化) 1.英語による情報提供、受入体制の強化 →基礎インフラとしての英語の必要性(ウェブ、表示、人等) 2.外国人の発信力・ネットワークの活用 →プロモーション側と同位置にある外国人のマンパワーは重要 →プロモーションでの活用・助言はもちろん、外国人による情報発 信、事業化も集客増大の大きな要素(ニセコ、白馬等) ※JETプログラム(外国青年招請事業)参加者の活用 -効果的な観光プロモーション- 地方自治体の観光PR(その3) (PR内容と中身の吟味) 1.プロモーションのキーコンテンツの設定 当地を知らない人に何を見てもらいたいのか 当地ならではの体験は何なのか? メリハリをもったプロモーションを! 2.近くまで来ているオーストラリア人を取り込む工夫を! 東京、大阪、広島は定番の人気スポット オーストラリア人は長期滞在が多い 3.姉妹都市交流の関係を上手く活用していく 中・高校生の短期交換留学など -効果的な観光プロモーション- 日豪観光交流年2013について 2013年は、日本とオーストラリアの 間で最初の姉妹都市関係が結ばれ てから50周年(奈良県大和高田市と NSW州リズモア市) これを機に日豪政府観光局間で日豪 観光交流年2013を設定 ロゴの制定や特設のウェブサイトを通じ て観光情報の発信 ご清聴ありがとうございました。 ぜひ一度、訪豪してみてください。 自治体のみなさんをお待ちしております。 問い合わせ等は、[email protected] CLAIRシドニー 伊藤 毅 まで