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公開特許公報 特開2015

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公開特許公報 特開2015
〔実 12 頁〕
公開特許公報(A)
(19)日本国特許庁(JP)
(12)
(11)特許出願公開番号
特開2015-130817
(P2015−130817A)
(43)公開日 平成27年7月23日(2015.7.23)
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
A01D 34/67
(2006.01)
A01D
34/67
A
2B083
A01D 34/86
(2006.01)
A01D
34/86
審査請求 未請求
(21)出願番号
特願2014-3631(P2014-3631)
(22)出願日
平成26年1月10日(2014.1.10)
請求項の数4 OL (全16頁)
(71)出願人 000001052
株式会社クボタ
大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47
号
(71)出願人 599118768
株式会社斎藤農機製作所
山形県酒田市両羽町332
(74)代理人 110001818
特許業務法人R&C
(72)発明者 相原
幸枝
大阪府堺市堺区石津北町64番地
社クボタ
(72)発明者 吉井
株式会
堺製造所内
秀夫
大阪府堺市堺区石津北町64番地
社クボタ
株式会
堺製造所内
最終頁に続く
(54)【発明の名称】歩行型草刈機
(57)【要約】
【課題】エンジンが備えられた第1草刈装置と第1草刈
装置の横側方に配置された第2草刈装置とを備えた歩行
型草刈機において、操縦し易くする。
【解決手段】エンジン3に機体上下向きの出力軸3aを
備えてある。第1草刈装置K1の第1刈り刃支軸31の
機体上下向き軸芯を通り、第1草刈装置K1の前後方向
に沿った前後向き線Lに対して第2草刈装置K2が位置
する側とは反対側にエンジンン3の出力軸3aが位置す
る。出力軸3aの駆動力を第1刈り刃支軸31に伝達す
るギヤ連動機構を備えてある。ギヤ連動機構は、出力軸
3aに一体回転するように連動されるエンジン側の伝動
ギヤと、第1刈り刃支軸31に一体回転するように連動
される刈り刃側の伝動ギヤとを備えている。
【選択図】図2
( 2 )
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【特許請求の範囲】
第1草刈装置に機体前後向きの揺動軸芯まわりに上下揺
【請求項1】
動調節できるように支持された草刈フレームと、前記草
エンジンが備えられた第1草刈装置と、
刈フレームに前記揺動軸芯の方向と直交又はほぼ直交す
前記第1草刈装置の横側方に配置された第2草刈装置と
る方向の軸芯まわりに回転するように支持され、前記エ
、を備え、
ンジンによって回転駆動される第2刈り刃支軸と、前記
前記第1草刈装置は、機体上下向き軸芯まわりに前記エ
第2刈り刃支軸に一体回転するように支持された第2回
ンジンによって回転駆動される第1刈り刃支軸と、前記
転刈り刃と、を備えた歩行型草刈機に関する。
第1刈り刃支軸に一体回転するように支持された第1回
【背景技術】
転刈り刃と、を備え、
【0002】
前記第2草刈装置は、前記第1草刈装置に機体前後向き 10
上記した歩行型草刈機は、第1草刈装置によって畦にお
の揺動軸芯まわりに上下揺動調節できるように支持され
ける平面部の草刈りを行ない、第2草刈装置によって畦
た草刈フレームと、前記草刈フレームに前記揺動軸芯の
における法面部の草刈りを行なうなど、平面部及び法面
方向と直交又はほぼ直交する方向の軸芯まわりに回転す
部の草刈りを可能にしたものである。
るように支持され、前記エンジンによって回転駆動され
この種の歩行型草刈機として、従来、たとえば、特許文
る第2刈り刃支軸と、前記第2刈り刃支軸に一体回転す
献1に示される草刈機があった。この草刈機では、路面
るように支持された第2回転刈り刃と、を備え、
用切断装置を有した草刈装置(第1草刈装置に相当)、
前記エンジンに機体上下向きの出力軸を備え、
及び、法面用切断装置を有した草刈装置(第2草刈装置
前記エンジンを、前記機体上下向き軸芯を通り、前記第
に相当)が備えられている。
1草刈装置の前後方向に沿った前後向き線に対して前記
【先行技術文献】
第2草刈装置が位置する側とは反対側に前記出力軸が位 20
【特許文献】
置するように配備し、
【0003】
前記出力軸の駆動力を前記第1刈り刃支軸に伝達するギ
【特許文献1】特開2010−273585号公報
ヤ連動機構を備え、
【発明の概要】
前記ギヤ連動機構は、前記出力軸に一体回転するように
【発明が解決しようとする課題】
連動されるエンジン側の伝動ギヤと、前記第1刈り刃支
【0004】
軸に一体回転するように連動される刈り刃側の伝動ギヤ
平面部及び法面部の草刈り作業を行なうのに、第2草刈
と、を備えている歩行型草刈機。
装置に機体重量などによる重い荷重が掛かる場合、草刈
【請求項2】
機の全体が第2草刈装置の重量などによって法面部側に
前記出力軸が前記第1刈り刃支軸の機体横側に位置して
ずれ動きがちになり、ずれを防止するように機体支持を
いる請求項1に記載の歩行型草刈機。
30
強く行う必要があるなど、操縦し難くなる。
【請求項3】
【0005】
前記エンジン側の伝動ギヤと前記刈り刃側の伝動ギヤと
本発明の目的は、操縦し易い歩行型草刈機を提供するこ
が噛み合っている請求項1又は2に記載の歩行型草刈機
とにある。
。
【課題を解決するための手段】
【請求項4】
【0006】
前記第1草刈装置は、前車輪及び後車輪を備え、
本第1発明による歩行型草刈機は、
前記エンジンを、前記前車輪の左右中心及び前記後車輪
エンジンが備えられた第1草刈装置と、
の左右中心を通り、前記第1草刈装置の前後方向に沿っ
前記第1草刈装置の横側方に配置された第2草刈装置と
た前後向き線に対して前記第2草刈装置が位置する側と
、を備え、
反対側に前記出力軸が位置するように配備してある請求 40
前記第1草刈装置は、機体上下向き軸芯まわりに前記エ
項1∼3のいずれか一項に記載の歩行型草刈機。
ンジンによって回転駆動される第1刈り刃支軸と、前記
【発明の詳細な説明】
第1刈り刃支軸に一体回転するように支持された第1回
【技術分野】
転刈り刃と、を備え、
【0001】
前記第2草刈装置は、前記第1草刈装置に機体前後向き
本発明は、エンジンが備えられた第1草刈装置と、前記
の揺動軸芯まわりに上下揺動調節できるように支持され
第1草刈装置の横側方に配置された第2草刈装置と、を
た草刈フレームと、前記草刈フレームに前記揺動軸芯の
備え、前記第1草刈装置は、機体上下向き軸芯まわりに
方向と直交又はほぼ直交する方向の軸芯まわりに回転す
前記エンジンによって回転駆動される第1刈り刃支軸と
るように支持され、前記エンジンによって回転駆動され
、前記第1刈り刃支軸に一体回転するように支持された
る第2刈り刃支軸と、前記第2刈り刃支軸に一体回転す
第1回転刈り刃と、を備え、前記第2草刈装置は、前記 50
るように支持された第2回転刈り刃と、を備え、
( 3 )
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前記エンジンに機体上下向きの出力軸を備え、
前記エンジンを、前記前車輪の左右中心及び前記後車輪
前記エンジンを、前記機体上下向き軸芯を通り、前記第
の左右中心を通り、前記第1草刈装置の前後方向に沿っ
1草刈装置の前後方向に沿った前後向き線に対して前記
た前後向き線に対して前記第2草刈装置が位置する側と
第2草刈装置が位置する側とは反対側に前記出力軸が位
反対側に前記出力軸が位置するように配備してある。
置するように配備し、
【0015】
前記出力軸の駆動力を前記第1刈り刃支軸に伝達するギ
本第4発明によると、前輪及び後輪の機体横方向での接
ヤ連動機構を備え、
地中心よりも第2草刈装置側とは反対側にエンジンの出
前記ギヤ連動機構は、前記出力軸に一体回転するように
力軸が位置し、エンジンの重量が第2草刈装置により掛
連動されるエンジン側の伝動ギヤと、前記第1刈り刃支
かり難い状態でエンジンを第1草刈装置に支持させるこ
軸に一体回転するように連動される刈り刃側の伝動ギヤ 10
とができる。
と、を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【0016】
本第1発明の構成によると、エンジンの重量が極力、第
【図1】歩行型草刈機の全体を示す側面図である。
2草刈装置側とは反対側に掛かるから、第2草刈装置に
【図2】歩行型草刈機の全体を示す平面図である。
掛かる荷重を極力軽くして、草刈機を法面部側へずれ動
【図3】第1草刈装置の作業部、及び、第2草刈装置を
き難くできる。また、草刈機の法面部側へのずれ動きを
示す平面図である。
防止するバランスウエイトを採用するよりも、草刈機全
【図4】第1回転刈り刃及び変速装置を示す縦断側面図
体の重量を軽くできる。
である。
【0008】
【図5】変速装置及び刈り刃クラッチを示す平面図であ
エンジンの出力軸に一体回転するように連動されるエン 20
る。
ジン側の伝動ギヤと、第1刈り刃支軸に一体回転するよ
【図6】第2草刈装置を最高位置に揺動調節した状態に
うに連動される刈り刃側の伝動ギヤとを備えたギヤ連動
おける第1草刈装置及び第2草刈装置を示す縦断正面図
機構によってエンジンの駆動力を第1刈り刃支軸に伝達
である。
するから、エンジンを第1回転刈り刃の上方にコンパク
【図7】作業状態での第1回転刈り刃及び第2回転刈り
トに配備して、第1草刈装置の前後重量をバランスさせ
刃を示す縦断正面図である。
易い。また、エンジンの荷重を第1草刈装置の極力前側
【図8】第1回転刈り刃及び第2回転刈り刃を示す平面
に掛けることができる。
図である。
【0009】
【図9】動力伝達を示す線図である。
従って、本第1発明によると、草刈機が法面部側にずれ
【図10】(a)は、第2草刈装置を最高位置に揺動調
動き難くいことにより、かつ草刈機全体の重量を比較的 30
節した状態における揺動リンクを示す正面図、(b)は
軽くできることにより、さらに第1草刈装置における前
、第2草刈装置を最高位置よりも低い位置に揺動調節し
後重量をバランスさせ易いことにより、機体の支持や取
た状態における揺動リンクを示す正面図である。
扱いを軽く行って容易に作業できる。
【図11】調節レバー及び調節レバーの操作位置を示す
【0010】
側面図である。
本第2発明では、前記出力軸が前記第1刈り刃支軸の機
【図12】調節レバー及び調節レバーの操作位置を示す
体横側に位置している。
平面図である。
【0011】
【図13】調節レバーを示す正面図である。
本第2発明によると、エンジンを第1回転刈り刃の上方
【発明を実施するための形態】
によりコンパクトに配備し、第1草刈装置における前後
重量を良好にバランスさせることができる。
【0017】
40
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施例に係る歩行型草刈機の全体を示
本第3発明では、前記エンジン側の伝動ギヤと前記刈り
す側面図である。図2は、本発明の実施例に係る歩行型
刃側の伝動ギヤとが噛み合っている。
草刈機の全体を示す平面図である。図1,2に示すよう
【0013】
に、本発明の実施例に係る歩行型草刈機は、第1刈り刃
本第3発明によると、エンジンの出力軸と第1刈り刃支
ハウジング1Aを有した第1草刈装置K1と、第1草刈
軸とがより近づき、エンジンを第1回転刈り刃の上方に
装置K1の左横側方に配備された第2草刈装置K2とを
よりコンパクトに配備できる。
備えている。
【0014】
【0018】
本第4発明では、前記第1草刈装置は、前車輪及び後車
第1草刈装置K1は、第1刈り刃ハウジング1A及び後
輪を備え、
50
部フレーム13などを有した機体1を備えている。機体
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1の前部に1つの前車輪5が自由に回転するように装着
1刈り刃ハウジング1Aから前方向きに延出された第1
され、機体1の後部に1つ後車輪7が駆動されるように
前カバー10に、調節レバー9aのためのレバーガイド
装着されている。前車輪5と後車輪7との間にエンジン
10aが設けられている。調節レバー9aを揺動軸芯P
3が設けられている。後部フレーム13の後端部から左
2まわりに揺動操作することにより、前輪支持アーム9
右一対の操縦ハンドル4,4が後方向きに延出されてい
を昇降操作でき、所定の操作位置に操作した調節レバー
る。
9aをレバーガイド10aに設けた係止部に係止させて
【0019】
固定することにより、前輪支持アーム9を昇降操作した
第1草刈装置K1と第2草刈装置K2とは、第2草刈装
操作位置に固定できるように構成してある。
置K2が第1草刈装置K1に対して第1草刈装置K1及
【0024】
び第2草刈装置K2の機体前後向きの揺動軸芯P1まわ 10
従って、調節レバー9aを揺動操作してレバーガイド1
りに上下揺動するように連結してある。第2草刈装置K
0aに固定することにより、前車輪5の機体1に対する
2を揺動軸芯P1まわりで上下に揺動調節して、第2草
取付け高さを変更できる。前車輪5は、機体1に対する
刈装置K2に対する第1草刈装置K1の連結角を調節で
取付高さが変更されると、機体1の前端側を後車軸芯ま
きるように構成してある。
わりで昇降させ、機体1の前端側の対地高さを変更して
【0020】
設定することにより、第1回転刈り刃11の作業状態で
この歩行型草刈機は、平面部及び法面部の草刈り作業を
の対地高さH1(図7参照)、すなわち平面部G1から
行なうものである。たとえば、第2草刈装置K2が畦の
第1回転刈り刃11までの距離を変更して設定する。
法面部に位置するように、第2草刈装置K2に対する第
【0025】
1草刈装置K1の連結角を揺動調節し、この状態で第1
図1,3に示すように、後車輪7は、後部フレーム13
草刈装置K1が畦の平面部を走行するように、操縦ハン 20
にステーを取り付けて形成された後輪支持部13aに後
ドル4を支持して操縦することにより、第1草刈装置K
車軸28を介して支持され、後車軸28の軸芯まわりに
1の第1回転刈り刃11がエンジン3によって駆動され
回転するようになっている。後輪支持部13aは、後車
て平面部の草刈りを行なっていき、第2草刈装置K2の
軸28が内嵌する筒体を取り付けて形成されたボス部1
第2回転刈り刃12がエンジン3によって駆動されて法
3bを備え、このボス部13bで後車軸28を相対回転
面部の草刈りを行なっていく。
するように支持することにより、後車輪7を回転するよ
【0021】
うに支持している。
第1草刈装置K1について説明する。
【0026】
図1,2,3に示すように、第1草刈装置K1の機体1
エンジン3には、底部から下方向きに突出した機体上下
は、伝動ケース21、伝動ケース21の下部に支持され
向きの出力軸3a(図4,6参照)が備えられている。
た第1刈り刃ハウジング1A、及び、伝動ケース21の 30
図2,3に示すように、エンジン3は、伝動ケース21
下部に前端側が第1刈り刃ハウジング1Aとの共締めで
に支持された第1刈り刃支軸31(図4参照)の機体上
連結された後部フレーム13を備えている。図6に示す
下向き軸芯P5を通り、第1草刈装置K1の前後方向に
ように、第1刈り刃ハウジング1A及び後部フレーム1
沿った前後向き線Lに対して第2草刈装置K2が位置す
3は、伝動ケース21の下部の両横側部にブラケットを
る側とは反対側に出力軸3aが位置するように配備して
取り付けて形成された支持部14に連結ボルト15によ
ある。また、エンジン3は、前車輪5の左右中心及び後
って連結されている。後部フレーム13は、機体平面視
車輪7の左右中心を通り、第1草刈装置K1の前後方向
で前方向きに開口するU字状に屈曲形成された屈曲鋼管
に沿った前後向き線CL(第1草刈装置K1の左右中心
によって構成してある。
に相当)に対して第2草刈装置K2が位置する側とは反
【0022】
対側に出力軸3aが位置するように配備してある。また
図1,3に示すように、前車輪5は、第1刈り刃ハウジ 40
、エンジン3は、機体平面視で出力軸3aが第1刈り刃
ング1Aの前端部にステーを取り付けて形成された前輪
支軸31の機体横側に位置するように配備してある。エ
支持部8に前輪支持アーム9を介して支持されている。
ンジン3は、伝動ケース21の上方に配置されている。
前輪支持アーム9は、前輪支持部8から前方側に延出さ
図4に示すように、エンジン3は、伝動ケース21の上
れ、延出端部で前車軸5aを介して前車輪5を自由回転
部に備えられた機体平面視で環状の支持部21aによっ
するように支持している。
て下方から受け止め支持されている。
【0023】
【0027】
前輪支持アーム9は、前輪支持部8に連結軸を介して支
図9は、動力伝達を示す線図である。図9に示すように
持され、連結軸の機体横向き軸芯を揺動軸芯P2として
、エンジン3の出力軸3aの駆動力が後輪伝動機構7A
上下揺動するようになっている。前輪支持アーム9の基
によって後車輪7に伝達されて、後車輪7が駆動される
部から調節レバー9aが上方向きに延出されている。第 50
ようになっている。
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【0028】
、前車輪5によって設定された第1回転刈り刃11の対
後輪伝動機構7Aは、出力軸3aに入力側が連動連結さ
地高さH1を設定刈り高さとして、第1回転刈り刃11
れた自動遠心クラッチ16と、自動遠心クラッチ16の
によって平面部G1の草刈りを行なう。
出力部材16aに上端部が一体回転するように連結され
【0033】
た機体上下向きのカウンタ軸17と、カウンタ軸17に
図6,8に示すように、第1回転刈り刃11は、第1刈
ギヤ機構19を介して入力軸20aが連動されている変
り刃支軸31に長手方向での中間部が一体回転するよう
速装置20と、変速装置20の機体横向きの出力軸20
に支持されたバー形の第1刈り刃支持体11aと、第1
bの駆動力を、伝動ケース21から横外側に突出してい
刈り刃支持体11aの両端部において、第1刈り刃支持
る出力軸20bの端部から後車軸28に伝達する伝動チ
体11aの上下側に振り分け配置され、第1刈り刃支持
ェーン29とを備えている。伝動チェーン29は、後輪 10
体11aに連結軸11cを介して支持された上下一対の
支持部13aに支持されたチェーンケース30に収容さ
第1刈り刃本体11bとを備えている。各第1刈り刃本
れている。
体11bは、先端側が第1刈り刃支持体11aから外側
【0029】
に突出する状態で支持されている。各第1刈り刃本体1
図4,5に示すように、カウンタ軸17及び変速装置2
1bと連結軸11cとは、相対回転するように連結され
0は、伝動ケース21の内部に設けてある。ギヤ機構1
ており、各第1刈り刃本体11bは、第1刈り刃支軸3
9は、カウンタ軸17に一体回転するように設けたウォ
1と平行な連結軸11cの軸芯P3まわりに第1刈り刃
ームギヤ19aと、ウォームギヤ19aに噛み合う状態
本体11bに対して自由揺動する。従って、各第1刈り
で入力軸20aに一体回転するように設けたホィールギ
刃本体11bは、石などに当たると、第1刈り刃支持体
ヤ19bとを備えている。変速装置20は、シフトギヤ
11aに対して後退側に揺動し、第1回転刈り刃11の
20cが変速ギヤ20d及び変速ギヤ20eに係脱操作 20
駆動負荷のアップを抑制する。連結軸11cと、第1刈
されることにより、高速状態と低速状態に変速操作され
り刃支持体11aに設けた係止部11dとにわたって連
、入力軸20aの駆動力を高速と低速との2段階に変速
結ピン11eを装着してある。
して出力軸20bから出力する。シフトギヤ20cは、
連結軸11cは、軸芯P3の方向に2本の分割連結軸に
シフトフォーク20fを介して変速操作軸20gに連係
分割自在に構成してある。連結ピン11eは、2本の分
され、変速操作軸20gの回転操作によるシフトフォー
割連結軸にわたって挿入され、2本の分割連結軸を連結
ク20fの揺動操作によってシフト操作される。
状態に維持している。
【0030】
【0034】
図1,2に示すように、左右一対の操縦ハンドル4は、
図6,9に示すように、ギヤ連動機構GRは、カウンタ
後部フレーム13の後端部に備えられたハンドル支持部
軸17に一体回転するように設けたエンジン側の伝動ギ
13cに支持されている。操縦ハンドル4は、ハンドル 30
ヤ36と、この伝動ギヤ36に噛み合った状態で伝動ケ
支持部13cに対して上下に揺動操作できるように支持
ース21に回転するように支持された刈り刃側の伝動ギ
され、かつ操作した揺動位置に調節ネジによって締め付
ヤ37とを備えている。
け固定できるように構成されている。従って、操縦ハン
【0035】
ドル4を上下に揺動調節することにより、操縦ハンドル
カウンタ軸17は、エンジン3の出力軸3aの下方に出
4の握り部4aの高さ変更をできる。
力軸3aと同芯状に配置してある。カウンタ軸17と、
【0031】
エンジン3の出力軸3aとは、自動遠心クラッチ16に
図4,6に示すように、伝動ケース21に機体上下向き
よって連動される。従って、エンジン側の伝動ギヤ36
の第1刈り刃支軸31がベアリングを介して支持され、
は、自動遠心クラッチ16が入り状態になることにより
第1刈り刃支軸31のうちの伝動ケース21から下方に
、カウンタ軸17及び自動遠心クラッチ16によって出
、第1刈り刃ハウジング1Aの内部に突出している下端 40
力軸3aに連動されて出力軸3aと一体回転する。
部に第1回転刈り刃11が一体回転するように支持され
【0036】
ている。第1刈り刃支軸31には、エンジン3の出力軸
刈り刃側の伝動ギヤ37は、第1刈り刃支軸31と同芯
3aの駆動力が伝動ケース21の内部に設けたギヤ連動
状に配置されている。刈り刃側の伝動ギヤ37と第1刈
機構GRによって伝達されるように構成してある。
り刃支軸31とにわたって刈り刃クラッチ38を設けて
【0032】
ある。従って、刈り刃側の伝動ギヤ37は、刈り刃クラ
従って、第1草刈装置Aは、第1刈り刃支軸31がこれ
ッチ38が入り状態に操作されることにより、第1刈り
の機体上下向き軸芯P5を回転軸芯としてエンジン3に
刃支軸31に連動されて第1刈り刃支軸31と一体回転
よって回転駆動され、第1回転刈り刃11が第1刈り刃
する。図5に示すように、刈り刃クラッチ38は、伝動
ハウジング1Aの内部で機体上下向き軸芯P5まわりに
ケース21の外部に位置するクラッチレバー38aの揺
第1刈り刃支軸31によって回転駆動されることにより 50
動操作によるシフター38bの揺動操作により、入り状
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態と切り状態とに切換え操作される。
ーム2の機体前後向きの揺動軸芯P1まわりでの対地高
【0037】
さを変更して設定することにより、第2回転刈り刃12
第2草刈装置K2について説明する。
の作業状態での対地高さH2(図7参照)、すなわち法
図2,3,6に示すように、第2草刈装置K2は、第1
面部G2から第2回転刈り刃12までの距離を変更して
刈り刃ハウジング1Aの左側端部に連結された第2刈り
設定する。
刃ハウジング2Aを有した草刈フレーム2を備えている
【0042】
。草刈フレーム2は、第2刈り刃ハウジング2Aを備え
第2刈り刃支軸32は、これの軸芯であって、機体前後
る他、第2刈り刃ハウジング2Aの機体横方向での中央
向きの揺動軸芯P1の方向と直交又はほぼ直交する軸芯
部に支持された刈り刃駆動ケース22を備えている。刈
P6まわりに回転するように刈り刃駆動ケース22に支
り刃駆動ケース22に第2刈り刃支軸32がベアリング 10
持されている。第2刈り刃支軸32には、刈り刃駆動ケ
を介して支持され、第2刈り刃支軸32のうちの刈り刃
ース22と伝動ケース21とにわたって設けた第2草刈
駆動ケース22から下方向きに第2刈り刃ハウジング2
り伝動機構2Dにより、エンジン3の出力軸3aの駆動
Aの内部に突出した下端部に、第2回転刈り刃12が一
力が伝達されるように構成してある。
体回転するように支持されている。
【0043】
【0038】
図6,9に示すように、第2草刈り伝動機構2Dは、第
草刈フレーム2は、第1刈り刃ハウジング1Aと第2刈
1刈り刃支軸31に一体回転するように装着されたベベ
り刃ハウジング2Aとを連結する連結軸33の軸芯でな
ルギヤ41と、このベベルギヤ41に噛み合ったベベル
る機体前後向きの揺動軸芯P1まわりに第1草刈装置K
ギヤ42を一端側に一体回転するように装着された機体
1に対して上下揺動するように支持されている。草刈フ
横向きの動力取出し軸44と、この動力取出し軸44の
レーム2は、後述する第2草刈調節装置Sにより、第1 20
他端側に自在接手45aを介して連動連結された機体横
刈り刃ハウジング1Aに対して上下に揺動調節され、第
向きの伝動軸45と、この伝動軸45に一体回転するよ
1草刈装置K1に対する第2草刈装置K2の連結角を、
うに装着されたベベルギヤ51と、このベベルギヤ51
平面部に対する法面部の傾斜角に対応した連結角に調節
に噛み合った状態で第2刈り刃支軸32の上端部に一体
するように構成してある。
回転するように装着されたベベルギヤ52とを備えてい
【0039】
る。
第2刈り刃ハウジング2Aの前部に接地輪6を配備して
【0044】
ある。接地輪6は、第2刈り刃ハウジング2Aの前端部
伝動軸45と、伝動軸45に装着されたベベルギヤ51
にステーを取り付けて形成された接地輪支持部24に支
とは、伝動軸45の6角形の外周形状によって一体回転
持アーム25を介して支持されている。支持アーム25
するように、かつ相対的にスライドするように係合して
は、接地輪支持部24から前方側に延出され、延出端部 30
いる。草刈フレーム2が第1刈り刃ハウジング1Aに対
で接地輪支軸6aを介して接地輪6を自由回転するよう
して揺動調節されると、自在接手45aが屈曲すること
に支持している。
により、かつ、ベベルギヤ51が伝動軸45に対してス
【0040】
ライドすることにより、草刈フレーム2の揺動調節にか
支持アーム25は、接地輪支持部24に連結軸を介して
かわらず、第2刈り刃支軸32に伝動されるようになっ
支持され、連結軸の機体横向き軸芯を揺動軸芯P2とし
ている。自在接手45aを覆う蛇腹カバー55を動力取
て上下揺動するようになっている。支持アーム25の基
出し軸44と伝動軸45とにわたって装着してある。
部から調節レバー25aが上方向きに延出されている。
【0045】
第2刈り刃ハウジング2Aから前方向きに延出された第
従って、第2草刈装置K2が第2草刈調節装置Sによる
2前カバー40に、調節レバー25aのためのレバーガ
草刈フレーム2の上下揺動調節によって、平面部G1に
イド40aを設けてある。調節レバー25aを揺動軸芯 40
対する法面部G2の傾斜角に対応した連結角で第1草刈
P2まわりに揺動操作することにより、支持アーム25
装置K1に支持された状態に調節されると、第2刈り刃
を昇降操作でき、所定の操作位置に操作した調節レバー
支軸32が草刈フレーム2の揺動軸芯P1の方向と直交
25aをレバーガイド40aに設けた係止部に係止させ
又はほぼ直交した軸芯P6まわりにエンジン3によって
て固定することにより、支持アーム25を昇降操作した
回転駆動され、第2回転刈り刃12が第2刈り刃ハウジ
操作位置に固定できるように構成してある。
ング2Aの内部で第2刈り刃支軸32によって回転駆動
【0041】
される。これにより、第2草刈装置K2は、接地輪6に
従って、調節レバー25aを揺動操作してレバーガイド
よって設定された第2回転刈り刃12の対地高さH2を
40aに固定することにより、接地輪6の草刈フレーム
設定刈り高さとして、第2回転刈り刃12によって法面
2に対する取付高さを変更できる。接地輪6は、草刈フ
部G2の草刈りを行なう。
レーム2に対する取付け高さが変更されると、草刈フレ 50
【0046】
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図6,8に示すように、第2回転刈り刃12は、第2刈
図3,10に示すように、揺動リンク54は、支持ピン
り刃支軸32に長手方向での中間部が一体回転するよう
22aの前後向き軸芯を揺動軸芯として刈り刃駆動ケー
に支持されたバー形の第2刈り刃支持体12aと、第2
ス22に対して揺動する。揺動リンク54のうちのイン
刈り刃支持体12aの両端部において、第2刈り刃支持
ナーケーブル53aが連結している側とは反対側の端部
体12aの上下側に振り分け配置され、第2刈り刃支持
に位置決め端部54aを設定し、位置決め端部54aに
体12aに連結軸12cを介して支持された上下一対の
当接するように構成したピン形のストッパー22bを刈
第2刈り刃本体12bとを備えている。各第2刈り刃本
り刃駆動ケース22に設けてある。
体12bは、先端側が第2刈り刃支持体12aから外側
【0051】
に突出する状態で支持されている。各第2刈り刃本体1
従って、第2草刈調節装置Sは、調節レバー48をレバ
2bと連結軸12cとは、相対回転するように連結され 10
ーガイド50のガイド溝に沿わせて前後方向に揺動操作
ており、各第2刈り刃本体12bは、第2刈り刃支軸3
し、レバーガイド50の係止部50a∼50dに係止さ
2と平行な連結軸12cの軸芯P6まわりに第2刈り刃
せることにより、第1草刈装置K1に対する第2草刈装
支持体12aに対して自由揺動する。従って、各第2刈
置K2の連結角を調節レバー48の操作位置に対応した
り刃本体12bは、石などに当たると、第2刈り刃支持
連結角に調節する。
体12aに対して後退側に揺動し、第1回転刈り刃11
【0052】
の駆動負荷のアップを抑制する。連結軸12cと、第2
すなわち、調節レバー48をレバーガイド50の最高位
刈り刃支持体12aに設けた係止部12dとにわたって
置X1に操作し、係止部50aに係止させて保持させる
連結ピン12eを装着してある。連結軸12cは、軸芯
と、インナーケーブル53aにおける揺動リンク54と
P3の方向に2本の分割連結軸に分割自在に構成してあ
の連結部53cが図10(a)に示す箇所に位置し、揺
る。連結ピン12eは、2本の分割連結軸にわたって挿 20
動リンク54の位置決め端部54aがストッパー22b
入され、2本の分割連結軸を連結状態に維持している。
に当接する。これにより、図6に示すように、第2刈り
【0047】
刃ハウジング2Aが自重で下降揺動しようとしても、イ
図1,2,3に示すように、第2草刈調節装置Sは、左
ンナーケーブル53aが揺動リンク54を引っ張り支持
右一対の操縦ハンドル4,4のうちの一方の操縦ハンド
して第2刈り刃ハウジング2Aが下降せず、第2草刈装
ルとしての右側の操縦ハンドル4に支持された調節レバ
置K2が最高位置になる連結角で支持される。
ー48と、刈り刃駆動ケース22の上部に支持ピン22
【0053】
aを介して支持された揺動リンク54と、この揺動リン
図10(b)は、第2草刈装置K2を最高位置よりも低
ク54を調節レバー48に連動させている操作ケーブル
い位置に揺動調節した状態における揺動リンク54を示
53とを備えている。
す正面図である。調節レバー48をレバーガイド50の
【0048】
30
第1下降位置X2に操作し、係止部50bに係止させて
図11,12,13に示すように、調節レバー48は、
保持させると、インナーケーブル53aにおける連結部
操縦ハンドル4にステーを取り付けて形成されたレバー
53cが図10(a)に示す箇所から下降して保持され
支持部47に支軸47aを介して支持され、支軸47a
る。これに伴って、揺動リンク54が図10(a)に一
の機体横向き軸芯を揺動軸芯として機体前後方向に揺動
点鎖線で示す如く揺動して位置決め端部54aがストッ
操作できるようになっている。支軸47aに装着してあ
パー22bから少し上方に離れて、第2刈り刃ハウジン
るスプリング49により、調節レバー48をレバーガイ
グ2Aが自重で最高位置から少し下降揺動する。第2刈
ド50に設けてある係止部50a∼50dに向けて移動
り刃ハウジング2Aが下降揺動していくと、図10(b
付勢してある。レバーガイド50は、操縦ハンドル4に
)に示す状態と同様に、揺動リンク54の位置決め端部
支持されている。
【0049】
54aがストッパー22bに当接し、インナーケーブル
40
53aが揺動リンク54を引っ張り支持して第2刈り刃
操作ケーブル53は、調節レバー48と揺動リンク54
ハウジング2Aの下降が止まり、第2草刈装置K2が最
とに連結されたインナーケーブル53aと、このインナ
高位置から第1下降位置に下降した連結角で支持される
ーケーブル53aをスライドするように収容しているア
。
ウターケーブル53bとを備えている。アウターケーブ
【0054】
ル53bの調節レバー側の端部は、レバーガイド50に
調節レバー48を第1下降位置X2から操作し、第2下
設けられたアウター支持部50eに支持されている。ア
降位置X3及び第3下降位置X4に操作し、係止部50
ウターケーブル53bの揺動リンク側の端部は、第1刈
c及び係止部53dに係止させて保持することにより、
り刃ハウジング1aの上面側に設けられたアウター支持
インナーケーブル53aの連結部53cをさらに下降さ
部材58に支持されている。
せて保持できる。これにより、揺動リンク54を揺動さ
【0050】
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せて第2刈り刃ハウジング2Aをさらに下降揺動させる
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ことができ、第2刈り刃ハウジング2Aが下降揺動する
【0058】
に伴い、図10(b)に示す状態と同様に、揺動リンク
〔別実施例〕
54の位置決め端部54aがストッパー22bに当接し
(1)上記した実施例では、第2草刈装置K2を第1草
て第2刈り刃ハウジング2Aの下降が止まり、第2草刈
刈装置K1の左横側に配置した例を示したが、第1草刈
装置K2を第1下降位置から第2及び第3下降位置に下
装置K1の右横側に配置して実施してもよい。
降した連結角で支持させることができる。
【0059】
【0055】
(2)上記した実施例では、エンジン3の出力軸3aが
第2草刈装置K2が第1、第2及び第3下降位置の連結
第1刈り刃支軸31の機体横側に位置するよう構成した
角で支持された状態において、法面部G2の隆起箇所に
例を示したが、出力軸3aが第1刈り刃支軸31の横側
接地するなどによって押し上げ操作を受けると、揺動リ 10
方のうち、第1刈り刃支軸31よりも機体前方側や機体
ンク54が持ち上げ操作されてインナーケーブル53a
後方側の箇所に位置するよう構成して実施してもよい。
に弛みを発生させる。従って、第2草刈装置K2は、隆
【0060】
起箇所への接地などによって押し上げ操作を受けると、
(3)上記した実施例では、ギヤ連動機構GRとして、
第1、第2及び第3下降位置から上昇し、第2回転刈り
エンジン側の伝動ギヤ36と刈り刃側の伝動ギヤ37と
刃12の損傷や破損を防止できる。
が噛み合うものを採用した例を示したが、エンジン側の
【0056】
伝動ギヤ36と刈り刃側の伝動ギヤ37との間に両伝動
図6,8に示すように、第1刈り刃支軸31と第2刈り
ギヤ36,37に噛み合う中継の伝動ギヤを設けたもの
刃支軸32との間隔を所定間隔に設定し、かつ、第1回
を採用して実施してもよい。
転刈り刃11の回転位相と第2回転刈り刃12の回転位
【0061】
相とが異なる状態で第1回転刈り刃11及び第2回転刈 20
(4)上記した実施例では、前車輪5の左右中心及び後
り刃12が駆動されるように、ギヤ連動機構GR及び第
車輪7の左右中心を通る前後向き線CLに対して第2草
2草刈り伝動機構2Dを構成し、機体上下向き軸芯P5
刈装置K2が位置する側と反対側に出力軸3aが位置す
の方向に沿う方向視において、第1回転刈り刃11の刃
るよう構成した例を示したが、前後向き線CLに対して
先側部位としての第1刈り刃本体11bの回転軌跡T1
第2草刈装置K2が位置する側に出力軸3aが位置する
と、第2回転刈り刃12の刃先側部位としての第2刈り
よう構成して実施してもよい。
刃本体12bの回転軌跡T2とが重なるように構成して
【0062】
ある。図7に示すように、第2回転刈り刃12の作業状
(5)上記した実施例では、第1回転刈り刃11、第2
態での対地高さH2が第1回転刈り刃11の作業状態で
回転刈り刃12として、バー形の第1刈り刃支持体11
の対地高さH1よりも高くなる状態に、第1回転刈り刃
a及び第2刈り刃支持体12aと、第1刈り刃支持体1
11及び第2回転刈り刃12の作業状態での対地高さが 30
1aに自由揺動するよう支持された第1刈り刃本体11
相違するように、第1回転刈り刃11及び第2回転刈り
b及び第2刈り刃支持体12aに自由揺動するよう支持
刃12の取付高さを設定してある。前車輪5及び接地輪
された第2刈り刃本体12bを備えたものを採用した例
6の取付け高さの変更は、第1回転刈り刃11及び第2
を示したが、円盤形の刈り刃支持体と、刈り刃支持体に
回転刈り刃12における刈り高さの変化量(刈り高さが
自由揺動するよう支持された刈り刃本体とを備えた回転
増減する分)及び変化方向(刈り高さが増減する方向)
刈り刃、あるいは、自由揺動する刈り刃本体を備えない
が同一となる状態で行うものである。
バー形の回転刈り刃を採用して実施してもよい。
【0057】
【産業上の利用可能性】
従って、図7に示すように、平面部G1と法面部G2と
【0063】
の境界付近において、かつ、機体上下向き軸芯P5に沿
本発明は、前車輪5及び後車輪7のうちの後車輪7のみ
う方向視において、第1回転刈り刃11及び第2回転刈 40
が駆動される歩行型草刈機の他、前車輪5及び後車輪7
り刃12の作業範囲が重なり、平面部G1と法面部G2
のうちの前車輪5のみが駆動される歩行型草刈機にも利
との境界付近における刈り残りが発生し難い。そして、
用可能である。また、前車輪5及び後車輪7が共に駆動
第1回転刈り刃11及び第2回転刈り刃12の作業範囲
される歩行型草刈機にも利用可能である。
が重なる部位において、第1回転刈り刃11の第1刈り
【符号の説明】
刃本体11bと第2回転刈り刃12の第2刈り刃本体1
【0064】
2bとのうちの高く位置する第2刈り刃本体12bの刃
2
草刈フレーム
先側と、低く位置する第1刈り刃本体11bの刃先側と
3
エンジン
の間隔が大きくなり、平面部G1と法面部G2との境界
3a
出力軸
付近における草刈を草が根元側と根元側から比較的離れ
5
前車輪
7
後車輪
た穂先側とで切断される状態で行わせられる。
50
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16
11
第1回転刈り刃
37
刈り刃側の伝動ギヤ
11a
第1刈り刃支持体
CL
前後向き線
11b
第1刈り刃本体
GR
ギヤ連動機構
12
第2回転刈り刃
L
前後向き線
12a
第2刈り刃支持体
K1
第1草刈装置
12b
第2刈り刃本体
K2
第2草刈装置
31
第1刈り刃支軸
P1
揺動軸芯
32
第2刈り刃支軸
P5
機体上下向き軸芯
36
エンジン側の伝動ギヤ
P6
軸芯
【図1】
【図2】
A
2015.7.23
( 10 )
【図3】
JP
【図5】
【図6】
【図4】
2015-130817
A
2015.7.23
( 11 )
【図7】
JP
【図9】
【図10】
【図8】
2015-130817
A
2015.7.23
( 12 )
【図11】
JP
2015-130817
A
2015.7.23
【図12】
【図13】
────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者
黒見
晃志
山形県酒田市両羽町332番地
(72)発明者
斎藤
株式会社斎藤農機製作所内
博紀
山形県酒田市両羽町332番地
Fターム(参考) 2B083 AA02
BA01
BA17
株式会社斎藤農機製作所内
BA18
EA02
EA12
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