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今年発生したトラブルポイント

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今年発生したトラブルポイント
2 0 0 8 年 総 決 算
ドイツ車スーパーランキング
トラブルの発生率から愛車の弱点が見えてくる
!
ATオーバーホールついでに…
Best5
が
のメリット
換
交
時
同
イントを
大きいポ
グ !!
ランキン
ATのオーバーホールをするなら、同時にミッションマ
ウント、リアのクランクシール、ATクーラーホースな
どを交換しておきたい。オーバーホールの際にはAT
本体を降ろすので、ついでに周辺パーツも交換して
おけば、二度手間にならずに済む。これらの消耗
品はOEM品があるので、うまく活用すれば予算を抑
えることも可能だ。
・ミッションマウント・リアクランクシール・ATクーラーホース
Best.05
90
エンジンハーネスの交換
ついでに…
デフオイル交換
ついでに…
2
位
同時交換リスト
Best.03
ブレーキ系メンテンスのついでに…
同時交換リスト
同時交換リスト
同時交換リスト
・デフシール・デフマウント
・テンショナー・アイドルプーリー・ファンベアリングブラケット
・ハブベアリング
ブレーキパッドの交換、
キャ
リパーのオーバーホールな
ど、ブレーキ系メンテナン
スのついでに、ハブのガ
タつきをチェックしておきた
い。調整だけで改善する
場合もある。
アイドリング時の「シュルシュル」という
異音が出てきたらファンベルトの交換
時期。テンショナー、アイドルプーリー、
W124 ならファンベアリングブラケットま
では一気に交換しよう。さらに言えば点
火系もリフレッシュしておきたい。
主に W210 に多いクランク角センサーの不良。アイドリン
グ不調などの症状を引き起こす。パーツ自体は安く、交換
も簡単なので費用はあまりかからない。
5
位
4
ボールジョイント
ブッシュ交換ついでに点検しておきたいボール
ジョイントの状態。ガタつきが出ているようであ
れば、同時交換が望ましい。
9
ファンレジスタ
8
イグニッション
レーン
7
ロアアーム
ブッシュ
アイドリング不調やマフラーから「ポコポコ…」と
いう異音が発生したらイグニッションレーンの不
良が考えられる。W220 に多いパターンだ。
位
高年式モデルに電気的
トラブルが出始めている
今年セントラルオートに入庫した
トラブルが多かったのかを、チーフ
メルセデス・ベンツの中で、どんな
メカニックの児玉氏に聞いてみたと
台数はW124がトップだが、次い
ころ上のような結果になった。入庫
高年式モデルのトラブルも増えてき
W210 のロアアームブッシュ。劣化が早くW
210 の泣き所と言えるポイントだ。放置すると直
進安定性が著しく低下してしまう。
でW210、W220などの比較的
ているようだ。
高年式モデルで多いのが、アイド
など。メルセデスの場合、この手の
リングの不調、エンジンの始動不良
ることが多 く、原因を特 定しにく
トラブルは様々な要因で起こってい
い。その中で多いのがクランク角セ
頻発した。ただし、交換作業は簡単
ンサーの不良。W210ではこれが
はない。そして最近増えてきている
電子制御世代のクルマのキモとなる CPU ユ
ニット。トラブルが起きなければ非常に賢いデバ
イスだが、壊れた場合の出費は大きい。
3
位
HMF ユニット
位
で費用も安いのでさほど恐れること
のが、リレーモジュールの不良。W
テージリレーのようなもので、これ
124で言うところのオーバーボル
グ不調などを引き起こす。付いてい
もエンジンの始動不良、アイドリン
るヒューズには問題はなく、パーツ
内部で断線してしまっている可能性
が高いという。
こうしたセンサーや電気的トラブ
定期的な点検が必要。児玉氏も﹁最
交換サイクルが 10 年に1回と言われる触媒も、
旧世代メルセデスでは交換時期に差しかかって
いるため、交換するケースが増えてきている。
オイル漏れ
位
オイル漏れやにじみは定番のポイント。特に
M112/113 エンジンのタペットカバーパッキンや、
お約束のコの字シールからの漏れが多い。
触媒
位
ルを未然に防ぐには、後にも先にも
近、調子が悪いのをガマンして乗っ
ているユーザーさんが多いというの
状は悪化し、お金もかかってしまう
をよく聞きます。放置しておけば症
下さい﹂と話す。弱点を把握したら
ので、そうなる前にクルマを見せて
39
位
エアコンのスイッチを入れてもローファンが回ら
ない時はファンレジスタのトラブルが考えられる。
原因は内部の断線によるものが多い。
まず点検。愛車の状態は常に確認し
第5位
1h マイカーチェック
(要予約)
問い合わせ:03-3883-9922
価格:10,290 円
※コンピュータチェック込み:15,750 円
10
ておこう。
第3位
「この診断結果でいくらくらいかかる?」
かりとメンテナンスしても、周辺パー
第2位
「事故車じゃないですよね?」
ラブルを引き起こすこともある。
後 回 しに なり がち な 足 回 りは、
第1位
「このクルマにお金をかけても大丈夫でしょうか?」
AT 不良
(機械式 4 速)
位
安心して乗り続けるためには避けて通れない AT
のオーバーホール。セントラルオートでは機械式
4 速の修理依頼が多いという。
ツの劣化や異常が原因で、新たなト
同時交換のメリットは﹁予算の節
ショックアブソーバーとアッパーマウ
もし、下記にあるような疑問を感じていたら一度点検を受けてみよう。解決策が見つかるかも !?
6
旧世代ベンツは予防的な
メンテナンスも行ないたい
約﹂と考えてしまう人が多いが、そ
交換しておきたいポイント。さらに
ント、ブッシュ類はできれば同時に
予算に余裕があれば、ロッドやリン
れだけではなく、クルマを快調に維
ク類も一気にやってしまいたい。それ
持するためにとても大切なこと。ト
周辺も点検してもらって、劣化が見
ラブルの原因が特定できたら、その
必要があるが、足回りは一度やって
にはある程度の予算を用意しておく
しまえば当分は大丈夫。メルセデス
られるようであれば、予防的なメン
例えば、ATやエンジンのオーバー
修理個所の優先順位と同時交換のポ
らしい乗り味を維持するためにも、
テナンスを進めておいた方が良い。
ホールを行なう時は、シール類、ホー
イントを、メカニックと相談しなが
と説明します。修理だけなく、ユーザーさんのカーライフの手助けもできればと思っていますから」とのこと。
も同時にリフレッシュしておくと効
説得するために説明して下さいと頼まれることもありますよ
(笑)
。もちろん連れてきていただければじっくり
ス類、エンジンで言えば水回りなど
後にはカウンセリングをしてくれるのだが、ユーザーからは何を聞かれることが多いのか。フロント兼チーフ
メカニックを務める児玉氏によると「やはり愛車の状態と予算についてはよく相談されます。あとは、嫁を
ら進めていきたい。
「1h マイカーチェック」は各モデルのウイークポイントを重点的にチェックしてくれる点検プログラム。点検
果的だ。ATやエンジン本体をしっ
セントラルオートの点検プログラム
1h マイカーチェックで
ユーザーから質問されることベスト 5
「何から直していけばいいですか?」
1
メルセデス・ベンツ専門修理工場としてクラシック、
角目世代、そして現行モデルまで幅広い経験と知
識を持つセントラルオート。チーフメカニックを務める
児玉氏は、ユーザーの予算に合わせた適切なメン
テナンスとアドバイスをしてくれる心強い存在だ。
クランク角センサー
Best.04
ファンベルトの
交換ついでに…
第4位
メルセデス・ベンツ専門修理工場
「セントラルオート」の場合
位
リレーモジュール
W210 の前期、
後期ともにトラブルが多かったリレーモジュー
ル。様々な症状が発生するが、一番多いのはエンジンが
かからなくなることだ。
・ブローバイホース
「嫁を説得するにはどうしたらいいでしょうか?」
メルセデス・ベンツ、BMWそれぞれの修理工場で、今年発生し
たトラブルをランキングしてもらった。発生率をみれば愛車の弱点
が見えてくる。まずはメルセデス・ベンツから見てゆこう。
メルセデス・ベンツ編
Part.01
年代のメルセデスではエンジ
ンハーネスの交換時期を迎えた
クルマが増えてきているが、同
時にブローバイホースも交換し
ておきたい。
大きくバラす必要がある個所は周辺パーツ
も同時にリフレッシュ!
エンジンオイル、ATFの交換時期に気
を使う人は多いが、デフオイル交換を疎
かにしている人が多いようだ。もちろんデ
フオイルも定期的に交換すべきポイント。
漏れなどの状態を点検し、ひどいようで
あればシール類、さらについでにデフマ
ウントも交換しておくと効率的。
ワースト
基本的に大きくバラす必要がある部分は周辺パーツもリフレッシュしておいた方が
良い。とくに W124 世代のベンツは全体的なメンテナンスが必要な時期に差し
かかっている。
同時交換リスト
Best.02
10
今年発生したトラブルポイント
効率的メンテナンス
Best.01
38
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