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読者の皆さま、
あけましておめでとうございます。
さて、今回は新春企画ということで、年始にふさわしい楽曲を紹介します。
それはヨハン・シュトラウスのオペレッタ
(喜歌劇)
「こうもり」です。
ストーリーは、大晦日の舞踏会の帰りにこうもりの仮装をしたまま公園に置き去りにされた男が、
笑いものになった仕返しに巻き起こす騒動を描いたもので、理屈抜きのドタバタ喜劇。
楽曲も明るく華麗で、
ワルツ王・ヨハン・シュトラウスの面目躍如たるオペレッタの傑作です。
内容がドタバタだけに、実際の公演の演出もかなり自由。
例えば、出演者がお客さんに話しかけてみたり、
オーケストラの指揮者が歌い出したり、
客席からは笑いが絶えません。
そして、
この「こうもり」、
ヨーロッパでは年末年始に公演されることが多いのです。
「笑う門には福来る」というのは万国共通なのですね。
それから年末年始には、
よくオペラのスターを集めて「こうもり」を公演します。
それは、
あたかも紅白歌合戦。
西本 智実
チャイコフスキー財団・ロシア交響楽団 芸術監督・首席指揮者
ムソルグスキー記念 サンクトペテルブルグ
国立アカデミックオペラ・バレエ劇場(旧レニングラード国立歌劇場)
首席客演指揮者
J.シュトラウス:喜歌劇「こうもり」全曲/
指揮プラシド・
ドミンゴ/DVD
(株)
ワーナーミュージック・ジャパン
西本智実 チェコナショナル交響楽団
幻想交響曲/DVD キングレコード(株)
DVD「J.シュトラウス:喜歌劇「こうもり」全曲/指揮プラシド・ドミンゴ」
か、昨年プラハで収録されたDVD「西本智実 チェコナショナル交響楽団
幻想交響曲」をそれぞれ10名様、計 20 名様に、抽選でプレゼント。
www.hitachi.co.jp/bdsのプレゼント応募バナーからご応募ください。
■ 締め切り 1月31日(火)24:00
※賞品は、弊社で選ばさせていただきますので、
ご了承ください。
当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
・インテル、Intel、Xeonは、
アメリカ合衆国およびその他の国におけるインテルコーポレーションまたはその子会社の登録商標です。・HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。・ITILは、英国政府OGC(Office of Government
Commerce)の登録商標です。
・Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。・Microsoft、Visual Studio、Windows、Windows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または
商標です。・Red HatならびにShadowManロゴは、米国およびその他の国におけるRed Hat Inc.の登録商標または商標です。・Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
・その他記載の会社名、製品名は、
それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
●お問い合わせ先
株式会社 日立製作所
〒140-0013 東京都品川区南大井6丁目26番3号
エンタープライズサーバ事業部 大森ベルポートD館 TEL 03-5471-3270(ダイヤルイン)
BladeSymphonyホームページ
http://www.hitachi.co.jp/bds
● 発行日 2006年1月1日
本カタログは環境に配慮し、植物性大豆油インキを使用しています。
古紙配合率100%再生紙を使用しています
市場からのニーズにこたえるべく
組織をも統合した開発プロジェクト
ブレ ードシ ンフォニ ー
初出荷から1周年を迎えた統合サービスプラットフォームBladeSymphony。
主要製品は、
日立製作所の社内で作られたもの。
到着時刻が印刷された「新幹線」への進化
だからこそ、
開発過程では各製品間の極めて
と言えますが、
これも日立製作所の総合力が
あってこそ可能になるものだと思っております。
新年、
明けましておめでとうございます。
密度の高いコラボレーションが可能だったわけ
本年も私ども日立製作所ならびに統合サー
です。
そして、
このものづくりの姿勢こそが、
発売
ビスプラットフォーム「BladeSymphony」
を何卒
以来、
多くのお客さまから評価をいただいている
よろしくお願い申し上げます。
BladeSymphonyという製品の完成度の高さを
お客さま・パートナー・日立でつくる
価値の共創関係でさらなる進化へ
日立のサービスプラットフォームコンセプト
もたらしたのだと私どもでは自負しています。
BladeSymphonyの実現に当たっては、
より
H a r m o n i o u s C o m p u t i n gを具 現 化した
すでにさまざまな業種で、
基幹系を含む幅広
多くのお客さまのニーズにおこたえするために、
BladeSymphonyは、
一昨年の発売以来、
変化
い業務にご活用いただいておりますが、
システム
さまざまなパートナーと協力関係を結んでま
に即応する新概念のシステム製品として、
市場
更新のタイミングなどと合わせて徐々に適用業務
いりましたが、私どもでは今後も引き続き、幅
より高い評価をいただいてまいりました。
を拡げていき、
将来的にはサーバ統合を実現し
広い分野でのアライアンスを積極的に推進し
そもそも、
この画期的な製品を弊社が開発
たいとお考えのお客さまが多いようです。また
ていく所存です。
した背景には、
大規模化・複雑化したオープン
現在では、
「システム管理者の負担が軽減した」
こうした取り組みのなかで、
これからの日立
システムの運用コスト増大という課題を
「サーバ
「システムの利用効率がアップした」
など、
多数の
統合」
によって解決したい、
という確かな市場ニー
好意的な評価をいただいておりますが、
さらに
手・売り手」
といった従来の関係性から脱却し、
ズがありました。そのニーズにおこたえするべく、
幅広いお客さまにご利用いただけるよう、
今年
共に価値を創出していける関係づくりを目指
複雑化したシステムを集約化するための新し
は小型モデルの発売を予定しています。
しております。
これはまさに、
日立の情報・通信
と各パートナー企業は、
「ベンダー・顧客」
「買い
い統合サービスプラットフォームの開発に着手
事業コンセプト
『uVALUE』
という考え方につ
したわけですが、
プロジェクト始動に当たって、
ながるものですが、私どもでは、
この「価値の
私どもがまず取り組んだのが、
それまでにない
共創関係」をお客さまとの間にも育てていき
新たな社内体制づくりでした。
たいと考えております。
というのもサーバ、
ストレージ、
ネットワーク、
そして
過去を振り返っても、
日立のコンピュータは
ソフトウェアを統合するサービスプラットフォーム
お客さまからの厳しい声に鍛え上げられて
の開発は、
それらを統括する各製品事業部の
まいりました。それは、
このBladeSymphony
密な連携、
そして、
多彩な業種・業務を網羅し
も例外ではありません。私たちは、実際に製
たソリューション、
顧客ニーズにこたえる営業や
品をお使いいただき、
そして忌憚のないご意
SEのサポートなくして不可能だったからです。
一方で、
最高度の信頼性・可用性が要求され
そこで私どもでは、
それぞれの事業部間の壁を
るミッションクリティカル業務へのさらなる適用性
BladeSymphonyをさらに進化させていきたい
取り除いてフレキシブルな連携体制を整え、
の向上も今後のテーマのひとつです。既存のオー
のです。そしてそのためにも、
お客さまには、
目指すべき製品のあり方と同様、組織の力を
プン系システムでは困難な、
例えば大型バッチ
私どもが定期的に実施しておりますセミナー
“統合”
したのです。
処理を決められた時間内に終わらせる
「時間保
や展示会などに、ぜひ一度、
足をお運びいた
証」
。
それが可能なシステムを実現できる、
メイン
だき、
まずはBladeSymphonyに触れていただ
日立製作所の総合力を結集した
“高速道路から新幹線へ”
という挑戦
フレームに匹敵するレベルまでBladeSymphony
きたいと思っております。
の機能を高めていきたいと考えています。
ちょう
誕生から2年目を迎えたBladeSymphony。
こうして完成したBladeSymphonyを構成する
ど交通網にたとえれば、
それは、
いつ渋滞に巻き
さらなる進化を目指す2006年に、
どうぞご期
サーバ、
ストレージ、
ネットワーク、
ソフトウェアの各
込まれるともしれない
「高速道路」
から、
切符に
待ください。
見をぶつけていただけるお客さまと共に、
発売当初から大きな反響をいただき、
すでに多くのお客さまにご利用いただいている新世代のシステム製品は、
これからどこを目指し、
どのような進化の道のりを歩むのか―。エンタープライズサーバ事業部長・北野昌宏が、
開発の経緯やこれまでの経過などを振り返りながら、今後の展望についてお話しします。
2
いま、二極化が進む日本企業。その差は、経営環境の変化に対して迅速に適応できているか否かにある、
と語る早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授の寺本義也氏。
型消費」の方が大きくなる傾向にあります。
すなわち衣食住は充足し必需型消費が
できないものです。技術の変化はいつの時代
21世紀に入ってから、
日本企業をとりまく
抑えられる一方、
どのネクタイにしようか、
どの
にも絶えず起きているのですが、現在のユビ
経営環境のいくつかの面において、
明らかな
バッグにしようか、
という個性的なライフスタイル
キタスコンピューティングの急速な進展は、
業界、
変化が見えてきました。いま、業績の二極化
を楽しむための選択型消費が伸びるわけです。
国境の壁を超えて、
あらゆる市場に産業革命
が進行していると言われていますが、
それは、
日本だと、おおよそ必需型消費45に対し、
以来の影響を与えています。時空の制約の
この変化に対して俊敏に方向を転換できたか、
選択型消費55という割合です。すなわち、
いま
克服、
電子商取引の進展、
いままでにない新
それとも、
いまだに方向を変えることができず
市場環境は、
きわめて顕著な消費者主導型
事業の創造――この新しい情報通信に関わ
にいるのか ――その差と言ってもよいでしょう。
経済へと移行しているのです。
る技術をどれだけ有効に活用しているかとい
日本はこれまで、
米国によってプロトタイプ化
このような
「市場環境の変化」は、
同時に「競
うことが、
ビジネスにおける競争力の差を生み
された品物やサービスを、
効率的な生産プロ
争環境の変化」
を引き起こします。
出している非常に大きなファクターとなってい
セスによって商品化するという
「フォロワー型」
10年前まで、
電車の中の若者で一番目立っ
ます。この変化をとらえて躍進を成し遂げた
の経営を行なってきました。言ってみれば変化
たのは、
漫画週刊誌を読んでいる若者だった
企業は、
枚挙に暇がないでしょう。
の矢面に立つことがなかったのです。
しかし、
と思います。
ところがいま一番目立つのは、
携
そして最後が、
「制度的な環境の変化」です。
日本自体がフォロワーからリーダーとなったいま、
帯電話を操作している若者ではないでしょうか。
制度とは、法律、条令、規制
変化に対して明確な戦略をもって挑戦していく
つまり漫画週刊誌は、
といった、
いわゆるビ
その変化とは、具体的にどのような変化なのか、その変化にどのように対応していけばよいのか、
――そんな経営マインドの大きな切り替えを
現在、携帯電話との
ジネスのルールであり、
21世紀型経営戦略の条件を語っていただいた。
日本企業に時代が要請しています。
競合関係においてお
ルールに対 応しな
それでは、
実際どのような変化が起きている
されている、
と言える
いとゲームに勝てな
のか、
具体的にひとつずつ掘り下げていきたい
でしょう。
いことは自明です。
と思います。
選 択 型 消 費にお
いま日本では、金
いては、
このように競
融ビッグバン、会計
争環境がボーダーレ
ビッグバンに代表さ
ス化します。
「余暇を
れる規制の緩和や
変化の潮流として、
まず「市場環境の変化」
充実させたい」
という
自由化へのいち早
があげられます。いま、
日本を含めた先進国
ニーズのもとではクル
い対応にこそチャン
市場は、
高度成熟化マーケットとなっています。
マと海外旅行が、
「美しくなりたい」
というニー
経営環境の変化の潮流
3
「技術環境の変化」
も絶対に見逃すことが
フォロワーからリーダーへ
スがある、
と声高に叫ばれていますが、
その一
高度に成熟したマーケットでは、公共支出や
ズのもとではアパレルとエステが競合関係と
方で、
環境分野のように逆に規制が厳しくなっ
法人支出は、全体としては大幅な伸びが期
なります。
ている分野もあります。そして、
こうした規制
待できないために安定して少ないのに対し、
すなわち、
いま競争環境において、国境は
強化も大きなビジネスチャンスなのです。例えば、
個人のウェイトが高いため、個人消費が大き
もちろん、業種、業態、商品・サービスの境界
1960年代、
アメリカの排ガス規制マスキー法
くなる傾向にあります。日本では、
おおよそ個
が破壊かつ融合されつつあります。
まだ日本
に日本車がいち早く対応したことが、
日本の
人消費6に対して、
法人支出2、
公共支出2と
では、
同業他社比という数字を重視している
自動車メーカーが世界で躍進するきっかけ
いう割合です。
企業が少なくありません。
しかし、
マーケット
でした。制度的な環境の変化に、
緩和、
強化
さらに高度成熟化マーケットでは、
個人消費
の方はいち早くそのような数字を超えている
に関わらず対応していくことは、
ビジネスに
の内訳において「必需型消費」
よりも
「選択
のです。
おいてきわめて重要です。
4
21世紀型経営戦略の条件
このスピード競争は激化する傾向にあります。
スピードは、
ますます速くなっているのが現状
また、
顧客価値を創造する際に、
競争相手
です。
「市場環境の変化」、
「競争環境の変化」、
に勝てる技があれば有利です。すなわち「コ
ここまで21世紀型経営戦略の条件として、
「技術環境の変化」、
「制度的な環境の変化」。
アコンピタンスの強化」が大切になってきます。
「カスタマーフォーカスの徹底」、
「スピードの
こうした潮流を確実にとらえるために、
企業は
私は、
この「コアコンピタンス」
という言葉を日
追求」、
「コアコンピタンスの強化」、
「アウトパー
どのような戦略を打ち立てるべきなのでしょうか。
本語でわかりやすく、
「ダントツのお役立ち技」、
トナリングの推進」の4点について述べてきま
ここからは、21世紀型経営戦略の条件につ
と訳しています。つまり企業が磨くべき
「技」
を
したが、
この条件を満たす経営戦略を策定し
いて考えていきたいと思います。
見きわめる際に、企業側が得意だと思っ
たらそれで終わりではありません。つねに顧客
一つめは、
「カスタマーフォーカスの徹底」
ている技ではなく、顧客にとって
です。商品の差別化を考える時、企業はとも
その技がとても役に立つこと
すれば同業他社ばかりを見がちですが、
消費
が重要なのです。
者主導型経済のいま、
見るべきは横ではなく
最後のポイントは、
「アウト
前――すなわち顧客です。たとえば家電メー
パートナリングの推進」です。
カーがエアコンの新製品を開発する時、
他社メー
「カスタマーフォーカスの徹
カーだけを見ていると、
機能面の強化を中心
底」、
「スピードの追求」の
に考えるでしょう。
しかし顧客が本当に欲しい
部分でも述べたように、
本
の変化に目を光らせ、
経営戦略をフレ
キシブルに変化させていか
なければ、
その企業はす
ぐに遺物となります。21
世紀型の企業に求め
られる最大の要件は
「変身力」です。
そして、
企業の変身
力を高めるために必
価値は、
いま暑いのだから、
いますぐに配送、
当の顧客価値を実現する
取付工事を行なってくれることであったりする
ためには、
ビジネスモデル
わけです。
全体にイノベーションを起
企業の論理ではなく真に顧客の視点に立っ
こす必要があります。その際、
て商品の価値を考えること。そして、
競争環境
ビジネスモデルの流れの中で
がボーダーレス化しているいま、
たとえメーカー
足りない部分、
弱い部分については、
であっても、サービスまで含めたビジネスの
積極的に外部企業と手を結ぶことが
全体像を視野に入れた発想で、
顧客価値を
戦略上、有効です。自社はコアコンピタンスに
習慣、
ライフスタイルなど目に見えにくい要素に
創造することが大切です。
集中する。自社にない部分は、
それをコアコン
強く依存します。真に顧客価値のある革新的
次に大切なのは、
そうした顧客価値を迅速
ピタンスとする企業とパートナーシップ=「お役
な商品を開発するためには、顧客に一番近
に提供できること。すなわち、
「スピードの追求」
立ち技の連携」を結ぶことで、競争力のある
い現場が、広い視野を持って顧客の動きを
です。その時、
重要なのは、
やはり、
スピードアッ
ビジネスモデルを構築することができるのです。
読み取り、
そうした情報を共有しながら、高
要なのは、
強い現場です。
寺本教授が「21世紀型の企業に求められる最大の
ことができます。
処理量など変化する量への対応、
ビジネス
要件は『変身力』」と言うように、
ダイナミックなビジネス
プロセスなど変化する質への対応、
さらに、
そうした対応
環境の変化に、
最適に進化し続けることができた企業こそ
をきわめて迅速に行うことができるのです。
できるというのは間違いです。
優位性を保つことができます。
そして、
統合サービスプラット
変化が常態となった21世紀に対応した経営戦略へ――
顧客価値は、
経済状態、
政治、
文化、
フォーム「BladeSymphony」は、
すぐれた柔軟性と拡張
BladeSymphonyで、
スピーディーな方向転換を果た
性により、
さまざまな変化にビジネスをつねに適応させる
してください。
その商品の経済性や
効果や合理性だけを追
求すれば、
顧客価値を創造
プをビジネスの全体像で考えること。製造の
い自律性をもって仕事を進めていく―― そう
スピードだけでなく、
企画から、
開発、
物流、
販売、
することで、
企業は高速かつ戦略的に変身し
戦略的な現場づくり
続けることが可能になるのです。
サービスまで、
タイム・
トゥ・マーケットの速度を
向上しなければ、
顧客にとっての価値の向上
今日もめまぐるしく変化し続ける経営環境
80年代日本企業の競争力を支えていたのは、
とは言えないからです。そして、現在のユビ
の変化。
この変化はいつか終わるものではなく、
現場でした。その現場の復活こそ、
日本企業
キタスコンピューティングの急速な進展によって、
もはや常態となっています。
しかもその変化の
【業務の量的な変化への対応】
●オンライン処理などフロントエンド業務の増大に、
サーバを並列的に追加する「スケールアウト」で適応。
●バッチ処理などバックエンド業務の増大に、
複数のサーバモジュールをひとつに結合する「スケールアップ」で適応。
●バッチ処理など夜間の業務量増大に対し、
オンライン/バッチ処理のDBリソースを昼夜自動変更でき、高効率なシス
テムを実現。
【業務の質的な変化への対応】
®
●汎用性のあるWindows
復活の鍵なのです。
(談)
、
ますます利用分野が広がるLinux、高信頼なHP-UX―
―3つのOSをサポート
し、
フロント業務からミッションクリティカル業務まで柔軟に適応。
●業務プロセスの変更に、
各種システム連携やワークフローなどにより、
柔軟に対応。
【変化に迅速に対応】
●運用ポリシーに基づき、
リソースの動的変更などのオペレーションを自動化。変化に即応。
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授
寺本 義也
1942年名古屋生まれ。1967年早稲田大学卒業、
大手ベンダーに入社。1972年早稲田大学大学
院卒業。北海道大学、北陸先端科学技術大学
院大学などの教授を歴任し、2000年から現職。
専門分野は、21世紀型企業モデルの開発、経
営組織論、知的人材開発論。早稲田大学大学
院MOT専修主任(知識経営マネジメント)
を兼任。
「戦略の本質」
(共著)、
「失敗の本質」
(共著)、
「技術経営の挑戦」
(共著)
など著書多数。
5
●運用オペレーション定義のシナリオテンプレートを提供。
運用シナリオの構築も迅速。
●サーバ、
ストレージ、
ネットワーク、
ミドルウェアを統合。新規ビジネスも迅速に構築。
統合サービスプラットフォーム
「BladeSymphony」
6
システム運用管理コストを削減する
運用性の向上と操作ミスの低減
統合サービスプラットフォームBladeSymphony、
業務に及んでいるのかを瞬時に把握。迅速な
ングでブレードを増設していくなど、長期的なレン
障害対応が可能となります。
ジでサーバ統合に取り組むことができます。また、
[急激な負荷変動への対応とリソースの有効活用]
BladeSymphonyという製品を象徴するキー
そして、統合システム運用管理JP1をはじめとす
Webフロントエンドからバックエンドの基幹
用の負荷増大。これもJP1との連携によって、企
る日立の各種ミドルウェア。その高度な連携は、
DBサーバまでWeb3階層全域を包括可能な
業内に分散するメインフレームからPCサーバに
だけでなく、サポートサービスの統合も実現しま
システムの運用性を向上させ、操作ミスを低減
BladeSymphony。
Webサーバ、
アプリケーション
いたる既存システムを、
それまでの運用性を維持
した。
(図4)
させることで、運用管理コストを大幅に削減し、
サーバ、DBサーバなど3階層のどの部分でボト
したまま一元的に管理することで、
システム管理
これまでのサポートサービスでは、ハードウェア、
TCOの削減とROIの最大化をもたらします。
ルネックが発生した場合でも、ポリシーに基づく
者の負荷を増やすことなくサーバ統合が可能と
ソフトウェアといった製品ごとに窓口が設けられ
これらは、BladeSymphonyの拡張性とJP1
自律運用によって、
サーバの追加
(スケールアウト)
なります。
ていましたが、BladeSymphonyのお客さまを
の優れた仮想化/自律化技術による「ポリシー
などを実行。JP1でシステム全体を統合的に監
BladeSymphonyと日立オープンミドルウェア
対象に、
その窓口を統合した「サービスプラット
に基づくシステムの自律運用」により実現でき
視することにより、急激な負荷の増大に対しても
を駆使したこのように高度かつ柔軟なシステム
フォーム・サポートサービス」を新たに提供。問題
ます。運用の方針(ポリシー)に従った手順を
迅速かつ的確な自動対処を実現し、
システム
運用は、
それぞれの製品間での密な連携があって
の発生箇所やお問い合わせの対象に関わらず
シナリオとしてあらかじめ登録しておくことで、
管理者の負担を大幅に軽減しています。
(図2)
こそ実現するもの。
そこには、
ハードウェアからソフト
一つの窓口でご相談をお受けし、関連する製品
システムのさまざまな状況に対して最適化を
また、
日中はオンライン処理を行い、
夜間にバッチ
ウェアまで、
幅広い製品群を自ら開発してきた日立
事業所が一体となってお客さまの問題解決を
図る高度なオペレーションを、オペレーターの
処理を行うシステムの場合、一般的には夜間
ならではの総合力が反映されているのです。
支援するものです。
負荷を増やさずにミスなく実行できます。
のバッチ処理時にはオンラインを停止するか、
図3 運用性を維持したサーバ統合
あるいはオンライン用とバッチ用に別のサーバを
既存システムも一元管理し、運用コストを削減
[障害発生時の運用容易化]
業務システムは一般に、複数のサーバに跨っ
用意していました。
これに対して、
あらかじめ
「夜間
アクセスの増減を予見することが困難なネットビジネスの拡大などに伴い、
て稼働し、業務ごとの管理ができていない場合
になったらオンライン処理で使用していたサーバ
急激な負荷変動にも柔軟に対応できるシステムに対するニーズが高まっています。
が多いため、障害発生時には影響範囲の把握
リソースを解放しバッチ処理を起動する」
といった
ができず、迅速かつ適切な対処を施すことが困
システム構成変更のシナリオを登録しておくことで、
高品質な日立オープンミドルウェアとの連携により、
24時間止まらないサービスを支える
統合を進める上で大きな懸念材料となるのが運
ワード“統合”
。
日立はハードウェアやソフトウェア
常にビジネスが動き続けるワールドワイドな企業活動や、
こうした時代背景を受けて、BladeSymphonyでは
サポートサービスの統合により
万一の際もワンストップで迅速対応
●システム全体の運用性を維持したまま、
サーバ統合を実現
の 側で問 題を切り分ける必 要がなく、回 復
までの時間短縮も期待されるこのワンストップ
サポートサービスは、24時間週7日と平日8:00
BladeSymphony
∼19:00という2つの対応時間帯のサービス
統合するシステム
UNIX/PCサーバ
UNIX/PCサーバ
高効率なシステム構築・運用が可能となります。
難でした。こうした事態を解決するのが「運用サー
ビスとしての仮想化」です。
(図1)
ハードの障害かソフトの問題か、
などお客さま
商品をご用意 。システム安定稼働のための
情報提供のほか、各種ソフトウェア製品の改良
版の提供、
さらにはサービス拠点を介した迅速
[運用性を維持したサーバ統合]
高信頼・高可用システムを実現。
これは、各種ハードウェアリソースという物理
運用管理コストの増大や運用効率の低下と
今回は、
これを可能にした「ポリシーに基づくシステムの自律運用」をはじめ、
的な情報を、業務という論理的な情報にマッピ
いった形で分散型システムの限界が露呈しつつ
BladeSymphonyの安定稼働を強力にバック
万一の時も安心できる「ワンストップサポートサービス」についてご紹介します。
ングする手法。システム管理者は「サーバ1」
「サー
ある現在、
システム最適化のための有効な解と
アップしています。
バ 2」
といったハードウェアを意識することなく、
なった
「サーバ統合」
。
しかし、
分散する複数のシス
「受注管理システム」
「出荷管理システム」と
テムを、
すべて一度に統合するのは現実的には
いった業務視点でのシステム管理ができるよう
極めて困難です。
(図3)
になります。これによりシステム管理者は、障害
これに対して、段階的にブレードを追加してい
発生時にハードウェアの障害の影響範囲がどの
メインフレーム
図4 サービスプラットフォーム・サポートサービス
製品開発の専門エンジニア
日立ソリューションサポートセンタ
統合監視
ネットワーク
図2 急激な負荷変動への対応
障害の影響範囲を瞬時に把握し、業務停止時間を極少化
ストレージ
急激な負荷変動にも自律的にシステム構成を変更し安定稼働を実現
●業務視点で影響範囲を把握し、
シナリオライブラリの活用で障害に迅速
に対応
サーバ
ジョブ管理
けるBladeSymphonyなら、
サーバ更改のタイミ
図1 障害発生時の運用容易化
なハードウェア交換などにも対応することで、
1つの窓口
●性能ボ
トルネックがどこで発生しても対処可能
ソフトウェア
●ポリシーに基づく自律運用を、
シナリオテンプレートの活用により容易に構築可能
物理リソース構成
システムリソース全体
サ
ー
バ
1
サ
ー
バ
2
サ
ー
バ
3
サ
ー
バ
4
サ
ー
バ
5
システムの自律運用とワンストップサポートサービスにより―
サ
ー
バ
6
サ
ー
バ
7
サ
ー
バ
8
障害
業務単位に仮想化
システム運用管理業務の負担を軽減することで、TCOの削減とROI
の最大化が可能になる。
●
●
マ
ッ
ピ
ン
グ
急激な負荷変動への対応やシステム運用の効率化で、質の高い
24時間稼働システムが実現できる。
受注管理 システム
サ
ー
バ
1
サ サ
ー ー
バ バ
2 5
サ
ー
バ
6
出荷管理システム
サ
ー
バ
3
サ
ー
バ
4
サ
ー
バ
7
サ
ー
バ 障害
8
イ
ン
タ
ー
ネ
ッ
ト
Webサーバ
APサーバ
DBサーバ
ストレージ
サービス拠点
オンサイト
お客さま
アクセス集中により
業務負荷が次第に増加
ボトルネック
発生
追
加
業務視点での
影響範囲の把握
万一の障害発生時も、お客さま側で問題を切り分ける必要がなく、
スムーズかつスピーディーに対処できる。
●
論理システム構成
あらかじめ登録
しておいたシナリオを
利用して迅速に対応
ボトルネックが発生した箇所に
サーバモジュールを追加
(スケールアウト)
して対処
シナリオ
ライブラリ
JP1が統合的に監視
運用管理者のポリシーに従い自動対処
●
●
システム管理者
TCO:Total Cost of Ownership
ROI:Return On Investment
7
8
マイクロソフト株式会社
業務執行役員 本部長
データ活用を革新するMicrosoft® SQL ServerTM 2005が登場。
BladeSymphonyとの連携で、
どんな可能性が生まれるのか、
マイクロソフト株式会社のガース・フォート氏に伺った。
マイクロソフトと日立が目指す
サーバ統合へ加速する
メインフレームクラスのパフォーマンス。 BladeSymphonyの柔軟性。
マイクロソフト株式会社(以下、マイクロ
生産性の向上で、
新しいビジネスバリューを創出。
マイクロソフト株式会社の新製品発表イベントに
BladeSymphonyを展示
Microsoft® SQL ServerTM 2005をはじめとするマイクロソフト
HITACHI Open Middleware World 2005 Autumn
盛況に終了
「ビジネス革新を支える企業情報システムとは」をテーマに、
株式会社の新製品の発表イベントが、昨年11月7日に米国、11月
「HITACHI Open Middleware World 2005 Autumn」を昨年の
17日に日本で開催されました。マイクロソフトの最高経営責任者で
11月25日に開催。たくさんのお客さまにご来場いただき、盛況に
あるスティーブ・バルマー氏は、
新製品によって、
お客さまの意思決定
終了いたしました。
がより適切かつより迅速に行えるようになると高らかに宣言すると
会場では、株式会社UFJ総合研究所理事長兼多摩大学学長の
ともに、何千ものお客さまやパートナー企業との密接なコラボレー
中谷巌氏の基調講演をはじめ、
今注目の「SOA」
「コンプライアンス」
現在のITシステムは複雑さを極めています。 Microsoft® SQL ServerTM 2005の大きな
ションが大きな役割を果したこ
「ITIL®」
「セキュリティ」などにフォーカスしたセッションを多数開催。
ソフト)は、2005年12月、
「Microsoft® SQL
多 数のサーバでの分 散 運 用は、オペレー
アドバンテージとして、アプリケーション開発
とを強調しました。
また、
これらの実現に寄与する「日立オープンミドルウェア」製品
ServerTM 2005日本語版」をリリースいたしま
ションの面からも、
コストの面からも、限界に
の容易性が挙げられます。
「Microsoft ®
日立は米国、
日本開催におい
のご紹介のほか、BladeSymphonyと日立オープンミドルウェアを
®
TM
エンター
した。Microsoft SQL Server は、
来ています。今やブレードサーバによる複数
を統合したことで、
他社
Visual Studio 2005」
て、
ともにプラチナスポンサーを
組み合わせたソリュー
プライズ用途のリレーショナルデータベース
業務の統合は、単なるトレンドではなく、本当
プラットフォームと比較して、アプリケーション
務めたほか、BladeSymphony
ションを実機によるデ
として多大な実績を上げてきた製品。今回
に重要なものとなってきています。
のコーディングが約70%で済みます。さらに、
を展示し、
マイクロソフトとともに
モンストレーションでご
の新製品の発表イベントでは、
日立さんには
Microsoft® SQL ServerTM 2005は完全に
ビジネスインテリジェンスの強化により、お
新しい価値を提供していくこと
覧いただきました。
プラチナスポンサーとして緊密な連携・協力
64ビットをサポートしています。メインフレーム
客さまは膨大な情報をもとに、スピーディー
をいただきました。
クラスの信頼性を確保したことも相まって、
な意思決定が可能になります。
今回のエンハンス、第一の目標は、
メイン
今後、Windows®プラットフォームにおける大
これらの取り組みはすべて、
ビジネスと人々
フレームクラスの信頼性、多様性、拡張性
規模システムのサーバ統合のニーズが高ま
のポテンシャルを最大限に発揮させる「Your
を提供することにあります。現在、
さらなるパ
ると見ています。
マイクロ
potential. Our passion.TM」という、
昨年の12月から、最新のインテル® Xeon® プロセッサを採用した
フォーマンスの向上を目指し、意思決定支援
その時、BladeSymphonyはサーバ統合
ソフトのビジョンに行き着きます。私どもは、
サーバモジュールを販売開始。中規模データベースサーバや業務
システムの業界標準指標であるTPC-Hベン
を加速させる魅力的な能力を持っています。
プライスパフォーマンスだけではなく、投資の
サーバ向けの価格を抑えた4wayサーバモジュールと、小規模な
®
を伝えました。
「BladeSymphony」サーバモジュールの
ラインアップ強化
チマークを、
日立さんのBladeSymphonyで
それは、
スケールアウト、
スケールアップという
最高価値を追求しようとしているのです。 業務サーバや高性能なWebサーバ向けに処理性能を向上した
実施している最中です。日立さんと米国本社
リソース増強のための2つの手法が、世界で
BladeSymphonyやMicrosoft ® SQL
2wayサーバモジュールをラインアップに追加しました。
の私どもの開発チームが、BladeSymphony、
唯一、
ワンボックスで実現できること。Web
TM
Server のような基幹系システムにとって
同時に、SANを活用したサーバ/ストレージ統合をスピーディー
サーバはスケールアウトで、DBサーバはスケー
重要なのは、
その投資で人間の生産性がど
を統合すべくチューニングを重ね、
その途中
ルアップでという柔軟な運用が可能になり、
のぐらい上がるかに尽きます。開発、運用、
格で販売いた
します。
経過は非常にすばらしいものになっています。
それらをシャーシ内で一元管理することで、
そしてデータ活用がますます効率化された
■価格を抑えた4way新サーバモジュール
オペレーションが非常に容易になります。
BladeSymphonyのWindows ® プラット
BladeSymphonyの北米市場への展開に
BladeSymphonyとWindows ®が組み合わ
フォーム――そこから、新たなビジネスバリュー
おいても、米国での営業・マーケティング活動
された時、優れた柔軟性と信頼性を兼ね備
が生まれることでしょう。
の面で協力させていただき、大きな可能性を
えたサーバ統合を実現できるのです。
®
インテル
EM64T*に対応した最新のインテル®
®
Xeon プロセッサ
MP 3.16GHz/2次キャッシュ1MBを最大4個搭載可能。従来のサー
バモジュールに比べて価格を最大約13%低減しています。
■処理性能を向上した2way新サーバモジュール
®
インテル
感じております。
詳細については、以下のURLからご覧いただけます。
www.hitachi.co.jp/soft/open/events/report/omw_200511/
BladeSymphony
運用体感セミナーのご案内
に実現できる「SANスタートアップセット」も用意。お得なセット価
Microsoft® SQL ServerTM 2005、双方の利点
また 、昨 年 の 1 2 月から 開 始 され た
●
EM64T*に対応した動作周波数が最も高いインテル®
Xeon® プロセッサ3.80GHzを最大2個搭載可能。BladeSymphony
の2wayサーバモジュールとしては最上位モデルになります。
BladeSymphonyを使用した統合システム運用を体感
いただけるセミナーをハーモニアス・コンピテンス・センター
(www.harmonious.jp)
で実施。実業務を想定したシナリオ
を用意しています。なお、本セミナーは毎月実施しております
ので奮ってご参加ください。
※本セミナーはお客さまごとに実施するセミナーとなっており、受け付け
は先着順です。なお、
日程は調整させていただく場合がありますので、
予めご了承ください。詳細については、www.hitachi.co.jp/bdsの
「実演/検証のご案内」まで。
開催日程(1月∼2月分)
■お得なセット価格で提供する「SANスタートアップセット」
1月 18 日(水)
・19 日(木)・20 日(金)
サーバシャーシに4台のサーバモジュール、
ファイバチャネルスイッチ
2月 15日(水)
・16日(木)・17 日(金)
モジュール、
ファイバチャネルアダプタを内蔵し、事前に検証して提
供するセット商品です。個別に選択いただく場合と比べて約20%
安価なセット価格で、SAN環境でのサーバ統合をスピーディーに
行えます。
マイクロソフト株式会社
●
*インテル® Extended Memory 64 Technology
お申し込み/お問い合わせについては、
弊社担当営業/販売会社営業もしくは下記まで。
●
エンタープライズサーバ事業部 教育セミナー推進センタ TEL 03-5471-3270
詳細については、www.hitachi.co.jp/bds「トピックス」のニュースリリースまで。
www.microsoft.com/japan
ガース・フォート氏
9
本 社 東京都渋谷区代々木2-2-1
小田急サザンタワー
設 立 1986年2月
従業員数 1604名(2005年7月19日現在)
事業内容 コンピュータソフトウエアおよび関連
メールニュース「日立BladeSymphonyマガジン」を配信しています。
BladeSymphonyの最新技術や関連トピックスをお知らせするメールニュースを配信しています。ご希望の方は、www.hitachi.co.jp/bdsまで。
製品の営業・マーケティング
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