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観点 『中学社会』の特色と具体例

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観点 『中学社会』の特色と具体例
平成24年度用 『中学社会』選定の観点からみた内容の特色 平成24教 内容解説資料
観点
『中学社会』の特色と具体例
選択,程度,分量
●社会科の目標に照らし
て,適切な内容が取り
上げられているか。
●新学習指導要領の「社会科の目標,各分野の目標,内容,内容の取扱い」をふまえ,各分野とも社会科の基礎的・基本的な事項が明確におさえられている。典型的な教材へ
の焦点化と学習内容の重点化が的確に図られ,特に,社会の変化や今日的課題が反映された事象を積極的に取り上げることで,生徒の「未来を切り拓く力」を育むように配
慮されている。
→地理的分野 p.124 ∼ 125 「日本の領域と領土問題」,p.138 ∼ 139 「自然災害と防災」 など
→歴史的分野 p.250 ∼ 251 「隣国と向き合うために」,p.252 ∼ 253 「わたしたちの生きる時代へ」 など
→公民的分野 p.6 ∼ 13 「わたしたちが生きる現代社会」,p.206 ∼ 211 「持続可能な未来へ」 など
●生徒にとってわかりや
すく,興味や関心を喚
起する内容が選択され
ているか。
●各分野とも,生徒の日常生活や経験と関連の深い身近な話題・内容が多く取り上げられているほか,口絵や折込のページを中心に,興味・関心を喚起する写真資料が豊富に
盛り込まれ,学ぶ楽しさや意欲が高まるように配慮されている。また,巻頭の口絵3には,地理・歴史・公民の学習を始めるにあたって,その意義や学び方について紹介す
るページが設けられているほか,特に公民的分野の各章の扉ページには,古今東西の様々な人の写真とメッセージが掲載され,これからの学習や生き方について問いかけを
図るように工夫されている。
→地理的分野 口絵 1 ∼ 2 「食べる」 「着る」,口絵 3 「地理の学習を始めよう」,p.33 「世界から『こんにちは!』」,p.117・120 「さまざまな世界地図,鳥瞰図の世界」 など
→歴史的分野 口絵 1 ∼ 2 「歴史のなかの絵画」,口絵 3 「歴史の学習を始めよう」 など
→公民的分野 口絵 1 ∼ 2 「動き続ける世界」,口絵 3 「公民の学習を始めるにあたって」,p.5 「手塚治虫」,p.179 「坂本龍一」,口絵 4 ∼ 5 「歩き続ける人々」 など
●生徒の学力向上に対し
て,どのように配慮さ
れているか。
●各分野とも,全体のページ数や本文の記述量を充実させ,学習内容を詳しく丁寧に扱うことにより,基礎的・基本的な事項の確実な習得が図られるように配慮されている。
本編のページに設けられた「トライ!」
「読み解こう」のコーナーやコラム,学習を広げたり深めたりする特設ページ,そして最後に取り組む「学習のまとめと表現」のペ
ージというように,段階的な学習活動(→右の欄を参照)を通して学力の着実な向上が図られるように構成されている。また,本文中には,資料との関連がわかる資料番号
や,前出・後出する関連箇所への参照ページも挿入し,学習の支援となるように工夫されている。
→各分野 p.2 ∼ 3 「もくじ」,全般
●全体や単元の分量が,
適切に設定されている
か。
●各分野の年間授業時数をふまえ,例えば地理的分野では世界と日本の地誌学習に,歴史的分野では近現代史に,公民的分野では政治領域に重点をおくなど,各単元の扱いに
軽重をつけることにより,生徒がじっくり追究しながら充実した学習を展開できるように配慮されている。本編については,授業の展開や学習の見通しがつかみやすい「1
時間=見開き 2 ページ」で構成されているほか,学習指導計画上でもゆとりのある時数が配当され,学校や地域の事情に応じて,特設ページの扱いなどにより弾力的な時数
の運用ができるように設定されている。
→地理的分野の本編時数(第 1 編:49,第 2 編:58,計 107 / 120 時間)
→歴史的分野の本編時数(第 1 章:4,第 2 ∼ 4 章:44,第 5 ∼ 8 章:54,計 102 / 130 時間)
→公民的分野の本編時数(第 1 章:10,第 2 ∼ 3 章:36,第 4 ∼ 5 章:23,第 6 章:15 計 84 / 100 時間)
平成24年度用 『中学社会』選定の観点からみた内容の特色 平成24教 内容解説資料
観点
『中学社会』の特色と具体例
組織・配列
●単元が学習指導要領に
対応し,適切かつ系統
的に構成されている
か。
●各分野の単元構成は,新学習指導要領の内容の区分や順序に準拠し,
「編・章・
(節)
」の配列により,その対応がわかりやすく組織されている。特に地理的分野では,「日本
の諸地域」の七地方区分を,さらに西南部・中央部・東北部に再編して学習しやすいように構成されている。歴史的分野では,各節の内容を基本的に「世界の動き→日本の
動き」の順で配列し,時代背景を大局的におさえながら学習できるように構成されている。公民的分野では,「政治」と「経済」の領域を各二つに分けるとともに,節の区
分とタイトルから内容のまとまりをとらえやすいように構成されている。また,各分野とも巻頭の「もくじ」で単元構成と学習内容の全体が一覧でき,学習の位置や見通し
がつかみやすいように工夫されている。
→各分野 p.2 ∼ 3 「もくじ」
●教育基本法および道徳
教育との関連が,十分
に図られているか。
●各分野とも,改正教育基本法第2条の第1∼5号および新学習指導要領第3章「道徳」の第2に示された内容について,社会科の目標や学習内容と関わらせた指導を効果的
に行うことができるように構成されている(→詳細は本冊 p.4 を参照)
。特に地理的分野では,ボランティアを含めた公共的な活動や政策に取り組む人々の様子を取り上げ,
活動の内容や人々の思いに触れる学習を通して,社会形成への参画意識を高めるように配慮されている。歴史的分野では,「身近な地域の歴史」を調べる校外学習において,
留意すべきマナーにも言及しているほか,歴史の歩みのなかで人々が営んだ職業や,社会生活との関わりについてとらえることができるように配慮されている。公民的分野
では,「仕事に就く」ことをテーマに話し合う活動を通じて,仕事に対する興味・関心を高め,勤労の意味や意義について考察を深めるようにしているほか,公共の福祉に
ついての理解を深めつつ,憲法で保障された自由と権利を守るためには,国民一人ひとりが責任と義務を果たさなければならないことを認識できるように配慮されている。
→地理的分野 p.186 ∼ 187 「古都のまちづくり」,p.260 ∼ 261 「まちづくりの活動」 など →歴史的分野 p.63 「地域調査の手引き②」,p.78 「働く女性や子どもたち」 など
→公民的分野 p.26 ∼ 27 「大人とはなんだろう」,p.60 ∼ 61 「国民としての責任と義務」 など
●小学校との接続や関連
に関して,どのように
配慮されているか。
●各分野とも,教育出版『小学社会 6下』のキャラクターが中学生に成長した姿で紙面に登場し,共に学び合う意識が連続するように工夫されている。文体は「です・ます」
調で,第1学年の学習範囲には小6の学習配当漢字にもふりがなを付けるなど,平易な記述に配慮されている。特に地理的分野では,巻頭の折込ページに,小学校で学習し
た地図のきまりや地図帳の使い方などを振り返る活動を位置づけているほか,各編第1章に,ワークシートのように直接書き込む作業活動も取り入れるなどの工夫が図られ
ている。歴史的分野では,第1章に,小学校で学習した歴史上の人物を振り返り,時代区分や年表の見方を確かめる作業活動を位置づけているほか,教育出版『小学社会
6上』に登場した歴史上の人物についてはマークで識別できるようにするなどの工夫が図られている。公民的分野では,小学校の新学習指導要領に新たに盛り込まれた「社
会生活を営む上で大切な法やきまり,国民の司法参加」
(法教育)や「価格と費用」
(金融教育)の内容について,より深化させた学習が展開できるように配慮されている。
→地理的分野 p.2 「キャラクター」,p.4 「地図の活用にチャレンジ!」,p.7 「世界の 3 海洋と 6 大陸」,p.122 「日本の位置と周り」 など
→歴史的分野 p.2 ∼ 3 左 「キャラクター,マークの説明」,p.4 ∼ 6 「歴史の移り変わりを考えよう」
→公民的分野 p.2 「キャラクター」,p.20 ∼ 21 「ルールがもつ意味」,p.32 ∼ 33 「憲法とはなんだろう」,p.128 ∼ 131 「価格の決まり方,価格のもつ意味」 など
●分野間の関連に関し
て,どのように配慮さ
れているか。
●地理的分野では,地域の歴史に関する記述や資料が多く取り上げられ,世界や日本の各地の特色について歴史的な歩みや背景と関わらせてとらえられるように構成されてい
る。また,「身近な地域の調査」には,発表会に地域の方々を招いて意見を提案するなど,地域社会への参画意識を高める学習が設定され,公民的分野の学習への橋渡しが
図られるように構成されている。歴史的分野では,第1学年で世界地理を先に学習することをふまえ,各節の内容が基本的に「世界の動き→日本の動き」の順で配列されて
いるほか,「学習のまとめと表現」のページでは,各時代の舞台を地図で確認する地理的な作業活動も取り入れられている。また,第8章の最後には,現代社会の課題と自
分との関わりを考察する学習が設定され,公民的分野の学習への橋渡しが図られるように構成されている。公民的分野では,日本を代表する文化のお茶や,地域の再生・活
性化に取り組む人々の事例などが取り上げられ,歴史や地理での学習内容が生かせるように構成されている。
→地理的分野 p.170 ∼ 171 「政令指定都市の発達」,p.263 「地域に向けて発信しよう」 など
→歴史的分野 p.18 ∼ 23 「古代中国と『倭』の王権」,p.148 ∼ 149 「
『近代の幕開け』の舞台を地図で確かめよう」,p.254 ∼ 255 「未来をひらくために」 など
→公民的分野 p.18 ∼ 19 「伝統・文化としての『茶』
」,p.114 ∼ 115 「地域づくり」 など
平成24年度用 『中学社会』選定の観点からみた内容の特色 平成24教 内容解説資料
観点
『中学社会』の特色と具体例
表記・表現,資料
●記述内容が,正確・中
立で一貫しているか。
●記述内容が正確・中立であることはもとより,中学生の思考や論理展開に整合しており明快である。学習の導入から,課題の設定と追究,まとめに至る構成と記述が一貫し
ており,学習事項の確実な定着を図ることができる。
→地理的分野 p.108 ∼ 116 など全般
→歴史的分野 p.229 ∼ 260 など全般
→公民的分野 p.179 ∼ 212 など全般
●記述の読みやすさに配
慮されているか。
●地名・人名等の固有名詞や社会科特有の用語などには,見開きごとにふりがなを付けるとともに,小学校との接続をふまえ,地理的分野と歴史的分野の第1学年の学習範囲
には小6の学習配当漢字にもふりがなを付けることで,読みのつまづきが軽減するように配慮されている。また,主要な文字には教育的配慮を施した書体を用いているほか,
文章は平易な表記・表現に徹し,側注や巻末には用語解説も掲載するなど,読解に負担がかからないように配慮されている。特に歴史的分野では,巻末のさくいんを人名と
事項に分けて引きやすくするなど,公民的分野では,日本国憲法の条文に言葉の解説を付け,難解な法令用語の理解の一助とするなどの工夫がされている。
→地理的分野 全般
→歴史的分野 全般,p.261 ∼ 268 「人名/事項さくいん」
→公民的分野 全般,p.214 ∼ 225 「日本国憲法(言葉の解説)
」
●資料が正確で,効果的
に提示されているか。
●各分野とも,社会科学習に不可欠な写真・イラスト・地図・グラフ・図解などの資料が豊富に掲載され,出典と併せて視覚的にとらえやすく配置されている。本編ページの
各資料には,指示しやすいように通し番号を付けるとともに,本文中にも資料との関連がわかるように資料番号が挿入されている。また,口絵や折込・扉のページを有効に
活用したレイアウトにより,資料性と学習効果が高まるように構成されている。特に地理的分野では,両開きの折込ページに,ダイナミックな衛星画像や伊能忠敬の日本地
図,多彩な古地図や鳥瞰図などが掲載され,地図への興味・関心と資料活用能力を高めるように工夫されている。歴史的分野では,歴史年表が原始・古代から現代までの全
時代を一覧できる両開きの折込ページで構成され,時代の大きな流れや現在からの距離をつかみやすいように工夫されている。公民的分野では,現代史の年表「日本と世界
の歩み」が設けられ,折込ページを開いたまま本文と同時に参照できるように工夫されている。
→地理的分野 本編 p.38 ∼ 39 など全般,p.117 ∼ 120 「宇宙からとらえた地球/日本列島」 など
→歴史的分野 本編 p.140 ∼ 141 など全般,p.100 ∼ 101 「大名行列と江戸城」,巻末 「歴史年表」 など
→公民的分野 本編 p.180 ∼ 181 など全般,p.4 「日本と世界の歩み」 など
●文字や色覚に関して,
判読しやすいように配
慮されているか。
●視力や色覚に関しては個々の特性があることに留意し,各分野とも,すべての生徒にとって見やすいカラーユニバーサルデザインに基づく紙面づくりがされている。文字に
ついては黒文字を基本とし,白抜き文字や色文字は十分な大きさを確保しているほか,図版資料については,配色とともに形や模様,引き出しなどの表示も工夫することに
より,判読しやすいように配慮されている。また,巻頭の扉ページには,生徒が触って体感することができるように,点字の加工が施されている。
→地理的分野 p.1 「扉」,本編 p.6 ∼ 7 など全般
→歴史的分野 p.1 「扉」,本編 p.152 ∼ 153 など全般
→公民的分野 p.1 「扉」,本編 p.98 ∼ 99 など全般
平成24年度用 『中学社会』選定の観点からみた内容の特色 平成24教 内容解説資料
観点
『中学社会』の特色と具体例
学習活動
●生徒が,主体的な学習
活動に取り組むことが
できるように配慮され
ているか。
●各分野とも,生徒にとって親しみやすい中学生や教師のキャラクターが登場し,気づきや問い,学習の手がかりなどが示唆されている。学習者の視点を取り入れることで,
共感しながら学びに取り組めるように工夫されている。また,本編ページのタイトルには,学習内容を象徴する主題と学習事項を表す副題をおき,併せて「学習のねらい」
を明示することで,生徒が課題意識を明確にできるほか,
「トライ!」
「読み解こう」のコーナーや「学習のまとめと表現」での課題への取り組みを通して,生徒が自ら学び,
自ら考える学習が展開できるように配慮されている。特に地理的分野と歴史的分野では,地域での調査活動に必要な学び方の手がかりが,「地域調査の手引き」のコーナー
に示されている。公民的分野では,同世代の中学生が学習活動や社会体験に取り組む場面が随所に紹介され,学習意欲の喚起や社会への参画意識の向上が図られるように構
成されている。
→地理的分野 p.2 「キャラクター」,p.3 「コーナー,マークの説明」,p.22 「氷と白夜の世界」,p.115,p.258 「地域調査の手引き⑦」 など
→歴史的分野 p.2 「キャラクター」,p.3 「コーナー,マークの説明」,p.20 「楽浪の海中に倭人あり」,p.112 「地域調査の手引き③」 など
→公民的分野 p.2 「キャラクター」,p.3 「コーナー,マークの説明」,p.120 「身のまわりから『経済』を探る」,p.112 「中学生議会,住民投票で投票する中学生」 など
●「習得」型の学習活動
やその支援が,どのよ
うに取り入れられてい
るか。
●各分野とも,本編ページの最後に,学習したことを整理しながらまとめ,表現する活動として「トライ!」のコーナー(上段←部分)が設けられている。また,章や節の最
後には「学習のまとめと表現」のページが設けられ,学習を振り返って地図にまとめたり(地理的分野),時代の移り変わりや人物とできごとの関わりを構造図で大観した
り(歴史的分野),図や語句を用いて整理したり(公民的分野)する活動を通して,学習事項の確実な定着が図られるように構成されている。特に地理的分野では,学習資
料として「用語解説」や「世界の国々/日本の都道府県のあらまし」が掲載され,地理的認識を高めるように配慮されている。歴史的分野では,本編ページごとに「時代ス
ケール」が表示され,これから学習する時代を視覚的につかみやすいように工夫されているほか,世界の歴史についても,「四大文明,十字軍,ルネサンス,宗教改革,市
民革命」などの重要事項がおさえられている。公民的分野では,人権・福祉・消費者などに関わる豊富な法令や,時事問題に関わる「用語解説」が学習資料として掲載され
ているほか,参照頻度の高い日本国憲法については,難解な用語に平易な「言葉の解説」を付けて読み解きやすいように配慮されている。
→地理的分野 p.17 「トライ!」,p.48 「地図を使って確かめよう」,p.266 ∼ 271 「用語解説」,p.272 ∼ 275 「世界の国々/日本の都道府県のあらまし」 など
→歴史的分野 p.10 ∼ 11 「これから学習する時代,トライ!」,p.44 ∼ 45 「原始・古代の時代の移り変わりを確かめよう」,p.128 ∼ 129 「議会政治の始まり」 など
→公民的分野 p.13 「トライ!」,p.116 「学習を振り返って整理してみよう」,p.213 ∼ 237 「学習資料編,日本国憲法(言葉の解説)」,p.238 ∼ 240 「用語解説」 など
●「活用」型の学習活動
やその支援が,どのよ
うに取り入れられてい
るか。
●各分野とも,本編ページのなかで,学習の流れに即して「読み解こう」のコーナーが設けられ,地図・グラフ・絵・図解などの資料を読み取って考察する学習活動が重視さ
れている。また,「学習のまとめと表現」のページでは,習得した学習事項を活用して説明・論述する言語活動が積極的に取り入れられている。特に地理的分野では,世界
の州や日本の地方の精細な地勢図が掲載され,学習を進めながら常に地図を活用できるように構成されているほか,世界や日本の略地図を描く活動や,地形図の見方と活用
の仕方も詳しく扱われている。歴史的分野では,各時代の動きや特色について,資料などを活用して自分なりの言葉で説明する活動が章末に設定され,さらに次の章の扉ペ
ージと合わせて,時代の変化に着目する学習の導入として扱えるように構成されている。公民的分野では,領域ごとに「さらに学習を深めよう」のページが設けられ,それ
までに学習したことを活用して考察を深める活動が取り入れられている。
→地理的分野 p.14 「世界の略地図を描く」,p.34 「アジアの地勢と国々」,p.57 「読み解こう」,p.157 「九州地方の地勢図と各県」,p.254 ∼ 255 「地形図を活用しよう」
など
→歴史的分野 p.80 ∼ 83 「自分なりの言葉で説明しよう,中世の時代の特色を考えよう!,時代の変化に注目しよう!」,p.131 「読み解こう」 など
→公民的分野 p.29,p.117,p.177 「さらに学習を深めよう」,p.75 「読み解こう」 など
平成24年度用 『中学社会』選定の観点からみた内容の特色 平成24教 内容解説資料
観点
『中学社会』の特色と具体例
学習活動
●「探究」型の学習活動
やその支援が,どのよ
うに取り入れられてい
るか。
●地理的分野では,今日的な課題に迫る特設ページ「地域から世界を考えよう」
「現代日本の課題を考えよう」が,歴史的分野では,郷土・資料・人物・地域・世界のテーマ
から歴史を掘り下げる特設ページ「○○の(から)歴史を探ろう」が設けられ,興味・関心に応じて個々に探究する学習に取り組めるように構成されている。公民的分野で
は,領域ごとに設けられた「読み物資料」をもとに考察を深めたり,学習の最後には,持続可能性を妨げる今日的な課題とその解決について探究し,自分との関わりから「未
来へのわたしの約束」を提言したりする活動が取り入れられている。
→地理的分野 p.59 「甘いチョコレートの苦い現実」,p.218 ∼ 219 「交流による地域づくり」 など
→歴史的分野 p.41 「文字の移り変わり」,p.90 「銀で結びつく世界」 など
→公民的分野 p.118 「『少年法』がもつ意味」,p.206 ∼ 211 「持続可能な未来へ」 など
●思考力・判断力・表現
力を育てる言語活動
が,どのように取り入
れられているか。
●各分野とも,本編ページの「トライ!」
「読み解こう」のコーナーや,章・節末の「学習のまとめと表現」のページにおいて,「読む(聞く)→考える→書く(話す)」とい
う言語活動に取り組む際の視点や方法が,学習内容と関わらせて具体的に例示されている。特に公民的分野では,「言葉で伝え合おう」の特設ページが設けられ,身近な社
会的事象をテーマに議論や論述などの言語活動に取り組むなかで表現力を高めるとともに,多様な考えを交流し合うことにより自らの思考や判断を深め,社会の一員として
の自覚を高められるように構成されている。
→地理的分野 p.3 「コーナー,マークの説明」,p.32 「学習のまとめと表現」 など
→歴史的分野 p.3 「コーナー,マークの説明」,p.227 ∼ 228 「学習のまとめと表現」 など
→公民的分野 p.3 「コーナー,マークの説明」,p.62 ∼ 63 「福祉の課題を追究しよう」 など
●「個に応じた学び」へ
の取り組みに配慮され
ているか。
●各分野とも,本編のページに,学習をさらに広げたり深めたりする課題「トライ!」
(下段→部分)や,身近な話題や関連する話題を紹介するコラム「○○の窓」が設けら
れているほか,特設ページとしても,今日的な課題に迫る「地域から世界を考えよう」
「現代日本の課題を考えよう」(地理的分野),郷土・資料・人物・地域・世界のテー
マから歴史を掘り下げる「○○の(から)歴史を探ろう」
(歴史的分野)
,時事的なテーマや地域の事例から資料を読み深めていく「読んで深く考えよう」(公民的分野)が
設けられ,個に応じた学習に取り組めるように構成されている。また,中学社会の学習指導要領の内容を超える「発展的な学習内容」についても,本編の学習と関連づけた
「発展」として取り入れられ,区別しやすいように「発展」マークが付けられている。
→地理的分野 p.3 「コーナー,マークの説明」,p.133 「プレートと地震」【発展】など
→歴史的分野 p.3 「コーナー,マークの説明」,p.16 ∼ 17 「地球の歴史をたどって」【発展】など
→公民的分野 p.3 「コーナー,マークの説明」,p.174 ∼ 175 「貿易とはなんだろう」【発展】など
平成24年度用 『中学社会』選定の観点からみた内容の特色 平成24教 内容解説資料
観点
『中学社会』の特色と具体例
社会的課題・今日的課題
●人権教育・福祉教育に
関して,どのように配
慮されているか。
●三分野を通じた編集方針の柱である「人間尊重の精神」に基づき,差別や人権確立の歴史,人権をめぐる現状と課題についての考察を通して,すべての人の権利が守られる,
差別のない「ともに生きる・ともに創る」社会の実現を追求する力が養われるように配慮されている。また,同和教育に関しても,同和問題の歴史的・科学的な認識が深ま
るように配慮され,人権保障や問題解決に向けた努力の必要性が強調されている。特に地理的分野では,世界の様々な民族・文化と社会との関わりを通して,多様な価値観
や文化に対する理解と寛容を育むことができるように留意されている。歴史的分野では,人権確立の歩みとともに,特に女性やアイヌ民族・沖縄がおかれていた立場につい
て理解を深めることができるように留意されている。公民的分野では,派遣労働や障害のある人の雇用をめぐる事例から,公平な雇用環境のあり方に関心を高めたり,生き
がいや誇りをもって働く人々の事例から,勤労の価値を見出したりすることができるように留意されている。
→地理的分野 p.100 ∼ 101 「多文化社会を目ざして」,p.194 ∼ 195 「東アジアと結びつく街」 など
→歴史的分野 p.70 ∼ 71 「琉球王国とアイヌ民族」,p.77 「庭園づくりに活躍した人々」,p.107 「身分による差別」,p.147 「渋染一揆」,p.153 「残された差別」,p.157 「北
海道の開拓とアイヌの人たち」,p.200 ∼ 201 「女性解放運動,水平社宣言」 など
→公民的分野 p.34 ∼ 35 「人権思想の歴史」,p.46 ∼ 47 「差別をしない,させない」,p.54 ∼ 55「ともに生きる社会を目ざす人たち」,p.96 ∼ 97 「人権を守る裁判」,p.158
∼ 159 「安心して働ける社会を目ざして」,p.162 ∼ 163 「少子高齢化社会への取り組み」 など ●環境教育に関して,ど
のように配慮されてい
るか。
●三分野を通じて,自然環境と自分たちとの関わりや,環境保全の重要性について多面的に考察し,理解を深める学習活動が重視されている。
「地球規模で考え,足元から行
動する」観点が強調され,廃棄物の減量やリサイクルをはじめとする循環型社会への転換を追求する教材が積極的に取り上げられ,環境保全のために自ら行動できる力が養
われるように配慮されている。特に地理的分野では,温暖化や酸性雨などがもたらす環境破壊の現状とその対策について多角的に取り上げ,地球環境問題の解決には国際的
な協力はもとより,自らの行動が不可欠であることの理解を深めるとともに,自然災害と防災,開発と環境保全に関する具体的な事例を豊富に取り上げ,自分たちの暮らし
との関わりについて関心と考察を深めるように留意されている。歴史的分野では,日本の公害問題の原点といわれる足尾鉱毒事件や,高度経済成長の時代に発生した公害な
どについて取り上げ,環境保全への取り組みの歴史的背景について理解を深めるように留意されている。公民的分野では,公害問題と環境保全の取り組み,身近なごみ問題,
地球規模の環境問題についての理解を深めつつ,環境への負荷を軽減する循環型社会の実現のために,協働や個々の行動が不可欠であることを自覚するともに,バイオ燃料
と多様な生物種の絶滅,食糧・水資源問題などを取り上げ,持続可能な発展や人間の安全保障の考え方について考察を深めるように留意されている。
→地理的分野 p.68 ∼ 69 「ヨーロッパの環境問題」,p.90 ∼ 91 「開発による環境の変化」,p.107 「太平洋の島々と地球温暖化」,p.138 ∼ 139 「自然災害と防災」,p.166 ∼
167 「環境モデル都市 水俣」,p.192 ∼ 193 「琵琶湖の環境を守る」 など
→歴史的分野 p.122 ∼ 123 「リサイクル都市・江戸の町人」,p.181 「足尾鉱毒事件」,p.244 ∼ 245 「豊かな国民生活と公害」,p.254 「地球環境問題」 など
→公民的分野 p.144 ∼ 145 「地球にやさしい企業」,p.168 ∼ 169 「環境問題への取り組み」, p.182 ∼ 183 「地球規模の環境問題」, p.184 ∼ 185 「暮らしと資源・エネル
ギー」 など
●国際理解教育に関し
て,どのように配慮さ
れているか。
●三分野を通じて,外国(人)との交流や地域の国際化,世界の多様な文化・宗教などの事例が豊富に取り上げられている。国籍や文化・習慣の違いを越えて相互に理解・尊
重し合う必要性が強調され,国際社会に生きる日本人として「ともに生きる・ともに創る」社会の実現を追求する力が養われるように配慮されている。特に地理的分野では,
世界各地の人々の労働の様子を取り上げ,地域の自然条件や社会条件と人々の暮らしとの関わりについて興味・関心を高めるように留意されている。歴史的分野では,とり
わけ中国や韓国などの東アジア地域と日本との歴史的交流や,残された課題について詳しく取り上げ,これからどのような関係を築き,その解決を目ざしていくべきか考察
を深めるように留意されている。公民的分野では,北方領土や日本人拉致,沖縄の基地をめぐる問題を取り上げ,近隣諸国とどのような関係を築いて解決を目ざすか,また,
日本が国際社会で果たせる役割や自己との関わりについて考察を深めるように留意されている。
→地理的分野 口絵 1 ∼ 2 「食べる・着る」,p16 ∼ p25 「人々の生活と環境」,p.33 「世界から『こんにちは!』」,p.206 ∼ 207 「多文化共生を目ざして」 など
→歴史的分野 p.22 「東アジアのなかの大和政権」,p.68 ∼ 69 「東アジア世界の交流」,p.104 ∼ 105 「開かれた窓」,p.250 ∼ 251 「東アジアのなかの日本」 など
→公民的分野 p.4 右 「ともに生きるために」,p.190 ∼ 193 「人間の安全保障①・②」,p.200 ∼ 201 「日本の外交の今,これから」,p.202 ∼ 203 「日本が世界にできること」
など
平成24年度用 『中学社会』選定の観点からみた内容の特色 平成24教 内容解説資料
観点
『中学社会』の特色と具体例
社会的課題・今日的課題
●平和教育に関して,ど
のように配慮されてい
るか。
●三分野を通じて,先の世界大戦がもたらした惨禍や冷戦の影響,核兵器廃絶への取り組みをはじめ,現代の地域紛争や国際テロなどの問題について理解が深まるように配慮
され,平和を希求することの意義が強調されている。特に地理的分野では,宗教の違いをめぐる対立や紛争の背景を通して,共存のあり方について考察を深めるように留意
されている。歴史的分野では,人類の生命に対する脅威である核兵器の開発の歩みや被害,その廃絶に取り組む人々の姿を通して,非核三原則のもつ意義について考察を深
めるように留意されている。公民的分野では,憲法に規定された平和主義の歩みや意義を通して,平和の構築に向けた自らの取り組みについて考察を深めるように留意され
ている。
→地理的分野 p.30 ∼ 31 「宗教の共存と対立」,p.87 「世界に展開する軍事力」 など
→歴史的分野 p.222 ∼ 223 「軍国主義の敗北」,p.239 「原水爆禁止運動」,p.243 「非核三原則」,p.256 ∼ 257 「平和を願う人々」,p.255 「平和を築く」 など
→公民的分野 p.64 ∼ 67 「わたしたちの平和主義」,p.68 ∼ 69 「平和の構築を目ざす人たち」,p.188 ∼ 189「世界の地域紛争と日本の役割」など
●地域(郷土)への愛着
に関して,どのように
配慮されているか。
●三分野を通じて,地域の歴史や現状,抱える課題などについて実地に調査し,理解を深める学習活動が重視されている。特に地理的分野では,地域の地場産業や伝統産業と,
それに携わる人々の暮らしの様子を取り上げ,自然環境や歴史的背景との関わり,継承への取り組みなどについて理解を深めるとともに,各地の地域おこしの事例を通して,
地域社会が抱える課題と,地域を活性化するための人々の工夫や努力について考察を深めるように構成されている。歴史的分野では,身近な地域の歴史を調べる学習が時代
ごとに設定され,郷土の伝統と文化への関心を高める着眼点や学び方の手がかりが,
「地域調査の手引き」のコーナーで示されているほか,全国各地の歴史博物館・郷土資
料館のガイドも掲載され,学習に役立てることができるように構成されている。公民的分野では,地域の再生・活性化に取り組む人々の事例や,郷土芸能の継承などの教材
を通して,地域(郷土)への誇りや愛着を共感的に育むことができるように配慮されている。
→地理的分野 p.174 ∼ 175 「地域おこしの知恵」,p.204 ∼ 205 「雪に育まれた伝統産業」,p.227 「生活・文化と自然環境」 など
→歴史的分野 p.204 ∼ 205 「大正・昭和初期の面影を訪ねて」,巻末 「博物館を利用しよう」 など
→公民的分野 p.16 「芸術によって変わる地域」,p.114 ∼ 115 「地域で安心して暮らすために」 など
●社会への主体的な参画
に関して,どのように
配慮されているか。
●三分野を通じて,地域社会での交流やボランティア活動に取り組む人々などの事例が積極的に取り上げられ,社会の形成者としての自覚と参画への意思が養われるように配
慮されている。特に地理的分野では,
「身近な地域の調査」の発表会に地域の方々を招いて意見を提案する学習を通じて,地域社会への参画意識を高めるように留意されて
いる。歴史的分野では,学習の最後に,これからの社会を築いていくために,社会とどのように関わればよいのか考察する場面が取り入れられている。公民的分野では,ル
ールがもつ意味や公園のルールづくりの学習を通じて,様々な立場や価値観の違いを調整し,より多くの人々の合意が図られる社会を築いていくことの大切さについて考察
を深めるように構成されている。また,裁判員制度や模擬裁判の学習を通じて,国民の司法参加の意義について理解を深め,将来の裁判員として参加することへの意識を高
めるように留意されている。
→地理的分野 p.261 「まちづくりNPO」,p.263 「まちづくりの提案」 など
→歴史的分野 p.254 ∼ 255 「世界のなかの市民の一人として」
→公民的分野 p.24 ∼ 25 「公園のルールづくり」,p.26 ∼ 27 「大人になるまでに考えたいこと」,p.98 ∼ 101 「わたしたちの司法参加」 「裁判をもっと身近に」,p.111 「地
域の政治に中学生もかかわる」,p.204 ∼ 205 「民間から始まる国際支援」 など
●伝統・文化に関して,
どのように扱われてい
るか。
●三分野を通じて,地域の歴史的な歩みや人々の暮らしと密接に結びついた伝統・文化の多様性やその継承という観点から,多文化共生への理解と,郷土や日本への愛着を深
める学習活動が重視されている。特に地理的分野では,日本の世界遺産・無形文化遺産・伝統的建造物や,郷土の伝統工芸士への聞き取り調査などの学習を通して,伝統と
文化の意義や,継承していくことの大切さについて理解を深めるように留意されている。歴史的分野では,各時代の文化史の記述が充実しているほか,代表的な文化遺産が
豊富に掲載され,特に国宝・重要文化財,世界遺産にはマークを付けて紹介することにより,その意義や継承について理解を深めるように留意されている。公民的分野では,
受け継がれる伝統と文化,文化や宗教の違いをめぐる問題などについて取り上げ,新たな文化の創造や,多様性のなかで生きる寛容な社会の実現に向けて探究するように留
意されている。
→地理的分野 p.228 ∼ 229 「現代に生きる地域文化」,p.234 ∼ 235 「世界遺産と街並みを守る」,p.246 ∼ 247 「アイヌの人たちの文化にまなぶ」,p.258 ∼ 259 「聞き取り
調査」 など
→歴史的分野 p.3 左 「マークの説明」,p.38 ∼ 39 「国風文化の誕生」
,p76 ∼ 77 「今につながる文化の芽ばえ」,p.182 ∼ 183 「西洋文化と伝統文化」 など
→公民的分野 p.18 ∼ 19 「暮らしのなかに息づく文化」,p.46 ∼ 47 「アイヌ民族の伝統と文化」 「韓国・朝鮮の伝統芸能」,p.186 ∼ 187 「多様性のなかで生きる」 など
平成24年度用 『中学社会』選定の観点からみた内容の特色 平成24教 内容解説資料
観点
『中学社会』の特色と具体例
社会的課題・今日的課題
●宗教に関して,どのよ
うに扱われているか。
●三分野を通じて,改正教育基本法に示された「宗教に関する寛容な態度,一般的な教養」を重視する観点から,特に地理的分野では,世界の様々な民族・宗教と社会との関
わりなど,歴史的分野では,仏教・キリスト教・イスラム教などの主な宗教のおこりや変遷など,公民的分野では,信教の自由の保障や,宗教間の対立に起因する紛争など
について取り上げ,多様な価値観に対する理解と寛容を育み,多文化共生社会を創造する態度を養うことができるように配慮されている。
→地理的分野 p.28 ∼ 31 「世界の民族と宗教」 「宗教の共存と対立」 など
→歴史的分野 p.11 「仏教のおこり」,p.19 「キリスト教のおこり」,p.27 「イスラム教のおこり」,p.50 ∼ 51 「中世のキリスト教とイスラム教」p.58 ∼ 59「新しい仏教」など
→公民的分野 p.16 ∼ 17 「宗教のもつ意味」,p.40 ∼ 41 「精神活動の自由」,p.186 ∼ 187 「多様性のなかで生きる」,p.188 ∼ 189「終わらない地域紛争」など
●情報化の進展に関し
て,どのように配慮さ
れているか。
●三分野を通じて,情報化の進展に伴う社会や生活の変化,情報の有効な活用について理解が深まるように配慮されている。特に地理的分野では,情報通信の発達と地域間の
結びつきとの関わりや,情報格差の問題について取り上げられている。歴史的分野では,全国各地の歴史博物館・郷土資料館のホームページアドレスが掲載され,インター
ネットを活用した調査活動に取り組めるように留意されている。公民的分野では,インターネットなどによる人権侵害の問題や,個人情報保護の重要性などについて取り上
げられ,情報リテラシーが養われるように配慮されている。
→地理的分野 p.148 ∼ 151 「世界が小さくなる」,p.211 「全国に発信される東京の情報」 など
→歴史的分野 p.24 「地域調査の手引き①」,巻末 「博物館を利用しよう」 など
→公民的分野 p.10 ∼ 11 「情報化社会に生きる」,p.52 ∼ 53 「社会の変化と新しい人権」,p.62 ∼ 63「監視カメラを設置するべきか」など
●領土問題に関して,ど
のように扱われている
か。
●三分野を通じて,日本の領土をめぐる現況や問題が,学習内容に応じて的確に取り上げられている。特に地理的分野では,日本の国土と領域に関する学習のなかで,日本固
有の領土である北方領土や竹島が不法に占拠されている問題について,本文と写真で記載されている。歴史的分野では,北方領土問題の歴史的経緯が詳しく記述されている
ほか,竹島・尖閣諸島の領有をめぐる昨今の動きについてもコラムと写真で記載されている。公民的分野では,北方領土問題や竹島・尖閣諸島の領有をめぐる昨今の動きが,
コラムと特設ページで詳しく掲載されている。
→地理的分野 p.124 ∼ 125 「日本の領域と領土問題」
→歴史的分野 p.159 「領土の確定」,p.238 ∼ 239 「北方領土問題」,p.251 「日本の領土をめぐって∼北方領土と竹島,尖閣諸島」 →公民的分野 p.195 「日本の領土をめぐって」,p.201 「日本の外交の今,これから」
印刷・製本
●印刷の仕上がりは,鮮
明で見やすいか。
●文字や図版などの印刷は鮮明で,色彩もビジュアル性が高い。特に,写真の発色がきれいで,統計資料も読み取りやすい。
●本の造りは使いやすい
か。また,環境への配
慮はなされているか。
●複数年の使用に耐えうる堅固な製本で,装丁にも汚れにくい加工や,氏名を記入しやすい型抜き加工が施されている。表紙は,各分野の学習内容に関連した写真で構成され,
明るく魅力的である。また,印刷には,バイオマス(生物資源)エネルギーによって発電されたグリーン電力のほか,再生紙と大豆油インキが使用され,環境への負荷を軽
減するように配慮されている。
→各分野 表紙,裏表紙 
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