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固体化学
平成17年度シラバス(化学科) 開設科目名: 担当者: 固体化学 加藤 昌子 単位数: 2 対象学生: 3回生 授業方法: 講義 履修条件: 選択 科目番号: 095430 開講期: 週時間: *は本開講科目の担当者が複数の場合の責任者 2 月曜日5,6時限 後期 B1208教室 授業の概要: 我々を取り巻く様々な物質の性質や機能は、原子や分子、およびその集合体の 構造 と密接に関係づけら れる。また、固体状態では、孤立系や溶存状態にはない様々な新しい特性や現象、特異な反応性も現れる。 従って、物質の構造、すなわち分子や原子の配列を明らかにすることは、化学研究において不可欠の重要な 課題である。X線構造解析は、原子や分子の三次元的な構造を知るもっとも有効な手法である。本講義では、 固体の構造と性質について概観すると共に、X線構造解析の基本原理と実際について述べる。 学習・教育目標: 金属やイオン性結晶などの単純な固体の構造を理解するとともに、X線構造解析においてそれらの構造を知 ることができることを学ぶ。また、結晶構造解析によって、金属原子やイオンの大きさを決定することもでき、さら には、複雑な分子の三次元構造を知ることができることを理解することを目的とする。 キーワード:固体、金属、イオン性固体、回折、結晶構造、結晶格子、X線構造解析 授業計画: 第1回 ガイダンス、固体と固体化学 第2回 単純な固体の構造−単位格子と結晶構造、最密充填構造 第3回 金属の構造 第4回 合金、酸化物 第5回 イオン性固体の構造 第6回 イオン性結晶構造の理論的説明とエネルギー論 第7回 回折法、結晶系と空間格子 第8回 ミラー指数と結晶面の間隔 第9回 X線の散乱と回折 第10回 粉末法 第11回 消滅則、構造因子 第12回 単結晶X線回折 第13回 X線構造解析の実際 第14回 X線構造解析から得られる情報 第15回 試験 教科書: アトキンス「物理化学」第6版 東京化学同人、21章 シュライバー・アトキンス「無機化学」第3版 東京化学同人、2章。 参考書: 大場、矢野、加藤ら、化学者のための基礎講座12「X線構造解析」朝倉書店 桜井敏雄「X線結晶解析の手引き」(裳華房) 笹田ら編「結晶の分子科学入門」(講談社サイエンティフィック) 成績評価方法: 出席状況等を考慮するとともに、筆記試験で評価する。 評価割合 定期試験(中 小テスト・授業 宿題・授業外 授業態度・授 受講者の発表 出席 間・期末試験) 内レポート レポート 業への参加度 (プレゼン) 80 % 10 % 10 % 合計 100 % 備考: 化学科物理化学系・無機化学系講義科目(基本選択科目) 連絡先: 新E棟E556室 (E-mail: [email protected]) 33