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TOEIC Newsletter
®
“発信力” の強化に向けた
TOEIC® SWテスト活用例
Case Study
一般財団法人
海外産業人材育成協会・・・・・2
日本ガイシ株式会社・ ・・・・・・・4
大成建設株式会社・・・・・・・・・・6
Information・・・・・・・・・・・・・・8
vol.123
October 2014
Case Study
一般財団法人海外産業人材育成協会
TOEIC® SWテストで英語力を “見える化” し、
インターンシップの状況把握や効果測定に役立てる
一般財団法人海外産業人材育成協会
名称:一般財団法人海外産業人材育成協会
(HIDA)
設立:1959年
職員数:136名
(2014年4月現在)
一般財団法人海外産業人材育成協会(HIDA)は、経済産業省の委託を受け、日本貿易振興機構(JETRO)と共同で
産業国際化の推進、貿易の振興、投資活動の促進および国際
経済協力に関する事業を行い、もってわが国と海外諸国の相互の
経済発展および友好関係の増進に寄
「国際即戦力育成インターンシップ事業」に取り組んでいます。HIDAでは、同事業の測定ツールの一つとして、英語力
を“見える化”するTOEIC® スピーキング/ライティングテスト(TOEIC SWテスト)を活用しており、インターンの海外派
遣前後に同テストを実施し、派遣者の英語力の把握や事業の効果測定などに役立てています。
政策推進部 国際人材グループ長 鮎合 健一郎 氏
海外への派遣で企業や学生のネットワーク
づくりを支援
極的に構築してほしいので、滞在先や交通手段などの手配、
「国際即戦力育成インターンシップ事業」は、日本の若手
たのか、どのような成果があったのかを検証しています。
ニケーションの基本は英語です」
と派遣における主体的な行
100点に達していませんでしたが、インターンシップが中断
均3.82点の伸びがみられました。鮎合氏は、
「実地経験を
動の大切さと英語力の必要性を説きます。
するような事態は起きませんでした。鮎合氏は
「TOEIC SW
積むことで、文化や習慣について身を持って学べ、英語力
スコアを通じた英語力の“見える化”が、インターンシップ中
も向上できています。インターン経験者からは、帰国後の
の問題発生の未然防止に役立っています。また、英語力を
ビジネス展開や就職活動に優位になったなどのうれしい報
“見える化”したことで、インターン自身が徐々にステップアッ
告や人生観が変わったなどの連絡をよくもらいます。海外の
プを図れるようになりました」
と評価します。
ネットワーク形成はもとより、元インターン同士の絆も深まっ
築 ③新興国の政府系機関とのコネクションの獲得 ④将来
同事業では、昨年度から国内で行う派遣前研修でイン
のグローバルリーダー育成の促進を目指す事業です。経済
ターンの英語のコミュニケーション能力を把握するため、
産業省が2012年度から毎年公募し、HIDAとJETROが共
TOEIC SWテストを導入しました。
「いくら経験値やビジネ
同で実 施してきています。 初 年 度の派 遣 者 数は86人、
ススキルが高くても、英語が話せなければ、それを活かす
2013年度は152人で、今年度は230人の派遣を目標に募
ことはできません」と、鮎合氏はスピーキング力の必要性を
集を行っています。
強調します。
ているようです」と笑顔で話します。一方、
「現地で英語力
インターンシップを通じ、スピーキングは平均
9.58点、ライティングで同3.82点の伸び
のアップに時間をとられたため、肝心の実務で十分な成果
が得られなかった。派遣前に英語力を高めておけばよかっ
た」
と反省する人もいるといいます。
さらにHIDAでは、インターンシップ事業の成果測定のた
TOEIC SWテストはこのように、インターンの英語力の
め、帰国後に開催する報告会においてTOEIC SWテストの
把握や同事業の効果測定に役立っているため、
「今年度も
また、TOEIC SWスコアによって“見える化”した英語力
受験機会を設けています。ビジネスへの貢献という形で同
昨年度と同様に、インターンシップ事業の測定ツールの一
を対象とした研修および専門家派遣を行っており、グロー
を、インターンシップの進捗管理としても活用しています。
事業の成果が確認できるまでには、時間が掛かります。そ
つとしてTOEIC SWテストを組み入れる方針です」と鮎合氏
バル人材育成に関する多くの経験とネットワークを有してい
特に、スピーキングとライティングのスコアが100点未満の
こで、インターンシップ終了後に、TOEIC SWテストやアン
は語ります。
ます。政策推進部国際人材グループ長の鮎合健一郎氏は
派遣者には、現地でしっかりとコミュニケーションが図れて
ケート、海外派遣者適性診断ツール
(WEA※)を活用して、
「将来のビジネスの足掛かりになるようなネットワークを積
いるか、業務が予定通りに遂行できているか、連絡を入れ
多角的に効果を測定し、派遣前後でどのような能力が伸び
※W EA(Waseda Expats Assessment)
:早稲田大学トランスナショナル
HRM研究所が開発した日本人の海外派遣に対する適性を評価するアセスメン
トツール。
HIDAは、50年以上にわたり、開発途上国の産業人材
■国際即戦力育成インターンシップ派遣事業の流れ
■平成24年度グローバル人材育成インターンシップ派遣事業の成果事例
1次募集
4月
5・6月
7月
8月
9-2月
3月
2次募集
7月
8・9月
10月
11月
12-2月
3月
TOEIC SW
テスト受験
募集の流れ
インターン
募集開始
募集説明会の
開催
書類選考・面接・
マッチング
応募資格
TOEICスコア
700点相当
選考結果通知・
審査委員会
契約・国内事前
研修・派遣手続
きなど
TOEIC SW
テスト受験
承認、
最終派遣
決定
海外インターンシップを通じ、
日本の若手社会人や学生を3~6カ月間、
開発途上国へ派遣しています。応募方法は、
経済産業省・
HIDA・JETROが有するネットワークを通じて開拓した受け入れ機関リストから、
派遣希望先を選定して応募する「公募型」
と、
応募
時に応募者が自らの希望に基づいて開拓し、
インターン受け入れの合意を得た受け入れ機関を提案する「提案型」があります。
派遣先は、
ASEAN諸国ならびにインドなど、
OECD-DAC
(開発援助委員会)
が策定した開発途上国です。
2
てこまめに確認するように努めています。
昨年度はスピーキングで平均9.58点、ライティングで平
SW取得スコアに応じてより丁寧
なフォローが可能に
開 ②インフラビジネス案件における人材ネットワークの構
を推進する人材育成機関です。
昨年度はスピーキングで34%、ライティングで11%が
TOEIC®
ンシップ
(就労体験)を通じて、①中小・中堅企業の海外展
与するため、1959年に設立。主に開
発途上国の産業人材を対象とした研
修および専門家派遣などの技術協力
研修計画書の作成はインターン本人に任せています。コミュ
人材を開発途上国の政府や政府系機関、業界団体、現地
企業、日系企業などに派遣し、海外での実務的なインター
団体概要
インターンの
派遣
インターン中、
SWスコア
100点未満の
派遣者を
フォロー
帰国報告会
A氏
所属
派遣国
派遣先
成果
中小企業
(食品分野)
スリランカ
現地企業
(紅茶産業)
食品などの原料の輸入や国内営業を手掛ける部署に異動。派遣先で
構築した人脈や習得した紅茶の知識を活用した事業を開始。
B氏
監査法人
フィリピン
日系企業
(建設分野)
フィリピンで会計事務所が日系企業向けに提供する会計サービスを
フォロー。日本とフィリピンの橋渡し役を担う。
C氏
元金融機関
インドネシア
国営企業
(地熱発電分野)
エネルギー・資源分野の団体へ転職し、日本で地熱プロジェクト業
務に従事。海外機関や外国人研修生との関係構築につなげている。
D氏
電力企業
インドネシア
国営企業
(電力分野)
インドネシアの電力事情の知識や人々の考え方・商習慣を活用し、
インドネシアにおける地熱 IPP 事業の開発業務に従事。
ベトナム
宇宙産業分野
(政府系研究機関)
ベトナムを対象とする衛星打ち上げロケットの営業業務に従事する
とともに、派遣期間中に構築した人脈を活用して積極的に営業活動
も行う。
機械産業企業
E 氏 (宇宙機器の製造・
販売)
3
Case Study
日本ガイシ株式会社
1年間の新人英語研修で発信力強化に向け
TOEIC® SWテストを活用
NGK人財開発株式会社
名称:日本ガイシ株式会社
創業:1919年
従業員数:単独/3,531名 連結/13,210名
(2014年3月31日現在)
日本ガイシ株式会社では海外赴任者のみならず、国内で業務にあたる社員も英語によるコミュニケーションが日常的
「よりよい社会環境に資する商品を提供し、
新しい価値を創造する」ことを企業理念に掲
げ、1919年の創立以来、エネルギー、エ
に必要となっています。同社は、TOEICスコアを昇格要件とし、また、研修体系の中に英語を学ぶ機会を組み込んで
います。特に新入社員については、TOEICスコア600点以上の取得者に対し、TOEIC SWテストの受験を義務付けて
コロジー、エレクロトニクスの領域で事業を
展開。独自のセラミックス技術を軸に、社会
の基盤を支え、環境保全に役立つさまざま
います。日本ガイシの社員教育を担っているNGK人財開発株式会社に日本ガイシの人材育成について伺いました。
担当部長 野村
海外拠点はもとより国内の日常業務でも
高まる英語の必要性
研修においては大きく分けて三つの英語研修があります。
一つ目は、総合職の新入社員を対象に毎年7月から翌年
3月まで実施する英語研修です。二つ目は、海外赴任候補
一樹 氏
奥野 真由美 氏
新入社員研修ではチーム学習やTOEIC®
テスト・TOEIC® SWテストを実施
な製品を製造、販売している。
してもらえます」と、NGK人財開発の奥野真由美氏は説明
します。
昨年度は、レベル別の英語研修に加えてレベル混成の
日本ガイシの事業は、
「電力関連」
「セラミックス」
「エレ
者として部門から選ばれた社員を対象に毎年10月から翌年
新入社員英語研修の例をご紹介しましょう。4ページの
チームで行うチーム学習を導入することで、受講生の学習
クトロニクス」
の三つに分かれます。2000年以降、
「セラミッ
3月まで実施する赴任前語学研修です。三つ目は、国内業
図で示しているとおり連続5日間の集中研修と月1回の終日
意欲の低下防止にも挑みました。チームで英語がなぜ必要
クス」の生産を中心に海外へ積極的に展開し、現在世界15
務の社員を対象とした通年の語学教育で
「英文ライティング」
集合研修を組み合わせ、最後を
「プレゼン大会」で締めくく
かを考え、自ら望むグローバル人材としての成長に向け何
るもので、2011年度から導入しています。日本ガイシの研
に取り組むかを、7月の集中研修1日目に互いに発表し合う
修業務を統括するNGK人財開発の野村一樹氏は、
「全社で
試みです。自ら掲げた目標を目指して1年間励むため、学
必要とするグローバル人材を早期から育成する狙いです。
習意欲の低下に歯止めがかかり、研修開始時点で6割だっ
やTOEIC SWテストの受験機会を設けています。例えば
入社後、年数を経るほど日常業務に追われるため、入社時
た600点未満の社員を終了時には1割にまで減らすことがで
海外から資材調達を行っている購買担当者や海外拠点のIT
TOEICテストは、全社員を対象に社内で年3回実施してい
に英語力を確立しその後の維持継続を目指しています」と話
きました。チーム学習を通じて、英語の苦手な人は学習意
システムを担当するIT技術者など国内の日常業務でも英語
ます。テストの結果は人事データベースに登録される仕組
します。
欲を向上させ、高いレベルにある人は仲間に教えることで
が必要となってきました。海外赴任候補者の育成はもとよ
みで、スコアは研修のクラス分けや効果測定に用いられ、
り、部署や業務を問わず、全社的な英語力の向上が急務と
カ国に生産・販売拠点を置いています。2000年当初は約
「英語によるプレゼン」などのビジネススキルの向上を図る
80人だった海外赴任者は今年7月時点で約200人と倍以
研修も含まれています。
上に増えています。
日本ガイシではこれらの研修と並行して、TOEICテスト
グローバル化を進めるのに伴い、海外赴任者はもちろん、
新入社員は入社内定式の10月を皮切りに計4回、TOEIC
一層のレベルアップを果たしました。野村氏は
「グローバル
2004年度からは下表に示したように、スコアを昇格要件
テストを受験。会社はその結果を、研修のクラス分けやカ
人材育成のゴールは、異文化における常識やメンタリティー
なっています。
の一つとしても活用しています。
リキュラム開発に生かします。4月にTOEICスコア600点
を理解し、適切な判断力を働かせながら意見や情熱を伝え
以上を取得した新入社員には、より正確に発信能力を測る
られるようになってもらうことです。できるだけ若いうちから
研修の効果測定や昇格要件などの
TOEIC®スコア活用法
■昇格要件のTOEICスコア
ため7月と翌年1月にTOEIC SWテストを受験させ、実践
直接的な異文化とのコミュニケーションの機会を持ってセン
的なビジネス英語力の養成に役立てています。「TOEIC
スを磨いてもらいたい、そのために英語は不可欠です。今
資格
サブマネージャークラス
マネージャークラス
製造・工事系
300点
400点
海外営業系
650点
730点
SWテストは問題が搭載されているモバイルPCが社内に届
後も、TOEICテストとTOEIC SWテストをさまざまな用途
その他
420点
500点
き簡単に実施できるので、研修の流れの中で無理なく受験
に活用していきたい」
と期待を寄せています。
所属部門
このようなビジネス環境の下、日本ガイシのグローバル
■日本ガイシの新入社員英語研修スケジュール
NGK人財開発
株式会社について
10月
4月
7月
LR
LR
SW
8・9・10月
実力の定着
教育を推進する組
に設立。日本ガイ
シの従業員に対す
マインドセット
(チーム学習)
内定式
入社時
集中研修
5日
る各種研修プログ
3月
LR・SW
今年の秋、
TOEICテストとTOEIC SWテストを所属するスタッ
レベル別
クラス編成
マインドセットフォロー
(チーム学習)
集中研修
5日
毎月研修
1日×3回
グループ
ディスカッション
(クラス混成)
17日間の集合研修+テレフォニング+自宅学習 ※600点以上はTOEIC SWテスト受験
※LRはTOEICテスト、SWはTOEIC SWテストです。
用して英語力の現状をまず把握し、その結果に基づき各自で目
標を定め英語力を向上させることを方針として打ち出しました。
があります。エレクトロニクス事業本部金属事業部では昨秋、 TOEIC SWテストを組み合わせたのは、発信力を重んじている
実践力の養成
毎月研修
1日×3回
部門全員がTOEIC® テストとTOEIC® SWテスト受験 事業部長の熱意とモバイル受験がそれを可能に
フ
(管理職、営業、技術職等)
約50人全員が受験する事業部門
個人別弱点補強学習
ラムの企画や運営
業務を行っている。
12・1・2 月
LR
心とした人材育成
織として、2006年
11月
TOEIC
(効果測定)
ものづくり教育を中
4
会社概要
プレゼン
大会
1日
海外赴任経験者を除く33人が2つのテストを受験しました。今
からです。海外赴任経験のない事業部長自らも早朝はデスクで
年は昨年受験した社員の英語力の伸長を測るとともに、前回は
英語の学習に励み、両方のテストを受けています。社内で一斉
受験していない海外赴任経験者の英語力を測定するため、全
に受験できるTOEIC IPテストならびにTOEIC SW IPテストの
員が受験に臨みます。
モバイル実施の仕組みも、全員受験の徹底に一役買っています。
全員受験を主導したのは、同事業部の事業部長です。主要
この事業部では、日常業務でも英語でプレゼンテーションを
なマーケットが国内から海外へシフトし、海外対応力を強化する
行う機会を設けています。所属する社員は皆日本人ですが、会
必要性を痛感していました。そこで、TOEICの2つのテストを活
議を全て英語で実施することにも挑戦しようとしています。
※ IP テスト:団体特別受験制度(IP : Institutional Program)
5
Case Study
大成建設株式会社
英語学習が継続できる環境を整備
新入社員全員がTOEIC® スピーキングテストを体験
大成建設株式会社
会社概要
名称:大成建設株式会社
創業:1873年
従業員数:7,951名
(2014年3月31日現在)
震災復興や国土強靭化、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会など、国内の建設市場は2020年まで
オフィスビルやレジャー施設、空港
などさまざまな建造物の設計・施工、
エンジニアリング、都市開発、エコロ
活発な需要が見込まれています。一方、中長期の視点で見れば、海外事業も収益の柱として育て上げる必要がある
ことは明らかです。大成建設株式会社では、2020年以降を見据え、学習意欲の高い社員が英語を継続的に学べる
環境を整えるとともに、TOEICスピーキングテストの試験導入で“話す力”の強化にも取り組んでいます。
人事部 人材いきいき推進室長
塩入 徹弥 氏
今後のさらなる海外展開に向けて
英語力の向上を図る
内需型といわれる建設産業にとっても、海外事業は収益
の柱です。大成建設は2012年5月に発表した中期経営計
が中心になると思います。これらの国々は、必ずしも英語
が公用語ではありませんが、コミュニケーションには英語を
全て英語で行い、海外事業への意識を持ってもらいます。
は将来を見据えます。支援策に関する情報については、全
コアが上がることは、その一つです」と支援策の考え方を説
第二段階は、各部門の推薦を受けた入社3 ~ 6年目の社員
社的に発信するだけでなく、TOEICスコア600点以上の社
明します。
を対象に、留学生との2日間にわたるグループワークによっ
員に確実に届くよう個別にメールで情報を伝えるなどの働
き掛けも行っています。
学習継続に必要な手応えの役目を果たす
TOEIC®スコア
支援策の一つは、本社で毎月開催する英語学習法に関
「英語を“読めるが、話せない”では現場で困ります。英語の
するセミナーです。さらに、いつでも英語力を確認できるよ
また、昨年10月には、TOEICスコア600 ~ 700点相当
てグローバル人材として自身が今後強化すべき能力を明ら
の社員を対象に、外国人社員を講師とする英語勉強会を立
かにします。第三段階は、入社10年目までの国際支店へ
ち上げました。社員10人が就業後に集まり、
テキストを使っ
の配属者に対して2カ月間実施するもので、マネジメント層
て学習したり、日本特有の社内慣習をテーマに英語で討論
に求められるスキルを英語で身に付けてもらいます。第二
しました。北詰氏は
「TOEICスコアは全体平均で3 ~ 4割
段階の対象者はTOEICスコア600点以上、第三段階の対
上がりました。今年度、社員が自主的に勉強会を継続して
象者は700点以上を一つの目安としています。
います。英語を使う手応えを感じながら楽しんで学習するこ
とが重要」
と勉強会の広がりに期待を寄せます。
うに、本社では費用の一部を会社で負担する形でTOEICテ
大成建設は、TOEICテストとともに、TOEICスピーキン
グテストの活用も検討中です。話す力を判定する狙いで今
年度初めて試験的に導入し、新入社員230人が受験しまし
専用のPCに電源を入れるだけで
簡単に実施ができるスピーキングテスト
現状は東京オリンピックが開催される2020年まで、国内
ストの受験機会を毎月設けています。そのうえで、継続的
で多くの建設需要が見込まれ、その業務に追われています。
な学習の成果が認められる社員には特典を用意していま
英語力の向上を図るには学習の継続が不可欠です。そこで、
す。例えば、スマートフォン用の英語学習アプリで継続的
学習意欲はありながら、日常業務では英語に触れる機会の
に学習し、TOEICスコアが上がれば、アプリ購入費用の一
英語学習は個人で継続してもらう、というのが基本的な
習支援や研修プログラムの開発に生かします」と、話す力の
少ない入社10年目までの社員を対象とし、英語学習のさま
部を助成します。スコア800点以上を取得すれば、業務で
考え方です。そして、グローバル人材育成研修は、個人で
強化に向けてスピーキングテストの活用を検討したいと語り
ざまな支援策を講じています。
「現状で英語を必要としなく
必要な資格の受講料の一部も助成します。人事部人材い
培ってきた英語力を発揮する
「場」として位置付けています。
ます。
ても、今から英語力を高めておくことで国内の建設需要が
きいき推進室課長代理の北詰高太郎氏は
「英語学習を続け
同研修の第一段階は、新入社員全員を対象に終日講義を
新入社員・王瑞さんが体験したTOEIC® SWテスト
「初めての受験が、わたしに目標を持たせてくれました」
た。北詰氏は
「試験会場を社内に設置できるので、導入しや
すかったですね」と新モバイルシステムを評価します。塩入
氏は
「今後はTOEICスコアとの相関を分析し、その成果を学
■IIBCによるスピーキングテストデータ分析のご提供
IIBCは、受験いただいたテスト結果をより有効にご活用いただけるよう、
レベル別に分析し、
データや
「Findings」
(ポイント)
な
どをご提供するサービスを行っています。
王瑞 さん
大成建設株式会社 6
「地図に残る仕事。
」
を手掛けている。
てもらうには、手応えが必要です。学習法を知ることやス
用います。人事部人材いきいき推進室長の塩入徹弥氏は
話す力を強化する必要性を感じています」
と強調します。
北詰 高太郎 氏
一段落つくと思われる2020年以降に備えます」と、塩入氏
画で、海外事業で収益構造を確立する方針を打ち出してい
ます。重要地域として、過去の工事実績があるアジアの国々
人事部 人材いきいき推進室 課長代理
ジー、不動産など幅広い事業を展開。
建設業界のリーディングカンパニーと
して、日本国内はもちろん世界中で
生まれは中国です。大学3年の時に留学生
は単語を知らないとそこでつまずいてしまい
として来日し、大学院の入試や就職活動に
ますが、スピーキングは工夫して伝えること
必須と勧められ、TOEICテストを受験するよ
分析内容例 Findings : スピーキング能力は、海外出張レベルが20%、日常のコミュニケーションレベルが70%
レベル
スコア
内容
ができるので、結構楽しかったですね。志望
Level 1・2
0 ~ 50
うになりました。学生時代には毎回800 ~
は海外勤務です。会社に英語力を認められ
900点台を記録していました。入社時の研
る必要があるので、TOEICスコアを900点
Level 3・4
60 ~ 100
修ではTOEICテストとスピーキングテストを
台に戻し、スピーキングは180点を目指しま
Level 5
110 ~ 120
同日に受験しました。久しぶりに英語に接し
す。来年10月の配属に向け、これからも積
Level 6
130 ~ 150
【海外出張レベル】業務上のコミュニケーションレベル(限定された範囲)
たので、TOEICスコアは770点、スピーキン
極的にこれらのテストを受験し、目標を達成
グは170点と、不本意でした。リーディング
したいと思っています。
Level 7・8
160 ~ 200
【海外駐在レベル】業務上のコミュニケーションレベル
コミュニケーションができるレベルに至っていない
割合
5%
日常のコミュニケーションレベル(限定された範囲)
15%
日常のコミュニケーションレベル
55%
20%
5%
このほか、
TOEICスコアから予測されるスピーキングテストのスコアと実際のスピーキングテストスコアとの比較分析なども行っています。
7
Information
グローバルな活躍を目指す全ての人のための
Webサイト Global Manager®では、随時コンテンツをアッ
プしています
TOEIC®公式教材シリーズ待望の"リーディング"
に特化した教材を、7月18日
(金)
に発売!
®
『TOEIC テスト 公式プラ
クティス リーディング編』
グローバルビジネスのオピニオン
文法・語彙などの基礎からTOEIC公式問題
リーダーたちによるプラクティカルで
による実践まで、本書一冊でリーディング力
すぐに役立つ多面的な情報を掲載
が着実に身に付く教材です。ぜひTOEICテ
し、
国籍や文化を超えて活躍するため
ストの受験準備にご活用ください。
のノウハウやスキル、
ヒントなどをご
提供しています。
ぜひご覧ください。
http://webmagazineglobalmanager.com/
「新モバイルシステム」
で導入しやすいTOEIC® SWテスト
国際ビジネスコミュニケーション協会
(IIBC)
は2014年1月から、
企
業・学校などの団体向けにTOEIC SWテスト
「新モバイルシステム」
を開始しています。
これは、
当協会が送付する専用のノートパソコ
ンを電源につなぐだけで簡単に試験ができるシステムです。
特長
①社内・学内で実施できる
②実施期間、実施日、実施時間を自由に設定できる
資材(ノートパソコンと
ヘッドセット)
③テスト結果をより早く受け取れる
④複数の会場で実施できる
これまで以上に受験しやすい環境でTOEIC SWテストをご提供し
ています。
どうぞご活用ください。
TOEIC SW IPテストの新モバイルシステムについて詳しくは
下記のURLよりご確認ください。
http://www.toeic.or.jp/corpo/guide/sw/
新モバイルシステムを
使用したTOEIC SW
テスト受験の様子
※TOEIC SW IPテストとは
「TOEICスピーキング/ライティング団体特別受験制度」
のことです。
※TOEIC SW IPテストには、
テストセンター実施
(東京・名古屋・大阪)
もあります。
詳細はお問い合わせください。
[email protected]
ご意見募集 TOEIC Newsletter に対するご意見・ご要望をメールでお聞かせください。
発行:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)
IP事業本部
〒100-0014 東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル
TEL(03)5521- 5012 FAX(03)3581-5512
名古屋事業所
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2-4-3 錦パークビル
TEL(052)220-0282
大阪事業所
〒541-0059 大阪府大阪市中央区博労町3-6-1 御堂筋エスジービル
TEL(06)6258-0222
公式サイト http://www.toeic.or.jp
公式携帯サイト
「TOEIC® モバイル」
http: //m.toeic.or.jp
当協会はプライバシーマーク
を取得しています。
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