...

平成27年度 第2回 豊明市国民健康保険運営協議会 議 事 録 平成27年

by user

on
Category: Documents
4

views

Report

Comments

Transcript

平成27年度 第2回 豊明市国民健康保険運営協議会 議 事 録 平成27年
平成27年度
第2回
豊明市国民健康保険運営協議会
議
事
録
平成27年10月15日(木)
午後3時開始
豊明市役所東館3階
-1-
教育委員会室
平成27年度
第2回豊明市国民健康保険運営協議会議事録
平成27年10月15日(木) 午後3時から
市役所東館3階 教育委員会室
出席者
公益代表
医師・薬剤師代表
被保険者代表
保険者代表
事 務 局
近藤善人 近藤郁子 橋本みち子
永田康夫(医師代表)
太田 満(薬剤師代表)
波木壯平 河合利和 近藤寿子
市長 小浮正典
健康福祉部長 原田一也
保険医療課長 浅井俊一
保険医療課(青木由美枝)
平成27年度第2回国民健康保険運営協議会を10月15日(木)午後3時から市役
所にて開催した。なお、議題及び審議経過については、下記のとおりです。
議題
(1)国民健康保険税の税率改定について
開始 午後3時
進行(課長)
本日は大変お忙しい中、定刻にご出席をいただきまして誠にありがとうございます。
今回の開催につきましては、議案の調整や開催日の確保等の事情で、会議のご案内が
遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。
只今より、平成27年度第2回豊明市国民健康保険運営協議会を開催いたします。
それでは会議の開催に先立ちまして、市長よりごあいさつを申し上げます。
市長
本日は、平成27年度第2回の国民健康保険運営協議会にご多忙の中ご出席いただ
きましてありがとうございます。また、日頃より豊明市国保の運営につきましては、
多大なご理解ご協力をいただき、お礼申し上げます。
さて、前回のこの運営協議会にてご説明させていただいていることではありますが、
国民健康保険制度は平成30年度の都道府県化も含め、変革の時期を迎えております。
かつての自営業者を主体とする健康保険から、退職者や無職の方の加入する健康保険
へと様変わりしており、必然的に保険料の収入は少ない反面、給付すべき額が大きい
-2-
という状態での不安定な運営を余儀なくされているという現状から、制度全体の改革
が必要となっているものであります。
この制度改正に伴い、もちろん豊明市として、その対応が必要な部分がありますが、
一方で、国保の運営を行う一保険者として豊明市固有の課題に対しても必要な改善を
行い、将来的な展望を含め、持続的な運営を図っていく必要もあります。
そこで、今回の運営協議会は、諮問事項として、国保税の税率改定について、ご協
議いただくこととしております。会議において後ほど事務局から説明させていただき
ますが、国保税については、さきほどの国保制度改革が関連する部分も含め、今後ク
リアしていかなければならない課題を抱えており、今回、平成8年度以来となる税率
改定を提案させていただくこととなりました。
今回は少し難しいテーマではありますが、豊明市国保の現状を十分に理解いただき、
忌憚のない意見をいただければ幸いに思います。どうか十分なご審議をよろしくお願
いいたしまして、私のあいさつとさせていただきます。
進行(課長)
ありがとうございました。本日の議題は「国民健康保険税の税率改定について」です。
これは市長からの諮問案件となりますので、諮問書を会長へ手渡ししていただきます。
(市長が諮問書を朗読し会長へ手渡す)
進行(課長)
諮問書につきましては、ただ今皆様のところに写しをお配りいたしました。
本日の案件について、協議いただいた結果につきまして、後日会長から市長へ答申を
することになります。
ここで、市長は他に公務がございますので、これにて退席させていただきますのでよ
ろしくお願いします。
(
市長退席
)
本日は、松森委員から欠席のご報告をいただいていますが、半数以上の出席をしてお
りますので会議としては成立いたします。これより会長に議長になっていただきまして、
会議を進めていただきます。会長よろしくお願いいたします。
会長
それでは、議長を務めさせていただきますのでよろしくお願いします。ではまず初め
に、国保運営協議会規則第 8 条の規定により、議事録に署名していただく委員 2 名を
指名させていただきたいと思います。公益代表の橋本委員と被保険者代表の河合委員に
署名をお願いしたいと思いますので、両委員よろしくお願いいたします。
-3-
会長
それでは、次第に沿いまして議事を進めてまいります。2.議題の「国民健康保険
税の税率改定について」を事務局より説明をお願します。
事務局
では、順に説明をさせていただきますが、その前に、事前にお送りさせていただい
ております資料の方の確認をさせていただきます。まず、本日の会議の見出しがござ
います。次に資料1から8までがついております。国民健康保険税改正案という資料
1、それから現状と課題としてあります資料2、A3の横長の資料3これは県内の税
率を調べてあるものです。資料4は医療費水準等の県内の状況をまとめたものです。
資料5として円グラフが載っているものがあります。資料6はA4の横長で、平成元
年からの保険税率の推移となっています。資料7は資産割世帯等の現況、それから影
響が載っています。資料8は両面になりますが、モデルケースとしてどれくらい金額
が変わるのかを見やすくしたものです。そして最後に、主な用語の説明をつけてあり
ます。これは前回おつけしたものと同じですが、どうしてもわかりづらい用語が出て
まいりますので、おつけしたものです。今回の資料で不足しているものはございませ
んでしょうか。
では、順に説明をいたします。今回の国民健康保険税の改定につきましては、国民
健康保険税条例に規定されておりますので、税率改定をしたうえで条例改正をすると
いうことで議会に諮っていくというものであります。
お手元の資料1をご覧ください。「国民健康保険税の改正案」となっています。こち
らは、先ほどの諮問書と内容としては同じですが、一番右に増減が出ています。上から
順番にご説明させていただきます。まず、1の趣旨として、国民健康保険税の賦課税率
について、各賦課要素の割合の見直しを行うとともに、賦課額の適正化を行うというも
のでございます。次に改正内容ですが、①資産割率の低減とあります。下の表の方をご
覧いただきますと、縦に医療分、後期支援分、介護保険分とあり、その区分ごとに所得
割、資産割、均等割、平等割と分かれていて、一番下に合計が入っています。医療分と
は一般的に基礎賦課分と言いまして、国民健康保険の方にかかる医療などに充てるもの
になっております。後期支援分につきましては、各健康保険から、国民健康保険だけで
なく共済や健康保険組合も同様ですが、75歳以上の方が加入している後期高齢者医療
の方に補助をする部分として徴収するものです。その下の介護保険分は、40歳から6
4歳までの方につきましては介護保険の保険料を、健康保険を経由して徴収することに
なっています。65歳より上の方は、直接市の方から介護保険の請求が来ますが、40
歳から64歳までの方は各健康保険で徴収したうえで、一括に集約して各市町村に配分
するというようなしくみをとっています。その分として徴収するものです。①の資産割
率の低減としましては、医療分、後期分、介護分の資産割のところを見ていただきます
と、資産割を医療分で11%ほど税率を下げる、後期支援分につきましては資産割を2.
-4-
8%下げる、介護保険分につきましては1.4%下げるとなっております。大体比率と
しましては3分の1くらいの率を下げるという方向で考えております。それが一つ目と
なります。それから、二つ目ですが均等割額、平等割額の引き上げとなっております。
これも要素ごとに見ていただきますと、医療分の均等割につきましては1,400円。
これは一人当たりいくらという金額になります。平等割につきましては、これは世帯で
いくらという部分になりますが、一世帯4,000円上げるとなっています。それから
後期支援分につきましては、均等割で400円、平等割で1,000円、介護保険分に
つきましては、均等割で200円、平等割で400円引き上げをするということです。
①、②で申し上げました資産割を軽減する分、それから均等割・平等割を引き上げる分
というのは、ここで相殺ができるように計算をしております。資産割でとる金額は減り
ますが、その分については均等割・平等割の方で大体カバーできるというように考えて
おります。次に、③後期支援分、介護保険分における所得割率の引き上げという部分で
す。この表の医療分につきましては、増減なしで従来どおりとなっていますが、後期支
援分については0.2%上げる、介護保険分については0.5%上げるというように考
えております。
このような形で今回税率の改定を行う背景についてのご説明をしたいと思いますの
で、資料2をご覧ください。豊明市の国民健康保険税の設定についての課題や、今後ど
うしていくべきか考えていただくことが必要になってきますので、そのあたりをご説明
させていただきます。まず、
「1.賦課額設定について」をご覧いただくと、
(1)税率
設定が低く、収入不足を一般会計繰入に頼っているとなっております。最初のポツの部
分ですが、一人当たり調定額、調定額とはこちらからかけている金額で調定額という言
葉を使いますが、県下38市中30位とかなり下の方のランクになっています。一人当
たりの計算をいたしますと、平成26年度で県平均は96,564円ですが、豊明市は
88,463円となっています。また、医療費レベルにつきましては、毎回こちらの運
協の方でもお話が出るところですが、県下のトップクラスであるということで、このあ
たりのバランスがとれていないというところでございます。
ここで見ていただきたい資料があります。資料4をご覧ください。こちらの表は、3
つのブロックに分けてあります。縦軸は県下の市が入っています。一番左が医療費の水
準、これは医療にかかる実際の10割分で、国保が負担した分と本人が負担した分を両
方たした金額で比較したものとなっています。ここでいくと、豊明市は県下の市の中で
は2番目に高いことになります。医療費水準としては、医療にかかる費用が高い傾向が
あるということです。これは入院する方が多いと、ここが変わってくることもあります
が、大体豊明市は上位に必ずいるということになっています。藤田保健衛生大学病院と
いう大きな病院がありますし、それから病院の数も比較的多いということで医療費が高
くなっているというように考えられます。次に隣の国保税調定額というところですが、
医療分、後期分、介護分の一人当り調定額を算出したものです。その一番右の全体①②
③というところを見ていただきますと、88,463円と県下30番目でかなり低いと
ころにあります。県下平均からいきますと8,000円くらい低いというところです。
-5-
医療費がたくさんかかって、なおかつ税収入が少ないという結果どうなるかというと、
どうしても不足する部分があるのでそれを補うために一般会計から繰入金として入れ
るということになります。それが一番右の一般会計からの繰入額となっています。そこ
をご覧いただきますと、豊明市は一人当りの金額としてはかなり高い方で、県下平均が
11,500円くらいであるところが、豊明市は赤字繰入分だけで30,000円くら
い入れているということです。繰入額合計で第4位となっていますが、これは法定外繰
入が高いためにこうなっているという解釈でよろしいかと思います。国民健康保険とし
ての収入額は少し少ないというような運営になっています。
次に、資料3をご覧ください。こちらは、県下の税率設定の一覧となっています。
豊明市の欄の一番右側の合計のところを見ていただくと、所得割は全体からみて29
位です。資産割の方は高くて上から3番目となっています。それから均等割の設定と
しましては38市中36位と非常に低いところになっています。世帯にかかる平等割
は36位とこれもかなり低くなっています。この辺の税率設定の低い部分によって、
収入が足りないと判断できると思います。このあたりの税率設定に少し手を入れなけ
ればならないということで、今回改正をするというものでございます。
資料2の方に戻っていただきまして、1の(2)所得、資産に対応する分、これは
応能割といいますが、所得割と資産割にあたります。それから応益割といって、一人
当たり定額でかかる部分、世帯でかかる部分で均等割・平等割といいます。こちらの
バランスが悪いということが明確にあります。一般的には、このバランスというのは
50:50くらいであることが好ましいとされています。なぜかというと、景気変動
などで所得割がガタっと下がった場合、国保の収入額が減ってしまうことになります
ので、それを防ぐためにある程度の担保として定額の部分の設定があるということで
す。その定額の部分の設定が、豊明市は非常に低くて、この割合が50:50ではな
くて、医療分だと65:35とかなりいびつな形になっています。
先ほどの資料3をもう一度ご覧ください。医療分の欄を見ていただくと、豊明市の
所得割は5.6%で上から15番目です。それから資産割は一番高いところにありま
す。それに対して、均等割は下から3番目で36位、平等割は35位と、この辺りの
バランスが、所得割・資産割はかなり高いレベルにありますが、逆に均等割・平等割
については低いというところで、ここがすごくアンバランスになっているということ
です。ここが他の市と比べますと顕著な特徴になっております。合計欄を見ていただ
いても、そのような結果になっておりまして、所得割・資産割に対して均等割・平等
割の方が低いということになっています。この辺りのバランスが悪いということを確
認できると思いますので、実際ここのバランスを整えていく必要があるのではないか
というのが、この(2)であります。
それでは、もう一度資料2の方に戻っていただきます。(3)国民健康保険税の改定
については、介護保険分、後期高齢者支援分の設定を除き、本来の意味での税率改定
を平成8年以降行っていないということになっています。これについては、資料6を
ご覧ください。こちらは、平成元年からまとめたものになりますが、豊明市国民健康
-6-
保険の税率改定の変遷となっています。もう一つ要素としては賦課限度額があります
が、ここでは省略させていただいております。平成元年、平成2年、平成5年あたり
で小さい改定の方をしている年度がございます。次に平成8年に割と大きな規模の改
定をしています。所得割で1%、均等割の方で大体6,600円くらい、それから平
等割も4,200円くらい増やしている形になっています。割と大きな改定をしてお
りますが、そこから次の平成12年度という部分は介護保険創設の年になりますので
介護保険分というものを加えた部分のみを変更しております。次に平成20年度につ
きましては、介護保険分の額はそのままで医療分、後期分の方を改定しておりますが、
これはよく見ていただくとわかると思いますが、所得割については7%を5.6%と
1.4%に分けているだけです。ここについては19年までの医療分と20年度の医
療分と後期分を足したものというのは同じになっています。ここで税額が増えている
ということではありませんので、ここにつきましても特に明確な変更をしているとい
う訳ではありません。実際今回改定をさせていただくと19年ぶりくらいに改定をす
るということになります。財政状況に応じて徐々に変えていくというのが本来のスタ
イルであるかと思いますが、毎回必ず条例改正というものが伴ってまいりますので、
そのあたりを審議しなければならないという部分があります。とりあえず豊明市はそ
の部分を改定しないで繰入金の増減でなんとか賄ってきているということがあります
が、なかなか先ほどの繰入金の状況からいきますと今後ちょっとこれが継続していい
かどうかというところでありますので、今回ちょっと考えてみるというところでござ
います。
次に、もう一度資料2に戻っていただきまして(4)平成30年からの都道府県化につ
いてというところでございます。これは前回の運営協議会の方でも議題としてご説明を
させていただいた件でございます。平成30年度からは、都道府県単位化といわれてお
りますけれど、実質は都道府県と市が共同で運営を行うというような書き方をしており
ます。この状態になりますと県が一律でとるという訳ではないのですが、都道府県の示
した金額に応じて私どもが県の方に保険料を徴収してその分を納めなければならない
という形になります。その納める額としましては、こちらの方で任意で決めることがで
きないわけではないのですが、県の方から標準保険料率というものが示されるようです
ので、それに対して豊明市が賦課徴収を行ってそれを県の方へあげるという形になりま
す。なお、標準保険料率として私どもが設定するような額というのは、人の人数で配分
されるだけではなくて、その町々の医療費の水準と所得水準に応じて少しバイアスがか
かって決められるという形となります。所得水準の方は、豊明市は平均的な部分である
かと思われますが、医療費の水準としては高いということになりますとどうしても県の
方に上納する金額も高くなりますし、おのずと設定の方も高くしていかなければならな
いということになります。そこが低いままですと、先ほどから申し上げているとおり一
般会計から繰り入れする以外にその金額を確保する手段がないということになると思
います。そういったところで、今後の方向も含めて改定をしていく必要があると判断を
しているものであります。
-7-
続きまして「2.資産割について」という部分であります。(1)賦課にかかる資産
割の設定割合が高いというところで、先ほどの資料3を見ていただきます。資産割の率
が医療分でいきますと県下で1番高いと、それ以外の部分も結構高めに設定がされてい
ます。これについては実際他のところに比べて明らかに高いというところがございます
ので、このあたりをどうにかしたいということが前々から課題になっている部分であり
ます。それから次にその下の(2)になります。これも一つ資産割に関する大きなテー
マで、趣旨としてちょっと不公平だといわれる部分があるといことがございます。それ
から、時代にあっていないという批判も前からあるということです。これはどういうこ
とかというと、下のポッチの部分になりますが、資産割につきましては基本的に加入者
がお持ちの固定資産税に対して何%かかるというものであります。これは国からの通達
もあってそういう形の運用をしているのですが、基本的に豊明市内にある物件の部分し
か賦課することができないということがあります。例えば豊明市の国保に入っているけ
れど土地は東郷町にたくさん持っているという場合、そこは算定されないというのは確
かに不公平といわれるような部分があります。そういったようなことがまずあるという
ことです。それからもう一つ低所得の方、所得が全然ないような方であってもこの金額
というのは発生してまいりますので、年金収入がとても少ないという方であっても土地
とか建物をたくさんお持ちでいらっしゃると、その分はかかってしまうというような現
実があります。それから農村部ですと、例えば田んぼをたくさん持っているということ
でそれが収入に直結するということになります。不動産をお持ちの方につきましては不
動産収入がある方につきましては多少そういう部分もあるかと思いますが、大部分の方
はご自身の持ち家とその土地の部分だと思います。そういったところというのはなかな
か収入を生むということはありませんので、農村部であればある程度その辺が直結する
部分はありますが、都市部においてはそれがなかなか反映するところが少ないというこ
とで、税金を負担するだけの能力があるという判断はなかなかとれないという考えも実
はあるところです。そういったところで、少しこれは前時代的な部分であって、時代に
あっていないのではないかというような批判があるというところでございます。それに
ついて、豊明市はまたその率が高いということになっておりますので、その辺はどうか
というところになるかと思います。その資産割の現況の方を見てみたいと思いますので
資料7をご覧いただきたいと思います。資料7の上半分の部分になりますが、「1.資
産割世帯・軽減世帯の現況」というところがございます。これは全世帯に対して資産割
がある世帯がどれくらいの割合かというものを示したものになっています。全世帯が今
大体1万世帯くらい豊明市の国保の方はございます。その中に資産割を賦課している世
帯がちょうど半数ございます。その下の表が軽減世帯の割合になっております。これは
所得の少ない方ですと均等割と平等割の部分をここにあります7割・5割・2割分を軽
減するという措置が低所得者軽減ということでございますが、軽減をなんらかで受けら
れている世帯というのが実は43%くらいあります。これは豊明市だけではなくて他の
市町村も同様な現況でありまして、特に過疎地の方にいきますともっとこれが高くて5
0%を超えるような場合もあります。このような背景から、その下の資産割があって軽
-8-
減がある世帯というところでいきますと、軽減世帯であっても資産割を払っていらっし
ゃるような世帯の方が軽減世帯全体の半分近く47.1%とありますので、半分近くは
資産割がかかっている世帯ということで、所得が少なくても資産割がそのままかかって
いるという状況になっております。こういったところから、ちょっと賦課が厳しいので
はないかと判断するところであります。
次に、先ほどの資料2の(2)の一番下、二つ目のポッチになります。資産割を賦課
しない、または率を低減させるように税率改定が他の市町村では進むような方向になっ
ております。先ほどの資料3にもありますけれども、県内でも実際38市のうちの14
市が資産割をやめてしまっています。先ほど出ました理由によってここを減らしていく
市町村が増えているというところ、中には無くしてしまっているところも結構あるとい
うことで、そういう方向に全体が進んでいるということになっています。そういったと
ころで、今回改定をさせていただくというところが、一つは税率設定が低いということ
で若干引き上げたいというもの、それから資産割の方を減らしたいという部分、それか
ら均等割・平等割につきましてはそのバランスが悪い部分を補う意味で少し増やしてい
きたいというところになります。
それから、資料1の「2.改正内容」の③後期支援分、介護保険分における所得割率
の引き上げというところがあります。こちらについては、今のことが少し関連する部分
もありますけれども、この理由としましてちょっとみていただきたい部分が資料5とい
う円グラフがついたものがあるかと思いますので、そちらの方をご覧ください。これは
実際支払をするために収入がどれだけあるかを円グラフで示したものです。一番上は医
療分、真ん中が後期支援金に対する部分、一番下が介護納付金に対する部分であります。
今回問題視しているのは、もちろん医療分としても不足している部分はありますが、例
えば真ん中の後期支援分を見ていただきますと、後期支援金というものがありますが、
これは後期高齢者医療に対して補助する部分として全国の健康保険が持つ部分で、豊明
市もその割合に応じて払うものです。それに対して、保険税の後期支援分という形で設
定して賦課しているのですが、後期支援金として払うお金のうち半分は公費が出ている
ので、保険税として賦課しているのはその半分です。つまり半分は公費で、残りは保険
税など何らかで工面するということです。真ん中の円グラフを見ていただきますと、真
ん中に点線を入れている部分がありますが、その下の部分というのは公費などが入って
きてそれで賄っているということで、ちょうど半分くらいになります。対して、その上
半分は、一つは保険税で賦課する部分になりますが、実際は色の濃い部分で、矢印で保
険税と書いてあるのが保険税として賄っている部分です。もう一つの色の薄い部分とい
うのは、完全に不足している部分になっております。その部分については、必要に応じ
て例えば医療分から持ってくるとか、足りなければ一般会計からお金をいただく部分に
なります。国民健康保険特別会計だけではやっていけませんので、お金をいただく分か
らそこは充てているということになります。大体今計算してみますと全体の後期支援金
に対する分としましては税でとりきれるのは大体29%くらいです。そこの保険税と書
いてある分が大体29%分くらいになっています。次に、その下の介護納付金の部分も
-9-
同様にご覧いただくのですが、下半分の点線の下の部分は実際50%より少し切れてい
ますが、公費が入ってきている部分になります。対しまして、上半分というのは豊明市
が税等で工面しなければならない部分となっていますが、ここでいきますと介護分の保
険税については実際豊明市で工面しなければならないものの半分にもいっていない、大
体20%くらいになっているということです。こういったところで、一般会計から繰入
がたくさん出ているという一因がこの部分にもあるのではないかというような判断が
できるというところになっています。それからもう一つ、資料3の税率の県内の一覧表
をもう一度ご覧ください。ここで見ていただきたいのが、後期分に所得割・資産割・均
等割・平等割の4要素があります。それぞれを見ていただきますと資産割が高いという
のは先ほどの話の中にもありますが、実際のところ所得割も30位とかなり低い水準に
なっております。それから均等割・平等割も同様に低い水準であるのがご覧いただける
かと思います。一番高いところでは、例えば所得割で2.4%、それから平等割がない
ような場合もありますが、均等割だけでも名古屋市では13,000円近くとっている
ということもあります。一番下の部分の平均で見ますと、所得割としては平均からある
程度近い部分にありますが、均等割・平等割の部分はやはり安いという形になっている
かと思います。高いところと安いところのバランスが悪いのですが、平均と比べるとそ
うなっております。その隣の介護分の方をご覧いただくとさらに顕著になっておりまし
て、豊明市の所得割0.6%というのは一番低い率になっています。その次が0.8%
となっていますが、高いところでは2.3%くらいのところがあります。均等割・平等
割についきましてもほとんど最低レベルになっております。均等割で3,400円くら
い違っていて、平等割でも平均と比べて3,000円くらい違っているということにな
ろうかと思います。
背景としてはこういったところで、今回私どもは市民の方からそんなにたくさんと
ろうという気は全然ないのですが、どうしても国保の運営上考えていかなければなら
ない課題がたくさんございまして、今回は資産割を減らして均等割・平等割を増やし、
それから後期支援分と介護分については少し引き上げをするというように考えており
ます。次に資料7をご覧いただきたいと思います。先ほど上半分の部分は説明をしま
したが、下半分の部分ですが今回改定をするとどうなるかということのご説明になり
ます。まず①の1人あたり調定額ですが、先ほどは26年度の決算で計算をしており
ますが、今回は27年度でかかっている状態での大体の金額で計算したものでありま
す。1人あたり調定額が88,155円の計算になりますが、これで改定をしますと
90,868円という数字が試算では出てきております。全体としては一人あたり2,
700円くらい、これは介護分も含めてですが2,700円くらい増えてしまうこと
になります。ただ、今回いろいろな要素を改定しておりますので条件によって上げ幅、
下げ幅が変わってくることになります。例えば、資産割をたくさん払っていらっしゃ
る方につきましては、3分の1くらい減りますのでそこの部分としてはかなり下がる
ということになります。ただ、実際は均等割・平等割という皆さんにかかる部分は上
がりますので、大体の方は上がるような形になるかと思います。中には資産割の大き
- 10 -
い方については、下がるというようなイメージになろうかと思います。③を見ていた
だきますと、上がる、下がるというのを分けたようなものがございます。実際に上が
る世帯がどれくらいあるかというと全体1万世帯のうちの大体7,800世帯くらい、
4分の3くらいは何らかの形で上がるということになろうかと思います。それから逆
に下がるという世帯、おそらく資産割がたくさんあって今回上げた均等割・平等割、
それから後期分、介護分の所得割の分の上げ幅よりも資産割が下がる世帯というのが
大体2,200世帯くらいあるというような試算になっております。どれくらいかと
いうのを世帯のイメージで持っていただくために、資料8でモデルケースというよう
なものをお作りしております。これは、イメージとしてこういった世帯が多そうとい
うか典型的な世帯のような形で作っているようなものであります。パターンとして裏
表ありまして、ケース①、ケース②、ケース③、ケース④にそれぞれ分けて試算をし
ています。これが全てという訳ではもちろんありませんので所得割、資産割の額とか
家族構成によってかなり変わってまいりますが、典型的な例という形でお示しをして
いるものであります。まずケース①につきましては、定年退職した後に国保に入られ
たというイメージで考えているところです。若干給与もあって、年金も特別支給分を
ちょっと受給され始めていて、ご主人奥さんそれぞれ65歳よりは若いので、国民健
康保険で介護保険をとるような方で、持ち家としては固定資産税を10万円くらい払
っていらっしゃるという想定をしております。全部計算をしてみますと、208,0
00円くらいから21万何がしと、2千いくらか増えるような試算になります。もし
も資産割がない、持ち家でない世帯だと、上の資産割のところに15,200円とい
うマイナスがついておりますが、そのマイナス分がないということになりますので、
逆に一万円を超える金額が上がってしまうということになるということでございます。
次にケース②は、夫婦と子ども2人で、夫婦は40代でお二人とも介護保険の対象で
国民健康保険の方でとるというような方、子どもさんが二人いてこの方々は介護保険
の対象にならないという世帯です。給与収入が400万円くらいで、賃貸のアパート
に住んでいらっしゃるというような想定でいきますと、資産割がない分と家族の数が
多い分だけ、今回少し極端に多くなるようなパターンとなっているところであります。
大体年間で316,000円くらいが348,000円くらいになってしまうので、
年額で3万円くらい増えるというようなケースとなります。これが、もし持ち家の方
ですとその分だけ固定資産の額がありますので少し下がるということになるかと思い
ます。次に、裏面の方に進んでいただきましてケース③になります。この世帯は、6
5歳を超えているので介護保険料を豊明市へ直接払っている方で、所得は年金所得で
150万円くらいという想定をしています。ここも持ち家で、固定資産税を10万円
くらい払っているとしています。そうすると、このパターンでいきますと介護保険と
しての所得割を多めに上げている部分がありますが、そこがないというところ、それ
から資産割の部分で下がるというところで、ここの世帯は逆に下がる計算になるとい
うことになります。こちらも、もし持ち家がない場合は、マイナス13,800円と
いう増減がありますがそちらがなくなりますので、これもプラスになるということに
- 11 -
なります。それからケース④ですが、これは極端なパターンで所得がない世帯になり
ます。世帯主50歳の方が一人暮らしであって、50歳ですので介護保険を国保でと
るというような方で、障害年金くらいしか収入がないという方で、アパートで暮らし
ているという想定だと下のような計算になります。7割軽減という低所得者軽減がか
かりますので、実際その均等割・平等割の7割は削られるという形になります。0.
3掛けをしますと2,200円くらいこの世帯でも増えてしまうというところであり
ます。先ほども申し上げましたが、これはあくまで典型的なケースですので、これに
従った部分でなくていろいろなパターンが考えられることになりますし、所得が高け
ればその分だけ所得割が高くなりますので増額分が増えるというようなことになると
思いますし、逆に資産割が高ければ資産割の部分の減額がありますので減る部分が多
くなるということになりますので一概にはいえませんけれども、典型的なパターンを
出すとイメージがわくのでこのようにしました。このように金額の方の影響が出ると
いうところで、もう一度資料7を見ていただきます。下半分の「2.今回の改定によ
る影響」の②をまだご説明しておりません。ここにつきましては実際に今回後期分と
介護分につきましては所得割を少し増額しているところで、世帯にご負担いただく部
分で逆に国保の方に入ってくる分が増えるということになります。大体4,400万
円くらい増額になります。ただ、これはあくまで後期支援分、介護保険分に対しての
収入として増えるということです。先ほど円グラフのところで、まだとる分が足りな
いとお話ししましたけれども、後期分でいきますと29%が32%くらいまで確保が
でき、介護保険分につきましては20%くらいしか今とれていないところが大体2
6%、4分の1くらいは何とか確保できるというような形になろうかと思います。も
ちろんここで補う部分としては全く足りないということでありますが、少しは回復す
るということであろうかと思います。説明が多岐にわたりましたので長くなり、わか
りにくい説明があったかもしれませんが、今回の改正の内容、ここに至るまでの経緯、
その辺りについてご説明させていただきました。以上で説明を終わらせていただきま
す。
会長
只今、ひととおりの説明がありましたが、委員のみなさんからご意見、ご質問等が
ありましたらお願いします。
委員
結局最終的には資料8のモデルケースに近いような実施すると結果になるのではな
いかということですね。
事務局
いろいろなパターンの方がいますので、これはあくまでも典型的な部分ですね。
- 12 -
委員
これを見ると、モデルケース③の人は喜ぶけれど、①・②・④の人は今までよりも
支払が多くなるということですね。そうであるならば、実際今期も行われる一般会計
からの補てんをすれば、余分にとられる人はなくなりますよね。改正を行わないでこ
のままいけば、毎年一般会計から補てんするというのはいけないのですか。
事務局
まず、一般会計から繰り入れするということは、本当は国民健康保険特別会計とい
う財布があって他にも法律でお金をこれだけいれてくださいという部分もあります。
ただ完全に埋まっていない部分の金額が明らかに大きくなってきていて、要は赤字で
やっているというところです。本当ですと赤字だとどうなるかというと、来年の国民
健康保険の分からお金を持ってくると、そういうことを繰り上げ償還というのですが、
そういうようなことをやったりといろいろなことをするのですが、それをするとすぐ
に県からの指導が入ったりしてしまうことがあります。そういったところで、それを
回避するためにどうするかというと、一つは皆さんから保険税をいただくしかないと、
もう一つは、これは正しくないのですが赤字補てん分として他の税金から持ってきて
もらうというところです。他の税金から持ってきてもらうということはどういうこと
かというと、国民健康保険に入っていない方が税金を払っている部分からのお金が流
れてきている形になります。その方々は自分の会社に健康保険料を払っていますので、
そういう方が払う税金から国保の足りない分を負担してもらっていることとなります
ので、それがどうかということです。国民健康保険に入っている方だけでなんとか運
営することができれば、赤字繰入分として昨年でも5億円くらい入れていますけれど
も5億円の部分を他の事業に回すことができます。それが本来の形ですが、そうでは
なくて国保に入れてしまうのがいいかどうかというと、これはあまり良くないという
ことになります。実際に、国民健康保険の後にできた介護保険については、繰入が認
められていません。国保は何らかの理由をつけて繰り入れているのですが、それが正
しいかというと実は正しくはありません。加入者の中で何とかやりくりしていくとい
うのが本来のスタイルといえます。単純に繰り入れてしまえば、それで終わってしま
うのですが、それが正しいかどうかというと国民健康保険に入っていない方からみる
とそれはいけないのではないかということになります。どちらかというと正しくない
というのが結論かと思います。
委員
喜ぶ人が少なくて、昨年よりたくさん徴収される人が多いようなケースだけ載って
いるような気がしましたのでどういうことかと思いました。
事務局
一般的には収入が足りない分を補う部分というのは、国からたくさんお金がもらえ
- 13 -
る訳ではありません。医療費の半分は何らかの公費が出ているので、半分を自主的に
とらなければならないということです。その半分というのは確保しなければならない
部分ですので、穴が開かないように保険税の改定をしていくのが本来のスタイルにな
ります。あと、平成30年度以降については都道府県化するという部分があります。
繰入についてはどうしても各市町村で不均衡となっている部分があります。特に例え
ば豊明市のようにたくさん繰り入れしているところと、それが認められないような市
町村も中にはありますが、そこのバランスをとっていきたいというところも一つ理由
としてあります。今後30年度以降は更に繰り入れがしづらい感じになってくるはず
だと思われます。
委員
現状で保険税は何%くらいの赤字になっていますか。
事務局
会計全体で70億円くらいですが、その中の5億円くらいが赤字で繰り入れをして
います。先ほど申し上げたとおり半分くらいは国からおりてきます。それから国民健
康保険は高齢者が多いので前期高齢者交付金というものがあります。他の健康保険は
出すばかりですが、国保はもらう額が多くて大体20億円くらい入ってきますので、
それ以外が税ということになります。前期交付金というのは全体の中の65歳以上の
医療費に係る部分としてみていくことから、ここは固定されてしまいますので、そこ
が劇的に増えることはなかなかないということになります。すると、やはり調整する
のは保険税ということになってしまいます。
委員
全然足らないということですね。
事務局
足りていないですね。特に今回上げさせていただいているのは後期高齢にお金を払
う分と、介護保険の分としてお金を払う分が全然足りていないということになってい
ます。後期の分で2億円くらい不足していて、介護の分でも1億円くらい足りていま
せん。両方で3億円ですので、5億円のうち実際3億円くらいはこの分が足りていな
いということになります。そこを少しでも今回は上げさせていただきたいということ
です。
委員
今度上げることによって、4,400万円税収が上がるということですか。
事務局
- 14 -
そういうことです。
委員
赤字だということをPRして、これだけ足らないのですからその分他から補助をし
てもらっているということを皆さんにわかりやすく説明をしてやった方がいいかと思
います。
会長
他にございませんか。
委員
今回4,400万円上がるということですが、赤字をなしにしようとすると後期分と
介護分の1人あたりの調定額はどのくらいになりますか。倍くらいになるのですか。
事務局
後期支援分と介護分を上げますのでそこに限定していますが、先ほど赤字が5億円と
申し上げました。世帯は今1万世帯ありますので割っていただくと、完全に赤字を全部
なくそうとすると5万円くらい一世帯で足りていないということになりますので、かな
り大きな額になってしまいます。
委員
1人あたりで出すのは難しいですか。
事務局
加入者は1万7千人弱で、世帯としては1万世帯くらいになりますので1人だとちょ
っと単純には割れないですね。それぞれの要素をどのように設定するか、例えば所得割
をもう少し上げるのか、それとも皆さんに行き渡る部分の均等割・平等割を上げるかと
いうところで、多分両方を総じて上げなければならないと思いますが、先ほど資料3で
提示させていただいたものがあります。実は、愛知県はまだ保険料が安い方です。なぜ
かというと、どこも財政状況がそんなに悪くないので豊明市も含めて繰出金をたくさん
出すことができるからです。そういうことが認められないような地方の方にいきますと、
もっと保険料が高いということになってまいりますので、一人あたりで8万何がしとい
う額ではなく10万円を超えているようなところもたくさんあります。
事務局
保険税を平成8年からずっと据え置きにしてきているのですが、資料4を見ていただ
くと、一番左側が病院にかかると一人当り医療費がいくらかかっているかという欄です
が、豊明市は約33万円かかっています。これは県下で2番目に高いです。それから一
- 15 -
人当り調定額は全体で約88,000円と保険税でとっている分は30位で、保険税は
安いということです。これからどんどんお年寄りが増えていくと、当然医療費がかかっ
てきます。豊明市はどういう特徴があるかというと、藤田保健衛生大学病院があって、
高度医療を行っているから当然医療費が高いです。それから地域にいろいろな診療所が
あって、病院にかかりやすい環境にあるのでそれはいいことですが、この給付費がどん
どん伸びていって保険税は一緒だったら、その差というのはだんだん増えていきます。
国民健康保険は、赤字を皆さんから集めた税金これを一般会計といいますが、そこから
どんどん繰り入れていけば確かに保険税を上げなくてもやっていけるのですが一般会
計のお金が減ってきてしまって他の事業ができなくなってしまうということがあるの
で、それではいけないということで、介護保険は、一般会計からの繰入はある程度まで
しか認められていません。しかし、国保は青空天井のように繰り入れてしまっているの
で、これではいけないということで今回後期支援分と介護分を上げさせていただいて4,
400万円ですが増収させていただくというものです。もう一点、資産割は先ほど説明
があったように県下でやめていくところが多いです。なぜかというと、豊明市内の資産
であればわかるけれども、よそにあるとわからないなど公平性がないという部分がある
のでやめていく市町村が多いです。そういうことで、うちもやめていこうということで
今回考えたのですが、その資産割がなくなった分を他のところに振り分けていかなけれ
ばならならないものですから、資産のある人は税金が安くなってうれしいとなるけれど、
逆に資産のない人はその分が均等割・平等割にかかってくるから高くなってしまいます。
そうすると私は高くなってしまったと一喜一憂はあるかと思いますが、これは制度を変
えていく段階では、ある程度ご理解をいただかなければならないことかと思っておりま
す。今日皆さんにご意見をいただきながら、これでいいということであれば次の段階と
してこれを議会に諮り、承認をいただいてやっていくということを私どもとしては考え
ております。税金はこのままでいいのではないかという考えもあろうかと思いますが、
今の国保の財政を考えると、とてもやっていける状態ではありませんのでその辺はご理
解いただきたいと思います。
委員
資料5によりますと税の不足額が6億円弱ありますが、今回税額を上げて調整して増
えるのが約4,400万円です。わずかにそれだけで上げる意味があるのですか。
事務局
徐々に上げていく必要がやはりあります。これを一気にやってしまうと先ほど一世帯
で5万円くらいになるので、それを一度にご負担いただくのは非常にご理解得られない
部分があろうかと思います。そこについては徐々にさわっていくしかないと考えますの
で、意味がないかあるかといいますと4,400万円は一般会計から出す分としてはも
ちろん減りますから、それを他の事業に回すことができます。
- 16 -
委員
4,400万円は一般会計から出てしまうのではないのですか。
事務局
一般会計から出す分は減りますので、それを他の事業に回すことはできます。
事務局
それを一般会計から出して値上げを考えたらどうかということでしょうか。
委員
そうではなくて、あまりにも額が違うものですから。
事務局
あまり意味がないのではないかということですね。4,400万円というのが全体か
らみればどのくらいの意味があるかということですが、今まで平成8年から上げてこな
かったというのも一つ行政として責任を感じる訳です。今回は4,400万円ですが、
また2、3年後に皆さんの意見を聴きながらそのくらいずつ上げていく、増税で激変し
てしまうと低所得者の方々は非常に苦しいものがあるので、徐々に経過を見ながら値上
げを考えていきたいと思います。
委員
30年度からは制度が変わって県が決めるということですが、そうすると現在の状態
からいくと豊明市は今よりも負担分が上がるのでしょうか、減るのでしょうか。
事務局
先ほど申し上げましたが、どうしても医療費水準が高い、そもそも今足りていない状
態でなおかつ医療費が高いということになってきますので、おそらく足りない状態にな
ると思います。まだ算定する指標が示されていないのですが、これが示されて計算して
みるとたぶん足らないことになろうかと思いますので、足りないのをなくそうとすると
上げなければならないということになると思います。
事務局
先ほど申し上げるのを忘れてしまったのですが、今回資産割を3分の1くらい削りま
すが、他の市町村はなくしているという方向にあること、それから時代に合っていない
ということ、そういった意味から最終的にはなくしていきたいと考えています。そうす
ると3回に分けて3分の1ずつ減らしていくという形をイメージしているのですが、そ
うすると他のところに今度配分をすることになりますので、その辺は塩梅を決めて今後
進めていきたいと考えております。そこを棒引きすればいいのではないかという話もあ
- 17 -
りますが棒引きしますと、繰り入れが増えてしまいますので、それは選択肢にはないか
と思います。徐々にこれは少しずつさわっていくと、不足している部分と資産割を下げ
ていく部分というのはリンクして進めていきたいということを言い忘れましたので追
加させていただきます。
会長
他にいかがでしょうか。それでは色々ご意見をいただきましてありがとうございまし
た。他にないようですのでこの議題につきまして、諮問書の原案どおり答申をさせてい
ただくことでよろしいでしょうか。
(委員一同同意する)
会長
それでは、ご異議ないようですので原案どおり答申をします。
市長より諮問を受けております案件は、諮問書の原案どおりとなりましたので、事務
局にて答申書を作成いたしまして、後日私から市長に答申をいたします。各委員の皆さ
んには答申後に写しを送付しますので、ご確認をお願いいたします。
以上で議題を終わります。
これで、本日の会議の案件は終了しましたが、その他に事務局から何かありますか。
事務局
特にありません。
会長
委員の皆さんから何かありますでしょうか。
特にないようですので、本日の運営協議会はこれにて終了させていただきます。慎重
にご審議いただきまして、ありがとうございました。
終了
会議議事録に関する署名
国民健康保険運営協議会規則第8条に基づき署名する。
- 18 -
午後4時30分
Fly UP