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山本哲也先生

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山本哲也先生
日時:2007年9月14日(金)
12時10分 ∼13時10分
場所:長良川国際会議場 第5会場 岐阜市長良福光2695‐2
座 長 岐阜大学大学院 医学系研究科 眼科学
教授
山本 哲也 先生
1.
演者
2.
演者 秋田大学 医学部 感覚器学講座 眼科学分野
岐阜大学大学院 医学系研究科 眼科学
講師
石田 恭子 先生
教授
〈視神経乳頭写真〉
3D
(三次元)
で
比べてください!
正常眼と 緑内
障眼の違いを。
正常眼
共催
緑内障眼
吉冨 健志 先生
座長
岐阜大学 大学院 医学系研究科 眼科学
教授 山本 哲也 先生
略歴
1979年 東京大学医学部卒業
1991年 岐阜大学眼科講師
1979年 東京大学眼科学教室入局
1996年 岐阜大学眼科助教授
1985年 山梨医科大学眼科講師
2000年 岐阜大学眼科教授
1988年 文部省在外研究員
1990年 (米国 Michigan大学 Kellogg Eye Center)
現在に至る
1
演者
岐阜大学 大学院 医学系研究科 眼科学
講師 石田 恭子 先生
略歴
1995年 富山大学医学部卒業
2004年 米国テネシー州立大学ハミルトン眼研究所留学
岐阜大学医学部眼科入局
2005年 岐阜大学医学部講師
2001年 岐阜大学医学部助手、医学博士
現在に至る
2002年 岐阜大学医学部講師
米国マイアミ大学バスコムパルマー眼研究所留学
疫学調査(多治見スタディ−)の結果から、緑内障
ことこそが、緑内障早期発見の第一歩である。
の有病率が40歳以上で5.0%、その中でも正常
実際の診察には、検眼鏡、補助レンズを用いた
眼圧緑内障の有病率は3.6%と高率であることが
細隙灯顕微鏡、眼底写真撮影、無赤色眼底観察な
判明した。すなわち、40歳以上の日本人緑内障患
どがあるが、緑内障ガイドラインからも、
「 乳頭陥
者の72%が、眼圧のみでは診断がつかないこと
凹を3次元的に観察する立体観察が推奨される」
になり、このことから、視神経乳頭を詳細に観察す
と述べられているように、元来立体構造を持つ視
ること、及び、正確な所見を把握することが「緑内
神経乳頭を、そのまま3Dで見ることは「緑内障の
障の発見・診断」にとっていかに重要かがわかる。
早期発見・診断 」の観点から非常に理にかなった
また、緑内障は、眼圧因子を主とした発症・危険因
ものと考える。
子によりもたらされる神経節細胞死に始まり、次に
本セミナーでは、眼底所見で緑内障を発見・診断
視神経乳頭の形態的変化へと進行し、さらに客観
するためのポイントを理解していただき、さらに、
的に評価が可能な視野障害 の出現につながると
実際の症例を提示し会場の皆様にも乳頭の「3次
考えられているため、乳頭所見を正確に把握する
元的な深み」を味わっていただく。
近未来の緑内障診療がどう進められるのかはなか
一方で、発見された緑内障の管理においては薬
なか興味深いものです。診断に関しては、乳頭・NFL
物を中心とした丹念な管理が求められています。
から見た構造異常と視野などからみた機能異常の
現在でもたくさんの種類の薬物が利用可能ですが、
両面から、早期診断、定量的診断の可能性が探られ
今後増えてくることが予想されています。そうし
るはずです。乳頭・NFLからの緑内障診断におい
たときの薬物治療 のコツについて吉冨健志教授
ては三次元的な解釈が今まで以上に求められて
(秋田大)にお話いただこうと思います。
くることも確実でしょう。そしてステレオ眼底撮影
このセミナーのタイトルは三次元という意味で
の有用性なども再認識されると思います。そこで、
の3Dと、検出(detection)・診断(diagnosis)・薬
石田恭子先生( 岐阜大 )に眼底所見を中心とした
物療法(drug therapy)を掛けたつもりです。聴
緑内障診断について話していただくことにしまし
衆の皆様の緑内障診療がその名の通り三次元的に
た。
広がってくれることを希望しています。
2
演者
秋田大学 医学部 感覚器学講座 眼科学分野
教授 吉冨 健志 先生
略歴
1981年 九州大学医学部卒業、九大眼科入局
1991年 北里大学眼科講師
1986年 九州大学大学院卒業(薬理学)、学位取得
1994年 北里大学眼科助教授
1987年 国立別府病院眼科
1999年 和歌山県立医大学眼科助教授
1988年 九州大学眼科助手
2003年 秋田大学医学部感覚器学講座眼科学分野教授
1988年 YALE大学眼科 Re
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t
e
1990年 現在に至る
緑内障患者のフォローアップは長く続く、終わりの
識が必要となる。特にそれぞれの薬剤のnegative
ない旅である。目的は患者さんの視機能を生涯に
な作用である副作用と、眼圧下降以外の眼循環に
わたって維持することである。長期間のフォローア
対する作用のようなpositiveな「想定外」作用に
ップで重要になるのは薬物治療と視機能の経過観
ついても解説したい。患者さんとの長い旅路で重
察である。長い間には手術治療も必要となるが、ほ
要になるのは、視機能の経過観察である。視野の
とんどの経過観察期間は薬物治療が主体となる。
様々な解析法を駆使して経過観察を行うことが重
緑内障の薬物治療は6つの作用機序をもつ12種
要であり、眼圧だけでは判断しかねる手術治療の
類の点眼薬が発売されている。後発薬剤を含める
適応についての判断材料となる。長い経過の中で
と現在日本で入手可能な緑内障点眼薬は33種類
視野をどのように測定し、どのように判定してゆく
にのぼる。それらの薬剤の薬理学的作用機序につ
かについて考察する。緑内障を発見してから、患者
いては発売されているからといって全てが判明して
さんの一生涯にわたって眼科医が一人で経過観察
いるわけではない。それぞれの薬剤について薬理
することはそれほど多くはない。しかし、患者さん
学的基礎知識を整理してみたい。薬剤の選択範囲
の長い生涯を頭に入れた経過観察は必要である。
が広がったことで、逆にそれぞれの薬剤に対する知
緑内障・高眼圧症治療剤
指定医薬品 [ニプラジロール点眼液] 薬価基準収載
●効能・効果、用法・用量、禁忌・使用上の注意等は添付文書をご参照ください。
販売元
製造販売元
東京都中央区日本橋本町三丁目4-14
東京都中央区日本橋本町三丁目4-14
07.
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