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追加型株式投資信託の収益分配金について
追加型株式投資信託の収益分配金について ■追加型株式投資信託の収益分配金に関する留意事項 ◇収益分配金の額は、預金の利息と異なり確定して いるものではありません。 また、投資信託は、元本が保証されている商品で はありません。 ◇収益分配金が支払われると、その金額相当分、基 準価額は下がります。 ◇収益分配金の水準は、必ずしも計算期間における ファンドの収益率を示すものではありません。 ◇収益分配金は、計算期間中に発生した収益を超えて支払われることがあります。その場合、当 期決算日の基準価額は、前期決算日の基準価額より値下がりすることになります。 ※上記はイメージであり、実際の分配金額や基準価額を示唆するものではありませんのでご留意ください。 (注)分配金は、分配方針に基づき、以下の分配対象額から支払われます。 ①経費控除後の配当等収益、②経費控除後の評価益を含む売買益、③分配準備積立金、④収益調整金 収益調整金とは、追加型株式投資信託において追加設定が行われることにより、既存の投資家の収益分配金に 関する権利が損なわれないようにするために設けられた勘定のことです。追加型株式投資信託の計理処理にお いては、元本固定方式がとられているため、追加設定で口数が増加すると、信託財産全体の運用収益が変わら ないにもかかわらず、1口当たりの収益が減少します。この結果、期末の分配原資が薄まるおそれがあります。 これを防ぐために追加信託金のすべてを元本として計上せず、既発生収益相当分が区分計理されます。これを 収益調整金といいます。 ◇受益者のファンドの購入価額によっては、収益分配金の一部ないしすべてが、実質的には元本 の一部払戻しに相当する場合があります。 ※特別分配金は「元本払戻金」と表記される場合があります。 ■個別元本 個別元本とは、追加型株式投資信託における、お客さまごとの収益分配金に係る税金を算出する上での税法 上の元本価額をいいます。個別元本の価額に、ご購入の際にご負担いただいた購入時手数料(税込み)は含ま れません。 (個別元本の価額は、お客さまごとに異なります。 ) また、個別元本は、同一ファンドを追加購入(分配金の再投資を含む)した場合や元本払戻金(特別分配金) を受け取った場合に修正されます。 具体的には、個別元本の価額は、当初募集時に購入した場合は、当初元本価額(1万円)となり、その後、 購入した場合には、購入する際の基準価額になります(追加設定時に信託財産留保額を徴収するファンドの場 合、基準価額に信託財産留保額を加えた販売基準価額になります) 。いずれの場合も、外枠手数料およびそれ に伴う消費税は個別元本の額に含まれません。また、同一のお客さまが、同一ファンドを複数回取得した場合 には、その都度、個別元本が修正(移動平均による再計算)されます。すなわち、追加購入(分配金再投資に よる購入分含む)の都度、移動平均することにより個別元本の額が再計算されます。さらに、元本払戻金(特 別分配金)の支払いを受けたお客さまの個別元本は、分配金支払い前の個別元本から当該元本払戻金(特別分 配金)を控除した価額に修正されます。 【同一ファンドを複数回取得した場合(追加購入した場合) 】 追加購入する直前の個別元本と追加購入時の基準価額をそれぞれの口数に応じて加重平均し、新たな個別 元本を算出します。 修正後の個別元本= (当初の個別元本×当初の保有口数)+(追加購入の基準価額×追加購入の口数) 当初の保有口数+追加購入の口数 【元本払戻金(特別分配金)を受け取った場合】 元本払戻金(特別分配金)を受け取った場合、個別元本は元本払戻金(特別分配金)相当分下がります。 修正後の個別元本=修正前の個別元本-元本払戻金(特別分配金) ■普通分配金と元本払戻金(特別分配金) 追加型株式投資信託の収益分配金には、 「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」の2種類があります。 普通分配金とは、お客さまの個別元本を上回る値上がり益から支払われる利益の分配金のことです。一方、 元本払戻金(特別分配金)とは、お客さまの元本の一部払戻しに相当する分配金のことです。 具体的には、お客さまの個別元本と決算日の「分配落ち後の基準価額」からみて、分配落ち後の基準価額が お客さまの個別元本と比べ同額または上回る場合には、その収益分配金の全額が「普通分配金」となり、下回 る場合は、下回る部分に相当する金額が「元本払戻金(特別分配金)」となり、残余の金額が「普通分配金」 となります。 分配落ち後の基準価額が個別元本と同額もしくは上回る場合、その収益分配金の全額が 普通分配金 「普通分配金」となります。普通分配金は、利益の分配金であることから配当所得とし て課税されます。 分配落ち後の基準価額が個別元本を下回る場合、その個別元本を下回る部分は元本払戻 元本払戻金 金(特別分配金)となり、残余の金額が「普通分配金」となります。元本払戻金(特別 (特別分配金) 分配金)は元本の払戻しに相当しますので、非課税であり、その元本払戻金(特別分配 金)の額だけ、個別元本は減額されます。 個人のお客さまが受け取る普通分配金は、利益の分配金であることから、配当所得として課税されます。一 方、個人のお客さまが受け取る元本払戻金(特別分配金)は、元本の一部払戻しとみなされ、配当所得とはな らず、非課税とされます。 なお、元本払戻金(特別分配金)は元本の払戻しに相当するため、元本払戻金(特別分配金)の支払いを受 けたお客さまの個別元本は、分配金支払い前の個別元本から当該元本払戻金(特別分配金)を控除した価額に 修正されます。 【分配落ち前基準価額 11,500 円、分配金 1,500 円、分配金落ち後基準価額 10,000 円と仮定した場合】 【ファンドの状況】 【Aさんの場合】 【Bさんの場合】 【Cさんの場合】 分配落ち前 分配落ち後 分配落ち前 分配落ち後 分配落ち前 分配落ち後 分配落ち前 分配落ち後 収益分配金 1,500 円 普通分配金 1,500 円 決算日の 基準価額 11,500 円 分配落ち後 の基準価額 10,000 円 値上がり分 2,500 円 値上がり分 普通分配金 1,000 円 1,000 円 元本払戻金 (特別分配金) 500 円 値上がり分 1,000 円 個別元本 10,500 円 個別元本 9,000 円 決算日の基準価額 11,500 円 個別元本 9,000 円 元本払戻金 (特別分配金) 1,500 円 個別元本 12,000 円 個別元本 10,000 円 個別元本 10,000 円 分配落ち後の基準価額 10,000 円