Comments
Description
Transcript
感染性廃棄物の管理
病院感染対策マニュアル 市立札幌病院 2016.12 感染性廃棄物の管理 1.感染性廃 棄 物とは 医 療 機 関 などから生 じ、人 が感 染 するおそれのある病 原 微 生 物 が含 まれている 廃 棄 物 をいう。感 染 性 廃 棄 物 は、病 原 微 生 物 の拡 散 を防 ぐため、適 切 に分 別 、保 管 、 回 収 、処 理 、排 出 されなければならない。 2.感染性廃 棄 物の判断 基準 廃 棄 物 処 理 法 では、感 染 性 廃 棄 物 か否 かの判 断 は、「形 状 」「排 出 場 所 」「感 染 症 の種 類 」で行 う。これを踏 まえ、院 内 の運 用 としては、表 1 の通 りとする。 【表 1:感 染 性 廃 棄 物 の判 断 基 準 】 1. 形 状 廃 棄 物 が以 下 のいずれかに該 当 するもの 1) 血 液 、血 清 、血 漿 、体 液 (精 液 を含 む) 2) 病 理 廃 棄 物 (臓 器 、組 織 、皮 膚 など) 3) 血 液 が付 着 した鋭 利 なもの ※ 4) 病 原 微 生 物 に関 連 した試 験 、検 査 などに用 いられたもの ※非 感 染 性 であっても、鋭 利 なものは感 染 性 廃 棄 物 と同 等 の取 り扱 いとする 2.排 出 場 所 感 染 症 病 床 、手 術 室 、緊 急 外 来 室 、集 中 治 療 室 および検 査 室 において 治 療 、検 査 などに使 用 された後 、排 出 されたもの 3.感 染 症 の種 類 1) 感 染 症 法 の一 類 、二 類 、三 類 感 染 症 、新 型 インフルエンザ等 感 染 症 、指 定 感 染 症 、新 感 染 症 の治 療 や検 査 などに使 用 された後 、排 出 されたもの 2) 感 染 症 法 の四 類 お よび 五 類 感 染 症 の 治 療 、検 査 などに 使 用 され た後 、 排 出 された医 療 器 材 、ディスポーザブル製 品 、衛 生 材 料 等 3) 紙 おむつについては、感 染 症 の種 類 に関 わらず、排 泄 物 が付 着 したもの すべてを対 象 にする 14- 1 感 染 性 廃 棄 物 病院感染対策マニュアル 市立札幌病院 2016.12 3.医療系廃 棄 物の管理 1)廃 棄 物 の分 別 について 廃 棄 物 は「一 般 廃 棄 物 」と「医 療 系 廃 棄 物 」に大 別 する。医 療 系 廃 棄 物 は「感 染 性 廃 棄 物 (写 真 1)」と「非 感 染 性 廃 棄 物 (写 真 2)」に分 別 する。非 感 染 性 廃 棄 物 は「プラス チック・ゴム」「紙 ・木 材 ・ビニール」「金 属 類 ・栄 養 缶 」に分 別 する。 医 療 系 廃 棄 物 の管 理 (別 添 ポスター)を確 認 し、誤 廃 棄 のないよう分 別 し廃 棄 する。 プラスチック・ゴム 【写 真 1:感 染 性 廃 棄 物 容 器 】 紙・木材・ビニール 金属缶・栄養缶 【 写 真 2 :非 感 染 性 廃 棄 物 容 器 】 2)分 別 を間 違 いやすい廃 棄 物 ・ 輸 液 セット⇒感 染 性 廃 棄 物 容 器 【理 由 】:輸 液 ボトルの接 続 部 が鋭 利 。ルート内 に血 液 が付 着 している可 能 性 がある。 ・ 抗 がん剤 投 与 に用 いた空 アンプル・バイアル、点 滴 ボトル・ルート類 などの医 療 器 材 、 調 製 や投 与 に用 いた個 人 防 護 具 、汚 染 リネン(投 与 48時 間 以 内 )⇒感 染 性 廃 棄 物 【理 由 】:廃 棄 物 からの抗 がん剤 による曝 露 を防 止 するため ・ 劇 薬 の空 アンプル・バイアル⇒感 染 性 廃 棄 物 ・ 麻 薬 ・毒 薬 の空 アンプル・バイアル、空 瓶 、残 液 ⇒薬 剤 部 で回 収 ※詳 しくは「麻 薬 取 扱 マニュアル」・「毒 薬 管 理 マニュアル」(電 子 カルテ>院 内 Web> 薬 剤 部 頁 )を参 照 3)感 染 性 廃 棄 物 廃 棄 時 の注 意 事 項 ・ ・ ・ ・ 感 染 性 廃 棄 物 容 器 は 8 分 目 以 上 つめ込 まない 廃 棄 物 が容 器 から盛 り上 がっていても絶 対 に素 手 では押 し込 まない。 感 染 性 廃 棄 物 容 器 には絶 対 に素 手 を入 れない やむを得 ず容 器 内 の廃 棄 物 を確 認 する場 合 は、必 ずヒバサミを使 用 する 8 分 目 以 上 は廃 棄 物 を 入 れないこと 14- 2 病院感染対策マニュアル 市立札幌病院 2016.12 4)感 染 性 廃 棄 物 の収 集 方 法 感 染 性 廃 棄 物 の回 収 を依 頼 する場 合 は、設 置 場 所 (病 室 番 号 や診 療 場 所 等 )を 感 染 性 廃 棄 物 担 当 職 員 へ必 ず電 話 連 絡 する 転 科 ・転 棟 や退 院 等 で回 収 が不 要 になっ た場 合 は 、感 染 性 廃 棄 物 担 当 職 員 への 電 話 連 絡 を徹 底 する 感 染 性 廃 棄 物 担 当 職 員 と清 掃 職 員 は、感 染 性 廃 棄 物 周 辺 に注 射 針 などの鋭 利 な 器 材 や感 染 性 のある廃 棄 物 が落 ちている 可 能 性 があるため、マニュアルを遵 守 し、 安 全 に作 業 する ・ 床 に 落 ちて いる 物 品 は すべて素 手 で拾 わ ず に 、ピンセ ットを 用 いて拾 う 。廃 棄 物 は 素 手 で押 し込 まない 5)感 染 性 廃 棄 物 の保 管 ・処 理 方 法 ・ 地 下 保 管 庫 に保 管 し、関 係 者 以 外 立 ち入 れないよう施 錠 する ・ 特 別 管 理 産 業 廃 棄 物 として専 用 運 搬 車 で処 分 場 まで移 送 し、埋 め立 て処 理 する (図 1) 【図 1:感 染 性 廃 棄 物 の最 終 処 理 までの流 れ】 4. 在宅医療に伴い家庭から排 出される廃棄物 適正処理 について 退 院 後 も在 宅 で医 療 を継 続 される患 者 に対 しては下 記 を参 考 に、また次 項 の説 明 用 紙 を活 用 し、適 切 な方 法 で決 められた場 所 に廃 棄 するよう指 導 する。 環 境 省 通 知 ※ に お い て「 現 段 階 で の 最 も 望 ま し い 処 理 方 法 と し て 、(1)注 射 針 等 の鋭 利 な物 は医 療 関 係 者 あるいは患 者 ・家 族 が医 療 機 関 へ持 ち込 み、感 染 性 廃 棄 物 と して処 理 する、(2)その他 の非 鋭 利 な物 は市 町 村 が一 般 廃 棄 物 として処 理 するという方 法 が考 えられる」とされている。 ※参 考 :在 宅 医 療 に伴 い家 庭 から排 出 される廃 棄 物 の適 正 処 理 について 平 成 17年 9月 8日 公 布 環 境 省 大 臣 官 房 廃 棄 物 ・リサイクル対 策 部 廃 棄 物 対 策 課 長 、産 業 廃 棄 物 課 長 から各 都 道 府 県 廃 棄 物 行 政 主 管 部 (局 )長 あて 14- 3 病院感染対策マニュアル 市立札幌病院 2016.12 1)注 射 針 などの鋭 利 器 材 ・ 在 宅 で鋭 利 器 材 を使 用 する患 者 に対 して、ビンや缶 などの耐 貫 通 性 の容 器 に入 れ、 蓋 をしっかり閉 め、該 当 診 療 科 に持 参 するか、または感 染 性 廃 棄 物 設 置 場 所 (正 面 玄 関 付 近 パーテーション右 側 、2階 中 央 採 血 室 入 口 )に廃 棄 するよう患 者 指 導 する ・ 指 導 時 に は 「在 宅 医 療 で発 生 し た 感 染 性 廃 棄 物 についてのお願 い (次 項 ) 」を 渡 し 指 導 する ・ 薬 剤 部 は注 射 針 など鋭 利 器 材 を患 者 に渡 す際 に、「患 者 ・家 族 の皆 様 へお願 い (資 料 1)」を添 付 し、廃 棄 する際 の方 法 について説 明 する 【資 料 1: 注 射 針 などの廃 棄 に関 するお願 い】 2)血 液 などが付 着 したガーゼやチューブ類 について ・ 家 庭 から出 る在 宅 医 療 廃 棄 物 のうち、医 療 系 ビニールバッグ類 、チューブ類 、シリンジ、 ガーゼ類 など鋭 利 ではないものは一 般 廃 棄 物 として廃 棄 することになっている自 治 体 が多 い。必 ず自 宅 のある市 町 村 が発 行 する廃 棄 物 分 別 ポスター・冊 子 や市 町 村 のホ ームページ等 を確 認 した上 で廃 棄 するよう指 導 する ・ 札 幌 市 の容 器 包 装 リサイクル法 では、CAPDバッグや点 滴 バッグといった医 療 系 ビニ ールバッグについては「燃 やせるごみ」ではなく「容 器 包 装 プラスチック」区 分 に該 当 す る(図 2) 【図 2.医 療 系 ビニールバッグの分 別 】 14- 4 患者・家族の皆様へお願い 在宅医療に伴い排出される廃棄物について 血 糖 測 定 針 や イ ン ス リ ン 注 射 針 な ど の 鋭 利 な 医 療 器 材 は 、感 染 性 廃 棄 物 と し て 適 切 に 廃 棄 し な け れ ば な り ま せ ん 。誤 っ て 一 般 ご み と し て 廃 棄 し て し ま う と 、ご み 回 収 作 業 員 等 の 事 故 に つ な が る 危 険 性 が あ り ま す 。そ こ で 、下 記 に従って廃棄していただきますようお願い致します。 1. 注 射 針 や 血 糖 測 定 針・イ ン ス リ ン 針 な ど の 鋭 利 器 材 使用後の鋭利器材は、ビンや缶などの貫通しない容器に入れて、ふたをし っかり閉めてください。ビニール袋では針が貫通してしまい事故につなが ってしまいます 子供の手の届かない場所に保管してください 鋭利器材が 8 割程度たまった容器は、ふたをしっかり閉め、病院を受診す る際に持参してください 受診科の職員に鋭利器材であることを伝えて廃棄を依頼するか、または 正面玄関から入ったところにあるパーテーション右側(写真左)や2階 中央処置室入口(写真右)にも専用の廃棄容器を設置しておりますので ご活用ください 2. 血 液 な ど が 付 着 し た ガ ー ゼ や チ ュ ー ブ 類 な ど 必ず自宅のある市町村が発行する廃棄物分別ポスター・冊子や市町村の ホームページなどを確認した上で廃棄するようにしてください 不明な場合は、病院職員または担当の訪問看護ステーションなどにご相談 ください 市立札幌病院 金属類・栄養缶 各部署から回収