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MasterCard inControl(マスターカード インコントロール)について
MasterCard inControl(マスターカード インコントロール)について MasterCard inControlTM(以下、inControl)は、高いレベルで決済をコントロールできる革新的かつ 柔軟性の高いペイメントプラットフォームです。カード利用条件(パラメーター)(一回あたりの購入 金額、ひと月当たりの利用限度額、利用国、利用回数など)を事前に設定することでカード利用を 制御することが可能です。これにより、ユーザー自身が様々なコントロール機能を使って条件設定 をすることで、カード利用の利便性を最大化します。 inControl の技術は、様々なペイメントカード(クレジット、デビット、プリペイド)に対応しています。 inControl を提供するカード会社は、MasterCard の API 開示を受けての開発、またはホスティングサ ービスを活用してユーザーにサービスを提供することも可能です。この技術により、カード会社は一 般カード会員および官公庁や企業などの法人顧客に、より付加価値のあるサービスを提供すること が可能になります。 inControl は、2009 年に MasterCard が買収した Orbiscom(オービスコム)社が開発し、現在、世界 69 か国で展開しています。 グローバルで展開している inControl のアプリケーションと用途 消費者向けソ リ SecurePay ユーザーは、自身のカード番号そのものを加盟店に提示することなく、 ューション (セキュアペイ) パラメーター制御を事前設定したバーチャルカード番号(VCN)を利用 し、安心、安全にオンライン決済が可能。 Authorization Control & Alerts ユーザーは、事前設定したパラメーター制御に基づき、意図した利用途 (オーソリゼーション・コントロー に反するカード利用があった際に、取引を拒否したり、E メールによるア ル&アラート) ラートを受けとったりすることが可能。 Family Solution ユーザーは、家計管理やお小遣い管理の方針に基づき、「家族カード」 (ファミリー・ソリューション) にそれぞれ異なるパラメーター制御を設定することが可能。 企業向けソリュ Purchase Control ユーザー企業は、バーチャルカード番号(VCN)を取引先への発注の ーション (パーチェス・コントロール) 都度発行し、それぞれにパラメーター制御を施すことで、企業による購 買や買掛金管理の強化と業務の効率化を図ることが可能。トランザクシ ョンレベルで購買をコントロールできるツール。 Small Business Controller ユーザーの中小企業は、安全なオンライン決済を実現するバーチャル (スモール・ビジネス・コントロー カード番号(VCN)の生成、従業員別に購買行為を制御する設定、なら ラー) びにカード利用に際しての E メールアラートの設定により、従業員の経 費支出管理が可能。 日本市場における inControl の展開 日本では、現在 SecurePay と Purchase Control の展開を進めています。 SecurePay SecurePay は、消費者により安心・安全で自由なショッピング体験を提供する決済ソリューションです。 これまで利用箇所が限定されていたプリペイドカードやデビット(銀行口座の残高をショッピングに 利用する)カードが、オンライン上の全ての MasterCard 加盟店で利用可能になります。さらに、お客 様の用途に合わせて利用回数や期間を限定したバーチャルカード番号(VCN)を使い切りのカー ド番号として生成することができ、オンライン上での決済を安全に、そして安心して利用できます。 導入事例: NTT スマートトレードの「MasterCard プリペイドねっと」(2014 年 3 月 5 日提供開始) Purchase Control 企業の購買活動に、より優れた管理機能と事務効率化の仕組みを提供し、経費管理におけるガバ ナンスの向上やコスト削減も可能にするソリューションです。導入企業の購買規定に沿って、カード による決済を許容する金額、決済通貨、国、期間、回数、業種などの設定をすることが可能です。 これにより、これまで事後に社内規定との照合、承認を行っていた経費管理に、事前に利用制御 設定をすることで、利用時のコントロールが可能になります。またリアルタイムでカード利用状況を 把握することで、ガバナンスも強化できます。さらに、1 回の発注毎に、個別のバーチャルカード番 号(VCN)を利用することで、見積書、発注書、請求書のマッチング事務作業の効率化が可能で す。 導入事例:H.I.S.が国内で初めて Purchase Control を活用したバーチャルカード番号による決済サ ービスを導入(2013 年夏) 2 バーチャルカード番号利用時の電文の流れ VCN:バーチャルカード番号、RCN:リアルカード番号(実カード番号) ディスプレイ・カード MasterCard は、inControl 以外にも様々な「安心・安全な決済ソリューション」を提供しています。そ のひとつである Display Card(ディスプレイ・カード)は、ワンタイムパスワードを生成し、表示する「デ ィスプレイ」がペイメントカード(クレジット・デビット・プリペイドカード)と一体化したソリューションで、 オンラインバンキングの安全性の向上を主目的に開発されました。求めるセキュリティレベルに応じ て、1 ボタン型と複数ボタン型があり、複数ボタン型の場合は、PIN ナンバーを入力してまずカード のロックを解除しなければ使い切りのパスワードが発行されません。 近年、日本でもインターネット・バンキングを通じた不正送金が急増しており、各銀行にとって対策 が急務となっています。従来の、ワンタイムパスワードのメール送信やワンタイムパスワード発行用 のハードウェアトークンと比較し、ディスプレイ・カードは、ユーザーの利便性、銀行にとってのコスト 削減の観点においてより優れています。 台湾やシンガポールなどですでに採用されており、今後日本市場にも導入される予定です。 3