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6 月の名栗村・林業活動報告 物置小屋の更新
6 月の名栗村・ 名栗村・林業活動報告 物置小屋の 物置小屋の更新 柚子の木 お茶畑 この手前 この手前が 手前が現場 活動 ≪既設の 既設の小屋≫ 小屋≫ ≪今回の 今回の作業で 作業で出来た 出来た姿≫ 活動の 活動の記録 ・活動日 : 6 月 5 日、6 日の二日間、 (5 日は A さん宅に合宿。 ) ・参加者 : A さん、Y さん、O さん、U さん、W さん、 N.A、以上、男性ばかり 6 人 ・活動の内容 二日間とも晴天で、午前 9 時から夕方 17 時半頃まで 作業を続ける事が出来ました。まだ壁の部分が出来て いませんが、上記右側の写真のように出来上がりました。 作業の詳細や経過、皆さんの活躍ぶりは、次ページ以降 に紹介して行きます。 (右の写真は山道横の名栗川) 2010 年 6 月 5 日(土)AM8 AM8:30現地着 30現地着、 現地着、業務開始 作業に取り掛かる前に、A さんから、新しい 小屋の設計図が提示され、皆で検討会を行う。 現場に運ぶ道具、資材、飲み物、菓子、等を 確認し、各人無理のないところでそれぞれに 荷物を背負ったり、担いだり、手に持ったり して山道を登り始めました。 それでは運搬作業を4点並べます。2 日目の ものも含まれます。 A さん U さん Y さん O さん、W さん 遠景ですが、Y さんは屋根になるトタン板を丸めて篭に入れ、それを背負って 運んでおられました。3 枚か 4 枚を丸めてです。皆さん凄い。 今回のメンバーの中で、すぐに息が上がってしまうのが、N.A です。休み休み 何とか山登りをこなす事が出来ました。皆様方には私の負荷を減らすようにご 配慮頂き、感謝!感謝!その分、皆様方に負担を掛けてしまいました。深謝! 現場に着いたら早速、既設の小屋の取り壊しに掛かりました。 「壊すのって気持ちがいいね、日ごろのストレスの発散?」 「文化財の更新では 使えそうな旧材はリサイクルするんだよね。おおっ、文化財が出て来た。 (錆び た滑車、桶を担いだ天秤棒、クワ、等)埋蔵金はないの?」など言いながらの 作業です。 注)結局埋蔵金はありませんでした。 写真一枚カット 土台作り 土台作り&材の調達& 調達&柱立て 柱立て 予想外に時間を要し、既存の小屋の解体に午前中一杯掛かりました。 昼食は A さんご提供の野菜サラダと U さんご持参の美味しい味噌汁と 皆さんの楽しい会話をおかずに、おにぎりをほおばり、満足―!(^o^) 午後は、土台作りから作業開始です。その前にまた荷物を持って山登り。(-_-;) 解体した小屋を取り払い、整地し、石を組み直し、基礎の部分では大部分を 既存の材の転用でまかない、土台を作って行きます。 石の上に丸太を載せ、水準器で水平度を計り、寸測・位置決めなど行い丸太 を加工して行きます。 どんな物が出来るのか、 本当に小屋が出来るのか、 黙々と作業を進めます。 材の調達も必要です。 これまでに間伐した材の 中から寸法に合致するような材を探します。耐久性の問題から、出来るだけ ヒノキを使いたいと思いますが、杉の木の方が多くて苦労します。 適当な材を探しだし、茶畑下まで運搬、そこで皮むき、採寸、チェンソーで カット。更にノミやナタやノコで加工、土台や柱を準備します。 土台が決まると、今度は 柱です。四隅に 1.7m程 の柱を立てて行くのです。 山内さんのご指導のもと 一本一本立って行きます。 これも結構難しい。 右、左が平行か、高さは同じか、直角に立っているか、 などチェックしながら作業が進みます。 後ろの杉木立が結構真直ぐ林立 しているので、それと比較し ながら垂直度も確認できます。 柱が立つと少しそれらしく 見えて来ました。 現代の 現代の名工? 名工? 今回は地形が斜面と言う事もあって、柱と土台の繋ぎの部分に「ほぞ」や 「受け」を付けたり、柱が載る土台の部分は丸太をフラットに削ったり、と ノミで加工する部分が多くありました。それを主に担当されたのが O さん。 現代の名工とでもいいましょうか、その匠の技?をご披露いたします。 右端上の写真は当初の設計通りに「ほぞ」が 柱の受けにはめ込まれるのですが、一発で きちっとはめ込み成功。しかしこれでは 見栄えが悪いと言う事で「受け」を 2 段に加工 する案を O さん自身が提案。この加工も O さん 自身が行われましたが、そこへも見事一発で はめ込み成功。右端下の写真。 周りから感嘆の声が上がり、これはこの小屋のどこかに名を残そうじゃない か、この小屋を 20 年、30 年後に立て直す時に今日と同じように解体が行わ れたら、この継ぎ手を作ったのは誰?なんて言われるんじゃないの―。 一日目の 一日目の終わり 柱を筋かいや支えで仮止めして立て終わりました。次は梁を載せる作業へと 移りました。梁には既設の小屋に使われていた材を転用し組付けます。梁を 載せると段々と家(小屋)らしく仕上って来ます。やれば出来るもんだね! って言うような自信のようなものが少しづつ生まれて来ていたのではないで しょうか。セメントで石組みを固め、一日目の作業の終わりとしました。 夕食、 夕食、合宿、 合宿、朝食、 朝食、楽しいひととき 日が長くなったので、17:30 頃までの作業 となりました。時間の経つのを忘れる位。 A さん宅のシャワーをお借りして年功序列 で一人づつ順番にシャワーを浴びます。 A さん宅には 91 歳になられる A さんの お母さんが居られ、 「自分の家のようにして 使って下さいねー!」等と有難いお言葉。 いろいろお声を掛けて頂きました。91 歳ですが、歳を感じさせない、元気な お母さんです。昔は美人だったんだろうなー、とは男性陣の感想。 (写真は撮りそこないました。すいません。 ) 食事をしながら、食事を終えてからもいろいろな話題で盛り上がります。 Y さんが小沢一郎と高校時代の同級生だったとか、鳩山がー、興石がー i-Pad が欲しいね、マックはねー、マイクロソフトはねー、富士電機は、 横河は、山武は、昔はねー、今はねー、ハワイはねー、奥さんは. . . 。等々 話は尽きませんでしたが、24 時を回ったところで、明日も早いから―。 この食事している部屋とその奥の部屋に 3 人づつ分かれて就寝しました。 翌朝は 7 時起床としていましたが、7 時前より 皆起きだして、朝食の準備。パンにハムに チーズに野菜サラダ、等々。 「腹ごしらえ しておかないと、今日も頑張れないよー。 」 元気なお母さんも、牛乳があるから飲んでー ヨーグルトもあるよー、本当に気を遣わせて しまいました。有難うございました。 桁の作成 今朝は今日中に屋根を張るところまではやると言う事で、トタン板を背負っ ての山登りです。現場に到着後は昨日の作業の続き。今度は桁を載せます。 梁の上面を フラットに削り 桁を載せ易く します。更に 中間点に梁が 載せられるよう に溝加工します。 つか( つか(束)&棟木の 棟木の取り付け 次は梁の上につかを取り付け、更に その上に棟木を載せる工程です。 つかは、丸太の上で安定するように 中央部にくぼみを付けます。 そしてカスガイで固定します。 この辺から U さんの独壇場です。 高いところは任せておけと言う事で 屋根の取り付けまで、高所作業を 一手に引き受け、続けて下さいました。 間柱& 間柱&中間部の 中間部の梁の取り付け 奥行きの中間地点に間柱と梁を設置、 新しい小屋の骨格が出来上がって 来ました。 そこで次は重要な儀式、上棟式へと 移ります。 上棟式 工事の安全、小屋の安全を願って上棟式を行いました。 お神酒を撒いて、2礼2拍手1礼で祈念し、残りのお神酒で乾杯! 記念写真を撮って祝いました。 垂木と 垂木と野地の 野地の取り付け 2日目の午後からの作業。垂木を並べ、野地板を取り付けます。 垂木を取り付けます。直径5~8cm 程の 丸太を棟木の丸太に接するように、先端を 斜めに切り落とし、その部分を棟木に載せ 5寸釘でとめて行きます。 片側の屋根で9本の垂木を載せます。 両側合わせて 18 本のヒノキの丸太です。 もちろん全て皮は剥いてあります。 野地板は A さんが事前に購入されていた 厚み 10mm 前後、幅 10cm 前後、長さ 3.5m の杉?の板を使います。 垂木の丸太の径が大小ある為、野地板を打ち 付けると部分的にうねりが生じます。しかし 気にせず野地板を打ちつけます。 屋根を 屋根を載せる 屋根の片側に野地を 4 列打ちつけました。両側で 8 列の野地。その上に トタン屋根(波打ち板)を張って行きます。 棟木の取り付け~トタン屋根の打ちつけ迄、 U さんは金槌で大小の釘をたたき続けられましたが、 腱鞘炎にはならなかったのでしょうか。足の方も、 昔取った杵柄とは言っても、屋根の上で踏ん張るだけ でも筋肉を使います。大丈夫だったのでしょうか? トタン打ちには A さんも加わり二人で息の合った 作業を見せていただきました。 屋根中央部に屋根板?を張って終わり。 あとがき 今回は2日間でほぼ当初目標通りの結果を得る事が出来ました。 2日間とも好天で、安全に、目一杯の活動を行う事が出来たと思います。 参加された皆様、お疲れのことと思いますが、ここまで出来たと言う 満足感が少しは疲れをいやしてくれたのではないかとも思っています。 十分なケアーをお願いいたします。お疲れさまでした。 小屋の各部の名称は、私が下記のように勝手に解釈し使用いたしました。 間違いありましたらご指摘下さい。 垂木 棟木 屋根板 桁 トタン屋根 つか 間柱 梁 柱 土台 追記: 追記:自然の 自然の猛威? 猛威? 今回活動した山の木が随分折れたり倒れたりしていました。 今年の冬の雪でやられたとのことでした。根こそぎ倒れている木や 掛かり木になっている木や、大きく曲がったままの木、いろいろ ありました。山道をふさいだ木は、邪魔にならないようにきれいに 伐ってありましたが、切り口を見て、 「もったいないな―。 」 山から下ろす事が出来ればねー. . . 。皆のつぶやきでした。 野地