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2 緊急性のあるケースの対応の仕方

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2 緊急性のあるケースの対応の仕方
2
緊急性のあるケースの対応の仕方
第 一 次 調 査 票 Q10【 貴 機 関 で は , 緊 急 性 の あ る ケ ー ス に つ い て , ど の よ う に 対 応 ( 手 続
き 等 ) し て い ま す か 。 簡 潔 に ご 記 入 く だ さ い 。(「 緊 急 性 の あ る ケ ー ス 」 と は , 身 体 ・ 生 命
に 危 険 が 生 じ る と 思 わ れ る ケ ー ス の こ と を 指 し ま す 。)】 に お い て 挙 げ ら れ た 具 体 的 な 対 応
法のうち主なものを青少年相談機関ごとに,自機関内で対応可能な場合と自機関では対応
不可能な場合に分けてまとめた。
(1) 少年補導センター
ア
自機関内で対応可能な場合
・ 家庭に連絡する。
イ
自機関では対応不可能な場合
・ 警察,児童相談所,女性相談所等の保護担当機関に通報する。
・ 少年サポートセンター(警察)を紹介する。
・ 医療機関に連絡する。
・ 家庭裁判所に送致する。
・ 精神科医や臨床心理士の助言を受ける。
(2) 警察本部
ア
自機関内で対応可能な場合
・ 通常の対応として臨場,保護,事件捜査,検挙等の措置が可能である。
・ 保護者を呼んで引き渡す。
イ
自機関では対応不可能な場合
・ 児童相談所に連絡する。
・ 保健所に連絡する。
・ 教育委員会に連絡する。
・ 医療機関に連絡する。
・ 女性センターに連絡する。
(3) 教育研究所
ア
自機関内で対応可能な場合
・ 緊急支援スタッフ派遣として主に本部の臨床心理士が訪問相談に応じる。その際,
県教育委員会と連携を取り合う。
・ 保護者と連携をとる。
・ 当所で作った対応マニュアルに沿って動く。
・ 勤務医に相談する。
イ
自機関では対応不可能な場合
・ 県教育庁,教育委員会等に連絡する。
・ 警察に通報する。
・ 児童相談所に連絡する。
・ 精神保健福祉センターを紹介する。
・ 児童思春期外来などの医療機関を紹介する。
(4) 児童相談所
ア
自機関内で対応可能な場合
・ 虐待通告のケースは通告から48時間以内に安否確認等の対応に努める。
・ 一時保護,一時保護委託を緊急に行う。
・ ケース対応のためのチームづくりをする
・ 児 童 虐 待 ケ ー ス で あ れ ば「 児 童 虐 待 対 策 会 議 」が ,対 応 困 難 ケ ー ス で あ れ ば「 困 難
ケース支援チーム」が初期対応し,その後相談業務の流れに乗せて処理する。
イ
自機関では対応不可能な場合
・ 虐待ケースの立ち入り調査時に警察官の同行を依頼する。
・ 警察に連絡する。
・ 家庭裁判所の協力を得る。
・ 精神科受診により入院させる。
・ 病院,児童福祉施設等に保護を委託する。
・ 精神保健センターを紹介する。
(5) 家庭児童相談室
ア
自機関内で対応可能な場合
・ 児童相談所と情報交換をし,アドバイスを受ける。
・ 家庭訪問をする。
・ 保健士の協力を受ける。
イ
自機関では対応不可能な場合
・ 児童相談所へ送致または通告する。
・ 県福祉総合センターへ通告する。
・ 警察と連携する。
・ 母子生活支援施設へ入所委託する。
・ 女性相談センターに通告する。
・ 民生委員と連携を図る。
(6) 精神保健福祉センター
ア
自機関内で対応可能な場合
・ 医師の指示に従って対応する。
・ インテーク後,精神科医,保健士,心理職員で協議し介入していく。
・ 保 健 所 及 び 児 童 相 談 所 と 協 力 し て 救 急 情 報 セ ン タ ー( 当 セ ン タ ー 内 )の 医 師 が 指 定
医のあっせん及び助言をする。
イ
自機関では対応不可能な場合
・ 警察に通報する。
・ 近隣の医療機関に連絡を取り依頼する。
・ 入院が必要なケースは病院や保健所と連携をとる。
・ 保健所を紹介する。
・ 精神科救急医療システムを活用する。
・ 児童相談所へ連絡する。
(7) 少年鑑別所
ア
自機関内で対応可能な場合
・スタッフ全員で対応できるようにする。
(「 該 当 す る ケ ー ス が な い 。」 と い う 回 答 が 多 か っ た 。)
イ
自機関では対応不可能な場合
・ 警察に通報する。
・ 家庭裁判所と連携する。
・ 医療機関に通報する。
(「 該 当 す る ケ ー ス が な い 。」 と い う 回 答 が 多 か っ た 。)
(8) 民間相談機関
ア
自機関内で対応可能な場合
・ 「 緊 急 性 が あ る 」と 判 断 し た 理 由 ,対 応 策( 必 ず 複 数 の 対 策 )を 説 明 し 告 知 ,検 討
す る 。そ し て 家 族 に 連 絡 し ,対 応 策 の 説 明 等 を 行 う 。そ し て ,そ の 対 応 策 を 文 章 や
図表化し,本人,家族,相談機関でサインする。
・ 家族に連絡する。
・ 家族に面接を行うなど環境調整をする。
・ 主治医に連絡する。
・ 保 護 者 ,当 事 者 の 要 請 が あ っ た 場 合 の み ,カ ウ ン セ ラ ー 又 は ケ ー ス ワ ー カ ー と 要 請
先近隣のメンタルフレンドが家庭訪問をしその場にふさわしい介入を行う。
・ ネットで相談員に協力依頼をし,専門分野の人に回答してもらう。
・ 精神科医の指導助言を受ける。
・ 基本的には扱わない。
イ
自機関では対応不可能な場合
・ 警察に通報する。
・ 保健所を紹介する。
・ 児童相談所に連絡する。
・ 病院を紹介する。
・ 複数の相談機関を紹介し,本人や家族の立会いのもと連絡する。連絡票を作成し,
他 機 関 で の 受 診 後 ,そ の 機 関 や 本 人 ,家 族 か ら の フ ィ ー ド バ ッ ク を 受 け 次 の 対 策 を
検討。
・ 法律の専門家と連携する。
・ 基本的には扱わない。
(9) 大学・大学院
ア
自機関内で対応可能な場合
・ 相談員を相手先に派遣する。
・ 一番熟練したスタッフが対応に当たる。
・ 外部スーパーバイザーの助言を受けて対処する。
・ 引き受けないことにしている。
イ
自機関では対応不可能な場合
・ 付属病院,学校医療機関を紹介する。
・ 児童相談所に連絡する。
・ 警察に連絡する。
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