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川崎信用金庫理事長賞受賞作品

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川崎信用金庫理事長賞受賞作品
川崎信用金庫理事長賞受賞作品
「今、このわたしにできる事 」
東生田小学校
5年生
木村
あかり
歌で貧しい子供や病気の子供を笑顔にする。
そんなすばらしい活動をしている歌手のテレビをみました。その方の歌声はとてもき
れいでしたが、心はもっときれいでかがやいているように見えました。病気の子を見
て、歌手の方は泣きながら歌っていました。この場面は番組の最後のほうでしたが、
最初のほうでは貧しい子供のくらしが紹介されていました。
ふとんはわら、くつは無くはだしで、飲み水はどろや砂がまじっていてとても汚れて
いました。たぶんそのせいで病気になってしまうのでしょう。そのような場面をくり
返し思い出しているとわたしもむねがしめつけられたような感じがして、自然に涙が
出てきました。
なぜ?なぜ同じ地球の人間なのにくらし、生活、立場、環境など、どうしてたくさ
んの違いがあるのでしょうか。どうして人間同士でも平等じゃないのでしょうか。ど
うして人間には差があるのでしょうか。貧しい子供よりは飲み水はきれいだし、ふと
んもあるし、くつも着るものもあるので、恵まれていると感じました。
4月の朝会で栄養士の先生がこうおっしゃいました。
「日本では無いのですが、他の
ある国では六秒に一人が餓死しています。」みんなおどろきの声を上げました。「えー
うそでしょー。」「六秒に一人なんてありえない。」「一分に十人亡くなってるってこと
だよ。」「じゃあ一時間に六百人も死んじゃってるのよ。」「一時間に六百人も!?かわ
いそう。」わたしも全然知りませんでした。なぜ?前に読んだ本を思い出しました。
『地
球には食べ物がある。だが、一部の国が食べすぎ、取りすぎをしていて、一部の国は
満足に食料が無い。』わたしは考えました。
(それじゃこのままの環境じゃ不公平だよ。
わたしにできる事は…あっそうだ!貧しい子や病気の子を少しは元気にする事ぐらい
はできるかもしれない。)そこでわたしが思いついたのは、習い事として習っているク
ラッシックバレエを貧しい子の前でおどる、あるいは元気な子にはレッスンをしてあ
げる。というものでした。
もとはといえばクラッシックバレエを始めたのはテレビでクラッシックバレエを大
きなぶたいでおどっている人を見て、(わたしもぶたいで優雅におどりたい。)と思っ
たからでした。そこで、母や父に言ってみたところ、ぐうぜん家から歩いて十分ぐら
いのところにクラッシックバレエの教室があったので、一年生の一月に始めました。
そのころの目標は『テレビに出られるぐらい上手になって大きなぶたいでおどるこ
と。』でした。でも、今の目標は違います。もちろん大きなぶたいでおどる目標も消え
てはいません。でも、もっと大きな目標があります。それは、
『一生懸命練習して、貧
しい子や病気の子の前でおどったり、元気な子にはバレエの楽しさやバレエの基本、
できたらかんたんなおどりも教えてあげて、元気になってもらう。』これは今も、これ
からもわたしの目標であり、夢でもあり続けるのです。
以上
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