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一般演題及びスライド供覧 ただいま - ただいまサーバーメンテナンス作業
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E-B virus の同定は行なっ尭か,② スリンパ節の 兎の腎をみたか.\‘ ニ・・ ’7.,l .トj 腫脹は如何か.\ :lj ………: 益田俊樹;`血中へ移行後どういう運命をたどるかにつ ・鈴木I・陽:① T cell の異常が原因懲あ芯可能性は いでは今回追求していない.y……………1…… あると思うが検討していない.② リンパ節のprobe ・A−2レニα鎖病の1例万 は行ならjていないに\‥‥ ‥‥‥ 〇平井玲子,手塚’正・(近畿大),古田 格 A-4.菌状息肉症患者血清中に存在するE・ロゼッ ‥‥ ‥ 大場康寛(同臨床病理)ダ コ ト ダ ト阻止因子についで 末丿六白 白 金子史男(北大):唾漉消化管液などめ体外惨出液 l O山家英子(室蘭市立),∇山中 昇(札医大 についてのIgA,特に分泌型レlgAめ測定を行なっ七み 第十病理). ニレ‥ = たか? ’ 十; < 丿 西岡 平井玲子:唾庇腸液のlgAは検索しでいない. 拠は? 清(阪大);阻止因子がlgMであるという根 IU家英子;MF患者血清は40%飽和硫安塩析をした 丹羽籾負(丹羽免疫研):① 尿に異常蛋白が証明さ れる場合が多いが蛋白の検索はざれたか.② α-でhain だけのものだから,お説の通り,あくまでも crude-r-glo- の特異抗血清による証明はしたかトして・いなければ匈y- bulin chain disease と断定は出来ないと思う. fraction としか言えない力V 処理でE-ロ IgGではないと lセット阻止活性が消失した事実よ‥り, いえると思う,そこで, IgMを示唆するものと考えた 平井玲子:① 入院当初丿蛋白尿が出ていたが,α鎖 病と気付き,検索しようとした時には残念ながら殆んど が,今後columnで分離するなどして, 尿蛋白を検出で号なかった.② anti-a鎖による免疫 materialで, 電気泳動は行なっていないがanti-IgAと反応し, 6 2-ME anti- rosett inhibition purify七だ test・をやづてみたい. また少数ながら,1末梢血リンパ球に対するレ細胞障害活 性も認められたので,これもIgM抗体を示唆するので anti-λとは反応しないことより,吹鎖と決定した. 西岡 清(阪大):末梢血中のT・B細胞の値の意義 はないかと考えた.一 にダ についてご意見をお㈲かせ下乱ヽご ニ 丹羽靭負(丹羽免疫研):MFでは原則としてT 手塚 正: Cen増加が木疾患の診断の1つになってい・るが,本症 T cell, B cell 低下については現在当大学 では中央検査室より外注し測定しているのでT cell, の患者血清がE 末血のT B binding を抑制するとすれば木症では cell は逆に減少を示す事になるが,実際に先 cell以外の細胞が何であるか不明だが,調査して後 生の症例では末血のT 日報告する.又,何故B cellは何例中何人が減少を示し cell が異常に低下しているか たか√ 犬 I ’ I- ・,・,・ `I°.1 .・1 については特に考えはない. , A−3(ス).免疫不全患者(lgA欠損, 山家英子:MF患者末梢血リンパ球においては,E゛ IgG, Mの rosette形成率が低下し,さらに,病期の進行ども相関す 著明な減少)に生じた特異な皮疹 ‥ ることをご2年程前のCancerに, . ○鈴木 陽,石井康子,廻神郎宗(藤沢市 している.我々の症例でも,同様の傾向が認められたた Nordquvist らが報告 976 一般演題及びスライド供覧 め,この現象が,実際にT cell の減少のためなのか, あるいは患者血清中の何らかの因子によるのかを確認す 対して増殖する反応は別のsubsetと考えられているか らsuppressor能の測定時PHAを用いた方がよいので る目的で,健康人リンパ球と,患者血清を用いて,F- はないか. rosette阻止試験を行なったところ,興味ある結果を得 林 良一:抑制T細胞活性ということである. た.すなわち, も抗原としてみていこりと思う. y-globuHn分画中の2-ME処理で失活す PHA る因子が√T cell 表面に付着しE-receptorをふさい 徳田安章(東京医大):私達はstaphage でいるのではないかと考える. 用の有力な1つとしてimmune-interferonの誘導を想定 田上八朗(浜松医大):① lymphocyte cytotoxycity lysate している(第41回東日本連合地方会,次いで昭53年の感 とE-rosette inhibitory function との関係はどうか.② 染症学会で報告)が, 同様にT activateはほぼ確認されているといってよい.私達も腹 cell に対して働くと考えるか. いcellに真のT cellがあるかどうか, れたか.② leucemia interferon作用のうちMφの 腔Mφを用いてstaphage 橋本 公二(阪大):① E-rosetteを形成していな ATSで検討さ lysate による活性化を報告 してある.結局,把贅への治癒機転にactivated A−6.自己免疫発生病理に関する研究(第2報) 止因子は菌状息肉症のどのstageになって認められる ○丹羽靫負(丹羽免疫研),谷口信古(京大) のか? A-7. 青年性扁平疵贅自然消槌現象の電顕的観察 山家英子:lgMとも想像できるE-rosette阻止因子 ○尾口 基,河村甚郎,太藤重夫(京大),田 がどうして出現して来るのかについての仮説は病期が進 上八朗(浜松医大) 行して,T cell 系腫瘍細胞(MF細胞)が増えて来る 徳田 安章(東京医大):Mφによる1種の拒絶反応 と,その細胞膜破壊産物(E-receptorかもしれない)が との見解に同意するものである.この場合に表皮滞留性 血中に遊離され,これに対する抗体が産生されて来るの MφであるLangerhans細胞の役割は何か,例えばMφ, かも知れない.MFの皮膚生検で,これまで, T cell に対する抗体(ウ サギ血清)を用いた蛍光抗体法で, べtumor ATSで cell 系だと言われて来た が,我々の経験では,末梢血T plaque stage に比 stage の方が,より弱い蛍光を発するように cell 誘引といった活性をうかがい得るような形態的 変化は把えられなかったか. 河村甚郎:マクロファージの活性化がみられた部位で は,ラングルハンス細胞の活性化がみられた. A―8. Eosinophllic Pla万nnlculitlsと思われる1 思われる.さらに入院時にはATSで染まっても,剖 症例 検時にはまったくATSで染まらなくなった症例も1例 ○稲田修一,池田早苗,矢村卓三(広島大) ある. 木下三枝子,有本忠典(県立広島) A-5.扁平疵贅における抑制T細胞 A→.アソ色素による職業性接触皮膚炎の1例 ○林 良一,山口茂光,猪股成美(新潟大) ○藤本圭一,橋本誠一,中村由美(住友) 田上八朗(浜松医大):治癒の準備状態のものを 小塚雄民,田代 実(阪大),中南 元(同 induceするという考えに賛成.これに関して,経過を 理学部) 追って,調べられたかどうか, A―10. 中毒性黒色皮膚炎の1例 林 良一:特に炎症のある疵贅に対して実施したもの ○早川律子(名大分院),小林美恵,安田 学 ではない.今後経過を追って実施したいと思う. (名大),竹内康浩(同衛生),森川藤凰,中村 橋本公二(阪大):① suppressor 淳(資生堂) T cell というの は,T cell である事を確認されたか.今回の方法では, 小塚雄民(阪大):健常人30人の貼布試験では,その peripheral blood mononuclear 後同部に色素沈着を来たしたか. cell として見ており, T cell とは断定できない.マク1=・ファーりが,大きな 早川律子:他の3人にはその後炎症症状も色素沈着も 役割を果している事がしられているので,確認する必 なく,ボランティア30人のパッチ群にも色素沈着を見て 要がある.② PBLのPHA blast 化に対する反応と suppressor能の関係をみているが, PHA及びCon Mφの 参画を認めざるを得ないと信ずる. stage の患者はいたか. 川田陽弘(自治医大):血清に存在するE-rosette阻 染まるため,MF細胞はT の作 A に いない.色素沈着を来すには,患者の体質も関与してい ると考える. 977 一般演題及びスライド供覧 小堀辰治(東京都):中毒性黒色皮膚炎の定義をど 斎藤文雄(東邦大分院):commercial R-219 で感作 のようにしているか.女子顔面黒皮症とどう区別する が成立(−)というとこはSudan か. ためか. lの含有量が少ない 早川律子:① 化粧品で顔面にこのような色素沈着を 倉田三保子:commercial及びpurified Sudan lに 来した場合には黒皮症と診断してよいと思う. よる感作が成立したのに対し, R-219 によ 石原 勝(東邦大):incontinentia pigmenti には る感作が不成立であったのは,含まれるSudan hydropic degeneration of basal cell が不可欠と考えてお 微量であったためだろうと考える. commercial lの量が られるか. A―13. タール系色素R-219の介在物質に関する毒 早川律子:incontinetitia pigmenti を起すためには液 性学的研究 状変性が起っているものと考える. 藤井昭男,秋山純一,千葉勝由,政本幸三 斎藤文雄(東邦大分院):職場で油焼けと称するもの 〇高瀬吉雄(信州大) は同一グループに属するものかどうか. A-M 早川律子;単なる油やけとは多分組織学的にも違って ○田中隆義,水野雅子,小林美恵(名大) (ス).ラップ皮膚炎 いるものと考える. 早川律子(同分院) A-11. 香粧品皮膚炎における色素沈着と原因物質と 田代 実(阪大):陽性を示した可塑剤の化学名をご の関係 教示願いたい. ○須貝哲郎,高木 喬,山本幸代,高橋洋子 田中隆義:添加剤として,エポキシ化植物油,多塩基 山田政春,奥野富起子(大阪回生) 性脂肪酸誘導体等が製品に表示されているがその内容に 中山秀夫(済生会中央) ついて,メーカーの要望で現在まだ公表できない. : pigmented cosmetic der- matitisは本来リール黒皮症という病名が適当でないと A-15. クロム,ニッケルおよびコバルト皮膚炎にお Epsteinらに指摘されておきかえた名称で,その発症原 ける貼布試験,皮内反応,寒天内白血球遊走阻止試験 因は1973∼1975年にかけ,化粧品,石けん中の香料,色 (LMIT)について 素,殺菌剤のアレルギー後の2次的色素沈着として発表 ○本田まり子,大関 武,小山啓一郎,浦野 してきた.従ってこれをpigraented 和民,笹川正二(慈医大) flagrancedermatitis と解釈してはいけないし,初期から本症におけるTCC, 徳田安章(東京医大):アトピーi皮膚炎はIV型アレル CF3,コールタール成分(タール色素の原型として)の ギーとして論じておられるが,一般的にはI型とするの アレルギーについては上記年代に日皮会誌,皮膚と免 が普通である.そこのところを説明されたい. 疫,アレルギ一等に既に発表してあるので御参照頂きた 本田まりこ:アトピー性皮膚炎にCr, い.またTCCについては臨皮の原著を参照されたい. 試験を行なった場合,偽陽性反応すなわち1次刺激反応 小堀辰次(東京都):R-219による女子顔面黒皮症に がきわめて多かった.この結果からアトピー性皮膚炎の 種々の抗原でパッチテストをすると多くのものに陽性を 発生病理を考えた場合,単なる刺激同値の低下があげら 呈している.これをどのように説明されるのか. 須貝哲郎:長期間,感作に気付かずに原因物質の入っ た化粧品を愛用しているうちに,しだいに感作される範 囲が広がったものと推定する. 小塚雄民(阪大):発表された症例の全てに組織学的 色素失調がみられたか. Co, Ni の貼布 れ,次にI型およびⅣ型アレルギーの関与の可能性が考 えられた. 永井隆吉(横市大):皮内反応の判定の基準は何によ られたか? 本田まりこ:皮内反応は,原田の方法に準じ,浸潤の ある紅斑を陽性とした. 石原 勝(東邦大):炎症後の色素沈着には,化学物 質と個体の素因の両者が関与すると考えられる.私の経 験では,パッチテストで色素沈着を認めるのは,炎症が 2∼3週以上持続した際生ずることが多い. A-12. タール系色繁による接触皮膚炎の実験的検討 ○倉田三保子,西岡和恵,藤田英輔(山口大) A-16.接触アレルギーにおけるcutaneous phU hypersensltlvlty baso- 誘導因子 ○片山一朗,西田健樹,西岡 清(阪大) 永井隆吉(横市大):接触皮膚炎の組織では好塩基球 がこの実験の場合と同じ割合でみられるか. 978 ≒般演題及びスライ'ド供覧 7……片山一朗;接触アのレギー惹起側の,好塩基球め動態 ゲンテスト = ■j . ・. . ・.I 及び浸潤の程度については検討していない. …… ニ ○斎藤文雄,青木富美子(東邦大分院) 西岡 清:接触皮膚炎の病変誘発部にも好塩基球は認 山本昇壮(広島大):アトピー性皮膚炎において抗原 められたが,リソパ球その他の炎症細胞の数と比較する 特異IgE抗体は単に血清中に存在するのみで,症状発 と,好塩基球の出現率は低い成績を得ている.‥‥‥= 症にあまり意義を持たないという根拠をお尋れしたい. 池洋善郎(横市大)ト:① トラソスファー実験の成立 をear swellingで観察しているが√我々の経験懲は DNCB協作モジレモッ’トは7・ウズとI異なり√ear swelling の測定がむずかしい,判定に困難はなかったか.② ま 斎藤文雄:むすびで申し上げた程度の説明しかできな t≒ ’ ト A-19. アトピー性皮膚炎における脱感作療法の意義 (血清IgE (RAST, RIST)を中心として) test を施行しているか.もし,施行 ○ 真海文雄,戸田道子(日本鋼管) していない場合,塗布された耳介で,=大何らかの肉眼的所 笹川正二(慈医大):ダI型アレルギーの抗原のハウス たj合せてpatch 見が観察されているか.ダ …… ダスト,ダユを用いて減感作を試みられ七,アトピー皮 片山一朗:①几肉眼的には,浮腫性の変化以外特に 膚炎の症状に対して効果を認めたか,またこれをアト 所見は認められなかった,② recipient ピー性皮膚炎の治療として推賞できると考えるか. tr.対しては, patch。testは行配っていない... : ▽ ニ真海女雄:皮膚炎ぱ対して効果かあるかどうかは√対 古田彦太郎(長崎大):① この因子にはハブテソ特 症療法を同時に行なっているために明らかにする事は出 異性があるのか.・② 浸潤したbasophilに脱穎粒がみ 来ないが,実際に減感作療法を行なう事によって対症療 られたか. 犬 ‥ ‥‥ : 法の必要性が少かくならてき七いる事からみて,あるい 片山一朗:① TNBC感作血清にては, は痰作感が少なくなづてきているのかししれない.今 CBH反応を 惹起する事か出来ずhapten特異性を示した.② 経 後,試みるべき治療法の一つかと思う, 時的な変化はト=検討していないが,一部脱願粒の像が認 斎藤文雄(東邦大分院):脱感作治療が効果あるとは められた. / 思えないが/どの程度の状態になって効果ありと判定す A-17・ 実験的腫瘍発生に及ぼすアレルギー性接触過 敏の影響(第2報) l ..; るのか.できれば短期問七も注射だけで経過をみて欲し 1ヽ.・ ・● 犬・ ●・ ダ ・ ご へ ○竹内隆司,浜口次生(三重大) 山本一哉(国立小児):①外用療法は行なわれたの 吉田彦太郎(長崎大):われわれもDNCB感作マウ か? ② 脱感作群と対照群は,ともに一定期間ごとに スに対する2dMCによる発癌実験を行なっているが, follow 無処置群に比べて発癌か抑制される結果を得ているト詳 状は,短期間ごとに医師がfollowすることで,外用療 細は堀らが発表の予定. 尚 ‥‥‥‥ ‥ ‥‥ 法を正しく行なうとか,精神的に満足するとかで影響を 堀ニ真(長崎大):マウスの腫瘍はpapillomaと upされたのか? その理由は振年感のような症 受けると思われるためである. keratoacanthoma typeのトSCCが出るか,我々のDNCB ≒真海文雄ドコソトp−ルとの時期的一致を対象との間 を用いた・実験ではこのkeratoacanthoraa に特に限定していない八できるだけ時期的変化をあわ type のsec の発生が強く抑制される.先生の実験でDNCBを用い て促進されていた腫瘍はスライドに出されたpapilloma か? ‥‥‥ ‥ 竹内隆司:スライドに示したが│くl,多くはpapilloma せるべく1年間以上の観察期間を設け検討した. ダ三田一幸(名古屋聖霊);私も10例程やってみたが, 無効の印象であった.脱感作何回自位で効果か現れた か? ∧ > へ I の組織であった. ‥‥‥‥ ‥ A−20,アトピー性皮膚の概念に関する検討 徳田安章(東京医大):午前O時にmitosisを検査し 尚こ 上原正巳(滋賀医大) =:北郷 修(都立駒込))アトピー性皮膚炎と尋常性魚 ているのは何か意味があるか. 1.● ¥1 1111 ● ’ 竹内隆司:マウスにおいても,午前0時と午前8時に 鱗癖との合併が30%もあるのか. . ’ おける表皮細胞分裂数を比較すると,午前o時の方低 笹川正二(慈医大y魚鱗癖の合併と考える考え方は古 く英国でアトピニ性皮膚炎をeczema・asthma-ichthyosis 有意に多いとの報告かある. A丿8. 皮膚疾患のRAST, IgD, IgEおよびアレル 症候群の名称で呼んでいたことから知られるが,その -r一般演題及びスライド供覧 979 後この名称は使われなく,なった.魚鱗癖を尋常性魚鱗癖 林 患(自治医大):①背徽の不ライド写真だけだ と考えておられるが,その場合遺伝型式が分っており, とされているが,紅斑性天庖洽とする所見がみられた HLA検査の結果はどうなっているか教えて頂きたい. か,③栽々心数例金療法を試みているが,尋常性天 どうも魚鱗癖を合併とするよりアトピー皮膚の症状とし 庖洽と落葉状天庖厨の間に治療効果に差があり,落葉状 ての皮膚乾燥性とした方がよいように思う. 天庖洽がやや劣るような印象をもつが如何か・ , A-21 酒井和彦:① 臨床的に顔面,頭部にも皮疹を伴い紅 (ス)│.U・・:−:a氏脂漏性湿疹(?)の1例 田中玄明(大阪府済生会中津) 斑性天庖厨と考えた.② 症例数が少ないので紅斑性天 A-22. ブレオマイシンの皮膚への副作用,特にブレ 庖癒が効果が悪いかどうか言えない. オマイシン皮膚炎について ‥ =坂本邦樹(奈良医大).:病型,病状,抗体価から見 ○大塚秀人,古賀道之,徳田安章(東京医 て,少量のステロイドで相当の効果が得られる症例とも 思われるが.金製剤が確かに有効と評価された理由を伺 大 大) ユ 三田一幸(名古屋聖霊):皮疹部と無疹部とで組織内 いたい. 犬 , ブレオマイシソ濃度が違うメカニズムは何か? 蓄積し 酒井和彦:他医でλテロイド治療を経験し,再燃をく 易い局所因子があるのか.∧ り返しており,ステロイドの中等量と.金剤の併用の効果 徳田安章:Bleo.の皮膚内濃度については,作業仮説 はあったと考えるが,ステFイド剤か治療の中心で7あ,る としてscratch dermatitis は皮膚内移行性の良好な患者 と考える. し っ よ に生じ易いと考えたが,結果はコントg−ルと大差がな A−25(ス),金療法で扁平苔麿を生じた天庖庸と掌 かった. Bleo.が皮膚炎部に高値なのは,炎症の結果高 詰膿庖症の合併例 濃度になったためで,原因ではないと考えている.広義 ○林 想,大井三紀代(自治医大),関口 のKobnerの一種か. . し 直男(国立栃木) − く A―23.天庖痕の発症機序について一組織培養法によ 林 紀孝(日本医大):j① 金投与時,初発有効濃 る検討− 度,維持量共に個々の症例によりかなりの差がみられる ○越山陽二,小川秀利/宮崎寛.明(順天大) ので,頻回に血中金濃度を測定し,臨床症状の改善に.従 喜多野征夫(阪大):細胞培養においては天泡癒血清 い維持量を決定すべきと思われる.② 扁平苔拵は中毒 の添加によって組織的に明確なアカソトリーシスを起す 疹として生じたもので,金の減量をすれば改善されるの ことが困難であるか.この点どうお考えか. で,投与を中止する必要はないと考えたいが? 越山陽二:cell 林 慾:扁平苔癖の皮疹発生後,蛋白尿がみとめら culture とorgan culture の差につき 補体の関与も考えたが,従来の報告でTは補体は無関係と れ,しかも金投与期間中,血中濃度が上昇しているのに されている.我々の場合ははっきりとした結果は得られ 皮疹は出没をくり返したので,‥無効と判断し,中止し なかった. た.なお扁平苔拵の粘膜疹は1ヵ月,皮疹は3ヵ月後に 相模成一郎(兵庫医大):① 先生がご使用になった 完全に消腿しすこ. 一一 材料の真皮の厚さは一定であったか.臓器培養を行なう 今村貞夫(京大):天泡疸患者で躯幹に膿庖を発生す とき真皮の厚さが,その資料のdermo-epidermal部へ る症例が時に報告されているが,掌熊の皮疹のbiopsv の影響を左右する.② 皮膚の臓器培養で表皮細胞が絃 蛍光抗休所見はどうだったか. 融解を示すことかあるが,これと先生の実験系による煉 林 忠:掌耽膿庖症は組織学的にもcompatibleの 融解との鑑別法があれば,ご教示願いたい. もので,また蛍光抗体法でもみるべき所見はなく,抗表 越山陽二:① derraisの厚さは,正確には一定では 皮細胞間抗体もみられない. ` ない.② コントp一片に比し,有意の差が存在する A―26. 重症筋無力症を伴う落葉状天抱唐 (蛍光抗体法直接法にて天庖癒r-g'添加群では秘Gの ○狩野葉子,武岡和仁,古川 徹,中条知孝 細胞間沈着を認めている). ト 長島正治(杏林大) し A-24.金療法を併用した天庖痕の4例 今村貞夫(京大):T ○酒井和焦橘口洋一,田中隆光,田代正昭 後はT (鹿児島大) る● ● .` ● . . B cell population の他に,今 cell のsubset等も調べることが必要かと思われ 980 一般演題及びスライド供覧 A-27. hands Eyidemolysls and bullosa simplex of the と理解されているが,臨床的に異常な反応を示す例で} feet (Cockayne)の1例 リフトファンが関与していると考えられる場合,トリプ ○村田譲治,田代直介,藤沢龍一,橋本 謙 トファソ以外にどのような物質の介在をお考えかレ (昭和大) 藤田益子:症例2は薬剤によるものと考えている.薬 橋本 功(弘前大):抄録文には,水庖の一部は基底 剤をやめればトリプトファン代謝も改善するものと思わ 細胞下にみられたとあるが,それはどのように解釈すべ れる.ビタミンB2,B6の関与については検討していな きか? い● 村田譲治:PAS染色でPAS陽性基底帯は水庖底に 小堀辰治(東京都):日光皮膚炎の中, tryptophan代 みられ,電顕所見では,裂隙は基底細胞間とsuprabaral 謝異常のある疾患群があると考えている.われわれはこ spaceに認められたので,表皮内水庖と判明した. れをpolymorphous A−28(ス)・肥厚性痘痕を残すepldermolysls Uosa light eruption の1型に加えている. bu一 紅斑惹起波長が長波長側に延びていることが1つの特徴 acqulsitaの1例 と考える. 高橋正昭(山形市立) A-32. 8・aiethoxypsoralen 田代正昭(鹿児島大):合併症の有無は. 序に関するin の光増感作用発生機 vitroでの研究 笹井陽一郎(久留米大):家系内の爪の変化について ○松尾ホ朗,大城戸宗男(東海大),藤田 斉, は検索されたか.また爪の変化は何歳頃から生じたか. 鈴木琴之(同分子生物II) 高橋正昭:できるだけ検索を行なったが,その範囲内 A―33.光毒性皮膚炎の血管透過性 で同症はなかった, ○重見文雄,麻野誠一郎,斎藤一夫,武田克 松房孝憲(徳島大);① 当疾患には発症部位は圧迫 之(徳島大) 等外因的要素の部に生じると思えるが,たとえばpatella A-34. XP variant の基礎・臨床的多様性と皮膚 gelenkteilでは如何.② 組織的に真皮線維に断裂が見 発癌との関連 られてもいいが如何. 0藤原美定(神戸大放射線基礎),市橋正光 高橋正昭:① 生じていた.② 病巣層の良好な部位 (神戸大),佐藤吉昭(東医歯大) を採っている.色々な部位の組織をとったうちの一枚を 荒瀬誠治(徳島市民):カフェイソ効果によって得ら 出したので,或いはcollagenの変性がはっきりしな れたデータよりvariantは3つの相補性群に別れると考 いかも知れないか,別の部位でははっきりみられた. えるか, variantもheterogenousだものか. 橋本 功(弘前大):後天性表皮水庖症は,ダ突然変異 藤原美定:真核細胞特有のクロマチンとその関連タソ によっ七生じた遅発性(栄養障害性)表皮水庖症との鑑 パクによる特長であろうと考えている. heterogenousで 別が極めて困難なので,最近はその存在が疑問視されて あると思われる. いる.そのような意味から「所謂」という語を附すべきで ダ A一一35・新しい光過敏症−とくにXPとの特徴比 あると考える.なおこの例は前脛骨型(Kuske-Portugal) 較− と考える. 0市橋正光(神戸大),藤原美定(同放射線 A-29 (ス). Herpes gestationls の1例 基礎) ○福代新治,荒川謙三(岡山大) 松尾車朗(東海大):除去修復,組みかえ修復が正常 A-30. 日本人の皮膚色と日やけの感受性について であって,培養細胞が254nm照射で死ぬことをどうぉ と)福田 実,長嶋みどり,棟方明博,中嶋啓 考奏;1 光:chromatinの高次構造のくずれの回復が遅 介(資生堂) DNA合成がうまくいかないと ■ ¶ いか欠如しているため, A-31. 弓光過敏性皮膚疾卑におけるトリプトフ7ン 考えられる. 負荷試験について Cス). Hydroa vacdniformeの1例 ■ A-36 ○藤田益子・青木敏之(大阪府立羽曳野) ○白井教文,東 萬彦(関西医大) 市橋正光(神戸大):トリプトファンとUVの関係 A-37. はin UVAで皮疹の再現をみた種痘様水庖症の2 vitro でcell killing でみると, indirectなもの 例 -. 981 一般演題及びスライド供覧 ○石JII謹也,杉浦 丹,奥野博子(川崎市立) 〇酒井美葉子,水野信行(名市大) 青木敏之(大阪府立羽曳野):① UVBによって誘 森岡貞雄(日大板橋):組織学的に中心部にclear 発できた例があるか.② 照射後発疹まで何時間を要し の集団があり,これをbasaloid たか. 定のパターソをもつ像が見られ, 酒井美葉子:① 報告はあるが,われわれの所ではな た. い.② 3回照射後の翌日丘疹が出た.同日4回目を照 A―44.老人性角化腫−30例の臨床・病理組織学的観 射し,次の日水庖が出た.正確な時間は不明. 察 堀尾 武(京大):臨床,組織所見がerythropoietic 本間 真(国立姫路) protoporphyriaに類似すること,皮疹の再現に大量の 森岡貞雄(日大板橋)こボーエン型老人性角化腫とボ UVを要すること,作用波長がUV-Aであることよ ーエソ病そのものと組織学的にどこで鑑別されたか. cell ceHが囲続するという一 trichileramomaと見 り,光毒性反応が考えられる.光毒性物質がporphyrin 本間 真:臨床像と共に組織像では基底細胞の異型性 でないとすると外来性化学物質が原因である可能性はな か鑑別に役立つと思う. j いか. A-45 酒井美菜子:さがしていない. ついてー A―38.深部温度の研究 ○木下正子,金子 修(帝京大) (ス). Kerato万ae・:−:thoma一その治療経験に 神村瑞夫(札医大) 小野友道(熊本大):局注症例と自然治癒例とでは消 三木吉治(愛媛大):表面温度計と深部温度計で同一 失期間に有意の差があるのか. 場所を同時に測温するに際して,2コの温度計の相互的 金子 修:症例1では自然消槌を期待していたが,22 位置はどのように装着するのかお聞きしたい. 日間放置で腫瘤も増大し,患者の不安も強く, 神村瑞夫:径12mmのプローブから手背,足侶では 注を施行した. lcm離れて,指趾では指趾尖で皮膚温度を,指趾腹で深 A―46. 部温を測定した.プローブの着脱での温度差は無視して ○紫芝敬子,野波英一郎(関東逓信),伊川禎 よく,とくに温度の動きでみるときは全く無視してよ 治(柏中央) い.水中測定でも同様である. 森岡貞雄(ロ大板橋):① 症例1,2を通じて光顕 A―39.酸性フォスファターゼ染色による浸潤細胞の 的にケラトヒアリソ穎粒は認められなかったが,滴状微 研究 細ケラトヒアリソ穎粒の存在はめずらしくないと考え ProUferating trlchilemmal NCS局 cystの2例 高橋 久(帝京大) る.また症例2の異形性細胞の存在を癌性変化と考える A―40 か.②症例1はsqua口ions (ス). Ery them万a chronlcun・万n1万igrans 岡部俊一(平鹿総合) 南 晃次(関西医大香里):2例目はerythema blockade pap- eddies,症例2はpigment melanocyteが認められたが,このような inverted follicularkeratosisの合併を思わせる症例は時 ulatum centrifiigura で はないか? に経験する・ 岡部俊一:紅斑だけで丘疹がないことより鑑別した. 紫芝敬子;① 症例2は10数年放置しておいたので, 組織学上での汗管は連続切片を行なっていないので,は 組織学的に悪性像を示したと推測している.② pigm- っきりしないが,検索した範囲内では,表皮にはみられ etitblockade melanocyteにっいての報告はないようで なかった. ある.症例1にもごくわずかながら同様の所見をみた. A-41 (ス).閉塞性動脈硬化症にみられた下肢多発 A−47(ス). Solitary trlchoepitheliomaの1例 性潰瘍 ○武藤公一郎,小野友道(熊本大) ○麻野誠一郎,田中雅祐,重見文雄,武田克 森岡貞雄(日大板橋) 之(徳島大) こ A-42 Cス). Purpura plgmen万tosa chronlca の : PAS染色で広根教授の指摘 する特異な大形ダリコーゲソ顎粒を認めなかったか, 2例 武藤公一郎:電顕的にグリコーゲン穎粒は認めなかっ ○出来尾 哲,浜中和子(広島鉄道) た. A-43 小野友道:① 拡大した特異な構造を有するr-ERは (ス).乳頭腫様増殖を示した巨大老人性睨贅 982 7般演題及びスライド供覧 森岡・鈴木が多発型に認めたものと同一と考えられるが 松田光司:大腫瘍ではズダソⅢはnegativeで,PAも 本症例ではかなり多数出現していた.② グリこヌーゲン 陰性だったよ < ヅ 頷粒はきわめて少く,また集族している像や空胞像など 安原 稔(阪医大);一部にtrickoepithelioma様の はみとめられなかうた. く・ ・.・.・.. ・・ 所見があったと思う. A−48(ス).エックリン汗嚢腫の2例 い. ‥ 丿 : ヅ………y,……○山崎紘之,△平井玲子,岸本へ武,中野朝益. pilar complex tumor と考えた 松田光司:大腫瘍にみられた角化と思われる部は,胞 大熊守也,手塚 正(近畿大) 巣の全てに見られるわけでなく,多くは中心部に変性を 森岡貞雄(日大板橋):嚢腫壁が多層化している所が 示しており,全体のpattern・としてtrichoepithe!i・ma あるが,腫瘍性変化と考えるか,また我々の経験した例 の組織ではないように思えた. し では嚢腫壁細胞にケラトヒアすソ穎粒の存在が認められ A−53(ス),非連続性病巣を認めた外陰部Paget病 たが,/本例では如何.・・..・・・. ・t………… の1例 っ ‥ ・ ト 山崎紘之;嚢腫壁の増殖は腫瘍性のものというより’反 犬 ト ○石井敏直,倉繁田鶴子(国立高崎) 宮里 肇(埼玉医大):皮疹と皮疹の間の一見正常に 応性の,もので降ないかと思われる. , 上 A−49(ス).類器官母斑内に生じたeccrine ingocystadenoma syr- みえる皮膚の組織所見は如何だったか. siibclinical Paget's condition(池田)を考慮すると,この症例は組 papllllferum づ ○小倉治雄,石井崇子,松中成浩(和歌山医 織学的には皮疹と皮疹が実際に連続しているものではな 大) , \ いかと考えられるレ治療はや喋り当初に広範囲に(皮疹 相模成一郎(兵庫医大) り周囲3cm以上外方に皮切を加える)切除すべきもの sebaceous : organoid nevus例えば, nevus の印%以上にsyringocystadenomaを, その15%にbasal cell epithelioma と考える. \ の併発がみられる. ム石井敏直:肉眼的な健常部をはさんで2つの病巣を試 供覧された症例もその=つと考える.次に,酵素組織的 験切除した所見,また孤立した病巣の周辺の肉眼的健常 研究は, apocrine性かeccrine性かの組織発生を決め 部の所見では組織学的にも正常であった.比較的遠隔部 る参考にはなっても,決定的なものとは思わない.何故 の肉眼的健常皮膚についてはまだ検索していない. ‥ なら,角化細胞がkataplasiaをおこ.すと,その細胞は A―54. 前立腺癌を合併した外陰部Paget病の1例 pluripotentialをもつようになるからである., \ (ス),男性にみられたadenoma 丿 ○村井博宣,真家興隆,佐藤壮彦,高橋伸也 ・of うA-50 nippleの1例二 っ ∧ ]\ the (秋田犬),熊谷郁太郎(同泌尿器科) 池田重雄(埼玉医大):① apocrine 丿 ○前田直徳,田嶋公子けH村太郎,池田重雄. のadenocarcinoma (埼玉医大) ト ト ト cellと呼ぶ. 丿前田直徳z staticcancerからりepidermotropic milk Perzinちは,早期例の連続切,片標本中に, sinus から腺腔がくびれるように間質側へ増殖して いる像を確認しておりmilk sinusから発生すると考え てよいと思う.臨床症状として表面が廉爛状となるのは 本症例の特徴で. Paget病と臨床的に間違えやすいか. 自験例では,下着と接する側にのみ見られたので,機械 的刺激による゛ものと考える.ただ報告された全例がその sweat aparatus cellが表皮内腸あるものを・Paget's pagetoidという言葉は良くない.② procarcinomaを組織 学的に否定しているが,手術時所見からも否定できてい るのか√ 村井博宣:剖検にて,前立腺癌は前立腺内にとどまっ ていた.前立腺の▽occult carcinoma は比較的頻度は高 い. ,A-55 (ス)・犬乳房外Paget病の3例 4 j l ・ ためのみかどうかぱ不明. ○臼田俊和,井沢洋平,青山 久(中京),鈴 A−51(ス).骨化を伴ったいわゆる皮膚混合腫瘍の 犬 木康治(同形成外科),平松三芳(名保衛大) 1例 ‥ ‘ ”グ 池田重雄(埼玉医大):① 外陰部Paget病76例に 尚 本間 真゛(国立姫路) ついての手術療法を本年り形成外科総会に発表初回治 A-52 療でβ−トロンを使用したものか10数例あるが,いずれ (ス)レ多彩な組織像を示す頭部腫瘍の↑例 ○松田光司,川津智是,三木吉治(愛媛大). も再発し,手術を受けている.根治的手術が第1選択と づ = 大塚丿寿・(北里大形成外科) L 思われる.② 最初からnapを用いることには反対で ‘. ・. 983 一般演題及びスライド供覧 ある.前治療で病巣がひどくやられている場合,例えぱ 日野由和夫:① 腫瘍はりえつぎ可能.またin 高度の放射線皮膚炎がある様な場合を除いてはsplit で株化している.② 調べたかぎりでは腫瘍内にウイル thickness skin graftで充分であり,その方が早期におけ ス粒子は認めなかった. る再発を見つけやすいという利点がある. A―62. 疵贅状表皮発育異常症の1例 A−56(ス).巨大局面を呈したBowen病の1例 ○関 利仁,新村真人,都留紀子,堀 嘉昭 ○荘 由紀子,加茂紘一郎(警友総合) (東大分院) A−57(ス). Erythroがasla Queyrat の1例 猪股成美(新潟大):① 長兄と弟を当科で観察して ○原 紀正,山口康則,藤田英輔(山口大) いるが, A-58 するリソパ球幼若化反応もS.1 (ス). Syrlngocystadeno万ma papUIiferu一犬 vitro DTH,細胞性免疫異常なく,いぼウイルスに対 5 以上と高値を示した. に合併したBCE ② 宿主側の特異的な免疫異常を検出する方法について O清水康之,島雄周平(鳥取大),大野弘幸 のお考えは? (出雲市) 新村真人:抱贅状表皮発育異常症に発生する悪性腫瘍 相模成一郎(兵庫医大):眼険における腫瘍の発生母 が,ウイルスによるtra 地としてnevus これを証明するためには,腫瘍細胞内のウイルス・ゲノ sebaceous は考えられないか. A-59・ 多発性表在性基底細胞上皮膜の2例一走査電 ムの存在をhybridization 殪rmed cell と考えるならば, techniqueによって確かめるの 顕による腫瘍構築の検討− が最も直接的な方法である.しかしながら皮膚の腫瘍で ○松中成浩,島影達也,桐 都志夫,岡崎直 は,併存する抱贅のウイルスが混入する危険性がある. 樹,石井崇子,小倉治雄(和歌山医大),広永 この症例ではリンパ腺に転移がみられるので,この腫瘍 正紀(滋賀医大) 細胞内にウイルス・ゲノムを証明することが大きな意味 木村俊次(慶大):次の3点についてご教示頂きた をもつと考える. い.① skin 谷垣武彦(阪大):最近,私は,唾液腺癌,膀胱癌を splitには他にも種々の方法があるがNaBr を用いられた理由は?② 剥離標本でBCE病巣とされ 合併した抱贅状表皮発育異常症の患者を経験し, cell- たが,それについて観察後垂直切片をつくって,実際に survival test を施行したところ正常人のそれと差異を認 それが表在性BCEの病巣であって,かつそれが完全に めている.このような宿主側の他にhybridizationを 剥離されていることを確認されたか?③ 毛嚢の場合も 用いた方法で人抱贅ウイルスは数種類に分かれることが その周辺の表皮は放射状の集束を示すので,放射状病巣 判明してきている.本疾患に高頻度にみられる皮膚癌の を示すBCE病巣と鑑別すべきと思うが如何か? 発生機序はこのような多くの因子を考えて検討しなけれ 松中成浩:① 表真皮の剥離法はtrypsinでは正常 ばならないと考えている.私も現在この問題について検 皮膚でも困難なことがあり. 索中である. NaBr液が比較的容易であ る.② 表在性BCE病巣が表皮剥離時真皮側に切断さ 池田重雄(埼玉医大)zこの症例は私が東大分院時代 れることもあるが光顕的に断端はブラシ状に見える.今 (7∼8年前)に治療している.顔面,手背等露出部位 回は腫瘍が切断していない初期巣や視縮巣について観 にactinic 察. ulcero-nodular type ではこの様な剥離標本の作成 発し,体幹殊に下腹部にpigmented は困難.③ 毛包や汗管の真皮側突出断端と腫瘍巣初期 omaが多発,一部にpigmented keratosis及びsquamous cell carcinoma が多 basal cell epithelieccrine duct epithelioma がみられる.いずれのmalignancyもLewandowskyの とは鑑別しうると思われる. A→o(ス).太田母斑上に生じた基底細胞癌の1例 個疹の上に初発していることが特徴である.掌跳にも ○小野正貴,服部怜美,木田光芳(日本医大 Lewandowskyの個疹がみられており,手掌の抱贅状腫 第二),百束比古(同外科) 瘤の一部に前癌性変化がみられるO年の間にこん A―61. ポリオーマウイルスによる皮膚の腺癌 なに悪化するのに驚いている. ○日野由和夫,西村正幸,八島 豊,幸田 関 利仁:初診時,足越にはっきりした病変を認めて 弘,占部治邦(九大),森 良一(同ウイルス) いなかった. 神保孝一(札医大):① in 相模成一郎(兵庫医大):verruca vivo で継代可能か.② tumor内にvirusが認められるか. vulgaris, plantar wart, Lewandowskyの各病巣より得たvirusは,それぞれ相異 984 一般演題及びスライド供覧 なる免疫的特長を示すとの報告がなされている.このこ connective とから, Papova える可能性がある. virus による発癌には宿主側の要因の tissue にfibrosisを生じmetastasisをおさ A―69.皮膚科領域におけるfpepleomyclnの臨床 他にvirusの特性も考えるべきである. A―63.有鯨細胞癌を伴った枇素角化症の1例 治験 ○中村裕一,明石芳信(阪医大) ○池田重雄,田嶋公子,宮里 肇,中山坦子 A→4(ス). 牧田敦宣,前田直徳,川村太郎(埼玉医大) 13年間放置した有韓細胞癌の1例 森岡真治(順天大) A−70(ス),悪性黒色腫の1例 池田重雄(埼玉医大):bleomycinは原発巣にきく ○塩谷千賀子,安田和正,平野京子,青木良 が,転移巣にはあまり多くを望めない.この症例では手 枝(東女医大第二),菅原幸子,松木孝行(同 術後にBLMを投与しているが,本来ならばpreopera- 整形外科) tive administrationの方が意味がある. A-71.所謂, 森岡真治:病変部の悪条件の為,感染予防の意味から O石原和之,早坂健一(国立がんセンター) も切断を優先し,術後bleomycinを投与した. 野口義圀(帝京大) A―65・皮膚有練細胞癌(ヒト,マウス)における癌 三島 豊(神戸大);① P-S-M 細胞の血管,結合織に対する態度について た49例中には,特徴的な結節周囲色素斑をもたない足詰 P-S-M melanon!a melanoma ○宮崎香代子,内田博子,福原俊子,下田植 黒色腫症例は含まれているのか.② 周辺にシミ出しを 由,関 建次郎(聖マリ医大) 有している型は典型例では中心結節(A-phase),隣接黒色 とされ 局面(B-phase)辺縁褐色々素斑部(C-phase)の3相構 A―66.有籾細胞癌め電子顕微鏡的研究 緒方明詔(国立熊本) 造を有するものと考えられるがC-phaseを認められな 石井正光(阪市大):大きな腫瘍塊から1m かった症例はdurationが短いために未だ出現がみられ 「大の EM試料を,切り出してくるわけだが,その小さな部 ない可能性があると考えられるが如何か. 分の統計的処理から腫瘍全体にわたる特徴を導き出す事 石原和之:① 臨床的に大きな斑状の中に腫瘤が発生 の理論的根拠は何か. したものと,腫瘤があって,周辺にシミ出しがあった屯 緒方明詔:電顕用試料にトルイジンブルー染色を施 のとでは,斑そのものの大きさが異なるので一概にいえ し,その光顕所見でBroders分類の第1度から第4度 ない.しかし,斑状の部分には一般に,その断端に亀メ のどの段階に相当するものか確かめて,電顕学的に検討 ラノサイトの異型化が認められるようである.② acral し,統計学的に処理し有意の差を認めた.統計学的処理 にシミ出しがない症例は足などに4∼5例あるが,こ に問題はないと考える. れは,今回の発表の中には含まず, A→7(ス).皮膚紅痛症様症状で初発した肺癌の手 nodular melanoma と考えている.また,許されればacralの場合, lentiginous ○馬場俊一,落合豊子,永井 寛(日大板橋) 両者があると考えられる.また,この混合型も若干例に 上野賢一(筑波大):この症状からみると皮膚紅痛症 認められる. 様という表現はとらない方が良い. 池田重雄(埼玉医大):足疏に生じたadjacent 馬場俊一:当初,皮膚紅痛症様の症状を呈したが,皮 伴ったnodular 膚転移巣であったと考える,また手指以外の皮膚転移巣 に思われるfl) は認められなかった. adjacent area of lentigo maligna( A−68(ス).転移性皮膚癌に対するムンプス療法 invasive melanoma ○津田道夫,鈴木 敦,松本玲子(兵庫医大) melanosis 池田重雄(埼玉医大):ムソプス療法の有効性は認め は2相性を示すものがみられているが,最近3相性を示 るが, cryosurgeryを併用しているので,最後のきれい す1例を経験している.先生の経験された症例について な写真はどちらがmain お教え頂きたい. effectを呈したとお考えか. melanomaと acral acral 指転移例 \ and melanoma melanoma の areaを は,組織学的には2型ある様 nodular with lentigo pagetoid invasive 2相性). adjacent maligna melanoma areas with (2) nodular of pagetoid (3相性).私の経験で 津田道夫:cryosurgetyのみでは,転移をおさえるこ 石原和之:臨床上では,斑状と結節または腫瘤形成の とはできないが,ムンプス療法ではtumor周囲の 2相性であるが,組織的には周辺部が所謂LM型ある 985 一般演題及びスライド供覧 いはSSM型を呈するものがある.また少数ではある 池田重雄(埼玉医大):(三島 豊先生へ)初診時領 が,LM型とSSM型の両者を含む多相性を示すものが 域リンパ節の触れないstage ある.この頻度についてはLM型>SSM型>(LM十 にあたってradical SSM)型と思われる. きかどうかについてお答えする.最近では臨床的に或る A−72(ス).悪性黒色腫の1剖検例 程度メタが疑われる場合(例えば廉爛・出血を既往にく lのmelanomaの手術 node dissectionを全例に施行すべ ○野辺修明,永井雄一郎,酒井和彦,田代正 りかえしている)とか,原発巣の組織がlevel Ⅲ∼V 昭(鹿児島大) までのものでは,よしんばリンパ節が触れなくても 荒尾龍喜(熊本大):amelanoticな部分もあったの prophylacticnode dissectionを施行している.そしてそ か? 血庖様皮疹とあるが. の時に下肢病巣のものにはsuperficial 野辺修明:血庖様皮疹は患者の申し立てであって,鶏 では不十分でradical groin dissectionが必要と思われる. 眼として切除する前の皮膚の状態像である.切除後生じ A−75(ス). た, malignant melanoma O村田英俊,浜坂幸吉,大河原 章(旭川医 の皮膚臨床像にはpigmenta・ Atypical groin dissection fibroxanthoma tionのある部位はあった.組織像でも,メラニンは認 大) められている. 井上勝平(宮崎医大):放射線照射の既往は,ないの A-73 か? Cス),骨折部皮下に腫瘤を形成した転移性悪 性黒色腫の1例 村田英俊:本症例の場合はない. ○福原俊子,田中永子,梅沢 明,千葉紀子 井上勝平:sarcomaになった例は,報告されていない (聖マリ医大) のか? 三島 豊(神戸大):黒色腫細胞の非常に.高い細胞分 村田英俊:報告を見ていない. 裂能等にも拘らず時に本例の如く全摘手術より再発まで 井上勝平:reactiveなものが多い,と考えるか? の期間が年余を越えることがあるが,その点は如何. 村田英俊:自然初縮例も何例か存在することから,多 福原俊子:骨折部皮下への転移は骨折の半年後に出現 分にあるのではないだろうか. している. A−76(ス). 関 健次郎(聖マリ医大):本例は骨折した骨はよく の1例 治癒し転移がないが,皮下に腫瘤を形成したことが理解 ○中西孝文,小川 豊,岩崎利郎,堀 啓一 困難である.御教示を戴きたい. 郎,谷 昌寛(神戸大) A-74.悪性黒色腫における免疫療法の検討 A-77. ○阿部重夫,城野昌義,木藤正人,影下登志 O清水弥生,増沢幹男,竹崎伸一郎(北里 郎,荒尾龍喜(熊本大) 大) 石原和之(国立がんセンター):① Picibanilの効 A−78(ス). 果は如何か,② Picibanilは3KE以上使うと,我々の ○大塚藤男(東大),立石昭夫,竹山信成(同 治験例ではかなり副作用があるが如何. 阿部重夫:症例1についてはstage Multlcentrlc retlculohlstiocytosis Actinic retlculold Benign一犬esen万chym万〇m万aの1例 整形外科) n melanoma の A−79(ス).多発性皮膚平滑筋腫 再発例であり,術後5年3ヵ月を経過していることか ○洸田稔夫,谷井 司(阪市大) ら,有効と考えている.他の例では2年以下の経過観察 A−80(ス).多発性皮膚平滑筋腫の1例 期間であった為有効かどうかの判定はできない. ○正橋寿子,真宗興隆,高橋伸也(秋田犬) 三島 豊(神戸大):最近のVeronesi等の下肢黒色 A-81 腫のみに限ってのcontrolled 例 study でみられる如く,臨 (ス).蝿症を伴ったlelomyosarcomaの1 床的にN,M,のときは黒色腫の侵入深度のlevelや大 ○古川 隆,角田孝彦(弘前大),井隼彰夫 きさに関係なく,原発巣剔除時に同時にリンパ節廓清を (同第一外科),高田伸弘(同寄生虫) した群としない群の間に予後に差がないと考えられてき 池田重雄(埼玉医大):① 鍍銀染色は如何か.② ているが,リンパ節廓清に対する御方針は如何か, 化学療法のよいものはないか. 阿部重夫:原則としてstage l blocで廓清を行なっている, melanoma にもen 古川 隆:① 鍍銀染色では箱入り像をみたが,はっ きりとしたすだれ状の像はみなかった.② 化学療法に 986 一般演題及びスライド供覧 ついては,成書にいいものはなく,我々の症例でも,化 川田陽弘(自治医大):成人のTcell leukemia と 学療法を施行する前に死亡した. 考えてよいか? 石原和之(国立がんセンター):我々の所ではadria- 北村和子:adult mycinを使用して若干例ではあるが,効果が認められ と考えるが, ている. を思わせる所見のないこと,リンパ節腫脹が軽微であ A−82(ス).悪性血管内皮細胞腫の1例 り,肝牌腫のないことPautrierのmicroabscessなど ○服部 瑛,山蔭明生,石川英一(群馬大) から, Sezary症候群と診断した. 堀 嘉昭(東大分院):この腫瘍が果たしで転移” A−85(ス). するのか,あるいぱ多発性”に生ずると考えてよいか, ○谷口信吉,堀尾 武(京大) 御意見は如何? 市橋正光(神戸大):① PUVA療法で, T cellleukemia とは同一線上の疾患 erythroderma様の皮疹,骨髄でleukemia 12歳少女にみられた菌状息肉症 tumor stage 服部 瑛:電顕的に腫瘍細胞はさまざまな分化度がみ のmycosis られたが,その中で管腔の中に腫瘍細胞がつぽみ状に突 tionの関係から, fungoides を治療する場合,UVのpenetra- 出し,血流中に入り込むような像を認めたことと,最後 えられるが,本症例でのtumorの状態は如何.② 連 には恐らく肺への侵襲をきたし死亡した点より,私は恐 日照射は従来0 21W療法より効果があるとお考えか. らく転移であろうと考えている. 谷口信吉:① われわれの症例では腫瘍の高さは1cm 池田重雄(埼玉医大):どこで見分けるか? 以内であった.② その他50歳合女,40歳台女の2例の 堀 嘉昭:本症が皮膚以外の他の臓器に続発する場合 腫瘍期菌状息肉症でやはり8-MOP外用によるPUVA それらの病変部を検索して,既存の正常にみえる血管内 にて腫瘤の縮小を経験した. 皮細胞が悪性化する所見を得ている.皮膚の正常の血管 A―86・末期にmyasthenia 内皮細胞の悪性化が一旦始まると,他の臓器でも続けて mycosis 血管内皮細胞の悪性化が起る可能性を有するようになる ○井沢洋平,青山 久,臼田俊和(中京). と考える.従って,転移と簡単に考えないで,多発する 松井 務,平山幹生(同内科) 可能性も考慮する必要があろう. 金子史男(北大):① 重症筋無力症を合併したとい A-83. クリオグロブリン血症性壊疸を伴ったIgG- うが,抗筋抗体については検索したか? ② 胸腺の検 g型骨髄腫 索は? ③ MFではT ○成田博実,緒方克己,石井芳満,井上勝平 るが,重症筋無力症の発症をMFと何らかの関係があ tomorの深さ,厚さが問題となると考 fungoldes gravls を併発した の1例 cell機能失調が指摘されてい (宮崎医大) るとお考えか? 伊崎正勝(岩手医大):大腿部の壊死は出血性壊死の 井沢洋平z① 検索していない.② 特に著明に変化 ように思われるが如何.血小板数,フィブリノーゲン はない. 量,赤沈値は如何.出血性壊死とすればDICの合併が 衛藤 光(北里大):最近,菌状息肉症はhelper あるのではないかと思う. cellの腫瘍化と考えられている。BCGもまたadjuvant 成田博実;壊疸部のhistologyでは,赤血球の漏出 作用によりhelper はほとんど認めなかった.血小板数,フィブリノーゲソ るが,本例でBCG使用の目的は何か. 量は,正常範囲であった.血沈は37で充進していた, 井沢洋平:T A−84(ス). はっきりしないが,これらの説にもいろいろあり,一応 Sezary症候群の1例 T T cell をenhanceするとされてい cell のsubpopulationをしていないので ○北村和子,長谷哲男,中嶋 弘,永井隆吉 抗癌剤が無効のcaseとしてBCG療法を行なった. (横市大),八木俊輔,児玉文雄,伊藤 章 山田瑞穂(浜松医大):前額に見られた大きな腫瘍は (同第一内科),下山正徳(国立がんセンター すっかり消失していたが,どのような治療が奏効したの 内科) か,レソトゲソ治療は無効といわれたが. 武EH克之(徳島大):剥脱性紅皮症の状態になかった 井沢洋平:放射線は腫瘍の消失を早める.この症例で か.足鴎の角化は? は,腫瘍の消長はめまぐるしく,出たり消えたりしてい 北村和子;落屑性の紅皮症様の変化があり,手掌,足 る. 跳の角化性病巣も認められた. A-87 (ス).脳内への移行をみたmalignant ly・ 987 一般演題及びスライド供覧 mphomaの1剖検例 を測定する必要があろう. ○土屋喜久夫,小泉洋子,川岸郁郎,金子史 A-91 男(北大) 紅斑性局面の2例 A−88(ス).スイート病様皮疹がみられた急性骨髄 ○広瀬 至,比留間政太郎(東医歯大) 性白血病 畑 清一郎(阪大):この皮疹は長期にわたり存続す ○菅原久栄,飯島 進(福島医大),松田 信. るのか. 田中鉄五郎(同第一内科),柳沼良夫(同第 広瀬 至:タルク等の吸湿剤で逆に消腿するという報 一病理) 告が多い. 永井隆吉(横市大):初診時に血液病は考えられた 斉藤文雄(東邦大分院):① パッチテストを行なっ か. たか.② 組織所見に接触皮膚炎の像があるか. (ス).局所多汗症の足縁に見られた浮腫性, 菅原久栄:皮疹出現時,皮疹に紫斑性変化を認めたが 広瀬 至:① パッチテストは行なっていない.② その他は白血病を思わせる所見はなかった.既報告者は 接触皮膚炎とは言えないがこすれるとかその他の接触に AMLの非特異的な反応と考えている. よって引き起こされるものと思う. Coste!1(1955) の報告例は類似例であるが皮疹にmyeloblastの浸潤を 長島正治(杏林大):① 時に経験される疾患である. みており,特異疹の可能性は否定できない.それで本例 ② contact dermatitis とは異るが,なにか機械的な の皮疹をSweet症候群様皮疹と表現した. 刺激が発症に関係すると思われる.③ コルチコステ A-89.皮膚結節を伴った急性単球性白血病の1例 ロイドのテープ剤外用で一時的に改善をみることがあ ○長谷哲男,藤田敬一,中嶋 弘,永井隆吉 る. (横市大),児玉文雄(同第一内科),下山正 A→2(ス),ダリエ病(掌喘角化型) 徳(国立がんセソター) ○武富功雄,緒方克己,出盛允啓(宮崎医 山田瑞穂(浜松医大):皮疹の組織にエステラーゼ染 大) 色は行なわれたか,皮疹を白血病の特異疹とお考えなら 手塚 正(近畿大):胸部の皮疹には尿素軟膏は有効 ば,末血の白血病細胞と同じ成績が出るので是非必要と でなかったか.組織学的にはparakeratosisもあり,水 思うが. 分保持能力のある尿素軟膏は有効と思われるが. 長谷哲男:皮胤 リソパ節の組織のesterase染色は 小堀辰治(東京都):今まで色々治療したが,P32外 行なっていない.今後リンパ節や皮膚の腫瘍よりce]1 面照射は最も有効であった.何故有効であるのか,作用 suspensionをつくり,そのsurface 機序は不明である. 織切片でのcytochemical marker の検索や,組 study は是非とも必要と思 武富功雄:早速検討させて頂きたい. う. A−93(ス),頭部および顔面に非定型的皮疹を呈し 永井隆吉:予後は如何か. たダリエ病の1例 長谷哲男: ○松永佳世子,矢崎喜朔,山田雅啓(名保衛 DCMP療法を施行するもマヒ性ileusを 併発,2ヵ月後死亡. 大),小野猛雄(豊田市) A→0(ス).高血清lgE値を伴った先天性魚鱗癖 手塚 正(近畿大):異常なdesmosomeの認めら 様紅皮症 れた原因について,①解離したdesraosomeの一 ○秋元隆道,青木敏之(大阪府立羽曳野) 片が,たまたま他細胞のdesmosomeでない部位に附 手塚 正(近畿大):lgE値が高値を示しだのは皮 着したのを電顕でみたのか.② desmosoraeの形成異 膚炎があるためと考えているか. 常があって,対側のdesmosomeの形成異常(充分に 秋元隆道:アトピー性疾患の症状は見られないが,ア desmosomeとして完成されたものでない)したものと結 トピー素因があって,先天性魚鱗癖様紅皮症になり,血 合していたのか.③ ②だとすれば,正常のdesmosome 清lgE値が高値になったと考えられる.先天性魚鱗癖 への種々の段階が認められてよいと思うが如何.④ 一 様紅皮症はlgE産生を刺激する疾患になりうると考え 度完成したdesmosomeが,何らかの理由で消失し,正 られる. 常の構造を保っていないのか? 長島正治(杏林大)=今後このような症例にlgE値 矢崎喜朔s single dosmosome plaques はpemphigus 988 一般演題及びスライド供覧 antibodiesを加えた皮膚組織培養時やtripsin処理によ の3者の関係は如何.③ MTXの1クールはどのよう る表皮に報告されている.表皮細胞間の離間により生ず に行なっているか. る半デスモソーム形成後,別の細胞膜と接着して生ずる 石川泰郎:① 何故ステロイドによりGPPか誘発さ のではないかと思われる. れるかはわからない.② 症例2,3の初発疹はHal- A→4(ス). Dlsse一犬inated superficial porokeratosis (DSAP)の1例 actinic lopeauで,初発疹とGPPは連続的なものと考える. ③ MTXの休薬期間は1週間である. ○漆畑 修,青木富美子,斎藤文雄(東邦大 A→8(ス).大動脈炎症候群を合併した膿庖性乾癖 分院) ○高垣謙二,吉国好道(広島大) 小堀辰治(東京都):actinic porokeratosis は日光照 外松茂太郎(京府医大):① 両疾患の合併は偶発で 射が刺激となるKobner現象でないか.光線で発疹の なく,何らかの関連があるか.②膿庖性乾癖に対して 再現ができたのか. paspatは有効か. 斎藤文雄:長波長紫外線を1ヵ月以上にわたり照射し 高垣謙二:① 細菌アレルギーの関与かあるかもしれ たが,誘発試験は陰性.中波長のものは患者不訪のため ない.② はっきりした手応えはなく,汎発性に皮疹が 実施できなかった. みられなくなった程度である. 相模成一郎(兵庫医大):既存の下腿の皮疹はlichen 金子史男(北大):大動脈炎症候群の発症と乾癖との planusのatrophic 関係を,細菌性アレルギーによると推定されているが, form の可能性はなかったか.その 組織像はどうだったか.もし,それがatrophic form of L.P.であれば,小堀先生の指摘されたKcibner's pheno- 免疫学的に感染との関係を検査されたか? 高垣謙二:ストレプトキナーゼ,ストレプトドルナー menonの考え方が成り立つと思うが如何か? ゼの皮膚反応が陽性であった. 斎藤文雄:下肢の皮疹は躯幹と同様なので,躯幹の皮 A-99 疹をバイオプシーしたところでは,汗孔角化症に一致す ○滝野長平,所 祥子,小林幸恵(九段坂) る. A−100(ス). 長島正治(杏林大):従来から知られている表在住播 ○寄藤和彦,若林正治,岡本昭二(千葉大) 種型とどこで鑑別するか.供覧された症例ははじめに発 折原俊夫(群馬大):① 環状の皮疹は,どの程度の 疹があり,あとで露出部に発疹が出てきている.従って 大きさか.遠心性に拡大してゆくことはなかったか, 元来は光線と関係のない病型ではなかったかと考えられ ② その後の再発はなかったか・ る. 寄藤和彦:① 遠心性拡大を示したものと,丘疹が連 A→5. (欠演) なって連圏状を呈したものがあった.② 本年2月頃か A→6.難治性汎発性丘疹型乾癖について ら,軽度の再発がみられた. 中溝慶生,0大隈貞夫(九大温研) 藤田 優(千葉大):本例は臨床的,組織学的にいわ A−97.汎発性膿瘤性乾癖の治療についての私見 ゆる薬剤による扁平苔癖様皮疹とは異っている.また, ○石川泰郎,山本 泉,小林幸恵,大滝倫子 薬剤投与と皮疹発現の時期,投与薬剤の種類(オキシ (東医歯大) フェドリソ系)などから原因と思われなかった. 戸田 浄(東京逓信):MTXの副作用で毛がぬけた といわれるがモの根拠は? 脱毛より先に消化器症状が 発生すると考えるが,その他の副作用はなかったのか? (ス).汎発性扁平紅色苔癖の1例 Lichen planus annularls の1例 A−101(ス),後腹膜腫瘍をともなったlichen ruber bullosus O西村正幸,本房昭三,幸田 弘,占部治邦 (九大) 石川泰郎:臨床経過より判断した.脱毛症がMTX 西村正幸:後腹膜腫瘍に伴って生じてきた皮疹として の副作用ではないという決め手もない. 外松茂太郎(京府医大):① 最近ステロイドの内用 よいと考える. A―102. 薬剤性扁平苔癖について や広範にわたるODTによって膿庖性乾癖が増えてい ○渡辺千絵子,川田陽弘,林 慾,藤平正 るのは事実だが,その理由は? ② 汎発性膿庖性乾 利(自治医大) 胤掌鎧膿庖症,稽留性化膿性肢端皮膚炎(Hallopeau) 益田俊樹(川崎医大):内服テストで誘発後さらに内 989 一般演題及びスライド供覧 服を続行して皮疹が消槌傾向`を示した点は非常に興味深 る. い.① 再投与中何か治療をしたか.② 他に内服を続 A-107. 急速に腎不全を来たした進行性全身性硬化 けて消徒傾向を示した薬剤誘発性皮膚疾患の御経験は? 症の1剖検例 渡辺千絵子:①特別の治療はしていない.皮疹の自 田代 実(阪大),0田津原桂子,中尾正敏 然の経過をみた.② 経験はないが,固定薬疹で内服し (大阪府立),神納光一郎(同救急センター). ていても消徒するという報告はある. 湯浅繁一,内坂 建(同腎疾患センター). A―103. 吉原 渡(同病理) A―104 C欠演) (ス).特異な皮疹を呈したSLEの1例 A-108.汎発性瓊皮症皮膚硬化部に於けるリンパ管 ○岩月啓氏,山田瑞穂,田上八朗,青島忠恕. 及び血管の電顕的観察 大井正俊,森口道子,金丸優子(浜松医大) ○浅野翔一,高橋正伸,遠藤秀彦,相模成一 A−105(ス)・妊娠中,右乳房にDLE皮疹を生じた 郎(兵庫医大) SLEの1例 大熊守也(近畿大):① 変化が病変そのものか,2 ○谷口芳記,伊東陽子,浜口次生(三重大) 次的なものか.膠原線維間質の変化や免疫学的検索は如 金子史男(北大):① 妊娠前にSLEとして0皮疹 何.また硬化は膠原線維だけでなく色々な因子で決定さ は認められたか? れるが,何のcriteriaで硬化の程度を分けたか.② ② 生れた子供についての血液所見などにSLEを思 毛細血管は真皮上層では正常でも背が高い.リンパ管の わせる徴候は何か認められたか? 内皮細胞の厚さは部位により異なり例えば核の附近では 谷口芳記:生後1ヵ月のdataだが抗核抗体陰性で 厚いので,厚さによりあまり正常異常が言えないのでは あった. はないか. 佐野栄春(阪大):① 妊娠中はSLEは軽快する 浅野翔一:① 血管にっいては2次的な変化とは考え といわれるが,右乳房にDLE皮疹の発生をみた点, 難い.即ち,例えば,軽度硬化部として観察したcellular 内分泌との関係は如何.② 多形紅斑様皮疹をSLEと stageと中等度硬化から逆に軟化したfibrotic みてよいのか? 共に血管所見に差を認めなかった.② 単純なリソパう 谷口 芳記:分らない. 小林敏夫(名大) っ滞時のリンパ管にはbasal : drug induced SLE の可能性は? drugの使用は? の層状化が認めら れるが,本例では栄養障害が先行している為に,その様 な再生を思わせる所見は認められなかった. 谷口芳記:その既往はない. A―106 lamina 斉藤義雄(群馬大):J, (ス),Lupuls erythematous profundus Derm, Tokyo (1976)に記 載したごとく小血管の変化は膠原線維の変化のための2 O三村 茂,旗持 淳,益田俊樹,植木宏明 次的変化とは,現時点では即断しない方が良い. (川崎医大) A―109 今村貞夫(京大):L,E・ stage は profundus と診断された根拠 Cス).限局性輦皮症の1例 ○井村 真,戸田 浄(東京逓信),小野 敏 は. (横浜逓信) 三村 茂:今までの報告例とほぽ一致した.自験例で A―no.いわゆるPrea・・giUJs は葉間結合織の変性と浮腫,巣状のリンパ球浸潤及び脂 藤) 肪壊死の所見が著明である. ○倉繁田鶴子,石井敏直(国立高崎) 小川喜美子(東大):(今村先生へ) L.E・ profundus syndrome (大 渡辺 靖(中央鉄道):扁桃腺などからの細菌培養は. 単独例の場合,治癒所見は皮下の萎縮による陥凹で表 倉繁田鶴子:① 大藤の記載には扁桃腺の細菌培養に 面のatrophy即ちDLEの所見を伴わない.単独例の 関しては認められなかったと思うが, 診断は,組織学的に,① リソパ球を主とする脂肪織 の報告例には記載がある.② 当例の咽頭培養はNeis- 炎,② 葉間結合織0変性,③ 血管壁の肥厚,内腔の seria(-Hf)とSt. 閉塞,以上3点を伴っておりかなり特異的である.更に 小林敏夫(名大):抗生剤は? 電顕的に表皮真皮接合部基底膜の多層化,血管内皮細胞 倉繁田鶴子:マクロライド系抗生剤を持続して入院時 内に網状細管構造いわゆるvirus様小体の出現がみられ より現在まで使用している. subsepsisallergica epiderraidis (朴)であった. 990 一般演題及びスライド供覧 A―111. Sj6giren症候群の2例一夫々扁平苔癖及 中の如何なる成分と反応し呈色するのか? その反応メ び多型紅斑を主訴とした例 カニズムは如何. ○加茂美保,加茂紘一郎(警友総合),平井 伊沢礼子:OPTは汗の中のアンモニアと反応して黒 昭男,稲本伸子(済生会中央) 変する.その詳細な機序については明確ではないが, 平井昭男:症例2は, 1967年Nature誌上Lennartらが報告している. SLEの組織ではないかとのこ とであるが,異なるものと考える。 C-4. 外用コルチコステロイドのヒト表皮膜に関す A-112 る研究 (ス).脳圧充進を伴うベーチェット病 ○田村L延子,浦上芳達(京都第一日赤),今 ○長村洋三,松島伊三雄,神保有光,石原 井恭男(同神経内科),竹内万寧(同眼科) 勝(東邦大) A―113. 長村洋三:抄録の一部を以下の如く訂正.表題;外 Be≒et病における細菌免疫反応と免疫組 織学的検索 用コルチコステロイドのヒト表皮膜透過性に関する研 ○金子史男,須藤 学,細野ひろみ,三浦祐 究.使用した外用コルチコステ1=・イド; 晶(北大) betamethasone, A-1,14 propionateの4種類. (ス).播種性好酸球性膠原病の1例 betamethasone-17 hydrocortisone, valerate, cIobetasol-17 ○猿田隆夫,木村秀人,大隈貞夫,中溝慶生 C-5.成人皮膚器官培養におけるコルチコステロイ (九大温研),織部元広,織部和宏,安田正 ドの影響(第2報) 之,酒井好古,神宮政男,延永 正(同内科) ○佐藤みち子,安野洋一,外松茂太郎(京府 猿田隆夫:抄録を以下の如く訂正.好酸球性白血病に 医大) 移行した1例, 鈴木啓之(日大板橋):ケラトヒアリソ穎粒の消長は C-1.メルケル細胞の電顕的研究,とくに神経切断 如何か. による微細構造の変化について 安野洋一:今回の培養方法では新生するような所見は ○鈴木啓之,馬場俊一,落合豊子(日大板橋) 認められなかった. 熊切正信(北大):メルケル細胞へ来ている神経終末 宮河昭雄(福岡赤十字);① 組織標本中,角層付 の変性はどりいう形態学的特徴を持っていたか.またそ 近に亀裂がみられたが, の神経は真皮から連続して変性していたのか. cultureの限界なのか? ② labeled-glucoseの実験で, 鈴木啓之z切断後24時間目位では神経終末ならびに終 ステi=・イドにより,いわゆる嫌気的解糖が促進したり, artifactなのか,又は, 末内の糸粒体が著しく電子密度が高くなる. 抑制されたりした現象を観察したか? C-2.皮膚の体温調節とその障害(2) 安野洋一:① 培養下に生成した未熟な角層というこ ○山田徹太郎,川津智是,岡田哲哉,松田光司, とで標本作製時に人工的に生じ易いものと考えられる. 町野 博,三木吉治(愛媛大) マルピギー層ではこのような所見は認められなかった. C-3.新生児の手掌および胸骨上における発汗開始 ② さらに検討中のため,次の機会に報告したい. 時間について 麻生和雄(山形大)s他の強力な外用コルチコステロ ○伊沢礼子,品川千尋,宗像 醇(日本医 イドの影響を調べていたらご教示願いたい. 大第一) 佐藤みち子:corticosteroid は, 小野友道(熊本大):① 経時的変化をみておられる hydrocortisoneの2種類しか添加していない.従って, が,同一部位に塗布をくりかえしたのか.② 0-phthal その他の強力なcorticosteroidの影響については,わか dialdehydeにより皮膚炎をおこした症例はなかったか. らない.今後,それらのsteroidも添加して検討してい dexamethasone と 伊沢礼子:① 第1回判定で陰性であった例について きたい. は,同部位に前回0結果が陰性であった事を確認後24時 C−6.表皮における核DNAの動態 間後にOPTを塗布した,② OPT塗布後明らかな皮 ○川村光二,難波和形,笹井陽一郎(久留米 膚炎を生じた例は200例中1例もなかったが,未熟児1 大) 例で色素脱失をみた. 麻生和雄(山形大):乾癖の表皮細胞のS期の延長に 安部 隆(鐘紡化粧品研):o-phthal dialdehyde は汗 ついてどの様にお考えか. organ 991 一般演題及びスライド供覧 川村光二:psoriasisの時のS期の延長と turn over C→. Multiple fol・n19 of epidermal glycosi・ rateとの関係は,今後研究して行きたい. dases C−7.(ス).皮膚腫瘍細胞の核DNAの定量的検討 宮河昭雄(福岡日赤) (第1報) 小倉良平(久留米大医化):酵素タンパクの立体構造 ○三和敏夫,渡辺久代,森 俊二(岐阜大). を知る上に,今回のご発表は興味深い. SDS処理後の 山田晃司(大垣市民),高橋正宜(岐阜大第 動態について検討して頂きたい. 一病理) 大河原 章(旭川医大):この種の研究の臨床的意味 鈴木啓之(日大板橋):① SCCでみられる8nのDNA は, acid mucopolysaccharidosisの診断が,皮膚のbiopsy はどう理解すべきか.② BCEでピークは2相性はと という簡単な方法で行ない得る点にあると思り. らないのか. C―10 CNBr切断によるヒト皮膚コラーゲンの検 三和敏夫:① SCCで高倍数体(8n以上)の細胞が 索 出てきたことは検討中で未だ不明.文献などをみると腫 ○高松久雄,山蔭明生,石川英一(群馬大) 瘍化すると正常な染色体の2倍体がくずれパラパラな倍 C−11.肥厚性廠痕におけるコラーゲン架橋−とくに 数体の分裂がみられ,高倍数体の核DNA量をもつ腫瘍 ピリジノリンの存在についてー が現われると報告してある.難しいので笹井教授にご教 ○森口隆彦,井上邦雄,田上八朗,山田瑞穂 示願いたい.② BCEでは単峰性でSCCとははっき (浜松医大),藤本大三郎(同化学) り区別されるタイプだが,わずかだが,4nを越す倍数 佐野栄春(阪大):① 従来の還元性架橋物質は加齢 体の細胞もみられた. によるコラーゲソ成熟と平行関係にないといわれている 難波和彦(久留米大):BCEとSCCの核DNA量 が,肥厚性楽痕ではいかがか.ピリジノリソの消長とは のヒストグラム間には特異的な差があるようだが,中間 無関係なものか? ② 不活化コラーゲソ分画との関係 的なヒストグラムが得られたというデータ解析や検索症 の解明が今後期待される. 例はなかったか. 森口隆彦:既発表の還元性架橋物質とは,加齢による 三和敏夫:今回の6例の中には組織像で色々特異性の 変化という点で非常に異なった結果を示している.つま あるcaseでもヒストグラムに示すとあるタイプに区 り非還元性架橋結合物質ピリジノリソは胎児にはなく加 別され,中間型のパターンはなかった.組織像で鑑別困 齢により徐々に増大する.皮膚の癩痕化に関しては, 難な場合に核DNA量を測定するとヒストグラムで分類 Baileyらは, でき,有用な方法と思う.今後,他の腫瘍に拡げていき ており, HO-Lysより成ると思われるピリジノリソの増 が増大している事を報告し 大と矛盾はないと考える. たい. C―8. di HO-LNL Micro DISC 電気泳動法による表皮核酸酵 C―12.皮膚におけるヒアルロン酸合成酵素 ○山木康生,荒田次郎,野原 望(岡山大) 素の研究 ○上田俊明,熊野修治,E・ Jurgen Z6liner, 高安 進(阪大):① 反応産物の同定にtesticular 小倉良平(久留米大医化) hyaluronidaseだけで十分か,またこの処理でどの位消 大河原 章(旭川医大):表皮上層ではラインブーム 化されたか.② 反応産物と残った基質とを合わせた回 の数は多いのか. 収率はどうか,③ 人皮膚を用いる場合,病的状態に 鈴木啓之(日大板橋):形態学的には表皮の表層に行 よって細胞の密度が異なるのでDNAをベースとして比 くほどラインブームが増えているとは思えない.なお角 較した方がよいと思う. 質内にDNAは存在するか. 山本康生:testicular hyaluronidase 消化により約1/4 小倉良平:牛鼻表皮の角層をHE染色すると,細胞 に減少している. 核は証明されない.しかし, 佐々木雅英(神戸市):① 生成されたヒアルロン酸 Marmur法で核酸を抽出 し, RNase分解で吸光度測定するとDNAと考えられ の同定にはセルロース・アセテート膜電気泳動を用いた る物質の存在が認められている.細胞層の約1/3∼1/4量 らどうか? ② enzyme に相当しているが,本体については慎重に検討してい る. sourseとして生皮膚片のslice とincubationすると興味深い弧 荒田次郎:(高安先生へ)① 基質としてsiilfateが 992 一般演題及びスライド供覧 入っていないので, testicular hyaluronidase 消化によ 化はなかったが,ボルタレンではリソパ液はほとんどな る減少からみて,生成物の多くはヒアルロソ酸に近い くなった. polymerと思う.② 数多くの試料を処理する場合には 大熊守也(近畿大):マッサージはリンパ液に非常に セルロース・アセテート膜での電気泳動より,下降法 影響するので,しない方がリンパ流本来の像がよくわか ペーパーク1=・マトグラフィーの方が有利である.③ ポ るのではないか. リマー以外の物質への基質の転換については問題にする 清水康之:リンパ液の流出量をなるべく一定にするよ うにゆるく握って,できるだけ力を一定にした.できれ C-13・ ラット皮膚のヒアルロン酸の加令による変化 ばそのようなリンパ液を握出するような機械でもできる ○宮本 達(カネボウ),長瀬すみ(佐々木 とよいように思う. 研究所) C-17.皮膚疾患における組織および血清のLDH活 C―14.皮膚癌における線溶系の態度について 性とアイソザイムの研究 ○石川研二,昆 宰市,玉田嗣親,伊崎正勝 ○辻 和男,水野哲郎,細川良三,古谷 (岩手医大) 笹川正二(慈医大第三分院),行木良枝 C-15.実験的皮膚炎における皮膚prostaglandi一犬s 中央検査部) と各種抗炎症剤の影響 C-18. 同種皮膚移植とHLAの関係 ○加畑 雅行(弘前大),佐々木敬子,笠川 ○滝内石夫,樋口道生,清 佳浩,中島照子 宏子,藤田 昂(同薬理) (昭和大藤が丘),辻 公美(東海大移植免 大河原 章(旭川医大):① PGE に, series は起炎的 疫センター) C-19. PGF,,,は抗炎症的に作用すると思う.② 先生の Alopecia androgenetica一日本人におけ dataからみても,上記の如くであると考え易い.すな る頻度 わちPGE,は早期に上昇し,PGF9はおそくになって ○高島 巌,伊集 操(札幌鉄道),須藤 学 増加している. (北大) C-16・ 実験的熱傷局所リンパ液中のprostaglan- 帷子康雄(弘前大):結核患者などで脱毛症が有意に dins及びthrom万boxaneについて 少ないことは,脱毛症の予防・治療に結びつく現象と考 ○清水康之,島雄周平(鳥取大), son, E. Granstrom, (Karolinska B. Fredholm, C.E・ Jons- E. Oliw Institute) 飯塚 一(北大):prostaglandin えられないか? 高島 巌:呼吸器病棟の入院患者は,肺結核以外でも ・ヽゲが少ない印象を受けた.ある種のホルモン環境が, E,, F,≪ が早期に 上昇するが,血管拡張活性についていえば,血管壁由来 両疾患に共通の背景を用意していることが想像される が,これをもって治療または予防に結びつくか否かとい のprostacyclineの方が活性は高い.浮腫早期にみられ う点については意見はない. る血管拡張活性については, C−20. 酒皺様皮膚炎の発症素因 prostacyclineの方が強く関 与しているのではないか? ○吉井田美子,戸田 浄(東京逓信) 清水康之;よくわからない. 神村瑞夫(札医大):その場所の皮膚表面温度を測定 大河原 章(旭川医大):熱傷の場合はPGSが早期 したか.深部温と表面温度は必ずしも同じ傾向をとらな に上昇し, いので,両者を同時に測定するとなお面白い数字が出る thromboxane B2が遅くに上昇するというこ とは,非ステロイド抗炎症剤をかなり早期に投与しなけ し,考察も豊富になると考える, れば効果がない印象をうける. 吉井田美子:表面皮膚温は測定していない. 清水康之:熱傷直後に抗炎症剤(イソドメサシソ,ボ ルタレソ)を投与すればPGE, F, Txも仝くなくなっ ている. 九田宏幸(久留米大):プロスタグラソディソイソヒ ビターを投与された時のリンパ流に変化は見られたか? 清水康之:インドメサシyの投与によりリンパ量に変 C−21(ス). Bloom症候群の1例 ○岩倉紀子,中嶋宏治,山崎雙次,古谷達孝 (独協医大),関根勇夫(同小児科) 佐藤吉昭(東医歯大):光線過敏があったというが, 検査に用いた光源の種類は何か.結果はどうであった か. 1 胴 必要はないと考える. 993 一般演題及びスライド供覧 山崎雙次:photosensitivityはMEDを測定しDerma- tru【ik type giant pigmented ray 3050.Åの波長でみている. し灰褐色調に著明な変化を来たし,槌色傾向が著しい. nevus.青色調から褐色ない 喜多野征夫(阪大):① Rothmund-Thomson症候群 また初診時,電顕像で多数の空胞を有するballoon との鑑別が必要ではないか. を認めた(新潟での総会で学術展示した症例である). 山崎雙次:Rothmunふ■Thomsonとの鑑別はalopecia C-25. 単純性血管腫に対する,アルゴン及びルピー などがみられないこと, IgMの低値などから本症を考 cell レーザー光線治療 えた. ○美馬道夫(国立小児),大城俊夫,井内照 古谷達孝:臨床的にはBloom症候群と確信している 夫(大城形成外科),丸山 優(慶大形成外科) が,今後Rothmund-Thomson症候群との鑑別を十分に C-26 (ス).両側性Klippel-Trenaunay syndro・ 検討したい・ −eの1例 C―22.姉妹染色分体交換(SCE)により確かめられ ○町田 暁,小郡 明,新妻 寛(東海大). た悪性リンパ腫を伴うBloom症候群 渡部恒也(同放射線科),川田志明(同外科). ○荒瀬誠治(徳島市民),高橋 収(徳島大). 磯崎光久(同小児科) 石崎寛治,武部 啓(京大放生研セソター) 町田 暁:① 分類について:1965年,リソデノイ 市橋正光(神戸大):① Bloo ェル(Lindenauer 「s synd・ ではsponta neous SCEが高頻度に出現するが,UV照射によりそ S.M.:Annals of Surgery 162, 303, 1965)は,2つに分類することを提唱している.それに の頻度に変化がみられるか.② UDS正常,また文献 的にpostreplication repair が正常でありながら, よって今回我々の報告した症例は, uv Klippel-Trenaunay 症候群と診断した.② 診断についてご上記の論文で のcell killing効果に非常にsensitiveであるが,その は,2つに分けているが, 機構をどのようにお考えか. た症例では,動静脈系の異常はなく,リンパ管の異常が 荒瀬誠治:① 上昇するとは思うが私達はやっていな 認められている.そのため,肥田野教授のご指摘のよう いし,また他人がやっているという報告については知ら ない,ただ,大層むつかしい事と思う.② DNA, 1974年Belouicの報告し に,その診断分類については,今後さらに検討が必要と rep- lication時, DNA鎖の伸びが,正常に比べ大層遅い事が 思われる.なお,本邦における既報告では,動静脈痙の 有無についての検索が多く,静脈系の異常についての報 言われているが,これとどう関係づけるか不明.現在の 告はほとんどない. ところでは全くわかっていないと思う. C-27.陰嚢の丘疹とdyschrom万atosls様皮疹を Bloom症候群の様に白人に多く日本人に少ない疾患 伴ったPrlngle病の1例 について,私達は余り知識が無く大層困っている.幸い ○余 幸司,飯島正文(東大),中内洋一(三 SCEという確定診ができる検査方法が確立されたので, 楽),堀 嘉昭(東大分院) それにより日本人の臨床的症状を,私達で決めると良い 余 幸司:dyschromatosis と考える. symmetrica heieditaria の 電顕像ではmelanocyteが少なくmelanosotneの数 C―23.乳児期の色素細胞母斑の臨床的,病理組織学 も減少し,その周囲のkeratinocyte内のmelanosome 的並びに蛍光法(Falck がほとんど認められない.なおmelanocyteの変性像 & Hillarp)的研究一母斑細 胞巣の形成と表皮附属器との関連性について はない. ○石川豊祥,花輪 滋,遠藤幹夫,森嶋隆文 C―28 (口大駿河台) ○児浦純義,島田義昌(市立鹿児島) C―24・ 自然消槌傾向を示す巨大色素性母斑 C-29.弾力線維性仮性黄色腫の臨床的研究 ○長尾貞紀,田崎京子,飯島 進(福島医 ○荻原洋子,持丸ちづ子,中島静香,肥田野 大) 信(東女医大) 高橋 誠(札医大):電顕的dopa反応を行なった か.もし行なっていたらvacuolated 吉田彦太郎(長崎大):① cutis melanosome の tyrosinase活性は如何か. く小野友道(熊木大):初診25日目,6歳男児. (ス). Werner症候群 laxa 様症状を伴っ た3例のうち,1例はPopeの分類の劣性II型として あったが,他の2例はどのように分類されたか.② bathing “単発例”とはどういう意味か. 994 一般演題及びスライド供覧 荻原洋子:① 局所的なcutis laxa の意味で, PXE うに思jつれるが如何. の皮疹部が巨大皺製を形成し,たれ下った状態を意味す 矢尾板英夫:募麻疹様皮疹で初発する場合をaneto- る.② 単発例とは遺伝形式がはっきりせず,1例のみ dermia urticarienne とし,結節性紅斑に近い皮疹を初 に発症した例である. 発疹とする場合をanetodermia 吉田彦太郎:Popeの劣性II型には眼症状がないと彼 いう様に理解しているが,この症例に見られる様な場合 erythema tosa とすると の論文にも書いてあるが,彼からの私信によると眼症状 もあるので,肥田野先生の提唱される如く,両型をー諸 があってもよいとのことである. にして炎症型とするのも良いと考えている. 肥田野 信:本症の発生率は15万人に1人となってい 高橋秀東:Jadassohn型はPellizzari型と比較し炎 るが実際にはもう少し多いように思う. 症症状が強く紅斑で始まり限局性で, Popeの分類に Pellizari型は募 は批判すべきところがあるが,本日は略した. 麻疹様の膨疹で始まり萎縮局面がびまん性である点で区 i:c-30- 別されているが,今までの報告例ではこの中間型もしく Congやnltal cutls万laxa O木村俊次,旗野 倫(慶大),辻 敦敏. は区別されないものとして, 三浦琢磨(同小児科) して報告されている例もある. 上野賢一(筑波大)ご① 先天性,後天性と分けてい C−34(ス"). Lichen るが,発生病理も含めて区別すべきものか.② con・ genital cutis laxa としたのはcutis Jadassohn-Pellizzari型と sclerosus ○高坂和子,笹川正二(慈医大) 上野賢一(筑波大):white ・木村俊次:先天性と後天性との違いは,発症時期の差 を, LSAの初期疹と考えるのか. のみで,病因的な差異は明らかでない. 高坂和子z : cutis laxa は1つのまと まった概念なので,これを先天性,後天性に分けると congenital cutis laxa の 1例 laxa congenitalis と ニュアンスに違いかあって用いたのか. 肥田野 信(東女医大) et atrophlcus spot disease を思わす像 lichen sclerosuset atrophicus は原発疹と して,白斑あるいは白色丘疹が集籐多発し,融合して浸 潤ある萎縮性の局面を形成すると考え,この症例を原発 といってよいと考える.先天性に 疹として報告した. 臓器の弾力線維減少を伴う全身病で,後天性とははっき C-35 り区別されると考える. O多田正憲,谷垣武彦(阪大) C−31(ス).皮膚弛緩症と弾力線維性仮性黄色腫の 上野賢一(筑波大):① EM像からkeratinocyte. 合併例 epidermo-dermal junction, fibroblastのいずれにprimary ○小川俊一,三橋善比古,原田政雄(山形県 の変化が起ると考えられたか.② 自験例では,ステロ 立中央),斎藤幹郎,大友 尚(同内科),溝 イド軟膏を長期外用して効果をみていない. 口二郎,外崎 昭(山形大第一解剖) ばよいと思う.あえでcutis elasticum laxa sclerosus et atronhicus 多田正憲:ステロイド局注していたにもかかわらず新 吉田彦太郎(長崎大):Popeの分類にあてはめるとす れば“劣性n型のpseudoxanthoma (ス). Lichen 生してきた.初期と考えられる皮疹では,これまで報告 となされ を伴ったとする必 されている電顕所見のうちbasal 枝状変化,真皮乳頭のcollagen lamina の肥厚と分 fibril の配列の乱れな 要はない. ど,表皮・真皮境界部に強い変化をみとめ,表皮細胞の 肥田野 信(東女医大):吉田教授と同意見である. 変性と線維芽細胞の変性は確認できなかった.さらに症 C―32 (ス). Elastosls perforans serpiginosa 例を増やして,この点を明らかにしてゆきたい. の1例 C−36. 形質細胞の浸潤を主とする脂肪織炎の1例 ○北村 弥(県立奈良),太居英夫,飯岡昭子 ○東 萬彦,大久保美和子,菱川秀夫(関西 (奈良医大) 医大) C-33 Cス). Anetodermia erythemato万saの1例 C-37. ヒト皮膚由来P・ acnesの生物学的・血清学 ○高橋秀東,矢尾板英夫,上野賢一(筑波大) 的型別 藤田恵一(防衛医大):演者の症例にも見られるよう ○岸下雅通,伊藤洋平(京大微生物),牛嶋 に,紅斑型と募麻疹型との間に移行型や中間型がしばし 彊,尾崎良克(滋賀医大) ば認められるので,厳密に両者を区別する必要はないよ 徳田安章(東京医大):IB 3型菌が痙槍膿庖に多い 995 一般演題及びスライド供覧 との事だが,薬剤感受性のパターンで特別な傾向がある cystsもscoreに加えているが,その意義は? か. 栗谷典量:情報の価値と作業量のバランスを考慮し, 岸下雅通:P. acnes IB 3 株が,痙后の膿庖より優位 とくに重要なファクターと判断しなかった. に分離されたが,これは酸素に対する耐性との関係があ 徳田安章(東京医大):① 治験で男女において有効 る様に思われる.P. 率に相異が認められなかったか.また今回のTC群と acnes, P・ granulosum の生物型に おいて,薬物に対する感受性には差がなかった.痙后と placebo群における構成性比は同一か.②痙折の場 Propionibacteriumの関係についても,今後生物型レベ 合,膿庖,丘疹は毛嚢口が閉塞した結果であるから,如 ルでみていきたい. 何なる薬物療法を行なっても,閉塞口が開口しない限 朝田康夫(関西医大):①膿庖からp. IB3 acnes の type が極めて多く分離されることは必らずしも痙 り,皮脂は蓄積し続ける筈である.したがってこれらは acne surgery の対象であり,薬物療法は新生をもって治 后発生過程で本菌が主役を為すことにならないかも知れ 効を論ずるべきと考えるが,これに対する御見解を伺い ないが,初期の面飽内でのdataは如何? たい. 西川武二(慶大):血清学的および生物学的性状の他 栗谷典量:有意差をみるに至らなかった.第1の理由 に細胞壁の化学性状の分析についての知見があればお教 は被験者の男女の構成比の差があげられる.当然考慮し え願いたい. てplaceboを対照に二重盲検法を採用した. 岸下雅通:ヒト血中抗体価にP. acnes 血清型で差異 が認められたと報告したが,これら血清型のcell 組成の差異については, wall galactoseのみとされており, 滝沢清宏;(徳田安章先生へ)痙折のTC内服療法の 意義は皮疹(丘疹・膿庖)の新生を抑制することにあ る.この方法と既存の皮疹(特に面飽)の改善を目的と 詳細な検討を私たちは行たっていない. する外用療法のいずれが優れているかは,副作用の点 徳田安章: なども加味して考えるとなお相当の検討が必要であろ PUK medium (岸下)はp.' acnes, Staph- ylo・を同時に識別するには非常に優れた培地であるこ う. とを追試確認した. 朝田康夫(関西医大):① TCの治療において,初 C―38.尋常性座唐における皮膚所見評点化の試み 回1gから開始してstep ○茶谷典量(社保稲築・薬),滝沢清宏,久木 方法と,初回より250mgの少量で開始し維持してゆく m 淳(東大),安田利顕(東邦大,北里大) 方法があり,両者の間に大差がない様に思える.② 痙 down scheduleにより漸減する 松本錬一(富山市民):① 観察期間は?.② 膿庖 唐の抗生物質療法の評価において,丘疹と膿庖の2つを より丘疹に有意の効果を示したことは,TCが細菌 主対象とすべきであるとのdataは今後大変参考となる 以外の面でacneに有効であることの裏付けになるか. と考える.但し,丘疹と膿庖との間に差があるとのdata ③ TCの使用量と使用期間は? ④ TCを長期使用 について余り意味を持たせる事に疑問もあり,むしろ, する際は少くとも血液像,肝機能のfollowが絶対必 papulo-pustulartype として一括するのがよい様にも思 要である. pancytopenia, agranulocytosisの各1例, drug induced hepatitisの2例を知っている. う.③ 辰腫型をdataの中に入れなかった点について は,例数が少い関係もあったと思うが今後検討すべき点 栗谷典量:① 8週間である.② 解析の結果からは と考える. TCの影響の大きさは丘疹,膿庖,面前,脂漏の順に C−39(ス).結節性紅斑様皮疹を伴ったYerslnla なった.しかしTCの作用を一般的なMICを前提 enterocolitica感染症 とした抗生剤療法と同一の考えでは説明できない.③ ○池谷敏彦,橋本 紘(愛知医大),高間弘 4cpから開始し3, 道,中根嘉郎(加茂),吉井歳司(名大第一内 2, lcpと漸減法を採用したがはっ きりした根拠に基づいている訳ではない.今回のデータ 科) 解析結果から推測すると,初めから少量投与で通す方法 朝田康夫(関西医大):Yersinia も可能でないかと考えた.④ 少量投与とはいえ,投与 日本発生例は極めて珍しいと考えるが,本菌はブタ肉か 期間が数カ月にわたるのであるから,当然充分な注意が らの感染も考えられており,その点本症の伝染経路との enterocolitica での 必要である. 関係は如何? 花田勝美(弘前大):Michaelssoti は infiltrates, 池谷敏彦:感染経路については不明である.家族内発 996 一般演題及びスライド供覧 生は無かった. ○硲 省吾(大島青松園),左奈田精孝,小 花田勝美(弘前大):抗生剤はあまり有効でないとい 関正倫(多摩仝生園) うが,治療は?.また,感染源としての動物との接触 iLC-44. 国立療養所多摩全生園におけるらいの新発生 は? 患者について 池谷敏彦:妊娠中であるため抗生物質は投与せずLac ○小関正倫,左奈田精孝(多摩全生園),小 Bのみにて経過をみた.動物への接触は犬と猫を飼って 沢利治(国立多摩研究所) いるが,それらの糞便培養は行ない得なかった. 尾崎元昭(京大):ENLが初発病状とされた例は, C−40(ス).頭部のSerratia marcescens感染症 ENL発生以前の皮膚症状や神経症状が見落とされてい ○江崎健司,大野盛秀(名市大) たのではないか, 青木良枝(東女医大第二):報告された症例に基礎疾 小関正倫:御質問の点については,患者からの聴取が 患,または抗生剤やステロイド剤の長期使用の既往はな 不可能であった.現在の入所者は全国で1万名弱であ かったか. る. 江崎健司: 発症前に外傷の既往,広域抗生剤の内服 C−45・実験梅毒家兎抗体に関する研究 はなかった. ○佐藤徳郎,佐野忠雄,片庭義雄,水間圭祐 徳田安章(東京医大):免疫不全の所見は如何. (日大性病科) 江崎健司:免疫異常はみられなかった. 佐藤徳郎:生菌接種により,数日内に死亡した7羽を 荒田次郎(岡山大):この病変が確かにSerratiaで 除き長期にわたり,生存し得た3羽のうち2羽には血清抗 起こされたという根拠は何か. 体価の上昇とともに,皮疹の発生を認めた.しかし他の 徳田安章:Serratiaは弱毒菌であるから,本菌のみに 1羽では血清抗体価の上昇は著明でなく,皮疹の発生も より供覧症例の様な病変を形成したものとは考え難い. なかった.ただし翠丸における炎症所見は全例に認めら 先行病変があったのではないか. れた. 朝田康夫(関西医大):Serratiaは近年グラム陰性悍 C−46(ス).ミノマイシンによる丘疹性梅毒の治験 菌症の中でも分離される頻度が増している現状である ○姉小路公久,重本圭子(東京警察) が,病巣から分離された場合,起因菌としての決定は難 占部治邦(九大):13週間内服させたのは特別の理由 しいことが多い,本例においても,血清の抗体価をも含 があるのか.15∼20日間の投与で完治すると思う. めて,起因菌であるとの他の証明があるか? 姉小路公久:従来の記載に従って2期疹には3∼4 江崎健司:①菌の同定でSerratia marcescens のみ クールを施行する方針で治療した. が検出され,また同菌に感受性のある薬剤投与により治 片庭義雄(日大性病科):第2期梅毒にしてはTPHA 癒した為,同菌が原因菌と考えたいか断定しかねる.② の抗体価が低過ぎるように思われるが,先生の御意見は 池上の本邦1例目の報告については,臨床皮膚泌尿器科 如何か? 第3巻,p・ 450∼452,昭24を参照されたい, 姉小路公久:来院2週前に咽頭痛のため,某医にて1 松木諒一(富山市民):当院皮膚科でも最近,中年の 週間抗生剤を内服した既往かあることが関与したかもし 男女各1名の,下腿湿潤性湿惨より, れない. Serratiaを分離し た.未治療のケースで,スタンプ法で無数のコiコニーを C−47(ス).特異な経過をとった扁平疵贅の1例 つくったので意味ある感染と考えられた.皮膚科領域で ○宮沢偵二,石橋正夫,柿坂伸子(イ山台逓信) もSerratiaを念頭におくべき時期が来たことを強調し C―48 たい. ○前田 健,荻原洋子,佐藤昌三(東女医 C-41 (ス).高熱をともない,血行性に播種された (ス).保育所に流行した疵痕 大) 多発性皮膚腺病の1例 渡辺 靖(中央鉄道)z成人の場合は陰茎,陰嚢にほ ○松尾孝彦,早川 実(大阪赤十字) とんどの場合に皮疹が見られるが,小児においては如何 C−42(ス).陰茎結核疹 か. ○狩野葉子,中條知軋長島正治(杏林大) 肥田野 信(東女医大):女児では皮疹をみないが, C-43.過去5年間のらい新患者発生について 男児の陰茎,陰嚢にはしばしば丘疹をみる.しかし難治 997 一般演題及びスライド供覧 性の結節は生じない. C―49 (誌). Skin raslte relationship 台),荒川秀夫(東京都) flora の研究(I) parasite・pa・ について 北郷 修(都立駒込):① 診断をsilicon とし, silica granuloma granuloma としなかった理由は何か.② ○徳田安章,川崎 了,権東 明,湯本 薫 サルコイドーシスを思わせる所見の認められないsilica (東京医大) granulomaの症例で2例RAテスト陽性のものがあり, C-50 他の1例では糖尿病が見られた.この症例では如何か. (ス).緑膿菌群による慢性肉芽腫例 ○永谷裕幸,上田恵一,外松茂太郎(京府医 花輪 滋:① RA(−),および糖尿病についての 大) 検査にも異常は認められなかった.② silicaはSiOj 滝沢清宏(東大):① 培養温度は何度で行なわれた か.② 臨床,組織からみてM, 能性がある. marinum 感染症の可 Pseudomonasの混合感染か考えられない の意味で,本症が能素(Si)性物質によるものであるか らsilicon granuloma の方が適していると思われる. 福代良一(金沢大):抽素が確実に証明されていない か. 場合は√「いわゆる」という形容詞をつければよい. 上田恵一:① 組織片.血液の初代培養は,小川培 C-53 地,サブp ○実川久美子,石野八州子,宮本利策,安西 ―培地,普通寒天培地で,25℃と35°Cで培養 (ス).サルコイドーシスの1例 している,② 非定型性好酸菌を中心に検索したが,緑 喬(日赤医療センター),松井泰夫(同内科) 膿菌属しか検出し得ず,オキシファーム(pシュ)チュ 福代良一(金沢大):① 右胸部に外傷の既往歴はな ーブで筒易同定し,腸内細菌用25種の培地で同定し,本 いか.② 右胸部皮下結節は乳房部であるか,その上の 菌と同定した. 方であるか. 永谷裕幸:ツ反は陽吽でぺByA}である・ 実川久美子:① なかった.② 乳房の上下,肢毘に 福代良一(金沢大):① 本菌の病原性は如何? ② も結節を認めた。 本菌による慢性肉芽腫が出来たという文献例はあるか, C-54 ③ 組織内に菌要素がみられたか.私にもmarinum感 ーシスの1例 染症の可能性の方が強いと思える. ○橋本 隆,植原八重子,倉持正雄,原田敬 永谷裕幸:臨床像,組織像から,非定型好酸菌感染性 之(立川共済) を考えたので, 福代良一(金沢大):① 使用されたKveim抗原は PAS,ギムザ染色連続切片を作成し,検 査したが,いずれも,菌体はみっからなかった. Ziehl- どこのものか.② 報告例の皮疹は組織像も考え合わ せ,結節型でよい. Neelsen染色で再検討したいと思う. 渡辺昌平(滋賀医大):Pseudomonas Cス).両側顔面神経麻庫を伴ったサルコイド stutzeri による 橋本 隆:サルコイドーシス研究協議会. lot N0, 40 皮膚肉芽腫は未だ報告がないようなので,確診には充分 を使用した. の慎重さが必要と思われる.とくに, 北郷 修(都立駒込)s下肢の皮疹は局面型と診断し 発育がM. marinum Pseudomonasの の発育を抑制している可能性を警 橋本 隆:結節型皮膚サルコイドーシスと考えた. 戒すべきと思われる. C-51 (ス). Perforating たか,それとも結節型としたか. granulom:a annulare C-55.スイス抗原によるKvelm反応部位の塊状変 の1例 性について ○小幡正明(東北大),山内 哲(石巻市) 福代良一,0大槻典男,田辺俊英(金沢大) 福代良一(金沢大):perforating 大槻典男:塊状物はKveim反応陰性例でより高度に coUagenosis の可能 性は如何? 認められた. 小幡正明:皮疹が2年間消失せずに継続しているこ 福代良一:この塊状物を初めは結合織の変性によるも と,ヶブネル現象がみられないことなどから,鑑別可能 のではないかと思ったが,そうでないことが分ったわけ と考える. である.皮内へ注入された抗原の成分に恐らく体の蛋白 C-52 (ス), Sarcoidoslsの痘痕浸潤を思わせた が関与して出来るものと思われる. silicon granulomaの1例 C―56. カンジダワクチンによる顔面播種状粟粒性狼 ○花輪 滋,西山千秋,森嶋隆文(日大駿河 唐の治療 998 一般演題及びスライド供覧 ○原田誠一,斎藤 裕(日本医大) 報告がある. 北郷 修(都立駒込)z丸山ワクチンよりもこのワク C―60. 多発性骨髄腫にみられたgeneralized チンの方が効果があるように思うが, xanthoma LMDFの病因に plane ついて何か考えがあるか. O水元俊裕,大熊憲崇,岸山和敬,大河原 原田誠一:本症の本態に関しては不明であり,本研究 章(旭川医大),林 英樹(同第三内科) の目的の1つは,本症の原因について検討することにあ 余 幸司(東大):① 補体系の検索を行なったか? る. ② 黄色腫内にerythema又は掻路後と思われる 福代良一(金沢大):① 私たちはLMDFをサルコ petechiaが認められたか? ③ 私が最近経験した症 イドーシスとの関連において調べてみたが,本症でも 例の補体系検査では,CH5。^l1> scalene node inhibitorの低値を認めたが,C3は正常であった.また に類上皮細胞肉芽腫が認められた例もあ hereditary り,また結節性紅斑様の皮疹が出た例もある.しかし, BHL, Kveim edema LMDF 水元俊裕:① 補体系はCHI。のみみているが,正 結性紅斑の出現をみたが,これも黄色腫であった.③ たー CH5。C1, ○中村絹代,野村房江(北研),松尾幸朗(東 小玉 肇(岡山大):リポ蛋白の電気泳動像に異常は C, などについても今後検討してみたい. 海大),木村俊次(慶大) 無かったか. 大城戸宗男(東海大):電顕的に高脂血症黄色腫を思 水元俊裕:血清リポ蛋白の濾紙電気泳動上,全く異常 わす所見はなかったか. は認められなかった. 中村絹代:電顕所見から高脂血症性の黄色腫か, C−61(ス) re- Necrobiosls lipoldica ticuloendotheliosisの黄色腫か区別出来ないと思う.又 ○伊藤祐成,若新多汪,福原 右(東京医大 本症例は種々検索の結果と宗族歴より,過去に一過性の 霞が浦) 高脂血症があり,結節性黄色腫を生じ,その後正脂血症 荒尾能喜(熊本大):組織学的に本病を惹起させたと になったものと考える.光顕的に内皮細胞に貪食された 思われる血管の病変が認められたか? なかった. 金丸哲山(北里大)z私の経験した1例では,血管内 何か. 皮細胞にも,電顕的に空胞化が見られた.但し,これ 若新多汪:fatty が1 lipidである証拠はない.又,表皮内にも光顕的, Bbroblast系細胞である. 電顕的に,空胞化細胞が見られ,有縁細胞からの連続性 ては機会を改めて述べたい. が見られた.我々は,この例を新しい疾患と考え,第43 広根孝衛(金沢医大):脂質滴含有細胞の微細構造を cell の起源となる細胞は fibroblastか. droplet をもつ細胞は,いわゆる fatty droplet 回東部連合地方会に発表の予定である. 今後検索の際,それが線維芽細胞か組織球性細胞か検討 C−58(ス).家族性高脂血症性黄色腫 してほしい.一般的に前者は発達した粗面小胞体によ ○水野惇子,長村洋三(東邦大) り,後者は多数のリソソームにより特徴づけられる. ○新妻 忠,住友正和,船橋俊行(虎の門). 中島正男,竹内和男(同消化器科) 石原 勝(東邦大):糖尿病に白斑の合併する可能性 C-62 (ス).糖尿病性浮腫性硬化症 大槻典男,0貝原弘章(金沢大) 花田勝美(弘前大):免疫グロブリソの異常は? わ れわれの例ではステロイド外用,ビタミソEの投与が有 効と思われたものもある. を示唆されたか,その根拠は? 貝原弘章:局所治療は特に行なっていない. 新妻 忠:若年性糖尿病とvitiligoはHLAに共通 C-63.糖尿病患者血小板のトロンボキサン生合成活 抗原をみることから,免疫遺伝学的関連を指摘している の1例 伊藤祐成:壁の肥肌閉塞性の変化が認められた. 小玉 肇(岡山大):foam を合併した黄色腫 esterase と類似した所見を呈し C-57.結節性黄色腫症の2兄弟例一正脂血症を呈し C―59.原発性胆汁性肝硬変患者にみられた色素脱失 C, 常であった.② 経過中,前腕仲側に一見膨疹様の硬 の皮脂成分も問題になっているようである. 脂肪滴を,ほんの一部に見出したが,電顕的には見出せ Co, た. 反応などサルコイドーシスを積極的に肯 定さす所見はついに得られなかった.最近は, angioneurotic ^J> 性上昇について の由来などについ 999 一般演題及びスライド供覧 ○丸田宏幸, V.A. Ziboh (マイアミ大) 大河原 章(旭川医大):① indomethacin, のdiabetes aspirin mellitus のmicroangiopathyに対して `を得るためである. 酒井康弘(信州大);アミロイド物質を産生する細胞 についてうかがいたい, のclinical applicationは如何か? ② indomethacin, 柳原 誠:① 組織球,表皮細胞などがいわれている aspirinを使用した場合,組織にarachidonか増加し, が,わからない.網内系plasma arachidon酸自体による影響は考えられるか. ある点では関係してるかも知れない. 丸田宏孝:① aspirin投与によって糖尿病性網膜 C−66(ス).骨髄腫に併発した全身性アミロイドー 症が抑えられるという報告はある.② prostaglandin シス synthesisinhibitorとしてある種のfatty ○城 和男,田中 光,井上和彦(久留米 acid が考えら cell もその形成に, れている. ・● 大),沢田一彦(同第二内科),徳田恵子(同 C-64 第一病理) (ス)j原発性全身性アミロイドーシスの1例 ○加藤三保子,神保孝一(札医大),坂本真 C-67. 全身的侵襲を思わせる結節性アミロイドーシ 一(同第一内科) スの1例 松房孝憲(徳島大):① 心房拍動の他,例えば不整 ○山崎雙次,岩倉紀子,中嶋宏治,古谷達孝 脈等はなかったか? ② 心室肥大は右心宗,左心室, (独協医大),菅井昂夫(宇都宮市) 十 あるいは両室肥大か? C-68.ポルフィリン症の酵案学的検討(赤血球 加藤三保子:① 不整脈は存在する.② 左心室拡大 ALA-dehydrase活性の測定) か右心室拡大かは明らかではない, ○村山史男,大神太郎,下山時生,本多哲三. 大橋 勝(名大):① 全身臓器の検討はされてい 野中薫雄,吉田彦太郎(長崎大) るのか.② 尿中のBence-Jones蛋白はどの方法で行 富田 靖(東北大) なっ尭か. -. なぜ赤血球中のポルフィリン体は上昇するのか,肝で過 加藤三保子:① 実質臓器の生検は,全身性アミロイ 剰合成されたポルフィリソ体が,血流に出てから赤血球 ドーシスの場合は禁忌とのことで行なっていない.② に取り込まれるためと考えるか? Bence-Jones 蛋白の判定については今後更に検討した : hepatic porphyria のPCTで 村山史男:そういうことも考えられるが,現在のとこ χ,ヽ. : ろ明らかでない. C―65. 原発性皮膚アミロイドーシスにおけるアミロ 野中薫雄:(富田先生へ)血中ALA-D値の低下が起 イドの組織内分布と病型 こっていることは肝ポルフィリン代謝系の異常により ○柳原 誠,和泉秀彦,森 俊二(岐阜大). ALA-D活性を抑制する因子が赤血球系に影響を及ぼし 安藤千秋(大垣市民中検) ているのではないかと考える.GFによるポルフィリン 堀 嘉昭(東大分院):① Dylon染色によるヒアリ 代謝異常の場合も赤血球PPの上昇がみられることが ン,コロイドCivatte体などの染色性は如何.電顕的 全て肝ポルフィリン代謝異常により起こってくるものと にヒアリン様の物質がアミ9イドなのか明瞭でなく,あ 考えてよいかどうかは今後の問題ではないか. るいは移行しているような所見が得られるが,このよう 井階幸一(京大):① ALA な物質のDylonによる染色性はどうか.② 皮膚アミ assayしておられるが,肝で行なう予定はあるか? ロイド症の病型分類に加えて,組織学的に更に細分類し ② PCTにおけるALA ているが,このような変化は病変の過程を示すのではな ルコール摂取に基づくものではないか? いか.従って細分類の意義に疑問を感ずるが如何お考え 村山史男:行なっていない. か. 野中薫雄:肝のALA-D測定は試料を少量しか採取出 柳原 誠:① lichen planusのCivatte SLEなどにおいてみられるhyalin bodyおよび body は陰性である. ② 今回分布形態について検索したのは,各amyloidosis における分布の違い,又,分布形態と,臨床型との関係 を明らかにする為,又, amyloidosisの原因追求の糸口 dehydraseを赤血球で dehydrase 活性の低下は,ア 来ないため現在micro-methodを有せず,測定していな χ,ヽ. C-69. UV-A 照射による皮膚ポルフィリン値の変 動に関する研究 ○三浦 隆,酉抜和喜夫(東北大) 一般演題及びスライド供覧 1000 井階幸一(京大):実験的に作ったポルフ4リアでも 荒田次郎(岡山大):外傷を加えた部の皮疹の軽快は 皮膚には,特異的な組織学的な変化がみられるのか? 見られなかったか? 三浦 隆:組織学的には血管周囲のPAS陽性など記 外間治夫:我々の症例においては認めていない. 載通りの変化がみられる. C-74 ,野中薫雄(国立長崎中央):① UVAにより若干皮 O祝 美智子,白井利彦(奈良医大) 膚ポルフィリンが増加しているのは炎症による血管拡張 石橋 明(防衛医大)ご自験例では大量の光線曝射後 の影響か.② 400nmの光線照射は行なわなかった に口腔粘膜,舌の高爛を生じたが,アフタ様症状に紫外 (ス). Hyalinosis cutis et n1万uco万sae か. 線曝射との関係は見られなかったか. 三浦 隆:照射量は1および2MED量で,当然紅斑 祝 美智子:本症には問診からは光線によるアフタ症 反応が生じるので,その影響はあると思われる. 状の誘発は認められなかった. C−70(ス).アジソン病の1例 利谷昭治(福岡大):内臓罹患を思わせるような症 ○高橋慶子,北村啓次郎,簸野 倫(慶大) 状,光線過敏症状,糖尿病などの合併はなかったか. 堀 嘉昭(東大分院);アジソソ病の場合の色素沈着 祝 美智子:光線過敏テスト,内臓諸器官の精査は患 は表皮基底層のメラノサイトの数の増加によるのではな 者の許可が得られず出来なかったが,空腹時血糖は正常 く,メラノサイトのメラニソ産生能の上昇によると思う 値を示し,糖尿病は否定された. が如何お考えか. C―75. 高橋慶子:basal 組織学的にはbasal layer のメラノサイトの数は正常で, melanosis といった所見がみられた のみである. Hyallnosls cutis et n1万ucosaeの電顕所 見補遺 ○石橋 明,服部晃一郎,藤田恵一(防衛医 大) 松尾孝憲(徳島大):① 職業は,② vitamin Cの 荒尾能喜(熊本大):basal lamina の存在は問題は 使用を本症例は行なったか. ないが,半デスモゾームはたしかに存在すると認めてよ 高橋慶子:① 学生,② 行なっていない. いか.張原線維様のものは認められないか. 本例の内分泌的検査は座長の言われる様にあまり詳細 石橋 明:線維芽細胞様細胞にみられたものは半デス なものではなく,むしろroutine的なものかも知れない. モソーム様構造ということで,勿論tor.ofi lamentは接 しかしこれまで我々の経験したアジソン病(あるいはア 着していない. ジソソ状態?)では殆んどACTHは正常で,モの他の C−76(ス).クリオグロブリン血症の1例 内分泌学的データも正常であっ訟今回発表した例は, ○赤坂俊英,昆 宰市(岩手医大),佐藤敏 ACTHが極めて高値で,さらにβ-MSHも計測し得, 彦(同歯学部薬理) これも著しい高値をみとめ,これらがデキサメサソソ投 C−77(ス). Cronkhite-Caraada症候群の1例 与にてきれいに正常に復したのを確認しえた点がめずら ○吉江治彦,酒井康弘,面高信平(信州大). しいと考えている, 須藤秀治(同第二内科) C−71(ス).アクロパチーを伴った前脛骨部粘液水 堀 嘉昭(東大分院):色素沈着の原因は何か. 腫 absorption syndrome の1つの表現と考えられないか. ○多田広祠,西原修美(国立岡山) 吉江治彦:色素沈着は組織学的には表皮内メラニンの C−72(ス).難治性下腿潰瘍,副甲状腺機能低下を 増加であったが,その原因については全く不明である. 伴うimldodlpeptidurla 大槻典男(金沢大):我々も本症の1例を昨年の中部 O五十嵐良一,松尾 茂,池田和夫,佐藤良 連合地方会で報告した.男性で胃癌を合併し死亡した. 夫(新潟大),中沢了一(同第二内科),伊勢 C-78. 村 護(同生化学第二) ○中島秀喜,三井徹次,吉塚慈朗,末永義則. 荒田次郎(岡山大):我々の症例では輸血により症状 利谷昭治(福岡大) の改善, imidodipeptiduriaの改善は見られなかった. 堀 嘉昭(東大分院): 本症は全身皮胤毛等のy C−73(ス). Lichen の1例 ラニソ色素脱失を一つの症状とする疾患であるのに,部 ○外間治夫,伊藤祐成(東京医大) 分的に色素沈着を認めているが,その点についておたず myxedematosus Chedlak-Higashl mal- 症候群の1例 1001 一般演題及びスライド供覧 ぬしたい. nophageの滴落所見について 中島秀喜:生下時は,一様に白かったと思うが,夏季 ○水野栄二,久野尚子,野崎憲久(愛知医 に日焼け,場合により,水庖なども作って,その跡が色 大) 素沈着として残っている.胸,腹部は,向く,乳房など 神保孝一(札医大):辺縁にhypertrophic melanocyle も正常人に較べて,異常に白い. が存在するが,この細胞はbiologically active C-79. Chediak-Higashl syndrome (C-HS)の か, degenerative cell かについてどの様なお考えを加 皮膚および末梢血における電顕的研究 持ちか. ○吉永花子,早川 実(大阪赤十字),溝口 野崎憲久:macrophageが新しいか,古いかはなかな 欣子(同小児科) か観察し難い. 堀 嘉昭(東大分院):先生の示された真皮内メラノ 石井正光(阪市大):辺縁隆起性白斑の炎症部位にも サイトは実際にはyラノサイトではないと思う.メラノ 多数のmacrophageの表皮内侵入像を認めたが, ソームと言われたものはライソソームであり, someの形態が真皮内のmelanophageのものとは異っ complex を作っているよう’にみえるタラノソームはすべて貪食さ たdiffuseな内容物である特徴を有していた. れたものでライソソームであろう.従って,この細胞は C−84(ス).顔面のカンジダ症 一般に認められるノラノファージなどの貪食細胞であ ○笠井達也,佐藤幸子(国立仙台) る.また,白斑があるが,CH症にはあのような白斑は 滝沢清宏(東大):第1例で再発疹はカンジダ菌 一般に認められないし,白斑部表皮にメラノサイトも見 (−)とのことであるが,その後の経過は如何か? 出されないようである点,更に他の骨髄細胞の所見等よ 笠井達也:症例1ではクロトリマソール外用で一旦菌 り,この症例がChediak-Higashi症候群であるという が消失した以後に生じた丘疹ではカンジダは認められて には疑問がある. いない. ‥ C一80.血小板異常と多彩な症状を伴ったoculo・ 香川三郎(東医歯大):このような例では,カンジダ cutaneous はどこから来たと考えるか.何か別の部位にカンジダ病 albinism の1例 cell ○矢尾板英夫,大見 尚,内藤籾一(筑波 巣はなかったか. 大) 笠井達也:明瞭なカソジダ症の所見は他部位にはな C−81(ス).先天性白斑 かった.口腔内にもはっきりした白苔などはなかった. ○広根孝衛,谷口 滋(金沢医大) 青木良技(東女医大第二):女性にはカンジダ性陰門 堀 嘉昭(東大分院):胎内で放射線を照射された既 腔炎がしばしばあるが,感染源として検査されたか. 往はないか.胎児期の放射線の影響で生下時に色素沈 笠井達也:腔のカンジダは調べなかった. 着,色素脱失を呈するという報告がある. C-85 広根孝衛:妊娠中母親が多量のX線を照射されたこと 子例) はないという,なお,一卵性双生児の妹のほうでは皮膚 ○福士 尭,野口 充,山木雅章(青森県立 色は正常である. 中央) 神保孝一(札幌医大):脱色素斑にdopa陽性メラノ C−86(ス).クロモミコーシスの1例 サイトが存在しないと報告されたが,電顕下にて確認さ ○安武弘子,山本桂三(大阪厚生年金),高 れたか. 尾良昭(豊中市),高見寿夫(神戸大中検) (ス).董色菌を分離した皮膚白癖(同胞,母 広根孝衛:光顕的にdopa陽性メラノサイトの認めら C-87.黒色真菌症の免疫学的診断法−Fonsecaea れなかった部位は電顕的に検索していない. nedrosotの培養濾液より得られた画分を用いての皮内 C−82. 尋常性白斑の発生機構におけるリンパ球関与 反応について の検討 ○岩津都希雄,岡本昭二(千葉大),宮治 ○漬田稔夫,長漬萬蔵,細井洋子,石井正光. 誠,田口英昭(同生物活性研) 浅井芳江,鈴木仲典(阪市大),山木哲雄(吹 C−88(ス).ラットから感染したと思われるAr- 田市民) throderTna vanbren seehemtiによるtinea例 C―83.新生した尋常性白斑病巣部におけるmela・ ○西本勝太郎(長崎大),西 寿一(国立長崎) phago- 1002 こ一般演題及びスライド供覧 松崎 統(国立別府):感染ラットの出荷元はわかっ 地条件の他に,温度,光などの種々の影響が考えられ, ているか?…… j \ 温度についても必ずしも一定であれば良いとはいえな 西本勝太郎:同時に飼育されていたラット群について い.培地条件も各種の菌について,それぞれ異っている の検索では明らかに病変を持つものは見出さなかった. と考えるのが妥当である. 香川三郎(東医歯大):以前は,関東地方は,埼玉県 C→0.足菌腫の1例 が源であうたか,現在は,茨城県にもあり,関東地方全 ・ ○林 宏治,太居英夫,祝 美智子,坂本邦 体に拡がっているように思う. 樹(奈良医大),渡辺昌平(滋賀医大) C―89.各種Arthro 笠井達也(国立仙台):症例の文献上の蒐集の表中 derma属真菌の性世代誘導に 及ぼす培養条件の影響 し ‥ で,東北大症例が3例に数えてあるが,斎藤信也の日皮 犬○西 寿一(国立長崎),西本勝太郎(長崎大) 会誌上の報告と√臨床皮膚科の三浦隆の報告の症例の一 松崎 統(国立別府):Artlirodermaのspeciesによ つとは同一例である,年齢か1歳ちがうために誤認があ る差があるのではないか? ArthrodermaとNannizzia る. との差はどうか? ‥ フ ` C―91. 西木勝太郎:sexual レ ○小泉雄一郎(水戸協同),直江史郎(聖マ reproductionに好適な条件は,属 Mycetoma pedls の1例 間,種間で異なる; リ医大第二病理),斎藤文雄(東邦大分院) ト西川武二(慶大)ト:cleistothecia産生に温度の影響は 渡辺昌平(滋賀医大):Mycetomaからの分離菌種 如何なるものか.この実験は何゜Cで行なわれたものか? の本邦統計については,同定結果の誤っている症例の報 ニ西 寿ご:25°Cで培養した.温度を変化させることは, 告も散見されるので,集計に際しては充分の調査が必要 していない. し であると痛感している,い 渡辺昌平(滋賀医大):cleistotheciaの産生には,培