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一・離その授業研究主評価一 一一一 ` ^ コ `

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一・離その授業研究主評価一 一一一 ` ^ コ `
「農 場 実 習1」
ー一
に お け る視 聴 覚 メ デ ィア の 活 用
タ
そ の 授 業 研 究 と 評 価 一一一一
木
崎
卓
'(昭和59年2月29日
平
受 理)
UtilizationofAudio.VisualMediain「PracticeontheFarmFieldI」
OnTeaching.LearningWorkanditsEvaluation-
TakuheiKIZAKI
1は
じ
め
に
筆 老 は 昭 和52年 度 よ り,本 学 部 一 年 次 共 通 教 科 目 「農 場 実 習1」(以
下 「実 習1」
視 聴 覚 メ デ ィア(以
下AVメ
デ ィ ア と 称 す 。 な お メ デ ィア とは,'tCヅ
置 の 総 称 とす る)の
利 用 を 積 極 的 に お しす す め て き た。 「実 習1」
リ映 画 な ど のAVメ
デ ィア を ミー
・
一
一テ ィ ン グ も し くは セ ミナ 「時 に 活 用 し,農
実 に 期 す る こ と が 目的 で あ っ た 。'昭和53年 度 に は,系
の 導 入 と活 用 を 実 施 し,そ
一 般 的 にAVメ
共 に,経
と称 す)に
セ ー ジを 伝 達 す る 手 段 と 装
に 利 用 し得 る ス ラ イ ド,16ミ
場実 習 教 育 内容 の 充
統 的 に 数 多 くの 「実 習1」
にAVメ
デ ィァ
の 効 果 と評 価 を 報 告 した1)。
デ ィア を 教 授 ・学 習 過 程 に 活 用 す る こ と は
,学
習 者 に 興味 と関 心を 換 起す る と
験 の 拡 大 と 深 化 を は か り,共 通 の 経 験 を 与 え て学 習 の 効 率 化 を 計 る こ と が で き る。 ま た
理 科 教 育 で のAVメ
デ ィア の 位 置 付 け で,宇
川 勝 美 は,実
物 に よ る 実 験 と観 察 に 対 立 す る も の で
は な く,実 物 に よ る 実 験 ・観 察 の 限 界 を 補 う もの2),と み て い る。
これ らの こ とは,チ
ョー ク と 黒 板 と 言 語 メ ッセ ー ジ で は 得 られ な い 素 材 と 内 容 を,画
像 メ ヅセ
ー ジ を 通 じて 提 供 す る こ と を 意 味 す る 。 ま た こ う した 授 業 に お け るAVメ
デ ィア の 活 用 は 結 果 的
に 教 授 ・学 習 過 程 の 検 討 ・改 善 に イ ン パ ク トを 与 え ざ る を 得 な い 。AV教
育 的 手 法 の 導 入,活
用
が 教 育 の 現 代 化 ・近 代 化 を 果 す 一 方 法 で あ る とい わ れ る 所 以 が こ こ に あ る。
農 業 ・農 学 に つ い て,こ
れ か ら学 び 経 験 す る ほ とん ど の 初 学 習 老 に と ら て,画
通 じて 視 ・聴 ・考 の 素 材 を 具 体 的 に 提 供 す る こ と は,教
筆 者 はAV教
育 的 手 法 の応 用 こ そ,農
か と 自 認 す る も の で あ る が,よ
したAVメ
像 メ デ ィァ を も
育 ・学 習 効 率 上 極 め て 有 意 義 で あ ろ う。
場 実 習 教 育 に 最 もな じみ,成
果 の 得 られ る 方 法 で は な い
り一 層 の 実 証 的 研 究 が 期 待 さ れ る。 また 理 科 系 大 学 教 育 に,こ
う
デ ィア を 活 用 した 授 業 形 態 に 関 す る研 究 例 も 少 な い 。 化 学 教 育 に お い て 東 京 大 学,都
立 大 学 ほ か の 例 が 紹 介 ざ れ て い る に す ぎ な い%,こ
一53一
の 化 学 教 育 にAV.!デ
、
イアの実 践 を有 す る渡
明治大学 農学部研究報告 第65号
辺 健 一 は,黒
板 と 文 字 と 言 葉 だ け が 学 校 教 育 の 方 法 で あ る 時 代 は ゆ る や か に 変 りつ つ あ る の に,
大 学 で は こ 叫:る
や か さは ・ 社 会 の テ ソ ギ に く らべ て い さ 酔
ゆ決
力・過 ぎ る4'・',E述べ て い る ・
こ こ に 昭 和55年 度 以 降 の ・ 筆 者 の 「実 習11 .の 取 組 み を 明 らか に し な が らAVメ
成 果 と考 察 を 報 告 す る 。 筆 者 の 主 体 的 実 習 参 加 に は,も
育 の 効 率 化 ・近 代 化 を い か に 実 現 し得 る か,と
な お こ れ ら 「実 習Ijそ
デ ィア 活 用 の
う一 つ の 意 図 が こ め られ て い た 。 実 習 教
い う こ と で あ る。 これ に つ い て も触 れ た い 。
の も の は 複 数 の 教 職 員 で 実 施 さ れ た の で あ る が,AVメ
デ ィア 導 入 ・
活用 は 主 体的 に 筆者 が 関 わ って きた。
`.',,.・
‖AVメ
昭 和M年
度 は 同51年 度 以 後 の 「実 習1」
「実 習1」
の 通 史 に お い て 一 つ の 節 目 と な った 。 第 一 に は,当
の2/3を 担 う誉 田 農 場 に 食 堂 兼 講 義 室 を 有 す る 新 寮 が 完 成 し,そ
由 さ を 忍 ん で い た 間 借 りの 宿 舎=千
デ ィ'ア導 入 ・実 践 と相 ま って,実
デ ィ ア の 設 置 が 不 十 分 な が らは じ ま っ た こ と,即
ェ ク タ ー と ス ク リ;ン,さ
れ まで の何 か と不 自
習 教 育 に 利 用 し得 る よ う
ち 両 農 場 へ の 市 販 ス ラ イ ド及 び プ ロ ジ
らに は 農 学 部 専 用 の16ミ リ映 写 機 の 設 置 セ あ る。 そ れ 以 前 のAVメ
ィア の 活 用 と実 践 の ぽ と ん どは,私
は じめ に 筆 者 が 関 わ っ た
に お け るAVメ
デ ィ ア活 用 の 発 展 過 程 を 図 示 す る(第1
デ ィアの活 用 が多 様 に な った ことが 確 認 で き る。
59年度
、
窃
16
..・if;iVTR(VHS)購人,
\テレビ番組「
録画
」は ま○
,ひ捗
功
扇
VTRの
興
活用 は じまる
'テ レ ビ 利 用 は じ ま る
市 販 スラ イ ド及 び ス ラ イ ドプ ロ ジェ ク ター 両 農場 に設 置
昭 和53年 度 ・
ス ラ イ1・t最景多は じ ま る
第1図4r実
デ
物 も し くは 所 管 轄 外 に 依 存 した もの で あ った 。 ・
「実 習1」
図)。 こ こ で は 末 広 が りteAVメ
時
葉 県 立 農 村 青 年 セ ン タ ー の 世 話 に な ら な くて 済 む こ と に な っ
た こ と。 第 二uqitk昭 和53年 度 のAVメ
なAVメ
、
デ ィア 活 用 研 究
習f」 に ●け るAVメ
一'54一
デ ィア活 用 の発 展過 程
は・
峰
な・
磯 場 実 習1・」 に お け る 視 聴 覚 メ デ ィ・
アの 活 用
第1表
鞭(班No .)営 亨
「実 習1」
に お け るAVメ
時
朋
55116
2
1
//
'
0
3
1
4
1
テ 層一
マ(メ
デ ィア)
業新 時 代
・
「農 協 を 考 え る1」19.OO・v.
ス ラ イ ド 「誉 田 農 場 の 作 物 」
「農 協 を 考 え る2」'"
16ミ リ映 画 「千 葉 県 の 農 業 」
ス ラ イ ド 「誉 田 農 場 の 作 物2)」
19.30∼.
9
2
16ミ リ映 画 「東 京 農 業 と都 民 の く ら し3)」
(誉 田 農 場)
0
3
〃
1
2
/
7
2114
と
「専 門 農 協 の 方 向1」
8
2
/ノ
5
56411
帯
テ レ ビ視 聴:NHK農
4.30N.
(誉 田 農 場)
間
デ ィア の 活 用 事 例1)
・
「野 菜 の 値 段 の か ら く り4)」'・'
実 習 のVTRカ
メ ラ収 録(VTR=VHS)
2
2
(誉 田 農 場)
〃
3
2
〃'・
6
7
2
2
/
ワ.
3318
VTRカ
(富 士 吉 田 農 場)
8
2
7
2
/
00
4115
粋)」
リ映 画 「落 花 生5礼
ヨ ト
19.30-・.
ス ラ イ ド 「欠 陥 農 地G)」
19.OO■..
VTR「
10/1
(富 士 吉 田 農 場)
19.OO-・.
VTRヵ
、2
4/14
1218
録 テ ー プ2)の 再 生 視 聴
ス ラ イ ド 「誉 田 農 場 の 作 物.(抜 粋)」
19.30∼.
ス ラ イ ド 「ラ ッ カ セ イ」16ミ
10/14
(富 士 吉 田 農 場)
.OO∼.VTR収
集 版)s)」
〃
14
2712
場 実 習(編
i2,io∼.
5/13
(誉 田 農 場)
リ映 画 「落 花 生 」
メ ラ 収 録 ・19.qo・ 一. ,16ミ リ映 画 「み ち の く の りん ご7)・
15
(生 田 校 舎)250人
17.30∼
、
15
リ映 画 「落 花 生 」
VTRr富
士 吉 田 農 場 ガ イ ド2)」
VTRカ
メ ラ 収 録19,00∼.16ミ
リ映 画 「み ち の く の りん ご 」
〃1g.00∼.VTR収
16
室4/14
12.10・v.
VTRr'81農
19.30∼.
VTR「
(生 田 校 舎)250人15
1275/12
(誉 田 農 場)13
16ミ
19.30∼,
(富 士 吉 田 農 場)
1515
(誉 田 農 場)
VTRr人
7/25
19.30∼
VTR「
VTRカ
19,30・
16
13.00∼.
271210/6
士 吉 田 農 場)7
、
26
9/15
・
録 テ ー プ9)の 再 生 視 聴
場 実 習(編
〃
一,
VTR「
リ映 画
..VTR==VHS.・
ま'ビ
ニ ー ル ハ ウ ス の 中 は ∵・…tO)j
「落 花 生 」'VTRヵ
メ ラ収 録
口 と 食 糧10)」
〃1.
い ま … ビ ニ ー ル ハ ウ ス ¢,中 は … … 」
メ ラ収 録
.19・30∼ ・VTR収
録 テ ニ プ2)の 再 生 視 聴
ラ ッ カセ イ 」
(雨 天 時)VTRr世
19.30・v,
16ミ
19,30・V.
i6ミ ーIJ映画
VTR「
集 版)」
ラ ッ カ セ イ2)」
(雨 天 時)VTRrい
9.oo∼.
14
20220
粋)」
富 士 吉 田 農 場 ガ イ.ド2)」.(VTR=P)':,
↓19
'VTRr'81農
3
室
「誉 田 農 場 の 作 物(抜
ズ ラ イ ド 「ラ ッ カ セ イ 」16ミ
18
178
`(富
〃
ス ラ イ ド 「ラ ッ カ セ イ2)16ミ
9/17
(誉 田 農 場)
58138教
録 の テ'-f,再 生 視 聴
〃
16ミ リ映 画 「野 菜 の 値 段 の か ら く り」
29
2716
57138教
〃19iOO∼.VTR収
ス ラ イ ド 「誉 田 農 場 の 作 物(抜
19.30∼.
8
2
(誉 田 農 場)
・,
メラ収 録
リ映 画
界 の食 糧 倉庫
・ ア メ リ がo∼ 」
「落 花 生 」.
「み ち の く の り ん ご 」
..,1,
じ
リ ン ゴ の 新 品 種 と無 袋 栽 培tt,」`:`
一55一
明 治大 学農 学 部研 究 報 告
813.30∼.(雨
天 時)VTRl土
19.30∼.VTR「
301911/11VTRカ
第65号
は よ み が え る か 一H本
の ⊥ 壌 再 点 検12)」
赤 牛 に 黒 牛 を 産 ませ るIDj
メ ラm録
(富 士 吉 田 農 場)12〃
註:1)筆
・2>自
者 関 係 分 の み を 記 した 。
作(筆 者)
3)都
市 農 政 推 進 協 議 会 製 作(都
4)農
文 協 文 化 部 製 作(農
5)落
花 生 普 及 協 議 会 企 画,読
6)八
幡 敏雄 制 作
7)松
緑 神 道 大 和 山 製 作(科
8)石
井 一 敏 ・筆 者 編 集
9)安
藤 幸 夫撮 影
民 資 料 室 よ り借 出)
文 協 文 化 部 よ り)
売 映 画 社 製 作(藤
原 辰 三 氏 よ り)
学 技 術 館 よ り)
10)NHKテ
レ ビ 「現 代 の 社 会 」
11)NHKテ
レ ビ 「農 業 新 時 代 」
12)NHKテ
レ ビ 「あ す の 資 源 シ リー ズ 」
つ ぎ に 矢 張 り同 様 に 昭 和55年 度 以 降 「実 習1」
と そ の な か で のAVメ
デ ィア 活 用 事 例 の ほ とん
どを 表 示 す る(第1表)。
1)「
実 習1」
の概 況
まず 本 論 に 入 る 前 に,本
実 施:昭
学 部 「実 習1」
和56年 度 か ら,実
期 休 暇 中)の
の 大 わ くに 触 れ て み た い 。
習 日程 を3泊4日
セ ヅ ト履 習 で1単
のA-1(平
常 授 業 中)と'2泊3HのA-2(夏
位 が 課 ぜ られ た 。 春 か ら秋 ま で 約15人/班
ほ ぼ40班 と して 実 施 さ れ た 。 した が っ て 両 農 場 で 各1回,
編 成 で 両 農場 台 わせ て
,も し くは 同 一一ge場 で2回
の 出席 ケー ス
が あ る。
目的 と内 容:目
的 は,生
産 か ら 出 荷 ま で の 綜 合 的 農 作 業 体 系 を も っ た 農 業 生 産 の 現 場 と して の
学 部 付 属 農 場 で 農 作 業 を 行 な い,実
と5),と
習 を と お して 農 業 に 対 す る考 え 方,農
して い る 。
内 容 は,日
学 へ の 素地 を 養 う こ
一;
中 は 主 に 実 習 時 点 に お け る農揚 の 栽 培 管 理 ・家 畜 飼 養 管 理 作 業 に た ず さわ り,夜 は
ミー テ ・ン グ も し くは セ ミナ ー を 行 な う。 した が っ て 昼 の 作 業 は 農 場 と 栽 培 暦 に よ っ て,ミ
ーテ
ィ ン グは 担 当 者 に よ っ て 各班 異 な る。
担 当 者:不
打 定 の 本 学 部 専 任 教 員 が 分 担 す る こ と に な って お り,毎 年 異 な り複 数 教 員 の 場 合 も
あ る 。 実 質 的 に は 当 然 の こ と な が ら農 場 教 職 員 も あ た る。
履 習 学 生:毎
年 本学 部 一fl次 生 で あ る が,同
fNRIiの筆 者 ら の 調 査 丁)に よれ ば ,当
くな し」 とす る も の が65%で
い わ ぽ1実
習1!と
こ こ に 「実 習t」
学 年 在 籍 者 め4∼5割
時 の 履 習 学 生247人
中,非
が 履 習'して い る6)。昭i'1]55
農 家 出 身81%,農
業 生 産 体 験 「全
あ った。
は 農 業 に 関 し て の 知 識 と 経 験 を 持 た な い 新 一 年 次 生 に対 す る も の と な る 。
教 育 のH標
と 内 容 さ らに は 現 場 で の 対 応 を 熟 慮 しな け れ ば な らな い 要 因 が あ
一56-一
i農 場 実 習1」
る
に おけ る視聴 覚 メデ ィアの活 用
、、
2)「
実 習1!の
目標
筆 者 の 関 わ っ て き た'"実 習L」
は 上 記 の 中 の ご く一 部 分 で は あ るが,そ
を 明 記 した 資 料 集(B4版6∼7ペ
ー ジ)を
の つ ど 以 下 の 実 習n標
編 集 し履 習 学 生 に 配 布 して き た 。
〔標1.農 業 生 産 労 働 の 一 部 を 力 い っ ぱ い 体 験 す る 。2.作 物 の 栽 培 特 性 や 栽 培 ス テ ー ジに つ い て
習 得す る。3.地 域 の 農 業 に つ い て 知 見 す る 。4.W本
の 農 業 動 向 に 関 心 を 寄 せ る 。5.生 産 か ら流 通
ま で の 一 貫 性 を 把 握 す る。
3)AVメ
デ ィア 活 用 の 事 例 研 究
初学 習 者 相 手 の 「実 習 ∫」 教 育 が,農
践 的 に,よ
り具 体 的 に,ま
確 に して,さ
以 下,第1表
(i)昭
場 現 場 の 生 産 に 関 わ る 体 験 と学 習 と す る な らば,よ
り実
た 論 理 的 で あ る こ と が 望 ま しい 。 さ らに 個 々 の 実 習 に つ い て 目標 を 明
ま ざ ま な 教 育 効 果 を あ げ 得 る 方 法 で の 授 業 設 計 が 組 まれ るべ き で あ る 。
よ りAVメ
デ ィア活 用 の 幾 つ か の 事 例 に つ い て 実 証 し な が ら検 討 を 加 え よ う。
和55年 度 第1班
第1∼3Hと
もに16時30分
よ り新 寮 の 講 義 室 で テ レ ビ 「農…
業 新 時 代 ∼ 農 協 に つ い て 考 え る」 の
視 聴 を 試 み た 。 これ ら は 日中 の 圃 場 作 業 を 終 え た 直 後 の 時 間 帯 で あ る。 当 時 「農 業 新 時 代 」 は
月 ∼ 木 曜 日 の 午 前8時
よ り放 映 きれ,再
放 送 が 午 後4時
作 業 を 終 え た 直 後 か ら夕 食 に 至 る空 き 時 間 を,も
るAVメ
た 。 利 用 方 法 は,テ
述 の 実 習 目標,日
に 番 組 付 け され て い た 。
っ と有 効 に 活 用 す る 積 りで,明
デ ィア と し て の テ レ ビに よ る学 習 を 「実 習1」
視 聴 の ね ら い は,前
半 よ り2回/日
室 で も利 用 で き
で 初 め て 実 践 した もの で あ る(写 真1)。
本 の 農 業 動 向 に 関 心 を 寄 せ る,に
接 近 す るた め で あ っ
キ ス ト農 業 新 時 代 よ り放 映 分 の コ ピ ー を 資 料 集 に 付 して お き,前
で お く よ う指 示 した 上 で の,い
わ ゆ る 「な ま(づLご
写 真1初
とi視 聴 で あ っ た 。 事 前 導 入 の 時 間 的 余 裕 は
め て のテ レビ学 習(昭 和55年)
一57一
以 って 読 ん
明治 大学 農 学 部研 究報 告
第65号
なか った。
学 習 成 果 は ど うで あ っ た ろ うか 。 学 習 者 が ど の よ うに 反 応 した か を 確 認 して み よ う。 即 ち 履 習
学 生 の意 見 ・感 想 を レポ ー ト8)よ り関 係 箇 所 を 抜 粋 し,転 記 しな が ら実 証 し 評 価 を 加 え る こ と と
す る 。 誤 字 ・脱 字 の 訂 正 お よ び 本 意 を 曲 げ ず に 多少 添 削 を した の も あ る が,原
則 と して マ マ で あ
る。 な お 公 乎 の た め に 関 係 箇 所 の み を 書 か れ た 部 数 は 全 部 載 せ た 。 そ れ の 方 が か え っ て 学 生 の レ
ベ ル を 推 察 す る に も よ い 。 当 然 触 れ て い な い レ ポ ー ト もあ る訳 だ が,こ
れ の 評 価 は 別 と し た(以
下 同 じ)。
O圃
場 作 業 で疲 れ た あ と の テ レ ビは 非 常 に 眠 く な り,あ
ま り面 白 く な か っ た 。
○ は っ き り言 っ て 退 屈 で あ っ た 。 こ れ は 自 分 の 予 備 知 識 の な さ が 原 因 で あ る と思 う。 これ か ら4年 間 知 識
をふ や して再 度見 た い もので あ る。
○ 話 が 自 分 達 の 生 活 に あ ま り関 係 が な い よ うに 思 え た の で関 心 が わ か な か っ だ 。
Q話 が む ず か し く興 味 が わ か な か っ た 。 も っ と実 用 的 な 番 組 か,視
聴 の 前 に,ど
の よ う、
な内 容か 講 義 を し
て 欲 しか った 。 時 間 帯 を も っ と遅 く し て ほ しか っ た 。
○ つ ま らな か っ た の で,全
然 見 て な か った 。 や る 必 要 が な い と 思 う。
○ あ ま り よ く理 解 出 来 ず,視
聴 し た もの の うち,ほ
と ん どが 頭 の 中 を す り抜 け で し ま っ た よ うな 気 が して
残 念 であ った。
○ 専 門 的 す ぎ る の で は な い か?ま
番 組 が な い 場 合 あ らか じめ.ビ
○ 専 攻 が 農 経 科 で あ る の で,農
だ 一 年 生 で あ り,農 経 科 で な い 者 も多 数 い る の で,そ
の時間 帯 に よい
デ オ に と っ て そ れ を 視 聴 して よ い の で は な い か 。
協 の 諸 問 題 に は い さ さ か 関 心 が あ っ た の で,割
合 楽 し く見 て い た 。 しか し
も う小 し先生 方 に専 門 用 語 の解 説 等を 望み た い。 また作 業 後の 疲 労の た み,少 々眠 か った。 夕食 後 の セ
ミナ ー の時 間 あ た りに 放 映 さ れ れ ぽ と も思 っ た 。
○ あ ま り見 な れ セ い な い 内 容 の 番組 だ っ た の で,興
○ 農 業 新 時 代 は,話
味 が わ い た 反 面,眠
気 もわ い た 。
しが 難 し く興 味 が 湧 か な か っ た 。 も っ と 実 用 的 な 番 組 か,視
か 講 義 を して ほ しか った 。 あ と,時
聴 の 前 に ど の よ うな 内 容
間 帯 を も っ と遅 く して ほ しか っ た 。疲 れ て み ん な 寝 て い た 。
○ あ ま り何 を 言 って い るの か わ か ら な い の で お も し ろ く な か った 。
○ 近 隣 の 農 家 で は 農 協 に 対 し,あ
ま り良 い イ メー ジ を 持 って い な い よ うだ 。 金 融 機 関 と して で は な く農 業
専 門 に 取 り組 ん で も らい た い 。 退 屈 だ った 。
○ 疲 れ て い る時 だ け に つ らか った 。
○ 圃 場 作 業 の あ とだ け に 疲 れ て,あ
ま り聞 い て い ませ ん で し た 。 話 題 も興 味 の 湧 く も の で は な か っ た の で
関心 が なか った。
○ い き な り専 門 的 な こ とを や っ た の で 正 直 言 って,あ
ま り関 心 が 湧 か な か っ た 。
○ 現 代 の 農 協 は 苦 しい 立 場 に あ る こ とが よ くわ か った 。 しか し眠 か っ た 。
○ 作 後 の 後 で 疲 れ て い た の で 眠 か っ た 。1・2日
目 の テ レ ビは あ ま り興 味 が 湧 か な か っ た 。3日
日み か ん
の と こ ろ は 結 構 面 白 い と こ ろ が あ っ た6
多 数 の 者 が,農
作 業 直 後 の 疲 労 と,そ
の 作 業 と 無 関 係 の な か で 専 門 的 で 難 し く関 心 が 湧 か な か
った と 否 定 的 で あ る。 だ が そ の 中 に も珠 玉 の 意 見 が み られ る。 「な ま∼ 丸 ご と」 視 聴 の 欠 点 を 指
摘 し,今 後 の 沽 用 法 を 示 唆 し て い る。
視 聴 時 の 環 境,番
組 内 容 と受 容 側 の レベ ル,視
もの と な った 。 結 果 的 に,提
聴 前 後 の 指 導 方 法 な ど に つ い て 反 省 させ られ る
示 側 の 未 熟 さ も手 伝 い,企
例 で あ った 。 逆 説 的 に 言 え ば,ま
画 ・意 図 が ほ と ん ど 生 か され な か っ た 事
こ とに 適 切 な テ レ ビ学 習 こ そ,有
一58一
効 で あ る との 好 事例 で は なか
1農 場 実 習1」
っ た か 。 初 め て 「実 習Ijに
に おけ る視聴 覚 ノデ ィアの活 用
教 育 テ レ ビの 利 用 を 実 践 し貴 重 な 経 験 と 問 題 点 を 得 た 。
(ii)昭 和56年 度 第4班
こ の 年 度 よ り特 例 を 除 い て,「 実 習1」
集 合,第4日
は2回/人
の 朝 食 後 解 散 。 夏 期 休 暇 中 のA-2は
と な った 。 日程 はA-1が
第1日
午 後3時
第1日
集 合,第3日
の 夕 方5時
の昼 食 後 解 散 で
あ る。
第1ロ
ス ラ イ ド 「誉 出 農 場 の 作 物 」,第2日16ミ
リ映 画 「東 京 農 業 と 都 民 の く ら し」,第3tl同
1野 菜 の 値 段 の か ら く り」 を い ず れ も夜 の ミー テ ィ ン グ(セ
1日 に さ き の 実 習 目標,作
用 意 さ れ,昭
和52・53年
ミナ ー と も称 した)に
物 の 栽 培 特 性 や 栽 培 ス テ ー ジ に つ い て 習 得 す る,の
を 中 心 と した 誉 田 農 場 の 作 物10数 種 に つ い て,主
行 な ら た。 第
た め に ス ラ イ ドが
に 播 種 か ら収 穫 まで の
ス テ ー ジの 推 移 を 栽 培 暦 と 共 に 導 入 し,講 話 の あ とで 紹 介 した 。 前 報 で も こ の 種 ス ラ イ ドの 有 効
性 を 確 認 した が,と
りわ け 当 年 よ り の時 期 を 置 い て の 一 人2回
実 習 の た め に も,農
場 の 作物 案 内
と実 習 対 象 と な る作 物 の ス テ ー ジ の 移 り変 りの 理 解 を 視 聴 の ね ら い と ・
した 。
○ 本 来 な らぽ,5月
の この 時期 の作物 しか見 られ ない はず で あ った が,'メ ライ ドで誉 田農場 の一 年を みせ
て も らい,作 物 の生 産 か ら出 荷 まで,お お まか では あ るが よ くわか った。
○ 初 め の 日に 行 な った ス ライ ドは,こ の 農場 で は どの よ うな こ とをや って い るの か とい うこ とが わか って
良 か った と思 う。
第2Hの16ミ
リ映 画 「東 京 農 業 と 都 民 の く ら し」 は,地
標 と し消 費 地 の 中 に あ る 東 京 の 農 業 が 果 して い る役 割,た
な っ て い る こ と,な
域 の 農 業 に つ い て 知 見 す る;こ
と え ば 都 民 の 野 菜 消 費 量 の12%を
ど に つ い て 再 認 識 さ せ る こ とが ね ら い で,最
こ の 展 開 の た め に,あ
と をLl
まか
新 作 の 映 画 を 利 用 した 。
らか じめ 履 習 学 生 に 実 習 一 週 間 前 に 各 出 身 地 の 農 業 に つ い て 調 べ て く る
よ う課 題 を 与 え た 一 方 で 本 学 関 係 都 県(神
き る よ う統 計 資 料 を も とに,地
奈 川 ・・
千 葉 ・山 梨 ・東 京)と
全 国 平均 の農業 を鳥鰍 で
域 農 業 の 現 況9)を 作 成 した 。 そ の 上 で 東 京 農 業 の 資 料10)か ら映 画
に 触 れ る 部 分 の コ ピー を 当 口配 布 し解 説 を 加 え た 。
第3日
す る,の
の16ミ
リ映 画 「野 菜 の 値 段 の か ら く り」 は 実 習 目標,生
た め に 企 画 した 。 そ の た め に,農
産 か ら流 通 まで の 一 貫 性 を 把 握
場 生 産 物 市 場 出 荷 の 例 と し て ナ ス ・ トマ ト ・キ ャベ ツ
な ど の 日変 り値 動 き表 を 作 成 し映 画 の 導 入 と して 解 説 した 。 ま た 農 場 と産 直 の 関 係 に あ る 下 総 生
協 よ り講 師 を 一 人 招 請 し事 後 の 話 題 を 提 供 して も ら っ た 。 ・
○ 映 画 に よ り,今 まで知 らなか った東 京 農業 の 内容 とか,野 菜 の 流通,価 格 の 決定 の し くみ な どは特 に興
味 が もて た。,生産者 が どれ ほ ど不 安 定 で苦 しい のか幾 分理 解 できた 。 豊作 で野 菜 を畑 にす き込 む シー ン
を見 て,憤 りを 感 じた 。 プ リ ン トを 配 布 して くれ た ので実 際 の デ7タ ー等 が よ くわか った。 ,
○ 地域 農 業 の映 画 を見 て,東 京 の農 業 とい うものに ら いて もよ くわ か った。 流通 の 映画 は,題 に 興味 をひ
か れ た が 寝 て し ま っ て よ く見 な か っ た 。 映 画 の 企 画 は 農 業 の 現 状 が わ か っ て よ か った と思 う。 ピ
○ 東京 の農 業,野 華 ¢)値段 の映画 では.多 方面 力、ら とらえ てい なか ったの は残 念 で あ るが,農 業 の問題 を
うま く描 き担 してい る と思 った。 下総 生 協 の 良い ところば か りでな く,苫 労 話 し も聞 きたか った。
○ 班 の中 に農 家 出身 の 方 が何 人か い 七
の家 での真 険 な悩 み とか,色
セ ミナ ーで 流通 の こ と とか 値段 の こと とか話 し合 ってい ると,そ
々聞 い てい つ も自分は 消費 者 の立 場 で物 を 考 え てい た もの だか ら反 対 の立
一59一
明 治 大学 農学 部研 究報 告
第65号
場 の 人 の 意 見 を 無 視 して い た 部 分 もか な りあ った こ と な ど,反
た め に な りま した か,少
02つ
め の 映 画 を 見 て,考
省 す る点 が 多 か った 。 生 協 の 話 も と て も
々む つ か しす ぎ て わ か りに くか っ た 。 映 画 も同 様 で した 脅
え させ ら れ る こ とが 沢 山 あ っ た 。 科 学 と し て の 農 業 で は な く,産
菓 と して の農
業 に つ い て 触 れ られ た こ と が よ か っ た 。
○ 作 業 の あ と と,夕
白 か っ た が,話
食 も入 っ て か ら の セ ミナ ーは,一
・
」'苦
痛 で した 。'セ ミナ ー の 内 容 そ の も の は 非 常 に 面
が く どい の と 白 分 が ね む い の で か な り 苦労 を し ま し た 。 流 通 の し く み の 映 画 は 面 白 か っ
た。
○ セ ミナ ー は 余 り良 くな か っ た 。 面 白 く な か った 。 先 生 ど う し の 打 ち 合 わ せ が で き て い な い 。 明 確 な テ ー
マ が つ か め な か った 。 私 た ち ど う して 討 論 が な か っ た 。 こ の こ と は と て も面 白 くな か っ た 。 先 生 達 の 意
見 考 え を 聞 く こ と も確 か に 大 切 だ ろ うが,同
輩 が 日 本 の 農 業 に つ い て 考 え,先
きを ど う見 て い る の か 知
りた か っ た 。 他 の 場 所 で は こ ん な 話 は と て も で き な い 。
○ 地 域 農 業 や 流 通 に つ い て 考 え る こ と に よ り,農 業 の 姿 が 浮 か び ヒっ て き て,今
れ て な か っ た 人 も 実 習 と は ち が った 形 で,実
際 の 農 業 に ア プ ロ ー チ で き た と い う こ と で,作
ミナ ー の 方 に 大 き な 意 義 が 見 い 出 せ た 。 自 分 は 農 家 出 身 な の で,セ
え 方 が 一 変 す る こ とは な か った が,何
な 発 展 的 評 価 は,認
ま で 農 業 とい う も の に 触
業 よ り もセ
ミナ ー 前 後 で 農 業 に 対 す る 見 方 ・考
人 か そ の よ うな 人 も い た よ う だ っ た 。 しか し現 状 打 開 と い う よ う
識 や 知 識 の 不 足 も あ っ て 無 か っ た が,や
○ 毎 晩 の セ ミナ ー で 一 番 関 心 の あ っ た こ とは,あ
っ て み る と良 か っ た の で は な い か 。
の 産 地 直 送 と い う問 題 だ っ た 。 今 の 日本 の 農 業 を 改 善 し
て い く一 つ の 手 段 と し て は 画 期 的 で す ば ら しい 方 法 で あ る と思 う。
○ 農 業 の 知 ら な い 点 に 触 れ た よ う な … … 。 ス ラ イ ド,映 画 と趣 向 が こ っ て い た し先 生 方 の 熱 意 が こ も っ て
い た が,話
が 長 す ぎ,く
ど い き らい が あ っ た 。
これ らの 意 見 ・感 想11)を み る と セ ミナ ー の 企 画 ・意 図 は ほ ほ 実 現 した よ うに 推 察 で き る 。 だ が
「野 菜 の 値 段 の か ら く り」 と収 穫 作 物 の な い 日 中 の 作 業 との 関 連 で も う一 つ 実 体 感 が 欠 け る よ う
で あ っ た 。 こ の こ と は 割 愛 した が 第41班12)で 面 目躍 如 た る と こ ろ を 発 揮 した 。
そ れ に して も 日 中 の 作 業 疲 労 が 残 り,夕 食 後 間 もな い セ ミナ ー が 精 神 的 に 緊 張 が ゆ る み 眠 くな
る と した ら,作 業 そ の も の と セ ミナ ー 開 催 時 刻 に 工 夫 が 必 要 と な ろ う。AVメ
デ ィアの暗 室提 示
と い う条 件 も 考 慮 し な け れ ぽ な らな い 。
またAVメ
㈹
デ ィア 視 聴 後 の フ ォー ラ ム の 拙 さ が 指 摘 され て い た 。
同 年 度 第21班
か ね て よ りテ レ ビ(TV)一
一VTRを
唱「実 習1」
に も っ と 有 効 に 活 用 した い と 念 じて い た 。 ∠ト1・11
そ れ が 実 現 した 。
ポ ー タ ブルVTR(VHSタ
イ プ)機
る 密 着 取 材 を 実 行 した 。 こ の 時 は,圃
材 を 個 人 的 に 借 用 で き た 。 「実 習1」
場 の 作 業(ナ
ス ・ トウ モ ロ コ シ の 収 穫 ・出 荷,ラ
の 除 草)・ 夜 の ミー テ ィ ン グ ・食 ・
芦風 景 な ど のVTRカ
しか しVTRが:実
習Ijに
の ビ テ オ カ メ ラに よ
ッカセ イ
メ ラ収 録 と 機 材 の 習 熟 の み に 終 始 した 。
導 入 され た 最 初 の 事例 とな った。
(iv}1"1fト1隻第33班
実 習 中 のVTRカ
メ ラ収 録 は,基
本 的 に は 「実 習1」
の 動 く記 録 と 後 に 触 れ る よ う!こガ イ ダ ン
ス時 の 編 集 利 用 を 当 初 の 意 図 と した も の で あ る。 しか しVTRの
ガ ミ的 機 能13)を 生 か して,つ
も う一 つ の 教 育 的 特 性 で あ る カ
ま り記 録 即 時 再 生 性 を 利 用 して,'ミ ー テ ィ ン グ時 に 収 録 テ ー プを 展
一60一
「農 場 実 習1」
に お け る視 聴 覚 メ デ ィ ア の 活 用
㌔覆
蔭
し 該夢i
l.tss
議
辛パ
'〆
∀、
ε
亨 一
写 真2「
実 習1」
でVTRカ
メ ラ 収 録 中 の 風 景(昭
和58年)
開 す る こ と に した 。 こ うす る こ と に よ っ て 実 習 時 の 作 業 か ら休 憩 ・食 事 ・ ミー テ ィ ン グ な ど の 状
況 を 再 現 さ せ,客
摘 し,反
観 的 に 経 過 を た ど りな が ら作 業 の 演 示 と 実 技 や 個 人 の 行 動 を 顧 み,問
題点を指
省 させ た りす る こ とが で き た(写 真2)。
後 に も触 れ る が す こぶ る 好 評 で あ っ た 。 実 習 の 主 人 公=映
像 中 の 主 人 と い うこ と が,実
も 一 段 と 活 気 を 吹 き込 む よ うで あ っ た 。 ま た わ れ わ れ 側 の 「実 習1」
習中に
授 業 の研 究 に も良 い討 議 資
料 を提 供す るもの で あ った。
と もあ れ,富
上 吉 田 農 場 でTV-VTR利
聴 一 実 習 の ま と め,と
用 の 最 初 の 事 例 と な っ た。 こ のVTR収
い う ケ ー ス は ほ か に17班,昭
和57年 度 の27班,58年
度 の202班
録 一再 生視
で も行 な っ
た。
(v)同
年 度 第27班
第1日
は ス ラ イ ド 「欠 陥 農 地 二 ・ 「誉 川 農 場 の 作 物(抜
粋)」 で 共 に 自 作 のAVメ
デ ィア で あ
る。 展 開 前 に そ れ ぞ れ 提 示 側 が わ か り 易 く講 話 した の で 評 判 が 良 か っ た 。 と りわ け 自 作 の メ デ ィ
ア と専 門 性 を 生 か した 企 画 と講 話 か ら,学
生 は 指 導 側 の 農 業 と実 習 に 対 す る 熱 意 と情 熱 を 感 じ と
っ た よ うだ 。 ス ラ イ ド1農 場 作 物 」 は,こ
の 班 の 作 業 対 象 と な る ナ ス ・ハ クサ イ ・グ イ コ ン ・栗
か らの コ マ 数 を 抜 粋 し,農 場 に お け る ラ イ フ ス テ ー ジを 栽 培 暦 と 共 に 展 開 した 。
以 ド見 て み よ う!4)。
01日
目の 欠陥農 地 や作 物 の生 育 につ い て の ス ライ ドは大 変 参 考に な りま した。
○ 最初 の 日に学 習 した1欠 陥農 地 」は,そ
うい う土地 が いか に 多い か,ま た その 種叛 とか,そ の土地 の も
ってい る意 外 な もろ さ を知 って 驚 き ま した。翌 日の 昼間 の 作業 で,先 生 が 言わ れ た農 業は 「地 下 の工 場」
で あ る こと も痛 感 しま した。
O土 壌 学 な ど,と て も興 味 深 い話 を聞 くこ とが で き.こ の班 に来 て本 当に 良か った と思 う。
○ 前夜 ミー テ ィングで,い ろい ろ な事 を吸 収 したの で翌 日か らの実 習が とて も楽 しみ で した。 ・
一61一
明治 大学 農学 部研 究報 告
第2Hに
第65号
ス ラ イ ド 「ラ ヅカ セ イ 」 と16ミ リ映 画 「落 花 ノ
お
を 展 開 した 。
落 花 生 は 誉 田 農 場 で の 主 幹 作 物 の 一 つ で もあ る。 ま た 千 葉 県 は そ の 全 国 生 産 量 の40数%を
占め
て い る。 こ の 落 花 生 に つ い て か ね て よ り徹 底 的 に 教 え 込 ん で み た い と念 じ て い た 。 資 料 を 渉 猟 し
要 点 を 加 工 し た プ リ ン トも作 成 配 布 した 。 さ らに 映 画 フ ィル ム を 探 索 し個 人 的 な 借 用 が 可 能 に な
った。
実 習 目 標 で あ る,作
物 の 栽 培 特 性 や 栽 培 ス テ ー ジに つ い て 習 得 す る,を
て よ り深 く展 開 す れ ぽ,農
一つの作物を素材と し
場 作 物 の 総 花 的 紹 介 よ りも 教 育 効 果 が 上 が る の で は な い か と推 察 し,
先 づ 第41班 で そ れ を 実 践 し た 。 ね ら い は 的 中 し成 果 は 挙 が っ た と判 断 した 。
ス ラ イ ド 「ラ ッ カ セ イ」 は 昭 和52年
種,栽
培 管 理,掘
取 ・乾 燥,脱
以 降 の 誉 田 農 場 に お け る,種
づ く りか ら 整 地 ・施 肥,播
英 ・出 荷 準 備 まで を20数 枚 で 網 羅 し,さ
らに 加 工 部 門 も 加 え た も
の で あ る。 年 々数 枚 を 加 除 し て い る。
映 画r落
花 生 」 は 動 画 メ デ ィア で 昭 和41年 の 製 儒
カ ラ ー22分 の 科学 映 画 で,記
録 映 画 作 家は
井 出 玉 江 ・山 下 亘!5)で あ る。 これ は 同 年 度 科 学 映 画 入 選 作 品 と な っ た 。 もは や 保 有 す る公 的 機 関
は な く個 人 的 に 借 用 した 。
同 映1両は 食 品 栄 養 的 に 価 値 の 高 い 落 花 生 の 播 種 か ら,発
中 に 潜 り,結
芽 ・開 花 し,地tで
受 精 した 子 房 が 地
実 し苅 り入 れ られ る ま で と そ の 加 工 を 微 速 度 写 真 を 折 り ま ぜ て 描 い た も の で,千
県 の一 農 家 の 落 花 生 づ く りを 通 して,当
葉
時 の 農 村 ・農 作 業 風 景 も散 見 さ れ る貴 重 な フ ィル ム で あ
る 。 た だ し若 干 槌 色 が あ る が 内 容 を 損 っ た もの で は な い 。
旬
も両ダ
・アの展開に際 し・酬(蹄
デ・7)を 醐
りの 落 花 生 株 を 置 い た 。 可 食 の 英 煎 り落 花 生(実
の 大地 図(活
字 メデ ィ ア)を 用 意 した 。 そ の 上 で 落 花 生 の 来 歴,植
関 り,内 外 の 生 産 ・貿 易 量 の 推 移,栽
話(言
語 メ ッセ ー ジ)し
し・搬!こ 掘 り胆
物 標 本 メ デ ィ ア)を
培 特 徴,現
てき綱'
皿 に 盛 り,黒 板 に は 千 葉 県
物 的 特 性,誉
出町 と落 花 生 の
状 と 課 題 な ど に つ い て で き る だ け わ か り易 く講
た。
○ 落 花生 につ いて の話 が あ った。 神 奈川 県 に住 ん でい るため 秦野 の もの は よ く食べ たがt千 葉 県 で穫21る
とは知 らなか った。 落 花生 自体 に も全 く知 らな か った た め興 味 の あ るセ ミナ ー に な った 。
○ 落花 生 が,土 の 中に 実 がな ると い う ことや葉 が 睡眠 運 動 をず るこ とな ど知 らな い こ とば か りで驚 い た。
落花 生 に限 らず植 物 とかい った もの に物 凄 く無 知 で あ った こ とを思 い 知 らされ た ので,こ れ か ら もそ う
い った こ とに興 味を 向け て行 きた い。
○ 落 花 生に も多 くの 種 類があ り,ど れ もが やせ た土地 ・乾 燥 に強 い な ど,今 後 と も楽 しみ の あ る作 物 と思
い ま した が,年 々 「葉県 で生 産 を減 らして い るのは 残 念 だ。
○ 落 花 生の 事に つい て学 び ま した。 ス ピーチ,ス ライ ド,映 画 とい ろい ろ な角 度 か ら落花 生 を見 つ め,今
まで には ない作物 の 概念 を私 の 中 で宿 した こ とを 意識 しま した。
○ 実 習 で最 も印象 に残 った ものは 落花 生 で あ る。熱心 な話 や ス ヲイ ド,映 画 を用 い て の説 明 が よか った 。
最 も少 し長 す ぎた よ うであ るが 。
○ 落花 生 の話 と スライ・ド,映 画 は 知識 とい うか た ちで,一 生忘 れ る こ とは ない と思 う。 これ か ら落 花 生 を
見 る度 に,こ の実 習 を想 い 出す ことで あ ろ う。,…
一62一
「農場 実習1」 にお け る視 聴 覚 メデ ィアの活 用
0こ
の 実 習 で,自
信 を も っ て 言 え る こ と は 南 京 豆 に つ い て の 知 識 が 人 並 以 上 に つ い た と い うこ と で す 。 こ
の 知 識 が 将 来 自分 に 役 立 つ こ と を 信 じて 疑 い ませ ん 。
○ セ ミナ ー は,ず
い ぶ ん 時 間 が か か っ た が,た
め に は な っ た 。 特 に ピ ー ナ ッ ツに 関 し て は 少 々 詳 し くな っ
た と 思 う。 ス ラ イ ドや 映 画 を 見 せ て も ら った し,い
○ 千 葉 県 へ 来 て,一
い 実 習 で あ っ た と 思 う。
番 驚 い た の は 畑 の 落 花 生 を 見 た 時 で し た 。 昔 か ら何 気 な く食 べ て い た 落 花 生 が,土
中 で 実 を 結 ぶ と は 本 当 に 信 じ られ ん と しか,言
生 の 事 が よ くわ か り,ほ ん の2Bで
い よ うが な か っ た が,セ
の
ミナ ー で 講 話 や 映 画 を 見 て 落 花
した が 得 た もの は 大 き い と 尽 く尽 く感 じ ま した 。 特 に 先 生 の と て も
理 解 し易 い 話 し方 は 印 象 的 で した 。
○ 落 花 生 セ ミナ ーは,早
く終 ら な い か な あ 一 そ れ しか 考 え て い ませ ん で した 。 体 を 動 か す の は い い け ど,
頭 を働 かせ るのは 苦 手 です。
当 実 習 で は,落
際,試
花 生 が 作 業 対 象 作 物 と し て 組 まれ て い た 訳 で は な か っ た の で,農
掘 した 上 で 説 明 を 加 え,セ
今 回 は 講 話,ス
場 の 見 廻 りの
ミナ ー の 対 象 作 物 で あ る こ と を 印 象 づ け て お い た 。
ラ イ ド,映 画 と 盛 り沢lllに な り過 ぎ て,全
体 の 時 間 が 長 くな っ た こ と が 指 摘 さ
れ て い る。
こ の 事 例 で は,矢
張 り講 話 ・標 本 ・ 自作 ス ラ イ ド ・映 画 と そ れ ぞ れ の 長 所 短 所 を 生 か し た 数 種
の 〆 デ タ アの 総 合 活 用 が 効 果 を 一 層 挙 げ た 。 特 に 立毛 株,英
本 や 自 作 ス ラ イ ドな .どは,単
煎 落 花 生,千
葉 県地 図 な どの実 物 標
な る 借 り物 と 琴 な って 親 近 感 の 湧 く メ デ ィ ア と し て 役 に 立 っ た の で
は な い か と 察 せ られ る。 各 種 メ デ ィア を 十 分 に 使 い こ な した 好 箇 の 例 とい え よ う。
㈲
同 年 度 第17班
こ こで の 初 日で はVTRの
新 しい 利 用 を 試 み た 。 そ の こ と を 中 心 に 触 れ る。
秋 も深 く な り実 習 生 が 入 寮 す 、
る の は 午 後5時
す ぎの 夕 闇 で あ る 。 農 場 に 出 て 明 日 か ら の 圃 場 を
見 せ る に は 暗 す ぎ る時 刻 で あ る。.
当 日 の 日中,前
あ る),最
以 って 農 場 をVTRカ
メ ラ で 約20分 ほ ど 収 録 し(BGMを
ア フ レ コ.した こ と も
初 の ミー テ ィ ン グ時 に 再 生 視 聴 す る 。 翌 日 か ら の 実 習 対 象 と な る で あ ろ う野 菜 ・果 樹 ・
家 畜 そ の 他 に つ い て 映 像 を,,と き に ス ロ ー ・静 止 の操 作 で 見 せ な が ら,予 定 作 業 の 目的 ・内 容 に
つ い て 説 明 を 加 え て 行 く と い う利 用 方 法 で あ る 。 こ れ を 筆 者 は 農 場 ガ イ ドと称 し た 。
この 試 行 は 農 場 見 廻 りの で き な い 時 の 代 替 と し て も・VTR
方 法 の 一 つ に な り得 よ う・ 尚 こ の 時 の 使 用VTR(β
こ のTV-VTRに
よ る
.a)機器 特 性 を 生 か し た 有 効 な 活 用
タ イ プ)機
一 切 は 私 物 を 借 用 した 。
「農 場 ガ イ ド」 と い う 初 め て の 試 み と 実 習 中 のVTR収
録 一 再 生視 聴 一
ま と め に つ い て の 反 応L6)を 合 わ せ て 見 よ う 。
○ 最 初 の 夜 の ミー テ ィ ン グに 農 場 案 内 の ビ デ オ を 見 せ て も ら っ て,こ
農 場 に 驚 い た 。 今 回 の ミー テ ィ ン グは 長 か った が,ビ
・ 労 にな らなか った
。'・
・
○ ビ デ ォ を 導 入 した{一
の 前 に 来 た 時 と大 分 ち が っ た 様 子 の
デ オ ・映 画 な ど を うま く利 用 し て い て,さ
ほ ど苦
テ ィ ン グ や 映 画 は わ か り 易 ≦ とて も良 か った 。 また 自 分 で ビ デ オ で と られ て い る
の を 意 識 して し ま っ て,手
が 抜 け な い とい
,うこ と も あ った カ「,見 て 楽 し く 良 い 思 い 出 と な った 。
○ ミー テ イ ン グ で 一 番 効 果 的 で あ っ た あ が ビ デ オ テ ー ブ で す 。'ビデ オ で 作 業 し て い る 自 分 を 客 観 視 で き る
の を 楽 しみ に し ま し た6先
生 も お っ しや づ て ま'した が,・農 場 実 習 は 目 で 見 て,耳
一63
.一
で 聴 い て.f,手 で 触 わ ら
明 治大学 農学 部研 究 報 告
な くては学 べ な い
第65号
これ は 本 当 だ と思 い ます 。 そ れ が 今 回 の 実 習 で 全 て で き た と思 うの で す 。 そ の た
め か 前 回 よ り も学 ぶ こ とが 多 か っ た 気 が し ます 。 と に か く ビ デ ナ テ ー プ の 効 果 は 大 き く,そ
のた め実 習
に 対 して 積 極 的 に 参 加 で き た と 思 うの で す 。 これ か ら も ビデ オ テ ー プは多 い に 活 用 し て も らい た い と 思
い ます 。
03日
目に 見 た ビデ オ で は,2日
間 の 巾 で 行 な った 作 業 が 思 い 出 さ れ て お も し ろ か っ た 。 編 集 して よ い 教
材 に な れ ば よい と思 った.
な お57年 度 の27班 も,同
じ よ うな こ と を 実 践 した が,そ
の 中 に 以 下 の よ うな 貴 重 な 一 編 が あ っ
たm。
○ ミー テ ィン グ時 の ビデ オ よ り農 場案 内 を 見た が.実 際 に 歩い て い ない の で,全 くと 言 って よいほ ど実感
と して把 握 で きな か った 。 これ は ビデオ よ り実際 に歩 い た方 が よい と思 う。
こ のTV-VTRに
よ る 農 場 案 内 に つ い て は も う少 し検 討 が 必 要 の よ うだ 。 ま た カ メ ラ収 録 一 再
生 一 実 習 の ま と め に はVTRに
お い て,ミ
杣
秀 で る も の は な い し,学
生 側 に も気 軽 に 視 聴 で き る とい う こ とに
ー テ ィ ソ グの 一 端 を 担 う こ と が で き る と 評 価 した 。
昭 和57年 度 農 場 ガ イ ダ ン ス
前年 の 「実 習1」
分)し
た のVTRの
に カ メ ラ 収 録(全
編 集 版(Uマ
イ ンチ テ ー プ,30分)「'81農
生 の ほ か に,関
長150
チ ヅ ク3/"
場 実 習」 を 新 入
係 教 員 に も呼 び か け てIS),ガ
イ ダ ン ス の 折 に 見 て い た だ い た;
こ の テ ー プは 両 農 場 を 舞 台 と して,学
登 場 か ら 日中 の 収 穫 ・栽 培 管 理,家
写 真3自
作VTRr'81農
場 実 習 」一 タ イ トル
の テ レ ビ映 像(昭
レポ ー ト潜 き,次
た 寮 内 で の 食 事 ミー テ ィ ン グ そ して 最
い で 農 場 と寮 か らの 別 れ な ど が 現 場 音 とBGMで
レー シ ョ ンは 含 まれ て い な い た め,放
畜 の飼 養
管 理 な ど の 諸 作 業 と木 陰 で の 休 憩 と 昼 食 風 景
和56年)
が,ま
終Hの
生の
記 録 され て い る。 ナ
映 に 合 わ せ て 農 場 長 が 必 要 に 応 じ て コ メ ン トを 加 え た 。
58年 度 の ガ イ ダ ソ スに お い て も,同
様 に 利 用 され た が,「 実 習]一
の 大 わ くを つ か む の に 好 適
な 素 材 を 提 供 し,履 習 へ の 期 待 を 持 た せ て い ず れ も好 評 と 聞 い た 。 本 学 部 の 数 多 い 教 科 月 の 中 で
n作 テ レ ビ映 像 を 通 じて ガ イ ダ ン スを す る 事 例 は,恐
ら く これ しか な く,他
大学 の農場 実 習 で も
見 られ な い の で は な か ろ うか(写 真3)。
な お,こ
の 編 集 版 テ ー プ を 作 成 す る経 過 に つ い て 触 れ て お か な け れ ば な らな い 。 ホ ー ム タ イ ブ
の ポ ー タ ブ ルVTRは
VHSタ
イ プで,残
「実 習1」
当 時 本 学 部 に な く,私
人2人
に 依 存 し た も の で あ る。 しか も収 録 の2/3は
りが β タ イ プ の 機 器 で あ っ た 。 昭 和56年11月
へ の 導 入 と そ の 有 効 性 に つ い て,映
の 実 習 反 省 会 で,こ
のVTRの
像 と紙 面tg)を 通 じて 披 露 す る た め もあ り,テ
ープ
を β.に全 部 変 換 す る 必 要 に 迫 られ た 。 こ れ を 玉 川 大 学 に 私 的 に お 願 い した 。 全 べ て が β テ ー プ
一64一
「農 場 実 習1」
に 収 ま っ た 。 しか し こ れ で もUマ
に お け る 視 聴 覚 メ デ ィア の 活 用
チ ヅ ク(:レi'iイン チ テ ー プ)のTV-VTRシ
て あ る 生 田 の 大 教 室 で は 再 生 放 映 で き な い 。 そ こで 編 集 を 兼 ね てUマ
ステ ムの み設 置 し
チ ヅ クの テ ー プ に さ らに 変
換 した 。
以.Lの よ うに,「 実 習1'1にVTRを
の 編 集 ア ー ゾ の 作 成 は,全
導 入 し 活 用 した 実 践 例 は も と よ り,こ
の 「'81農 場 実 習 」
くの ゼ ロか ら出 発 した た め に 多 くの 方 々の ご 協 力 を 頂 い た こ とか ら実
現 した も の で あ る。
以 トの よ う な 経 過 を た ど りな が ら,昭
さ れ た 。 即 ちVHSポ
ー タ ブ ル 型VTR1:点
デ ッキ 型VTRは
に,即
和58年 の 早 々に 「実 習1」
に も使 え るVTR機
セ ヅ トと デ ヅキ 型VTRそ
器が 購 入
の 他で あ る。
主 に 番 組 録 画 用 に テ レ ビ の あ る研 究 室 に 設 置 した 。 ポ ー タ ブ ル型 は 臨 機 応 変
ち カ メ ラ撮 り,両 農 場 の テ レ ビに つ な い で 再 生 視 聴 に,あ
る い は 自 作 メ デ ィ アの 制 作 に と
移 動 し て 使 用 さ れ て き た 。 今 後 は 両 農 場 の 教 場 に 実 習 専 用 のVTRと
大 型 テ レビの設 置 が 必 要 で
あ る。
「実 習Lに
テ レ ビ利 用 を 昭 和55年 度 に 初 め て 試 み て 以 来3年FI,こ
分 な が ら用 意 され,企
習Il担
不i"'
画 と 目的 に よ っ て は 活 用 が 可 能 に な っ た 。 こ の こ と を 機 に58年 度 初 頭,1実
当 者 会 議 に お い て,AV教
の 制 作,実
こ に 自前 のVTRが
育 手 法 の 一 層 の 活 用 を 呼 び か け た20)。 さ らにAVメ
デ ィア
習 に 適 用 で き う る テ レ ビ 番 組 の 録 画 と こ れ の 活 用 な ど も以 後 実 践 し て き た2D。
そ の58年 度 実 践 事 例 の 幾 つ か に 検 討 を 加 へ る。
価1昭
和58年 第12班
こ の時 期 は,農
場 主 幹 作 物 の 一 つ の 落 花 生 の 播 種 期 に あ た る。 しか も こ の 年 は 堆 肥 施 用 区 と 化
成 肥 料 施 用 区 の 両 試 験 圃 場 計40aの
播 種 が,実
習 対 象 と して 用 意 され て い た 。
夜 の セ ミナ ー も・ そ う した 日中 の 作 業 計 画 と 合 わ せ て 落 花 生 の 学 習 に 力 を 注 く・こ と に な る。 と
りわ け 前 に も好 評 だ った が 幾 分 長 す ぎ た 講 話 ・ス ラ イ ド ・映 画 と い う授 業 形 態 に 工 夫 を こ うず る
必 要 が あ っ た 。 も ち ろ ん 落 花 生 に つ い て の 配 布 資 料 も 当 産 業 の 近 況 を 報 じた も の な ど を 加 え な が
ら改 訂 した 。
そ の第 一
一の 工 夫 は,ス
のVTR化
に,写
VTR化
ラ イ ド「ラ ッ ラ セ イ 」
で あ っ た 。 自作 ス ラ イ ドの ほ か
真 ・新 聞 な どの 新 しい 資 料 を 含 め て
を 試 み た(写 真4)。
投 映 した ス ラ イ ド像 や 資 料 を,直
カ メ ラ で 撮 影 し,BGMと
接VTR
ナ レー シ ョ ン を
ア ブ レ コで 吹 き 込 ん だ 。 単 な る ス ラ イ ド の
VTR化
は 業 者 で も請 負 うが,こ
メ デ ィ アづ く り は,カ
こ で のVTR
写 真4自
メ ラ ワー クで 静 止 像 に
一65一
作VTR「
ラ ヅ カ セ イ 」 の1コ
テ レ ビ映 像(昭 和58年)
マの
明治大 学 農学 部研究 報 告 ・第65号
第 ・2表
自 作VTRメ
デ ィア
「ラ ッ カ セ イ 」
ナ レ ー タ ー:筆
ビ デ オ プ リ ン ト"ラ
BGM:「
ッ カ セ イ"
者
ビ バ ル デ ィ ・四 季 」 よ り
カ ウ ン ト
OOOO
OOO3
船 出 を 待 つ ナ イ ジ ェ リア の 麻 袋 づ め さ れ た 落 花 生 の 山 々*D。
自 由 化 の 波 が 押 し寄 せ る'82の
存 輸 入 制 限8品
蒜
0004
目の1つ"な
日本 の 落 花 生 産 業 を 伝 え る新 聞 の 記 事 数 葉 。"許 す なrl川 化
タ イ トを 「ビ デ オ プ リ ン ト ・ラ ヅカ セ イ」。
落 花 生 の 野 生 種(ア
ラ キ ス モ ン チ コ ー ラ)と
栽 培 種 の 莱 実 比 較*2。
誉 田農 場 で の 種 子 用 糞 割 り(種 子 準 備)。3月
'83の 圃 場 作 り例:堆 肥 運 搬 と散 布
,p一
タr耕,畦
0010
(大 型 機 械 に よ る 圃 場 準 備)。'4月
一 方 の 化成 肥 料 区 に 化 成5・5・0を 畦 施 肥 ,間 土 。
0011
播 種 作 業 と レー キ に よ.る覆 土 。
00ユ2
発 芽,開
花 始,開
0016
開 花 期,開
0019
除 草 作 業,8月
0021
の風景
切
中旬
・5月
花 初 期 に 石 灰 散 布 さ れ た 落 花 生 圃 場 。6月
中句
上中旬
花 期 の 草 勢 。7月}淘
中旬 の 草勢 。
8月 下 旬 の 草 勢 。
0022
地 中 の 子 房 柄 ・子 房 柄 の 先 端 の 様 子 。'9月
0025
群 と して の地 中 子 房 柄 と大 き くな っ た 爽 実 。
0028
落花 生 品種 比 較試 験 圃
草 姿 ・草 勢 と葉 色 の 比 較
0037
残
ど。
中旬
チ バ ハ ソ ダ チ,テ
コナ
ア ズ マ ユ タ カ,ナ
カ テ ユ タ カ。
試 験 圃 の 試 掘 株,草 姿 と地 下 部 の個 体 比 較9月
〃
ナ カテ ユ タ カとチ バ ハ ン ダチ
下旬
テ コナ とアズ マユ タカ。
0045
落 花生 の葉 の睡 眠行 動
0050
根 の 根 瘤 菌 の 着 生 状 態(ナ
昼の姿
夜 の姿 。
0057
カ テ ユ タ カ)。
トラ ク ター 後 部 に つ け た 落 花 生 掘 取 機 の 全 体 と細 部 。IO月
0063
実 際 の 掘 取 作 業(大
0066
圃 場 で の掘 取 株 の 天 地 返 し乾 燥('78実
0069
地 干 しさ れ て い る落 花 生 の圃 場 。
型 機 械 に よ る)4畦
0071
圃 場 で の`tポ ヅ チ積 み"さ
0075
圃 場 で の脱 英 作 業(落
0081
脱 爽 され た 落 花 生 の 袋 詰 ・計 量(土
0084
脱 爽 され た 落花 生 の加 工一
土 爽 落 花 生 の 水 洗(ド
習 時 の 地 干 作 業)。
れ た 落 花 生(野
積 み 乾 燥)。11月
花 生 脱 菱 機)。12月
上旬
上旬
莱 落 花 生)。
藤 沢市 の あ る加 工場 に て一
ラ ム 水 洗),天
0088
薄 皮 を 除 か れ た 落 花 生(塩
0089
油 揚 げ 作 業(平
釜)。
0093
油 切 り作 業(手
回 し遠 心 分 離 機)。
醐
加 塩(調
㎜
自然 乾 燥(風 乾)。
エ ン ドタ イ トル(制
0102
中旬
同 時 掘 取 。"
日 乾 燥(庭
δ
・
先 き)。
パ タ ピ ー の 準 備)。
味 料 混 合)。
作:木
崎 卓 平.協
力:明
治 大 学)。
*1:中
尾 佐 助写 真
*2:前
田 和 美 写 真'`
出 典:週
刊 朝N百
,'・!
科 「雑 穀 と マ メ の 文 化 」No.123.p.83
朝 日新 聞 社(昭
一66一
和58年)
「農場 実 習1」
動 き を 与 え た こ と,ズ
に お け る 視 聴 覚 メ'ディ ア の 活 用
ー ム イ ン ・ア ウ トの レ ン ズ ワー クを 頻 用 し て 一 枚 の ス ラ イ ドを 数 シ ー ンに
撮 り,強 調 点 を 明 確 に した こ と な ど の 特 徴 が あ る。
以 下 に こ の 自作VTRrラ
ッ カ セ イ」 を 紙 一Lで再 現 して み よ う(第2表)。
長 す ぎ た り・ 一 部 見 苦 しい 個 所 もあ った が,さ
ら に 編 集 す れ ば 格 段 のAVメ
初 め て の制 作 で冗
デ ィア に な り得 よ
う。
ス ラ イ ドのVTR化
メ リ ッ トは,動
き の 提 示 が 可 能 に な った こ と,明
た が っ て 視 聴 しな が らの メモ も可 能 な こ と,ナ
が 容 易 な こ と な ど で あ る。 反 面,テ
レ ー シ コ ンが 入 る こ と に よ り制 作 者 本 人 外 の 利 用
レ ビ画 面 が 小 さ い こ と,明
室 で の映 像 の た めに 注 意散 慢 傾 向
が 生 じ る こ と な ど が あ る。 これ らは ス ラ イ ドと テ レ ビ と い うAVメ
の で あ る。
室 で 活 用 で き る こ と,し
デ ィア属 性 の 違 い に よ る も
》'・
つ ぎ に 第 二 の 工 夫 は,過
・
ト
去 に お い て の 講 話 ・ス ラ イ ド ・映 画 を 一 度 に 展 開 す る と い う こ と を 排
した こ と で あ る 。 即 ち 配 布 資 料 で 動 機 づ け し,自 作 メ デ ィア で 身 近 な も の に 引 きつ け ,最
話 と 映 画 で も う一
一度 ま と め る と い う流 れ の 中 に,マ(日
時)を
後 に講
持 た せ る 企 画 で 展 開 した 。:こ の 方
式 で の セ ミナ ー は つ ぎ の15班 で も行 な っ た。 そ の 結 果 に つ い て,こ
こ で は 人 数 の 多 い15班 の レボ
ー ト22)を引 用 し よ う。'
○ 落 花 生 の ビ デ オ,16ミ
リ映 画 を と り入 れ た 講 義 も い ろ い ろ な 発 見 が あ っ て よ か った 。
○ 落 花 生 は 前 回 に 除 草 を や って い た の で,な
ぜ か 愛 着 が わ い て 興 味 を も って 説 明 を 聞 い た 。 花 が 散 っ て か
ら子 房 柄 が 土 に も ど っ て 実 を つ け る と い う ユ ニ ー ク さは 聞 い て い た が 睡 眠 を す る と い うの に も驚 い た 。
○ 落 花 生 とは 実 に,不
思 議 な 植 物 だ と思 う。 授 粉 す る と,子 房 柄 が の び て い き,土
で 落 花 生 が で き る 。 一 度 土 の 中 に 入 っ た もの が,土
当 に 不 思 議 だ と 思 う。 ま た 葉 が 夜 に な る と睡 眠 す る(筆
は 初 め て 知 っ た 。 葉 が と じ る の は,オ
の 中 に 入 る と ふ く らん
か ら外 に 出 て し ま う と も う子 房 柄 が 伸 び な い の は 本
者 註:全
員 で 圃 場 に 確 認 に 行 っ た)と
い うこ と
ジ ギ ソ ウだ け だ と思 っ て い た の で 本 当 に 驚 い た 。 落 花 生 の こ と を
い ろ い ろ研 究 す る の は お も しろ そ うだ と思 っ た 。'"層
○ 落 花 生 に つ い て 今 回 の 農 場 実 習 で 学 ん だ こ と は,そ
に 石 灰 を 必 要 とす る,高
の 特 徴 と し て 葉 が 夜 間 睡 眠 行 動 を す る,サ
ヤの形 成
温 度 を 必 要 と す る こ と な ど で した 。 ラ ッ カ セ イ の 葉 の 睡 眠 行 動 を 白分 の 目 で 確
かめ,植 物 の 自然 現 象 には 不思 議 な もの があ るこ とが,つ くづ く理 解 す る ことが 出来 ま した。
○ 落花 生 とい う作物 に つ いて,か な り詳 しく集 中 して知 る こ とが で きた 。普 段 何 気 な くロた 入れ る落花 生
だが ・ そ の不 思議 な 成長 例 えば 葉 の睡眠 行動 や 子房柄 の向地 性 な ど知 らなか った ことが い ろい ろ と多 く
参 考 に な った。.、
○ 落 花 生に つ い て は とて も興味 が わ いた 。 だい たい 子房 柄 が 土の 中に 入 ってか ら実 をつ けた り,夜 に な る
と葉 が眠 るな ど,な ん とな く植物 離 れ してい る よ うな気 が した。 現 在 国 内で もっ と も生 産 量 が高 い 千 葉
県 で さえ最 盛 期 の1965年 の半 分 に な って い る。 栄 養的 に もす ぐれ て い る もの だか ら,も っ と もっ と利 用
してほ しい。
○ 落花 生 に つ い て.今 まで知 らな か った 多 くの事 を知 らされ た 。 まず 驚い た こ とは 落花 生 の 種類 が 実 に 多
い とい う事 です 。大 き く分 けれ ば 半立 型,立 型,ほ ふ く型 そ レて さ らに 立 落 花1号,千
葉 半立 ,ワ セ ダ
ィ リユ ウか らサ チ ホ マ レなん と20種 類 もの品 種改 良 され た 落花 生 が あ るの です 。 さ らに驚 いた こ とは,
落 花 生 は葉 っぱ を重 ね合 って眠 る こ とです 。 これ は どの よ うな理 由が あ るの か 分か りませ ん で したが,
実 に 奇 妙で 楽 しい こ とだ と思 い ま した。 その 他 に も落花 生 の向 地性 に つ い て,そ の 子房 柄 が土 に も ぐる
過程 な どを ビデォ ・映 画 で見 で い る と今 まで何 ん とな く食 ぺ て いた 落花 生 は実 に 神 秘的 な 食 ぺ物 だ と思
一67一
明治大学農学部研究報告 第65号
い ま した。
○ 落花 生 の講 義 では,特 徴 と して 子房 柄が 伸 び て地 中 で結 実 す る事,根 瘤 菌 との共 生関 係,葉 の睡眠 等 生
態 に つ い て勉強 した 。 落花 生 も他 の 作物 同様,今 迄 に幾 多の品 種改 良が な され.立 性 種,半 立種∴ ほ 伏
種 が あ る。 そ して 他 の作 物 同様 に 今 日では 低 コス トで作 られ るア メ リカ産や 中 国産 の ものに 国 内産 が 押
され て い る事,そ れ に まつ わ る関 税障 壁 の問 題 を 具体的 に 把 握 で きた。 零細 的 で効率 の悪 い 落花 生 の生
産 が 減 少す るの は もっ と もな こ とだ 。
○ 落花 生 は とて もお も しろ い植物 だ。 そ の成 長 過程 のな か で も花 が咲 い て か ら実が で きる まで に,と て も
興味 を も った 。落 花 生 は花 が落 ちた あ と,子 房 柄 が伸 び て地 中に い た って実 を結 ぶ。 この よ うな特 長 を
持 った 植物 は 他 に あ るだ ろ うか。 また 子房 柄 が 伸び る長 さは15∼20cmし
たが って地 上 か らそれ 以上 に
つ いた 場所 での 花は 実 を結 ば ず に終 って しま う。実 に な らない所 に花 が つ くのは 不 念議 だ 。 落花 生に つ
い てあ 話 ・ビデ オ ・映 画 が お も しろか った 。 落 花生 には なぜ か親 しみ が わい て しま う。 お も しろ い植 物
だ か らも っ とい ろ い ろ知 りた い。
○ 誉 田農 場 とゆ か りの あ る落花 生 は ブ ラジル原 産 であ る。 千葉 県 が 国内 の40%を 生産 して い る との こ と。
マ メ科 の植物 の落花 生は 栄 養価 も561Kcal/100gと
非 常 に 高 く,ア メ.リカな どで は 様 々な料 理 に使 わ
れ て い るそ うだ。 また今 まで知 らな か った実 の結 び方 もビデ オや映 画 で知 る こ とが で きた 。花 が咲 い た
あ と,花 柱 が地 面 まで延 び て地 中 で成 る。文 字 通 り落花 生 な のに は驚 か され た 。・
第2日
の 午 前 中,降
雨 の た め 予 定 の 落 花 性 播 種 作 業 が 中 止 に な っ た 。 寮 の 教 室 で ビ デ オ フiL
ラ ム を 開 く こ と に した 。5月6日
に 放 映 され た 「い ま,ビ
ニ ー ル ハ ウ ス の 中 は … 」 ∂)録画VTR
を 活 用 した 。 これ は 実 習 目標,日
本 の 農 業 動 向 に 関 心 を 寄 せ る,の
た か らで あ る 。 これ の 内 容 は,全
国 の ビ ニ ー ル ハ ウ ス 地 帯 で,松
た め の 素 材 に な り得 る と 考 え
本 市 内 で 生 産 さ れ る 養 殖 ア ブが
売 れ て い る。 交 配 の 仲 介 を す るた め で あ る。 こ の ア ブを 訪 ね て ビ ニ ー ル ハ ウ ス 地 を 回 る。 そ こで
は サ ク ラ ン ボ,ト
策,多
マ ト,キ
ウ リ,イ
チ ゴな ど が 栽 培 され て い る。 水 耕 栽 培,土
収 穫 の た め の 諸 施 設 な どを 通 して,変
壌障 害 へ の諸 対
りつ つ あ る 施 設 園 芸 の 状 況 が50分 に わ た っ て 描 写 さ
れ る。
視 聴 後 レポ ー トを 書 か せ,日
述 発 表 させ た 。 な お こ のVTRは202班
で も視 聴 した 。
夜 の ミー テ ィ ン グは 落 花 生 に つ い て の 講 話 と映 画 を 行 な った 。 つ ま り落 花 生 に つ い て の ビ デ オ
(前 年 は ス ラ イ ド)と 講 話 ・映 画 を2日
第3日
のVTR「
人 口 と 食 糧 」 は 夕 食 後 と懇 親 会 と の 間 に 空 け た 時 間 を 利 用 し て 視 聴 さ せ た 。
目標 は 前 記 と 同 じだ が,ど
あ り,1/3が
に 分 けた 。
ち らか と言 え ぽ あ ま り畏 ま らず に 視 聴 し た 。 世 界 人 口 の1/3が 飽 食 に
飢 餓 状 態 に あ る とい う 現 状 を 生 産 ・分 配 とい う観 点 か ら唯 是 氏 が 説 い た も の で あ っ
た。
以 上12班 の 学 生 数 は7人
で 少 な か った が,ミ
ー テ ィ ン グ に つ い て は つ ぎ'の よ う に 述 べ て い
る23)。
○ 実習 に して も ビデナ ・映 画 に して も,自 分 の農 業 に対 す る知 識 の無 さ とい うものを 痛感 させ られ て いい
勉 強 に な りま した。`'∵
○ と もす れば 理 論一 点ば りの大 学教 育 の中 で,こ の よ うに実 体 験 をす る とい うこ とは 有意 義 な こ とです 。
.ビデ オ も よか った 。'`"
Oい ろい ろ 多 くの事 を学 ん だ機 な気 が します 。 多少 きつ か った けれ ど この実 習は よか った。
一68一
「農 場実 習1」 に おけ る視聴 覚 メデ ィアの 活 用
○ 実 習 で経 験 した 落 花 生 ・ トマ ト ・梨 に つ い て は,な
○ 実 習 の 体 験 も素 晴 ら しい も の で あ っ た が,夜
ん だ か"通"に
な っ た よ うな 気 が す る 。
に 農 業 関 係 の ビ デ オ ・映 画 を 見 る の は 良 い 勉 強 に な り,有
意 義 な も の で あ っ た と思 う。
こ の12班 の 実 習 は 特 に,11中
い と した が,数
の 落 花 生 播 種 作 業 と直 結 さ せ たAVメ
枚 の レ ポ ー トに は,作
い る こ とか ら察 す る と,当
ま た 「い ま,ビ
デ ィア の 活 用 を 一 つ の ね ら
業 を 細 く専 門 語 を ま じえ て と き に は イ ラ ス ト入 りで 記 して
初 の ね らい は 達 成 した の で は な い か と 評 価 した 。
ニ ー ル ハ ウ ス の 中 は … … 」 に っ い て は 別 の レポ ー トも 書 か した 。 ほ と ん ど の 反
応 が 描 か れ た 内 容 に 対 し て,初
め て 知 って 驚 き,異
芸 が な され て い る こ とへ の 懐 疑 を 抱 き,ど
常 な ま で の 生 産 手 段 と方 法 が と られ て 施 設 園
こ ま で も進 む 農 業 の 工 業 化 に 懸 念 し,理 想 と現 実 の ギ
ャ ッ プ の 中 で の 農 家 に 対 す る 感 情 な ど が よ く表 現 さ れ て い た 。 第202班
よ うに 集 約 で き よ う。 日本 の 農 業 動 向 に 関 心 を 持 た せ る に は1分
の レポ ー ト24)もほ ぼ 同 じ
使 い こ な せ る格 好 のAVメ
ディ
アで あ った と評価 したい。
㈱
同 年 度 第27班
実 習 対 象 作 物 と し て 当 農 場 主 幹 作 物 の 一 つ で あ る リ ン ゴが あ る。 筆 者 に と っ て リ ン ゴに つ い て
学 ぶ こ とを 課 題 に し て か ら3回
目で もあ る。
毎 年 リ ン ゴに つ い て の 最 新 配 布 資 料 を 作 り,講
話 を し,映 画 を 見 せ て き た 。 永 年 作 物 で あ る リ
ン ゴの 栽 培 全 ス テ ー ジを 映 画 で 理 解 さ せ た 上 で,当
農 場 の リ ン ゴ収 穫 作 業 に 直 結 させ る 方 法 を と
り好 評 を 得 て き た 咽 η。 今 回 は さ らに よ り一 層 の 深 ま りを 追 求 した 。 ほ か に 家 畜 の 飼 養 管 理 作 業
も あ る 。 これ にAVメ
第1日
デ ィア を 活 用 し て学 習 す る 方 法 も探 ぐ っ て き た 。
の ミー・
・テ ィ ン グ に 配 布 し た リ ン ゴの 資 料 一 原 産 と 来 歴,植
培 と産 業 の 特 徴,リ
ン ゴ の 生 産 過 程 と 主 な 管 理 作 業,わ
ンC含 有 量 の 関 係 表,三
流 通 ま で の 一 貫 性 を 把 握 す る,こ
当 フ ィル ムは,日
苦労 と 努 力,そ
が 国 の リ ソ ゴ栽
の 有 無 と 糖 度 お'よび ビ タ ミ
つ の 方 法 に よ る収 穫 適 期 の 判 定 実 験 要 項 な ど幾 つ もの 図 表 入 りで に ま と
め た も の を も と に 講 話 した 。 実 習 目標 の,作
理 解 を 日途 に16ミ
い 化 栽 培,袋
物 的 特 徴,わ
物 の 栽 培 ス テ ー ジに つ い て 習 得 す る,ま
た 生産 か ら
と が ね らい で あ る 。 これ らに 実 際 の リ ン ゴ栽 培 の 全 ス デ ー ジ の
リ映 両 「み ち の くの りん ご」 を 上 映 し た 。
本 に 西 洋 リソ ゴが 根 を 下 して か ら100数
年 間 の 先 覚 者 ・試 験 場 ・農 家 な ど の
し て 今 日 の 隆 盛 。 厳 冬 の雪 中 の 枝 下 しか ら勇 定 ・消 毒 。 春 の 開 花 ・受 粉 ・摘 花,
初 夏 か らの 摘 果 ・病 虫 害 対 策 ・袋 掛 け 。 そ して 秋 の 除 袋'・玉 まわ し ・台 風 被 害 ・収 穫 ゐ 喜 び と 次
年 の 豊 作 へ の 祈 り,と い う∴ 年 間 の 青 森 の りん ご 園 を 美 しい 映 像 で 描 い た もの で 昭 和52年 度 科 学
技 術映 画祭 入 選 作 品 で あ る。
第2日
の 昼 に は リ ソ ゴの 収 穫 作 業 の 前ic樹 下 で,収
作 業 に 入 つ た 。 さ らに 夜 は,同
年8月
穫 期 の 判 定 実 験 を 各 自 実 施 させ て か ら 収 穫
「農 業 新 時 代 ∼ 果 樹 の 新 技 術 」'シ リ ー ズ よ りの 録 画VTR
「りん ご の 新 品 種 と無 袋 栽 培 」 を 視 聴 し,り
ん ご栽 培 と果 実 の 国 内 外 の 最 新 情 報 に つ い て 学 ん だ 。
一69一
明治大学農学部研究報告
多岐 に わ た りな が ら簡 潔 に ま と ま っ て い て,前
ら,り
第65号
日 の 映 画 と 日 中 の 実 験 や 収 穫 作 業 と関 連 させ な が
ん ごに つ い て の学 習 に一 層深 み を 与 え る もの と な った。
な お レポ ー トは 持 ち 帰 り書 か せ た 。 彼 らの 反 応25)を 以 下 に 見 よ う。
○ 最 も深 く刻 ま れ た 事 は,「 み ち の く の りん ご 」'を 視 た こ と で あ る。 年 間 を と お し て リ ン ゴ の 作 業 を 見,
そ の リ ン ゴー つ 一 つ に 農 家 の 人 々 の 苦 労 が こ も っ て い る の を 知 り,一 つ の リ ン ゴ も粗 末 に 扱 え な くな っ
た ◆ ま た 収 穫 を し て い る 人 達 の う れ しそ うな 顔 も忘 れ られ な い 。
O今
回 の 実 習 は,映
画 や ビデ オ を 見 た が,初
日 あ 映 画 に つ い て は,土
地 と気候 の関 係 に よって大 変 な苦 労
と 努 力 が あ る と い うこ とを 知 った 。
○ リ ン ゴ の 講 話 と ビ デ オ で は..日 本 と 欧 米 と の リ ン ゴの 違 い を 習 っ た 。 日 本 は 形 ・大 き さ ・色 あ い を 統 一
した も の が 多 い が,欧
米 で は 不 揃 い が 多 く酸 味 も強 い 。 栽 培 地 は,日
本 は傾 斜 地 に 多 い とい うこ とであ
っ た 。 ま た 日本 で は 生 食 で リ ン ゴが 利 用 さ れ て い る が 欧 米 で は 加 工 食 品 と し て 利 用 す る 方 が 多 い とい う
、こ と で あ っ た 。
○ 映 画 で は,リ
ン ゴが い か に 人 の 手 を か り て,大
事 に 育 て られ て い る の か よ く わ か っ た 。 ま た リ ン ゴ の 歴
史 も わ か りた め に な っ た 。 栽 培 は 病 気 と の た た か い で あ る。 ビ デ オ で は い ろ ん な 新 品 種 が 研 究 され て い
た 。 矢 張 り無 袋 が 望 ま しい が 病 虫 害 の こ と を 考 え る と む つ か しい 。1
0リ
ン ゴ に つ い て の 映 画 と ビ デ オ を 見 せ て も ら っ た の で 実 習 を す るに 当 っ て 役 立 っ た と思 う し,リ
知 識 もふ え て 大 変 勉 強 に な っ た と思 う。 矢 張 り,ミ
る と 感 じた 。
○ 映 画 を 見 て,こ
ン ゴの
ー テ ィ ン グ を し っか りや る と 実 習 も生 き た もの に な
層'
れ ほ ど リ ン ゴ と病 虫 害 が 深 い 関 係 に あ る と は 思 っ て い な か っ た 。 一 年 に リ ン ゴ農 家 の 人
が 何 回 も薬 を ま い て もそ れ で も病 虫 害 が 出 る。 そ し て そ の 病 虫 害 に つ い て 研 究 を 重 ね て 新 し い 農 薬 を つ
く り出 す 。 大 変 だ な あ と思 っ た 。 他 方 で は 病 虫 害 に 強 い 品 種 の 改 良 も し な け れ ば な ら な い 。 これ に は 何
年 も費 い や さ な け れ ぽ な ら な い 。 こ ん な 中 で リ ン ゴ農 家 は,或
る 程 度 の 収 入 も得 て 生 活 を 維 持 して い か
な け れ ば な らな い か ら,こ れ か ら も っ と も っ と リ ン ゴ農 家 は 厳 し くな る と 思 う。
¶
○ リ ン ゴに つ い て の 映 画 を 見 ま した 。 こ れ に つ い て リ ン ゴ栽 培 の 三 年 間 や リ ン ゴ農 家 の 苦 労 な ど い ろ い ろ
と勉 強 に な り ま し た 。2日
目に は,リ
ン ゴに つ い て の 先 生 の 講 話 と ビ デ オ に よ っ て,リ
ン ゴの 知 識 を 得
る こ とが で き ま し た 。"
○ 「み ち の く の りん ご 」 「りん ご の 新 品 種 と 無 袋 栽 培 」 で リ ン ゴ農 家 の 苦 労 と技 術 革 新 を知 った 。
○ 映 画 を 視 聴 した 。 こ の 映 画 は リ ン ゴ を と っ て 食 べ に 来 た の が ほ とん ど 目的 だ っ た 自分 の リ ン ゴ に 対 す る
意 識 を 十 分 に 引 き しめ た 。
○ 映 画 ・ ビ デ オ な ど で,リ
○ リ ン ゴ に っ い て,二
ン ゴ栽 培 の 一 年 や 歴 史 な ど を 見,討
本 の教 材 を 見 た が,た
論 し な が ら か な りの 知 識 を 得 た 。'
だ の つ ま ん な い リ ン ゴ と い う果 物 に も 歴 史 は 有 る と 感 じ て 新
鮮 な 思 い を した 。 た だ 無 袋 栽 培 に つ い て は 疑 問 が あ る 。 多 少 ま ず くて も栄 養 価 が 落 ち て も確 実 性 の 高 い
方 を 取 るの が 農 家 の 道 で あ る 。 ま た リ ン ゴに つ い て は 様 々 な 話 を 聴 け て よ か った 。
,3日
目 の 午 後.降
雨 が 続 きif1デ オ フ ォー ラ ム を 開 く こ とに した 。 あ す の 資 源 シ リー ズ 「土 は よ
み が え るか 一 日本 の 土 壌 再 点 検 」 をAVメ
る 。 エ ロー ジ ョ ン,塩
デ ィア と した 。 全 国 の 畑 地 に,おい て 土 嬢 が 病 ん で い
類 集 積 そ して 連 作 障 害,そ
し て 輪 作 ・畑 牧 交 換 な ど を 柱 と し て,日
れ の 様 々な 対 策 と悪 循 環 。 堆 肥 作 り ・土 作 りそ
本 の代 表 的 な 夏物 野 菜 産 地 野 辺山 高 原 を 主 な取 材 地 と し
な が ら,資 源 と し て の 土 壌 の 大 切 さ を 考 察 す る も の で あ った 。
富 士 吉 田 農 場 と い う類 似 の 立 地 条 件 と履 習 学 生 の うち 数 人 が 野 辺 山 高 原 農 家 で の ア ル バ イ ト経
験 者 で あ る と い う観 点 か ら こ のAYメ
デ ィア を 活 用 した 。60分
一7Q一
とい う長 さ と 専 門 的 な と こ ろ も あ
遵i場 実 習1」
に お け る視 聴 覚 メデ'イア の 活 用
る の が 不 安 で あ っ た 。 事 実 何 人 か は 居 眠 りを し て い た 。
こ の 夜 は,夕
食 後 か ら懇 親 会 へ の 継 ぎ時 間 を 利 用 した 。 牛 ・豚 ・羊 な ど の 家 畜 飼 養 管 理 に た ず
さわ っ て き た し,牛
の 中 絶 手 術 も垣 間 見 る こ と もで き た 学 生 も い た 。 体 外 受 精 ・受 精 卵 移 植 な ど
は 最 近 の 社 会 的 な 話 題 で も あ る こ と な ど を 動 機 づ け と し て 同 年7月
放 映 の 「農 業 新 時 代 一 農 業 最
新 技 術 ・バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー 」 シ リー ズ の 「赤 牛 に 黒 牛 を 産 ませ る 」 の 録 画VTRを,気
軽に視
聴 した 。
人 工 授 精 ・受 精 卵 移 植 ・細 胞 操 作 に よ っ て 新 しい 能 力 を 持 っ た 家 畜 生 産 の 技 術 的 解 説 と そ の 実
例 を 内 容 とす る もの で あ る 。"=
これ ら二 つ のAVメ
デ ィア 視 聴 の 反 応 を 同 レポ ー トよ り見 よ う。
○ アル バ イ トで行 った野 辺 山 につ い て も触れ てい たの で,自 分 の体 験 と考 え を比 較 す るこ とが で きた。8
月の中頃,台 風 が 通過 す る時 に,雨 具 を着 て レタス の収 穫 を して いた私 と しては.ビ デ オほ どで は な い
が,土 が流 れ て しま うの も見 てい た。 た だ し レタスは ビ ニル マ ル チが ほ とん ど敷 かれ て,問 題 に な るの'
は ハ クサ イ ・キ ャベ ツの植 え たば か りの時 だけ であ ろ う。 ま た畑 の間 に は溝 があ って水 が 川 に流 れ る よ
うに工夫 もしてあ った。
○ 口本 の土 壌 に つ いて の ビデ オ を見 たが,土 壌 が表 土 流失 とい う現 象に よ って作 物 が大 被 害 を 受け てい る
の であ るが,世 界 の 食糧 の 大部 分 を受 け持 っ てい るア メ リカで さえ 表土 流 失 が起 きて い る。 ま さた 国際
的 な 問題 だ。
「赤 牛に 黒牛 を産 ませ る」 ビデオ では 品種 の 合理 性 とい うこ とを 習 った 。
○ 「土 は よみ が え るか一
日本の 土壌 再点 検 」 を 視聴 す る。野 辺 山 の野 菜 畑 な どの土 壌 は 収穫 をあ げ るた
め に 予想以 上 に酷 使 され て い る こ とを知 る。 「赤牛 に 黒牛 を産 ませ る」 は安 産型 の赤 牛 に黒 牛 の受 精 卵
を移 し,赤 牛に 黒 牛 の子 供 を産 ませ る とい うもの だ った。 バ イ オ テ ク ノロ ジーの進 歩 を 知 る。
○ 日本 の土壌 の状 態に つ い て視 聴 して,そ れ まで あ ま り土 の こ とを重 要 視 して いな か った が.大 切 な もの
であ ると知 った。生 産 を あげ るため に化 学 肥料 の多 量 の使 用は ま るで人 間 の薬 づけ に 似 て い る よ うだ っ
た。農 業 は 本来 も っと 自然 な もの であ る のに狭 い 日本 では土 地 を 休 ませ るよ うな ことが で き ない の で あ
ろ うか,な ど と感 じた 。
ト
Of日
本 の土 壌 再 点 検 」:や
は ワ土 地 を 休 ま せ る こ と が 一 番 だ と思 う。 今 後 の 農 業 の 重 大 問 題 で あ る と思
う。 「赤 牛 に 黒 牛 を 産 ませ る」:こ の方 法 で や る と,牛
の 子 が た く さ ん で きや す い の で 経 済 的 た は よ くな'
る と 思 う。
○ 牛 に 関 して の ビデ オ は わ か りや す く,自 分 な りに 納 得 で き る 部 分 もあ っ た 。
この 二 つ のVTR視
聴 は,日 本 の 農業 動 向 に 関 心 を 寄 せ る,こ とを ね らい と した も の で あ る が ,
画 像 の 中 に い わ ゆ るス タ ジ オ 教 師 が い た の で,そ
さ て こ の 班 で は 雨 もあ っ て,結
れ な りに わ か り易 く 目標 を ほ ぼ 達 成 し得 た 。
果 的 に'・
・r'つ
の 映 画 と 三 つ のVTRのAVメ
デ ィア を 活 用 し て,
il中 の1乍業 と も 関 連 さ せ な が ら セ ミナ ー を 実 践 した 。 農 業 科 学 的 な 偏 よ りす ぎ を 指 摘 し,農
の 市場 ・流 通 面 の 教 材 も見 せ て ほ しい(農
義 だ,と
経 科 生),視
産物
聴 後 の 討 論 時 間 を 多 く した ら も っ と 有 意
の 意 見 も あ った 。 「や は り ミー テ ィ ン グを し っ か りや る と実 習 も生 き た も の に な る と 感
じた」 と の レポ ー トを 引 用 して 評 価 と した い 。
さ て,4年
間 に わ た る 「実 習1」
へ のAVメ
デ ィナ 活 用 の 教 育 実 践 の うち,9事
細 か く実 証 的 に 報 告 した 。'こ こ で つ ぎ の こ と を 確 認 した い 。"
一71i一
例について
明 治大学 農学 部研 究 報告
テ レ ビの 「な ま∼ 丸 ご と 」 視 聴 例 で は,内
第65号
容 と受 容 レベ ル が 台 致 せ ず,指
導 の まず さ も あ って
学 習 効 果 を 減 じた 。
日 中 の 作 業 も し く は 実 習 対 象 物 とAVメ
デ ィア活用 の連 係は 学 習 効 果が 高い。
晶 つ の 事 象 に つ い て の 学 習 で も,各 種 メデ ィア の 組 み 合 わ せ で,そ
の 内 容 と 効果 を相 補 うこ と
が で き る。
専 門 的 な 事 象 に つ い て も,AVメ
TV-VTRシ
デ ィア の 援 用 に よ り容 易 に 理 解 さ せ る こ とが 可 能 で あ る 。
ス テ ムは 多 様 な 活 用 法 が あ る が,明
室 で の 提 示 が 可 能 で,こ
れ 迄 のAVメ
ディ
ア 活 用 は 夜 と い う限 界 が 除 か れ る。
講 話 ・プ リ ン ト ・AVメ
デ ィア の 組 み 合 わ せ は,AVメ
デ ィ・
アの一 過 性 回避 か らも必要 で あ ろ
う。
履 習 学 生 の 専 攻 学 科 と 関 心 事 に 関 係 が あ りそ うな こ と か ら,AVメ
デ ィア の 選 択ec-一 考 が 必 要
か も しれ な い 。
AVメ
デ ィア の 活 用 は 欲 張 りす ぎ て 長 時 間 に す ぎ な い こ と 。
フ ォ ー ラ ム の 持 ち 方 に,一 ・
層 の 創 意 と工 夫 が 必 要 で あ る。
文4
.、
lll考
1)「
実 習1」
の意義
当 教 科 目 の 目 的 は,農
場 で 農 作 業 を 行 な い,実
習 を 通 じ て 農 業 観 と 農 学 へ の 素 地 を 養 う こ と,
と して い る こ とは さ き に 述 べ た 。 しか し こ れ だ け で は 具 体 的 な 目標 と 内 容 に 乏 し い。 あ らか じめ
生 産 現 場 の 栽 培 暦 と か,そ
の 時 点 に お け る情 報 が 与 え られ て さ え も,農 場 に 常 駐 して な い 担 当 老
は 授 業 設 計 に 苦 慮 す る。 そ の こ とが 結 果 と し て,生
産 現 場 の 作 業 実 習 に 流 さ れ,実
習 主 体 が 失わ
れ る傾 向 とな る。 教 員 と職 員 の チ ー ム テ ィー チ ン グの 協 同 メ リ ッ トが 生 か され ず,作
員,ミ
業実 習 は職
ー テ ィ ン グは 教 員 と い う不 分 律 もで き あ が る。
ミー テ ィ ン グ も折 角 の 現 場 素 材 ・実 物 標 本 が 生 か さ れ ず,単
な る 講 義 授 業 に 終 始 す る場 合 も少
くな い 。 履 習 学 生 は 初 め て の 生 産 現 場 で の 汗 と苦 労 と友 人 関 係 の 親 密 化 が 思 い 出 と して 残 る 。 一
方,学
科 の 教 員 に よ っ て は,そ
意 義 と 目標,内
の 程 度 の 実 習 で は 無 意 味 と い う不 満 の 声 も 出 る。
容 の 定 式 化 が む つ か しい の で あ ろ う。 こ の 傾 向 は 国 公 私 大 を 問 わ す,ど
この
大 学 の 農 場 実 習 に も見 られ る こ と は 前 に も書 い た26,。
さ て,つ
ぎ の 最 近 の 発 言 を 筆 老 は 納 得 す る もの で あ る。 川 井 一 之 は 言 う。 近 代 的 な 農 業 研 究,
な い しは 農 学 は 今 日,余
りに も現 場 の"土"と"人"か
農 学 の 原 点 に も ど っ て,新
ロ ジ ー 」 の 革 新 性 が,研
ら遊 離 して し ま っ た 。 そ こ で も うい ち ど
た な進 歩 の 軌 道 を 模 索 す る必 要 が あ りそ うだ。 今 日,「 バ イ オ テ ク ノ
究 界 ・産 業 界 で ハ イ,ライ トを 浴 び て い るが,も
一72一
し農学 の現場 主 義 を否 定
「農 場実 習1」 にお け る視聴 覚 メデ ィアの 活 用
して,r試
験 管jの
中 か ら技 術 革 新 が 生 れ る も の と過 信 し過 熱 す る な らば,そ
れ は 間 違 い な く,
自 然 か らの 逆 襲 に 打 ち ひ しが れ る 結 果 を 呼 ぶ こ とに な る だ ろ う27),と 。
川 井 の,実
「実 習1」
極 言 と し て も,農
学教 育 研究 体系 に おけ る
の 意 議 と 目的 は 今 日 だ か ら こ そ 重 要 な 意 味 を 持 つ の で は な か ろ うか 。 ・
「実 習1」
業'農
際 の 現 場 に 立 っ て い る の は 農 家 だ け,は
に 具 体 的 な 目標 を 与 え,直
接 経 験 ・聞 接 経 験 な ど の 内 容 を 盛 り込 み,・名 実 と もに 農
学 へ の 興 味 と 関 心 を 引 き 出 す こ と に 成 功 す る な らば,「 実 習1」
り得 な い 。 筆 者 ら の 履 習 学 生 の 中 に は,実
の 意 義 を 見 失 うこ とは あ
習 に 参 加 し て 大 変 良 か っ た とい う評 が 多 い の も事 実 で
あ っ た 。'
2)「
実 習1」
の授業設計
筆 者 は 昭 和55年 度 か ら 「実 習1」
を 協 力 担 当 す る 際,常
に 履 習 学 生 に 最 新 資 料 を 編 集 しつ つ そ
の つ ど 配 布 して き た 。
そ こで は 一 般 的 に 農 場 実 習 教 育 が,と
感 を 薄 め,総
もす れ ぽ お ち い り易 い 「土 に 親 しむ 」 ・「体 験 主 義 」 と の
体 と して の 農 業 の 一 部理 解 と習 得 を 趣 旨 と し,こ れ か ら農 業 に 関 す る学 習 研 究 を 進
め て 行 く際 の,契
機 と 役 割 が 当 該 科 目に あ る こ とを 強 調 して き た 。 そ して そ め 実 際 的 手 だ て と し
て,先
を 提 示 した の で あ った 。
き の5H標
い ま で も こ の 目標 は 正 しい と 確 信 し こ の 目標 達 成 に 向 け て,現
場 の 情 報 を 基 に あ らか じめ 資 料
を 用 意 な い し作 成 編 集 しな が ら授 業 設 計 を 具 体 的 に 立 て て き た 。 目標 が 設 定 で き れ ば,お
ら大 雑 把 な 教 材 と 内 容 が 組 み 立 て られ,「 実 習1」
のずか
の 教 授 ・学 習 過 程 を 把 握 す る こ と が 可 能 と な
る。
と野 辰 美 は,教
育 の 中 核 は コ ミュ ニ ケ ー シ
ヨ ン過 程 で あ る と把 握 した ヒで,学
習 の基 本
型 を 以 下 の よ うに 図 示 した(第2図)28)。
の 図 に 強 い て 加 え る とす れ ば,学
こ
習 者 の主 体
性 を 重 視 す る方 向 こ そ が 大 学 で の 教 育 で は な
か ろ うか 。
教
刺
激
・
学
師
具
者
フ ■一 トバ ノク
・
ー
Hご ろ 農 場 に 常 駐 しな い 専 攻 も異 な る 担 当
者 に と って,こ
教
第2図
れ らの 授 業 設 計 は 負 担 に な る
一
一
『
一
一
一言
芦
学 習 の基 本 型
(上野 辰 美 ・昭 和53年)
の は 確 か で あ る。 しか し責 任 授 業 と 思 え ば 至 極 当 然 の こ と で あ る。 な ぜ か そ うで な い 。U本
の教
授 は 教 え 方 で な く学 術 論 文 だ け で 評 価 され る29),と は 信 じが た い 。
3)「
実 習1」 の 履 習 学生t"
大 学 教 育 と言 え ど も本 来,教 授 ・学 習 過 程 が一 方 通 行 であ つ ては 成立 しな い。 教 授意 図 と内容
一73一
明治大学農学部研究報 告 第65号
が 学 習 者 を 刺 激 し反 応 しな け れ ば 意 味 が な い 。 し ば しば 教 授 内 容(メ
伝 わ らな い 場 合 が あ る。 一 つ に は 方法 と 内 容 そ の もの,二
ッセ ー ジ)が
学 習 者 の中 に
つ に は 学 習 者 の バ ヅ ク グ ラ ン ドと レベ
ル に よ る。 ,・,
か つ て 筆 者 らは 「実 習1」
査 で は 非 農 家 出 身81%,農
履 習 学 生 の パ ッ ク グ ラ ン ドを2回
業 未 経 験 者 が65%で,前
に わ た って 調 査 し た 。 昭 和55年 調
回53年 調 査26)よ り も農 業 未 経 験 者 は2割
がた
増 加 して い た 。 現 在 も こ の 傾 向 は 強 ま っ て い よ う。
極 端 な 例 だ が,あ
事 に2本
る東 北 の 国 立 大 農 学 部 二 年 次 生 に ニ ワ ト リの 絵 を 画 か せ た ら,6%の
足 で な か っ た と い う30)。こ れ を 岩 浅 農 也 は,米
が な い,一
反 の 広 さ が わ か ら な い な どは 沢 川 い る,と
と 小 麦 の 区 別 が つ か な い,俵
指 摘 した 上 で,こ
者 が見
を見た こと
の よ うな 学 生 た ち が,農
業 ・農 村 ・農 家 を 知 る よ うに す る こ と も 自分 の 仕 事 だ31),と 評 して い る。
ま た 尾 形 憲 は,現
上 で,専
実 の 大 学 に は,明
確 な 問 題 意 識 を 持 た な い 学 生 の 大 群 が 入 っ て く る,と
した
門 課 目 の 一 国 一 城 の 先 生 が 持 論 を 展 開 して 問 題 意 識 の な い と こ ろ へ あ て が って も,学 生
た ち に ど うい う意 味 を も つ だ ろ うか32),と 書 い て い る。
最 近 は ど こ の 大 学 ・学 部 で も,い わ ゆ る不 本 意 入 学 者 が4∼5割
わ た る 「実 習1」
ほ どい る とも聞 いた 。 数年 に
を 協 力 担 当 した 一 人 と して 実 感 的 に こ れ らの こ と は 首 肯 で き る。
以 上 の こ と は 履 習 学 生 の パ ッ ク グ ラ ン ドと レベ ル な ど を 傍 証 す る 材 料 に な ろ う。 こ こ に 「実 習
1」 の 内 容,教
4)メ
授 方 法(授
業 形 態)と
学 習 効 果 の 問 題 が あ る。
デ ィア と 学 習 効 果
教 授 方 法(授
業 形 態)の
ア メ リカ で 大 学 物 理 実 験 入 門 を 演 示 と映 画 の 二 つ の メ
一 例 を み れ ば,
デ ィ ア で,優
越 感 の も ち 方 と責 任 感 の も ち 方
に 各 々 異 な る グル ー プ に 展 開 した と こ ろ,優
善高
質
越 感 の 高 い グル ー プは 映 画 よ り も演 示 の 方 が
学 習 効 果 が 高 く,責 任 感 の 高 い グ ル ー プは 演
低
示 よ り も映 画 の 方 が 学 習 効 果 が 高 か っ た とい'
うこ と か ら,渡
低
尚
の よ うに 類 型 化 した33)。
適性 能 力
第3図
T,よ
即 ち 適 性 能 力 の 高 い グル ー フ'はT・・よ り も.
ノデ ィア と適性 能 力 ・学 習効 果 の関 係
(渡 辺光 雄 ・昭 和54年)
り もT2の
T1の
メ デ ィア が,適 性 能 力 の 低 い グル ー プは ・
メ デ ィ アが 学 習 効 果 が 高 く な る 。 な お こ の 場 合,T2がAVメ
語 メ デ ィア とい う よ うに メ デ ィァ=AVメ
「実 習1」
辺 光 雄 は つ ぎ の 図(第3図)
デ ィァ,T1が
言
デ ィ ア と 限 定 しな くて 考 察 し て も よ い だ ろ う。
の 履 習 学 生 が 適 性 能 力 が 低 い と は 断 定 で き な い 。 しか し農 業 ・農 学 の 初 学 習 者 が 大
多 数 で あ る こ と に 間 違 い な い と 察 す れ ば,関
心 を 持 た せ な が らわ か り易 い 内 容 と 効 果 の あ る授 業
一74一
「農 場実 習1」 に お け る視聴 覚 メデ ィアの活 用
形 態 を め ざ す べ き で あ る。 昭 和55年 度 の は じめ て の テ レ ビ利 用 学 習 の 効 果 が 予 期 に 反 した の は,
こ の こ と の 予 備 知 識 が な か った こ とに も よ る 。 一 方 数 年 度 の 落 花 生 に つ い て の 学 習 は,各
デ ィア の 組 み 合 わ せ と履 習 学 生 の バ ・yクグ ラ ン ドを 十 分 考 慮 したLで
5)AVメ
の 成 果 と 推 察 され る。
デ ィア の 活 用tt-'
農 学 教 育 ・研 究 は 実 践 の 科 学 と も言 え る。 「実 習1」
何 も知 らず,主
の 履 習 学 生 の 多 くは 農 業 ・農 学 に 対 し て
体 的 に 働 き か け た こ と の な い 新 一 年 次 生 で あ ろ う こ とは 明 らか に され た 。
「実 習IJは
う。 そ の 上 で,宇
した が って,具
体 的 な 方 法 で,農
川 勝 美 が 言 う よ うに,既
て の 主 体 的 な 問 題 意 識,学
業 と農学 に 関 心 を 持た せ る こ とが第 一 で あ ろ
成 の 知 識 ・技 術 体 系 の 習 得,さ
習 態 度 の 育 成,学
筆 者 は 具 体 的 な 方 法 の 一 つ と して,言
る 。Cの
種 の メ.
習 方 法 の 体 得2),と
らに は 生 涯 に もわ た っ
い うこ と で は な か ろ うか 。
語 メ デ ィア と と もに 画 像 メ デ ィア を 重 視 す る 立 場 を と
視 聴 覚 的 手 法 が 適 切 に 活 用 さ れ る 場 台,き
わ め て 「実 習1」
に な じみ 教 育 効 果 が あ が る
こ と を 種 々な 活 用 事 例 と と も に 確 認 し た 。 具 体 的 な 素 材 と 直 接 経 験 を 伴 う場 合 は な お さ らの こ と
であ った。
活 用 し たAVメ
デ ィア を 内 容 か ら分 け る と,学
習 利 用 型 の もの と情 報 提 供 型 の も の,そ
して
そ の 中 間 型 が あ ろ う。'前者 に は 自 作 ス ラ イF「 誉 田 農 場 の 作 物 」,映 画 「落 花 生 」,自 作VTRrラ
学習 利用型 メデ ィア
情 報提 供型 メ デ ィア
作生
物産
の か
農
場
籠
← 一一 一、
1重
元
や ま
デ
栽で
培の
ア
ス
教
履
イ
習
ー 一
実 テ貫
1性
習
ξ
障毒
日地
農 本域
のの
農農
場 動
業業
に
向つ
実 にい
職
習 る
得c
す
員
[事i
員
L-_」
1
る
l
生
メ
デ
。
イ
ア
ゑ
AVメ
1.映
2r映
3.映
実線 ≧点線
デ ィア の 例:AVメ
デ ィア の 例:'
画 「落 花 生 」,VTR;ラ
ス ラ イ ド 「ラ ッ カ セ イ 」
ッ カeイ
」,1.VTRrい
ニー ル ハ ウ ス の 中
土 は よみ が え る か 一 日本 の 土 壌
ん ご の 新 品 種 と無 袋 栽 培 」'再
画 「野 菜 の 値 段 の か ら く り」 ・,3.VTRr人
苧 ヲイ哩 鵬 の物 畔1:㌫
第4図
ま,ビ
は … …」
画 「み ち の くの りん ご 」2.VTR「
VTRrり
い
i
{)
o
4
習
・
ツ ・
…
c
せ る
生
履
職
心知
習 を見
寄す
◇
拳
教
lメ,
関 て
∫・
.
1
1活l
l字l
点検 」
回 と食 糧 ⊥
麟 嚢罐 芸乱 など
・活 用 した メデnア の類 型 と相 対 位置
一75一
・
明治大学農学部研究報告
第65号
ヅ カ セ イ」 な どが あ る。 こ れ らは 事 物 ・事 象 の 解 明 と い う学 習 意 図 の も と に 活 用 さ れ た 。 後 者 に
は 映 画 「野 菜 の 値 段 の か ら く り」 ・「東 京 農 業 と都 民 の く ら し」,VTRrい
ま,ビ
ニe-・
一ル ハ ウ ス の
中 は … … 」・「土 は よ み が え る か 一 日本 の 土 壌 再 点 検 」・「食 量 と 人 口 」 な ど が あ る。 ・
ま た 映 画 「み
ち の くの りん ご」,VTRrリ
ア は,そ
ン ゴ の 新 品 種 と無 袋 栽 培 」,「 赤 牛 に 黒 牛 を 産 ませ る 」 な ど の メ デ ィ
の 前 者 と後 者 を 兼 ね 備 え た 中 間 の もの で,最
新 情 報 と 科学 性 が 盛 られ たAVメ
デ ィァ
で あ るが 活 用 の 仕 方 で は 前 者 の 部 類 に 入 る 。
金 築 修 のAVメ
デ ィ7と 教 師 の 役 割 図33)を 参 考 に す れ ば 以 下 の 如 く類 型 化 で き よ う(第4図)。 ・
これ ら のAVメ
デ ィア は 内 容 を 前 も っ て 検 討 し,そ
づ け した 上で,適
当 な時 間 に 活 用 した が,そ
の ほ と ん どを 言 語 ・
括 字 メ デ ィア で 動 機
の 性 格 と学 生 の 関 心 か ら幾 分 学 習 効 果 の 現 わ れ 方 が
異 な る よ うで あ った 。
またAVメ
デaア
を 機 能 と 特 性 の 面 か ら活 用 時 を 検 討 す る と,自 作 ス ラ イ ドは 静 止 画 像 と 肉
声 の 上 映 で あ る が ス ク リー ン が 大 き く暗 室 使 用 が 原 則 で,暗
しか 利 用 で き な いb内
容 ・説 明 ・時 間 に 調 節 が 主 体 的 に 可 能 で あ る。 これ らが 親 近 感 を もた らす
白 作 メ デ ィア の 強 み で あ ろ う。 効 果 も大 き い 。16ミ
る,ス
幕 施設 め な い 両農 場 の現 状 で は夜 間
ク リー ン も大 きい し,特
リ映 画 は 動 画 像 で ナ レ ー シ ョソ と 音 楽 が 入
殊 撮 影 や 微 速 度 写 真 と い う 自 作AVメ
も と り入 れ られ て い る。 ま た 視 聴 者 へ の 情 意 効 果 も あ る が,製
デ ィア で は 不 可 能 な 場 面
作 と所 有 が 他 者 で あ る の で,内
容 ・活 用 方 法 に 意 の ま まに な らな い こ と も あ り得 る。 矢 張 り夜 間 使 用 しか 方 法 が な い 。 暗 室 視 聴
で は ス ク リー ンー 点 に 集 中 さ せ る こ と が で き る反 面,し
イ ド ・映 画 に 比 べ れ ば,画
VTRの
スラ
像 が 小 さ く多 人数 向 きで ない 。 明室視 聴 で集 中 力が 散 慢に な る こと も
あ った 。 ほ と ん ど動 画 像 で あ る が,ス
も内容 纏
ば しば 眠 気 を 誘 った 。TV-VTRは
で 可 能 で あ る・ 儲
ロ ー ・コ マ 送 り ・静 止 ・と ば し見 ・戻 し見 な ど の 機 械 操 作
の 制 作 で あ ・て もあ る 程 輪
ものi・す るrと が で き る・ ・の
強 味 は 動 画 の 自 作 メ デ ィア を 制 作 す る の に は 格 好 の 機 器 で あ っ た 。 そ の ほ か に 幅 広 い 多
彩 な 活 用 が 期 待 され る。
時間娠
さか ら☆
ぽ…
ん ご」(各40分),VTRr土
中は・
・
◆
∵・
」(50分)。20分
のAVメ
った が,学
で35),と
分 以 上 の長 ・・もの は映 酊
野菜噸
の カぷ
り」'〔み ち の1の り
は 病 ん で い る 日 本 の 土 壌 再 点 検 」(60分)1「 い ま,ビ
ほ ど の 短 い もの は,映
デ ィア は ほ ぼ30分
習 者 に は30∼40分
画 「落 花 生 」,VTRrラ
もの で あ る 。 い わ ゆ る 見 せ る もの,で
ニール ハ ウスの
ヅ カ セ イ 」 な どで そ の 他
あれ ぽ 長 い 時間 の視 聴 も良か
ぐ らい が 限 度 で は な か ろ うか 。 映 画 な ら30分,ス.ラ
イ ドな ら15分 ま
もい う。
い ず れ に して も 「実 習1」
が 極 め て 断 片 的 ・単 調 に 落 ち 入 りが ち の 傾 向 に お い て,既
接 近 す るた め の 間 接 経 験 や 知 識 理 解 と 作 物 の 概 念 習 得 にAVメ
た と え ば 落 花 生 ・ リン ゴな ど に つ い て の 実 習 で は,そ
終 始 しが ち で あ る が,ミ
一76一
デ ィア の 活 用 は 有 効 で あ っ た 。
の 時 点 で の 作 業(直
ー テ ィ ン グ の テ ー マ と して,AVメ
記 日標 に
接 経 験)`と 説 明 だ け に
デ ィ ア に よ る現 象 や 実 験 の 再 提 示 を
1農 場 実 習1」 に お け る視聴 覚 メデ ィアの活 用
通 じて,当
該 作 物 の こ ま か い ラ イ フサ イ.クル と 栽 培 ス テ ー ジ や 作 物 そ の も.のの 正 し い 概 念 の 形 成
に 役 立 っ た 。 こ う して 直 接 経 験 あ る い は 活 字 メ デ ィア ・言 語 メ ッセ ー ジ の 限 界 を 越 え た 教 授 ・学
習 過 程 とす る こ と が で き た 。 ビ
6)AVメ
デ ィア と教 職 員
さ き の 金 築 修 は 教 授 メ デ ィア と 教 師 の 役 割 に つ い て 六 つ の 某 本 型 を 整 理 した 。 こ こ で は 関 連 す
る そ の 中 の 四 つ の タ イ プに つ い て み よ う。
氏 に よ れ ぽ1の
タ イ ブは,他
の メ デ ィア に よ らな い 教 師 自身 が メ ッ セ ー ジ で あ りメ デiア
る。 口 頭 に よ る 講 義 と か 説 明 な ど で あ る。2の
であ
タ イ プは 教 科 書 に よ る 教 授 で あ り,教 師 は 教 科 書
メ デ ィ ア と学 習 者 間 の 仲 介 ・促 進 ・援 助 の 立 場 で あ る。 実 は こ の 教 育 が 長 い 間 続 い て い る。3の
タ イ ブは 教 授 内 容 と な る活 字 メ デ ィ ア の 情 報 伝 達 に 限 界 が あ りAVIメ
あ る。 教 師 は 拡 充 さ れ た 提 示 機 能 の 活 用 者,効
あ る。4の
り,番
デ ィア を 活 用 す る場 合 で
果 的 学 習 促 進 の 援 助 者,AVメ
デ ィア の 解 説 者 で
タ イ プ は 教 授 メ デ ィ ア が 直 接 教 授 機 能 を 有 す る 放 送 番 組 な ど を 利 用 す る教 授 過 程 で あ
組 の 中 に は も う一 人 の 教 師 つ ま りス タ ジ オ教 師 が い る 。 こ の タ イ プ で の 教 師 は 教 授 ・学 習
過 程 全 体 の 設 計 者 ・組 織 者 で あ る と い う。
さ き の 学 習 利 用 型 メ デ ィア の 場 合,上
記 第3の
タ イ プに 加 え て 時 に メ デ ィア の 制 作 者 の 役 割 も
果 した 。 す べ て 効 果 的 な 「実 習1」
の 教 授 ・学 習 過 程 実 現 の た め で あ った が ほ ぼ 成 果 が あ が っ
た 。 情 報 提 供 型 メ デ ィア は,AVメ
デ ィ ア に た い し て む しろ 教 職 員 ・学 生 が 対 等 に 視 聴 し情 報 の
保 有 量 に よ っ て 教 職 員 の 役 割 が 一 層 発 揮 され る と い う も の で あ る。
さ て も う一 つ 教 職 員 の 役 割 に 関 連 し て,等
閑 視 で き な い こ と が あ る 。AVメ
デ ィア の 利 用 中 教
職 員 は 楽 を して い られ る と い う皮 肉 ・
批 判 が あ る。 利 用 中 のAVメ
デ ィァ
が 秋 山 隆 志 郎 の 言 う よ うに,本
当に 意
図 ど お り視 聴 者 に 働 き か け た か ど うか
は 常 に 心 配 の た ね36),に
な る。 そ こ で
直 接 経 験
(農作 業 な ど)
農
{
目
1
場
実 物 ・標 本
(観察 ・実 験)
デ ィァ
の学 習 効果 の 評価 上 もその よ うな こ と
一 一 一 一 一}一
「 一 『 一 『 一 一 一 一 一 一1
.l
!
は 全 く1気が 抜 け な い しAVメ
-一
1
L竺 こ二1二;
(
例
`AV
は あ り得 な か った 。.・,
'
1
L-_.一
「
一,一'一 一 一一一 「
メ デ
ィ ア
一 一 一
習
教
学
職
員
)
「
一一
・
P
実標
習
履
1
生
、
し一 」
一 一...-i
日標例:実
線≧点線
1,農 業 生産 労 働 の一 部 を 力 い っぱ い 体験 す る。
7)「
実 習1」
2.作
の 構 造:
物 の 栽培 特性 や 栽 培 ス テ ー ジにっ い て 習得
す る。
以hの
こ とか ら,「 実 習1」
の 教授 ・
学 習 過 程 の構 造 化 を 試 み た のが 以 下 の
図(第5図)で
あ る。
3.地
域 の 農 業 に つ い て 知 見 す る。:1
4.日
本 の農 業 動 向 に関心 を寄 せ る。
5.生
産 か ら流 通 ま で の 一
一貫 性 を 把 握 す る。
第5図
一77一
「実 習1」
教 授 ・学 習 過 程 の 構 造
明治大学農学部研究報告
目 標,教
授 ・学 習 内 容,教
第65号
職 員 ・履 習 学 生 間 の 位 置 ・役 割 が は っ き り し,直
い に 補 充 しな が らの 構 造 を 明 らか に した 。 矢 張 り 「実 習1」
で あ る。 そ うす れ ば 目標 接 近 の た め の 教 材 集 め,資
接 ・間 接 経 験 を 互
の 目標 を 設 定 す る こ と が 最 初 の 仕 事
料 作 りを 伴 い 内 容 が イ メ ー ジ 化 され 各 教 材 ・
教 職 員 の 役 割 が 決 ま り,全 体 の 授 業 形 態 を 把 握 す る こ と が で き る 。 す べ て 意 図 あ る 「実 習1」
が
成 立 す る。
この 図 か ら もわ か る よ うに,AVメ
こ の こ と が 授 業 形 態,教
デ ィ ア の 導 入 ・活 用 は 授 業 形 態 が 複 線 化 せ ざ る を 得 な い。
授 ・学 習 過 程 の 改 善 に 結 び つ き,組
織 的 に もた らせ る な らぽ 教 育 の 近 代
化 に も連 な る の で あ る。
8)今
・
後 の問 題 点
本 学 部 の 教 科 目 の 中 で,OHP・
ス ラ イ ド ・映 画 ・VTRな
積 極 的 に 理 科 ・農 学 教 育 の 一 貫 と してAVメ
な い 。 実 践 報 告 も'F実 習1」
教 育 の現 代 化,環
ど の 単 発 的 利 用 の ケ ー ス もあ る が,'
デ ィア を 位 置 づ け し,活
用 した 例 は 寡 聞 に て 知 ら
だ け で あ る。
境 設 備 の 近 代 化 は 時 代 の 要 請 で あ る が,究
極 の と こ ろ 教 職 員 の 意 識 と実 践 礼
依 存 す る。 そ こ で 辻 功 の 以 下 の 言 葉 は 傾 聴 に 値 す る。 教 師 の 授 業 に 関 す る 意 識 つ ま り,教 科 書
中 心 主 義 の 態 度 か らみ る な らば,依
然 と し て 視 聴 覚 教 具 は イ ノベ ー シ ョ ン と み な す 一 とが で き
る3〒),と 。
本 学 部 に1/2イ
ンチVTR再
生 施 設 化 教 室 は 現 在 の と こ ろ な いbま
た3/4イ
ン チVTRの
教 材 以 外 の テ ー プは ほ と ん ど公 有 しな い 。 教 材 に つ い て 見 れ ば 付 属 図 書 館 は16ミ
とVTRの
購 入 を 扱 わ な い 。16ミ
語学
リ映 画 フ ィル ム
リ科 学 映 画 フ ィル ム の 日比 谷 図 書 館 ・'科学 技 術 館 で 借 用 で き る
シ ス テ ム を 利 用 して い る の も,1/2イ
ン チVTRの
主 に 実習 用 の録 画 テ ■
一
一
・プ の 収 集,そ
の他 ソフ
トの リス トづ く り も筆 者 が 細 々 と 行 っ て い る に す ぎ な い 。
そ の よ うな 中 で も・ 「実 習1」
で は7∼8年
に わ た りAVメ
デ ィア の 活 用 実 践 を 重 ね て きた 。'
多 くの 協 力 者 に め ぐ まれ た か ら で あ る。 前 に 記 した よ うに 備 品 も増 え た 。 次 年 度 に は 専 用 のTV・ ・
VTRシ
ス テ ム を 両 農 場 に 用 意 す る よ う計 画 して い る 。
「実 習1」
だ け に 限 っ て も,さ
ら にAVシ
ス テ ムが 整 備 され,広
範 囲 に 活 用 され て 効 果 の あ
る 農 場 実 習 教 育 を 実 現 す る必 要 が あ ろ う。 そ の 為tcは 阪 本 越 郎 の い う,四
られ る。 即 ちRightMateria!,Rightplace,RightTime,RightMethodで
つ のRが
必 要38)と 察 せ'
あ る 。 誰 れ で もが,
必 要 な 時 に 直 ぐ・ 良 い メ デ ィア を ・ 手 軽 に 活 用 で き る よ う組 織 的 に 保 障 す る こ と が 現 実 的 な 課 題
で あ る。 そ れ で もな お,「 実 習1」
を 真 に 意 義 あ る 効 果 的 な 充 実 した 内 容 に す る方 法 は 何 か?
とい う担 当 老 に 課 せ られ る 永 遠 の テ ー マ が 残 る。
一78一
「農場 実 習1」 にお け る視 聴覚 メデ ィアの 活 用
Nま
め
と
筆 者 は 昭 和55年 か ら58年 に わ た って,本
学 部 一 年 次 教 科nの
一 つ で あ る 「実 習IlにAVメ
デ ィア の 活 用 を 主 体 的 に 実 践 し て き た 。 農 場 実 習 教 育 に お け る 内 容 の 豊 富 化 と 高 度 化 を 主 眼 に 教
育 効 果 の 向 上を 目的 と した 。
活 字 資 料 と実 物 標 本 の 提 示 の ほ か に,テ
カ メ ラ収 録 テ ー プ,VTR自
レ ビ番 組,自
作 テ ー プ,VTRテ
べ10数 回 に わ た っ て 「実 習1」
作 ス ラ イ ド,16ミ
レ ビ 番 組 録 画 テ ー プ な ど のAVメ
デ ィア を,延
の ミー テ ィ ン グあ る い は 雨 天 時 に 活 用 した 。
同 時 に そ の 教 授 ・学 習 過 程 の 反 応 と 効 果 を,代
表 的 な 実 践 事 例 を 挙 げ て,主
ー トと 活 用 時 の 観 察 に よ っ て 評 価 を 加 え た 。・そ し て よ り一 層 のAVメ
授 業 改 善 に 努 め て き た 。 さ らに 「実 習 τ」 に お け るAVメ
授 ・学 習 過 程 の 関 連 項 目に つ い て 考 察 し,以
昭 和55年 以 降 のAVメ
リ映 画 フ ィル ム,VTR
に 履 習 学 生 の レポ
デ ィ ア活 用 方 法 の 研 究 と
デ ィ ア の 位 置 づ け と 「実 習1」
の教
下 の こ とを まとめ た。
デ ィ ア 活 用 を 年 次 発 展 過 程 と して と ら え,活
用 し たAV'メ
デ ィア が 次
第 に 増 加 して き た こ どを 確 認 し た 。
「実 習1」
の 履 習 学 生 は,非
ま り問 題 意 識 を 持 た ず,農
AVメ
農 家 出 身 で,農
業 未 経 験 者 が 大 多 数 で あ っ た こと 。 そ の ほ か に あ
業 ・農 学 に 対 して 知 識 もな い こ と を 傍 証 し た 。
デ ィア の 活 用 を,常
に 学 習 者 の 反 応 即 ち レポ ー ト及 び 活 用 時 の 観 察 よ り評 価 し,'さ ら に
改 善 を 加 え な が ら実 践 した 。
AVメ
デ ィァ の 活 用 は,ほ
と ん ど に お い て 「実 習1」
に な じみ,内
容 の 充 実 ・豊 富 化 ・学 習 の
平 易化 な どの教 育 効 果を 上げた 。
直 接 経 験 ・実 物 標 本 とAVメ
AVメ
デ ィアの組 合 わせ は効 果 が高 い 。
デ ィア の 活 用 の 仕 方 に お い て 学 習 者 の バ ッ ク グ ラ ソ ド ・ レベ ル な どetよ っ て そ の 効 果 に
背 反 す る か も し くは そ れ を 減 殺 す る もの が あ る 『 と を 論 証 した 。
活 用 して き たAVメ
した 。 ま たAVメ
TV-VTRシ
デ ィア を 学 習 利 用 型,情
報提 供型 及 び そ の中 間型 に分 け そ の活 用 例 を示
デ ィ ア の 機 能 ・特 性 を 「実 習1」
と の 関 わ りで 明 らか に した 。`
ス テ ムは 自 作 教 材 の 制 作 や 提 示 に 便 利 で あ り 「実 習1」
で も多様 な 活
.Altiiがあ る
こ とを 示 した 。
「
実習 ・」ρ礫AV・
デ・ア凄
職員 ・願
甦
の位置棚
らP)にし・その搬
`
程 の構 造 図 を描 い た。
AVメ
デ ィア の 活 用 は 授 業 形 態 の 改 善,教
育 方 法 の 革 新 を 惹 起 し よ う。
一79一
・学髄
明治 大学 農学 部研 究 報 告
Vお
わ
り
第65号
に
本 報告 を終 るに あ た り,学 内外 の ご協 力 い た だい た 方 の御 氏 名 を 記 し謝 意 を表 します。
「実習1」 で ご指導 を いた だ いた 本学 部 の 牧 野 亥 之助,内 藤 忠 雄,八 重 樫 隆 志,下 川守 人,谷
口宏 吉,八 幡 敏雄 、 奥 田信 夫,小 宮 書 之 助,浅 野 幸 雄,岡 田 正雄,津 坂伸 幸,平 木 竜雄,鳥 倉 弘
文 の 諸先 生 。VTR機
器 の便 宣 と協 力 を いた だ い た 前農学 部事 務 室 石 井一 敏 とそ の ご親 戚 武 笠辰
彦,本 学 農 場安 藤 幸 夫 の各 氏 。VTRテ
ー プの 変換 にお世 話 を い ただ い た本 学 部 中 島公 子,玉 川
大学 土 屋博 正 の 各先 生。 貴 重 な映 画 フ ィル ムを お貸 しい た だ いた 日本 煎 豆協 組 名誉 顧問 の藤 原 辰
三氏 お よび 科学 技 術 館,農 文協 文 化 部,都
民資 料 室 の 各機 関 。 「化 学 教 育」 誌(第26巻3号)を
お貸 しいた だ い た本学 部 山 本 大二 郎 先生 。 実 施 の 便宜 を い た だ い た農 学部 事 務 室 の 諸 氏 で あ る。
参
考'資
料
1)木
崎 卓平:.農 場 実 習Ir一 視 聴 覚 教 材 導 入 と 利 用 の 結 果,'明 大 農 研 報No、47.'p.33(昭
2)宇
川 勝 美:教
育 革 新 に つ な が る 視 聴 覚 教 材 の 利 用,教
和54年)
育 科 学 ・理 科 教 育No.139,p.9明
治図書
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3)例
え ば,化
4)渡
辺健 一:最
学 教 育 ・26(3)1978,化
学 と工 業36(10)1983
近 の 視 聴 覚 教 材 と そ の 利 用 一 と くに 大 学 専 門 課 程 に お い て,化
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(1978)
5)明
治 大 学:昭
6)農
学 部 事 務 室:昭
和5S年 度 農 学 部 講 義 要 項p.26
7)小
岩 要 ・木 崎 卓 平:昭
8)昭
和55年 度 農 場 実 習1第1班(牧
9)木
崎 卓 平 編:昭
和55,56,57,58年
度 農 場 実 習1の
和55年 度 「農 場 実 習1」
ア ン ケ ー ト調 査 結 果(未
野 ・木 崎)学
和56年 度 農 場 実 習1第4班
実施状況
資料
10)東
京 都 労 経 局 農 林 水 産 部:昭
和56年 度 農 林 漁 業 の 概 要(昭
11)昭
和56年 度 農 場 実 習1第4班(内
藤 ・木 崎)学
生 レ ポ ー ト集
12)昭
和56年 度 農 場 実 習1第41班(谷
口 ・木 崎)学
生 レ ポ ー ト集
13)岸
本 唯 博 監 修:VTR/教
14)昭
和56年 度 農 場 実 習1第27班(八
15)谷
川 義 雄:日
16)昭
和56年 度 農 場 実 習1第17班(牧
野 ・奥 田 ・木 崎)学
17)昭
和57年 度 農 場 実 習1第27班(岡
田 ・木 崎)'学 生 レポ ー ト集
18)木
崎 卓 平:ビ
19)木
崎 卓 平:騨
20)木
崎 卓 平:AVM活
21)木
崎 卓 平=視
育p.19.ラ
ジ オ 技 術 祉(昭
幡'・木 崎)学
本 の科 学 映 画p.203,ユ
和56年)`
和55年)
生 レポ ・Lト集
ノ
ニ通 信 ・(1978)
デ オ テ ー プ 「'81農場 実 習1」
実 習VTR導
発 表)
生 レポ ー ト集
生 レポ ー ト集
の 再 生 に つ い て('82.4.11).
入 に つ し・1(の ・ モ('81・11, ・19)
用 に つ い て の メモ ー 農 場 実 習1を10倍
聴 覚 教 材 活 用 の メ モ(2)'83実
楽 し くす る一 つ の 方 法('83.4.21)
習 に お け る実 践('84.1,25),付
リス ト
22)昭
和58年 度 農 場 実 習1第15班(平
木 ・木 崎)学
生 レポ ー ト集
23)昭
和58年 度 農 場 実 習1第12班(津
坂 ・木 崎)学
生 レポ ー ト集
24)昭
和58年 度 農 場 実 習1第202班(下
山 ・木 崎)学
一80一
生 レポ ー ト集
・録 画 収 集 したVTR
「農 場 実 習1」 に お け る視 聴 覚 メデ ィアの活 用
25)昭
和58年 度 農 場 実 習1第27班(岡
田 ・鳥 倉 ・木 崎)学
場 実 習 教 育 一 現 状 と課 題,明
生 レポ ー ト集
26)小
岩 要 ・木 崎 卓 平:農
27)川
井 一 之:技
28)上
野 辰 美:視
29)岩
淵 孝,マ
30)現
代 農 業(昭
31)岩
浅 農 也:「 四 本 足 の ニ ワ ト リ」 に あ き れ て ば か り い られ な い,農
術 開 発 の 原 点,忘
聴 覚 教 育p.30.学
苑 社(昭
リ ア ン ・J・ オ カ ダ:英
和55年8月
大 農 研 報No.47,p.51(昭
れ ま い'(土"と"人",日
和53年)
文 対 訳 に っぽ ん カ イ シヤ 事 情p.163.読
号)p.81.農
和54年)
本 農 業 新 聞('83.10.31)
売 新 聞 社(昭
和58年)
山漁 村 文 化 協会
代 農 業(ll召 和55年9月
号)p.84.
農 山漁 村 文化 協 会
32)尾
形 憲:問
33)渡
辺 光 雄:授
題 意 識 を 持 つ こ と 一 学 問 は そ こ か ら始 る,毎
業 形 態 と 視 聴 覚 メデ ィア,視
日 新 聞('79.4.5)
聴 覚 教 育 の 理 論 と研 究p.70,H本
放 送 教 育 協 会(昭
和54
本 放 送 教 育 協 会(昭
和54
年)
34)金
築 修:視
聴 覚 メデ ィア と教 師 の 役 割,視
聴 覚 教 育 の 理 論 と研 究p,74.日
35)伊
能 敬:化
学 教 育 に お け る 視 聴 覚 教 材,化
学 教 育26(3)p.201(1978)
36)秋
山 隆 志 郎:映
年)
37)辻
功:マ
像 の 教 育 効 果 に 関 す る研 究,映
ス コ ミ理 論 と 視 聴 覚 教 育,視
像 と教 育p.91,日
年)
38)阪
本 越 郎:視
聴 覚 教 育 入 門p.114、
本 放 送 教 育 協 会(昭
聴 覚 教 育 の 理 論 と研 究p.337.日
内 田 老 鶴 圃 新 社(1972)
一81一
和55年)・
本 放 送 教 育 協 会(昭
和54
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