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解答例 - 名古屋学院大学

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解答例 - 名古屋学院大学
◎注意 学籍番号、氏名等は必ずペン書きにすること
名古屋学院大学
答案用紙
科目(簿記Ⅰ)
担当(岸田)
持込:不可、ただし電卓のみ可。
学籍番号(
C
)
氏名
P. 3
解答は鉛筆書きでよい。
[解答例]
Ⅰ
つぎの勘定科目残高の一覧表から、資本金勘定の残高を求め、括弧に金額を記入しなさい。
【あすなろ商事の6月30日現在の勘定科目残高一覧表】(勘定科目の前の記号はグループを示す)
○現
金
1,000
●売 上 高
1,000,000
△支払利息
5,000
△支払家賃
50,000
□借 入 金
100,000
○当座預金
4,000
○定期預金
50,000
△仕 入 高
700,000
○備
150,000
□買 掛 金
15,000
物 500,000
○売 掛 金
110,000
品
▲資 本 金 (
600,000
○建
△給
料
150,000
●受取利息
5,000
)
[考え方]
各勘定科目の残高が借方に生じるか、貸方に生じるかを確認し分類する。借方残高の合計と貸方残高の合計をもとめる。すべ
ての勘定の借方合計と貸方合計は一致する。借方残高合計は 1,720,000 であり、貸方残高合計との差額が資本金の残高になる。ち
なみに、○は資産勘定、□は負債勘定、▲は資本勘定、●は収益勘定、△は費用勘定である。
[解答例]
Ⅱ
月末となったので、手持ちの現金残高を確認するために、当社の金庫の内を確認したところ、次のようなものがあった。当社
の月末における手持現金の金額はいくらとなるか、括弧内に記入しなさい。
25,000
郵便切手
他人振出の小切手
紙幣
250,000
硬貨
収入印紙
50,000
100,000
当月末の現金残高(
419,992
62,511
期日到来の利札
7,481
)
[考え方]
現金勘定に含まれるのは、通貨および通貨代用証券である。郵便切手は郵便代金を支払った証紙であり、収入印紙は税金を
支払った証紙であるので、通貨代用証券ではない。よって 250,000+62,511+7,481+100,000=419,992 となる。
[解答例]
Ⅲ
次の仕訳から取引を推定しなさい。
(借方)建
物
5,000,000 (貸方)当座預金 5,000,000
取引の内容:500 万円の建物を購入し、代金は小切手を振出して支払う。
(借方)買 掛 金
1,000,000 (貸方)現
金 1,000,000
取引の内容:A 社に対する買掛金 100 万円を現金にて支払う。
(借方)借 入 金
支払利息
4,500,000 (貸方)普通預金 4,600,000
100,000
取引の内容:借入金 450 万円の返済と、借入金利息 10 万円の支払のために普通預金から 460 万円が引き出された。
(借方)普通預金
5,000,000 (貸方)定期預金 4,800,000
受取利息
200,000
取引の内容:定期預金 480 万円が満期となり、定期預金利息 20 万円とともに普通預金に 500 万円が入金された。
[考え方]
複式簿記では、仕訳をするとき、取引を構成する要素をあらわす勘定科目を借方、貸方に記録し、記載された金額により取引
要素の増減をあらわすことにしている。このため仕訳に記録された勘定科目と金額および、勘定科目の性質により借方ないし貸方
に記入することにより増減を知ることができるので、仕訳から取引内容を推定することができる。
[解答例]
Ⅳ
次の取引から、仕訳を行ないなさい。解答は解答欄に記入しなさい。
6月 1日 本日の現金売上は¥250,000 である。 次の中から使用する勘定科目を選択
6月 2日 鈴木商店への売上¥700,000 の掛を認める。 未払金 当座預金 建物
6月 5日 伊藤商事より商品を仕入れ、代金¥200,000 を現金にて支払う。 借入金 支払利息 給料
6月 10 日 事務所の家賃¥100,000 を現金にて支払う。 仕入高 買掛金 売掛金
6月 12 日 普通預金より現金¥200,000 を引き出す。 普通預金 支払家賃 現金
6月 15 日 瀬戸商会より売掛代金¥400,000 が、普通預金に振込まれた。 売上高 定期預金 受取家賃
6月 20 日 ミナミ株式会社より商品¥450,000 を仕入れ、代金は掛とした。 貸付金 受取利息 事務費
6月 25 日 給料¥200,000 を現金にて支払う。
6月 26 日 庄内銀行より¥8,000,000 を借入れ、利息¥100,000 が天引きされ、¥7,900,000 が当座預金に振込まれた。
6月 30 日 君野建設より建物¥10,000,000 を購入し、小切手で¥7,000,000 を支払い、残額は後日支払うこととした。
◎注意 学籍番号、氏名等は必ずペン書きにすること
名古屋学院大学
答案用紙
科目(簿記Ⅰ)
持込:不可、ただし電卓のみ可。
日付
担当(岸田)
学籍番号(
C
)
氏名
P. 4
解答は鉛筆書きでよい。
借方科目
借方金額
貸方科目
貸方金額
6/ 1 現金
250,000 売上高
250,000
6/ 2 売掛金
700,000 売上高
700,000
6/ 5 仕入高
200,000 現金
200,000
6/10 支払家賃
100,000 現金
100,000
6/12 現金
200,000 普通預金
200,000
6/15 普通預金
400,000 売掛金
400,000
6/20 仕入高
450,000 買掛金
450,000
6/25 給料
200,000 現金
200,000
7,900,000 借入金
6/26 当座預金
8,000,000
100,000
支払利息
10,000,000 当座預金
6/30 建物
7,000,000
3,000,000
未払金
[考え方]
複合仕訳(借方ないし貸方の勘定科目が2以上から構成される仕訳)においても、借方の金額合計と貸方の金額合計とは一
致することに留意すること。また勘定科目について、借方に記載されたときに増加をあらわす勘定と貸方に記載されたときに増加
をあらわす勘定との区別を明確にすること。
[解答例]
問題文をよく読まないで、Ⅳの仕訳データで精算表を記入している例が多く見られた。
Ⅴ
Ⅰの勘定残高一覧表のデータをもとに、6桁精算表を作成しなさい。
精
勘定科目
算
残高試算表
借方
損
貸方
借方
表
益
残
貸方
借方
高
貸方
現金
1,000
1,000
当座預金
4,000
4,000
定期預金
50,000
50,000
売掛金
110,000
110,000
建物
500,000
500,000
備品
150,000
150,000
買掛金
15,000
15,000
借入金
100,000
100,000
資本金
600,000
600,000
売上高
1,000,000
1,000,000
仕入高
700,000
700,000
給料
150,000
150,000
支払家賃
5,000
5,000
支払利息
50,000
50,000
5,000
受取利息
1,720,000
利益
5,000
1,720,000
100,000
1,005,000
100,000
1,005,000
815,000
815,000
◎注意 学籍番号、氏名等は必ずペン書きにすること
名古屋学院大学
答案用紙
科目(簿記Ⅰ)
持込:不可、ただし電卓のみ可。
担当(岸田)
学籍番号(
C
)
氏名
P. 5
解答は鉛筆書きでよい。
[考え方]
この問題はⅠと連動している。Ⅰで資本金計算を間違えていると正解とはならないが、正確に残高資産表欄に勘定科目残高が
転記されておれば、資本金の正確な数値は得られることに留意する。なお、残高資産表、損益、残高欄に同一数字を羅列している
例もみられたが、解答例のようにそのようなことはありえない。
[解答例]
Ⅵ
Ⅳの仕訳データをもとにして、以下の現金元帳を完成しなさい。
現
月
6
日
摘
要
丁数
借
金
勘
方
定
貸
方
貸借
残
高
200,000
借
200,000
250,000
借
450,000
5 伊藤商事より仕入れ
200,000 借
250,000
10 事務所家賃を支払う
100,000 借
150,000
借
350,000
200,000 借
150,000
1 前月繰越高
1 本日現金売上
12 普通預金より現金を引き出す
25 給料を支払う
200,000
[考え方]
仕訳データのうち、現金勘定を含む取引を選び出す。仕訳で現金勘定が借方にあれば、その金額を現金元帳の借方に転記し、
現金勘定が貸方にあれば、その金額を現金元帳の貸方に転記する。現金勘定は借方に残高があるので、貸借欄には「借」と記入す
る。6/1 はじめに現金が 200,000 円あったのが、当日 250,000 円の入金があったので、残高は 450,000 円となっている。以後同様に
して、月末には現金残高が 150,000 となっている。
[解答例]
Ⅶ
①複式簿記と②インプレストシステムについて、どのようなものか簡潔明瞭に説明しなさい。(裏面使用禁止)
①複式簿記は、借方・貸方のふたつの記入欄を用いた体系的に整備された帳簿組織よりなる記録方式である。このため、取引を
借方・貸方の要素に分解して仕訳をおこない、これら帳簿に記録することにより企業の経済活動を記録し報告することができる。
②小口現金制度のひとつである。小口現金管理者に一定額を前渡するとともに、一定間隔でおこなわれる小口現金の精算時に、そ
の期間に消費された金額を補充し、小口現金管理者の手元現金を一定額に戻すようにして、小口現金の管理をする方法である。
[考え方]
複式とは、ダブルエントリーを訳したものである。これはふたつの欄の意味である。ふたつの欄は借方・貸方と名前がつけられて
いる。簿記はブックキーピングの訳である。帳簿記録の意味である。このふたつの欄をもちいて経済取引を記録するために、仕訳
がおこなわれる。仕訳とは振り分けるとか、分類するとかの意味である。仕訳されたデータは総勘定元帳に記録される。総勘定元
帳に記録されたデータは、集計され損益、残高として分類集計される。損益は損益計算書に相当し、残高は貸借対照表に相当する。
インプレストシステムは、定額資金前渡法と訳されている。小口現金の管理手法として優れたものであるとされている。この方法
は、小口現金管理者に一定額を前渡しする。週とか月ごとに、その消費状況を小口現金報告書などを作成して報告させるとともに、
前渡額を一定額に戻すという処理を繰り返す方式である。
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