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ワールドキャンパスインターナショナル 2013 年度プログラム 報告書

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ワールドキャンパスインターナショナル 2013 年度プログラム 報告書
ワールドキャンパスインターナショナル
2013 年度プログラム
報告書
WCI2013 報告
<目 次>
1.ツアープログラムの概要
(1) ツアープログラムの全体概要..................................... 1
(2) 第 1 セッション................................................. 4
(3) 第 2 セッション................................................. 6
(4) 第 3 セッション................................................. 8
(5) 第 4 セッション............................................... 10
(6) 第 5 セッション............................................... 13
2.今回の成果と今後の課題
(1) 成果 ......................................................... 15
(2) 課題 ......................................................... 15
参考資料
・ 参加者リスト
・ 各地 LOC 等協力組織(代表)リスト
・ スタッフリスト
・ 協力企業・団体等
1
1.ツアープログラムの概要
(1) ツアープログラムの全体概要
①スケジュール
今年は、長崎県大村市/福岡県大牟田市、熊本県荒尾市・熊本市/島根県益田市、
大阪府吹田市/奈良県宇陀市、千葉県我孫子市/愛知県豊田市、茨城県取手市/東京
都多摩市の11都市でプログラムを実施した。
昨年行ったお盆休み前後の長期ブレイクを廃止し、セッション間のブレイクも1日
短縮することでプログラム開始時期を遅らせ、世界的な大学の夏休みに合わせる努力
をした。これにより、プログラムの全行程は昨年に比べ10日ほど短いものとなった。
【2013 年ワールドキャンパスジャパンプログラム】
セッション
日程
都市名
第 1 セッション
6 月 16 日~6 月 24 日
長崎県大村市
6 月 24 日~6 月 30 日
福岡県大牟田市
7 月 2 日~7 月 8 日
熊本県荒尾市
7 月 8 日~7 月 12 日
熊本県熊本市
7 月 12 日~7 月 16 日
島根県益田市
7 月 18 日~7 月 26 日
大阪府吹田市
7 月 26 日~8 月 1 日
奈良県宇陀市
8 月 3 日~8 月 11 日
千葉県我孫子市
8 月 11 日~8 月 17 日
愛知県豊田市
8 月 19 日~8 月 27 日
茨城県取手市
8 月 27 日~9 月 2 日
東京都多摩市
第 2 セッション
第 3 セッション
第 4 セッション
第 5 セッション
1
主な活動
小学校活動、弓道・少
林寺拳法体験
小学校・中学校・高校
活動
刀鍛冶・居合い体験、
幼稚園・小学校活動
慈恵病院訪問、大学生
交流、日本語学校活動
石見神楽、座禅、山村
体験(竹伐採、釣り)
高校・大学活動、アサ
ヒビール訪問
夏祭り、座禅体験、高
齢者施設見学、室生寺
日本文化体験、手賀沼
探索、料理体験
旭地区合宿、夏祭り、
障害者施設訪問
日本文化体験、柴又ツ
アー、凧作り
企業訪問、大学生・異
世代交流、こどもイベ
ント
(参考)
【2012 年ワールドキャンパスジャパンプログラム】
セッション
日程
都市名
第 1 セッション
6 月 6 日~6 月 14 日
長崎県大村市
6 月 14 日~6 月 20 日
福岡県大牟田市
6 月 23 日~6 月 29 日
熊本県荒尾市
6 月 29 日~7 月 3 日
熊本県熊本市
7 月 3 日~7 月 7 日
島根県益田市
7 月 10 日~7 月 18 日
大阪府吹田市
7 月 18 日~7 月 24 日
奈良県宇陀市
7 月 27 日~8 月 4 日
東京都多摩市
8 月 4 日~8 月 10 日
茨城県取手市
8 月 17 日~8 月 26 日
千葉県我孫子市
8 月 26 日~8 月 31 日
愛知県豊田市
第 2 セッション
第 3 セッション
第 4 セッション
第 5 セッション
主な活動
小学校・中学校活動、
原爆資料館、少林寺拳
法体験
小学校・高校活動
刀鍛冶・居合い体験、
小学校活動
こうのとりのゆりか
ご、大学生交流(熊本
城等)
銅山跡整備、餅つき・
流しソーメン、石見神
楽、広島平和記念館
インネバンディ、竹伐
採・活用活動、大阪料
理体験
座禅体験、高齢者施設
見学、室生寺
東京大学生ツアー、お
じさま・おばさま交流、
防災体験
商店街 PR 支援、凧揚
げ大会
うどん作り、高校生交
流、地元夏祭り参加
田んぼ体験、トヨタ見
学、足助・旭 PR
②参加者
昨年 11 月~12 月に欧州、2 月に米国でのリクルート活動を実施した。
⇒本年もベルギー、オランダ、ノルウェー、デンマーク、フィンランドなどでは反響
があり、実際の申込み及び参加につながった。ただし、原発問題に対する不安が大き
いと思われるドイツやスイスからは依然として反応は小さかった。
⇒中国からの参加者は、日中関係を反映してか、これまでよりも参加者が少なかった。
しかし、同窓生のネットワークからクオリティーの高い大学生数名が参加しており、
今後のさらなる展開が期待される。
⇒日本国内では、4 月に名古屋外大でプログラムプレゼンテーションを 2 度開催し、
20 名を超える大学生が興味を持ってくれたが、参加には至らなかった。少数ではある
が、九州の受け入れ地域の実行委員会の大学生メンバーや関係者の参加があった。
2
参加者数:12 カ国、34 名(各セッション人数:8、12、12、10、6)
*カウンセラー7 名を除く
※累計 284 名、38 カ国:アメリカ、カナダ、メキシコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国、
ブラジル、ポルトガル、スペイン、イギリス、ドイツ、オーストリア、ベルギー、オ
ランダ、ルクセンブルグ、イタリア、スイス、デンマーク(グリーンランド含む)
、ス
ウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ロシア、ウズベキスタン、キプロス、トル
コ、カタール、ケニア、ウガンダ、オーストラリア、ニュージーランド、パキスタン、
ネパール、インドネシア、ミャンマー、モンゴル、韓国、中国(香港含む)
、台湾、日
本
(参考)
2007 年度プログラム:15 カ国、39 名
2008 年度春季プログラム:13 カ国、23 名
2008 年度夏季プログラム:12 カ国、22 名
2009 年度春季プログラム:14 カ国、23 名
2009 年度夏季プログラム:18 カ国、35 名
2010 年度プログラム:18 カ国、39 名
2011 年度プログラム:8 カ国、20 名
2012 年度プログラム:13 カ国、49 名
3
(2) 第1セッション
日付
6月16日(日)
概要
長崎空港→大村市集合
17日(月)
オリエンテーション
18日(火)
オリエンテーション、弓道体験
19日(水)
パーソナルデー
20日(木)
竹松遺跡見学、東日本大震災講話
21日(金)
竹松小学校活動、ありがとうイベント
22日(土)
少林寺拳法体験
23日(日)
ホストファミリーデー
24日(月)
移動→大牟田市、対面式
25日(火)
田隈中学校活動
26日(水)
三池小学校活動
27日(木)
三池工業高校活動
28日(金)
上内小学校活動、ありがとうイベント
29日(土)
ホストファミリーデー
30日(日)
大牟田駅解散
● 長崎県大村市
・例年行っている長崎市原爆資料館での平和学習に代わり、東日本大震災で被災
した子どもたちの支援をされている出口貴美子医師にお越しいただき、福島県
の原子力発電所に関する講話をいただいた。
・竹松小学校への訪問は今回で5度目であり、活動の運営もスムーズに進んだ。
昨年に続き、5・6年生との音楽パフォーマンス交流を体育館で開催し、より深
く、楽しく相互理解活動をすることができた。
・少林寺拳法、弓道などといった日本の武道を学び、体験した。弓道体験では、
袴を着せてもらい、実際に弓を射るなど貴重な経験となった。
4
<参加者の感想>
・弓道や少林寺拳法など日本ならではの体験ができてよかった。初めての経験だ
ったので、とても印象的だった。
・パーソナルデーで長崎に行き、自分たちだけの力で行動したことで、日本につ
いてはもちろん長崎についてもたくさん発見があった。
・竹松小学校での活動を通じて、日本の教育について知ることができた。体育館
での音楽イベントもとても楽しかった。
・自分のホストファミリーは忙しかったので、他の参加者が色々なところへ行っ
ているのが少しうらやましかった。
・出口医師の講話は福島原発についての内容と聞いていたが、子どもたちの安全
についての話が多く、思っていたものとは少し違っていた。
● 福岡県大牟田市
・今年も学校・教育関係の活動を中心にスケジュールが組まれた。昨年に続き三
池小学校、上内小学校両校への訪問に加え、新たに田隈中学校、三池工業高校へ
の訪問も行った。
・三池工業高校では英語の授業を中心に参加させていただいた。参加者にとって
も、自分と同世代の学生の学校生活を知る良い機会となった。
・上内小学校のPTA行事の一環として開催したありがとうイベントでは、ホス
トファミリーに加え上内小学校の生徒、保護者の方々をはじめ、多くの方に参加
していただくことができた。
<参加者の感想>
・三池工業高校訪問を通じて自分と同世代の日本の学生と交流ができてよかった。
・小学校訪問では、生徒たちがとても積極的に話しかけてきてくれて嬉しかった。
・以前ステイしたホストファミリーとまた再会することができて嬉しかった。
・連日の学校訪問で色々なことを学べたが、体力的にきつかった。学校だけでな
く、もう少し地域のことについても知りたかった。
・田隈中学校への訪問では、試験前だった為か、あまり交流ができずに残念だっ
た。
5
(3) 第2セッション
日付
7月 2日(火)
概要
荒尾市集合
3日(水)
オリエンテーション、荒尾市副市長表敬訪問
4日(木)
緑ヶ丘小学校活動
5日(金)
めぐみ幼稚園活動、餅つき体験、刀鍛冶体験
6日(土)
ありがとうイベント
7日(日)
ホストファミリーデー
8日(月)
移動→熊本市、県庁表敬訪問、対面式
9日(火)
こうのとりのゆりかご学習、慈恵病院訪問
10日(水)
ホストファミリーデー
11日(木)
熊本県立大学活動、東部YMCA活動
12日(金)
移動→益田市、対面式
13日(土)
竹細工作り、魚釣り、五右衛門風呂体験
14日(日)
ホストファミリーデー、神楽鑑賞
15日(月)
ハイキング、座禅体験、ありがとうイベント
16日(火)
広島駅解散
● 熊本県荒尾市
・昨年に引き続き2度目となる緑ヶ丘小学校での活動では、授業参加や体育館で
の全校生徒との音楽パフォーマンス交流などを行った。昨年の経験が生かされ、
より中身の濃い学校訪問となった。
・刀鍛冶・居合体験では、見学だけでなく実際に体験をさせていただくことがで
き、日本文化に触れる良い機会となった。
・めぐみ幼稚園での活動は初めての試みであったが、子どもたちとペアを組んで
の体操教室や、保護者の方を交えての餅つきなど、今までとは違った形で地域
の人々と交流をすることができた。
6
<参加者の感想>
・学校訪問やありがとうイベントなど、様々な活動を通して地域の人たちと交流
ができてよかった。
・緑ヶ丘小学校訪問では子どもたちとの交流を通じて、お互いの文化を学べた。
・刀鍛冶体験は素晴らしかった!めったにできない経験だと思う。
・初めてのホストファミリーが最高だった!とても親切にしてくれて嬉しかった
し、これからも繋がっていたいと思う。
・自分のホストファミリーはとても忙しくて、滞在中はあまりかまってもらえな
くて残念だった。
● 熊本県熊本市
・今夏のプログラムの訪問都市における唯一の県庁所在地である熊本市では、熊
本県国際課課長を表敬訪問させていただいた。
・慈恵病院への訪問は例年実施しており、今年も「こうのとりのゆりかご」創設
者の蓮田理事長からお話を聞くことができた。訪問前に施設の事前学習やディ
スカッションを行ったことで、質疑応答もより内容の濃いものとなった。
・熊本県立大学では、30名を超える学生や先生方と、WCI参加者の国々と日
本のステレオタイプについてのセッションとディスカッションを行った。今回、
初めての試みであったが、両者ともに学ぶところが多く、今後も継続して訪問
させていただきたいと思う。
・東部YMCAへの訪問では、アジアからの留学生との交流を行った。日本語で
の交流が中心となり、日本語を学習している参加者にとっても良い刺激となっ
た。
<参加者の感想>
・熊本県立大学で、日本の大学生と交流ができてよかった。東部YMCAでも、
アジアの日本語学習者との会話を通じてたくさんのことを学んだ。
・慈恵病院の取り組みは、子どもの命を救う素晴らしいアイデアだと思う。
・「こうのとりのゆりかご」の話は、素晴らしいと思う反面、少し悲しかった。
・熊本県立大学での交流では、自分の発表の時にアドリブでの対応ができず悔し
い思いをしたが、思い返せばいい経験ができたと思う。
7
・YMCAの留学生はほとんど英語が話せず、ずっと日本語だけで会話を続ける
のは難しかった。
・熊本での滞在は短すぎた。ありがとうイベントができなかったのも残念だった。
● 島根県益田市
・益田市への訪問は今年で2度目であり、山間部にある地域の特性を活かした竹
細工作りや魚釣り、匹見峡でのハイキングなど、日本の“田舎体験”をすること
ができた。
・地域の伝統芸能である石見神楽を披露していただき、鑑賞後には実際に神楽の
衣装を着せていただいたり、楽器に触らせていただいたりと、日本の伝統芸能に
触れる貴重な機会となった。
・予定していた五右衛門風呂体験は暑さのため水風呂へ変更となったが、地域の
子どもたちを巻き込んでの水遊びへと発展し、とても楽しい時間を過ごすことが
できた。
<参加者の感想>
・ハイキングでは美しい景色を楽しむことができたし、座禅では気持ちを落ち着
かせる方法を知れて、とてもいい経験になった。
・神楽を見たのは初めてだったので、とても感動した!
・竹を切ったり、魚釣りをしたりという活動を通じて、地域の子どもたちや他の
参加者と交流する時間を持ててよかった。
・それまで活動していた九州とは言葉も少し異なっていて最初は少し戸惑ったが、
ホストファミリーがとても親切にしてくれて、いい思い出ができた。
・対面式の日に歓迎の旗や名札などを準備してくれていて、自分たちの訪問を喜
んでくれていると実感することができた。
(4) 第3セッション
日付
7月18日(木)
19日(金)
概要
吹田市集合
オリエンテーション
8
20日(土)
ゆいぴあ交流会
21日(日)
ホストファミリーデー
22日(月)
千里高校活動、アサヒビール工場見学
23日(火)
関西大学活動、インネバンディ交流
24日(水)
パーソナルデー
25日(木)
世界の屋台めし交流会、ありがとうイベント
26日(金)
移動→宇陀市、対面式
27日(土)
「室生まぁ~より祭」夏祭り準備
28日(日)
「室生まぁ~より祭」夏祭り参加
29日(月)
室生園活動、室生寺見学
30日(火)
ホストファミリーデー
31日(水)
座禅体験、ありがとうイベント
8月1日(木)
関西国際空港解散
● 大阪府吹田市
・青少年・青少年団体の活動や子育てを支援する施設「夢つながり未来館」にて、
ロビーワーカーとして働いている大学生を中心に交流会を行った。施設を利用
している子どもや学生に交流会に参加してもらい、ゲームなどを通じて様々な
世代の人々と交流できる良い機会となった。
・千里高校、関西大学への学校訪問では、多くの学生の参加を得ることができ、
非常に内容の濃い時間となった。国際教育に力を入れている両校の学生とのデ
ィスカッションでは、他国の教育システムについて知ることで、両者の学習意
欲も高まったようだ。
・「世界の屋台めし交流会」では、ホストファミリーや地域の方々を招いて参加者
が各国を代表する料理を振る舞い、試食会を行った。
<参加者の感想>
・日本の高校生と交流をしたり、ディスカッションをしたりすることで、日本の
文化についてもより深く理解することができた。
・地域の人々とゲームをしたり、一緒に自分の国の料理を作ったりという交流を
通じて地域の人たちとの繋がりができたように感じた。
9
・とても短い滞在だったけど、ホストファミリーとの別れがすごく辛かった。吹
田に住みたい!
・室内での活動が多かったのが残念だった。もっといろんな日本を見てみたかっ
た。
● 奈良県宇陀市
・室生地区の祭では、前日の会場設営からお手伝いをさせていただき、祭当日も
ステージでワールドキャンパスの参加者がパフォーマンスを披露するなど、新
たな形で地域の方々と深く交流ができた。
・例年訪問させていただいている介護施設「室生園」では、うちわ作りや歌を通
して高齢者とふれあい、施設の方々のあたたかい歓迎を受けることができた。
・室生寺見学や座禅体験など、宇陀市ならではの活動は、地域の歴史・伝統につ
いてはもちろん、日本文化に触れる絶好の機会であり、引き続き継続していき
たいと思う。
<参加者の感想>
・地域のお祭りに参加できただけでなく、設営・片付けまで手伝うことでより楽
しむことができた。特に最後の花火は素晴らしかった!
・お寺でのパーティーは、とても楽しかった。普段の活動とは少し違い、ホスト
ファミリーや他の参加者とリラックスした時間を過ごすことができた。
・室生園訪問では、日本の高齢化社会について学ぶことができたし、彼らから元
気をもらった。
・自分のホストファミリーは、ホストファミリーというよりはスタッフという意
識が強かったので、あまり「家族」のようには感じられなかった。
(5) 第4セッション
日付
概要
8月3日(土)
我孫子市集合、対面式
4日(日)
ホストファミリーデー
5日(月)
オリエンテーション、日本文化体験(琴)
10
6日(火)
手賀沼探索、鳥の博物館見学
7日(水)
パーソナルデー
8日(木)
日本文化体験(写経、落語、風呂敷)
9日(金)
カレー作り
10日(土)
ありがとうイベント
11日(日)
移動→豊田市旭地区、夏祭り参加 (旭地区泊)
12日(月)
カレー作り、スカベンジャーハント、川遊び (旭地区泊)
13日(火)
移動→豊田市、エコフルタウン見学、ユートピア若宮活動
対面式
14日(水)
ホストファミリーデー
15日(木)
認知症予防学習、ハーフパーソナルデー
16日(金)
味噌蔵「カクキュー」見学、ありがとうイベント
17日(土)
中部国際空港、名古屋駅解散
● 千葉県我孫子市
・琴の演奏、写経、落語など、日本ならではの文化に触れることができた。また
見るだけでなく、自分たちでも体験できるということで、参加者も意欲を持っ
て活動に参加できたように思う。
・手賀沼での学習や地元に伝わる白樺カレー作りなど、地域に根付いた活動を通
じて、地域の人々との交流はもちろん、我孫子という地域についても理解が深
まった。
・ありがとうイベントでは、ホストファミリーの方々とのポットラックパーティ
を開催した。参加者を迎えての感想などを共有する良い機会となったが、イベ
ントまでの待ち時間など、さらに改善していきたい。
<参加者の感想>
・このプログラムで本当の日本を経験したかったので、琴のような日本の伝統的
な楽器の演奏を聞くことができて本当に嬉しかった。
・お寺での日本文化体験や子どもたちとの交流が楽しかった。日本語が話せない
ので、始めは子どもたちとコミュニケーションをとるのに少し苦労したけれど、
その日はたくさんのことを学ぶことができた。
11
・ホストファミリーがとても親切にしてくれて嬉しかった。彼らに会うために、
また我孫子に戻ってきたいと思う。
・鳥の博物館では、折り紙を体験できると聞いていたが、実際の活動は思ってい
たものとは少し違って残念だった。せっかく日本に来ているので、鳥だけでは
なく、もっと日本らしいものも見たかった。
● 愛知県豊田市
・お盆の時期と重なったため、ホストファミリーの確保が厳しく、前半は旭地区
で2泊3日の合宿型プログラムとなった。日中は自然の中で地元の子どもたち
との交流や川遊びを行い、夜はお祭りにも参加させていただくなど、旭地区の
良さを存分に味わえた。
・お盆で企業が休みに入っており、トヨタの工場見学ができなかったのは残念だ
ったが、エコフルタウンで豊田市での自動車技術への発達やそれに伴う環境へ
の取り組みについて学ぶことができた。
・豊田市ボランティア連絡協議会や社会福祉協議会の協力により、豊田市で活動
をしている学生ボランティアや認知症予防支援グループなど、より多くの地域
の方々との交流を行った。
<参加者の感想>
・エコフルタウンでは、日本の技術や環境への取り組みを知ることができてよか
った。自分の国では大気汚染が問題になっているので、日本の技術の進歩に衝
撃を受けた。
・パーソナルデーの大学生との名古屋ツアーが楽しかった!日本の大学生の友達
もできて嬉しかった。
・日本のお盆のお祭りに参加できるなんて思ってもいなかったので、貴重な体験
ができたと思う!
・国際的なホストファミリーで、本当にいい家族に出会えた。豊田市でのホスト
ファミリーへの滞在がもう少し長かったらなぁと心から思った。
・旭地区でのキャンプは、他の参加者とより仲良くなることができて本当に楽し
かった。だけどその分ホストファミリーとの時間が少し短くなったのは、残念
だった。もう少し時間があれば、もっと仲良くなれたのになぁ。
12
(6) 第5セッション
日付
8月19日(月)
概要
取手市集合、対面式
20日(火)
オリエンテーション、取手アートプロジェクト、高校生交流
21日(水)
日本文化体験(安来節、空手、南京玉すだれ)
22日(木)
松戸防災センター、柴又バスツアー
23日(金)
パーソナルデー
24日(土)
ありがとうイベント
25日(日)
ホストファミリーデー
26日(月)
ポットラックパーティ、凧作り、凧揚げ
27日(火)
移動→多摩市、日本文化体験(茶道、カルタ等)
、対面式
28日(水)
パーソナルデー
29日(木)
市長表敬、企業訪問(日本アニメーション)
、異世代交流会
30日(金)
大学生交流会、企業訪問(ベネッセコーポレーション)
31日(土)
子ども交流会、ありがとうイベント
9月1日(日)
2日(月)
ホストファミリーデー
成田空港解散
● 茨城県取手市
・毎年恒例となっている日本文化体験では、安来節、空手、南京玉すだれと、日
本独特の文化体験を楽しむことができた。また、ありがとうイベント当日にも
指導していただいた方々を招いての発表会を行った。
・ホストファミリー参加型の東京・柴又へバスツアーを行った。午前中は松戸防
災センターにて災害や防災について学び、午後は自由時間を設けての柴又散策
と、ホストファミリーとの交流も兼ねた中身の濃い1日となった。
・日本文化体験同様、取手市での恒例のイベントとなった連凧作りでは、凧の会
の方々の指導の下、今年も多くのホストファミリーにも参加していただいた。
天気にも恵まれた河川敷での凧揚げは参加者にも毎年好評で、今後も継続して
いきたい。
13
<参加者の感想>
・凧上げは一度もやったことがなく、子どもの頃からずっとやってみたかった。
沢山の人と一緒に食事ができるポットラックパーティも楽しかった。
・自分たちの作業が大きな作品になり、しかも、それが実際に空を飛ぶのを見る
ことができて、凧づくり・凧上げは本当に楽しかった。
・防災センターはとても興味深く、いろいろ実際に体験することができて良かっ
た。
・南京玉すだれが楽しかった/安来節が楽しかった/空手が楽しかった
・アートプロジェクトは体験することが特になく、少し退屈だった。高校生との
時間ももう少し交流するための工夫があっても良かったかもしれない。
● 東京都多摩市
・日本アニメーション、ベネッセコーポレーションへの企業訪問はとても好評で、
将来日本で仕事をしたいと考えている参加者や、日本のアニメに深い関心を持
っている参加者にとってはとても貴重な経験となった。
・中高年の方々との交流会では、ポットラックパーティを始め、日本文化体験な
ど様々な企画を通じて、地域の方との交流ができた。
・「世界のひろば」と称した地域の子どもたちとのイベントでは、昨年同様たくさ
んの子どもたちが参加してくれた。人数調整や時間配分など、もう少し改善は
必要であるが、参加者も子どもたちもお互いの文化を教え合うことで有意義な
時間を過ごすことができた。
・また、全行程を通じて多くの中・高・大学生がボランティアとして協力をして
くれた。学生との連携も、今後より充実させていきたい。
<参加者の感想>
・日本アニメーションのスタジオに行けて、子どもの頃からの最大の夢の一つが
かなった。子どもの頃にテレビで見たヒーローや主人公を生み出したところだ
った。
・日本でビーチに行ったことがなく、パーソナルデーに東京の大学生たちと一緒
にビーチに行ったのは楽しかった。
・大学生と一緒に初めてメイドカフェに行った。ずっと行きたかったが、連れて
14
行ってくれる人はいなかったし、自分で行くのも恥ずかしかったので、一緒に
行けて良かった。
・東京のおじさま・おばさまとのポットラックパーティは、皆さんが私たちの文
化に興味を持ってくれていて、日本の文化も体験することができ、とても良か
った。
・自分にはアニメスタジオでの時間は少し長かった。
・ベネッセでのプレゼンテーションは若干長く、内容も環境についてよりも教育
についてもっと聞きたかった。
2.今回の成果と今後の課題
(1) 成果
・ 最重要課題として引き続き注力してきた参加者のリクルーティングは、人数的には
昨年ほどの結果を出すことができなかったが、プレゼンを行った国々から一定の参
加者があり、特定の国々からはここ数年継続して多数の参加者確保されている。
・ 本年度も、高いモティベーションをもった昨年の参加者が、帰国後の PR などに積
極的に協力してくれた。これも参加者確保につながった。
・ 今回のプログラムへは 20 名を超すスタッフ・インターンへの希望者があった。そ
の中から、プログラムを実際に経験し、地域と参加者のニーズ等を十分把握してい
る WCI 同窓生 7 名(5 カ国)を、昨年から実施しているプログラムカウンセラー
として採用した。
・ 各受け入れ地域で、これまでの経験を生かした活動だけでなく、吹田の関大ディス
カッション、宇陀の夏祭り、我孫子のお寺での文化体験、多摩での日本アニメーシ
ョンの企業訪問等の新しいユニークな試みが多く実施され、成功裏に終わった。
(2) 課題
・ 参加者リクルートが一定程度の成果をあげる一方、今年もセッション間でばらつき
があった。特に第 1 セッションと第 5 セッションの参加者数がきわめて少なく、
セッション数や日程を調整するとともに、他の季節への部分以降の検討も含め、プ
ログラム全体の長さを調整する必要がある。
・ 7 年目を迎え、多くの LOC で好評な企画が確保され、全体的なオペレーションも
スムーズになっている一方、参加者人数の低迷等により、健全な財政基盤の構築に
は未だ不十分であり、更なる参加者リクルーティングへの努力と、オペレーション
のやり方の変更が必要である。
・ ホストファミリーに対する感謝の気持ちがあまり伝わらなかったという感想がい
くつか寄せられた。参加メンバーとホストファミリーの双方に対し、相手側の目的
や位置づけをしっかり伝え、互いの期待値が一致するよう、事前の説明を徹底する
とともに、感謝の表し方について何らかの工夫を図る必要がある。
15
参考資料
● 参加者リスト
【ツアープログラム】
氏名
年齢
出身国
セッション
1
Maria Sorlid
21 ノルウェー
1,2
2
Sugiharto Adisaputra
19 インドネシア
1,2
3
Benjamin Straub
22 アメリカ
1
4
Daniel Ali
21 ノルウェー
1
5
Daniel Nystadnes
18 ノルウェー
1
6
Geir Lie
19 ノルウェー
1
7
Kayla Frost
22 アメリカ
1
8
Michael Bock
22 アメリカ
2,3,4
9
Lisanne Pool
20 オランダ
10
Amalie Nielsen
22 デンマーク
2
11
Astrid van Deal
21 オランダ
2
12
Deyanira de Beer
22 オランダ
2
13
Jessica Pierins
19 ベルギー
2
14
Oda Brun
17 ノルウェー
2
15
Wester Wagenaar
20 オランダ
2
16
Shijie Yang
19 中国
4
17
Karo Kankus
22 フィンランド
18
Guozhu Zhou
19 中国
4
19
Espen Nielsen
21 ノルウェー
3
20
Hannah Jansen
18 オランダ
3
21
Sabine Jacobs
19 オランダ
3
22
Simon Presley
23 デンマーク
3
23
Lisan van Hoof
19 オランダ
4
Lieke Vermeulen
20 オランダ
25
Yuting Chen
25 中国
26
Allison Lai
20 カナダ
4
27
Julian van den Busken
21 オランダ
3
28
Daniel Gallion
38 ルクセンブルグ
5
29
Alexander Piper
22 アメリカ
4
30
Sara Glenn
21 アメリカ
3
31
Masahiro Irie
22 日本
24
16
2,3
3,4
1,2,3,4,
5
4,5
2,3,4,5
32
Nozomi Tsuji
19 日本
5
33
Marius Haugen
18 ノルウェー
3
34
Ryoko Fukutomi
22 日本
5
● 各地 LOC 等協力組織(代表)リスト
都市名
協力組織
LOC
代表者
外
1
長崎県大村市
NPO 法人 Up with おおむら
大隈和博
2
福岡県大牟田市
WCI 大牟田市実行委員会
森京子
3
熊本県荒尾市
アッピーありあけ
4
熊本県熊本市
ワールドキャンパスくまもと実行委員会
5
島根県益田市
191 交流協議会「輝」
6
大阪府吹田市
国際隣人グループ SING
三原満里
7
奈良県宇陀市
室生国際交流村実行委員会
北森義卿
8
千葉県我孫子市
あびこホストファミリーの会
渡辺和子
9
愛知県豊田市
オープンハート
10
茨城県取手市
取手ホストファミリーの会
飯村淳子
11
東京都多摩市
ワールドキャンパス多摩
橋本正晴
前田香代子
○
○
大庭完
大沼紀子
● スタッフリスト
担当
氏名
1
総括
西村 紀公
2
ジェネラルマネジャー
安井 英人
3
エンロールメントマネジ
ャー
備考
NPO 法人理事長(兼参加者
勧誘及びプログラム管理)
地域コーディネート及び法
人総務担当
参加者受付、国内参加者勧
Ben Hufford
誘及びプロダクション担当
(ツアースタッフ)
担当
氏名
出身国
1
カウンセラー
本田 牧
日本
2
カウンセラー
Daniel van Delft
オランダ
3
カウンセラー
Ellery Oosterberg
オランダ
4
カウンセラー
Marijke Langevoort
オランダ
17
5
カウンセラー
Alvaro Martin Mazorra
スペイン
6
カウンセラー
Ola Johannessen
ノルウェー
7
カウンセラー
Nina Moller
デンマーク
18
●
協力企業・団体等
都市名
1
大村市
企業・団体名
NPO 法人 Up with おおむら
大村市、大村市教育委員会、郡地区公民館、大村市弓道協会、大村市少林寺拳法
協会大村西支部、竹松小学校
2
3
大牟田
WCI 大牟田市実行委員会
市
上内小学校、三池小学校、田隈中学校、三池工業高校
荒尾市
アッピーありあけ
荒尾市、荒尾市教育委員会、緑ヶ丘小学校、めぐみ幼稚園、松永日本刀剣鍛錬所、
古武道小岱流斬試源清会
4
熊本市
ワールドキャンパスくまもと実行委員会
熊本県、市民会館崇城大学ホール、慈恵病院、中央YMCA、東部YMCA、上
通国際ユースボランティア、熊本県立大学
5
益田市
191 交流協議会「輝」
(地区振興センター:豊川、真砂、東仙道、都茂、二川、道川)
益田市、真砂小学校、真砂中学校、都茂地区直進会、都茂地区・道川地区神楽社
中、NPO 法人てごねっと石見
6
吹田市
国際隣人グループSING
吹田市、吹田市教育委員会、吹田青年会議所、財団法人吹田市国際交流協会、ゆ
いぴあ(子育て青少年拠点夢つながり未来館)、吹田インネバンディ倶楽部、大
阪府立千里高校、関西大学、山崎パン
7
宇陀市
室生国際交流村実行委員会
宇陀市、室生地域振興センター、妙圓寺、室生寺、蓮昇寺、特別養護老人ホーム
「室生園」、夢創の里
8
我孫子
あびこホストファミリーの会
市
我孫子市、我孫子市教育委員会、けやきプラザ、アビスタ、北近隣センター、鳥
の博物館、龍泉寺、手賀沼・湖上園
9
豊田市
オープンハート
財団法人豊田市国際交流協会、株式会社 M-easy、豊田市ボランティア連絡協議
会、豊田市社会福祉協議会、NPOユートピア若宮、えんじょい♪、豊田市エコ
フルタウン、合資会社八丁味噌(カクキュー)
10
取手市
取手ホストファミリーの会
取手市、取手アートプロジェクト、取手第一高等学校、取手松陽高等学校、藤代
紫水高等学校、どじょっこの会、PLSスマイルクラブほほえみ、取手第二中学
校空手部、第0研究室、下総凧の会
11
多摩市
ワールドキャンパス多摩
多摩市、多摩市教育委員会、多摩市国際交流センター、東京多摩プロバスクラブ、
19
唐木田コミュニティセンター運営協議会、唐木田児童館、唐木田図書館、パルテ
ノン多摩、NPO法人グロウバル言語文化研究会、日本アニメーション株式会社、
株式会社ベネッセコーポレーション
<会員企業>
株式会社シラネインターナショナル
ランドマークプロダクツ株式会社
株式会社インサイドクルー
ジャパンエリアコード TV 株式会社
In Japan Consulting
20
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