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仮称 - 小牧市

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仮称 - 小牧市
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
5.現況把握及び分析
(1)基本構想の概要
基本計画に先立ち、平成 20 年 3 月に「(仮称)小牧市農業公園整備基本構想」を策定しまし
た。その概要は以下 5 ページから 12 ページのとおりです。
ようこそ。働きものでエコな村人が迎える「農業公園」の小さな村へ
ここは、小牧市の中に生まれた小さな村です。
小さな村には、食べ物の大切さを伝える温かい村人が元気に暮らしています。
小さな村には、ちいさな田んぼとちいさな麦畑があり、村人はおコメと麦を作っています。
小さな村には、ちいさな野菜畑とちいさな果樹園があり、
いろんな種類の野菜や果物を少しずつ育てています。
小さな村には、ちいさな鶏小屋と家畜小屋があり、家畜たちは村人と一緒に暮らしています。
村人は、村でできたおコメを食べ、麦からパンを作り、野菜や果物を食べて暮らしています。
パンやお菓子の小さな工房もあります。
村人は、食べ物が土に還り、また食べ物に生まれ変わるために、たい肥づくりをしています。
こうやって、できるかぎり環境にやさしい暮らしをしています。
小さな村では、小牧市のたくさんの農家さんと一緒に農業と食べ物のつながりを伝えます。
ここに来ると、食べ物の大切さや環境にやさしくなる生活を感じることができます。
この小さな村が目指すのは、
「小牧の子どもたちが、日本で一番食べ物のことを知っている!」
と自信が持てる子どもたちを育てることと、
環境にやさしい生活ができる子どもたちを育てる
ことです。
-5-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
①事業コンセプト
小牧市農業公園では、多くの市民、特に子どもたちへ「食育と環境」を伝える場として、少
量多品種の果樹や野菜を栽培し、家畜を育てる自給自足の「小さな村」をつくります。農業と
環境にやさしいライフスタイルを実践している村人の生活の中に来訪者が溶け込み、食べ物の育
ち方を伝える場を提供します。また、大都市圏に位置する利点を活かし、植え付けや収穫体験、
酪農体験、モノづくり体験の場としての周辺地域の農家さん、酪農家さん、市民団体の皆さん
の相互理解のもと連携を図る「都市型」の仕組みをつくります。
農業から食の楽しさを伝える「都市型食農学習施設」
近郊企業
近郊農家
地域の活性化
地域との
つながり強化
農産物
の出荷
環境
食育
交流
農業公園
食農学習
の提案
イベント
農業
ものづくり
飲食
買いもの
地域の
子どもたち
地域住民
情報発信
ファミリー
小さな村
(農業と食べ物のつながり
を伝える)
イベント
に参加
村の入口
(地域資源の連携と発信)
小牧の農業振興・農地を守り育てる拠点に!
-6-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
②施設整備のあり方
1)土地利用計画
ア.ゾーニング
-7-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
イ.導入施設
ⅰ) 地域交流の場
施設
内容
メインエントランス
農業公園の入口広場と公園の管理事務所(インフォーメーションも兼
ねる)
ファーマーズマーケット
地域の小さな生産者も気軽に出荷できる地産地消市場
村のレストラン・カフェ
地域の産品、食材を加工・利用したレストラン。カフェは地元の卵な
どを利用したシュークリーム・プリンカフェ
連絡橋
森の学習エリア、農園学習エリアの入口となる連絡橋
駐車場及び駐輪場
緑陰駐車場及び駐輪場
ⅱ) 食農学習の場(農園学習エリア)
施設
内容
農園(キッチンガーデン)
施設内で消費する規模の田んぼや畑、飼料用作物を栽培
(野菜畑) 作付、収穫体験から作物のできるまでを知る
(果樹園) 少量多種の果樹を栽培し、実のなり方を知る(蜂箱なども設置)
体験広場
体験学習やイベントなどを開催できる広場
加工工房
農業公園で販売するオリジナル加工品の加工場及び展示室
(売店も兼
ねる)
体験教室・集会室・農業展
1∼2 クラスの子どもたちに対応できる体験教室、ミーティングので
示室・資料室
きる集会室(宿泊施設も兼ねる)、小牧の農産物や特産品を紹介する
展示室、農業や環境関係の資料室
鶏小屋
小牧発祥の名古屋コーチン種などを平飼い
家畜小屋
鶏以外の牛・ヤギ・羊・豚などを数頭飼育
リサイクル施設
家畜の糞、残渣、刈り草、剪定枝などの堆肥化施設
小川・せせらぎ
森の学習エリアから流れ出す水を利用した圃場内を流れる小川・せせ
らぎ
駐車場・駐輪場
体験学習利用者用の駐車場及び駐輪場
ⅲ) 食農学習の場(森の学習エリア)
施設
内容
森のレストラン
食と健康にこだわった森の中のレストラン
自然観察の森
動物や植物の観察や落ち葉かき等の里山管理活動の場
収穫の森
樹林内でタケノコ掘りやキノコ栽培
散策路
利用者の通る園路
用水井戸
取水用井戸
-8-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
ⅳ) 食農学習の場(水辺の学習エリア)
施設
内容
観察テラス・観察デッキ
鷹ヶ池フィッシング場のテラスとデッキを活用した水生生物の観察ポ
イント
菖蒲田
現在の菖蒲田を活用(端午の節句に菖蒲湯イベントなどを実施)
蓮田
蓮の花見やレンコン掘りのできる蓮田
菜の花畑
菜の花を活かした環境学習を行うための菜の花畑
竹林
タケノコ掘りの場や駐車場の緑陰となる竹林
-9-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
ウ.施設配置計画
-10-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
③プログラムのあり方
1) プログラムの展開方法
農業公園を運営するにあたり最も重要なポイントの一つは、イベントや体験学習などのプロ
グラム(ソフト)です。年数を経過するごとにどうしても劣化し、魅力が低下してしまう施設
(ハード)に対して、毎年行うことで認知度を上げ、魅力を増していく可能性を持つイベント
とプログラムは農業公園には必要不可欠です。リピーターとなる顧客づくりのためにも、農業
公園では独自のプログラムを立案しますが、農業公園の土地面積には限りがあるため、周辺地
域の農家さんや企業さんの力を借り、地域が一体となって農業を伝えられる場となることが望
まれます。
農業公園の基本理念として掲げた「農業から食と環境の楽しさを伝える都市型食農学習施設」
のテーマに基づき、食育と環境にスポットをあてたプログラムを展開します。
ア.集客イベント
集客人数が一日数千人単位という不特定多数のお客さんを迎え入れるための「お祭り」要素
の強い大規模なイベントが集客イベントです。毎年 1、2 回同じ時期に繰り返し開催すること
で公園全体の認知度が上がるなど、宣伝効果が高いことが特徴です。とにかく楽しさを優先し、
「また来たい」と思わせるリピートのきっかけづくりとなります。
集客イベントについては、「楽しませる」という要素が強いので、バラエティ化しがちにな
ることも多いですが、「農業」の視点、「環境」の視点を取り入れ、食農学習のコンセプトを
持ちつつ、来訪者が楽しめるイベントを検討します。
イ.交流イベント(=体験学習プログラム)
集客人数が 20 人∼50 人に対して、スタッフが 2 人程度と小規模ながら、「学びの要素」が
強いイベントです。参加者一人当たりの人件費がかかり、コストパフォーマンスは悪いですが、
参加者に対して自分たちの考え方を伝えたり、イベントの内容をより深いところまで伝えたり
できます。交流イベントには、
・お客さん同士が交流する
・スタッフ(村人)と交流する
という 2 つの特徴があり、これによってスタッフに対して顧客がつき、確固たるファン層を
作り上げることができるという利点があります。また、イベントの回数を重ねることで着実に
ファン層を増やしていくことができます。
農業公園での交流イベントは食農学習プログラムや環境学習プログラムなどの体験学習プロ
グラムに集約されると考えます。農業の現場、食べものが作られる現場、環境問題に現実的に
取り組む現場の体験から様々なことを学ぶ姿勢が生まれます。また、五感を働かせて問題を発
見し、自ら学んでそれを解決する力を育むことのできるチャンスが体験学習プログラムには無
限に隠れています。
-11-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
④管理運営のあり方
1) 運営手法
民間独自の運営ノウハウとスピードの速さは、集客施設をはじめ、食育プログラム、商品開
発、レストランメニュー開発などに非常に有効です。そのため、本施設では公設民営を取り入
れることが理想的であると考えます。
特に本事業で特徴づけたいことは、地域の力を最も活用できる方法です。小牧市は地域活動
が非常に盛んで、環境・食育・福祉など様々な分野で市民主体の NPO 法人や市民活動グループ
があります。このような既存の団体とも協働しながら事業を行っていくことのできる組織を作
り上げ、以下の方式で管理運営を行うことが最適と考えます。
公設民営 NPO 協働参画方式
公設の施設で公共公益的なミッションを担う認識をもった民間が運営するためには、他地域
からの企業ではなく、地元主体で農業公園を運営する新しい株式会社をつくりあげ、民間によ
る運営を行うことを目指します。この場合の民間とは、収益力ノウハウのある株式会社と公益
的な取り組みに参加しやすい NPO 団体などの市民グループが連携した協働的な組織と考えます。
事業的感覚の強い民間企業と、同じ考え方のもとに集う NPO 法人などの市民活動組織と小牧
市の取り組む事業が互いに相乗効果を生み、「事業と運動の一体化」が形成できる理想的な方
法が公設民営 NPO 協働参画方式です。
2) 運営体制
農業公園は市民や地域企業などが出資する株式会社が運営を行います。ファーマーズマーケ
ットやレストランなど、収益性のある部門については株式会社のスタッフが担い、大きな社会
貢献の場として価値のある運動部門の補填をします。また、この農業公園内に農業公園の考え
方と思いを同じくする市民活動団体の事務所を置くなどして、小牧市全体の情報発信の場とし
ても活用します。小牧市は株式会社に事業を委託し、地産地消運動や、食育・環境学習事業の
実践場として農業公園を広く市民ならびに、市内の学校団体などに提案することができます。
出荷農家
株式会社(農業公園の運営)
生産物の出荷
農家
市民
企業
農業法人
金融機関
出資
【事業部門】
①ファーマーズマーケット
②レストラン
③加工
④通販などの流通
【運動部門】
①イベントプログラム
②会員組織管理
③情報発信
人材
NPO法人
市民活動グループ
事業の連携・提携
事業サポート
融資
事業委託
小牧市
(農業振興の支援になる食育推進と小牧市環境基本計画の実践)
-12-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
(2)小牧の農業の状況
小牧の農業については、江戸時代に築かれた灌漑用水により新田開発が盛んに行われ、昭和
30 年代に至るまで「小牧菜どころ米どころ」といわれた農村地帯が形成されていました。現在
は都市化に伴う農地の宅地化とともに、第 2 種兼業農家がほとんどとなり、安定した農業経営
が難しいため、耕作放棄などによる農地の荒廃化が進んでいることや、後継者不足による農業
従事者の高齢化が問題となっています。
小牧市の農業従事者数は市の人口の 1.3%あまりであり、農家のうち販売農家は 39.8%にとど
まっています。
小牧市の農家数・農家人口
総農家数
1,566 戸
自給的農家数
943 戸
販売農家数
623 戸
農業従事者数
専業農家
82 戸
第1種
兼業農家
第2種
47 戸
兼業農家
494 戸
1,944 人
うち基幹的農業従事者数
676 人
うち 65 歳未満
185 人
男
1,029 人
男
362 人
男
77 人
女
915 人
女
314 人
女
108 人
農林水産省ホームページ(2005 年農林業センサス)より作成
小牧市の耕地面積は 1,040ha であり、市域面積 62.82 平方キロメートルの 16.6%を占めてい
ます。うち、作付延べ面積は 851ha であり、耕地利用率は 81.8%となっています。
小牧市の耕地面積
耕地面積
1,040ha
田
697ha
畑
343ha
普通畑
217ha
樹園地
126ha
作付延べ面積
851ha
耕地利用率
81.8%
農林水産省ホームページ(2005 年耕地及び作付面積統計)より作成
主な農業形態としては稲作が多く、他に野菜をはじめ桃、柿、ぶどう、梨などの果樹栽培や
養鶏などの施設型農業が行われています。農業産出額は、平成 18 年度で 18 億 1 千万円となっ
ており、鶏が 37%、次いで米が 31%、果実が 15%、野菜が 11%の順となっています。
-13-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
農業産出額(単位:百万円)
耕種作物
年次
総数
計
米
麦類
雑穀
いも
豆類
類
畜産
野菜
果実
花
き
そ
の
そ
計
豚
鶏
他
の
他
13 年
1,995
1,438
800
1
3
30
226
284
79
15
557
×
504
14
14 年
1,869
1,350
722
-
2
25
204
301
77
19
519
×
468
×
15 年
1,820
1,370
790
-
-
30
200
270
50
20
450
×
410
10
16 年
1,700
1,210
630
0
0
20
220
250
70
20
490
×
450
×
17 年
1,920
1,170
580
0
0
20
210
250
80
30
750
×
700
×
18 年
1,810
1,140
560
-
-
20
200
270
60
670 × 670 ×
小牧市統計年鑑(平成 20 年版)より作成
おもな農畜産物の生産量などは以下のとおりです。
家畜、にわとりの飼養状況
年次
肉用牛
豚
14 年
15 年
16 年
17 年
18 年
19 年
×
-
×
×
×
×
×
×
年次
13 年
14 年
15 年
16 年
17 年
18 年
年次
13 年
14 年
15 年
16 年
17 年
18 年
水稲
作付面積
収穫量
671
3,470
632
3,180
605
2,970
596
3,030
590
2,990
582
2,930
ばれいしょ
作付面積
収穫量
6
76
6
72
7
87
7
89
7
83
6
74
にわとり
総羽数
(内)成鶏めす羽数
204,000
203,000
259,000
259,000
220,000
212,000
246,000
246,000
259,000
251,000
258,000
250,000
小牧市統計年鑑(平成 20 年版)より作成
主要農産物の収穫状況(単位:ha・トン)
小麦
大麦
作付面積
収穫量
作付面積
収穫量
1
4
×
×
×
×
×
1
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
大豆(乾)
あずき
作付面積
収穫量
作付面積
収穫量
8
8
1
1
5
6
1
…
4
4
1
1
5
5
1
…
5
6
1
…
3
4
1
1
-14-
かんしょ
作付面積
収穫量
8
160
7
133
6
114
6
111
6
108
6
111
きゅうり
作付面積
収穫量
1
36
1
28
1
22
1
22
1
20
1
19
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
年次
13 年
14 年
15 年
16 年
17 年
18 年
年次
13 年
14 年
15 年
16 年
17 年
18 年
年次
13 年
14 年
15 年
16 年
17 年
18 年
年次
13 年
14 年
15 年
16 年
17 年
18 年
すいか
作付面積
収穫量
1
20
1
20
1
17
1
19
1
20
1
19
はくさい
作付面積
収穫量
4
145
4
128
4
120
4
112
4
125
4
119
にんじん
作付面積
収穫量
1
32
1
28
1
26
1
26
1
26
1
20
もも
作付面積
収穫量
67
579
66
614
63
527
61
402
60
494
59
440
なす
作付面積
収穫量
3
85
3
83
3
81
3
81
3
85
3
78
ほうれんそう
作付面積
収穫量
4
67
4
62
4
59
4
61
4
64
4
59
さといも
作付面積
収穫量
12
144
9
97
9
99
8
84
7
77
6
78
うめ
作付面積
収穫量
8
14
8
18
9
13
8
17
8
17
8
18
トマト
キャベツ
作付面積
収穫量
作付面積
収穫量
3
130
4
117
2
127
4
119
2
117
4
115
2
96
4
105
2
98
4
111
2
85
4
113
ねぎ
だいこん
作付面積
収穫量
作付面積
収穫量
3
76
4
124
3
76
4
118
3
73
4
104
4
71
3
104
4
71
3
106
4
76
3
105
ぶどう
日本なし
作付面積
収穫量
作付面積
収穫量
9
81
3
81
10
82
3
84
11
89
3
73
11
85
3
64
11
98
3
74
11
94
3
66
かき
りんご
作付面積
収穫量
作付面積
収穫量
32
375
33
339
34
315
34
304
0
34
282
0
…
34
262
小牧市統計年鑑(平成 20 年版)より作成
※表中の記号「-」事実のないもの、「0」単位に満たないもの、「…」事実不詳又は調査を欠くもの、「×」
秘密保護上統計数値を公表しないもの
-15-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
小牧市及び周辺地域の農産物マップ(JA 尾張中央ホームページより)
-16-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
愛知県の野菜の出荷時期(愛知県ホームページより)
5
4
3
2
1
0
かなり やや多
やや少 かなり 出荷
普通
多い
い
ない 少ない なし
品名
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
だいこん
1
1
1
2
5
2
0
0
0
1
3
2
にんじん
5
5
5
1
0
1
1
0
0
0
1
4
れんこん
4
3
3
4
3
1
1
1
3
4
4
5
はくさい
5
5
2
1
2
1
0
0
0
1
2
5
キャベツ
5
5
5
4
2
1
1
1
1
1
2
4
ほうれんそう
5
5
5
4
4
0
0
0
1
3
4
4
ねぎ
5
4
4
3
4
3
4
3
3
3
3
4
ふき
2
2
4
5
3
1
0
0
0
3
3
2
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
みつば
5
4
5
4
5
4
4
3
4
5
4
4
ブロッコリー
4
3
5
4
5
1
0
0
0
1
2
3
なす
2
2
3
4
5
4
3
1
1
1
1
2
トマト
4
4
5
5
5
4
2
1
1
1
2
3
ミニトマト
3
3
3
4
5
4
2
1
1
2
3
3
きゅうり
4
4
5
5
5
2
1
1
1
1
1
3
スイートコーン
0
0
0
0
0
3
5
0
0
0
0
0
さやえんどう
3
3
5
5
3
0
0
0
0
0
1
2
品名
品名
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
たまねぎ
1
1
2
3
5
5
2
1
0
0
0
0
ペコロス
1
1
1
2
3
3
3
3
3
1
1
1
チンゲンサイ
4
5
5
4
3
2
2
2
2
4
4
4
えだまめ
0
0
0
0
0
2
5
2
0
0
0
0
生しいたけ
4
3
3
3
2
1
2
2
3
4
5
5
レタス
5
4
2
2
2
1
0
0
0
1
2
5
とうがん
0
0
0
0
0
1
5
5
4
2
1
1
おおば
5
4
4
5
5
4
5
4
4
4
4
4
-17-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
愛知県の果物の出荷時期(愛知県ホームページより)
-18-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
また、小牧市内の主な産地直売所として以下の施設等があります。
販売品目
米
施設等の名称
野
畜
農
花 林
水
そ
菜
産
産
き 産
産
の
・
物
加
・ 物
物
他
果
工
苗
実
品
木
駐車場
台数
住所
営業日
営業時間
高根
火曜日
9:00∼
2-7-2
定休
18:00
6 月下旬
13:00∼
等
JA尾張中央
グリーンセンタ
●
●
●
●
● ●
150 台
ー桃花台店
JA尾張中央果
●
実共同選果場
50 台
JA尾張中央女
性部篠岡支部
●
●
●
30 台
●
30 台
ふれあい朝市
JA尾張中央み
●
どり円芸組合
くりの木ランチ
大山農業研究会
●
●
●
●
70 台
●
30 台
-19-
大字上末
3581
大字池之
内 840
小牧 4-7
大字大草
5995
大山南 46
∼
15:00
(土曜日のみ
8 月上旬
9:00∼12:00)
火曜日
8:15∼
開催
9:00
月・木
5:00∼
開催
11:00
年中無休
9:00∼
18:00
日曜日
7:00∼
開催
9:00
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
(3)小牧の学校教育等の状況
小牧市内には、幼稚園 11 園、小学校 16 校、中学校が 9 校、そして保育園は 19 園あります。
平成 20 年時点で、幼稚園の園児数が 2,247 名、学級数が 89 学級、小学校の児童数が 9,377
名、学級数が 321 学級、中学校の生徒数が 4,321 名、1,357 学級となっています。
年齢や学年ごとの各園校の平均のクラス数は、幼稚園、小学校では各約 3 クラス、中学校で
は約 5 クラスとなっており、小中学校の一クラス当たりの人数は概ね 30∼40 名となっていま
す。
なお、保育園については、園児数 2,346 名、組数 213 組となっています。
年次
平成 17 年
平成 18 年
平成 19 年
平成 20 年
年次
平成 17 年
平成 18 年
平成 19 年
平成 20 年
年次
平成 17 年
平成 18 年
平成 19 年
平成 20 年
小牧市内の幼稚園の概況
学級数
総数
3歳
4歳
5歳
91
2,279 人
708 人
810 人
761 人
93
2,292 人
754 人
742 人
796 人
91
2,222 人
724 人
775 人
723 人
89
2,247 人
704 人
764 人
779 人
小牧市内の小学校の概況
学校数
学級数
総数
1年
2年
3年
4年
5年
6年
9,272
1,649 1,527 1,523
1,497 1,576
1,500
16
313
人
人
人
人
人
人
人
9,368
1,587 1,651 1,531
1,531 1,495
1,573
16
313
人
人
人
人
人
人
人
9,302
1,566 1,573 1,636
1,511 1,530
1,486
16
315
人
人
人
人
人
人
人
9,377
1,579 1,565 1,561
1,630 1,515
1,527
16
321
人
人
人
人
人
人
人
小牧市内の中学校の概況
学校数
学級数
総数
1年
2年
3年
9
132
4,223 人
1,422 人
1,379 人
1,422 人
9
134
4,224 人
1,432 人
1,418 人
1,374 人
9
137
4,330 人
1,488 人
1,430 人
1,412 人
9
135
4,321 人
1,419 人
1,483 人
1,419 人
小牧市統計年鑑(平成 20 年版)より作成
園数
11
11
11
11
そして、小牧市教育委員会の基本方針の一文として、以下のものが掲げられています。
平成 20 年度教育委員会基本方針の重点施策
新たに栄養教諭を配置し、望ましい食習慣や食生活を理解させる食育指導の充実を図ると
ともに、引き続き地産地消を推進し、地域農業への関心を高める取り組みを行う。
小牧市内の保育園の状況は以下のとおりです。
小牧市内の保育園の概況
年次
保育園数
組数
総数
3 歳未満
3歳
4歳
5歳
平成 17 年
18
184
2,407 人
435 人
658 人
620 人
694 人
平成 18 年
18
186
2,397 人
470 人
595 人
694 人
638 人
平成 19 年
19
198
2,386 人
488 人
568 人
628 人
702 人
平成 20 年
19
213
2,346 人
516 人
567 人
614 人
649 人
小牧市統計年鑑(平成 20 年版)より作成
-20-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
(4)周辺施設の状況
(仮称)小牧市農業公園整備基本構想において導入すべき施設として位置づけたもののうち、
周辺施設と機能が重複、関連するものがあります。その概要は以下のとおりです。
■ファーマーズマーケット(農産物直売所)
「JA尾張中央グリーンセンター桃花台店」
尾張中央農協の経営する地域の農産物等を販売する施設。お米をはじめとして小牧特産の果
樹や野菜、キノコなどを販売している。施設の面積は 264 ㎡であり、年間売り上げは約 2.5
億円、出荷する契約農家は全て小牧市内在住者で 327 戸。(2008 年 12 月現在)
■体験教室
「エコハウス・小牧」
市民の日常生活から出される飲料缶・ペットボトル・空きびんの資源再生のための中間処理
を行う「リサイクルハウス」と、ごみに関する情報の発信、リサイクル体験ができる「プラ
ザハウス」によって構成されている。プラザハウスにおいては、空きびんによる「とんぼ玉
づくり」や牛乳パックを利用した「紙すき体験」、廃油を利用した「石鹸づくり」など、廃
棄物をリサイクルする体験プログラムにより、循環型社会を身近に学習できる施設となって
いる。
-21-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
■家畜小屋
市民四季の森 ちびっ子動物村
27.8ha の総合公園の中にある小動物とのふれあい施設。ポニー、ヤギ、ミニブタ、アヒル、
カモ、モルモット、ウサギ、リスが飼育されている。
-22-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
(5)計画地の現況
①地形
計画地の標高は 57m∼77mの間にあり、鷹ヶ池周辺の平坦な地形と、計画地南東側の造成地
以外は起伏にとんだ地形となっています。
鷹ヶ池のある計画地の市道野口炭坑道線より北側は、計画地内で最も低い部分となり、ほぼ
平坦な地形となっています。計画地南側の市道岳造 1 号線より東側は、ほぼ平坦な造成地とな
っており、最も東側に市道野口炭坑道線からの進入道路が整備されています。市道野口炭坑道
線西側は樹林地がある北東から南西にかけて徐々に標高が下がっていく地形となっています。
-23-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
②土地利用
1) 土地利用規制
計画地全域が市街化調整区域に位置しており、計画地の一部に地域森林計画対象民有林及び
砂防指定地が含まれています。また、計画地は「特定都市河川浸水被害対策法」に基づく新川
流域の「特定都市河川流域」の指定範囲に含まれています。
それぞれ都市計画法、森林法、砂防法、特定都市河川浸水被害対策法に基づく許認可等の手
続きや必要とされる災害防止施設等の整備が必要となります。
2) 土地利用及び現況施設
計画地の北側は「鷹ヶ池フィッシング場」として利用されている鷹ヶ池があり、池の周囲に
はテラスやデッキが整備されるとともに、菖蒲田や駐車場、トイレが設置されています。
計画地の南東側は、愛・地球博の瀬戸会場で、市民グループの方々が「草の文化 藁(わら)
の家プロジェクト」と題して建てた「モリゾーの家」が移設されています。敷地の大部分は草
地化した造成地であり、一部アカマツが主体の樹林地がありますが、マツ枯れが進行し、ヤシ
ャブシやヤマウルシなど先駆的な植物が侵入しつつあります。また、公園のシンボルツリーと
なりそうなコナラの大径木が生育しています。
鷹ヶ池フィッシング場
南東部のコナラ大径木
-24-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
計画地南西側の既造成部分は、草地化し一部は樹林化しつつあります。また、その一部では
小牧市内で発生した剪定枝のチップ化の作業が一部で行われています。また、樹林部分はクリ
畑、コナラやアベマキなどの大径木も生育する比較的良好な環境の二次林などがありますが、
いずれも竹の侵入が著しく、樹林の半分以上は竹林となっています。
南西側のクリ畑
南西側の草地
-25-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
③交通状況
計画地は、中央自動車道小牧東 IC から車で約 10 分、桃花台ニュータウンの北東部に位置し
ます。計画地の中を市道岳造1号線と市道野口炭坑道線が通過しており、計画地の西側には市
道法尺寺 5 号線があります。北側には農業用溜池である鷹ヶ池フィッシング場があり、35 台程
度駐車可能な駐車場が整備されています。
公共交通機関としては、ピーチバスの「光ヶ丘 2 丁目」、「光ヶ丘 3 丁目」バス停及びこま
き巡回バスの「神明社前」バス停が、それぞれ計画地より徒歩 10 分程度の所にあります。
「光ヶ丘 2 丁目」バス停
「神明社前」バス停
-26-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
④周辺農地
計画地周辺の小牧市東部には水田が広がり、計画地の近辺には、モモ畑、ブドウ畑、イチゴ
ハウスなどの果樹園も点在します。
計画地の周囲では、鷹ヶ池の北側及び、計画地の南側には水田が隣接しています。また、計
画地南側にはモモ畑、計画地西側にはウメ畑が隣接しています。
-27-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
(6)問題点や課題の整理
①農業公園の利用対象
農業公園の整備にあたっては、基本構想に定められた「食育」と「環境」をテーマにした様々
な施設整備やプログラムの展開を行うことが想定されますが、それぞれ誰を対象にどのような
ことを行っていくのかを考えていく必要があります。特に食育の主要なターゲットと想定され
る小牧の子どもたちへのプログラムを提供するにあたり、小牧市指定の教育ファーム※として
学校教育などと連携した取り組みを行うかどうかが重要な課題となります。
※教育ファームとは
農(林漁)家が指導する 1 回かぎりのイベントではない「本物の農林漁業体験」のこと。自然を相手に食
べものを生産し、採集する農林漁業。この営みについて、作り、獲るところから食べるところまで一連の
流れとして体験することで、自然の力やそれを活かす工夫を学び、また生産・採集の苦労や喜び、食べも
のの大切さを知る。これが「教育ファーム」の取組みです。
(農林水産省教育ファームねっとより)
②農業公園の運営体制
農業公園の管理運営にあたっては、農家、NPO 等の市民団体、行政などと協力しながら小牧
の人的資源を最大限に活かした管理運営組織をつくり上げる必要があります。基本構想におい
ては、公設民営による事業を想定していますが、社会的役割、公共的な役割をもった施設とし
ての運動面と、永続的な施設運営が行えるような事業面の両面の視点を備えた運営組織をいか
に立上げ、つくり上げていくかが重要な課題となります。
③周辺施設との機能分担と連携
JA尾張中央の運営する地域農産物等の販売施設である「グリーンセンター桃花台店」、小
牧のリサイクルの情報発信拠点である「エコハウス・小牧」、小牧市唯一の総合公園である市
民四季の森の中にある「ちびっ子動物村」などでは基本構想において定めた農業公園で想定さ
れる機能と類似する取り組みが行われています。農業公園の整備や運営にあたっては、これら
の施設との役割分担や、相互連携によるプログラム展開などを念頭に置く必要があります。
また、限られた農業公園の敷地にとどまらず、周辺の農地や農家さんと連携したプラグラム
を展開することが、農業公園の取り組みの多様性を高めることとなるため、これらとの連携を
いかに図っていくかも重要な課題となります。
④食材などの利用範囲
農業公園の食育の材料として使用する食材や、基本構想において導入が位置づけられている
レストランやファーマーズマーケットにおいて取り扱う食材や商品などについて、地産地消な
どの観点の取り組みなども考慮しつつ、その取り扱う範囲について検討する必要があります。
-28-
(仮称)小牧市農業公園整備基本計画(第1章)
⑤農業公園へのアプローチ
農業公園の近隣に 3 箇所のバス停がありますが、いずれも少し距離が離れています。公共交
通機関の利用促進と来園者の利便性向上のためには、農業公園前の道路を通過するバス路線と
停留場の設置や公園専用のシャトルバスの導入などが望まれます。
また、最も多くの来園者の交通手段となると考えられる自家用車については、来園者の利便
性のみならず、周辺の生活環境にも配慮した駐車場の位置、規模、駐車場への進入ルート及び
退出ルートなどを検討する必要があります。
⑥既存施設の利活用
現在釣り場として利用されている鷹ヶ池の機能をそのまま活かすのか、また、鷹ヶ池に整備
されているトイレや、「愛・地球博」の会場から移設された「モリゾーの家」などをそのまま
活用するのか、移設するのかなども検討する必要があります。
また既存の樹林環境についても、大径木のシンボルツリーとしての活用や、食育の場として
のクリ畑の活用や竹林の環境整備のあり方などについても検討が必要です。
⑦計画地のつながりの確保
計画地は、市道野口炭坑道線と市道岳造 1 号線により、大きく 3 つのエリアに分断されてい
ます。公園の機能を考慮した上で、これらのネットワーク化を図る方法を検討する必要があり
ます。
⑧水源の確保
計画地に整備が予定される農地を潤す用水について、雨水の有効活用などとともに、安定的
な水の供給先として鷹ヶ池からの揚水や井戸の掘削などが考えられますが、農地の形態や栽培
作物、その他水の利用目的に応じた水の確保の方法について検討する必要があります。
⑨法規制
計画地の開発にあたっては、「都市計画法」、「砂防法」、「森林法」、「特定都市河川浸
水被害対策法」といった許可や協議が必要となる法規制について、それぞれの法令を順守し、
開発基準などに準じた整備内容とする必要があります。特に、防災上必要となる調整池機能に
ついては、整備内容に応じて、現在整備されている調整池の容量の過不足について検討を行い、
必要な対策を検討する必要があります。
-29-
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