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遊具の安全性について ツムラの安全な製品づくり 遊具の安全性について
遊具の安全性について ツムラの安全な製品づくり すべての人に安心して安全に利用していただけるように、検証・厳選した素材を取り揃えております。 ●全 体 ●ボルト類 ●遊具の安全に関する規準について 現在日本公園施設業協会 (以下JPFA) では、遊具の安全に関して 「遊具の安全に関する規準」 を定めています。 2002年に策定された「遊具の安全に関する規準 (案) JPFA−S:2002」とは、国土交通省が平成14年3月に示した 「都市公園にお ける遊具の安全確保に関する指針」の内容に沿って、日本公園施設業協会が、遊びに伴うリスクを適切に管理し、物的ハ ザードのうち重大な事故につながるおそれのあるものを中心に除去するという観点から定めた遊具の安全に関する規準です。現 在、改訂版の 「遊具の安全に関する規準JPFA−SP−S:2014」 が定められています。 ●SPマーク、SPLマーク認定企業 SP、またSPL表示認定企業とは、「遊具の安全に関する規準JPFA−SP−S:2014」及び「公園施設設計施工規準(案)」等に 基 づき製 品の設 計 、製 造 、販 売 、施 工 、点 検 、修 繕を行い 、かつ協 会 が 定めた「S:2 0 0 2QMS−SP表 示 認 定 規 格 」を 満たすマネジメントシステムを構築している企業です。認定企業は、設計・製造・販売・施工する遊具について「SPマーク」を 付した「SP製造表示ラベル」、遊具を除く公園施設製品については「SPLマーク」を付した「SPL製造表示ラベル」、点検・修繕 した遊具には「SPマーク」を付した「SP点検済シール」を貼付することができます。 見 本 注 意 表 示シール 見 本 安 全 に 配 慮し た 設 計 JPFAでは、遊具の利用上の注意を遊び場安全サイ ン・年齢シール・注意シールの設置にて喚起すること で、遊具による大きな事故の防止に努めています。 突起の少ない ボルト類 指つめ防止 チェーン 子どもたちの手や体に 触れる部分には、突起の 少ないボルトを使用して います。 チェーンの隙間に樹脂カ バーを取付けた安全な カラーチェーンです。 盗難防止ボルト 特 殊 工 具を必 要とする ボルトです。いたずらや いたずらからなる事故を 防ぎます。 スチール製 (クロメートメッキ) ステンレス製 スチール製 (ステンめっき) メッキ処 理(クロメート ステンレス製のJ I S規格 ステンレス色の外観と合 メッキ) をしたJ I S規格ま または同等品以上の品 金メッキ処理を施した上 たは同等品以上の品質・ 質・性能を有するボルト・ に、 コーティング加工を施 性能を有するボルト・ナッ ナットです。 した高防 、高耐食性能 トです。 のボルト・ナットです。 ●鋼材 ●木材 スチール ステンレス J I S規格に定める一般構 造用炭素鋼鋼管 (STK) 、 平鋼、丸棒等または同等 品以上の品質・性能を有 する材料を使用していま す。 J I S規格に定める一般配 管用ステンレス鋼管等、 または同等品以上の品 質・性能を有する材料を 使用しています。 鋳物製 鉄棒バーSUS ダクタイル鋳鉄 (FCD) を J I S規格に定めるステン 使用しています。ねずみ レス鋼棒、または同等品 鋳鉄(FC) よりも強度を 以上の品質・性能を有す 持ち、靭性に優れていま る材 料を使 用していま す。 す。 ●樹 脂 杉材 グリーンハート材 国産の杉 (小節程度) 、輸 入 材 の 米 杉(レッドシ ダー) に防腐防蟻処理を した材料です。 重硬で耐久性が良く、耐 水性・耐塩性も高く、 また 防腐防蟻処理を必要と しない輸入木材です。 イペ材 摩耗性・耐候性が良く、 耐水性も高く、また防腐 防蟻処理を必要としない 輸入木材です。 合成木材 間伐材または鉄パイプを 芯に、木粉とプラスチッ ク素 材で構 成された耐 久 性 に 富むリサイクル ウッドです。 ●ネット遊具 ●年齢シール 見本 見本 ●遊具個別注意シール 見本 見本 樹木など公園の環境を生かしつつ、安全 領域を確保いたします。 点 安全マットの設置や、段差の注意喚起の 塗りわけなど、安全に配慮した設計を行っ ています。 検 PEパネル FRP成型品 コンパウンドロープ ポリエステルロープ ビニロンロープ 押 出し成 型にて形 成さ れます。材料に使用され るポリエチレンはリサイ クルが可能で耐候性・衛 生面にも優れています。 型を使用し、ガラス繊維 を樹脂で固めた製品で す。耐候性・耐熱性・耐薬 品性に優れています。 耐候性、耐摩耗性に優れ ているポリエステル原着 糸と、スチールワイヤー ロープで構成され、ワイ ヤーの高強度、低伸度を 兼ね備えたロープです。 耐候性、耐熱性、耐薬品 性に優れています。種類 としてマルチ・スパンな どがあります。 耐候性、耐熱性、耐薬品 性に優れています。手触 りは大変良いですが、水 に濡れることで固くなる 性質があります。 ●下地処理 ●塗 装 ●地際防食処理 見本 ●遊具種類別注意シール 見 本 6 PE成型品 回転成型にて形成され ます。材料に使用される ポリエチレンはリサイク ルが可能で耐候性・衛生 面にも優れています。 都村製作所では、遊具の設置後、日常点検や定期点検を行い、必要によっては修繕も 行っています。社内には 「公園施設製品安全管理士」 「公園施設製品整備技士」 がおり、遊 具のメンテナンスがすぐに行える体制が整っています。 クロメートメッキ 溶融亜鉛メッキ 防腐防蟻剤加圧注入 合成樹脂塗装 粉体塗装 木部ウレタン塗装 鋼材を亜鉛メッキ後、耐 食性付与のためクロメー ト (クロム酸塩) の薄い皮 膜を付ける処理方法で、 錆を防ぎます。 溶かした亜 鉛に鋼 材を 浸し、皮膜を付ける処理 方 法 で す 。犠 牲 防 食 作 用 が あり、錆を防 ぎ ます。 木材にJIS規格や日本木 材保存協会に適合する 薬剤を浸透させる処理 方法で、高い防腐防蟻効 果が得られます。 耐候性があり、肉厚感と 光沢をもっています。ま た、硬度や耐摩耗性が高 く、剥がれにくいという 特徴もあります。 粉の塗料を静電気を利 用し付着させ、焼き付け 炉で 溶 融させることに よって造膜させる塗装で す。 防かび、防藻性に優れて おり美観を保ちます。耐候 性、耐水性、耐アルカリ性 などが優れています。 鉄部 木部 腐食しやすい地際部分には、防錆効果のある合成樹 脂被覆を施しています。港湾施設、海洋施設での実 績のある被覆材料は厳しい環境下でも優れた耐久性 を発揮します。 7 都村製作所は一般社団法人日本公園施設業協会 (JPFA) 会員企業です。 遊具の安全な利用行動に必要とされる 空間を確保します。 (参考資料: 「JPFA-SP-S:2014」 ) ●安全領域の確保 遊具の安全は、遊びがもつ危険性も遊びの価値のひとつである という認識に立ち、リスク(予測できる危険)と 安全領域とは、遊具の安全な利用行動に必要とされる空間で、子どもが遊具から落下したり飛 び出したりした場合に到達すると想定される範囲です。この空間内には、遊具本体を除き、植 栽や照明灯、マンホール、縁石などの施設や異物 (石やガラスなど) 、固い設置面など重大事故 に結びつく要因となるような障害物があってはなりません。遊具の落下高さや、遊具の種類に よって、安全領域の範囲が定められています。 詳細は、下記に一部の遊具の安全領域とそれぞれの組み合わせ例を示しましたので、参照く ださい。 ハザード (予測できない危険)とを区分して考えます。 遊具のもつリスク(予測できる危険)は、子どもたちの挑戦したい という気持ちを掻き立て、さまざまな遊びを体験することによって 身体能力を高めます。 ハザード (予測できない危険)をなくし、リスクをもった 落下高さ L1 わくわくする遊具をツムラは作り続けます。 L1 L1=1,500mm (落下高さ600mm以下の場合の最小値) L1=1,800mm (落下高さ600mmを超える場合の最小値) L1 ⃝遊具名:滑り台 ⃝落下高さ:1,500mm (例) ⃝安全領域:すべり方向2,000mm以上、 その他方向1,800mm以上 ⃝重複条件:すべり方向、全領域重複不可、 その他方向1/2領域重複可 HAZARD ハザードとは、遊 具の挑 戦 的 要 素とは関 係のないと ころで、発生する危険のことです。ハザードの中には、物 的ハザードと人的ハザードの2種類があります。物的 ハザードとは、例えば、遊具にできた不用意な隙間に体の 部位が挟まってしまうなど、遊具の設計に問題がある 場合などです。人的ハザードとは、遊具使用時にふざ けて押し合ったり、絡まりやすいひものついた靴を履 くなど、遊具の使用の方法に問題がある場合です。これら の危険は、子どもたちの遊びの中では予測のできない 危険であり、遊具の設計者、また公園管理者、保護者な ど大人が注意して未然に防ぐ必要があります。 750 1,800 1,800 750 〈スプリング遊具+鉄棒+うんていの場合〉 900 900 ポイント:重複不可部分には安全領域を重ねることができません。 3,800 900 900 900 900 “ 危険の予測ができない” それがハザードです。 152 2,000 ⃝遊具名:雲梯 ⃝落下高さ:1,700mm (例) ⃝安全領域:1,800mm以上 ⃝重複条件:1/2領域重複可 1,500 2,550 900 900 900 900 900 900 高いところから飛び降りたらどうなるだろう。あそこまで ジャンプできるかな?など子どもたちは遊んでいる最中にさ できるかな? 1,500 ⃝遊具名:3連低鉄棒 ⃝落下高さ:1,300mm (例) ⃝安全領域:運動方向1,800mm以上、 支柱側面方向1,500mm以上 ⃝重複条件:運動方向、全領域重複不可、 支柱側面方向1/2領域重複可 “ 子どもたちが予測できる危険” それがリスクです。 まざまなことを考えています。子どもたちは、挑戦し、失敗 し、学びます。この学びのサイクルを体験できる要素が、遊具 の 持 つ“ リス ク ”で す 。失 敗 し て 擦 り 傷 を つ くれ ば 、 “こういう使い方をしたら危ないな” という危機回避能力が 身に付き、飛びたいところまで飛べなかった悔しさは、何度 も挑戦したいという自発性や、工夫して乗り越えようと する創造力の向上につながります。都村製作所は、 リ スクに挑戦し続ける子どもたちを応援します。 900 900 1,800 RISK 1,500 2,250 1,500 750 750 遊具の組み合せ例 900 900 登れた! 1,800 遊具の個々の安全領域(例) 900 900 プラスプレイ わくわくと安心のために ⃝遊具名:ジャングルジム ⃝落下高さ:1,810mm (例) ⃝安全領域:1,800mm以上 ⃝重複条件:1/2領域重複可 900 900 PLAY 1,800 1. 株式会社都村製作所 2,000 900 900 〈すべり台+ジャングルジムの場合〉 ポイント:すべり台のすべり方向の安全領域は重複不可です。 ●対象年齢とエリア分け 幼児(おおむね3歳から6歳) と児童(おおむね6歳から12歳) とでは運動能力や危機回避能力が大きく異なります。能力に適 さない遊具の利用による事故や衝突事故を避けるため、幼児用遊具と児童用遊具との混在を避け、エリア分けを行うこと が望まれます。 利用対象年齢層を限定するためにフェンスや門扉などで囲まれた 「年齢制限エリア」 (園庭など含む) に遊具が設置される場 合は、前述の安全領域の最小値は、1,800mmを1,500mmに、1,500mmを1,200mmに変更することができます。 また、 「 年齢制限エリア」内に幼児用遊具と乳幼児用遊具(おおむね1歳から3歳向け)が併設される場合もエリア分けを行 うことが望ましく、不用意に動線交差しないなどの配慮が必要となります。 ●高難度系遊具と大可動系遊具 運動能力やバランス能力が要求される遊具(以下:高難度系遊具)は、チャレンジ性の高い遊びができることから子どもに とって大変魅力的な遊具ですが、途中でバランスをくずしたり、運動能力の不足によって重度の障害をもたらす危険性の高 い遊具でもあります。そのため、安全領域の全領域を重複不可とし、安全マットなどで落下高さに応じた設置面の衝撃吸収 性能を確保することが必要になります。さらに、児童(6歳∼12歳)対象エリアとして年齢対象以外の子どもが利用できな いように配慮し、適切な安全対策をとる必要があります。 また、 「 高難度系遊具」の中でも大きく可動する構造をもつ大型の遊具については 「大可動系遊具」 と呼び、さらに安全領域 をフェンスで囲うなどの対策が必要になります。 153 株式会社都村製作所 頭部・胴体・首・指を挟み込んでしまう隙間を除去し、 事故を防止します。 (参考資料: 「JPFA-SP-S:2014」 ) ●転落・落下の考え方 ●頭部・胴体の挟み込み 子どもが自分の体格を意識せずに通り抜けようとした場合、頭部や胴体の挟み込みが発生しないように、開口部は胴体が 入らない構造とするか、胴体が入る場合は頭部が通り抜ける構造としています。 φ30 55° 100 100 50 50 50 児童 ガードレール (500≦h≦700mm) ガードレール (600≦h≦800mm) 1,000mmを超え、2,000mm以下 落下防止柵 (700mm≦h) (700mm≦h) 落下防止柵 0 2,000mmを超え、3,000mm以下 落下防止柵(1,100mm≦h) 注:h=踊り場や通路面からガードレール・落下防止までの高さの最小値 φ30 φ127 φ230 H 幼児 ▽ 踊り場 落下高さ ▽ GL 7 12 φ 遊具の開口部に、児童の頭部のサイズを想定 した 「JPFA検査器具A」 のΦ230㎜の部分が通 り抜けなければなりません。 (右図) 利用者対象者 600mmを超え、1,000mm以下 JPFA 検査器具B ガードレール、手摺 〈踊り場からの落下高さとガードレール・落下防止柵の標準仕様〉 踊り場からの落下高さ φ 23 ②頭部・胴体が入る構造の場合 70 30 157 ①頭部・胴体が入らない構造の場合 遊具の開口部に幼児の胴体サイズを想定した 「JPFA検査器具B」 の100×157㎜の部分が 入ってはなりません。 (右図参照) 落下高さに応じてガードレール・落下防止柵を設置し、 不意な落下を防止します。 (参考資料: 「JPFA-SP-S:2014」 ) JPFA 検査器具A 検査器具Aを使用した点検状況 ●指の挟み込み ●足の挟み込み 基礎部、支柱の地際の処理を環境、状態などを考慮して設計しています。 Φ8㎜∼Φ25㎜の隙間や、穴は、指が抜けなくなる恐れが あるので設けてはいけません。 (ただし隙間の奥行きや、隙 間のある位置、指が容易に抜ける仕組みなどの条件によっ ては該当しない場合もあります。) 踊り場や通路といった歩行や走行を目的とした平坦な床面 の隙間は、30㎜を超えてはいけません。ただし、つり橋・ ネット渡りなどの遊びを目的とした部分の隙間は 「頭部・胴 体の挟み込み」 に該当します。 ●基礎の設計 コンクリートを用いない 基礎構造図 (例) 標準基礎構造図 ▽砂天 ▽砂の下端 (砂場の深さにより決定) ▽設置面 特に錆に対する 注意が必要な部位 ▽設置面 100mm以上 特に錆に対する 注意が必要な部位 特に錆に対する 注意が必要な部位 遊具利用時に、転倒や落下などにより、基礎(コンクリート) と干渉しないように、基礎の天端は、設置面より100 ㎜ 以上下げた位置で設置します。また、支柱などの地際部で土に接する部分は、設置場所の環境、状態などを考慮して、強度を保 つよう設計しています。 設置面が砂場の場合の 基礎構造図 (例) ※基礎天端に水勾配をつけたり面とりをしたりする場合もあります 子どもが容易に触れる部分には突出部や隙間を除去し、 事故を防止します。 ●絡まり・引っ掛かりの考え方 子どもが容易に触れる可能性のある部分には、着衣の一部やカバンのヒモが絡まったり、引っかかったりすることが起きな いように配慮しなければなりません。特に滑走系遊具の滑り出し部など落下が予測される箇所には、絡まったり、引っ掛かっ たりする突起部や隙間があってはなりません。 この隙間 長期間使用していただくために、一部の遊具では “消耗部材”の交換が必要となります。 ●主な消耗部材とその推奨交換サイクル 〈消費部材 (部品) とその推奨サイクル〉 遊具 推奨交換サイクル ブランコ 吊り金具・チェーンなど、回転軸 3年∼5年 スプリング遊具 スプリング 5年∼7年 回転ジャングルジム 軸受け 5年∼7年 ローラーすべり台 ローラー 5年∼7年 ケーブル 5年∼7年 滑車部、握り部 3年∼5年 ネット、ロープ 3年∼5年 ワイヤー入りロープ 7年∼10年 ロープウェイ ネットクライマー ロープクライマー 154 消費部材 (部品) ※推奨交換サイクルは維持管理を行うための 目安です。点検の結果、摩擦などが確認さ れた場合は、摩擦の度合いや推奨交換サイ クルを参考に取り替えます。 ※スプリング遊具のスプリングは、目視診断の 結果、亀裂などが確認されない場合でも内 部で金 属 疲 労 が 進 み 、破 断 が 生じること があります。推奨交換サイクルを基本に取り 替えることをおすすめします。 155 株式会社都村製作所 2. メンテナンス 3. 製品の保証・保険 都村製作所では、遊具の設置後、日常点検や定期点検を行い、必要によっては修繕も行っています。社内には 「公園施設製 品安全管理士」 「公園施設製品整備技士」 がおり、遊具のメンテナンスがすぐに行える体制が整っています。 都村製作所の製品は納入・検収日から起算して満2年間の製品保証を行います。 保証期間中に、製品が適正に使用されたにもかかわらず、部品・材料の欠陥、または設計・製作上の瑕疵により、故障・損傷 が発生した場合は、無償で交換・修理いたします。 ●日常点検 日常点検とは、遊具の変形や異常の有無を調べる ために、公園管理者が目視診断・触手診断・聴音診 断などにより行う日常的な点検のことです。日常 点検を、効率よく行えるよう、製品ごとに日常点検 表を添付させていただいています。 見本 ただし、次の場合は保証対象期間中でも保証対象外となります。 ①故意または不適切な使用による故障または損傷 ②納入・検収後に弊社以外で移動や修理・改造された場合の ●定期点検 定 期 故障または損傷 ③地震・火災など天災による故障または損傷 点 検 公園施設製品整備技士が定期的に点検を行い、劣化点検、規準点検を行います。 検 完 了 規準点検 設 置 後 、長い 年 月が 経 過した 遊具は、地面に近い箇所など、 目には見えにくいところで劣化が 進んでいる場合があります。 定期点検を行うことで、劣化の 状 態を把 握することができま す。 遊具の安全規準は、年々改定されてい ます。以前は規準を満たしていた遊具で も、現在の規準に当てはまらない場合 もあります。定期点検をし、規準を満た しているか確認する必要があります。 左図の遊具も、頭部・胴体の通り抜けの 規準を満たしていません。 最新の安全規準に 基づいた診断 ⑤消耗部材の劣化 (ロープ、ネット、ワイヤー、吊金具、スプリング等) 公園施設業協会の保証書 JPFA-SP-S:2014遊具の安全規準に基づき行 います。なお、危険と判断した遊具には、顧客様と ご相談の上、使用禁止の処置を行います。 点検報告書作成 公園施設製品整備技士が点検報告書を作成し、 公園施設安全管理士が確認を行います。 修 繕 の ご 提 案 など 報告書提出後、修繕の見積もりをさせていただき ます。なお、修繕はお打ち合わせの上、規準に基 づき行います。 〈劣化診断後修繕例〉劣化したネットの修繕 保険について 見本 見本 都村製作所は (一社) 日本公園施設業協会の公園施設団体賠償責任保険に加入しています。 ●保険内容 ※1事故あたりの補償限度額 (対人5億円・対物2,000万円) ※1事故あたりの免責金額 (対人・対物 5万円) 〈規準診断後修繕例〉滑り台の滑り出し部分隙間排除 保険は次の2つの損害に対応する公園施設賠償保険制度です。 1. 製造物・完成作業リスク (生産物賠償責任保険) 都村製作所が、製造・販売および設置したすべての公園施設対 象製品で、設計・製作上の瑕疵により人身事故および財物の損 害を与えた場合に補償されます。 か Before 長い間使用され、ネット部が磨耗した遊 具です。 After ネット部分を取替え、また遊べるように なりました。 Before 滑り台の滑り出し部分の隙間は、衣服 などの引っかかりの可能性があるため、 現在の規準では禁止されています。 ●社員全員で日々勉強中! 点検業務は、公園施設製品整備技士など、資格を持った社員が 行っていますが、資格者以外の社員も意識を高めていくため勉強 会を開き、日々安全に対する意識や知識を高めています。 156 見 本 ④安全上、問題がないとされる部材の経年劣化 (退色、変色、汚れ、摩耗による塗装の剝れ、木部の干割れ等) 劣化点検 経年変化による 部材の劣化を診断 点 製品・保証について After 滑り面と柵との間を埋めることで、引っ かかりの危険を排除しました。 し 見 本 2. 施設・業務遂行リスク (請負業者賠償責任保険) 都村製作所が、公園施設対象製品を設置および保守点検業務 の最中に、人および財物に損害を与えた場合に補償されます。 賠償責任保険証明書 157