...

「花火のまち大仙市」のPR

by user

on
Category: Documents
25

views

Report

Comments

Transcript

「花火のまち大仙市」のPR
「大曲の花火」世界を席巻
平成27年10月
秋田県大仙市商工観光課
花火産業構想推進室
日本最高峰の伝統と格式を誇る「全国花火競技大会 大曲の花火」で有名な大仙市は、その
ブランド力を最大限活かし、製造業や観光、文化などのさまざまな分野にまたがる発展軸を形成
しながら地方創生に取り組む新たな試みとして、大曲商工会議所、大仙市商工会との三者協働
による「花火産業構想」を策定し、今年から本格的に事業をスタートさせました。
本構想には展示施設の整備による花火文化資料の保存と継承、研究機関と連携した花火玉
の研究開発・人材育成、新たな汎用花火玉の製造拠点整備のほか、花火に関する国際会議を
招致し、「大曲の花火」と大仙市を世界に知っていただくとともに、インバウンド観光推進を図る
「国際花火シンポジウム誘致推進事業」などが盛り込まれています。
今回、大仙市、商工団体、花火業者の総勢24名による視察団がフランス共和国ボルドーを訪
れたのは、今年9月21日から5日間にわたり開催された国際花火シンポジウムに参加し、「花火
のまち大仙市」をPRすることで、シンポジウム招致を実現させるためでした。
9月23日にパリを訪れた栗林市長を含む8名のグループは、在フランス日本国大使館を表敬
訪問、小笠原一郎公使と面会し、本市の取り組みや「大曲の花火」について会談しました。会談
では、「大曲の花火」の規模に驚かれたご様子で、国際花火シンポジウムの開催地に決定した
場合には、フランス邦人プレス等への通知などご協力いただけるとのことでした。
小笠原公使(写真中央)、梶原一等書記官(一番右)、
栗林市長(右から4人目)、大曲商工会議所 佐々木会頭(左から4人目)ら
次に訪れたJTBフランスでは、武井支店長から「フランス
人は日本の伝統文化体験や一般の生活などに大変興味
をもっている。東京で体験できないもの、見られない
ものを企画するといい。」という訪日観光客増加に向
けたアドバイスをいただきました。
今回のような自治体による広報活動は、西日本の団体が
圧倒的に多いとのことで、東北・秋田の地から初めてフラン
スを訪れた私たちは温かく歓迎され、「大仙市」と「花火」を
思う存分PRすることができました。
【前列右から2人目が武井支店長】
グローカル通信第81号
遡ること3日前の20日、先にボルドー入りしていた
10名のグループが、シンポジウムへの参加と「大曲
の花火」PR ブース設置のため会場を訪れました。メ
イン会場は「Cite Mondiale(シテ モンディアル)」、ホテル
が付属したコンベンションホールです。5日間の期間
中、ブースでは世界最高峰の花火が堪能できる「大
曲の花火」の映像を80インチのモニターで映写しな
がら、来場者に英語版のガイドブックや半纏型に折り
たたまれた手ぬぐいなどのノベルティグッズを配布し
ました。また、大仙市は6つの酒蔵が集まる酒どころ
でもありますので、試飲用の日本酒を提供し、「大曲
の花火」そして大仙市の PR 活動に努めました。来場
者からは、花火を芸術という観点から捉えた日本の
花火の美しさ、幅 900 メートルに及ぶワイドスターマ
イン「大会提供花火」の迫力ある映像に興味を持って
いただきました。
最終日25日には、「大曲の花火」大会実行委員長で
ある佐々木会頭が、「大曲の花火」のプレゼンテーション
を行いました。プレゼンでは花火や秋田県、大仙市をPR
する映像を流したところ、日本の花火の美しさに世界20
カ国以上の参加者から感嘆の声があがり、ブースでの活
動以上に、「大曲の花火」そして大仙市を世界に印象づけ
ることができました。プレゼン後には、国際花火シンポジ
ウム協会のエットーレ会長から2017年の開催地として
大仙市が公式発表され、シンポジウム期間内で一番の盛
【一番右がエットーレ会長】
り上がりを見せた瞬間となりました。
シンポジウム全ての日程が終了した25日夜、参
加者同士が交流を深め、再開を約束する場として、
ガラディナーが開催されました。ガラディナーでは、
恒例となっている次回開催地への引継式が行われ、
参加者の皆様から盛大な拍手で迎えられた栗林市
長が、「花火をこよなく愛する大仙市民をはじめ、秋
田県全体で皆様をおもてなしの心でお迎えします」
との挨拶を述べました。
【挨拶する栗林市長:右から3人目】
実りある結果とともに今回の活動を終えることが出来ましたが、大仙市が目指す地方創生へ
の道のりはまだ始まったばかりであり、今後の取り組みこそが真価を問われるということを強く感
じました。大仙市では、今回の貴重な経験を活かし、シンポジウムの開催と世界に向けた「大曲
の花火」の発信、訪日観光客受け入れの環境整備を進めていきます。
最後になりますが、今回の活動にあたりご尽力いただきました外務省をはじめ、JNTO、自治
体国際化協会パリ事務所等、多くの皆様にあらためて感謝申し上げます。
グローカル通信第81号
Fly UP