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H2804_道路整備白書 (PDF形式 10606キロバイト)

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H2804_道路整備白書 (PDF形式 10606キロバイト)
目 次
道路全般
○ 道路の機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
○ 世田谷区における道路の分類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
○ 道路網の段階構成のイメージ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
○ 道路率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
○ 道路延長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
○ 23区と比べる道路の整備指標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
都市計画道路・主要生活道路
○ 都市計画道路の計画延長と整備率 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
○ 世田谷区における都市計画道路、主要生活道路の整備率 ・・・・・・ 12
○ 区内各地域における都市計画道路、主要生活道路の整備率 ・・・・・ 13
○ 地区幹線道路(補助線街路)の整備状況 −方向別の比較− ・・・・・ 14
○ 地区幹線道路(補助線街路)の整備状況 −幹線道路で囲まれた区域別の比較−
・・・・・ 15
地先道路
○ 幅員6メートル以上の地先道路の整備状況 ・・・・・・・・・・・・ 17
区民生活と道路
○ 最近5年間の区民意識調査の結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
○ 道路整備に関する区民アンケート調査の結果①(一部抜粋) ・・・・ 20
○ 住宅地などにおける生活道路への通過車両の進入による住環境の悪化
・・・・・ 21
○ 鉄道やバスなどの公共交通機関を利用しにくい地域が存在 −公共交通不便地域−
・・・・・ 22
道路整備に関連する防災上の課題
○ 道路整備に関する区民アンケート調査の結果②(一部抜粋) ・・・・ 24
○ 火災の燃え広がりを防ぐ道路 −延焼遮断帯となる都市計画道路の整備状況−
・・・・・ 25
○ 災害時に復旧・復興などで重要な役割を担う道路 −緊急輸送道路等の指定状況−
・・・・・ 26
○ 災害時に避難路となる道路 −近距離の避難が困難な区域− ・・・・・・ 27
○ 火災時に円滑な消防活動を行うための道路 −消防活動が困難な区域−
・・・・・ 28
これまでの道路整備の取り組み
○ 道路整備に関わる予算額の推移 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30
○ これまでの事業費と用地取得の実績 ・・・・・・・・・・・・・・・ 31
○ 世田谷区施行の都市計画道路と主要生活道路の事業年表 ・・・・・・ 32
掲載したデータ等について
参考とした資料について
本書は、道路計画課が集計・整理したデータだけではなく、関係する官公庁や当区の各所管で調査・収集した資料も参考
にしながら作成しています。参考とした資料を用いて図や表などを作成した場合、資料の出典元を掲載し
ています。
なお、本書で紹介しているデータ等については、関連する官公庁が発行・公表しているものとは、集計方法などの違いから、必ずしも
一致しない場合があります。
各数値のまとめ方について
本書で記載している図や表の各数値は、四捨五入を原則として整理しています。そのため、内訳および百分率の合計値が総数とは必ず
しも一致しない場合もあります。
道路全般
道路の機能
都市における道路は、人や自動車が移動するためだけでなく、街並みの形成、ライフライン施設の収容、消防活動の空間、イベントや交流の
場などの多様な機能を有しており、子供から高齢者、障害者などさまざまな人が利用する最も基本的な社会基盤となるものです。
これらの多様な機能を効果的に発現させるためには、規格の異なる道路を適切に組みあわせて配置することが必要となります。
世田谷区では、求められる機能に応じて、道路を幹線道路、地区幹線道路、主要生活道路、地先道路に分類し、適切な密度で配置することで、
あらゆる区民の生活を支える機能的な道路網の形成を目指します。
視 点
基本的な機能
交通機能
・交通処理機能の確保
・都市の骨格となる道路ネットワークの形成
・公共交通(路線バス等)の導入空間
・交通結節点における通行機能の向上
(公共交通機関相互の円滑な乗り継ぎなど)
・円滑な物流の確保
・その他
防災機能
・緊急輸送道路の拡充
・避難路のネットワーク化
・延焼防止(延焼遮断帯および延焼遅延帯)
・防災拠点(区立小中学校等)へのアクセス
・消防活動のスペース
・その他
空間機能
・生活空間の確保
(イベントや交流の場、通風や採光の確保など)
・都市環境保全(緑化等)
・ライフライン施設(電気、電話、
ガス、上下水道など)
の設置
・その他
・都市の骨格形成
・居住環境区域の形成
・景観の軸線形成
・その他
市街地形成機能
−4−
世田谷区における道路の分類
世田谷区では、道路を機能に応じて下表のとおり分類しています。
分 類
幅 員 等
交通の主な機能
代表的な路線
幹線道路
歩道と車道を分離した片側2車線以上の相互通行
の道路であり、幅員は22メートル以上です。
主に長距離の移動に使われることを目的とし、大量の
自動車交通の処理する役割を担います。
環七通り
環八通り
玉川通り
地区幹線道路
歩道と車道を分離した片側1車線以上の相互通行
の道路であり、幅員は15メートル以上です。
主に中距離の移動に使われることを目的とし、地区の
バス交通や隣接する区や市を結ぶ役割を担います。
世田谷通り
駒沢通り
淡島通り
主要生活道路
歩道と車道を分離した道路とし、整備の形態は地
域の実情に合わせて行います。幅員は10∼13メー
トルです。※1
幹線道路と地区幹線道路で囲まれたエリアの交通を
処理する役割を担います。
赤堤通り
城山通り
梅丘通り
地先道路※2
(6メートル以上)
歩行者の安全性を高め、消防車両の通行や消火活
動が可能な道路で、幅員は6∼8メートル程度で
す。
各宅地から主要生活道路や地区幹線道路までを結ぶ
道路で、
日常生活の中で利用する最も基本となる道路
です。
鉄道付属街路
※ その他、道路の分類には、鉄道とバスの乗り継ぎなど交通を結節する駅前交通広場や、
自転車と歩行者のみが利用できる自転車・歩行者専用道路があります。
※1 自転車走行環境の整備が必要な場合は、幅員13メートルを標準とします。
※2 地先道路には幅員6メートル未満の道路も含まれますが、計画的な整備を行う地先道路として、幅員6メートル以上を対象としています。幅員が4メートル未満
の道路については、狭あい道路整備事業により幅員4メートルに拡幅します。 −5−
道路網の段階構成のイメージ
幹線道路、地区幹線道路、主要生活道路、地先道路が、各々の機能を十分に発揮するよう適切に組み合わせた段階的な道路網を構成します。
幹線道路・地区幹線道路(都市計画道路)
駅前広場
地区幹線道路
地先道路
主要生活道路
都心部を中心にして放射状に配置され、周辺区である世田谷区の配置間
隔は広く約1∼1.5キロメートルです。路線の多くは延焼遮断帯に指定さ
れ、災害時には避難路・物資の輸送路などの多様な機能を担います。整備
は都と区で分担して行います。
主要生活道路
幹線道路・地区幹線道路に囲まれた区域内の交通の処理、バス交通網の
確保、
ミニ防災生活圏の形成などの観点から、およそ500メートル間隔で
配置します。幹線道路・地区幹線道路を補完する役割を担っており、整備
は区が行います。
幹線道路
地先道路
約 250m
主要生活道路
約 500m
地先道路(幅員6メートル以上)
災害時に消防活動困難区域が生じないよう、おおむね250メートル以下の
間隔で幅員6メートル以上の道路を配置します。
また、地域の交通需要や
土地利用の状況のほか、防災拠点へのアクセス性も考慮した配置としま
す。整備は区が行います。
※上記全ての道路において、整備の際には歩行者や自転車の走行など、
さまざまな利
用者の安全性、快適性の確保を考慮し、構造を検討します。
幹線道路・地区幹線道路
約 1.0 ∼ 1.5km
−6−
道路率
道路率は、道路の整備状況を表す指標の1つで、単位面積当たりの道路面積を表します。道路率が高いほど、地域に占める道路の面積割合が
大きいことを示します。
他区と比べる道路率
0%
中央区
台東区
千代田区
港区
墨田区
江戸川区
新宿区
足立区
豊島区
板橋区
渋谷区
文京区
区部平均
荒川区
品川区
練馬区
葛飾区
目黒区
北区
世田谷区
江東区
中野区
杉並区
大田区
5%
町丁目別道路率
10%
15%
20%
25%
30%
29.3%
25.9%
23.8%
21.6%
21.4%
18.5%
18.5%
18.3%
18.2%
18.1%
18.1%
17.3%
16.5%
16.4%
16.0%
15.3%
15.0%
14.9%
14.4%
10% 未満
14.1%
10 ∼ 15%
14.0%
13.8%
15 ∼ 20%
13.5%
20% 以上
12.4%
※私道は除く
出典:平成 27 年度 特別区土木関係現況調書を基に作成
出典:世田谷の土地利用 2011
−7−
道路延長
世田谷区は、幅員4メートル未満の狭あいな道路が区の道路全体の4分の1を占めています。
各地域でみると、玉川地域を除いて幅員6メートル未満の道路が6割以上を占めています。北沢地域においては地域内にある道路の8割以上
が幅員6メートル未満の道路となっています。
支所ごとの幅員別道路延長
幅員別の道路延長
都道延長
67.3km
5.7%
国道延長
13.0km
1.1%
世田谷 67.8 km ¦ 27.9%
10m以上
80.5 km
6.9%
6m以上10m未満
303.9 km
25.9%
4m未満
4m未満
288.6 km
24.6%
区道延長
1091.9km
93.1%
4m以上6m未満
418.8 km
35.7%
北 沢
63.5 km ¦ 33.8%
玉 川
42.5 km
砧
14.4%
101.3 km ¦ 41.6%
104.0 km ¦ 35.2%
33.0%
47.1 km
10m以上
23.5 km ¦ 12.6%
8.6 km ¦ 4.6%
29.1 km
120.3 km ¦ 40.6%
74.5 km ¦ 32.2%
35.2%
6m以上10m未満
54.6 km ¦ 22.4% 19.8 km ¦ 8.1%
92.0 km ¦ 49.0%
70.7 km ¦ 30.6%
烏 山 44.2 km
出典:平成 27 年度 世田谷区土木施設現況調書を基に作成
4m以上6m未満
72.6 km ¦ 31.4%
32.9km 9.5 km ¦ 7.1%
24.6%
9.8%
13.6 km ¦ 5.9%
※特別区道のみ
出典:平成 27 年度 世田谷区土木施設現況調書を基に作成
−8−
23区と比べる道路の整備指標
世田谷区は、特別区の中では道路率は低く、道路の平均幅員も狭くなっています。また、道路の延長密度は特別区の平均と比べてやや高くなっ
ています。
道路率( % )
大きい
29.3
25.9
23.8
21.6
21.4
18.5
18.5
18.3
18.2
18.1
18.1
17.3
16.5
16.4
16.0
15.3
15.0
14.9
14.4
14.1
14.0
13.8
13.5
12.4
広い
狭い
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
千代田区
中央区
港区
江東区
台東区
渋谷区
墨田区
品川区
新宿区
文京区
足立区
大田区
江戸川区
特別区平均
板橋区
北区
荒川区
豊島区
葛飾区
世田谷区
杉並区
練馬区
目黒区
中野区
道路延長密度( km/km2 )
15.8
15.4
14.4
14.4
10.2
10.0
10.0
9.6
9.5
9.4
9.3
8.8
8.6
8.6
8.3
8.0
7.7
7.7
7.4
6.9
6.7
6.5
6.1
5.8
多い
道路の配置
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
中央区
台東区
千代田区
港区
墨田区
江戸川区
新宿区
足立区
豊島区
板橋区
渋谷区
文京区
特別区平均
荒川区
品川区
練馬区
葛飾区
目黒区
北区
世田谷区
江東区
中野区
杉並区
大田区
道路の平均の幅員
道路の面積
小さい
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(※)
道路の平均幅員( m )
少ない
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
台東区
目黒区
豊島区
中野区
練馬区
板橋区
江戸川区
墨田区
荒川区
世田谷区
杉並区
葛飾区
足立区
新宿区
中央区
特別区平均
文京区
渋谷区
北区
品川区
千代田区
港区
大田区
江東区
25.6
24.2
23.8
23.6
23.5
21.9
21.5
21.5
21.2
20.4
20.2
20.2
19.7
19.5
19.1
19.1
18.4
18.1
18.1
16.7
15.0
15.0
14.0
9.8
出典:平成27年度 特別区土木関係現況調書を基に作成
※道路の延長密度とは、道路率と同様に道路の整備状況を表す指標の1つで、単位面積当たりの道路延長
で表します。延長密度が大きいほど、地域内に道路が密に配置されていることを示します。
− 9−
都市計画道路・主要生活道路
都市計画道路の計画延長と整備率
都市計画道路の整備率
都市計画道路の計画延長
※ 高速道路は除く
23区全体
80%
63.9%
49.5%
60%
40%
20%
大田区
中野区
杉並区
世田谷区
練馬区
墨田区
文京区
目黒区
品川区
豊島区
北 区
23
区平均
新宿区
飾区
港 区
板橋区
荒川区
江東区
江戸川区
足立区
渋谷区
千代田区
0%
台東区
169.0
145.0
129.2
115.6
106.3
101.1
91.9
90.5
83.8
81.1
80.2
74.0
58.9
59.7
54.6
47.3
43.7
41.2
40.6
40.6
40.2
37.9
33.3
※ 高速道路は除く
100%
中央区
足立区
世田谷区
江戸川区
練馬区
大田区
江東区
葛飾区
港 区
杉並区
板橋区
新宿区
品川区
渋谷区
北 区
千代田区
墨田区
中央区
豊島区
文京区
台東区
中野区
荒川区
目黒区
1,765.5
(km)
出典:国土交通省都市計画現況調査(平成26年)を基に作成
23区の外周部に位置する世田谷区は、都市計
画道路の計画延長は23区の中で2番目に長く
なっていますが、整備率は約5割程度と23区
の中で4番目に低くなっています。
出典:国土交通省都市計画現況調査(平成26年)を基に作成
− 11 −
世田谷区における都市計画道路、主要生活道路の整備率
都市計画道路の整備率は、5割弱程度となっています。
都市計画道路は、幹線道路は8割以上が整備済みとなっていますが、地区幹線道路
(補助線街路)の整備率は4割弱と低く、整備が遅れています。
主要生活道路の整備率も、4割に満たない状況です。
※ 高速道路を除く
未整備
39.8%
57.1km
整備済み
48.2%
都市計画道路 69.1km
計画延長計
概成
143.5 km
15.1%
21.7 km
事業中
12.1%
17.3km
事業中 2.9 km |9.4%
幹線道路
計画延長 30.6km
幹線道路|放射・環状
地区幹線道路|補助線街路
その他の都市計画道路
主要生活道路
整備済み 26.0km
85.0%
概成 1.3 km |4.2%
事業中 7.8 km |8.5%
地区幹線道路
(補助線街路)
整備済み区間
概成区間
事業中区間
未整備区間
未整備 1.7 km |5.6%
計画延長 91.5km
その他の
都市計画道路
計画延長 21.4km
整備済み 32.9km
未整備 50.8km |55.5%
36.0%
%
事業中 6.7 km |31.2 %
概成 17.8 km |19.5%
未整備 4.6 km |21.3%
概成 2.6 km |12.3%
整備済み 10.2 km |47.5%
事業中 2.0 km |1.9%
※ 都市計画道路および主要生活道路の
整備状況は、H28.3末現在のもの
主要生活道路
計画延長 105.6km
整備済み 40.3 km |38.1%
未整備 63.3 km |59.9%
概成 19.9 km |18.9%
− 12 −
区内各地域における都市計画道路、主要生活道路の整備率
世田谷区の北部や西部で、都市計画道路や主要生活道路の整備率は低くなっています。
玉川地域では、過去に実施された区画整理事業などによって、他の地域よりも整備率が高い傾
※ H28.3末現在の都市計画道路および主要生活道路の整備状況を
基に集計しています
向があります。
都市計画道路
都市計画道路
烏 山
地域
計画延長 22.9km
主要生活道路
計画延長 14.6km
北 沢
地域
整備率
39.9%
烏 山
地域
整備率
12.5%
北 沢
地域
砧
地域
整備率
39.7%
計画延長 28.9km
主要生活道路
計画延長 22.8km
計画延長 17.1km
整備率
24.6%
都市計画道路
整備率
58.5%
世田谷 計画延長 33.1km
地域 主要生活道路
玉 川
地域
整備率
45.4%
計画延長 22.3km
都市計画道路
事業中
未整備
概成
事業中
未整備
概成
主要生活道路
整備済み
主要生活道路
整備率
28.1%
都市計画道路
整備済み
計画延長 23.6km
世田谷
地域
砧
地域
都市計画道路
整備率
27.1 %
※ 地域境の道路は按分して集計
玉 川
地域
整備率
64.6%
計画延長 35.0km
主要生活道路
計画延長 28.8km
整備率
61.5%
− 13 −
地区幹線道路(補助線街路)の整備状況 − 方向別の比較 −
地区幹線道路(補助線街路)は、計画延長は東西方向、南北方向で同程度となっています
が、整備率では東西方向と比べて南北方向の方が低くなっています。
※ 高速道路を除く
東西方向
南北方向
44.3%
49.6% 地区幹線道路 40.6km
45.6km
計画延長計
91.5 km
その他の方向
5.8%
5.2km
事業中 3.6 km |8.8%
東西方向
整備済み 21.5 km |52.9%
未完成 15.8 km
|38.3%
計画延長 40.6km
整備済み区間
概成 5.5 km |13.6%
事業中 4.2 km |9.3%
概成区間
整備済み
10.6 km|23.2%
未完成 30.8 km |67.5%
事業中区間
南北方向
未整備区間
計画延長 45.6km
事業中 0.0 km |0.0%
幹線道路(放射、環状)
その他の
方向
東西方向の地区幹線道路(補助線街路)
南北方向の地区幹線道路(補助線街路)
計画延長 5.2km
概成 10.4 km |22.8%
未完成 4.4 km |83.9%
概成 1.9 km |35.8%
整備済み 0.8 km |16.1%
その他の方向の地区幹線道路(補助線街路)
※ 整備状況は、H28.3末現在のもの
− 14 −
地区幹線道路(補助線街路)の整備状況 − 幹線道路で囲まれた区域別の比較 −
環七通りよりも西側で玉川通り(放4)よりも北側のエリア(A、Bのエリア)において、
地区幹線道路(補助線街路)の整備率が低くなっています。
放5
放23
A
環8
A
環7
B
C
整備済み
8.9 km|27.0%
計画延長 33.0km
B
概成 5.1 km |15.4%
整備済み
11.2 km|34.6%
計画延長 32.4km
C
計画延長 13.9km
放4
事業中 2.8 km |8.5%
未完成 21.8 km |64.5%
事業中 3.5 km |10.8%
未完成 17.7 km |54.6%
概成 5.4 km |16.6%
事業中 0.7 km |5.3%
未完成 6.7 km |48.5%
概成 4.9 km |35.2%
|46.1%
整備済み 6.4 km
事業中 0.7 km |5.9%
D
放3
D
計画延長 12.3km
未完成 5.1 km |41.8%
概成 2.5 km |20.3%
整備済み 6.4 km |52.3%
幹線道路
地区幹線道路
(放射・環状) (補助線街路)
整備済み区間
概成区間
事業中区間
未整備区間
※ 整備状況は、H28.3末現在のもの
− 15 −
地先道路
幅員6メートル以上の地先道路の整備状況
幅員6m以上の
地先道路
主要生活道路
芦花公園
羽根木公園
幅員6m以上の地先道路の道路延長密度
250m
500m
250m間隔で配置する場合
1km
2
4km / 1km2 = 4km/km
世田谷公園
都市計画道路
砧公園
駒沢公園
消防活動が困難な区域を解消するために必要な幅員6メートル以
上の地先道路の配置密度(1キロメートル四方の中に延長4キロ
メートル)を満足しない地域が、世田谷区内の北部や西部に存在し
ています。
幅員6m以上の道路の延長密度
∼ 4km/km2
4km/km2 ∼
都市計画道路、主要生活道路
幅員6m以上の地先道路
出典:平成 18 年度 世田谷区土地利用現況調査を基に作成
− 17 −
区民生活と道路
最近5年間の区民意識調査の結果
毎年実施されている区民意識調査では、地域における日常生活での困りごととして「道路が狭くて危険」、
「車など交通が激しい」といった項目が上
位に挙げられています。
地域別での 1 位の項目(平成27 年度)は、北沢地域の東部や世田谷地域の西部、砧地域で「道路が狭くて危険」、玉川地域の西部で「車などの交通が
激しい」が挙げられています。
■ 地域における日常生活での困りごと(平成27年度調査で地域別1位の項目)
■ 地域における日常生活での困りごと(上位5項目)
(%)
1 位
平成
27年度
平成
26年度
平成
25年度
平成
24年度
平成
23年度
2 位
3 位
4 位
5 位
カラス等の鳥 車など交通
踏切がなかな
道路が狭くて 住宅が密集
か渡れない
危険
しすぎている 獣による被害 が激しい
25.3
15.7
14.7
14.5
11.9
道路が狭くて
危険
24.1
道路が狭くて
危険
25.9
道路が狭くて
危険
25.0
道路が狭くて
危険
24.6
住宅が密集
しすぎている
カラス等の鳥
獣による被害
15.5
15.9
車など交通が激しい /
カラス等の鳥獣による被害
15.6
カラス等の鳥
獣による被害
車など交通
が激しい
16.3
14.5
カラス等の鳥
獣による被害
車など交通
が激しい
16.8
16.0
車など交通
が激しい
15.4
住宅が密集
しすぎている
13.8
住宅が密集
しすぎている
13.8
住宅が密集
しすぎている
14.2
烏 山
電車の踏切がなかなか
渡れない 45.7% 北沢東部
北沢西部
区民利用施設
が使用しにくい
電車の踏切がなかなか
道路が狭くて危険
渡れない 25.9% 31.6% 11.5
放置自転車が
多くて迷惑
11.9
踏切がなかな
か渡れない
砧北部
世田谷西部
道路が狭くて危険
34.2% 道路が狭くて危険
27.1% 住宅が密集しすぎている 22.1% 12.6
踏切がなかな
か渡れない
12.2
出典:平成27年度世田谷区区民意識調査を基に作成
世田谷東部
玉川北部
砧南部
道路が狭くて危険
32.9% カラス等の鳥獣
による被害 21.2% 玉川西部
車などの交通が
激しい 17.6% 玉川南部
電車の踏切がなかなか
渡れない 19.2% 出典:平成27年度世田谷区区民意識調査を基に作成
− 19 −
道路整備に関する区民アンケート調査の結果①(一部抜粋) − 平成25年7月実施 −
アンケート調査の概要
目 的 平成26年3月策定の「せたがや道づくりプラン」に区民の意向や意見などを反映することを目的として実施
調査方法 満16歳以上の区民(外国人を除く)
より4,000名を無作為に抽出
回収結果 有効配布数3,976件、総回収数1,275件、回収率32%
問)日常的に利用している道路、
または、住まい周辺の道路の、使いやすさ、整備状況、交通環境などに関する現状の「満足度」
と今後の「重
要度」は?
不明・
回答なし 4%
満足度
満足 4%
やや満足 9%
1)車の流れがスムーズで渋滞がないなど、移動の快適性
【交通渋滞などの解消】
2)バスなどの公共交通サービスの利用のしやすさ
【公共交通サービスの利用しにくい地域の解消】
不満 12%
やや不満
普通 36%
19
37
3)車道と歩道が分離されているなど、歩行者や自転車利
用者の安全性
3 7
【歩行者などの安全性の確保】
19
36
14
5)行き止まりがなく、目的地まで複数の経路があるなど
6
の目的地までの到達性
【道路ネットワークの整備】
13
39
47
あまり重要でない 5% 重要でない 2%
不明・
どちらともいえない 16%
回答なし 6%
やや重要
重要 40%
35%
11
4)身近な生活道路への通り抜け車両がなく、交通騒音が
ないなど、良好な住環境の確保
6
【住宅地などへの通り抜け車両の抑制】
重要度
20
32
9 4
22
3
9 3
32
36
37
22
19
21
32
31
32
52 6
8 15
25
59
13 3
25
31%
31 6
7 26
(n = 1,275)
− 20−
住宅地などにおける生活道路への通過車両の進入による住環境の悪化
※平成23年4月1日∼平成24年3月31日の1年間に
成 年
区内を走行するタクシーの走行履歴
交通処理に必要な都市計画道路などの道路網が整っていないこと
から、本来大量の交通を処理することを目的としていない生活道路
へ通過交通が流入しています。
■ 住宅地などへの通過交通のイメージ図
未整備の都市計画道路や
主要生活道路
整備済みの都市計画道路、主要生活道路
主
(整備状況はH24.3.31時点)
出発地
通過交通が発生している都市計画道路、
通過交通が発生し
る都市計画道路
∼1台/日
∼1台/日
主要生活道路以外の道路
住宅地
など
渋滞などを回避する
渋
抜け道として住宅地へ
都市計画道路や
主要生活道路
都市計画道路や
主要生活道路
未整備の都市計画道路や
主要生活道路
住宅地を通る
道しかない
目的地
交通渋滞など
50台/日∼
台
1日あたりのタクシーの
1日
日あたりのタクシーの
の 多い
少ない
少
ない
い1
通過交通量
− 21 −
鉄道やバスなどの公共交通機関を利用しにくい地域が存在 − 公共交通不便地域 −
〔京王線〕
笹塚
八幡山
芦花公園
代田橋
上北沢
千歳烏山
明大前
桜上水
東北沢
下高井戸
〔京王線〕
東松原 新代田
下北沢
仙川
〔小田急線〕
池ノ上
松原
神泉
世田谷代田
〔井の頭線〕
梅ヶ丘
山下
路線バス停留所から 200 メートル圏に含まれない地域を
豪徳寺
池尻大橋
経堂
〔田園都市線〕
宮の坂
千歳船橋
若林
指します。
世田谷区の公共交通不便地域は、平成 24 年3月現在で区の
三軒茶屋
上町 世田谷
西太子堂
松陰神社前
祖師谷大蔵
公共交通不便地域は、鉄道駅から 500 メートル圏、または
面積の約2割程度となっています。
成城学園前
喜多見
鉄道網の密度が低く、都市計画道路や主要生活道路などの
〔小田急線〕
道路基盤整備が遅れている区の西部地域を中心に、公共交
駒沢大学
桜新町
通不便地域が広がっています。
用賀
上野毛
二子玉川
〔田園都市線〕
等々力
公共交通不便地域
尾山台
自由が丘
〔大井町線〕
緑が丘
九品仏
奥沢
バス路線
バス停より 200m 圏内
田園調布
鉄道
鉄道駅より 500m 圏内
− 22 −
道路整備に関連する防災上の課題
道路整備に関する区民アンケート調査の結果②(一部抜粋) − 平成25年7月実施 −
まちの防災性の向上に資する道路整備の取り組みについて
問)防災・減災対策の面からみて、現状の道路の「満足度」
と、今後まちの防災性を向上させるための道路整備の取り組みとしての「重要度」
についてどう思うか?
不明・
回答なし 4%
満足度
満足 4%
やや満足 7%
1)災害時に安全な避難をするための道路
【行き止まり道路の解消や狭い道路の拡幅整備】
普通 37%
2)大規模な災害にともなう火災に対して、燃え広がりを
3 7
防ぐ空間としての道路
【延焼遮断帯となる都市計画道路などの整備】
35
3)災害による火災発生時に、円滑な消防活動などを行う
3 8
ために必要な道路
【消防車などが通行・活動できる道路の整備】
31
4)救急活動や救援物資などの輸送を確実に行うために必
4 8
要な道路
【幅員の狭い緊急輸送道路の拡幅や代替道路の整備】
5)避難所などにつながるルートが何本も確保されるよう
3 8
な道路ネットワーク
【防災拠点につながる道路ネットワークの整備】
33
42
重要度
あまり重要でない 2% 重要でない 1%
不明・
どちらともいえない 11%
回答なし 6%
不満 19%
普通 28%
28
29
28
25
22
4
24
4
22
5
17
5
重要 56%
やや重要
56
22
24%
65
20
61
52
14 2 6
1
21
23
7 16
1
9 26
1
15 3 6
1
(n = 1,275)
− 24 −
耐火建物など
都市計画道路
火災の燃え広がりを防ぐ道路 − 延焼遮断帯となる都市計画道路の整備状況 −
耐火建物など
延焼遮断帯
未整備 0.2 km |0.7%
骨格防災軸
概成 0.2 km |0.7%
整備済 29.8 km |99.3%
計画延長 30.0km
放射 4 号、5 号、環状 7 号、8 号、
中央高速、東名高速
事業中 5.9 km |15.9%
主要延焼遮断帯
整備済 18.2 km |49.0%
放射 3 号、補助 26 号、51 号、
54 号、128 号、216 号など
一般延焼遮断帯
延焼遮断帯
主要延焼遮断帯
計画延長 37.1km
事業中 4.1 km |8.7%
未整備 29.6 km |62.4%
28.9%
概成 10.9 km |23.0% 計画延長 47.4km
延焼遮断帯は、防災上の重要度から、
「骨格防災軸」、
「主要延焼遮断帯」、
一般延焼遮断帯
整備状況
整備済み
事業中
概成
未整備
概成 3.4 km |9.2%
整備済 13.7 km
第三京浜、補助 49 号、52 号、
133 号、215 号、217 号など
骨格防災軸
未整備 13.0 km |35.1%
「一般延焼遮断帯」の3つに区分されています。
世田谷区では、「骨格防災軸」となる都市計画道路はほぼ整備されてい
※ 整備状況は、H28.3末現在のもの
ますが、
「主要延焼遮断帯」、
「一般延焼遮断帯」に指定されている都市計
画道路の整備率が、それぞれ約5割、約3割程度と低くなっています。
− 25 −
災害時に復旧・復興などで重要な役割を担う道路 − 緊急輸送道路等の指定状況 −
緊急輸送道路は、災害時に救急救命活動や復旧・復興などで重要な役
割を担います。
世田谷区の緊急輸送道路ネットワークは、国道・高速道路を含めて、総
延長で約 127 キロメートルありますが、幅員6メートル未満の道路も
烏山
総合支所
北沢総合
支所
含まれています。
国道
高速道路
18.6 %
23.5 km
東京都
緊急輸送道路
障害物除去路線
37.6 %
世田谷区
47.6 km
緊急輸送道路
障害物除去路線
43.8 %
55.5 km
区役所
砧総合支所
幅員 10m 以上
高速道路または国道
玉川総合支所
東京都緊急輸送道路
世田谷区緊急啓開路線
(道路障害物除去路線)
幅員6m以下の緊急輸送道路など
防災拠点など
広域避難場所
一次避難所(第1順位、第2順位)
医療救護所、東京都災害拠点病院、赤十字エイドステーション開設場所
輸送拠点
給水拠点
世田谷区
緊急輸送道路
31.4 km |56.7%
障害物除去路線
合計延長 55.5 km
東京都
42.9 km |90.2%
緊急輸送道路
障害物除去路線
合計延長 47.6 km
高速道路
または国道
幅員 6m 以上
10m 未満
6m 未満
18.4 km |33.1%
5.6 km |10.2%
3.2 km |6.7%
1.5 km |3.1%
23.5 km |100.0%
合計延長 23.5 km
出典:防災環境マップ(都市計画課)、
世田谷区防災マップ、地域防災計画(災害対策課)を基に作成
− 26 −
災害時に避難路となる道路 − 近距離の避難が困難な区域 −
ネットワーク化された幅員6メートル以上の道路まで到達しにくいな
ど、近距離の避難が困難とされる区域(※)が、世田谷区全域に存在して
います。
※近距離避難困難区域(世田谷区防災環境マップより抜粋)
・幅員6メートル以上の道路に完全に囲まれていない街区、あるいは
囲まれていても面積が4ヘクタール以上の街区
・主な幹線道路や幅員 11 メートル以上のネットワーク化された道
路沿いの 100 メートル以遠
道路整備によるネットワーク構築のイメージ
整備前
整備後
都市計画道路 主要生活道路
整備済み
事業中
概成
未整備
目的地
幅員 6m 以上の道路
近距離の避難が困難な区域
※ 都市計画道路および主要生活道路の
整備状況は、H28.3末現在のもの
目的地
道路の整備によって、目的地までの複
数の経路を確保する。
広域避難場所
一次避難所(第1順位、第2順位)
出典:防災環境マップ(都市計画課)、世田谷区防災マップ、地域防災計画(災害対策課)を基に作成
− 27 −
火災時に円滑な消防活動を行うための道路 − 消防活動が困難な区域 −
消火活動が可能とされる区域は、有効水利(消火栓、防火水槽など)から
半径 140 メートルとされています。また、消防車等の緊急車両が通行す
るためには幅員6メートル以上の道路が必要とされています。
世田谷区では、区内のおよそ6割の道路が幅員6メートル未満の道路
であるため、特に区の北部や西部の地域を中心に、消防活動が困難な区
域が存在しています。
道路整備によって消防活動困難区域を解消するイメージ
整備前
整備後
幅員6m以上の道路を確保し、
円滑な消防活動を可能にする。
都市計画道路 主要生活道路
整備済み
事業中
概成
未整備
幅員 6m 以上の道路
消防活動が困難な区域
※ 都市計画道路および主要生活道路の
整備状況は、H28 .3末現在のもの
広域避難場所
一次避難所(第1順位、第2順位)
出典:防災環境マップ(都市計画課)、世田谷区防災マップ、地域防災計画(災害対策課)を基に作成
− 28 −
これまでの道路整備の取り組み
道路整備に関わる予算額の推移
道路事業を行うための予算となる「道路橋梁費」は、平成2年度から年々減少の傾向にあります。また、一般会計に占める割合も少なくなっ
てきています。
一般会計決算額
道路橋梁費決算額
一般会計に占める道路橋梁費の割合
一般会計に占める道路橋梁費の割合 17%
一般会計に占める道路橋梁費の割合 3.9%
2,500
25 %
2,000
20
1,500
15
1,000
10
億円
5
500
0
H2
H3
H4
H5
H6
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
0
H26
年度
出典:世田谷区決算書を基に作成
−
3
0
−
これまでの事業費と用地取得の実績
工事費
9.7 %
これまでに道路事業に投入されてきた費用のうち、約9割が事業用地の取得のために使用されています。
事業用地の取得実績は、平成4年度をピークに減少に転じ、平成7年度以降は、2∼6千㎡ / 年程度で推移
しています。
用地費
90.3%
H4年度 用地取得面積 15,150㎡
(用地費 13,300百万円 工事費 710百万円)
決算額
H26年度 用地取得面積 3,282㎡
(用地費 4,392百万円 工事費 275百万円)
(百万円)
工事費
20,000
取得面積
(㎡)
20,000
用地費
15,000
15,000
用地取得面積
(残地・代替地を含む)
10,000
10,000
5,000
5,000
0
H2
H3
H4
H5
H6
H7
H8
H9
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23
0
H24 H25 H26
(年度)
出典:世田谷区決算書を基に作成
− 31 −
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