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米国主要企業 2006 年 1∼3 月期決算動向 と株価
みずほマーケットインサイト market 2006/5/8 米国主要企業 2006 年 1∼3 月期決算動向 と株価見通し みずほ総合研究所 経済調査部 シニアエコノミスト 大塚 学 (03-3201-0546) [email protected] ○ 2006 年 1∼3 月期決算は総じて好調な内容で、11 四半期連続で 2 桁増益を維持した模様 ○ 業績の堅調さに支えられ、株式相場は緩やかな上昇基調が継続の見通し ○ ただし、当面は原油価格の上昇や、インフレ懸念の再燃を受けた長期金利上昇が懸念材料 はじめに 米国主要企業の 2006 年 1∼3 月期決算発表が進んでいる。5 月 5 日までに S&P500 採用企業のうち、約 85%にあたる 430 社が発表を終えた。本稿では、決 算発表の動向を概観した上で、今後の米国株式相場の見通しについて述べるこ ととしたい。 4 月の株式相場の概観 まず、4 月入り後の相場推移をみると、3 月の製造業ISM指数(4/3)での 仕入れ価格の高止まりや、2 月の建設支出(同)の予想以上の増加を受けて、 インフレ懸念が再燃。また、3 月の雇用統計(4/7)でも、労働需給の逼迫懸念 が強まり、長期金利の上昇が加速した。更に、イランの核開発問題など地政学 的リスクの高まりが、原油価格を押し上げたことも嫌気され、株価は値を下げ た。しかし、主要企業の 1∼3 月期決算への期待感から幅広い銘柄に買いが入り、 下値は限定された。その後、メリルリンチ(4/18)やテキサスインスツルメン ツ(同)などが相次いで好決算を発表したことを受けて、相場は上昇に転じた。 3 月のコアPPI(4/18)がインフレの落ち着きを示す内容となったことや、 同 FOMC 議事録(同)で、利上げ停止観測が高まったことも追い風となった。同 日は、ダウ平均の全 30 銘柄が上昇し、 上げ幅は昨年 4 月以来の大きさとなった。 長期金利の上昇も悪材料とはならず、その後も、GM(4/20)やキャタピラー (4/24)が好決算を発表したことや、堅調な経済指標などを背景に、株価は高 値を更新した。バーナンキ議長が、利上げを一旦様子見とする可能性に言及し たことも、材料となった(4/27、上下院両院合同経済委員会)。4 月の雇用統計 【 図表 1 米国株式相場の推移 】 【 図表 2 ダウ平均と長期金利 】 (ドル) 00年1月=100 (%)5.2 11,500 180 フィラデルフィア半導体指数 4.8 11,000 4.6 NASDAQ総合指数 140 4.4 120 10,500 ダウ平均直近高値=11,722.98ドル(00年1月19日) 4.2 ダウ平均 (左目盛) 100 4.0 10,000 80 60 1.0 40 20 00/01 (資料) Bloomberg 5.0 長期金利利回り (右目盛) ダウ平均 160 3.8 相関係数 0.0 02/01 04/01 06/01 ▲ 1.0 05/01 05/04 (注) 観測期間は20日間 (資料) Bloomberg 05/07 05/10 06/01 06/04 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではありません。本資料 は、当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保証するものでは ありません。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。 (5/5)が予想を大きく下回り、6 月にも利上げが停止するとの観測が一段と高 まった結果、相場は続伸した。ダウ平均は、11,500 ドル台を回復し、2000 年 1 月以来の高値水準となった。(図表 1,2)。 予想を上回り好調に推移 トムソンフィナンシャルによれば、主要企業の 2006 年 1∼3 月期決算は、堅 調な米国経済を受けて、11 四半期連続の 2 桁増益となる見込みであり、好調な 内容であると評価できよう。事前のアナリスト予想平均と実績を比較すると、 これまでのところ予想を上回った企業の割合は約 67%、予想通りが約 16%、予 想を下回った企業が約 17%となっている。2005 年 10∼12 月期決算に比べると、 予想を上回った企業(ポジティブサプライズ)は約 3%増加する一方で、予想 を下回った企業(ネガティブサプライズ)は約 4%減少している。業績予想に 関しては、企業側が固めの見通しを示す傾向にあることから、発表された決算 はアナリストの予想と比較してポジティブサプライズが多くなる傾向があるが、 今回の決算は 04 年 1∼3 月期や 05 年 4∼6 月期に次ぐ高水準となった (図表 3)。 06 年 1∼3 月期の S&P500 採用企業の予想増益率(前年比)の変化の推移を見る と、決算発表開始直前には+10.4%であったが、決算発表開始後は、予想を上 回る決算発表が相次いだ結果、足もとでは+13.4%まで回復してきている(図 表 4)。 【 図表 3 S&P500 採用企業の採用企業の事前予想と実績】 80% 70% 60% 50% 40% Positive Surprise 30%- 30% 20% 10% 0% -10% 20-30% 【 図表 4 S&P500 採用企業増益率の予想変化】 (%) 15 14 10-20% ↑ ↓ 0-10% 20-30% 12 10-20% 11 0-10% Negative Surprise 10 ※決算が市場の予想コンセンサスを上(下)回った銘柄の全体 に占める割合(コンセンサスからの乖離ごとに集計)(資料)Bloomberg 1/ 6 1/ 13 1/ 20 1/ 27 2/ 3 2/ 10 2/ 17 2/ 24 3/ 3 3/ 10 3/ 17 3/ 24 3/ 31 4/ 7 4/ 14 4/ 21 4/ 28 054Q 052Q 044Q 042Q 034Q -20% -30% 13 30%- 06Q1(今回) 06Q2 06Q3 06Q4 (注)アナリストによる予想EPSのコンセンサス増減率(前年同期比) (資料)Thomson Financial First Call エネルギーは鈍化するが、 業種別にみると、これまでの収益の牽引役だったエネルギーは、増益率の伸 金融、一般消費財が収益を びの鈍化が予想されている。高値更新する原油価格を背景に、収益は好調な伸 牽引 びを示してきたが、06 年 1∼3 月期の増益率は+36%と、前期に比べると▲17% 増益率は鈍化する見込みだ。更に、4∼6 月期の増益率も+21%と一段と鈍化す る見込みである。また、情報技術、通信、生活必需品、公益事業などがそれぞ れ増益率の伸びは鈍化が予想されている。一方、金融、一般消費財サービス、 ヘルスケアなどが好調で、増益が見込まれる。素材関連は当初は減益予想であ ったが、資源高などを背景に足もと増益予想に転じている。資本財サービスは 前期比同水準の予想に留まっている。全体的な増益率は、05 年 10∼12 月期の 増益率 14.4%からは鈍化するが、06 年 1∼3 月期の予想増益率は+13.4%と 2 桁増益を維持した模様だ。堅調な景気を背景に、企業収益も増益基調が継続し ており、2003 年 7∼9 月期以降 11 四半期連続で 2 桁増益を達成する見込みだ。 06 年 4∼6 月期については、1∼3 月期比でやや鈍化する見込だが、増益率は +11.3%と予想されている(図表 5)。 堅調な景気が企業収益を牽 今後の米国株式相場は、緩やかな上昇基調が続く見通しである。3 月の FOMC 引 議事録やバーナンキ議長の議会証言で、今後の利上げ様子見観測が高まった。 これまで株価の上値を抑制してきた長期金利は、高原状態で横ばいの推移とな る可能性が高い。また、米国経済は、個人消費、設備投資ともに総じて良好で あり景気の拡大基調は継続している。4∼6 月期以降の企業業績も、潤沢な内部 資金を背景として設備投資の活発化や個人消費の拡大基調を背景に、持続的な 拡大基調を継続する見込みだ。エネルギーの増益率の伸びの鈍化が予想される が、一般消費財サービスや金融などが新たな牽引役となろう。 また、ハイテク株も緩やかながら上昇基調を辿っている。シリコンサイクル の先行指標である北米半導体製造装置のBBレシオ(出荷に対する受注の割合) の改善に合わせる形で、フィラデルフィア半導体株指数も上昇しているのが見 て取れる(図表 6) 。ただし、足もとではフィラデルフィア半導体指数構成銘柄 のテキサスインスツルメンツが好決算を発表した一方で、AMD、インテルが 予想を下回る決算を発表したことを受けて、指数の上値はやや重くなっている。 ハイテク株中心のフィラデルフィア半導体株指数や NASDAQ 総合指数は、ITバ ブル崩壊後大きく下落し、ダウ平均などに遅れをとっている。しかし、堅調な 経済のファンダメンタルズを背景に回復基調を辿っており、今後も堅調な経済 や受注動向を背景に、緩やかに上昇する公算だ。 【 図表 5 S&P500 採用企業の業種別 EPS 成長率】 一般消費財・サービス 資本財・サービス 素材 情報技術 エネルギー 予想 (前年同期比、%) 120 100 80 (%) 30 【 図表 6 BB レシオとフィラデルフィア半導体株 】 1.40 (倍) 北米半導体製造装置の BBレシオ(受注/出荷) 1.30 (pt) 800 700 1.20 1.10 60 20 40 600 1.00 0.90 20 500 0.80 0 10 ▲ 20 0.50 (資料)Thomson Financial First Call ンスも改善基調に 0 6/ 4Q 0 6/ 3Q 0 6/ 2Q 0 6/ 1Q 0 5/ 4Q 0 5/ 3Q 0 5/ 2Q 0 5/ 1Q 0 4/ 4Q 0 4/ 3Q 0 4/ 2Q 0 4/ 1Q 0 3/ 4Q 0 3/ 3Q 0 0 3/ 2Q ▲ 60 投資家の米株に対するスタ 400 0.60 S&P500指数採用 企業の増益率(前年 同期比、右目盛) ▲ 40 0.70 300 フィラデルフィア半導体株指数 0.40 200 0.30 01 02 (資料)SEMI、Bloomberg 03 04 05 06 また、世界の投資家のスタンスをみると、米株に対する弱気なスタンスは改 善傾向にある(図表 7) 。日本や欧州、エマージングといった米国以外のエリア で株価が大幅に上昇する一方、米国株価は長期にわたり横ばいの推移になって いたことから、米国株の割高感が後退し、投資スタンスを押し上げる要因とな ったと考えられる。米国株に対する投資配分も増加させる割合が高まってきて おり、今後株価にプラスに作用しよう。 株価収益率(PER)の推移を見ても、日本株は昨年来の相場の急上昇でや や割高感が高まっている。一方、米国株については企業業績の改善ほどには株 価が上昇しておらず、PERは低水準で推移している。このようなバリュエー ションの観点からも、米国株については上昇余地があると考えられる(図表 8) 。 【 図表 5 地域別の投資スタンス 】 【 図表 6 S&P500 指数推移と予想PERの推移】 1.0 強 気 0.5 アジア (除く日本) 70 日本 60 TOPIX(日) S&P500(米) DAX(独) 50 0.0 ユーロ圏 40 弱 気 北米 -0.5 30 20 -1.0 04/7 05/1 05/7 06/1 10 (注)株式の国・地域別への足元の投資スタンスについて、アンダーからオーバーまでの評価を マイナス3からプラス3のあいだで表したもの (資料)ロイター国際分散投資戦略調査の結果をみずほ総研にて加工 高値推移する原油価格など が株価の上値抑制要因 0 95 96 97 (資料) Bloomberg 98 99 00 01 02 03 04 05 06 ただし、高値更新する原油価格や、インフレ懸念の再燃を受けた長期金利の 上昇などは、株価の上値を抑制する要因となろう。まず、原油価格の動向であ るが、イランの核開発疑惑など地政学的リスクの高まりから、原油価格は高値 を更新した。エネルギー株指数の上昇は顕著であるが、他の指数の上値が抑え られた形となっている(図表 5)。今後、更に原油価格が高騰すれば、株価にマ イナスとなろう。次に、長期金利だが、利上げ打ち止め観測の高まりから、落 ち着いた動きが予想される。しかし、今後発表の経済指標で、堅調な経済を背 景に再びインフレ懸念が高まれば、長期金利は上昇する可能性もあろう。FR Bによる利上げの一時停止観測が高まったとはいえ、インフレ懸念が高まれば、 引き続き利上げに踏み切る可能性もある。そのような場合は、株価は調整する ことも考えられよう。また、住宅市場の鈍化を受けた米国経済の減速懸念や、 【 図表 5 S&P500 採用企業の業種別相場推移】 160 05年1月初=100 (ドル/バレル) S&P500 一般消費財サービス 原油価格(右目盛) エネルギー 情報技術 【 図表 6 S&P500 指数の業種別寄与度 】 80 エネルギー 金融 一般消費財サービス S&P500 (%)5 140 60 4 情報技術 資本財サービス その他 3 120 2 40 1 100 0 ▲ 1 80 05/01 (資料) Bloomberg 20 05/04 05/07 05/10 06/01 06/04 ▲ 2 ▲ 3 05/01 (資料)Bloomberg 05/04 05/07 05/10 06/01 06/04 世界的な金融引き締め局面を背景にマネーフローが変調をきたす可能性などに も留意が必要であろう。 【 参考資料 2006 年 1∼3 月期の主要企業の決算動向 】 企業名 業種(10業種) シティグループ ワコビア メリルリンチ ウェルズファーゴ JPモルガン・チェース バンク・オブ・アメリカ AMD IBM モトローラ テキサス・インスツルメンツ ヤフー インテル アップルコンピュータ クォルコム グーグル サン・マイクロシステムズ コーニング マイクロソフト ジョンソン・アンド・ジョンソン ファイザー製薬 メルク GE ユナイテッド・テクノロジーズ スリーエム キャタピラー GM マクドナルド フォード エクソンモービル AT&T アルコア デュポン USスチール ダウケミカル 金融 金融 金融 金融 金融 金融 売上高 (百万ドル) 情報技術 情報技術 情報技術 情報技術 情報技術 情報技術 情報技術 通信技術 情報技術 情報技術 情報技術 情報技術 ヘルスケア ヘルスケア ヘルスケア 資本財サービス 資本財サービス 資本財サービス 資本財サービス 一般消費財サービス 一般消費財サービス 一般消費財サービス エネルギー 電気通信サービス 素材 素材 素材 素材 22,183 2,775 7,962 2,911 4,693 7,915 1,332 20,659 10,013 3,334 1,567 8,940 4,359 1,834 2,254 3,177 1,262 10,900 12,992 12,660 5,410 37,370 10,615 5,595 9,392 52,245 5,101 41,055 88,980 15,835 7,244 7,394 3,728 12,020 伸び率 (前年同期 比) 3 .0 % 8 .4 % 2 8 .0 % 3 .9 % 8 .4 % 1 0 .6 % 8 .6 % - 9 .8 % 2 2 .7 % 1 2 .2 % 3 3 .5 % - 5 .2 % 3 4 .4 % 3 4 .4 % 7 9 .4 % 2 0 .9 % 2 0 .2 % 1 3 .3 % 1 .2 % - 3 .3 % 0 .9 % 9 .8 % 1 2 .8 % 8 .3 % 1 2 .6 % 1 4 .1 % 6 .2 % - 9 .0 % 2 3 .2 % 5 4 .5 % 1 5 .2 % - 0 .5 % - 1 .6 % 2 .9 % 純利益 (百万ドル) 伸び率 (前年同期 比) 5,639 1,728 475 2,018 3,081 4,986 185 1,708 686 585 160 1,347 410 593 592 ▲ 217 257 2,977 3,305 4,111 1,520 4,305 768 899 840 ▲ 323 625 ▲ 1,187 8,400 1,445 608 817 256 1,214 3 .6 % 6 .6 % - 6 0 .8 % 8 .7 % 3 6 .1 % 6 .2 % 9 5 9 .2 % 2 1 .8 % - 0 .9 % 4 2 .3 % - 2 1 .9 % - 3 8 .2 % 4 1 .4 % 1 1 .5 % 6 0 .4 % - 7 1 3 3 .3 % 3 .2 % 1 6 .2 % 1 2 .9 % 1 2 6 5 .8 % 1 0 .9 % 8 .6 % 1 8 .0 % 1 1 .1 % 4 4 .6 % - 1 2 5 .8 % - 1 4 .1 % - 1 9 7 .9 % 6 .9 % 6 3 .3 % 1 3 3 .8 % - 1 5 .5 % - 4 4 .2 % - 1 0 .3 % 社名 業種 ポジティブ・サプライズ 社名 内容 アルコア 素材 純利益が前年同期に比べ2倍の6億800万ドルと過去最高を 更新した。アルミニウム価格上昇が寄与。純利益は1株当り 69セントと、前年同期の2億6,000万ドル(同30セント)から増 加。売上高は72億4,000万ドル(前年同期62億2,000万ド ル)。 ゼネラルエレクト リック シティグループ 金融 3.6%の増益。1株当り利益が1.11ドルとアナリスト予想中央 値の1.02ドルを上回る。投資銀行部門の収入が過去最高と なったことが寄与。 AMD メリルリンチ 金融 テキサスインスツル メンツ 情報技術 売上高は33億3,000万ドル。インド、中国の販売増加が寄与 しアナリスト予想32億9,000万ドルを上回る。継続事業ベー スで1株当り33セントとアナリスト予想32セントを上回る インテル ヤフー 情報技術 バナー広告が増加し、純利益は16%増の1億5,990万ドル。 他社のサイトで広告販売にかかる費用を反映した純売上高 は10億9,000万ドルとなった。継続事業ベースで1株当り15 セントとアナリスト予想11セントを上回る。 マクドナルド ユナイテッドテクノ ロジース 資本財 サービス 純利益が前年同期比18%増の7億6,800万ドル。06年通期 の利益見通しを上方修正。 キャタピラー IBM 情報技術 継続事業ベースで1株当り1.08ドルとアナリスト平均1.05ドル サンマイクロシステ を上回る。 ムズ GM 医療基金設立費用などの特別項目を除いたベースの1株当 一般消費財 りの損益は26セントの黒字。アナリスト予想平均は1株当り サービス 44セントの損失。 メルク ヘルスケア コレステロール硬化剤と抗アレルギー剤の好調に支えられ、 純利益は前年同期比+11%増の15億2,000万ドル。特別 項目を除く1株当り利益は78セントと、アナリスト予想72セン トを上回った。 グーグル 情報技術 ネット広告事業が引き続き好調で海外事業も伸び、純利益 は前年同期比60%増の5億9,200万ドル。1株当り利益は 1.95ドル(前年同期は1.29ドル)。売上高は、同79%増の22 億5,000万ドル。 決算発表前 予想EPS (ドル) 1.080 1.120 1.650 1.140 .870 1.130 .410 1.080 .280 .330 .110 .232 .500 .410 2.290 ▲ .010 .270 .320 .990 .610 .780 .390 .760 1.170 1.200 ▲ .442 .535 .240 1.370 .520 .700 .930 2.040 1.240 1.023 1.123 .319 1.198 .835 .998 .297 1.046 .290 .324 .111 .230 .434 .399 1.974 ▲ .061 .229 .330 .983 .528 .723 .389 .726 1.143 1.054 .260 .493 .249 1.465 .485 .515 .801 1.476 1.171 発表前後株 価騰落率 決算 発表日 0 .9 % 0 .6 % 1 .6 % 0 .4 % 0 .0 % 1 .8 % - 7 .4 % 0 .3 % - 4 .6 % 5 .4 % - 2 .7 % 0 .3 % 2 .1 % - 0 .4 % 6 .5 % 1 .2 % - 1 .3 % - 1 0 .9 % 0 .6 % 0 .1 % 1 .0 % - 1 .7 % 9 .0 % 3 .0 % - 3 .8 % 5 .9 % - 1 .4 % - 7 .9 % 0 .0 % 2 .5 % 4 .9 % - 1 .3 % 0 .7 % - 2 .4 % 4/17 4/17 4/18 4/18 4/19 4/20 4/12 4/18 4/18 4/18 4/18 4/19 4/19 4/19 4/20 4/24 4/25 4/27 4/18 4/19 4/20 4/13 4/19 4/21 4/24 4/20 4/21 4/21 4/27 4/25 4/10 4/25 4/25 4/27 ネガティブ・サプライズ 業種 純利益が1株当り44セントと、アナリスト予想の32セントを上 回る。トレーディングと投資銀行、ブローカー部門の手数料 収入が寄与し、総収入は過去最高の79億6000万ドル。 EPS(ドル) アムジェン マイクロソフト エクソンモービル 内容 前年同期比で14%の増益。継続事業利益ベースでの利益 は40億4,000万ドル(1株当たり39セント)と、前年同期の35 資本財サー 億6,000万ドルから増加。しかし、1株当り利益がトムソンフィ ビス ナンシャルがまとめた予想平均値に留まった。メディア部門 のNBCユニバーサルの利益は8%減少。 情報技術 プロセッサー市場でシェア拡大し、赤字のフラッシュメモリー 部門をスピンオフしたことから、黒字転換。純損益は1億 8,450万ドルの黒字(前年同期は▲1,740万ドル)、1株損益 は38セントの黒字(同▲4セント)。4-6月期の売上は前期比 横ばいあるいは小幅減少すると控えめな見通し。 売上は32億2000万ドルとなり、アナリスト予想(33億4000万 ヘルスケア ドル)を下回る。1株利益は82セントと前年同期の67セントか ら増加。 情報技術 利益が前年同期比で▲38%減で4年あまりで最大の減益 幅。同業のAMDにシェアを奪われた。純利益は13億5,000 万ドルと前年同期の21億8,000万ドルから減少。 純利益が前年同期比▲14%減の6億2,530万ドル。1株当り 一般消費財 利益は49セント(前年同期は56セント)。前年同期は税効 サービス 果(1株当り13セント)などで利益が押し上げられていたこと が主因。 資本財 サービス 建設機械需要が世界的に引き続き強いことを反映し、45% の総益。06年通期の見通しを引きあげた。ただし、製造上の ボトルネックなどの問題に依然として直面している。 情報技術 最近の買収と従来製品の売上増を受け、21%増収。ただ、 買収費用がかさみ、赤字は膨らんだ。 情報技術 家庭用ゲーム機の販売費用が予想以上に嵩んだことが、利 益の伸びを抑えた。純利益は29億8,000万ドル(前年同期 は25億6,000万ドル)。 エネルギー 増収増益となったが、決算内容が市場予想に届かず。 (資料)Bloomberg よりみずほ総研加工 以 上