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資料5 ガラス製造業におけるエネルギー起因CO2排出量の削減(PDF
第4回 低炭素社会に向けたガス事業のあり方研究会 温室効果ガス削減の取り組み ガラス製造業における エネルギー起因CO2排出量の削減 2009年5月27日 日本電気硝子株式会社 環境管理部 伊藤俊一 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 当社概要 日本電気硝子株式会社 創立 昭和24年12月1日 売上高(連結)3,357億円(2009年3月期) 事業内容 特殊ガラス製品の製造・販売 ガラス製造機械の製作・販売 藤沢事業場 滋賀高月事業場 能登川事業場 若狭上中事業場 精密ガラス加工センター 本社・大津事業場 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. PDP、液晶ディスプレイ用板ガラス 光・電子デバイス用ガラス 参考) ブラウン管 用ガラス 液晶バックライト用、 医薬・理化学用管ガラス P2 超耐熱結晶化ガラス Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. ガラスファイバー 環境活動と生産活動について ガラス事業を通じて、地球環境の保全と循環型社 会の実現に寄与する。 私たちは、環境活動は生産活動と遊離したもの ではなく、一体化した活動と捉えています。また 「究極のモノ作り」とはエネルギー効率が最大で 環境負荷がミニマムの生産活動と考えています。 環境と調和する「究極のモノ作り」を目指してい きます。 P3 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. ガラスの製造工程 ガラス溶融の熱エネルギーは化石燃料と電力を使っている CO2 排ガス 炭酸塩原料 溶融炉 原料 成形 ガラス 電 力 発電所のCO P4 2 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. カ レ ッ ト 製品 ガラス溶融炉のイメージ P5 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 溶融炉内部のバーナー炎 P6 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. CO2排出量推移 億円 千トン 1,200 3,500 1,000 3,000 2,500 800 2,000 600 1,500 400 1,000 200 500 0 1990 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 1002 962 949 949 1024 856 961 1061 CO2排出量 販売金額 2081 2095 2222 2177 2235 2316 2674 3036 NEG-J売上げ P7 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 0 原単位CO2排出量推移(売上1億円当り) 千トン/億円 2007年原単位 CO2排出量 1990年比 0.69 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0 1990 原単位 0.49 P8 2001 0.46 2002 0.43 2003 0.44 2004 0.45 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 2005 0.36 2006 0.36 2007 0.34 環境負荷低減 CO2 削減の取り組み ①ガラス溶融炉 : 酸素燃焼方式の導入 ②燃料の低炭素化 : 燃料転換 重油→LPG→天然ガス ③熱源 : 電力と化石燃料のベストミックス化 P9 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. ① ガラス溶融炉 酸素燃焼への切り替え 溶融炉内部のバーナー炎 P10 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 1 ① ガラス溶融炉 酸素燃焼への切り替え 酸素燃焼 空気燃焼 CO2+H2O N2+CO2+H2O 排ガス 排ガス 燃料 2 1500℃ 燃料 1500℃ 溶融炉 溶融炉 加熱空気 酸素 1000℃ 熱交換装置 排熱 酸素発生装置 空気 O2 N2 O2 ガラス溶融炉1基で 4~5万t/年 CO2発生を約20%削減 P11 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 酸素燃焼を採用したガラス溶融炉数 炉数 25 20 15 10 5 0 P12 1993 1995 1997 1999 2001 2003 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 2005 2007 ②燃料の低炭素化 : 燃料転換 CO2排出係数 単位:kgCO2/MJ 比較 A重油 0.0693 100 液化石油ガス (LPG) 0.0598 86 都市ガス 0.0506 73 地球温暖化対策に関する法律施行令第三条排出係数一覧表より P13 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. パイプライン(大阪ガス㈱) 滋賀高月 事業場 能登川事業場 大津事業場 P14 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 事業場内配管 P15 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 燃料転換推移 140 重油使用量推移 (百万L) 120 都市ガス使用量推移 (百万m3) LPG使用量推移 (千トン) 100 80 60 滋賀高月事業場 40 能登川事業場 20 大津事業場 藤沢事業場 0 2001 P16 2002 2003 2004 2005 2006 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 2007 2008 ③熱源 : 電力と化石燃料のベストミックス化 加熱効率 a)溶融ガラス内部への通電加熱の効率 b)溶融ガラス表面での燃焼加熱の効率 a)>b) 溶融炉 排ガス 化石燃料の燃焼 溶融ガラス ~ P17 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. 電極 電力と化石燃料の使用比率 (発熱量) 電 力 比 率 の ア ッ プ ガラス溶融に必要なエネルギー比較(経験則) 重油 250L =677kgCO2 電力 1000kWh =358kgCO2 P18 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd. まとめ ・重油からのLPG→天然ガスへの燃料転換と酸 素燃焼方式の採用によりCO2排出量削減に効 果があった。 ・パイプラインを事業場内に接続することにより 継続・安定した稼働が可能となった。 ・タンクでの補給に比べリスクが大きく低減した。 ・化石燃料で残る重油、LPGの天然ガスへの 切替をさらに進めて行く。 P19 Copyrights©2008 Nippon Electric Glass Co.,Ltd.