Comments
Description
Transcript
平成27年度事業計画書
平成27年度 事 業 計 画 書 横浜市 松風学園 目 次 基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 平成27年度事業目標・・・・・・・・・・・・・・ 4~6 資料編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7~8 園長の言葉 松風学園は、市内で唯一公立の知的障害者施設で、入所・通所あわせて約 100名の方がご利 用されています。一方、創立から50年 以上経過しているた め、施設の老朽化や 利用者の高齢化・重度化などの課題があります。また、松風 学園の支援を必要としている方がたくさんいらっしゃいます。 私たちは、横浜市職 員として、市民誰もが障害の有無にかかわらず、個人が尊 厳を持ってその人らしく生活できることを目指し、「一人ひとりが輝き、尊敬し、 支えあう地域社会を実現する」という松風の基本理念を定めました。 利用者が健康的で充 実し豊かな生活をおくることができるよう、支援の根幹と なる考え方を明確に し、心のこもった温かいサービスを提供するため、私たち全 職員が一丸となって 様々な取り組みを推進していきます。個人情報やプライバシ ーの保護を徹底し適 正な施設運営を目指します。また、松風学園を支えてくださ る地域の団体や関係 機関の皆様のご協力を得ながら、松風学園のサービスをより 良いものにしていきたいと考えます。 横浜市松風学園 2 園長 黒須 正明 基本理念 松風学園は、一人ひとりが輝き、尊敬し、支えあう地域社会を実現します。 松風学園は、すべての市民が安心して暮らせる地域社会を目指し、施設の果たすべ き使命を明確にするためここに基本理念を表明します。この理念は、松風学園のすべ ての事業の目的、目標及び実施計画等の根底に流れる考えや行動につながります。 基本理念に基づいた松風学園の利用者支援の根幹となる考え方は次のとおりです。 1 利用者一人ひとりの「人権」を守り、個性を尊重します。 2 利用者 の安全 と安 心を見 守り、「利用者本位」の質の高いサービスを提供し ます。 3 利用者の「地域生活移行」を支援します。 松風学園の利用者の皆さんが将来の夢を描いて、学園での充実した一日一日の生活を 送ることができ、利用者やご家族を含めた関係者から信頼を得ることができ、職員が利 用者支援に携わってよかったと思える施設を目指し、次の 3 つの目標を掲げます。 1 利用者本位のサービス 利用者本位のサービス を実現するため、一人 ひとりにあった個別支 援を追及し、 利用者満足度を向上するためのプロセスを大切にします。 2 職員及び地域との協働 市民サービス向上の た め、松風学園の職員 は 全員で協力して利用 者 支援にあたる とともに、自治会町内会など地域の関係機関、関係施設の方々との協働を積極的に 進めます。 3 適正な施設運営 個人情報やプライ バシ ーの保護を徹底し ます 。一方で、業務の 透明 性を確保する ため、情報公開の原則に立ち、運営状況は積極的に開示します。 利 用 者 作 :“ ゆ う ゆ う ク ラ ブ 3 3 月作品 「 ひ な ま つ り 」” 平成27年度 1 事業目標 利用者本位のサービスを実施します。 (1)個別支援計画を策定し、一人ひとりにあったサービスを提供します。 ・利用者やご家族の意向や心身状況を十分に把握しながら、利用者一人ひとりにあった個 別支援計画書を策定し、サービスを提供します。 ・区役所や相談支援事業者など関係機関と連携・協力し、様々な視点を取り入れた多角的 な支援・サービスを提供します。 ・利用者の人権擁護のため、成年後見制度の利用ができるよう支援します。 <日 中活 動 の一 例> 【農 園芸 ク ラブ 】 【籐 編み ク ラブ 】 これらのクラブの他に、散歩や 工芸などさまざまなクラブがあ ります。 (2)利用者の高齢化・重度化への適切な対応を行います。 【お正月のメニュー】 ・個別・集団活動を通して、作業評価・心理支援を行います。 ・医療機関やリハセンター等と連携し、健康状態や身体機能 の維持、改善に努めます。 ・利用者の摂食機能に考慮しつつ、季節や行事を見合った 楽しく潤いのある食事を提供します。 ・ 高 齢 化 ・重 度 化 等で変 化 す る 心身 状 況 を把握 し 、 園 外の 社 会 資源の 利 用 も 視野 に 入 れな がら、より適切な生活ができる環境を整えていきます。 (3)地域の障害者の利用ニーズに応えます。 ・増え続ける入所希望者のニーズに応えるため、平成 25 年度からの新 3 カ年計画に基づ き、受入れを進めます。 ・短期入所希望者についても相談、利用調整と受入れを行います。 【身体障害者入所施設見学】 (4)利用者の地域移行を推進します。 ・利用者や家族が地域での生活を実感できるよ う、グループホームや他施設の見学を行いま す。 ・利用者自身の自己実現のため、状態像に適し た支援が受けられる場所(グループホーム、 高齢者施設等)への移行を園全体で支援します。 4 2 職員内にとどまらず、地域と協働します (1)地域との交流により、障害者理解を推進する機会を作ります。 ・11 月に開催される松風まつりを、地域との積極的な交流により、多くの方に松風学園 を知っていただく機会にしていきます。 【第 32 回松 風ま つ り】 ・自主製品の販売や地域交流サロンへの参加や 利用者による防犯パトロールなど、地域行事 (各種お祭り・運動会等)や町内会活動へも 積極的に参加します。また地域の一員として 上飯田地区の地域福祉保健計画の取り組みに 参加します。 ・利用者の生活の質の向上と地域の方との交流 【近 隣保 育 園と 合同 で 芋 ほり 】 を進めるため、ボランティアを積極的に受け 入れます。 ・近隣の保育園や小中学校とも、福祉体験学習 の受入れや松風学園の行事を通して交流を図 っていきます。 (2)松風学園の設備・機能を地域に開放します。 ・松風学園の体育館・グラウンド・ゲストルーム・和室など の施設を地域の活用資源として開放し、地域の方々が利用 していただけるようにします。 ・社会福祉分野・保育分野の人材育成のため、実習生等を受 入れます。また、横浜市の人権研修の場として提供を行い ます。 (3)地域と協働し、防災力を高めます。 ・火災や地震等の非常事態に際して、地域の自治会やボランティアの協力が十分得られる よ う 、 ま た 私 た ち も 地 域 防 災 力 を 向 上 す る た め 、 近 隣 町 内 会 と 共 に 避 難 訓 練 や 炊 き 出し 訓練を行います。 【消 火栓 放 水訓 練】 【炊 き出 し 訓練 】 5 3 適正な施設運営を目指します。 (1)利用者の人権を尊重します。 ・第三者委員(オンブズパーソン)に定期的に来園し ていただき、利用者の人権を擁護しサービスの向上 を図ります。また指摘事項については速やかに改善 するよう努力します。 ・横浜ふくしネットワーク(Y ネット)の加盟施設と して、利用者の人権・権利擁護の取り組みに参加し、 実践していきます。 (2)利用者が安全で快適な生活が送れるようにします。 ・セーフティマネジメント委員会を通じ、事故・ヒヤリハット事例を分析し改善策を検討 するとともに、全職員で情報を共有し、事故を防止します。 ・ 利 用 者 の 不利 益 に なら な い よ う 、「松 風 学 園個 人 情 報 漏 えい 事 故 等防 止 マ ニ ュ アル 」 に 基づき、職員全体で個人情報漏えい事故防止を徹底します。 ・利用者の安全で快適な生活を実現するため、常勤職員だけでなく非常勤職員を含めた全 ての職員の情報共有化を進め、研修を実施します。 ・火災や地震等の非常事態に対応できるよう、定期的に防災訓練を実施します。 (3)職員の人材育成に取り組みます。 ・横浜市人材育成ビジョンに基づき、職位(職員Ⅰ~Ⅲ)に応じた教育・指導を行います。 ・サービスの質の向上を図るため、計画的に研修を実施します。 所属研修:人権啓発研修、腰痛予防・介護技術研修、社会福祉人材育成研修など 派遣研修:自閉症セミナー、権利擁護セミナー、てんかん基礎講座など (4)パートナーシップを大切にした施設運営を行います。 ・松風学園の生活は、直接の支援者以外にも多くの関係者・関係機関・企業により支えら れています。生活への関わり方は様々ではありますが、共に働く仲間として協力すると ともに、基本理念及び運営方針について機会あるごとに周知を図り、松風学園を利用す る全ての人にとってより良い施設運営を行っていけるよう努めていきます。 【園 内の 夏 みか ん】 6 資料編 【松風学園倫理綱領】 第1条 個人の尊重 職員は、利用者一人ひとりの人格を大切にし、その主体性、個性を尊び、個人 を尊重します。 第2条 人権擁護 職員は、利用者一人ひとりへのいかなる差別や人権侵害も許さず、自己決定や プライバシー保護等の基本的な権利を尊重し、人権を擁護します。 第3条 自己選択・自己決定の尊重 職員は、利用者一人ひとりの自己選択・自己決定等により、自己実現を図るこ とができるよう自己選択・自己決定を尊重し、支援します。 第4条 個別支援 職員は、利用者の支援にあたって、一人ひとりの個性やニーズに応じるととも に、利用者及び家族への十分な説明及び相互理解により個別支援計画を作成し、 一人ひとりに合った支援をします。 第5条 生活環境の整備 職員は、利用者が快適で充実した日々を過ごせるよう、施設及び周辺の環境整 備に努めます。 第6条 社会参加の支援 職員は、利用者が地域の住民と交流しながら、地域社会の中で市民として豊か に暮らせるよう支援します。 第7条 在宅生活者の支援 職員は、総合相談や短期入所の事業を通し、地域の在宅知的障害者とその家族 への福祉サービスの向上に努めます。 第8条 地域との調和 職員は、ボランティアや実習生の受け入れ及び施設開放等を施設運営に組み込 み、地域との協働を推進します。 第9条 職員行動基準 具体的行動にあたっては、横浜市職員行動基準を規範とします。 7 【平成27年度 年間行事計画(予定)】 利用者の楽しみや余暇の充実と地域や関係施設等との交流を促進するため、学園内 での行事を計画・実施します。また、地域等で行われる行事などへも参加していきま す。 月 4 学園行事 地域行事等 花見会 5 6 7 上飯田連合町内会総会、軽スポーツ大会 B 棟旅行 ふれあいあやめ祭り ふれあい牧場 Y ネット総会 プール開き ぴぐれっと祭り 地域さわやか清掃 泉の郷夏祭り 夜間想定避難訓練 A 棟旅行 B 棟旅行 8 お楽しみ昼食会 盆踊り・納涼祭(中村・向ヶ丘・南町) のんちゃん人形劇団公演 9 10 A 棟旅行 中村町内会体育祭 B 棟旅行 上飯田小・中運動会 秋の外出 上飯田連合体育祭 A 棟旅行 B 棟旅行 炊き出し訓練 11 12 1 地域さわやか清掃 もみじ祭り 松風まつり 上飯田中文化展 忘年会 お正月(行事食) 上飯田文化展(松風体育館) 春の外出 泉区社会福祉大会 2 3 泉区福祉の作品展 ○利用者自治会 毎月第4金曜日 ○入所家族会 毎月第3日曜日 ○つうしょ家族会 毎月最終水曜日 ○A 棟・B 棟旅行 棟ごとに3~4グループに分けて実施 8 平成27年度 横浜市松風学園 事業計画書 平成27年4月 表紙 泉区福祉の作品展 裏表紙 松風まつり 展示作品 籐編みクラブ作品販売 9 発行 ~松風学園は知的障害のある方の生活を支援しています~ 10