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現実を超えた方向性を
平成20年10月31日 №40
第40号
現実を超えた方向性を
― 大学の存在理由 ―
学長 宇
現在の現実の大学は、まことに忙しい。学生
は授業出席に、地域貢献に、そして各種のアル
バイトに汗を流している。教員は講義に、ゼミ
指導に、論文執筆に、そして科学研究費などの
外部資金獲得に、時間の進行と競いあっている。
そして大学執行部や事務局は、法人化にともな
う外部・内部評価の圧力に、あらためて社会の
ニーズの強さを痛感している。近代社会はそれ
ぞれに多忙を極めるような仕組みになっている
が、研究機関もまた例外ではなくなってきた。
これは世界的趨勢といえばそれまでのことで
あるが、日本の伝統的思考では、時代の変化に
追随していくこと自身が一種の価値意識になっ
ているだけに、いっそうその時代の圧迫感が強
い。
そして合理主義という名のもとに、効率追求
という名のもとに、競争原理という名のもとに、
本学でも、
“時間の無駄”と考えられがちな諸々
の集会、シンポジウム、研究会などの出席者が
激減している。
また、本来国連大学の要請のもとに始まった
建学以来の国連大学グローバル・セミナー島根
セッションも、国連大学の合理化ということで
野重昭
本年度をもって終了する。今まで教員と学生の
世界的思考の相互触発の場として活用されてき
ただけに、まことに残念である。
そこで、大学とは何かということを、一歩立
ち止まって考えてみたい。
やはり大学は知識そのものの量とともに、質
を問い直し、その発展方向を絶えず検証してい
くことに存在理由があると思われる。普遍的価
値、その方向性というものを意識し、考察しつ
づけるところに使命の根幹がある。
ところで、本学では統合・法人化2年目を迎
え、
「魅力ある大学に向けての提案・要望」を
公募した。この中から方向性のあるものを選ん
でいきたい。もっと大きな見地からいうと、
「中
長期的な大学教育のあり方」における方向性の
確認の問題に対処していきたい。これは現在中
教審大学分科会が取り組んでいるテーマであ
り、平成20年度から24年度の“中期的”ともい
うべき課題の中に、より長期の展望を垣間見せ
ている。今後このテーマが新しいGP募集など
の中心となっていく可能性もあることから、わ
れわれとしてもしっかりと考えていきたい。
目次
現実を超えた方向性を -大学の存在理由- 学長 宇野重昭… ………………… 1
県評価委員会の評価結果等について…………………………………………………………
総合政策学会第15回特別講演会開催… ………………………………………………………
成績優秀者奨学金の創設について……………………………………………………………
モンゴル国立科学技術大学との交流協定締結………………………………………………
国連大学グローバル・セミナー第4回島根・山口セッション2008開催… ………………
オープンキャンパス実施報告…………………………………………………………………
ロシア・海洋国立大学セルゲイ・オガイ学長の来学について………………………………
規則・会議・人事・学内行事など………………………………………………………………
2
3
4
4
5
6
7
7
平成20年10月31日 №40
・キャリアセンターによる手厚い就職活動支援と
県評価委員会の評価結果等について
キャリア形成への組織的取り組みによる高い就
職率の獲得
事務局長 福間 亮平
・経費節減と増収努力による自己財源比率の大幅
公立大学法人は地独法第28条の規定により、毎
年度その業務実績について、県評価委員会の評価
を受けなければなりません。去る9月5日、法人
化後初めての評価結果(19年度評価)の通知が県
からありましたので、その概要をご紹介します。
評価は中期計画に基づく年度計画に沿って行わ
れました。本年早々から、各セクションにおい
て、年度計画183項目について、5段階評価によ
る自己評価を行っていただき、理事長・学長調整
を経て、6月末県評価委員会に提出しました。
県評価委員会(委員長 本田島根大学学長)に
おいては7月25日、宇野理事長・学長の意見を聞
いたうえ、今回の通知となりました。結果は以下
の通りですが、法人の自己評価をほとんど尊重し
ていただくとともに、業務全般について、比較的
高い評価をいただいたものと思っております。教
職員の一体となった取組みの成果であり、今後の
大学運営について大変心強いものがあります。
改善
項目別評価(教育研究以外)
法人の自己評価をベースに評点による評価
下表を参照 項目別評価(「大学の教育研究等の質の向上」
)
評点による評価ではなく、その特性に配慮した
評価
特筆すべき点
・図書館の相互利用と連携協力
・学生相談体制の構築
・地域の課題について考える「現代しまね学」の
開講
・中山間地域研究センターとの連携大学院協定等
の締結
・北京大学国際関係学院との共同シンポジウムの
開催
・先駆的モデルケースである市民研究員制度の展
全体評価
中期計画の進捗面では、特に大きな遅れや改
善を要する事項は見られなかった。中期目標中、
「自主的、自立的な組織・運営体制の確立」の項
目については、顕著な成果を伴った実績が数多く
見られた。
開 等
課題がある点
・リカレント教育については、社会人のニーズを
捉えるとともに、学びやすい教育環境の整備充
実に努められたい。
・F Dについては、授業アンケートの回答率、
特に高く評価する項目
・アドミッションセンターによる効率的な学生募
集戦略と全学的取り組みによる高い志願倍率の
獲得
フィードバック率の向上を図るとともに、アン
ケート評価等を踏まえ具体的な改善行動に結び
つく取組みを期待。
(表)
中期目標の大項目
評点平均値※
評 定
①新たな大学構想の確立と実現に向けた取組
4.00
A
中期目標の達成に向けて順調に進んでいる。
②自主的、自律的な組織・運営体制の確立
4.09
A
中期目標の達成に向けて順調に進んでいる。
③評価制度の構築及び情報公開の推進
3.92
A
中期目標の達成に向けて順調に進んでいる。
④その他業務運営に関する重要事項
3.95
A
中期目標の達成に向けて順調に進んでいる。
※年度計画各項目を5段階で評定し、中期目標の大項目ごとに平均値を算出したもの。
平成20年10月31日 №40
総合政策学会第15回特別講演会開催
を構成する主権国家間の戦争を通じて形成された
痛切な歴史的経験などに求め、国家間関係に代替
する地方政府レベルの交流協力の必要性を訴え、
北東アジア地域自治体連合(NEAR)の創設の意
2008年6月10日、本学講堂において、北東ア
義を強調した。
ジア地域自治体連合(NEAR)事務局事務総長の
北東アジア地域自治体連合は、以上のような
李海斗氏をお迎えして、島根県立大学総合政策学
国際社会の変化の中で、1996年に大韓民国の慶州
会第15回特別講演会を開催した。テーマは、「北
で結成され、現在では、韓国、中国、日本、ロ
東アジア地域間の交流協力と共同繁栄―北東アジ
シア、モンゴル、北朝鮮の北東アジア地域の6
ア地域自治体連合の役割を中心に―」である。今
カ国、65の広域自治体が参加するまでに至って
回、多くの学生・市民・教職員が参加し、この
いる。同事務総長は、この自治体連合を発展させ
テーマに関する関心の高さを伺わせるものとなっ
るために、経済通商をはじめとする各種の分化委
た。以下に、講演会の概要を紹介する。
員会を活性化させる改革の必要性を指摘した。ま
まず、同事務総長は、近年の国際社会の主要
た、その恒久的発展と常設事務局の効率的な運営
な趨勢を「世界化」「情報化」「地域化」と特徴
を実施するために、①北東アジア地域自治体連合
づけ、今日の国際交流が従来の「Top-down」か
事務局、②北東アジア交流協力本部、③北東アジ
ら「Bottom-up」の形式へと変わりつつあること
ア物流ビジネス本部、④北東アジアテクノマー
を指摘する。つまり、科学や技術の発展、経済的
ト、⑤北東アジア地域研究所、⑥北東アジア金
なグローバリゼーションの拡大・深化といった国
融・通商・技術アカデミー、⑦北東アジア情報通
際社会の諸変化が国家間の障壁を崩し、また各
信ネットワーク本部、⑧NEAR商品展示館、⑨コ
種の民間組織や地方自治体が国際社会の新たなア
ンベンションホール、⑩北東アジア大学院大学、
クターとして登場することにより、国際社会が国
⑪インターナショナルゲストハウスといった諸機
家間関係ばかりでなく、むしろそれらの新たなア
関から成り立つ「北東アジアセンター」(仮称)
クターを組み入れた相互補完的な交流と協力関
を設立する構想を長期的課題として提示した。
係を再構築する場へと移行しつつあることを述
最後に、同事務総長は、北東アジア地域自治
べる。そして、このような国際社会の変化の中
体連合の活動を「新たな千年紀のシルクロード」
で、地方自治体を主たるアクターとした、国際的
(New Millennium Silk Road)として認識し、北
な規模で広域的な交流協力を推進する国際組織と
東アジア地域自治体連合が、21世紀において、東
して都市・自治体連合(United Cities and Local
西の異質で多様な文明が相互に交流・触発し第3
Governments)が注目されつつあることを強調す
の文明を誕生させたシルクロードのような役割を
る。
果たすとの期待を込めた未来ビジョンを示した。
このような国際社会の変化の流れは、北東ア
諸科学総合の視点から、北東アジア世界の多様な
ジア地域においても決して無関係ではない。しか
地域性を理解し、現代社会の構造変動を実践的に
し、同事務総長は、北東アジア地域では、この地
考察することを進める本学にとって、貴重な示唆
域の世界経済に及ぼす急速な影響力の拡大に比
を与える講演となった。
して、国際協力のための組織化があまり進展し
尚、 今 回 の 特 別 講 演 会 で は、 参 加 者 か ら 多
ていないことへの懸念を述べる。NIES、BRICs、
くの質問が寄せられました。その内容について
CHINDIA、VIETRICSといったこの地域の活発
は、本学ホームページ(http://www.u-shimane.
な経済活動から「21世紀は北東アジアの時代に
ac.jp/01topics/2008-0726-1249-17.html)で公開さ
なる」と展望する一方、この地域には未だにEU、
れておりますので、興味をもたれた方はご参照下
NAFTA、ASEANといったような共存共栄のた
さい。
めの国際協力機構を形成するに至っていないこと
を指摘する。その主要な原因に関して、この地域
(研究活動・総合政策学会委員会 江口伸吾)
平成20年10月31日 №40
成績優秀者奨学金の創設について
モンゴル国立科学技術大学との
交流協定締結
公立大学法人島根県立大学では、今年度から在
島根県立大学は、平成20年6月26日(木)
、本
学生の成績優秀者に対する奨学金制度を創設し、
学において、モンゴルにおける学術研究分野の交
県立大学では6月25日に6名の学生に対して表彰
流と協力を推進するため、モンゴル国立科学技術
式が行われました。
大学と交流協定を締結しました。
この制度は、2年次以上の学生で、前年度の学
本学では、開学理念の一つである「北東アジア
業成績に基づき選考委員会が選考し、法人理事長
地域を支える人材の育成と人的ネットワークの形
が決定した成績優秀者に対して奨学金10万円を給
成」を実現するため、これまで中国、韓国、ロシ
付する制度です。
ア、アメリカの大学または研究機関と交流協定を
表彰式では、教職員が見守る中、学長から表彰
締結し、北東アジア地域諸国を中心とした海外大
状と奨学金が手渡され、「他の学生の模範として
学等との学術研究交流や学生交流を積極的に展開
これからもがんばってほしい。」との激励のあい
してきましたが、この度の交流協定の締結により
さつがありました。学生からは、「親に報告して
念願であった北東アジア地域内のモンゴルが加わ
びっくりさせたい。」とか、「夏に海外研修に行く
りました。
のでさっそく有効活用したい。」などの声が聞か
具体的な交流事業については、今後双方で協議
れました。
していくことになりますが、同日、島根県立大学
本法人では、今後も、本制度も含めてよりきめ
北東アジア地域研究センターとモンゴル国立科学
細かな学生支援ができるよう工夫していきたいと
技術大学人文学院の間においても実務協定が交わ
考えています。
されたことから、教職員及び研究者の交流、共同
○県立大学成績優秀学生
研究など学術研究分野の交流が推進されるものと
総合政策学部 2年 濵本 愛
期待されます。
2年 三石かおり
3年 中田 隆博
3年 土師 正裕
4年 小方 祐貴
4年 村上 元美
平成20年10月31日 №40
国連大学グローバル・セミナー
第4回島根・山口セッション2008の開催
グローバル・セミナープログラム委員
江口 真理子
8月7日から10日まで島根県立大学にて国連
が知を形成していく場です。一般の大学の講義で
は学生は一方的に講師の話を聞くだけですが、グ
ローバル・セミナーでは、4日間で討論の時間に
16時間以上が割かれています。受講者は専門家に
よる講義の後、9人から10人のグループに分かれ
て講義の内容について、議論をします。そこでは、
分からないことを質問したり、仲間の質問に自分
大学グローバル・セミナーが開催されました。世
なりの答えを考えたり、仲間の意見を聞いたり、
界的に著名な専門家を招聘した第4回島根・山口
自分の意見を言葉にしてみるというやり取りを通
セッション2008には、全国各地から57名の大学院
じて、講義内容をより深く理解し、知を作り上げ
生と学部生等が参集しました。島根県立大学から
ていくプロセスを体験します。セミナー期間中は、
の参加者は12名でした。
大人数の教室では見られない活発な意見の交換が
国連大学グローバル・セミナーは、国連とその
あり、夜遅くまで討論が行われました。
加盟国および国民が関心を寄せる緊急かつ地球規
外国や日本全国から集まった参加者は島根県の
模の諸問題を取り上げ、参加者による討論を通じ
魅力に触れる機会もありました。2日目の夜、石
て、それらの問題に対する知識を形成することを
見神楽の鑑賞会と神楽社中との交流会が催されま
目的としています。島根県立大学では2000年の開
した。浜田市の後野社中によって島根県の神話
学以来、中国・四国・北九州地区における国連大
として有名な「大蛇」が上演されました。勇壮な
学グローバル・セミナーの主催校として、これま
八調子のリズムに乗って6頭の大蛇がとぐろを巻
で開発、環境、ジェンダー、グローバリゼーショ
き、火を噴き、会場が白煙に包まれると、非日常
ン等の問題に取り組んできました。2005年以降は
的空間が作られ、会場からは拍手喝采が沸きあが
山口県立大学との共催によって、世界遺産やテロ
りました。鑑賞の後、セミナー受講者は、ステー
リズム等をテーマにセミナーを運営してきました。
ジに上がり、石見神楽を体験しました。豪華な衣
「新しい教育のビジョン」と題された本年度の
装を身にまとい写真を撮ったりして、島根県の伝
セミナーは、先進国および発展途上国における教
統文化を堪能するひと時となりました。
育問題をテーマとして取り上げました。現在の教
国連大学の方針転換によって、8年間続いた国
育制度には信頼が失われています。高い失業率に
連大学グローバル・セミナーが今年度をもって幕
苦しむ先進国では、低賃金労働に従事せざるを得
を閉じることになりました。このような学びと交
ない高学歴者が年々増加しています。発展途上国
流の場が本年度限りになることは残念なことでは
においては、社会参加に必要な基本的な知識と技
ありますが、教育とはどうあるべきかを討議した
術にアクセスできない児童や女子が多く存在しま
本年度のセミナーが有終の美を飾るにふさわしい
す。グローバルな競争にさらされる現代社会にお
セミナーになったことは喜ばしいことでした。
いて求められる教育とはどのようなものでしょう
か。
基調講演では、ノーベル賞受賞化学者である白
川英樹博士を迎え「次世代の人材を育てるために
~教えることと学ぶこと~」というテーマで講演
されました。また、サウス・パシフィック大学の
コナイ・H・タマン教授が「文化と教育:オセア
ニアの事例」をテーマに講演されました。各セッ
ションでは第一線で活躍している研究者が講師と
して参加されました。
国連大学グローバル・セミナーは、受講者自ら
平成20年10月31日 №40
オープンキャンパス実施報告
る」などのご意見がありました。
ハード・ソフト両面で本学の良い面をPRでき、
参加した高校生の本学受験のモチベーションを大
今年度も例年通り2回のオープンキャンパスを
いに高めることができたと認識しています。
実施しました。第1回は7月19日(土)に開催し、
最後にオープンキャンパスの実施にあたり御協
30℃を超す炎暑にもかかわらず北は北海道、南は
力いただいた教職員並びに学生ボランティアの皆
鹿児島から297名の方に参加いただきました。ま
様にこの場を借りてお礼申し上げます。
た、第2回は9月14日(日)に開催し、爽やかな
オープンキャンパス参加実績
秋晴れのもと、県内を中心に144名の方に参加い
ガイドなどを務めることです。第1回・第2回と
も40名を超える学生が参加してくれ、キャンパス
ツアーやランチ交流会、学生相談、クラブ・サー
クル体験などで参加者と交流しました。そのほか、
毎回好評な「先輩が語る大学生活・留学体験」
(第
1回)と「先輩が語る合格体験」
(第2回)でも在
合
計
スの特徴としては、多くの学生がボランティアで
高校教員
きる貴重な機会ですが、本学のオープンキャンパ
保護者等
30
129
25
22
159
平 成 第1回 7月31日 161 106
17年度
第2回 10月16日 111 90
55
51
3 215
21
39
2 152
平 成 第1回 7月15日 166 100
18年度
第2回 9月24日 120 94
66
56
1 223
26
34
154
平 成 第1回 7月14日 166 101
19年度
第2回 9月23日 125 81
65
51
217
44
56
1 182
第1回 7月19日 216 135
81
2
79
297
第2回 9月14日 104
19
6
34
144
平 成
20年度
85
ンパス)
20
(松江キャ
(県外)
ついての説明を受けたり、大学での授業体験がで
短大生
(県内)
ぶ意義や総合政策学についての説明、入試制度に
高校生
(単位:人)
平 成 第1回 7月31日 99 79
16年度 第2回 10月16日 137 112
オープンキャンパスは、本学教員から大学で学
開催日
計
高を記録しました。
年
度
ただきました。参加者の合計は、441名で過去最
学生が頑張ってくれました。
本学の特色ある学習の紹介として一昨年から
NEARセンターがブースを出していますが、今
年はこれに加え文部科学省GPに採択された本
学の英語教育プログラムを紹介する「ENGLISH
SPACE」のコーナーを設けました。
多くのメニューを揃えたオープンキャンパスで
すが、なるべくたくさんのコーナーを回っていた
だくための工夫としてスタンプラリーを実施しま
した。浜田三魚(あじ・かれい・のどぐろ)やア
「ランチ交流会」の様子
クアス入館券、石見焼といった地元の特産品があ
たるこのスタンプラリーでも大変盛り上がりまし
た。
アンケートの結果を見ると、ほとんどの参加者
がオープンキャンパスに参加して本学の印象がよ
くなったと回答しています。その理由としては、
①ボランティア学生の態度、②きれいで充実した
施設・設備、③総合政策学の幅広さがあがります。
具体的には、
「先輩方が明るく、さわやか、親切、
やさしかった」
「学習のための施設の整備がすご
くてビックリした」
「いろいろな勉学の選択ができ
第2回オープンキャンパスで活躍した
学生ボランティアのみなさん
(アドミッション室)
平成20年10月31日 №40
ロシア・海洋国立大学
セルゲイ・オガイ学長の来学について
ロシア・ウラジオストックの海洋国立大学の帆
規則に関する事項
□ 公立大学法人島根県立大学規程の改正
「公立大学法人島根県立大学授業料等徴収規程」
船NADEZHDA(ナジェジュダ)号が訓練航
の一部改正
海の一環として、10月3日から7日にかけて浜田
理事長決裁(第6回経営委員会報告)/平成
港に寄港し、セルゲイ・オガイ学長、ドミトリエ
フ帆船支配人が3日、宇野学長を表敬訪問されま
した。
両学長による大学概要の説明後にさまざまな意
見交換がなされた結果、両校の学術交流の推進に
ついて確認し、当面可能性のあることから進める
合意ができました。
翌日、本学体育館において両大学学生がバレー
ボールや綱引きなどスポーツ交流で汗を流し、同
20年9月5日施行
「公立大学法人島根県立大学理事長選考等に関
する規則」の一部改正
「公立大学法人島根県立大学理事長候補者教職
員推薦意向投票規程」の一部改正
「公立大学法人島根県立大学理事長選考代表者
会議運営規程」の一部改正
第6回理事長選考会議議決/平成20年9月22
日施行
日夜には帆船主催の船上パーティーに本学学生が
招待されるなど、早速学生間の交流が始まりまし
た。
学術交流については、本学が文部科学省の補助
を受け、江口真理子教授を中心に事業を実施して
□ 島根県立大学規程の制定
「島根県立大学大学院客員教員規程」
第15回教育研究評議会議決/平成20年6月25
日施行
いる「北東アジアにおける英語使用環境の構築」
のロシアのパートナーとして交流が深まることが
期待されます。
□ 島根県立大学規程の改正
「島根県立大学学則」の一部改正
第15回教育研究評議会議決/平成20年4月1
日施行・平成20年6月25日施行
「島根県立大学キャンパス・ハラスメントの防
止等に関する規程」の一部改正
第16回教育研究評議会議決/平成20年7月23
日施行
「島根県立大学北東アジア地域研究センター市
民研究員規程」の一部改正
学長決済(第17回教育研究評議会報告)/平
成20年8月1日施行
「島根県立大学大学院学則」の一部改正
「島根県立大学大学院研究科委員会運営規程」
の一部改正
「島根県立大学大学院研究科委員会専門委員会
規程」の一部改正
第17回教育研究評議会議決/平成21年4月1
日施行
平成20年10月31日 №40
会議の開催状況
□ 理事長選考会議 議決事項
・第17回 9月24日
1 専任教員採用人事に係る評議会人事委員会の
委員の変更に関する件
・第6回 9月22日
2 非常勤講師の任用に関する件
1 理事長選考等に係る関係規則の一部改正に関
3 大学院の再編に伴う大学院学則等の改正に関
する件
2 理事長選考日程に関する件
3 審議機関への推薦要請に関する件
する件
4 春学期試験における学生の不正行為に関する
件
5 学生の退学に関する件
□ 経営委員会 議決事項
・第5回 6月27日
□ 教授会 議決事項
1 平成19事業年度に係る業務の実績に関する報
・第113回 5月21日
告書に関する件
1 学生の休学に関する件
2 平成19年度決算に関する件
・第114回 6月18日
3 中期計画の変更に関する件
1 専任教員採用人事に係る学部教員選考審査委
・第6回 9月22日
1 大学院の統合・再編に関する件
員会の構成に関する件
2 非常勤講師の任用に関する件
3 学生の休学に関する件
□ 教育研究評議会 議決事項
4 学校伝染病に関する授業の取扱いに関する件
・第14回 5月28日
5 蔚山大学校との交換留学生(派遣)選考に関
1 公立大学法人島根県立大学教員個人評価(試
行)実施要領(案)に関する件
2 専任教員採用人事に係る評議会人事委員会の
構成に関する件
する件
・第115回 7月16日
1 専任教員採用人事に係る学部教員選考審査委
員会の構成に関する件
・第15回 6月25日
2 学生の退学に関する件
1 平成19事業年度に係る業務の実績に関する報
・第116回 9月22日
告書(案)に関する件
2 連携大学院に係る客員教員規程の整備及び任
用に関する件
3 学校伝染病の取扱いに係る通則改正に関する
件
4 モンゴル国立科学技術大学(人文学院)との
交流協定に関する件
1 非常勤講師の任用に関する件
2 学生の退学に関する件
3 学生の休学に関する件
4 学生の復学に関する件
5 平成20年度春学期卒業判定に関する件
6 平成20年度秋学期科目等履修生・聴講生に関
する件
・第16回 7月23日
7 2009年度AO入試の合否判定に関する件
1 客員教員任用に係る評議会人事委員会の構成
8 2009年度交流県留学生の候補者に関する件
に関する件
2 学生の退学に関する件
3 中山間地域研究センターとの連携大学院に関
する件
9 蔚山大学校交換留学生枠の拡大及び交換留学
生(2009年度派遣)の決定に関する件
10 春学期試験における学生の不正行為に関する
件
4 島根県立大学キャンパス・ハラスメントの防
止等に関する規程の一部改正に関する件
5 吉林大学の客員研究員の受け入れに関する件
□ 北東アジア研究科委員会 議決事項
・第74回 5月14日
1 指導教員希望届・研究テーマ届に関する件
平成20年10月31日 №40
2 平成20年度(H21入学)大学院入試スケジュー
ルに関する件
3 遅れて来日する学生の学籍の取り扱いに関す
る件
4 学生の休学に関する件
2 大学院案内2009の作成に関する件
3 大学院改編に伴う規程改正に関する件
4 平成21年度奨学生候補者学内選考要領に関す
る件
5 学生の退学・復学に関する件
5 大学院改革に関する件
・第75回 6月11日
1 中山間地域研究センターとの連携大学院に関
する件
2 満期退学における単位認定の取り扱いに関す
る件
□ 全学諸会議
○ 理事連絡会
・5月12日・6月2日・6月16日・7月7日・
7月30日
○ 理事長・センター長連絡会議
・第76回 7月9日
・6月9日
1 博士論文審査に関する件
○ メディアセンター全学運営会議
2 中山間地域研究センターとの連携大学院に係
・5月29日・7月24日・9月29日
る覚書に関する件
○ アドミッションセンター全学運営会議
3 客員教員の任用候補者に関する件
・5月2日・9月26日
・第77回 9月24日
○ キャリアセンター全学運営会議
1 大学院設置届に関する件
・5月9日・7月17日
2 大学院案内2009の作成に関する件
○ FDセンター全学運営会議
3 大学院改編に伴う規程改正に関する件
・5月12日・6月30日・9月25日
4 平成21年度奨学生候補者学内選考要領に関す
○ 地域連携推進センター全学運営会議
る件
5 学生の退学・復学に関する件
・6月16日・7月28日・9月29日
○ 保健管理センター全学運営会議
・9月25日
□ 開発研究科委員会 議決事項
・第67回 5月14日
□ 学内諸会議
1 指導教員希望届・研究テーマ届に関する件
○ 運営委員会(E会議)
2 平成20年度(H21入学)大学院入試スケジュー
・5月20日・6月17日・7月15日・9月22日
ルに関する件
3 遅れて来日する学生の学籍の取り扱いに関す
る件
○ 研究科連絡調整会議(G会議)
・5月13日・6月10日・7月8日
○ メディアセンターキャンパス運営会議
4 大学院改革に関する件
・5月12日・6月6日・7月4日・9月25日
・第68回 6月11日
○ アドミッションセンターキャンパス運営会議
1 中山間地域研究センターとの連携大学院に関
・5月19日・6月16日・7月14日・9月19日
する件
○ キャリアセンターキャンパス運営会議
2 開発研究科中間発表会の開催に関する件
・5月21日・6月18日・7月16日・9月24日
・第69回 7月9日
○ FD委員会
1 博士論文審査に関する件
・5月14日・6月11日・7月10日
2 中山間地域研究センターとの連携大学院に係
○ 地域連携推進センターキャンパス運営会議
る覚書に関する件
・5月1日・5月20日・6月17日・7月15日・
3 客員教員の任用候補者に関する件
7月31日・9月25日
・第70回 9月24日
○ 公開講座部会
1 大学院設置届に関する件
・5月13日・6月12日・7月10日
10
平成20年10月31日 №40
○ 学生生活委員会
採 用(平成20年10月1日付)
・5月15日・6月12日・7月10日・9月18日
何 夢祥(現代GP)
○ NEARセンター運営会議
[平成21年3月31日まで]
・5月23日・6月27日・7月25日
○ 教務委員会
再 任(平成20年8月14日付)
・5月19日・6月12日・7月7日・9月18日
大野 純子(共同研究室)
○ 教務委員会教職部会
[平成21年3月31日まで]
・5月29日
○ 入試対策特別委員会
再 任(平成20年8月18日付)
・5月12日・6月16日
松本 ゆかり(教務学生課)
○ 外部資金対策委員会
[平成21年3月31日まで]
・5月7日
佐々木 和恵(アドミッション室)
○ 研究活動・総合政策学会委員会
[平成21年3月31日まで]
・5月1日・6月5日・7月17日
○ 大学院将来構想検討委員会
再 任(平成20年8月20日付)
・5月27日・6月17日・7月1日・7月22日・
佐藤 敦子(現代GP)
9月29日
[平成21年3月31日まで]
○ 大学院教務委員会
・5月7日・6月3日・7月3日
再 任(平成20年8月30日付)
幸田 亜希(共同研究室)
人 事
[平成21年3月31日まで]
□ 教員等
退 職(平成20年8月31日付)
採 用(平成20年10月1日付)
佐藤 敦子(現代GP)
講 師 マニング クレイグ トーマス
退 職(平成20年9月30日付)
□ 任期付職員
東 政子(国際交流会館・学生寮)
退 職(平成20年8月31日付)
施設管理技師
渡辺 孝明(総務課)
主な学内行事
5月7日 蔚山大学校日本語日本文化
□ 嘱託職員
研修団来学(~6月2日)
採 用(平成20年9月1日付)
12日 北東アジア学研究懇談会(富田武:成
高木 由香子(教務学生課)
[平成21年3月31日まで]
蹊大学教授)
21日 総合政策学会総会
21世紀地球講座(藤山浩:中山間地域
採 用(平成20年9月16日付)
研究センター科長)
デファルコ リア(現代GP)
24日 21世紀地球講座(赤坂一念准教授)
[平成21年3月31日まで]
市民とつくる“北東アジア研究交流懇
談の集い”
採 用(平成20年9月24日付)
26日 消防訓練(国際交流会館)
佐々木 恵美子(国際交流会館・学生寮)
30日 蔚山大学校日本語日本文化研修閉講
[平成21年3月31日まで]
式・送別会
平成20年10月31日 №40
6月4日 21世紀地球講座(藤原眞砂教授)
26日 第1回市民研究員定例研究会
6日 消防訓練(学生寮)
29日 NEARカレッジ浜田(増田祐司教授)
大学を支える会総会
30日 NEARカレッジ松江(増田祐司教授)
7日 21世紀地球講座(坂部晶子助教)
8月1日 夏季休業(~9月15日)
8日 石見の海に親しむ集い
6日 大学支援協議会総会
9日 北東アジア地域自治体連合事務総長来
7日 国連大学グローバル・セミナー(~
学(~ 11日)
10日 総合政策学会特別講演会(李海斗:北
東アジア地域自治体連合事務総長)
10日)
9月7日 放送大学・大学間交流事業
14日 第2回オープンキャンパス
11日 21世紀地球講座(松田善臣講師)
20日 AO入試(二次)(~ 21日)
14日 21世紀地球講座(佐藤壮講師)
30日 卒業証書・学位記授与式(春学期)
16日 球技大会(~ 20日)
18日 21世紀地球講座(野村泰弘:島根大学
教授)
主な来学者
21日 21世紀地球講座
(山下一也教授:出雲C)
5月8日 加松正利(島根県総務部長)
24日 モンゴル国立科学技術大学人文学院長
9日 蔚山大学日本語日本文化研修団
来学(~ 26日)
10日 溝口善兵衛(島根県知事)
25日 成績優秀者奨学金交付式
12日 富田武(成蹊大学法学部教授)
第48回アカデミック・サロン
20日 坂根正弘(コマツ代表取締役会長)
21世紀地球講座(田中恭子講師)
27日 酒井清、谷澤実佐子(監査法人トーマ
モンゴル国立科学技術大学との国際交
流協定締結式
北東アジア研究会(金栄作:法政大学
客員教授)
28日 21世紀地球講座(大前太教授)
ツ公認会計士)
6月6日 牛尾昭(浜田市議会議長)、湯屋口初
實(浜田市議会事務局長)
9日 李海斗(北東アジア地域自治体連合事
務総長)
7月1日 NEARカレッジ浜田(張忠任教授)
13日 高島肇久(国連大学学長特別顧問)
2日 NEARカレッジ松江(張忠任教授)
26日 エルデネボルド(モンゴル国立科学技
4日 日韓・日朝交流史研究会
術大学人文学院長)、金栄作(法政大
5日 21世紀地球講座(竹森徹士准教授:松
学客員教授)
江C)
27日 宇津徹男(浜田市長)ほか
8日 NEARカレッジ浜田(江口伸吾准教授)
7月4日 金興翼(駐広島大韓民国総領事館領事)
9日 NEARカレッジ松江(江口伸吾准教授)
8日 赤羽恒雄(モントレー国際大学国際政
21世紀地球講座(ショーン・ホワイト
准教授)
策学大学院教授)
23日 笠原清志(立教大学副総長)
15日 NEARカレッジ浜田(唐燕霞教授)
24日 百瀬宏(津田塾大学名誉教授)
16日 NEARカレッジ松江(唐燕霞教授)
8月7日 白川英樹(ノーベル賞受賞化学者)
ほか
19日 第1回オープンキャンパス
8日 藤原義光(島根県教育長)
20日 AO入試(一次)(~ 21日)
9月19日 福島邦雄(NPO法人出雲学研究所常
22日 NEARカレッジ浜田(笠原清志:立
教大学副総長)
23日 NEARカレッジ松江(笠原清志:立
教大学副総長)
25日 春学期試験(~ 31日)
務理事、株式会社計画設計工房代表取
締役)
11
12
平成20年10月31日 №40
今後の主な行事
11月1日 保護者進路懇談会
3日 復旦大学国際問題研究院国際合同シン
ポジウム(~4日)
5日 21世紀地球講座(有馬誉夫:ふるさと
島根定住財団)
8日 21世紀地球講座(別枝行夫教授)
市民とつくる北東アジア交流の集い
(松江)
11日 NEARカレッジ浜田(沖村理史准教授)
12日 NEARカレッジ松江(沖村理史准教授)
12日 21世紀地球講座(豊田有恒教授)
15日 21世紀地球講座(井上治教授)
18日 NEARカレッジ浜田(坂部晶子助教)
19日 NEARカレッジ松江(坂部晶子助教)
22日 全国推薦入試(~ 23日)・特別選抜・
編入学
25日 NEARカレッジ浜田(別枝行夫教授)
26日 NEARカレッジ松江(別枝行夫教授)
26日 21世紀地球講座(井上厚史教授)
28日 総合政策学会第16回特別講演会(矢田
俊文:北九州市立大学学長)
シンポジウム「地域における島根県立
大学の役割」
29日 第3回市民研究員定例研究会
21世紀地球講座(村井洋教授)
12月2日 NEARカレッジ浜田(松永桂子准教授)
3日 NEARカレッジ松江(松永桂子准教授)
12月6日 国際文化交流の夕べ
7日 県内推薦入試
9日 NEARカレッジ浜田(山田辰雄慶応
義塾大学名誉教授)
10日 NEARカレッジ松江(山田辰雄慶応
義塾大学名誉教授)
10日 21世紀地球講座(大﨑加老志:(社)
島根県観光連盟)
13日 21世紀中級講座(渡辺有二教授)
23日 第4回市民研究員定例研究会(市民研
究員報告会)
25日 冬季休業(~1月7日)
学 報 第40号
2008年10月31日発行
【編集発行】
島根県立大学
島根県浜田市野原町2433-2
Tel 0855-24-2201 Fax 0855-24-2208
E-mail:[email protected]
ホームページ:http://www.u-shimane.ac.jp/
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