法政大学出版局 新刊のご案内

法政大学出版局◉新刊のご案内
2013 年 9 月 20 日
通巻
帖合・番線
部数
法政大学出版局　10月1日　定価3465円（本体3300円＋税）
新村 拓 著
日本仏教の医療史
220
号
四六上製・302頁
ISBN978-4-588-31212-0 C1021
★★　病に苦しみ、死苦に脅える人びとに対して、日本仏教はいかに関わってきたのか。自然科学をベースとす
る医学を仏教はどのように取り込み、苦痛の解消に役立ててきたのか。仏教の病因論と治方論、祈療と医
療の交錯、僧医の系譜、薬種の栽培と製薬、天皇の治療・看取りから癩者（ハンセン病者）へのまなざし
まで、厖大な文献を渉猟し、絵巻に見る病の図像を参照しつつその歴史を克明に跡づける。
【社会史・医療】
☞ 同著者既刊書：
『国民皆保険の時代』
『健康の社会史』
『痴呆老人の歴史』ほか多数（いずれも小局刊）
。
帖合・番線
部数
法政大学出版局　10月17日　定価4830円（本体4600円＋税）
ベルナール・ライール 著／鈴木 智之 訳
複数的人間　行為のさまざまな原動力
★
四六上製・452頁
《叢書・ウニベルシタス998》
ISBN978-4-588-00998-3 C1336
ブルデューのハビトゥス理論を批判し、個人が複数の異なる場面において示すふるまいの多様性を経験的
な事実から記述する。複数の異質な文脈を横断しながら個人が身体化した性向の体系の多元性と、行為の
展開される文脈の多元性とをかけあわせながら、実践の産出の論理を探求すると同時に、
「個人」を主題化
する社会学の精緻化へ。経験的研究から、社会学の新たな可能性を提示する。
【社会学・現代思想】
☞ 関連書：N.ルーマン『社会構造とゼマンティック1・2』『社会の芸術』、J.デュボア『現実を語る小説家たち』（いずれも小局刊）。
帖合・番線
部数
法政大学出版局　10月下旬　定価2730円（本体2600円＋税）
ジャック・ランシエール 著／梶田 裕 訳
解放された観客
四六上製・232頁
《叢書・ウニベルシタス999》
ISBN978-4-588-00999-0 C1310
スペクタトゥール
★★　スペクタクルの支配する今日の資本主義・民主主義社会で、主体としての「 観 客 」はいかにして可能か？
知からの疎外、権力による分断を越えて、誰もが平等かつ能動的な解放者であるために、イメージへの批
判的思考がもちうる可能性を問う。『無知な教師』の主題をさらに深化させた、芸術と政治、現実とフィク
ションをめぐる最も先鋭な思考。日本語版補遺「イメージの作業」を付す。
【哲学・思想】
☞ 関連書：
『無知な教師』（小局刊）
、
『アルチュセールの教え』
（航思社）
、
『言葉の肉』
（せりか書房）
。
帖合・番線
部数
法政大学出版局　10月下旬　予価7140円（本体6800円＋税）
ニクラス・ルーマン 著／小松 丈晃 訳
社会の政治
★
四六上製・656頁
《叢書・ウニベルシタス968》
ISBN978-4-588-00968-6 C3336
生前は公刊されなかったルーマンの政治システム論が、彼の死後ようやく本書にまとめられた。全体社会
は政治システムそのものであり、その環境でもあると考えていたルーマンは、政治をめぐる権力や国家の
意味、市民社会などをどのようにとらえていたのか。政治は全体社会を制御できるのだろうか。現在も数々
の鋭い論点を提供する書。
【社会学】
☞ 同著者既訳書：『社会の法１・２』『社会の芸術』『社会の社会１・２』『社会の科学１・２』『社会構造とゼマンティク１・２』など。
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