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もっと化けよう! 三条通り

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もっと化けよう! 三条通り
もっと化けよう! 三条通り 学まちコラボ事業 研究期間:2013 年度 人文学部総合人文学科 教員 真下 美弥子 研究概要 「節分おばけ」は近世末から京の町の人々に親しまれてきた民俗行事であるが、
高度成長期以降は忘れ去られ、わずかに花街の行事として継続されてきた。 今年度は、京都三条会商店街と叡電貴船の2つの地域を中心に活動した。 京都三条会商店街周辺には和装産業従事者が多く居住し、京都庶民の伝統的な
生活文化を伝えている。精華おばけ会では平成 21 年度から 22 年度にかけて当
地の老人会・女性会と協力して「節分おばけ伝承調査」を実施、その成果を地
域の小学生に還元する冊子や絵地図を作成して伝承フレームの構築を図った。
またその間、
「節分おばけ」の現代の再創造としての「おばけカフェ」
「フォト
ギャラリー」「おばけパレード」等を実施してきた。 叡電貴船地域については平成 21 年度左京区「大学と地域の相互交流促進事業」
で、中世から伝承される豆まき由来の物語である「貴船の本地」の物語絵地図
を作成した(プロジェクト名「左京節分物語」)ことから交流を開始、貴船観
光会および神社から、豆まき由来伝説を活かした町おこしの要請を受けて、25
年 2 月から「節分おばけミニパレード」「おばけ詣り」等を実施している。 実施事業 ○京都三条会商店街地域 (1)「狐の嫁入り&肝試し会」(2013 年 9 月 28 日) 子どもたちに平安京以来の当地の歴史と「おばけ」の楽しさを体験してもらう
企画で、京都光華女子大三条光華ガールズと共催。約 20 名で編成される狐の
嫁入り行列が三条会商店街を練り歩いた後、武信稲荷神社境内で肝試し会を実
施。 (2)「七福神来訪とフリマ」(11 月 15 日) 「福と笑いの三条会」をコンセプトとする町おこし企画。七福神に扮した学生
が商店街各戸を訪れて交流し、商店街コミュニテイホールではフリーマーケッ
トと「笑いヨガミニ講習会」を開催。 (3)チラシ・ポスターの作成と配布 イベント内容を紹介し来場をうながすチラシとポスターを作成し、配布。これ
らについてはプロジェクト演習「京の祭りプロデユース」の学生が、モデル・
コスプレ衣裳創作・写真撮影・編集等、全工程を担当。 (4)「ふくふくラスク」の企画と販売(2014 年 1 月 8 日~2 月 4 日まで販売) 節分にちなむ厄除け縁起菓子を地元の上田製菓と開発。 (5)フォトギャラリーと「化け方コンテスト」の開催(2 月 1~4 日) 商店街コミュニテイホールで前年度のおばけパレードの写真を中心にパネル
展示。また「化け方」を競うコンテストも開催し、web と会場で投票を行った。 (6)「狐の嫁入りと七福神行列」(2 月 1 日) 「節分おばけ」のオープニングイベント。武信稲荷神社境内で「狐の嫁入り」
を行った後、大黒天に扮した商店街会長を先頭に、七福神に扮した学生たちが
商店街各戸に挨拶回り。 (7)百物語の館(2 月 1~3 日) 京都精華大人文学部堤ゼミの学生が、各日夕刻から 2 回にわたり、武信稲荷社
集会所で怪談語りを実施。地域の小学校にチラシ配布を依頼したこともあって、
9 月の「狐の嫁入り・肝試し会」に集まった小学生も来場した。 (8)神泉苑節分祭への参加 地域の人々の拠り所である神泉苑でラスクを販売し、三条の「節分おばけ」を
アピール。 (9)「おばけパレード・プレイベント」の開催 中京区内の商業施設であるゼスト御池の河原町広場で、「節分おばけ」を紹介
するパフォーマンスとラスク販売・チラシ配布。 (10)おばけパレード(2 月 4 日) 精華大を中心とする京都の 10 大学の学生が参加して商店街を練り歩き、その
後三条大宮公園で京炎袖ふれ・阿波踊り・和太鼓などのパフォーマンスを行い、
参加者全員で踊りを踊った。 ○叡電貴船地域 (1)チラシ・ポスターの作成と配架・掲示 (2)叡電おばけ電車と「貴船おばけ詣」の実施(2 月 2 日) 「節分おばけ」に扮した学生が出町柳駅構内の出発式(30 分)を行い、貴船
口駅までの車両内で「貴船の物語」等のパフォーマンスを行う。貴船神社バス
停前から神社までは「ミニおばけパレード」を行い、その後京炎袖ふれの「お
どり奉納」、「みんなで笑おう! ふく笑い」等を行った。 
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