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Page 1 第201号 2012 年 8 月 13(月)~ 8 月 19 日(日) 金曜日の朝

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Page 1 第201号 2012 年 8 月 13(月)~ 8 月 19 日(日) 金曜日の朝
グランドフォークスだより
第201号
2012 年 8 月 13(月)~ 8 月 19 日(日)
金曜日の朝、少し肌寒いかなと感じましたが、やはり気温5℃を示していまし
た。13 日から技能審査員更新試験が始まっており、いつものとおり早朝、空港事
務所へ行きますと、6-1の学生もフライト訓練のために皮ジャンバー姿でした。
さすがに寒かったのでしょうか。彼らは 10:00~12:00 まで毎日学科授業があるた
め、授業を挟んで早朝と午後に分かれての飛行訓練です。ただし昼間は 25℃前後
まで上昇しました。
UNDの環境の素晴らしさは、200 号記念で発信しましたので、今回はノース
ダコタ州の環境面にスポットを当ててみます。グレートプレーンズ(大平原)に
位置するノースダコタ州の代表的な産業は農業に林業。小麦は全米有数の生産を
誇り、大麦、大豆の産地です。特に日本への大豆の輸出は、日本との関係にも重
要になっています。インターネットで、アメリカ事情の面白いコメントがありま
した。
「米国で次の好景気を最初に享受するのは西海岸でも東海岸でもない、中部だ。
なかでも農産物や資源を産出するノースダコタ州は、失業率が 4%を切っている。」
─12 月のニューヨーク州の失業率は 8.2%。カリフォルニア州とフロリダ州はそ
れぞれ 12.5%、12.0%と、同月の全米の 9.4%を大きく上回る。ヒルゼンラス記者
はこう語った。労働省の統計によると、2010 年 12 月の同州の失業率は 3.8%と米
50 州で最も低い。これに対し、「金融や不動産といったセクターが経済の大きな
部分を占める沿海部の州は引き続き軟調だ。」。さらにウォール・ストリート・
ジャーナル(WSJ)ワシントン支局の経済担当記者ジョン・ヒルゼンラスは続
ける。 ─“まず、読者にやや突飛な質問をしたい。米国に移住すると仮定して、
居住する州を1つ選ぶとする。いったいどこを選ぶだろうか。ニューヨーク、フ
ロリダ、それともカリフォルニアか ─ 残念ながら、こうした州はバッド・チョ
イス。選ぶべきはノースダコタ州だ”。ただし最後の記者のコメントです。“好
況のノースダコタ州で、安い物価を享受する生活も悪くはないが、同州は「極寒
の地」です。―――
と記者は、最後にはフロリダあたりで住みたいと言ってはいますが、以前の週
間レポートでも何回か発信していましたように、不況のアメリカで、当地グラン
ドフォークの町のレストランが相変わらず賑わっています。しかしノースダコタ
州は日本ではほとんど知られておらず、米国でもバッファローの群れが走り回る
「地の果て」とのイメージがあります。ちなみに、1990 年の米映画「ダンス・ウ
ィズ・ウルブズ」は、大半が隣接するサウスダコタ州で撮影されました。
日本では、東日本大震災で原発の安全性が世界的に問題となっていることから、
ようやく天然ガスが見直されています。そんな中、新技術を使った石油開発で最
も注目を浴びているのは、大きな油田を持っているミネソタ州の境であるノース
ダコタ州のバーケン油田です。1995 年にはごくわずかだったバーケンの確認埋蔵
量は現在、砂の交じりがない高品質な油田で、200 億バレルといわれるまでに成
長しています。現在バーケン油田の周りは居住のために殺到しており住宅が間に
合わず、プレハブ住宅で急遽対応のようです。まさにUNDの施設および環境も
ノースダコタ州のこれからの成長と共に期待して良いようです。
さて、UNDでの訓練状況ですが、5-1期生はJCAB課程、5-2期生は
双発課程、6-1期生はFAA自家用操縦士課程とそれぞれの大きな節目を乗り
越えるべく奮闘中です。そして指定養成施設としての要である技能審査員更新試
験(計器課程)は、明日 21 日(月曜日)の最後の技能審査員試験を持って今回
の更新試験をすべて終えます。また学生たちも、しっかり頑張っています。今後
のパイロットとしての課題を勉強していることでしょう。
技能審査員更新試験
by
遠山誠二
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