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240 (2) 工事関係車両の走行 ① 予測内容 工事に伴う影響として、工事

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240 (2) 工事関係車両の走行 ① 予測内容 工事に伴う影響として、工事
(2) 工事関係車両の走行
①
予測内容
工事に伴う影響として、工事関係車両の走行により発生する騒音が、事業計画地
周辺に及ぼす影響について、数値計算により予測した。予測内容は表 5-3-22 に 、
予測地点の位置は図 5-3-15 に示すとおりである。
工事関係車両の主要な走行ルートの沿道 4 地点において、等価騒音レベル
( L Aeq )を予測した。
予測時点は、A・B両地区工事及び立体多目的屋内通路・地下車路工事を合わせ
た工事最盛期とした。工事最盛期は、工事関係車両の発生騒音レベルが最大とな る
月とした。
表 5-3-22
予 測項目
対 象発生 源
工事関係車両の走行によ
り発生する騒音の影響
工事関係車両
・騒音レベル
(等価騒音レベル:LAeq )
予測内容
予 測範囲 ・地 点
予 測時点
工事関係車両主要走行
工事最盛期
ルート沿道:4 地点
工事着工後 22 か月目
(道路交通騒音調査地
点と同地点)
240
予 測方法
日本音響学会式
(ASJ RTN-Model
2003) により予
測
図 5-3-15
工事関係車両騒音予測地点
241
②
予測方法
a.予測手順
工事関係車両の走行により発生する騒音の予測手順を図 5-3-16 に示す。
工事計画をもとに工事最盛期を推定し、それを予測時点とした。
そして、予測時点における一般車両と工事関係車両の交通量を設定し、一 般車
両と工事関係車両を合わせた全車両と、一般車両のみについて、日本音響学会提
案の予測式(ASJ RTN-Model 2003)を用いて等価騒音レベルを計算し、その差を
求めることにより、工事関係車両の走行による道路交通騒音への影響を予測した 。
工
事
計
画
予 測 時 点 の 設 定
工 事 関 係 車 両 の 設 定
道
沿
路
一 般 車 両 の 設 定
構
道
造 条
条
件
件
仮 想 音 源 の 設 定
離 散 音 源 点 の 設 定
予 測 地 点 の 設 定
全 車 両 に よ る
等価騒音レベル計算
一般車両のみによる
等価騒音レベル計算
( ASJ RTN-Model 2003)
( ASJ RTN-Model 2003)
工事関係車両による
道路交通騒音の影響
図 5-3-16
工事関係車両の走行により発生する騒音の予測手順
242
b.予測モデル
予測モデルは、施設関係車両の走行により発生する騒音の予測モデルと同 じと
した。
c.予測条件
(a)予測時点
工事計画をもとに、各月ごとの工事関係車両の小型車換算交通量が最大 と な
る工事最盛期を予測時点とした。
予測時点は、工事着工後 22 か月目である。
月別の小型車換算交通量を、表 5-3-23 に示す。
表 5-3-23
小型車換算交通量(工事中)
単位:台/日
着工後月数
1
2
3
小 型車換
算 交通量
651
698
684
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1,803
1,803
1,803
1,803
1,794
3,502
1,944
2,049
2,313
着工後月数
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
小 型車換
算 交通量
4,103
3,405
3,577
4,222
3,793
4,403
4,387
3,302
3,830
4,749
4,706
3,862
着工後月数
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
小 型車換
算 交通量
3,414
3,025
2,870
2,566
2,397
2,484
2,455
2,455
2,431
2,431
512
512
注 : 小 型 車 換 算 交 通 量 = 大 型 車 交 通 量 ×4.47+ 小 型 車 交 通 量
(b)道路条件
予測地点は、道路交通騒音調査における地点と同じであり、予測地点の 道 路
断面は、図 5-3-2(1)∼(4)に示したとおりである。
(c)交通条件
予 測 地 点 に お け る 工 事 最 盛 期 の 将 来 交 通 量 を 表 5-3-24(1)∼ (4)に 示 す 。 な
お、小型には二輪車を含んでいる。
一般車両の交通量については、現地測定結果と同じとした。
工事関係車両の車種構成及び交通量は、工事計画をもとに設定したが、 各 主
要通行ルートへの配分については、工事計画の詳細が未確定であるため、 安全
側をみて全ての工事関係車両が予測地点を通行するものとして設定した。
な お 、 車 両 の 走 行 速 度 は 、 予 測 地 点 に お け る 規 制 速 度 と し 、 40km/h と し た 。
243
表 5-3-24(1)
工事最盛期将来交通量(予測地点1)
単位:台/時
時間帯
0:00∼ 1:00
1:00∼ 2:00
2:00∼ 3:00
3:00∼ 4:00
4:00∼ 5:00
5:00∼ 6:00
6:00∼ 7:00
7:00∼ 8:00
8:00∼ 9:00
9:00∼ 10:00
10:00∼ 11:00
11:00∼ 12:00
12:00∼ 13:00
13:00∼ 14:00
14:00∼ 15:00
15:00∼ 16:00
16:00∼ 17:00
17:00∼ 18:00
18:00∼ 19:00
19:00∼ 20:00
20:00∼ 21:00
21:00∼ 22:00
22:00∼ 23:00
23:00∼ 0:00
合計
小型
1,473
1,182
810
561
495
448
965
1,610
1,535
1,398
1,962
2,129
1,761
2,070
1,911
2,224
2,282
2,252
2,310
1,879
1,826
1,579
1,470
1,458
37,590
一般車両
大型
27
36
26
47
84
102
214
286
282
260
277
258
229
255
229
249
215
207
239
201
146
130
110
58
4,167
表 5-3-24(2)
計
1,500
1,218
836
608
579
550
1,179
1,896
1,817
1,658
2,239
2,387
1,990
2,325
2,140
2,473
2,497
2,459
2,549
2,080
1,972
1,709
1,580
1,516
41,757
工事関係車両
小型
大型
計
0
3
3
0
3
3
0
4
4
0
3
3
0
3
3
0
3
3
6
0
6
250
0
250
0
60
60
0
205
205
0
205
205
0
205
205
0
0
0
0
211
211
0
204
204
0
204
204
0
132
132
0
60
60
125
73
198
0
145
145
125
145
270
0
145
145
6
0
6
0
3
3
512
2,016
2,528
小型
1,473
1,182
810
561
495
448
971
1,860
1,535
1,398
1,962
2,129
1,761
2,070
1,911
2,224
2,282
2,252
2,435
1,879
1,951
1,579
1,476
1,458
38,102
合計
大型
30
39
30
50
87
105
214
286
342
465
482
463
229
466
433
453
347
267
312
346
291
275
110
61
6,183
計
1,503
1,221
840
611
582
553
1,185
2,146
1,877
1,863
2,444
2,592
1,990
2,536
2,344
2,677
2,629
2,519
2,747
2,225
2,242
1,854
1,586
1,519
44,285
工事最盛期将来交通量(予測地点2)
単位:台/時
時間帯
0:00∼ 1:00
1:00∼ 2:00
2:00∼ 3:00
3:00∼ 4:00
4:00∼ 5:00
5:00∼ 6:00
6:00∼ 7:00
7:00∼ 8:00
8:00∼ 9:00
9:00∼ 10:00
10:00∼ 11:00
11:00∼ 12:00
12:00∼ 13:00
13:00∼ 14:00
14:00∼ 15:00
15:00∼ 16:00
16:00∼ 17:00
17:00∼ 18:00
18:00∼ 19:00
19:00∼ 20:00
20:00∼ 21:00
21:00∼ 22:00
22:00∼ 23:00
23:00∼ 0:00
合計
小型
1,079
1,030
750
541
457
359
469
861
1,463
1,615
1,594
1,621
1,529
1,580
1,822
1,806
1,624
1,827
1,684
1,348
1,366
1,216
1,163
1,343
30,147
一般車両
大型
33
12
19
35
20
33
100
127
156
229
197
155
168
137
155
144
146
133
110
72
110
52
60
29
2,432
計
1,112
1,042
769
576
477
392
569
988
1,619
1,844
1,791
1,776
1,697
1,717
1,977
1,950
1,770
1,960
1,794
1,420
1,476
1,268
1,223
1,372
32,579
244
工事関係車両
小型
大型
計
0
3
3
0
3
3
0
4
4
0
3
3
0
3
3
0
3
3
6
0
6
250
0
250
0
60
60
0
205
205
0
205
205
0
205
205
0
0
0
0
211
211
0
204
204
0
204
204
0
132
132
0
60
60
125
73
198
0
145
145
125
145
270
0
145
145
6
0
6
0
3
3
512
2,016
2,528
小型
1,079
1,030
750
541
457
359
475
1,111
1,463
1,615
1,594
1,621
1,529
1,580
1,822
1,806
1,624
1,827
1,809
1,348
1,491
1,216
1,169
1,343
30,659
合計
大型
36
15
23
38
23
36
100
127
216
434
402
360
168
348
359
348
278
193
183
217
255
197
60
32
4,448
計
1,115
1,045
773
579
480
395
575
1,238
1,679
2,049
1,996
1,981
1,697
1,928
2,181
2,154
1,902
2,020
1,992
1,565
1,746
1,413
1,229
1,375
35,107
表 5-3-24(3)
工事最盛期将来交通量(予測地点3)
単位:台/時
時間帯
0:00∼ 1:00
1:00∼ 2:00
2:00∼ 3:00
3:00∼ 4:00
4:00∼ 5:00
5:00∼ 6:00
6:00∼ 7:00
7:00∼ 8:00
8:00∼ 9:00
9:00∼ 10:00
10:00∼ 11:00
11:00∼ 12:00
12:00∼ 13:00
13:00∼ 14:00
14:00∼ 15:00
15:00∼ 16:00
16:00∼ 17:00
17:00∼ 18:00
18:00∼ 19:00
19:00∼ 20:00
20:00∼ 21:00
21:00∼ 22:00
22:00∼ 23:00
23:00∼ 0:00
合計
小型
439
368
246
187
138
124
287
624
762
874
1,015
1,062
883
1,006
1,058
1,063
1,086
1,217
1,085
811
686
607
518
481
16,627
一般車両
大型
21
17
8
30
25
65
117
164
177
209
198
171
155
182
209
235
186
179
136
89
66
55
34
26
2,754
表 5-3-24(4)
計
460
385
254
217
163
189
404
788
939
1,083
1,213
1,233
1,038
1,188
1,267
1,298
1,272
1,396
1,221
900
752
662
552
507
19,381
工事関係車両
小型
大型
計
0
3
3
0
3
3
0
4
4
0
3
3
0
3
3
0
3
3
6
0
6
250
0
250
0
60
60
0
205
205
0
205
205
0
205
205
0
0
0
0
211
211
0
204
204
0
204
204
0
132
132
0
60
60
125
73
198
0
145
145
125
145
270
0
145
145
6
0
6
0
3
3
512
2,016
2,528
小型
439
368
246
187
138
124
293
874
762
874
1,015
1,062
883
1,006
1,058
1,063
1,086
1,217
1,210
811
811
607
524
481
17,139
合計
大型
24
20
12
33
28
68
117
164
237
414
403
376
155
393
413
439
318
239
209
234
211
200
34
29
4,770
計
463
388
258
220
166
192
410
1,038
999
1,288
1,418
1,438
1,038
1,399
1,471
1,502
1,404
1,456
1,419
1,045
1,022
807
558
510
21,909
工事最盛期将来交通量(予測地点4)
単位:台/時
時間帯
0:00∼ 1:00
1:00∼ 2:00
2:00∼ 3:00
3:00∼ 4:00
4:00∼ 5:00
5:00∼ 6:00
6:00∼ 7:00
7:00∼ 8:00
8:00∼ 9:00
9:00∼ 10:00
10:00∼ 11:00
11:00∼ 12:00
12:00∼ 13:00
13:00∼ 14:00
14:00∼ 15:00
15:00∼ 16:00
16:00∼ 17:00
17:00∼ 18:00
18:00∼ 19:00
19:00∼ 20:00
20:00∼ 21:00
21:00∼ 22:00
22:00∼ 23:00
23:00∼ 0:00
合計
小型
843
763
622
438
358
311
661
1,421
1,493
1,566
1,574
1,429
1,479
1,643
1,545
1,780
1,840
1,757
1,773
1,480
1,230
1,164
989
960
29,119
一般車両
大型
13
13
16
24
25
39
118
196
188
243
243
197
182
222
175
222
164
121
108
101
53
51
30
12
2,756
計
856
776
638
462
383
350
779
1,617
1,681
1,809
1,817
1,626
1,661
1,865
1,720
2,002
2,004
1,878
1,881
1,581
1,283
1,215
1,019
972
31,875
245
工事関係車両
小型
大型
計
0
3
3
0
3
3
0
4
4
0
3
3
0
3
3
0
3
3
6
0
6
250
0
250
0
60
60
0
205
205
0
205
205
0
205
205
0
0
0
0
211
211
0
204
204
0
204
204
0
132
132
0
60
60
125
73
198
0
145
145
125
145
270
0
145
145
6
0
6
0
3
3
512
2,016
2,528
小型
843
763
622
438
358
311
667
1,671
1,493
1,566
1,574
1,429
1,479
1,643
1,545
1,780
1,840
1,757
1,898
1,480
1,355
1,164
995
960
29,631
合計
大型
16
16
20
27
28
42
118
196
248
448
448
402
182
433
379
426
296
181
181
246
198
196
30
15
4,772
計
859
779
642
465
386
353
785
1,867
1,741
2,014
2,022
1,831
1,661
2,076
1,924
2,206
2,136
1,938
2,079
1,726
1,553
1,360
1,025
975
34,403
③
予測結果
工事中の工事関係車両の通行により発生する騒音予測結果を、表 5-3-25 に示す 。
工事中の工事関係車両の通行による道路交通騒音の増分は最大で 1.4 デシベルと
予測される。
表 5-3-25
工事関係車両の通行による道路交通騒音予測結果
単位:デシベル
予測
地点
交 通1
交 通2
交 通3
交 通4
時間
区分
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
等 価騒音 レベ ル(L Aeq )
一 般車両 +
工 事関係 車両
72.5
71.9
69.6
66.2
68.0
62.5
68.8
64.9
246
一 般車両
71.8
71.9
68.7
66.2
66.6
62.4
67.8
64.8
工 事関係 車両
に よる増 分
0.7
0.0
0.9
0.0
1.4
0.1
1.0
0.1
④
評価
a.環境保全目標
騒音についての環境保全目標は、「環境への影響を最小限にとどめるよう 、環
境保全について配慮されていること」、「環境基本法に定められた環境基準の達
成と維持に支障がないこと」、「騒音規制法、大阪府生活環境の保全等に関する
条例に定められた規制基準に適合すること」、「大阪市環境基本計画の目標、方
針の達成と維持に支障がないこと」とし、本事業の実施が事業計画地周辺の騒音
に及ぼす影響について、予測結果を環境保全目標に照らして評価した。
b.評価結果
工事中の工事関係車両の通行により発生する騒音予測結果は、表 5-3-26 に示
すとおりであり、工事関係車両による増分は最大で 1.4 デシベルと予測されるが
ほとんどの地点で環境基準以下となっている。また予測値が環境基準を上回って
いる地点については、一般車両の影響により既に環境基準を上回っていることと 、
その増分は 1 デシベル未満であることから周辺環境へ与える影響は軽微であると
考えられる。
また、建設工事の実施にあたっては、建設資機材搬入車両の計画的な運行 によ
り、適切な荷載を行い、工事関係車両の台数をできる限り削減する。走行時間帯
についても、ラッシュ時など混雑する時間帯をできるだけ避けるとともに、各工
事のピークがなるべく重ならないように工程を調整する等の工事の効率化・平準
化に努め、車両の分散を図る。走行ルートについても、幹線道路をできるだけ利
用するとともに、複数のルートを設定し、車両の分散化を図るなど、周辺の道路
交通騒音への影響をできる限り軽減する計画である。
以上のことから、周辺環境への影響を最小限にとどめるよう環境保全につ いて
配慮されていること、事業による影響は、環境基準の達成と維持に支障がなく、
また、騒音規制法等に定められた基準に適合することから、環境保全目標を満足
するものと評価する。
表 5-3-26
工事関係車両の通行による道路交通騒音予測結果と環境基準値との比較
単位:デシベル
予測
地点
交 通1
交 通2
交 通3
交 通4
時間
区分
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
等 価騒音 レベ ル(L Aeq )
一 般車両 +
工 事関係 車両
一 般車両
工 事関係 車両
に よる増 分
72.5
71.8
0.7
71.9
71.9
0.0
69.6
68.7
0.9
66.2
66.2
0.0
68.0
66.6
1.4
62.5
62.4
0.1
68.8
67.8
1.0
64.9
64.8
0.1
247
環境
基準
要請
限度
70
65
70
65
70
65
70
65
75
70
75
70
75
70
75
70
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