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全3-4 在宅生活への支援2(PDF文書)
在宅生活の支援 第6期計画での取組検討 <在宅生活を支えるサービスの提供> (2)在宅生活を支えるサービスの実施 現 状 在宅で生活する高齢者が,安心して生活を続けられるように,介護保険サービス以外の市の一般 施策として,様々なサービスを提供しています。 ・ 「配食サービス」は,ひとり暮らし高齢者等に配達によって食事を提供するとともに,自宅にて直 接手渡しすることにより,安否確認も行っています。見守りを兼ねた事業ではありますが,近年 では民間事業者の参入により,利用者の述べ食数は年々減少傾向にあります。 ・ 「緊急通報システム」は,ひとり暮らし高齢者等に,緊急時に通報するための無線発報器等を貸与 して,緊急時には民間事業者の援助や救急車の救助を得ることができます。 ・「紙おむつ給付」は,在宅でおむつを利用している方へ紙おむつを無料で配達しています。「おむ つ代の助成」は,入院中のおむつ代の一部を助成しています。 ・その他のサービスとしては, 「認知症徘徊高齢者探知システム」 「軽度生活援助」 「日常生活用具給 付」「住宅改修費助成」 「入浴券交付」「救急医療情報キット」などを提供しています。 ・調布市社会福祉協議会では「マッサージサービス」 「ほのぼの電話訪問」 「理美容サービス」 「友愛 訪問」「高齢者会食」などに,また,調布ゆうあい福祉公社では,「生活支援コーディネート事業 (ちょこっとさん)」 「有償在宅福祉サービス」などに取り組んでおり,市はこれらを支援してい ます。 課 題 在宅で生活する高齢者を支えるサービスとして,高齢者等のニーズを踏まえながら様々なサービ スを実施しています。これらのサービスを必要とする方に,適切にサービスを提供できるよう,事 業内容の周知方法の工夫が必要です。また,引き続き高齢者等のニーズを把握し,ニーズに合った サービスを展開していくとともに,持続可能なサービスとするために,それぞれの事業を振り返り, 必要に応じて見直しをすることも必要です。 ・ 「緊急通報システム」は,ひとり暮らし高齢者等の自宅に緊急通報システムを設置することで,い ざという時に民間事業者や救急車等の救助を受けられるサービスです。ひとり暮らしや高齢者の み世帯が増加しており,サービスに対するニーズも高まっています(H25調布市民福祉ニーズ 調査(以下, 「アンケート」 ) ) 。 ・ 「紙おむつ給付」及び「おむつ代助成」は,紙おむつを配達又はおむつ代を助成することによって, 高齢者のおむつに掛かる負担を軽減するものです。いずれの事業も対象者が幅広く,高齢化に伴 い対象者が増加していることから,市の費用負担が年々増加しています 。 ・アンケートでは,これらのサービスを掲載した「くらしの案内~シルバー編~」の認識状況は, 「知 っている」が28.7%, 「知らなかった」が62.3%であり,知らない方の割合が多数となっ ています。 ・アンケートでは,介護が必要になったときにしてほしい手助けとして,「安否確認の声かけ」「具 合がよくないときの病院への連絡」 「災害時避難の手助け」等の項目が多くなっています。 ・市が提供する生活支援サービスの他にも,調布市社会福祉協議会や,調布ゆうあい福祉公社によ る支援などがあります。様々な支援を組み合わせ,高齢者や家族の状況に応じて,適切に提供さ れることが,住み慣れた地域で生活を続けるために重要です。 在宅で生活する方や介護している家族を支えるため,介護保険制度の対象にならない部分を補 うサービスを提供します。介護が必要になっても住み慣れた自宅で安心して暮らしていけるよ う,市で作成している「くらしの案内~シルバー編~」やホームページなど,様々な媒体を活用 してサービスの必要な方に周知を図り,利用を促進していきます。また,各サービスについて, 高齢者のニーズを的確に捉えながら,必要に応じてサービスの見直し等を行います。 ●配食サービス → ひとり暮らし高齢者または高齢者世帯で,買物や炊事が困難な方を対象に,配食による食 の確保と安否確認を行います。 ●緊急通報システム → ひとり暮らし高齢者または高齢者世帯等で,心疾患等のため常時注意を必要とする方等を 対象に,緊急時に助けを求めるための無線発報器を貸与します。 ●認知症徘徊高齢者探知システム → 認知症高齢者が徘徊したときに所在地を特定できる徘徊探知機を貸与します。 ●軽度生活援助 → 介護保険制度改正に伴い日常生活支援総合事業(総合事業)へ見直します。 ●寝具乾燥 → 要介護3以上で寝たきりの状態にある方に,月1回の寝具乾燥消毒と年1回の丸洗いを行 います。 ●日常生活用具の給付等 → 必要な日常生活用具の給付(防水シーツ等)及び貸与(特殊寝台等)を行います。 ●住宅改修の支援 → 介護保険で非該当となった方等に対する住宅改修費を助成します。 ●短期入所(ショートステイ)送迎費助成 → 介護保険のショートステイを利用する際に,利用する施設の送迎が受けられないために交 通機関(タクシー,寝台車等)を利用した場合の送迎費を助成します。 ●おむつの支援 → 市の費用負担が年々増加していることから,持続可能なサービスとするため対象要件や助 成金額等を見直します。 ●通所入浴 → 要支援・要介護認定者で,通所介護,通所リハビリテーションでの入浴や,訪問入浴の利 用が困難な方を対象に,施設に送迎し,特殊浴槽で入浴を行います。 ●入浴券交付 → (入浴券)自宅に風呂がない方や,自宅に風呂があっても身体的理由により自宅の風呂に 入れない方に,公衆浴場で利用できる入浴券を交付します。 ●家具転倒防止器具等取付 → ひとり暮らし高齢者及び高齢者世帯に対して,地震発生時に備え,家具転倒防止器具等を 取り付けます。 ●救急医療情報キット → 高齢者が自宅での救急搬送時に備えるため,自己の医療情報等を記入する用紙及び専用の 容器を配布します。 ●新たなサービスの検討 → 既存のサービスでは対応できない支援については,ニーズや社会動向を踏まえ,新たなサ ービスの提供を検討していきます。 (2)在宅生活を支えるサービスの充実(つづき) ③ 第5期計画での取組検討 第6期計画での取組検討 <調布市社会福祉協議会や調布ゆうあい福祉公社が行う事業への支援> <認知症への理解の促進> 高齢者の在宅生活を支える事業を行う調布市社会福祉協議会や調布ゆうあい福祉公社を引き 続き支援します。 ●調布市社会福祉協議会が実施している事業 事業名 高齢者マッサージサービス 事業内容 健康維持のため,あん摩マッサージ指圧師による施術を行 います。 ほのぼの電話訪問 おおむね70歳以上のひとりぐらし高齢者に週1回,電話 で話をします。 おはようふれあい訪問 おおむね70歳以上のひとりぐらし高齢者に週2回乳酸菌 飲料を配達します。 高齢者訪問理美容サービス 要介護3以上の方に,年4回,自宅に訪問し理美容を行い ます。 友愛訪問 ひとりぐらし高齢者や日中独居高齢者等に週1回程度,訪 問して話をします。 車椅子の貸出し 介護保険の福祉用具の貸与に該当しない方に車椅子を貸出 します。 高齢者会食サービス 健康増進と孤独感の緩和のため,おおむね70歳以上のひ とりぐらし高齢者等に会食サービスを実施します。 ミニデイサービス 健康の維持増進,身体機能の低下の予防,交流を目的とし たミニデイサービスを行います。 ●調布ゆうあい福祉公社が実施している事業 事業名 事業内容 生活支援コーディネート事業「ち ひとりぐらし高齢者や高齢者世帯を対象に,電球の取替え ょこっとさん」 などのちょっとした作業を,地域のボランティアがお手伝 いします。 有償在宅福祉サービス 利用会員向けに, 「ホームヘルプサービス」 「食事サービス」 (会員サービス) などを提供します。