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東南アジアの合法的な野生生物取引

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東南アジアの合法的な野生生物取引
13,356,588
東南アジアの合法的な野生生物取引
国際取引に許可が必要な保護種の合法的取引の状況を示した。輸出地域のトップは
野生生物の種類が豊富な東南アジアで、最大の輸出先が米国だ。保護種か否かに
かかわらず、合法的な取引のほうが、闇で巨額の金が動く違法取引よりも圧倒的に多い。
2000 ∼ 07 年に東南アジアから合法的に輸出された動物の生体の数。部位は 3030 万 9815 点。
供給側 輸出上位 5 カ国 *
需要側 輸入上位 5 カ国 *
インドネシア
インドネシア シンガポール
シンガポール マレーシア
マレーシア
ベトナム
ベトナム タイ タイその他その他
動物の生体数
米国 米国
シンガポール
シンガポール 日本 日本 イタリア
イタリアメキシコ
メキシコ
その他その他
その他の 57 カ国・地域のうち
上位 3 カ国・地域
(かっこ内は取引量第 1 位)
:
フィリピン、
観賞用のサンゴが最も多
カンボジア、ブルネイ、
く、次にペット用の爬 虫
ミャンマー、ラオス
類が続く。
中国(シャムワニ)
香港(マレーハコガメ)
英国(イシサンゴ)
9,449,128
9,449,128
173,810
173,810
344,858
344,858 1,041,904
1,041,904
1,287,996
1,287,996
1,058,892
1,058,892
4,734,836
4,734,836 219,077
291,744
142,663
142,663 3,7973,797 3,562,683
3,562,683
219,077 291,744
シンガポール からの 輸 出 のうち
動物の部位数
564 万点は、東南アジアの外か
シンガポールは東南アジ
その他の 57 カ国・地域のうち
上位 3 カ国・地域
(かっこ内は取引量第 1 位)
:
ら入ってきたものの再輸出。
ア各地から集まってきた
部位(主に爬虫類の皮)
ドイツ(アミメニシキヘビ)
の積み替え拠点だ。
中国(パナマメガネカイマン)
香港(ミズオオトカゲ)
11,987,215
11,987,215 12,268,878
12,268,878 3,730,293
3,730,293
1,212,784
1,212,784
1,054,031
1,054,031
56,614
56,614
国別の取引量第 1 位
イシサンゴ
イシサンゴ
生体 1,502,077
生体 1,502,077
部位 4,692,125
部位 4,692,125
ビルマビルマ
キシタキシタ
**
**
ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲ
ニシキヘビ
ニシキヘビ
シャムワニ
シャムワニ
アゲハアゲハ
1
1
3,007,749
3,007,749
108,863
108,863 123,861
123,861237,763
237,763
62,63262,632
1,375,182
1,375,182554,218
554,218399,947
399,9477,098 7,098
5,534,165
5,534,165 5,135,105
5,135,105
3,148,221
3,148,221
3,130,334
3,130,334
2,534,308
2,534,3087,655,745
7,655,745
アミメ アミメ
イシサンゴ
イシサンゴミズオオトカゲ
ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲ
ニシキヘビ
ニシキヘビ
ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲイシサンゴ
イシサンゴ
3,356,161
3,356,161
0
0
4,124 4,124
0
0
140 140
1,394,979
1,394,979
3,542,843
3,542,843 2,157,665
2,157,665 978,672
1,059,036
1,059,036
1,039,462
1,024,319
1,024,319 1,039,462
978,672
* 順位は、生体と部位の合計で算出。
取引量が多い生物
イシサンゴ
ミズオオトカゲ
アミメニシキヘビ
ビルマニシキヘビ
シャムワニ
観賞用や装飾品として需要があ
コモドオオトカゲ(世界最大のト
独特の美しい模様が人気で、フ
東南アジア全域に生息するが、
野生ではほぼ絶滅しているが、
広範囲に生息し、飼育下で繁殖
り、取引量の第 1 位。養殖品も
カゲ)に次ぐ大型トカゲ。野生の
ァッション製品向けに多数取引
ペット用に輸出されるのは飼育
合法的に飼育下で繁殖され取引
したさなぎが主に輸 出される。
ごく一部にあるが、ほとんどは
生息数は多いものの、皮と肉を
されている。そのすべてが野生
種が大半。米国では捨てられた
されている。皮と肉が珍重され、
成虫は標本に加工して取引され
野生採集されたもの。
目当てに乱獲されている。
種。ペット用にも取引される。
ペットが野生化した地域がある。
近年急速に需要が拡大している。
ることが多い。
輸出された部位の数(種類別)
輸出された生体の数(種類別)
サンゴ 8,619,442 爬虫類 2,597,594 ■ 魚類 890,058 軟体動物(貝類など)729,295
哺乳類 105,876 昆虫 102,582 ■ 両生類 141 合計 13,356,588
■
■
キシタアゲハ
■
■
HIRAM HENRIQUEZ AND AMANDA HOBBS, NG STAFF. ART BY JILLIAN TAMAKI. DATA ANALYSIS: ROBERT THOMASON.
SOURCE: CONVENTION ON INTERNATIONAL TRADE IN ENDANGERED SPECIES OF WILD FAUNA AND FLORA( CITES )
■
鳥類 311,600
爬虫類 24,782,857 サンゴ 4,770,046 哺乳類 516,745 昆虫 168,526 軟体動物(貝類など)49,484
魚類 19,533 鳥類 2,624 両生類(カエルの脚、重量を基に算出) 合計 30,309,815
■
■
**
■
■
■
■
■
上記の国々が取引するすべての種のなかで最上位。 注:輸出と輸入の合計は一致しない。これは算出方法の相違のため(輸出数は発行された許可状ベース、輸入数は着荷ベースで算出している)。
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